WHITE PAPER|酒類 × 営業・マーケティング SNSとコミュニティの広がり
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若者に届くのは、 公式
SNS
ブランド 作り手・
蔵元
広告ではない。
酒類の 口コミ
ファン
SNS・コミュニティ戦略。
イベント
デジタルマーケティングと
SNSコミュニティ戦略の実践フレームワーク 店舗・
飲食店
新たな
飲み手
SNS 口コミ ファン
若年層の 広告より 熱量のある
主な情報源 信頼される「声」 顧客による広がり
ファン層の拡大イメージ(概念・指数)
350 320
本稿の内容
300
1 若年層の情報源がSNSへ移った理由 240
250
190
2 コミュニティが育つまでの道のり 200
150
3 酒類特有の配慮とルールづくり 150 120
100
100
4 SNS・コミュニティ戦略の4層の仕組み
50
5 セルフ診断チェックと次の一手
0
開始 3ヶ月 6ヶ月 9ヶ月 12ヶ月 18ヶ月
立ち上げ期 拡大期 自走期
SNS
若年層が商品を知る主要な経路
口コミ
企業の発信より消費者の投稿が信頼される
2023年
アクセンチュア株式会社
ステルスマーケティングへの規制が開始
Supply Chain & Engineering(SC&E)
SupplyChain_Engineering@accenture.com
2026年 外部公開版
エグゼクティブサマリー / Why 1 2
EXECUTIVE SUMMARY
若い世代が酒を知るきっかけは、テレビ広告からSNSへ。
若年層とブランドのタッチポイントは、テレビ広告からSNSへと移行している。友人の投稿、作り手の発信、共感できる体験談などの「身近
に感じられる発信」が信頼される。酒類ブランドが若い世代とつながるには、伝え方そのものを変える必要がある。
本稿は、SNSでの発信とコミュニティづくりを通じて、若い世代にブランドを再び届けるための考え方と実践的アプローチを、酒類特有の配
慮も含めて整理する。
Why 1 若年層の情報源は、SNSへ移った
若年層の多くは、テレビよりもSNSや動画で情報を得ている。飲料の選択においても、友人の投稿やおすすめ、ハッシュタグでの検索が大きな影
響を持つようになった。
一方で、多くの酒類メーカーは、SNSのアカウントを持っていても発信が散発的で、効果も測れていない。SNSを広告の延長ではなく、顧客と対
話し、ファンを育てる場として設計し直す必要がある。
図1 SNSとコミュニティによるブランドの広がり
発信の起点 共感の場 参加と体験 ファン化 広がり
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公式 試飲
SNS投稿 口コミ
アカウント イベント
作り手の 蔵・工場 ファンの 新たな
動画
発信 の見学 集まる場 飲み手
飲食店の オンライン 店頭での
ハッシュタグ
発信 の交流 指名買い
見直しが必要な起点
図1:作り手と顧客が交わる場をつくり、ファンの声が新たな飲み手を呼ぶ
SNS 口コミ 2023年
若年層の 企業の発信より ステマ規制
主な情報源 信頼される声 の開始
※数値は公表情報・業界調査に基づく推計値・目安を含む
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Why 1(続き)/ Why 2 3
図2 SNS・コミュニティ戦略を阻む3つの構造的な壁
第1の壁 第2の壁 第3の壁
散発的 ・ 担当不在 ・ 指標なし 選び方 ・ 効果 ・ 費用 年齢 ・ 表現 ・ 表示
戦略と体制の不在 発信者との協業 酒類特有の配慮
・発信が担当者の思いつき頼み ・協業相手の選び方が曖昧 ・未成年への配慮が欠かせない
・専任の担当者がいない ・効果の測り方がわからない ・飲酒を過度に勧めない表現
・目標と効果の指標がない ・費用に見合うか判断できない ・広告であることの明示
効果が測れない 費用対効果が見えない ルールづくりが前提
図2:体制・協業・配慮の3つを設計しなければ、SNSは成果につながらない
Why 2 消費者の投稿への信頼が高まっている
消費者は企業の広告よりも、友人の投稿や実際の体験談を信頼する。酒類メーカーが自らコンテンツを作り込むだけでなく、顧客が自然に投
稿したくなる体験・デザイン・物語を用意することが、現代のマーケティングの中心になっている。ただし酒類は、未成年への配慮や飲酒を過度に
勧めない表現など、他の商品以上に丁寧なルールの設計が欠かせない。
図3 ブランドのコミュニティが育つまでの道のり(概念)
発信の方針と 作り手の物語 ファンの場を コミュニティ
ルールを決定 を発信 立ち上げ が自走する
1ヶ月 6ヶ月 12ヶ月
1 2 3 4 5 6 7
開始 3ヶ月 9ヶ月 18ヶ月〜
公式発信の 体験イベント ファンの投稿
立て直し の開催 が増える
発信の段階 コミュニティの段階
図3:発信の立て直しから始め、体験とファンの場を通じてコミュニティを育てる
コミュニティは一日では育たない ―― 作り手と顧客が出会う場を、継続してつくり続ける。
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Why 3 / アプローチの方向性 4
Why 3 コミュニティを「ブランドの資産」として育てる
ファンのコミュニティは、継続的にブランドの広がりを支える資産になる。ただし、コミュニティを育て、維持するには、継続的な運営の仕組みが必要
である。そこには3つの課題がある。
1 課題 2 課題 3 課題
