1/30ページ

このカタログをダウンロードして
すべてを見る

ダウンロード(4.5Mb)

ロボットがより身近で簡単に「産業用ロボットナビ」Vol.4

ホワイトペーパー

生産性向上、労働力不足の解決へ

ものづくりを応援する業界紙・オートメーション新聞の別冊「産業用ロボットナビ」Vol.4は、産業用ロボットの最新動向をまとめたムック本です。

世界需要や日本市場動向、産業用ロボットトップメーカーの最新ニュースなど注目記事が満載です。

<掲載内容>(一部抜粋)
○日本ロボット産業の最新市況 18年は生産金額1兆円突破も
○安川電機、KUKA、デンソーなど産業用ロボットメーカー各社 2018年戦略
○ハノーバーメッセ2018ロボットレポート。人とロボットの協働が旬に
○ロボットシステムインテグレータ実態調査、薄利、人材難、認知度に課題も
○因幡電機産業、東京・五反田にロボットセンターTOKYO。協働ロボットの専門施設
など

※ダウンロードされたお客様の情報は弊社プライバシーポリシーに則り協賛企業へ共有させていただきます。あらかじめご了承下さい。

【協賛企業】株式会社妙徳/B&R Industrial Automation株式会社/KUKAロボティクスジャパン株式会社

このカタログについて

ドキュメント名 ロボットがより身近で簡単に「産業用ロボットナビ」Vol.4
ドキュメント種別 ホワイトペーパー
ファイルサイズ 4.5Mb
登録カテゴリ
取り扱い企業 オートメーション新聞社 (この企業の取り扱いカタログ一覧)

この企業の関連カタログ

Industry4.0・IoTナビVol.1ダイジェスト版
ホワイトペーパー

オートメーション新聞社

Industry4.0・IoTナビVol.2ダイジェスト版
ホワイトペーパー

オートメーション新聞社

産業用ロボットナビ Vol.1 ダイジェスト版
ホワイトペーパー

オートメーション新聞社

このカタログの内容

Page1

別冊 Vol.4 Industrial Robots , Collaborative Robots , Industry4.0 , Smart Factory 生産性向上、労働力不足の解決へ ロボットが より身近で簡単に インタビュー セイコーエプソン、安川首鋼機器人 ハーモニック・ドライブ・システムズ ハノーバーメッセ2018ロボットレポート 中国南部の自動化・ロボット最新事情 産業用ロボットメーカー各社 2018年戦略 ロボットセンター全国各地で開所 ABB、自動車向けアプリケーションセンター リンクウィズ、ロボットによる全自動検査システム 株式会社アペルザ オートメーション新聞社
Page3

INDEX 産業用ロボットナビ Vol.4 I N D E X 日本ロボット産業の最新市況 18年は生産金額1兆円突破も ……………………………………………………………… 1〜 2 セイコーエプソン、省・小・精の技術とサポートで中国攻略 ……………………………………………………………………… 3 産業用ロボットメーカー各社 2018年戦略 ・安川電機、人とロボットの協働などソリューション提案を強化 ……………………………………………………………… 4 ・ABB、人材育成、教育へ積極投資 ・KUKA Japan、最新技術を投入し挑戦を ………………………………………………………………………………………… 5 ・デンソーウェーブ、使いやすさ向上のための技術開発 ・川崎重工業、共存、協調ロボットに注力へ ……………………………………………………………………………………… 6 ・ユニバーサルロボット、売上高50%増を目指す。国内は新規開拓と販売網強化へ ハノーバーメッセ2018ロボットレポート。人とロボットの協働が旬に …………………………………………………… 7〜 8 中国南部の自動化・ロボット最新事情 SIAF-SPSインダストリアルオートメーションフェア広州 ………………………… 9 [中国市場インタビュー]安川首鋼機器人、地産地消で現地ニーズに合わせた商品開発………………………………………… 10 [中国市場インタビュー]ハーモニック・ドライブ・システムズ、減速機トップメーカーが見る中国市場 ………………… 11 FA・ロボットシステムインテグレータ協会、7月に発足へ …………………………………………………………………… 12 ロボットシステムインテグレータ実態調査、薄利、人材難、認知度に課題も …………………………………………… 13〜 14 [ロボットSIインタビュー]永昇電子、人手不足に悩む中小企業をロボットで元気に ………………………………………… 15 [ロボットSIインタビュー]日本設計工業、笑顔をもたらす新たな価値を顧客と一緒に生み出す …………………………… 16 全国各地でロボットセンター続々開設 ………………………………………………………………………………………… 17 因幡電機産業、東京・五反田にロボットセンターTOKYO。協働ロボットの専門施設 ………………………………………… 18 FAプロダクツ、オフィス エフエイ・コム、ロボコム、栃木県小山市にロボット・IoT体験施設 ……………………………… 19 ロボットテクニカルセンター東京オープン。ロボット安全と操作が学べる教育講座 ……………………………………… 20 ABB、愛知県豊田市にアプリケーション・センター中日本オープン …………………………………………………………… 21 リンクウィズ、検査工程のロボット化で人材不足解消へ。世界が注目する全自動検査システム …………………………… 22 IAI、簡単さを極めて感動体験へ。エアから電動へ「エレシリンダー」…………………………………………………………… 23 オムロン、台湾テックマン・ロボットと業務提携。アーム型協働ロボットを追加 …………………………………………… 24
Page4

産業用ロボットナビ Vol.4 潮 流 日本ロボット産業の最新市況  18年は生産金額1兆円突破も  日本ロボット工業会(JARA)は、2017 年のマニピュレータ、ロボット統計生産・出荷実績と 18 年の見通しを発 表した。17 年の受注台数は 23 万 5268 台(前年比 29.2% 増)、受注金額は 9447 億 200 万円(同 27.8% 増)と 初めて 9000 億円を突破。生産台数は 23 万 3981 台(34.0% 増)、生産金額は 8776 億 5700 万円だった。18 年は受注金額で 1 兆 1000 億円、生産額で 1 兆円突破を見込んでいる。 統計の概要 17 年は 2462 億 2200 万円だった。全出荷額のうち、国内 向けは 25% を占めている。  同統計は、日本ロボット工業会の会員企業 42 社と非会員  海外向けの輸出額は、13 年に 3515 億 3300 万円だっ 企業 14 社の合計 56 社の報告を受け、毎年発表しているもの。 たものが、14 年に 4233 億 4100 万円、15 年に 4824 億 日本には安川電機、ファナックをはじめ、エプソンやヤマハ 1300 万 円、16 年 に 4954 億 400 万 円 と な り、17 年 は 発動機、三菱電機など大型から小型、単軸から多軸まで、産 6493 億 8100 万円まで広がった。全出荷額の 75% が輸出 業用ロボットの世界大手企業がひしめいており、同統計を観 向けとなっている。 察することで世界的な傾向を掴むことができる。  仕向地詳細は、中国向けが 2599 億 3100 万円。政府主 導の省力化、自動化の推進が強化され、16 年の 1744 億 国内・輸出の状況 600 万円から 49% の大幅増加となった。次いでアメリカの 1183 億 1200 万円(前年比 10.8% 増)、ドイツの 545 億  ここ 5 年間の推移を見ると、順調に右肩上がりで成長。13 6400 万円(同 32.3% 増)と続く。韓国は 459 億 1600 年の受注額 5098 億 2900 万円に始まり、14 年に 6037 億 万円(同 1.0% 減)、台湾が 400 億 1600 万円だった(同 900 万円、15 年に 7027 億 4300 万円、16 年に 7392 億 10.3% 増)。 9800 万円と急成長を続け、17 年に 9447 億 200 万円に達 した。5 年間で 4000 億円以上も市場規模が拡大している。  仕向地別でも国内・海外ともに順調。国内出荷額は、13 年 は 1521 億 6900 万円。14 年に 1667 億 3900 万円、15 ■主要国向け 輸出推移 単位 :(百万円) 年に 2010 億 100 万円、16 年に 2206 億 1800 万円となり、 2012 2013 2014 2015 2016 2017 中国 119,626 115,203 157,957 156,699 174,406 259,931  前年比 -19.0% -3.7% 37.1% -0.8% 11.3% 49.0% ■受注、生産、出荷推移 単位 :(百万円) アメリカ 70,380 75,997 88,765 99,675 106,759 118,312 2012 2013 2014 2015 2016 2017  前年比 -8.4% 8.0% 16.8% 12.3% 7.1% 10.8% 受注額 507,994 509,829 603,709 702,743 739,298 944,702 韓国 34,179 35,540 29,657 43,723 46,401 45,916  前年比 -13.7% 0.4% 18.4% 16.4% 5.2% 27.8%  前年比 -34.0% 4.0% -16.6% 47.4% 6.1% -1.0% 生産額 527,817 492,728 594,048 680,611 703,387 877,657 台湾 19,960 22,758 25,964 39,995 36,285 40,016  前年比 -12.6% -6.6% 20.6% 14.6% 3.3% 24.8%  前年比 -42.7% 14.0% 14.1% 54.0% -9.3% 10.3% 総出荷額 540,969 503,702 590,079 683,413 716,022 895,603 ドイツ 27,680 22,948 37,388 48,584 41,237 54,564  前年比 -9.6% -6.9% 17.1% 15.8% 4.8% 25.1%  前年比 -7.6% -17.1% 62.9% 29.9% -15.1% 32.3% (百万円) 主要国向け輸出推移 300,000  250,000  200,000  150,000  100,000  50,000  0  2012 2013 2014 2015 2016 2017 中国 アメリカ 韓国 台湾 ドイツ — 1 — 仕向地別でも国内・海外ともに順調。国内出荷額は、13年は1521億69 00万円。14年に1667億3900万円、15年に2010億100万円、 16年に2206億1800万円となり、17年は2462億2200万円だ 用途別の状況 った。全出荷額のうち、国内向けは 25%を占めている。 海外向けの輸出額は、13年に3515億3300万円だったものが、14年 ロボットと言っても、その用途はさまざま。特に近年は自動車やエレクトロニ に4233億4100万円、15年に4824億1300万円、16年に495 クス以外にも広がり、その業務も多様化している。 4億400万円となり、17年は6493億8100万円まで広がった。全出荷 17年出荷台数のうち、最も多く出荷されたのが、マテリアル・ハンドリング 額の75%が輸出向けとなっている。 (マテハン)。5万8687台で、前年比から42.2%の増加。総出荷台数の 仕向地詳細は、中国向けが2599億3100万円。政府主導の省力化、自動 25.1%を占めた。次いで溶接の4万9319台(同21.8%増、構成比2 1.1%)、組み立ての4万4944台(同19.3%増、構成比19.3%)、 化の推進が強化され、16年の1744億600万円から49%の大幅増加と クリーンルーム用の3万658台(同52.9%増、構成比13.1%)と続く。 なった。次いでアメリカの1183億1200万円(同10.8%増)、ドイツ さらに電子部品実装の1万4078台(構成比6.0%)、機械加工の1万31 の545億6400万円(同32.3%増)と続く。韓国は459億1600万 99台(構成比5.7%)、樹脂成形の8890台(構成比3.8%)、その他の 円(同1.0%減)、台湾が400億1600万円だった(同10.3%増)。 7081台(構成比3.0%)、入出荷の3772台(構成比1.6%)、塗装の 2758台(構成比1.2%)となっている。 国内では少し様相が異なり、半導体向けの出荷が前年の2倍超となったクリ ーンルーム用が急拡大し、最多の1万923台(構成比22.2%)だった。マ テハンが8109台(構成比16.5%)と続いた。一方で、組み立ては805
Page5