参加する理由の設計 運営の継続性 健全なルール
限定品・体験・作り手との交流など、顧客が 立ち上げても運営が続かなければ、かえって 年齢の確認や適正飲酒の啓発など、酒類
参加し続けたくなる理由が必要である。 ブランドの印象を損ねる。 にふさわしい運営ルールを定める必要がある。
図4 従来の宣伝と目指すべき姿
✕ 従来の宣伝 目指すべき姿
✕ テレビ広告で一方的に発信 SNSで顧客と対話する
✕ 発信は担当者の思いつき 方針と指標に沿って運用
✕ 協業相手はフォロワー数で選ぶ 共感度や信頼性を基準に選び、効果を測る
✕ 顧客は「広告を見る人」 ファンが投稿し広げてくれる
✕ 配慮は都度の判断 酒類にふさわしいルールを整備
アプローチ 発信の見直しから始め、ファンの場を育てる
まずSNS発信の現状を診断し、方針・指標・ルールを定める。そのうえで作り手の物語や顧客体験を軸に発信し、ファンが集まる場を育てていく。
それを支えるのが次の4層の仕組みである。
図5 酒類のSNS・コミュニティ戦略 4層の仕組み
Layer 4 コミュニティの運営
ファンの場 限定体験 交流
ファンの場の運営と継続的な関係づくり
Layer 3 顧客体験・発信者との協業
イベント 見学 発信者との協業
イベント・見学・発信者との協業
Layer 2 発信・コンテンツ
物語 飲み方 動画
作り手の物語・飲み方の提案・動画
Layer 1 方針・ルール・指標
方針 配慮規程 効果指標
発信の方針・酒類の配慮・効果の指標
図5:方針とルールを土台に、発信・体験・コミュニティを積み上げる
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実行ロードマップ / 期待する成果 5
図6 酒類のSNS・コミュニティ戦略 実行ロードマップ
STEP 1 STEP 2 STEP 3
0〜3ヶ月 3〜12ヶ月 12ヶ月〜
発信の診断と 発信の強化と コミュニティ
方針・ルールの策定 体験の場づくり の自走
現状の発信の診断 作り手の物語の発信 ファンの場の運営
方針と効果指標の設定 体験イベントの開催 ファンによる投稿の促進
酒類の配慮ルール整備 発信者との協業 施策の継続的な改善
「何をどう伝えるか」が決まる 共感の輪が広がり始める ファンがブランドを広げる
図6:方針づくり・発信強化・自走の3段階で、ファンを資産に変える
STEP 1 発信の現状を診断し、ルールを決める
現在のSNSの発信内容と反応を診断し、伝えたい価値と効果の指標を定める。未成年への配慮や広告表示など、酒類にふさわしい発信
のルールを整える。
STEP 2 作り手の物語と体験で共感を広げる
商品の機能よりも、作り手のこだわりや産地の物語、新たな飲み方を発信する。体験イベントや見学、共感できる発信者との協業で、顧客
と直接出会う場をつくる。
STEP 3 ファンが広げる仕組みをつくる
ファンが集まる場を運営し、限定品や交流の機会を通じて関係を深める。ファン自身の投稿が新たな飲み手を呼ぶ状態を目指し、効果を測
りながら改善を続ける。
期待する成果 変革が生み出す具体的な価値
短期(0〜3ヶ月) 中期(3〜12ヶ月) 長期(12ヶ月〜)
→ 発信方針の確立 → 発信への反応の向上 → ファンの場の自走
→ 効果指標の設定 → 体験イベントの定着 → ファン投稿の増加
→ 配慮ルールの整備 → 発信者との協業 → 若年層の獲得
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セルフ診断 / 次のステップ 6
セルフ診断 あなたの会社のSNS活用は成果につながっているか?
以下の項目に1つでも当てはまれば、対応の遅れによるリスクが潜んでいる可能性があります。まず現状の確認を。
図7 SNS・コミュニティ活用 セルフ診断チェック
☐ SNS発信の方針と効果の指標が決まっていない
警告
→ 早急な対応が必要な可能性があります
☐ 若年層の反応や評価を把握していない
危険 安全
→ 早急な対応が必要な可能性があります
☐ 発信者との協業による効果を測れていない
SNS活用スコア → 早急な対応が必要な可能性があります
要対応レベル ☐ 酒類にふさわしい発信ルールが整っていない
当てはまる項目が多いほど → 早急な対応が必要な可能性があります
針は「危険」側に振れる
☐ ファンが集まる場を運営していない
→ 早期の見直しを推奨します
☐ SNSの専任担当者がいない
→ 早期の見直しを推奨します
図7:赤は早急な対応が必要な項目、黄は早期見直しの推奨項目
3つ以上当てはまった場合
早急な着手が必要な段階です。若い世代との接点は、広告費の大きさではなく共感の積み重ねで決まり、ファンが集まる場を育て始め
るのは、早ければ早いほど有利です。
次のステップ まず「SNS発信診断」から始める
SNS・コミュニティ戦略は、大規模な広告投資から始める必要はない。まず現在の発信を診断し、方針とルールを定めることから始まる。アクセン
チュアでは、発信の診断から体験施策の設計、コミュニティの運営まで、段階的に支援している。
「SNS・コミュニティ戦略、まずは相談してみませんか」
SNS発信診断(無償)を受け付けています。
アクセンチュア株式会社 Supply Chain & Engineering(SC&E)
SupplyChain_Engineering@accenture.com
本資料のデータは公表情報・統計資料に基づく推計値・目安を含みます。個別の投資・経営判断については当社の専門家にご相談ください。
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