産業用ロボットナビ Vol.4 用途別の状況 国内業種別出荷実績 自動車と電気機械で 7 割  ロボットと言っても、その用途はさまざま。特に近年は自  業種別に見ると、最も出荷台数が多かったのが電気機械向 動車やエレクトロニクス以外にも広がり、その業務も多様化 け。前年比 34.5% 増の 1 万 8707 台となり、構成比でも している。 38.0% を占めた。次いで自動車となり、前年並みの 1.0% 増  17 年出荷台数のうち、最も多く出荷されたのが、マテリア だったが 1 万 4650 台で、構成比 29.8% となった。電気機 ル・ハンドリング(マテハン)。5 万 8687 台で、前年比から 械と自動車の 2 業種で国内全出荷台数の 70% 弱を占める結 42.2% の増加。総出荷台数の 25.1% を占めた。次いで溶接 果となった。 の 4 万 9319 台(同 21.8% 増、構成比 21.1%)、組み立て  次いで 5933 台のその他製造業(構成比 12.1%)、3895 の 4 万 4944 台(同 19.3% 増、構成比 19.3%)、クリーンルー 台の機械(構成比 7.9%)、2571 台の金属製品(5.2%)と ム用の 3 万 658 台(同 52.9% 増、構成比 13.1%)と続く。 続いている。 さらに電子部品実装の 1 万 4078 台(構成比 6.0%)、機械 加工の 1 万 3199 台(構成比 5.7%)、樹脂成形の 8890 台  前年からの伸び率で見ると、金属機械が 36.7% 増、電気 (構成比 3.8%)、その他の 7081 台(構成比 3.0%)、入出荷 機械が 34.5% 増、非製造業が 34.1% 増と 30% 以上の大 の 3772 台(構成比 1.6%)、塗装の 2758 台(構成比 1.2%) きな伸びとなった。特に電気機械は、通信機器で 77.9% 増、 となっている。 電子部品・デバイス・電子回路で 62.7% 増と大幅に増加した。 自動車は全体としては横ばいだったが、自動車部品に限ると  国内では少し様相が異なり、半導体向けの出荷が前年の 2 10.0% 増の 2 桁増となった。 倍超となったクリーンルーム用が急拡大し、最多の 1 万 923 台(構成比 22.2%)だった。マテハンが 8109 台(構成比 ■ 2017 年 業種別国内出荷台数 構成比 16.5%)と続いた。一方で、組み立ては 8056 台(構成比 16.4%)、溶接は 7998 台(構成比 16.3%)と前年から減少。 プラスチック製品 3% その他 4% 自動車業界向けの 41% が溶接ロボットで、自動車向けは堅 金属製品 5% 調だったが、非自動車向けが伸びずに前年比マイナスとなっ 機械 8% た。それ以外では、その他の 3644 台(構成比 7.4%)、樹脂 電気機械 38% 成形の 3354 台(構成比 6.8%)、機械加工の 2964 台(構 その他製造業 12% 成比 6.0%)、入出荷の 1747 台(構成比 3.6%)、電子部品 実装の 1660 台(構成比 3.4%)、塗装の 716 台(構成比 1.5%) となっている。 自動車 30% — 2 —
Page6

産業用ロボットナビ Vol.4 インタビュー セイコーエプソン株式会社 セイコーエプソン、前年比40%増で好調に推移 「省・小・精の技術」と顧客サポートで中国市場を攻略  世界的な自動化の波に乗り、需要が拡大している産業用ロボット。スカラロボットや垂直多関節ロボットなど、中小 型ロボットの領域で存在感を発揮するセイコーエプソン。2017 年度の売上収益は前年度比 40% 以上増を見込み、 25 年度 1000 億円の目標に向けて順調に推移している。現状について同社ロボティクスソリューションズ事業部 吉田 佳史事業部長に話を聞いた。 — 2017 年度の状況はいかがですか ? いる市場が日本だ。力覚センサー  売り上げ、台数ともにいい状態で進んでいる。17 年度は前 は使い方が少し難しいが、日本は 年の40%以上増の250億円まで行く見込みだ。スマートフォ 使う側のレベルも高く、さまざま ン部品、リチウムイオン電池の中国ローカル企業への販売拡 な活用例が出てきている。日本で 大と、自動化要求に対するソリューション提案で市場の伸び 力覚センサーと 6 軸多関節ロボッ を上回る受注を獲得できた。 トの用途、アプリケーションを開  いまロボット市場は賑やかで、製品さえあれば売れる状態。 発し、新たな市場の開拓と海外に 一部の部品に納期遅れが発生しているが、早めの発注で対応 展開しようと考えている。 セイコーエプソン をしている。 ロボティクスソリューションズ — 18 年度の見通しについて教え 事業部 — 世界の市場の状況について教えて下さい て下さい 吉田佳史 事業部長   中 国 の ス マ ー ト フ ォ ン や 電 池 メ ー カ、 台 湾 の EMS、  今年と同じような勢いと見込んでいる。 ASEAN でもマレーシアやベトナムの液晶パネル工場などか  当社は、省エネ、小型化、高精度といった「省・小・精の らの受注が増えている。特に中国は成長市場である一方、国 技術」を強みとし、ウオッチ、プリンタ、電子部品、プロジェ 内のローカル企業の生存競争が厳しい。現場の自動化がどれ クタなど精密機器から汎用機器まで多彩な製品を製造してい だけ進んでいるかが受注の決め手になると言われ、自動化へ る。その扱い製品領域の広さから多くの自動化のノウハウが の熱意はすごい。10 年先を考えて投資を行っている。 社内に蓄積されており、特に中国ローカル企業からはその部  また最近、ロボットに熱心なのがシンガポールだ。国が積 分での評価が高い。 極的に企業誘致や導入支援、教育に力を入れている。特に国  その強みを生かすため、3 年前から中国で製販一体の顧客 内でロボットシステムインテグレータを育成し、ロボットを サポートをスタートした。現地製造法人の技術者と現地販売 使う側からのアプローチを強めている。 会社、日本がチームとなり、顧客を当社の工場に呼んで現場  ヨーロッパは自動車関係の受注が多い。ドイツだけでなく、 を見てもらう、技術者を顧客の工場に送り込んで膝詰めで話 東欧や西欧などヨーロッパ各地で需要が盛り上がっている。 をする、要望に応じた仮の設計図面の作成や試験的なシステ ム構築を行うなどの取り組みをしている。自動化の最新工場 — 好調な製品はどのあたりですか ? が見られる上、技術に明るく、現地語でコミュニケーション  3 月に市場投入したコントローラ内蔵型スカラロボットの できる人材が対応することもあって顧客の満足度は高い。案 「T3」は、設置が簡単でコストパフォーマンスの良いエント 件の進みも早く、大きな効果を上げている。 リーモデルで、当初の想定を大きく上回る人気となっている。  また、ここで作成した図面やテストシステムの情報は、後 これから発売を予定している可搬重量 6kg の「T6」も、お 工程を任せる現地の SI に提供している。ロボットシステムを 客様に待ってもらっている状況だ。 構築する際に手間がかかるのは要件定義と設計図面の作成で  小型 6 軸もスマートフォンなど IT 部品向けに大きく伸び、 あり、そこの大部分を当社が代行する形になっている。SI は 2018 年度投入予定の製品だが、特に低価格な「VT6」への 詳細の詰めとシステム構築、立ち上げから安定稼働といった 引き合いも多い。 本来の得意分野に力を注ぐことができ、大変喜ばれている。  賃金の高い・低い地域に関係なく、人不足が世界共通の問 販売を増やすためには SI の協力は不可欠であり、テストに取 題になっている。単に右から左にモノを運ぶだけのような、 り組むことで当社にも技術的なノウハウが溜まって一石二鳥 ロボットとしては安くて性能の低いものでも十分なローエン だ。今後、この取り組みを他の地域の現地法人にも広げてい ドの市場ができつつある。当社も含めて日本や欧米のロボッ きたい。 トメーカーは高速・高精度の市場をメインとしているが、そ こそこの性能と価格でも良いという市場は今後も増えていく。 そこは無視できない。 — 日本国内はいかがですか ?  力覚センサーが好調だ。力覚センサーが世界で一番売れて — 3 —
Page7

産業用ロボットナビ Vol.4 インタビュー — 産業用ロボットメーカー各社 2018 年戦略 — ABB 安川電機 中島 秀一郎 小川 昌寛 ロボティクス & モーション事業本部 ロボット事業部長 ロボティクス事業部 事業部長 「人とロボットの協働など 「人材育成、教育へ積極投資」     ソリューション提案強化」  2017 年は、食品業界向けにパラレルリンクロボッ  2017 年は中国を中心とした旺盛な需要を受け、海 ト、組み立て製造業向けに双腕の YuMi が順調で、 外地区からの需要が高い水準で推移したことから、当 自動車のティア 1 向けへの多関節ロボットの受注も 事業部の売上高、営業利益ともに前年同期比で増加し、 堅調に進んだ。協働ロボットによって使いやすさが 収益性は大幅に改善した。ロボット事業は、溶接・塗 増し、人手不足という状況も相まって、ロボットが 装などの主力製品を展開する自動車関連向けの売上は ブームになっている感じだ。 海外を中心に堅調に推移し、自動車以外の一般産業分  国際ロボット展では「デジタライゼーション & コ 野の売上は、スマートフォン・家電などの生産自動化 ラボレーション」をテーマに、多くの協働ロボット の大規模需要を受け、中国を中心に拡大。溶接・塗装・ とソフトウェアを展示した。新製品の単腕タイプの クリーンなど各種用途で好調であった。 YuMi、参考出品した 5kg 可搬の協働ロボットは多  17 年前半に発売した世界最小の 6 軸多関節ロボッ くの問い合わせがあり、良い感触を得ている。VR で ト「MotoMINI」、 人 協 働 ロ ボ ッ ト「MOTOMAN— ロボットのシミュレーションやプログラミングがで HC10」も順調。「MotoMINI」は 3C 業界から大口の きる「RobotStudio」も多くのお客様に体験いただ 注文を受け、「MOTOMAN − HC10」も安全柵なし けた。バーチャルでも再現性が高く、1 歩 2 歩先行っ で使用可能など従来の産業ロボットに無かった特徴を ていることを印象づけられたのではないか。 持ち、導入の自由度が高く工程の変動にフレキシブル  またパラレルリンクロボットの本体と架台、搬送 に対応できるため、国際ロボット展においても好評を 系、ビジョンがワンパッケージになった「IRB360  得た。 FLexPicker」を発売した。キャスター付でライン  当社は 17 年 10 月に新コンセプト「i³-Mechatron 変更にも柔軟に対応でき、パッケージ化されていて ics」を発表した。18 年は本コンセプトの実践、国際 導入から稼働までもスピーディーだ。中小の食品メー ロボット展で披露した新たなソリューション事例の事 カーなどから引き合いが来ている。 業展開をきっかけとした事業拡大を図る。従来のアプ  ロボット普及に向けたボトルネックとして、SI と リケーションはもとより、人とロボットの協働作業や ロボットメンテナンス、お客様自身のロボット人材 デジタルデータマネジメントを実現するソリューショ の不足がある。SI 育成はずっとやってきたが、17 年 ン提案に注力していく。 に初めて SI 向けのワークショップを行った。18 年  近年は人手不足解消や IoT 化を目指した工場の自動 はその回数を増やし、人材の育成を進めたい。 化需要が高く、各分野でロボット需要も右肩上がりで  18 年は、ビジネスは従来の流れを継続しながら、 高まると考えており、世界各地の現地需要を捉え迅速 これまで以上のスピードでの成長を目指す。当社が に対応していくため、事業拡大を加速している。新規 存在する意義は、新しい技術やサービス、アイデア ロボットの導入規模が世界一となり、依然伸びが期待 をお客様に提案することであり、YuMi やコネクテッ できる中国には 9 月に第 3 工場を増設、欧州はスロ ドサービスなど最先端の提案に取り組んでいく。ま ベニア工場が同時期に生産開始を予定している。今後 た「日本一面倒見のいいロボットメーカー」を掲げ も国内外での生産能力を増強し、よりエンドユーザが ており、そのための人材育成や教育にも積極的に投 望むソリューションを提供していく。 資していきたい。 — 4 —
Page8

産業用ロボットナビ Vol.4 インタビュー — 産業用ロボットメーカー各社 2018 年戦略 — KUKA Japan デンソーウェーブ 星野 泰宏 中川 弘靖 代表取締役社長 代表取締役社長 「最新技術を投入し挑戦を」 「使いやすさ向上のための技術開発」  2017 年は 30% 強増と順調だ。高精度なアプリ  2017 年度は売上ベースで昨年を上回る見通し。 ケーションに対応したいというお客様向けに多関節 自動認識の AutoID は流通と物流関連で大型案件の ロボットが伸びている。特にシミュレーションソフ 受注があり、ロボットは国内が堅調。制御機器も トやオフラインティーチングソフトを販売している OEM 供給先の各社が好調に推移している。 ソフトウェアベンダーが、ソフトウェア上でパスを  17 年は QR コードのソリューション開発に注力し 作った時、それを忠実に再現できる高精度なロボッ た。東京都交通局と共同で、列車のドアの QR コー トとして当社のロボットを勧めてくれている。今後、 ドを読み込んでホームドアの開閉制御を行う技術を ロボット導入やライン構築でシミュレーションソフ 開発。複雑な制御がいらず、簡単で安価なシステム トは重要なツールとなる。これからに期待したい。 構築で済むと好評だ。また鹿児島銀行へは、セキュ  人協調型ロボット LBR iiwa は順調だ。自動車や リティ機能付きの QR コード「SQRC」と顔認証技 航空宇宙業界はもちろん、非製造業まで幅広い問い 術を組み合わせた本人確認のシステムを提供。ホテ 合わせが来ている。アプリケーションテストはいつ ル業界へは、スマートフォンのアプリと連動し、フ も予約で満杯になってしまっているので、今年は全 ロントで QR コードをかざすだけでチェックインが 国の SI でテストの受け入れができる体制を強化する できる仕組みの構築をサポートした。ここに来てセ 予定だ。 キュリティ性と利便性を両立した QR コードの新し  いま日本のロボット市場は、新しい分野での新規 いソリューションができつつあり、QR コードを開発 導入が活発だ。18 年も追い風は続くが、実際の導入 した会社として、機器の進化とソリューション開発 時期は 19 年から 20 年以降と見ている。18 年は準 をリードしていく。 備の年になるだろう。   ロ ボ ッ ト に 関 し て は、 小 型 協 働 ロ ボ ッ ト  18 年も引き続き日本市場に最新テクノロジーを投 「COBOTTA(コボッタ)」の受注を開始した。人の 入し、チャレンジし続けていく。注力分野としては 作業サポート以外にも、イノベータとの交流を通じ 3 つ。アプリケーションごとに完成したソリューショ て、われわれが予想も付かない使い方のアイデアを ンの「KUKA ready2 シリーズ」の販売を強化する。 豊富に得ることができた。また国際ロボット展で発 すでに 10 種類以上あり、日本独自のソリューショ 表した双腕型マルチモーダル AI ロボットが大きな反 ンも出していきたい。LBR iiwa と、アーム付き自立 響を呼んだ。ティーチングを解決し、ロボットの使 可動式ロボットの KMR iiwa は、人協調型であると いやすさを向上させる技術として開発を進めていく。 同時に、すべての軸に力覚センサを搭載し、組み立  18 年はワンダフルな年にしたい。営業面では海外 てや加工など複雑な作業も可能だ。優れた知能と感 対応を充実し、売上に対する海外比率を将来的には 覚を使って生産に付加価値をつけたいというお客様 5 割まで引き上げたい。またデンソーの世界 130 の に向けて提案していく。 工場をつなげるプロジェクトに参画し、そこで培っ  IoT ソリューションとして KUKA Connect の提 た知見を提案していく。ORiN を活用して現場の設 案も始める。パイロットカスタマーを見つけ、ロボッ 備をつなぎ、工場を IoT 化する新製品「IoT データサー トの稼働監視から工場全体の見える化と制御の最適 バ・IoT データスタジオ」を 18 年中に発売する予定 化まで少しずつ進めていきたい。 だ。 — 5 —
Page9

産業用ロボットナビ Vol.4 インタビュー — 産業用ロボットメーカー各社 2018 年戦略 — 川崎重工業 ユニバーサルロボット 「共存・協調ロボットに注力へ」 「売上高 50% 増を目指す。 国内は新規開拓と販売網強化へ」  17 年 度 は 前 年 度  ユニバーサルロボッ 比金額ベースで 20% トは 2017 年のグロー 強、出荷台数ベースで バルでの売上高につい 30% 強伸びた。自動 て、前年比 72% 増の 車、半導体向けが過去 1 億 7000 万ドル(約 のピークを更新した。 187 億円)で過去最 地域別では、国内は堅 高となり、営業利益も 調、米州と欧州も良い 2 倍以上増加の 19%(35 億 5000 万円)となった が、特に中国が大きく と発表した。2018 年は 50% 増の 2 億 5500 万ドル 伸びている。 (約 280 億 5000 万円)まで伸ばすとしている。  また人共存可能な双腕スカラロボット「duAro  ユルゲン・ホン・ホレン社長は「前年比 72% 増と (デュアロ)」の拡販に努めた結果、多数の新規分野 いうかつてない売上を達成できたのは、市場をリード 向け受注につながった。昨年東京お台場にオープン する弊社の各種アプリケーション用協働ロボットの経 したカワサキロボステージでは、VR 映像とロボッ 済的メリットの認知向上、そしてユニバーサルロボッ トの動きを融合した「K − Roboride」を導入し、 トをコボット技術のトップ企業にしたいという弊社社 多くの来場者を集客してカワサキロボットを認知し 員や弊社パートナーである代理店やシステムインテグ ていただいた。製品としては、小型汎用ロボット レーター継続的なコミットメントによるもの。素晴ら 「RS007N」「RS007L」は 17 年に発表後、販売は しい業績は、ユニバーサルロボット独自のコミュニ 電機・電子分野を中心に好調だ。 ティから発生した真のチームワークが実を結んだ」と  18 年の見通しは明るい。推計では日本だけでも労 している。 働人口が毎年約 60 万人減少する。政府もロボットの  2018 年について、グローバルでの研究開発と販売 普及に努めており、新たな分野へ活用が期待できる。 部門を強化。中国とアメリカにサービスセンターを開 労働人口の減少は他の先進諸国も抱える課題である。 設。さらにアメリカ・ボストンに研究開発拠点を新設 米州、欧州も堅調に推移するが、中国は自動化ニー し、今後イタリアとトルコに営業所、メキシコと中国 ズの衰える兆しは見えず、市場拡大の原動力となる。 に新オフィスを設立する予定となっている。  従来ロボットが入っていなかった中小企業にもロ  同社製ロボットにカスタマイズされたグリッパー ボットを普及させたい。そのためには教示が簡単で や ソ フ ト ウ ェ ア、 セ ン サ ー、 ア ク セ サ リ ー 等 の 現状スペースに簡単に設置できるロボットが求めら Universal Robots+ も拡大。日本メーカーからの問 れている。人共存可能な双腕スカラロボット duAro い合わせも増えており、今後日本製品が加わる可能性 はそれに応えた製品だ。今後ラインアップを拡充 もあるとしている。 して普及に努め、適用範囲を広げていく。また、  さらに、パソコン上のオンラインの無料レッスンで iREX2017 で発表した、遠隔協調で熟練技術者の動 ロボットの基礎から基本的なティーチング、周辺機器 きを再現する新ロボットシステム「Successor」を 等の接続方法など、ロボットを動かすために必要最低 18 年度から社内及び一部限定顧客に販売開始する。 限の知識が学べるユニバーサルロボット・アカデミー 労働人口減少に伴う熟練技術者の技能継承が可能で、 が全世界で 2 万ユーザーを突破。このほど日本語版が 製品の完成度を上げていく。19 年度発売予定の医療 オープン。これまでロボットを使ったことがないユー 向け手術支援ロボット、ヒューマノイドロボットの ザー、システムインテグレータを事業として始めたい 開発にも注力する。 企業、若手社員の研修用などに広く使って欲しいとし ている。日本語版サイトは https://www.universal- robots.com/academy/ — 6 —
Page10

産業用ロボットナビ Vol.4 潮 流 ハノーバーメッセ2018 ロボットレポート。 先端ロボット技術が集合 人とロボットの協働技術が旬に  4月23 日から27日の 5日間、ドイツ北部のハノーバーで世界最大級の国際産業見本市ハノーバーメッセが行われた。 FA や PA、モーションなどオートメーション技術、デジタルファクトリー、電力・エネルギー、産業用部品、産業向けサー ビスなどが出展し、ロボットに関しても世界中から先進的なロボット技術が集まり、大いに賑わった。その様子を写真 とともにレポートする。 注目のドイツ企業  BOSCH( ボ ッ シ ュ) は、アーム全体をセンサ  世界 4 大ロボットメーカーのひとつ KUKA(クカ)。中国資 搭載のスキンで覆い、協 本の傘下に入ったとは言え、本拠地ドイツでは最も大きな存在 働ロボット化したAPAS 感を放った。  assistant と、それを  メインエリアでは、ロボットの模型の無人工場デモを展示。 実際の生産ラインに組み 10 台以上のロボットをネットワークでつなぎ、材料の供給か 込んだ次世代生産ライン ら組み立て、レーザーマーキング、人に手渡しするまでの一連 のデモを実施。APAS  の工程を自動で行った。 assistant は 2014 年の  またドイツらしくロボットがビールを注いで手渡ししてくれ ハノーバーメッセで初公 るサービスも。ここでは 2 本の協働ロボットを協調制御し、片 開され、そこから年々進 手でグラスを持ち、片手がレバーを引いてビールを流し込む。 化した姿を見せていた。 注ぎ具合に合わせてグラスの傾きが変わる凝りようだった。 協働ロボットの勢いが加速 トレンドはより小型へ  ロボットハンドのトップメーカーの SCHUNK(シュンク)  人と並んで作業できる協働ロボットは、ロボット大手各社 は、多種多様なハンドに加え、力覚センサを使った自動検査 から出揃い、今回は具体的なアプリケーションや実際に手に 装置などを展示した。 触れて体験できるものとして前回以上にその姿が目立った。  安川電機では、側面と奥の 3 方を囲い、正面だけが開いた ブースに MOTOMAN—HC10DT を 2 台設置し、それらを 連携させた組み立てデモを実施。通常は高速で作業をしなが ら、人がブース正面の特定エリアに入ると安全モードに切り 替わり、ロボットのスピードが落ちるというもの。協働ロボッ トの作業性と安全性をアピールした。  ケーブル保護管などロボット関連製品の IGUS(イグス) は、ロボットの構成部品がキットになっていて、低価格な ロボットを自分で組み立ててしまおうというコンセプトの 「robolink」を前面で PR。パラレルリンクロボットが 3970 ユーロ、6 軸多関節ロボットが 4978 ユーロで組めるのだと いう。 — 7 —
Page11

産業用ロボットナビ Vol.4  KUKA は LBR シリーズの新モデル LBR—iisy を展示。可 クマン)もピッキングのデモなどを行っていた。rethink  搬重量 3㌔、可動範囲 600㍉と、従来の LBR—iiwa より robotics(リシンクロボティクス)なども姿を見せていた。 も ワ ン サ イ ズ 小 ぶ り。より人の身近に い て 作 業 を 手 伝 う 「cobot」 と し て の 機能を高めている。 デ モ と し て も 袋 状 のワークや携帯電話 のバッテリーのよう なワークのピッキン グ、ティーチングの デモなどを行った。 日本のロボット関連企業  ユニバーサルロボットは最も小型の 3㌔可搬の UR3 を中心  日本のロボット関連企業では、安川電機、三菱電機のほか、 とした展示。デモとして 3 台の協調作業を行ったほか、卓上 セイコーエプソン、ヤマハ発動機、オムロン、THK、CKD に置いて小さなスペースでも使えることをアピールしていた。 等がブースを構えた。  セイコーエプソンは新製品となる折りたたみアーム構造の 「N2」と、コントローラ内蔵のスカラロボット「T シリーズ」 を使い、省スペースながら高速性、高精度の動きをデモ。ヤ マハ発動機は今回が初出展で、近年力を入れている統合制御 のデモを中心に訴求した。オムロンは卓球ロボットを見せ球 としながら、搬送ロボット等を。THK は SEED ソリューショ ンを展示していた。  また、ロボット向けソフトウェア開発のリンクウィズは、 ロボット自動検査システムを日本から持ち込んで紹介。検査 ブースも含めたオールインワンパッケージで品質検査工程を 全自動化できるもので、まだ他にない技術としてすでにいく  また三菱電機も協働 つかのロボットメーカーとも話が進んでいるという。 ロ ボ ッ ト を 展 示。 ロ ボット外側をタッチセ ンサで覆って安全機 能を備えた MELFA  Safeskin、 参 考 出 品 となる協働ロボット MELFA MELCoR を 展示した。  このほか新興メーカーとして、FRANKA-EMIKA(フラン カエミカ)はボード PC の測定デモを実施。前回のロボット 単体の出品から進化した姿を見せた。台湾の TEKMAN(テッ — 8 —
Page12

産業用ロボットナビ Vol.4 潮 流 中国南部の自動化・ロボット最新事情  SIAF-SPSインダストリアルオートメーションフェア広州  中国南部における産業オートメーション、自動化に関する専門展示会「SIAF—SPS Industrial Automation Fair Guangzhou( 広州国際オートメーションテクノロジー専門見本市、以下 SIAF)」が、3 月 4 日から 6 日に、中国・広 州のチャイナインポート & エクスポートフェアコンプレックスで開催された(主催 : メッセフランクフルト)。中国市場は 自動化への関心が非常に高く、7 万 2000 人超が来場。現地のロボット関連の様子をレポートする。 600 を超える出展社。日本の主要企業も  SIAF は、ドイツ・ニュルンベルクで毎年開催さ れている「SPS IPC Drives」の姉妹見本市で、 毎年 3 月に行われる自動化専門展。4 万 5000㎡の 会場に、ロボットやモータ、センサなどを扱う企業 が世界 15 カ国から 600 以上が参加。日本からは、 ロボット関連で安川首鋼ロボット、減速機でナブテ スコ、ハーモニック・ドライブ・システムズ、モー タ関連で山洋電気、空圧装置で SMC、ケーブル関 連で沖電線など 14 社が出展した。 沸騰する中国華南地区の自動化熱  現在の中国市場は、国策となっている「中国製造 2025」を背景に、製造強国を目指して官民あげて自動化が 高い関心が感じられた。 強力に推し進められている。また人件費の高騰、単純作業や  現在の中国ロボット業界は、ロボットメーカーは一時期に 3K 作業の忌避による人手不足、発注側からの自動化や品質 比べて淘汰されたが、残っている企業は技術力も上がってき 要求の高まりなどもあり、政府の指示と足元の市場環境の両 ているとのこと。数年前はロボット本体だけの展示だったも 面から自動化を進めなければいけない状況になっている。 のが、具体的なアプリケーション展示で人を集めていた企  開催地の広州市は、1200 万人以上が住む中国南部、華南地 業も増えた印象だ。中国現地の有力ロボットメーカーとして 区の中心都市で、中国大手自動車メーカーの広汽集団が本社を は、埃斯顿自动化(ESTUN)、ADTECH、配天(PAITEN)、 構え、自動車産業が盛ん。南にはハイテク産業が集積し、デジ STS、新松(SIASUN)、GSK(広州数控)などの名前が挙がり、 タル機器等の工場が多いことでも知られる深セン市や東芫市、 それらは溶接や機器組み立て、ピッキング、ハンドリングな 仏山市もあり、同展は、中国屈指の産業集積地帯である中国南 どを実践して見せていた。 東部における重要な展示会として位置づけられている。  ある日系メーカーは、中国のロボット市場に関して「現地 メーカーは急激に伸びているが、技術的には日本とはまだ差 成長著しい中国企業 低価格帯市場に熱気 があるようだ。しかし中国のローカル企業では高精度を求め  会場は 4 つのホールを、ロボットとマシンビジョン、コン ない単純作業に対してのニーズが強い。精度やスピードはそ トロールとドライブ、センサの 3 つのエリアに分けて構成。 こそこでも安さがものを言う世界に対して、我々も対応を考 ロボットのゾーンは最も混雑し、中国市場でのロボットへの えないといけない」と話していた。 — 9 —
Page13

産業用ロボットナビ Vol.4 中国市場 インタビュー 安川首鋼機器人有限公司 安川首鋼機器人、 地産地消で現地ニーズに合わせた商品開発  安川首鋼機器人有限公司(安川首鋼ロボット有限公司)は、安川電機と中国の首鋼集団との合弁会社で、特に中国 の自動車業界向けに産業用ロボットとシステムの販売・サービスを行い 22 年にもなる。日本の技術をベースとした中 国のロボット会社として現地に溶け込んでいる。同社広東分公司の小形誠治 副総経理 技術部部長に話を聞いた。 — 中国の自動化の動きはいかがですか ? — 今後について教えてください  自動車産業における自動化ニーズは高く、ロボットは 20%  基本的にロボットはモータと減 を超えて成長している。右肩上がりで良い調子だ。中国の自 速機、アームがあれば動く。日本 動車販売台数は月間で 250 万台あり、日系メーカーも順調に と中国のロボットではハードウェ 売り上げを伸ばしている。2020 年までは生産ラインの整備 ア的な性能差は縮まりつつある。 計画が決まっていて、そこを確実に取りに行くのが第一命題 しかしどう制御するかのソフト となっている。 ウェアやシステムを組む力にはま  華南地区は日系メーカーの工場が多いが、当社では売り上 だ差があり、現時点では日本のロ 安川首鋼機器人有限公司 げに占める日系メーカーの割合は 15% ほど。ほとんどがロー ボットの方が一日の長がある。今 (安川首鋼ロボット有限公司) カル企業向けだ。自動車向けでは溶接ロボットが主で、10 〜 後、負けないようにするためにも 広東分公司 20kg のアーク溶接ロボット、100 〜 200kg のスポット溶 システム提案やアフターサービス 小形誠治 副総経理 技術部部長 接ロボットが売れている。 など総合力で勝負していく。  中国各地に安川電機のロボットセンターがあり、ロボット — 中国市場に対応するための取り組みを教えてください を常設展示している。アプリケーションデモやシステムを持  これまでは世界と日本の需要を反映し、最大公約数が満足 ち込んで試運転させることもできる。溶接やバリ取りなど火 する優等生ロボットが多かった。しかしそれだと際立った特 が出るもの、研磨するものは、実物でやってみないとわから 徴がなく、差別化が難しくなっていた。中国には常州に工場 ないものが多い、ピッキングでもワークによってはできない があり、アメリカにはロボット開発部隊がある。欧州ではス ものもある。事前検証して検討にロボットセンターの活用を ロベニアに生産拠点を準備中で、日本を含めた世界 4 極体制 進めていく。 によって、その地域のニーズに合わせて作る地産地消ができ るようになった。中国は産業の裾野が大きい。日本の経験に とらわれず、現地を大事にしたローカル開発を進め、日本に はなかった市場を開拓していく。  中国のお客様はいろいろなところに興味を持っている。例 えば EV ではバッテリーが重いため、軽量化に対する関心が 高く、新素材も採用されている。それに向けたレーザー溶接 や摩擦撹拌溶接、アルミの自動溶接や複合材の溶接といった 新しい溶接技術に関してもソリューションが固まってきてい る。従来の溶接の延長線上ではできなかったことを、日本か ら技術を導入して提案している。 — 今回の展示会のデモは  一つは、パラレルリンクロボットと天吊型の小型ロボット を組み合わせた高速ピッキング。ロボットを導入したことが ない人にも一番分かりやすく、イメージがしやすいものを出 品した。  汎用ロボットに力覚センサを取り付け、ダイレクトティー チングのデモも行った。ロボット導入で最もハードルが高い のがティーチング。そこを簡単に効率化できるということを 訴えた。  また今後の需要を見据えた展示として、遠隔操作機能を組 み込んだロボットで UFO キャッチャーのデモ機が好評だっ た。手元の操作レバーで離れたロボットを操作でき、微妙な 力加減も再現できる。いずれは AI を使って熟練技術を教え込 むようなことも想定している。 — 10 —
Page14

産業用ロボットナビ Vol.4 中国市場 インタビュー 株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ ハーモニック・ドライブ・システムズ、 減速機トップメーカーが見る中国市場  世界一のロボット市場の中国。自動化熱が高まるなか、製造現場への導入はもちろんのこと、新たなロボット技術の 開発や市場開拓も進む。減速機はロボットの構成部品のなかでも特別重要なパーツと言われ、世界的にも日本企業が圧 倒的なシェアを占める。そんな減速機のトップメーカーであるハーモニック・ドライブ・システムズの中国現地法人の哈 黙納科(上海)商貿(HDCH)の幾田哲雄董事長兼総経理に話を聞いた。 — 中国の自動化に対する関心度はいかがですか ? デモでアプリケーションを明確に  この展示会には 5 年連続で出展して定点観測しているが、 し、こういう用途であれば当社の 今年はローカル企業でもロボットにアプリケーションをつけ 製品が適しているということを訴 た展示が多かった。去年や一昨年には見られなかった光景で、 えた。 ローカル企業にもお客が付き始めた、売込先が具体的になっ  自動化向けには、半導体ウェ てきた証拠だろう。中国の自動化は上り坂だ。 ハー搬送装置を模し、当社製各種  CC − Link や EtherCAT といったネットワーク団体がブー アクチュエータが三菱電機の AC スを設けていたのも今年の特徴で、製造装置を入れることも サーボシステム「MELSERVO」 大事だが、ネットワークでつないで自動化しようという意識 につながることを紹介するデモ 哈黙納科(上海)商貿有限公司 も出てきている。 と、当社製高精度遊星ギアによる (HDCH)幾田哲雄 董事長兼総経理 パラレルリンクロボットの実演を — 中国のロボット市場が盛り上がっています。 行った。  中国は世界一のロボット市場で、1 年で 12 〜 13 万台が  次の需要を見込んだデモとして、当社製波動ギアや遊星ギ 売れ、25 〜 27% の成長率で伸長している。 アを組み込んだアシストスーツや世界最小波動ギアを組み込  ロボット産業は政府方針「中国製造 2025」の目玉の一つ んだフィンガーハンドモジュールにビジョンセンサーを組み になっていて、国として中国ブランド製ロボットのシェアを 合わせた「じゃんけんロボット」を出品した。サービスロボッ 20 年に 50%、25 年には 75% まで引き上げることを目標に トや介護用ロボットの市場拡大に期待している。 掲げている。そのため各省や直轄市、各地方都市が、ロボッ  いま世界的には産業用ロボットが主流だが、今後はサービ トとその主要部品を開発する、製造する、システム化する、 スロボットが急速に拡大していくだろう。産業用ロボットで 買って導入するといったロボットにまつわるビジネスに多く は、中国は先行している日本とヨーロッパを追いかける立場 の補助金を出して優遇支援している。数年前にはロボット関 だったが、サービスロボットは世界各国が同じスタート地点 連企業の数が 400 社を超えた時期もあった。いまは淘汰され からのヨーイドン。大学や開発者の数、設備や資金などイン て 200 社くらいに落ち着き、ロボットメーカーも 20 社くら フラは中国の方が いまで絞り込まれてきている。 整っており、早く立  いま中国国内のロボット販売台数の 7 割は日本を含めた ち上がっていくだろ 海外企業が占めているが、中国のローカルメーカーも 60 〜 う。当社にもすでに 70% の勢いで伸びてきていて、シェア 3 割まで拡大している。 多くの引き合いが来 大手メーカーはあまりローカル製品を使わないだろう。しか ている。 しティア 1、ティア 2 のような下請け企業は、安く導入でき るローカルメーカーのロボットを選ぶ可能性は十分にある。 — 御社の中国事業はいかがですか ?  当社の減速機は世界の主要ロボットメーカーのすべてで使 われており、非常に順調に推移している。しかし市場の急成 長に対して供給が追いつかず、お客様にはご迷惑をかけてし まっている。  6 軸の多関節ロボット 1 台に対して減速機は 6 個必要とさ れ、市場の伸びに比例して必要数は倍々で増えていく。ロボッ トの軸数も増える傾向にあり、需給のバランスを取るのはと ても難しい。  中国事業は順調だが、ローカルメーカーだけに限るとシェ ア 50% までは取れていない。補助金に頼らず、技術も営業 もしっかりして伸びそうなローカル企業が 2、3 社出てきて いる。そうしたメーカーを育て、伸ばしていきたい。 — 今回のブースの見どころについて  ブースでは、製品を陳列して PR することはもちろんだが、 — 11 —
Page15

産業用ロボットナビ Vol.4 話 題 FA・ロボットシステムインテグレータ協会、7月発足 技術標準化や地位向上、人材育成等に取り組む  ロボット時代の本格化に向け、全国のロボットシステムインテグレータ(ロボット SI)の業界団体として総意を得る「FA・ ロボットシステムインテグレータ協会(SIer 協会)」がいよいよ動きだす。2017 年 11 月に第 1 回設立準備会議を皮切 りに会合を重ね、5 月 28 日には第 2 回の設立準備会議を開催。参加を検討しているロボット SI が多数参加した。 ロボット SI 組織化に向けて 企業は、2 年間の会費が半額)、協力会員は 20 万円(JARA  国内の人手不足や生産性向上を背景としてロボット需要が 正会員は 14 万円)となる。 盛り上がる一方、ロボットを使いたいというユーザーに導入 提案をし、実際にロボットや関連部材をシステムとして組み、 会員を募集中。ロボット利活用の中心的存在に 据え付けて立ち上げまでを担うロボット SI の数が不足して  第 2 回設立準備会議は 5 月 28 日、東京都港区の発明会館 おり、それがロボット普及に向けた課題となっている。 で行われ、ロボット SI を中心に 200 人あまりのロボット業  またロボット SI 自身も地方の中小企業が多く、それを束 界関係者が集まった。 ねて国や他の業界に意見を具申するような組織は存在しな  設立準備委員会の代表を務める三明機工 久保田和雄代表 い。そのため技術標準化や業界におけるロボット SI の地位 取締役社長がこれまでの経過を説明し、「日本ロボット工業 向上、人材採用の増加等、ロボット SI として未来に向けた 会の総会でも SIer 協会の設立について承認され、ようやく 活動が出来ていないことが問題となっていた。 目処がつくところまでこぎつけた。SIer の向上は日本のもの  こうした状況に対し、有力ロボット SI を中心として組織 づくりの優勢性を保つには必要不可欠。なくてはならない存 化に向けて動きはじめ、設立に向けた活動を開始。これまで 在であり、ものづくりの鍵を握っている。SIer 協会にメリッ に設立準備会議、分科会、ロボットメーカーとの意見交換会 トがあることを明確にし、入会したらタメになる、役に立つ などを通じて準備を進め、いよいよ 7 月 13 日に設立総会を という会にしていきたい。ロボット SI がロボット利活用の 経てスタートすることに決まった。 中心となり、SIer 協会が政府に対してもモノが言える協会に なれるようにしたい」と話した。日本ロボット工業会の冨士 SIer 協会の概要(仮) 原寛専務理事も「日本ロボット工業会と SIer 協会がともに  正式名称は「FA・ロボットシステムインテグレータ協会」、 手を携えて、前を向いて歩んでいこう」とあいさつした。 略称は「SIer 協会」となる予定。ロボットと FA システムの  また会議では、設立総会を 7 月 13 日金曜日 15 時から機 構築を行うロボット SI の共通基盤組織として、事業環境の 械振興会館で開催することを発表。総会で承認後、正式な組 向上と能力強化に取り組むことを目的とする。 織として発足する。それに先立ち、5 月 28 日から 6 月 15  事業の柱は 3 つ。1 つ目が「ネットワークの構築」。ロボッ 日まで設立会員の募集を開始。それ以降も常時会員を受け付 ト SI 同士、関連業界のネットワークを整備し、情報収集や ける。 地方へのネットワーク構築を検討する。2 つ目が「事業基盤  入会は、同会ホームページから入会申込書をダウンロード の強化」。ロボット SI の事業基盤の強化と認知度向上に向け、 し、必要事項を記入して日本ロボット工業会 FA・ロボッ 業界標準の検討や展示会出展、経営環境の整備、業界統計な トシステムインテグレータ協会に送付する。 どを検討する。3 つ目は「専門性の高度化」。技術水準の向 上のため、教育・講習の企画と運営、資格制度の企画・運営、 ■ FA・ロボットシステムインテグレータ協会ホームページ 技術研究会の運営等を進める。  http://farobotsier.com/  組織としては日本ロボット工 業会(JARA)の内部に SIer 協 会 を 設 け、SIer 協 会 の 会 員 は JARA準会員として位置づける。 事業は SIer 協会の総会で決め て一定の裁量を持たせ、予算も JARAとは独立させて運営する。  会員の種類は、ロボットシス テムインテグレーションを営む 事業者は SIer 会員、協会の事業 に賛同し協力する事業者を協力 会員とする。会費は SIer 会員が 年会費 30 万円(JARA 正会員 は 21 万円、資本金 1000 万円 以下かつ従業員数 20 人以下の — 12 —
Page16

産業用ロボットナビ Vol.4 潮 流 ロボットシステムインテグレータ実態調査 薄利、人材難、認知度に課題も  ロボット導入には、ロボット活用を顧客に提案し、システムを組んで納めるロボット SI の存在が欠かせない。今後は 自動車や電子機器以外の業界、ロボットを使ったことがない企業の需要拡大が見込まれ、ますますその役割が重要と なる。  関東経済産業局 地域経済部 情報政策課は、17 年 6 月から7 月にかけて全国のロボット SI374 社に対してア ンケート調査を行い、38% となる144 社から回答を得た。それをもとに「ロボットシステムインテグレータ(ロボット SI)に関する調査結果」をまとめ、ロボット SI の実態について明らかにした。 そもそもロボット SI とは ? その重要性 課題① 引き合い増加も利益に結びつかない  ロボットは単体で購入しても使えず、そこにハンドやビジョ  ロボット SI 実態調査の中身を見ていくと、ロボット SI に ン、搬送装置、安全機器などを組み込み、ティーチングや各 来る引き合いの数は「増加している」が 73%。順調であるこ 機器の設定も組み込んで 1 つのシステムとする必要がある。 とが分かる。 ロボット SI とはそれを担う事業者のことで、経済産業省では  引き合い元として自動車や電機(34%)、3 品産業(18%)、 とが多い」「提案、相談案件が多い」「引き合いは多いが、決断までが長い」「ユ 「ロボットを使った機械システムの導入提案・設計・構築等をーザーそはの既他製製品感造覚業で(見1て7%い)てと、シ、ス工テ場ム関構連築でに対69す%る認を識占がめ不た足。し引てきいる」な 行う事業者」としている。 どの意合見いが元集のまり事、業課規題模感はを大持企っ業て(い3る9こ%と)が、分中か小る企。業 (37%)がほ  ロボット SI 実態調査によると、現在ロボット SI として活 ぼ同じで、中小企業でも関心が高い様子。 躍している企業は、もともと製造業で仕事をしていた企業が  しかしビジネスとして見ると、引き合いが増加し売上も伸 60% と圧倒的。次いでサービス業(10%)、情報通信業(6%) と続き、はじめからロボット SI だった企業は 3% に止まった。 貴社のロボット SI 業務の利益率傾向  その業務歴については、10 年以上が 44%、1 年から 5 年 未満が 30%、5 年から 10 年未満が 15%、1 年未満が 9%。 比較的ベテラン企業が多い印象だ。社内のロボット SI の人数 に関しては、1 〜 10 人が 69%、次いで 11 人から 50 人が 19%。比較的小規模の企業体が多いのが分かる。  ロ ボッロトボSIッを営トむS企I業はを、営日本む国企内に業1は00、0 〜日15本00国社内に1000〜1500社ほどあると見 ほどあると見られているが、需要の急激な増加に対して現在 でもら手一れ杯て。いこれるかがらの、需要要増、の裾急野の激広なが増りを加見に越し対てし、て現在でも手一杯。これからの需要増、 ロボ裾ット野SのI の広増加がとり人材を育見成は越必し須とてさ、れてロいボる。ットSIの増加と人材育成は必須とされている。 課題②エンジニア人材不足・採用難  ロボットSIの 90%以上がエンジニア不足を感じており、ビジネス機会の損 失、今いるエンジニアの労働環境の悪化、品質低下を招くかもしれないと危機感 を感じている。 特に不足している人材は、20 代〜30 代の若手、40 代の企画や仕様定義がで きる人、プロジェクトリーダーなど各社各様。スキルも機械設計、電気設計、画 像処理などさまざま。 それに対しエンジニアの確保は、新卒とキャリア採用の両方を募集し、ツール として人材紹介や自社ホームページ、ハローワーク等で利用している。しかし、 出典 :「ロボットシステムインテグレータ(SIer)に関する取組について」経済産業省 製造産業局 産業機械課 ロボット政策室 出典:「ロボットシステムインテグレータ(SIer)に関する取組について」経済 産業省 製造産業局 産業機械課 ロボ—ッ 13ト —政策室 課題① 引き合い増加も利益に結びつかない ロボットSI実態調査の中身を見ていくと、ロボットSIに来る引き合いの 数は「増加している」が 73%。順調であることが分かる。 引き合い元として自動車や電機(34%)、3品産業(18%)、その他製造業(17%) と、工場関連で 69%を占めた。引き合い元の事業規模は大企業(39%)、中小企 業(37%)がほぼ同じで、中小企業でも関心が高い様子。 しかしビジネスとして見ると、引き合いが増加し売上も伸びてはいるが (61%)、利益率は横ばいが 50%。 その原因について「エンジニアの社会的立場が低く、工数単価が非常に低い」 「受注単価はリーマンショック後から上がっていない」「検討費用は無償がほと んど」「客先要求仕様と実行予算が見合っておらず、利益率を下げて受注するこ
Page17

産業用ロボットナビ Vol.4 びてはいるが(61%)、利益率は横ばいが 50%。 課題③ ロボット SI に対する低い認知・理解度  その原因について「エンジニアの社会的立場が低く、工数 単価が非常に低い」「受注単価はリーマンショック後から上  ロボット SI の業界活性化、魅力向上のために必要なことを がっていない」「検討費用は無償がほとんど」「客先要求仕様 聞いたところ、「業界の認知向上」「国家資格化などスキルや と実行予算が見合っておらず、利益率を下げて受注すること 実績の可視化」「ユーザー教育の強化」などが上がった(表 1)。 が多い」「提案、相談案件が多い」「引き合いは多いが、決断  「技術レベルに応じた価格で受注できる環境が必要。給与や までが長い」「ユーザーは既製品感覚で見ていて、システム構 労働環境の向上を図らないと若い人がエンジニア職を希望し 築に対する認識が不足している」などの意見が集まり、課題 ない」「ロボット SI= すごいことができる集団、社会に必要 感を持っていることが分かる。 とされる人たちという認知度向上」「人材確保のため、国家資 課題② エンジニア人材不足・採用難 格を含む待遇の改善、技術向上のためのロボット等の貸与」「SI のレベル認定などを策定し、ダメなコスト競争をしない環境  ロボット SI の 90% 以上がエンジニア不足を感じており、 を作っていくことが必須」としている。 ビジネス機会の損失、今いるエンジニアの労働環境の悪化、 品質低下を招くかもしれないと危機感を感じている。 【解説】  特に不足している人材は、20 代〜 30 代の若手、40 代の  日本ロボット工業会によると、2018 年のロボット生産額 企画や仕様定義ができる人、プロジェクトリーダーなど各社 は 17 年の 11% 増となる 1 兆円に達する見込み。旺盛な需 各様。スキルも機械設計、電気設計、画像処理などさまざま。 要に対してメーカー側も供給体制を整えているが、懸念され  それに対しエンジニアの確保は、新卒とキャリア採用の両 ているのが、その納品体制。ロボットはユーザー先でのシス 方を募集し、ツールとして人材紹介や自社ホームページ、ハ テム構築が必要となり、それを担当するロボット SI の数が絶 企業の 60%強が採用状況に不満とし、その理由を応募者が集まらない、技術と ローワーク等で利用している。しかし、企業の 60% 強が採 対的に不足している。受注してもシステム構築して稼働する 経験のミスマッチがあるなどとしている。今後も採用を減らすつもりはなく、 75 用状況に不満とし、その理由を応募者 が集まらない、技術と までに時間がかかるといった事態が想定され、ロボット SI が%以上が今以上の人員増を計画している。 経験のミスマッチがあるなどとしている。今後も採用を減ら 一番のボトルネックになるとも言われている。 すつもりはなく、75% 以上が今以上の人員増を計画している。  ロボット SI を増やそうという声はあるが、実際には今回の アンケートのようにロボット SI が利益を取れていない実態が ロボットシステムエンジニアの採用状況について、満足度 ある。ロボット SI のほとんどがエンジニア 10 人程度の中小 (欲しい人材がどの程度採用できているか) 企業であり、事業拡大はなかなか難しい。また新規参入に関 しても、工場設備、生産工程への理解、ロボット制御など専 門知識と技術が必要とされハードルは高い。  またロボット SI は仕事としても新しく、世間的な認知度は 低い。しかも機械と電気、ロボット制御など専門的な知識と 技術が必要とされ、職業としても入口が狭く高く、人材確保 が難しい。それを解消するための活動に関しても、ロボット SI は組織化されておらず、各自バラバラで統一した情報発信 ル認定などを割く指定、ダメなコスト競争をしない環境を作っていくことが必 や影響力拡大は難しい。 須」としている。  7 月にロボット SI の業界団体である FA・ロボットシステ ムインテグレータ協会の発足が予定されており、その活動に期待が集まっている。 表 1. ロボット SIer の業界活性化・魅力向上のために、必要だと思わ れるもの(複数線択可)      n:255 課題③ ロボットSIに対する低い認知・理解度 ロボットSIの業界活性化、魅力向上のために必要なことを聞いたところ、 「業界の認知向上」「国家資格化などスキルや実績の可視化」「ユーザー教育の強 化」などが上がった。 「技術レベルに応じた価格で受注できる環境が必要。給与や労働環境の向上を 図らないと若い人がエンジニア職を希望しない」「ロボットSI=すごいことが できる集団、社会に必要とされる人たちという認知度向上」「人材確保のため、 国家資格を含む待遇の改善、技術向上のためのロボット等の貸与」「SIのレベ — 14 — 【解説】 日本ロボット工業会によると、2018年のロボット生産額は 17 年の 11% 増となる1兆円に達すると見込み。旺盛な需要に対してメーカー側も供給体制 を整えているが、懸念されているのが、その納品体制。ロボットはユーザー先で のシステム構築が必要となり、それを担当するロボットSIの数が絶対的に不 足している。受注してもシステム構築して稼働するまでに時間がかかるといっ た事態が想定され、ロボットSIが一番のボトルネックになるとも言われてい る。 ロボットSIを増やそうという声はあるが、実際には今回のアンケートのよ うにロボットSIが利益を取れていない実態がある。ロボットSIのほとんど がエンジニア 10 人程度の中小企業であり、事業拡大はなかなか難しい。また新 規参入に関しても、工場設備、生産工程への理解、ロボット制御など専門知識と 技術が必要とされハードルは高い。 またロボットSIは仕事としても新しく、世間的な認知度は低い。しかも機械 と電気、ロボット制御など専門的な知識と技術が必要とされ、職業としても入口 が狭く高く、人材確保が難しい。それを解消するための活動に関しても、ロボッ トSIは組織化されておらず、各自バラバラで統一した情報発信や影響力拡大
Page18

産業用ロボットナビ Vol.4 ロボット SI インタビュー 永昇電子株式会社 永昇電子、 人手不足に悩む中小企業をロボットで元気に  黒田精工向けに放電加工機用高周波電源を開発したのを契機に、同社工作機械向けの製造を手がける。経営基盤を 強化するため、ロボットビジネスに参入し、2014 年にファナック製ゲンコツロボットを搭載した独自の電子部品実装 機の開発に成功した。その後、ロボット SI として人手不足に悩む様々な業種の中小企業向けを中心に、パート作業の ロボットシステム化に向けたアイデアを提案している。 ■職場環境や雰囲気 若手には熟練の技術者がバックアップしながら、様々な産業  創業以来、培ってきた電気設計、プリント板設計製造技術、 ロボットの実験の経験を積ませることで、あらゆる事態に対 メカ設計技術をベースに、ロボット制御技術、高精度画像処 応できる柔軟性、問題解決能力を身につけることを目指す。 理技術などの時代の最先端技術を採り入れながら顧客の様々  「ロボットのティーチングを手始めに、将来的にはシステム な自動化ニーズに応えてきた永昇電子。「画像処理技術やロ 全体を構想できる技術者として成長していって欲しいと思い ボットとしては窮屈な動作領域でのシステム化の実現や、6 ます。人手不足に悩む企業を産業用ロボットで元気にするこ 軸ロボットを 4 軸ロボットとして動かしてみたり、他の SI が とが当社の悲願。従来のやり方に捉われない柔軟な発想を持っ 敬遠する機能や作業を追求することで差別化を目指していま た方に来ていただきたいですね」。 す」と語る顧問の櫻井氏。  閑静な住宅地の一角にある本社工場には所狭しと試作機が 立ち並び、6 名のロボット担当エンジニアが複数のプロジェ クトに携わり、互いの進捗状況や問題点などの情報共有、意 見交換を行いながらそれぞれの知見を深めている。うち 3 名 は SE として、顧客のニーズをヒアリングしながら、システ ムの構想段階から手がける。「社内でコミュニケーションが活 発に行われているので、自然と他のプロジェクトの知識も増 え、さまざまな事象に対応できる柔軟性が養われます」と櫻 井氏。ロボットのティーチングをできる人材の育成を進め、 日本のロボット化推進にさらなる意欲を燃やす。 ■仕事のやりがい  「お客様との対話を通じて、お客様も気づいていない隠れた ニーズを引き出し、課題を解決するためにあらゆる手段を使っ て自由にチャレンジしながらカタチにできるところ」と櫻井 氏。常に新たな技術を模索しながら、その都度新しいことに 取り組み、試行錯誤を通じて着実に技術者としての成長を実 感できることがこの仕事の醍醐味だ。中小企業ならではの社 内の意思決定の速さ、一人ひとりに任される裁量が大きいこ 永昇電子株式会社 ともそのチャレンジを後押しする。 【企業データ】 現場では従来の機械のやり方に捉われず、ハンドの使い方を 設立 :1968 年 12 月  変えてみるなど、小さな工夫を実験するところから新たな 本社 : 神奈川県横浜市港北区高田西 1-5-35 技術を生み出している。「皆研究熱心でうまくいかないことが 従業員数 :18 名事業内容 : 黒田精工製工作機械向け制御盤の製造、ファ あっても簡単には諦めずに、要望に応えるために粘り強く取 ナック製ロボットを搭載した自動化システム、自動化ラ り組んでいますね」と櫻井氏が語る通り、周囲の熱意に触発 インの設計・製造および販売 され、何もないところから設計から組み立て、試運転までの 櫻井 寛 顧問 全工程に携われることで技術者としては大きな達成感を味わ ファナックで 19 年設計、営業に えるはずだ。 従事した後、フェスト、クロダ ニューマティクスで代表取締役、 ■経営者の若手人材にかける思い 黒田精工で新規事業開発部長を務  「プログラムを作成し、ロボットに動きを覚えさせていく め、2014 年に同社代表取締役に ティーチングの過程は、キャラクターに動きを指示する生き 就任。ファナックのロボットを使っ たゲームのようなもの。スマホ世代で論理的な思考ができ、 たシステムインテグレーションビジネスに乗り出し、軌道に乗せた。 車の運転ができる技術があれば、専門知識は現場で覚えてい 2017 年 5 月より現職 くことができます」と自信を見せる櫻井氏。最近入った若手 社員はまったくの未経験から半年程度で画像処理やロボット 出典 : 経済産業省 関東経済産業局 システムのティーチング技術を習得し、現場で活躍中という。 「ロボットに命を吹き込む仕事。ロボットシステムインテグレータ」 — 15 —
Page19

産業用ロボットナビ Vol.4 ロボット SI インタビュー 株式会社日本設計工業 日本設計工業、 笑顔をもたらす新たな価値を顧客と一緒に生み出す  マテリアルハンドリングシステムの専門メーカーとして、自動車関連製造システムをはじめ、FPD(フラットパネルディ スプレイ)や製薬設備、インテリジェントビル、病院・検査センター内の搬送システムづくりに特化。顧客要求を明確 に捉えた機能的でシンプルな製品・システム設計を行い、加えて迅速かつ低コストを実現する製品・システム供給に挑 んでいる。 ■職場環境や雰囲気 ■経営者の若手人材にかける思い  自動車業界、医療医薬業界、新エネルギー分野等、多種多  40 年近く製造機器・システム開発に従事し、幅広い分野 彩な分野への対応が求められるものづくりの現場。そのなか のノウハウを蓄積してきた同社。そうした技術力を高めてき で、お客様の期待に応えるためには「なにより専門的技術手 た歴史があるなかでも「当社における最も重要な財産が ” 人 法は必要不可欠です。分野別に社員を集約し開発体制を強固 “ であることはこれからも変わりません」と名倉氏は話す。も にすることで顧客ニーズに応えています」と代表取締役の名 のづくりの現場はお客様が抱える最新の課題を解決するため、 倉慎太郎氏。チーム全体の知識・技術レベルを高めるため、 ノウハウを活用しながら + αをつくり出すロボットシステム 同社の職場内には各社員が担当業務に打ち込む真剣さが漂う エンジニアの創造力が求められる真剣勝負。そのため、若手 一方で、チーム内でのすり合わせや議論が頻繁に展開される エンジニアには周囲からの意見に対し素直に耳を傾ける「謙 オープンな雰囲気が形成されている。競争激しい市場を勝ち 虚さ」と、常識にとらわれない新たなものづくりに挑む「チャ 抜く上での重要事項として考えているのが「経験・知識の共 レンジ精神」を常に持ち続けることを願っているという。「当 有」。チーム内では和やかな雰囲気で分け隔てなく話ができる 社の理念は『Yes! This is OUR company!!』。他ならない ” 環境が整っており、情報交換が自然に行われている点が特徴 私たちの会社 ” という誇りを持ち、お客様に笑顔をもたらす だ。また、社員の有志による「ロボットクラブ」を結成し、 新たな価値を一緒に生み出していきたいですね」。 就業時間外でもロボットシステムの開発や意見交換が活発に 行われている日常は、ロボット分野に対して好奇心旺盛な社 員が豊富であることを表している。 ■仕事のやりがい  ものと情報の流れが重要なテーマである経済社会において、 さまざまな分野でスピーディーな搬送を実現するシステムの 果たす役割は大きい。「お客様のニーズに応える製品・システ ムを構築し、お客様に満足していただける点はロボットシス テムエンジニアのやりがいです」。現在の製造現場は、作業の 効率化だけでなく、人員不足という産業の根幹に関わる大き な課題を抱えている。同社では最新人型ロボットの活用を支 援することで、生産性を向上させると共に労働人口の低下に 株式会社日本設計工業 も対応しているのだ。一企業だけでなく社会全体の課題解決 【企業データ】 に貢献できることは同社事業の大きな魅力。これからもお客 設立 :1973 年 12 月本社 : 静岡県浜松市北区大原町 500 様にとって、そして社会にとって役立つものづくりを、全社 従業員数 :138 名 員一丸となって継続する方針を掲げている。 事業内容 : 搬送装置、生産ライン、自動化装置、ロボッ トシステム等の開発、設計、製造、据付、調整、販売。 名倉 慎太郎 代表取締役 2014 年、同社代表取締役に就任。 就任以来「人とロボットとの親和 性の追求」を掲げ、2016 年には 作業者との共存・協働を可能とし た双腕ロボットによる次世代ハン ドリングシステム、そして作業者 にとって安全な低推力駆動走行台 車を開発。また新市場開拓を目指 した海外展開にも注力している。 出典 : 経済産業省 関東経済産業局 「ロボットに命を吹き込む仕事。ロボットシステムインテグレータ」 — 16 —
Page20

産業用ロボットナビ Vol.4 潮 流 ロボット情報の発信&人材育成の中心基地 全国各地でロボットセンター続々開設 ロボットの普及加速のためには、ロボットを実際に見て、触れる場所を増やし、よりユーザーに身近に感じてもらえる ようにしなければならない。その意味では、数多くのロボットが展示されているショールーム、人材育成拠点の存在は とても重要だ。最近になってロボットメーカー直営のショールームに加え、販売代理店、システムインテグレータによ るロボット展示と人材育成のためのロボットセンター開設が相次いでいる。  経済産業省は 2017 年の「ロボット導入促進のためのシス ト館を開設し、2018 年 6 月には東京都江戸川区にダイドー テムインテグレータ育成事業」のなかで、ロボットセンター 東京ロボット館をオープン。 開設に対し補助金を支給することを決定。17件を選定した(※  電設資材商社大手の因幡電機産業は、2018 年 1 月に大阪 表)。分野も溶接、食品、物流、協働、知能化などそれぞれに 市西区へロボットセンター OSAKA を、4 月に東京都品川区 特徴的で、東北から九州までほどよく分散。各社の強みを活 へロボットセンター TOKYO を開設した。 かし、地域のロボット普及の拠点となるセンターが次々と開  名古屋市は、ロボット・IoT の導入支援相談窓口となる「な 設されている。 ごやロボット・IoT センター」を名古屋工業大学構内に設置。 同大が運営し、ロボットの実機や IoT のシステムモデルを展 公共性高いロボットセンター 示しながら、相談対応や導入事例紹介、マッチング支援など  地域のロボット普及と人材育成拠点としての色合いが濃い を行っている。 のが、ブイ・アール・テクノセンターの岐阜県ロボット SI セ ■ロボット導入促進のためのシステムインテグレータ育成事業 ンター、トリツ機工の瀬戸内ロボットサポートセンター、大  ロボットセンター開設採択案件 阪市都市型産業振興センターの IATC。  岐阜県ロボット SI センターは、三品産業の製造工程を中心 企業名 地域 とした展示で、岐阜県の支援も受けている。瀬戸内ロボット 北海道・東北 マトロ 宮城県角田市 サポートセンターは、中四国地域初のロボットショールーム。 関東 FA プロダクツ 栃木県小山市 ケイズベルテック 東京都足立区 国内 7 メーカー、9 種類のロボットを展示している。IATC 髙丸工業 東京都大田区 は大阪市住之江区南港にあるおおさか ATC グリーンエコプ MUJIN 東京都墨田区 ラザ内にあり、IT と FA の人材育成と情報発信施設となって アクティオ 東京都中央区 いる。 IDECファクトリーソリューションズ 東京都港区、愛知県一宮市 ロボット安全特別教育が受けられるセンター 中部 ヤナギハラメカックス 静岡県榛原郡吉田町 マクシスエンジニアリング 愛知県北名古屋市  実機を見られるだけでなく、ロボットを実際に動かし、点 アスカ 愛知県高浜市 検できるようになる特別教育まで受けられるのが、髙丸工業 ブイ・アール・テクノセンター 岐阜県各務原市 の RTC と、ヤナギハラメカックスのロボティクス支援セン メカトロニクス 岐阜県高山市 ター「R サポ」、五誠機械産業の「九州ロボットセンター」。 関西 三次元メディア(Kyoto Robotics) 滋賀県草津市 産業用ロボットのティーチング、検査やメンテナンスをする 大阪市都市型産業振興センター 大阪府大阪市 には安全特別教育を受ける必要があり、これら 3 センターで イシダ 滋賀県栗東市 は、そのレッスンプログラムを受けることができる。 中四国 トリツ機工 岡山県岡山市 九州・沖縄 五誠機械産業 佐賀県佐賀市 食品や医薬品、溶接、協働ロボットなど業界特化型センターも  食品業界におけるロボット活用に焦点を当てたイシダや ケイズベルテック、溶接関連を専門にするアスカ、協働ロ ボットにフォーカスした IDEC ファクトリーソリューション ズ、ビルメンテナンス・清掃ロボットのアクティオなど、各 社の得意分野に特化したセンターも。さらには、ロボットの 知能化ソフトウェアで業界内外から注目を集める MUJIN、 Kyoto Robotics(旧社名 : 三次元メディア)等もロボットセ ンターを開設している。 そのほか各地でロボットセンターが開設  このほかロボットシステムインテグレータ大手のダイドー は、2016 年に名古屋駅徒歩 10 分のところにダイドーロボッ — 17 —