1/8ページ
カタログの表紙 カタログの表紙 カタログの表紙
カタログの表紙

このカタログをダウンロードして
すべてを見る

ダウンロード(2.7Mb)

【導入事例】現場DXプラットフォーム 「カミナシ」 株式会社宝来屋本店様

事例紹介

現場から率先してDX推進へ 現場を変えるトップの思い 

新人でも活躍できる体制づくりとクリエイティブな時間の創出を目指す。
明治39年創業、以来100年以上にわたり伝承されている糀製法を守り、厳しい品質管理体制のもと、あま酒、味噌、三五八漬けの素を製造している宝来屋本店。製法と品質管理にこだわりを持つ同社では、2022年2月にDX化の取り組みの一環として現場DXプラットフォーム「カミナシ」を導入しました。

◆導入背景
 HACCP・監査対応に伴う業務負担増加
 水害の影響で紙記録が利用できなくなり、クラウド化を推進

◆導入効果
 紙帳票の確認・承認作業が年間約3,000時間削減
 写真の活用、官能検査の状態をリアルタイムに追えるように

カミナシの導入を推進した専務取締役 工場長 でみそソムリエの資格を持つ柳沼 真行様 に、導入前の課題や現在の活用状況、導入効果などについてお聞きしました。

◆詳細はカタログをダウンロードしご覧いただくか、お気軽にお問い合わせ下さい。

このカタログについて

ドキュメント名 【導入事例】現場DXプラットフォーム 「カミナシ」 株式会社宝来屋本店様
ドキュメント種別 事例紹介
ファイルサイズ 2.7Mb
登録カテゴリ
取り扱い企業 株式会社カミナシ (この企業の取り扱いカタログ一覧)

このカタログの内容

Page1

現場から率先してDX推進へ 現場を変えるトップの思い 新人でも活躍できる体制づくりとクリエイティブな時間の創出を目指す 導入事例 現場DXプラットフォーム 「カミナシ」 株式会社宝来屋本店 1
Page2

[業種]食品製造業 [企業規模]40名 明治39年創業、以来100年以上にわたり伝承されている糀製法を守り、厳しい品質管理体制のもと
 あま酒、味噌、三五八漬けの素を製造している宝来屋本店。製法と品質管理にこだわりを持つ同社で は、2022年2月にDX化の取り組みの一環として現場DXプラットフォーム「カミナシ」を導入しました。 導入背景 HACCP・監査対応に伴う業務負担増加 水害の影響で紙記録が利用できなくなり、クラウド化を推進 導入効果 紙帳票の確認・承認作業が年間約3,000時間削減 写真の活用、官能検査の状態をリアルタイムに追えるように カミナシの導入を推進した専務取締役 工場長 でみそソムリエの資格を持つ柳沼 真行様 に、導入前の課 題や現在の活用状況、導入効果などについてお聞きしました。 2
Page3

カミナシの導入事例:株式会社宝来屋本店 株式会社宝来屋本店 専務取締役 工場長 みそソムリエ 柳沼 真行 様 最初に、御社の事業と商品について教 カミナシを導入する前の、御社の状況 えてください。 を教えてください。 柳沼様:当社は拠点は福島県郡山市で味噌、あ 柳沼様:HACCPや監査のルールが厳しくなる ま酒などの麹加工製品を製造・販売しておりま 中、対応のために新しく日報を作成する動きが す。従業員は約40名で、本社に味噌と甘酒の2工 あり、管理帳票が膨大になっていたことが課題 場を有しています。味噌は年間300トンを製造、 でした。対応するなかで、製造部や品質管理 あま酒は1,000トンを製造しています。創業が明 部、管理者の負担が増え、大量の紙を扱ってい 治39年で、2023年で117年目となります。創業 ました。日報の量が増えすぎて管理している 当初は麹製品の製造から始まり、数十年経て味 ファイルが分厚くなり、「もうやめようか」と 噌製造を始めました。あま酒は創業51年目に製 いう話が出たこともありました。 造を始めています。あま酒は冬にしか売れない 製品でしたが、とあるテレビでタレントさんが 夏に飲む飲料としてあま酒を紹介されたこと で、夏に飲む「冷やしあま酒」を先代社長が考 案、製品化しました。それまであま酒は濃縮し ているものが一般的でしたが、すぐ飲めるスト レートタイプかつペットボトル飲料としたのは 当社先代社長が初めてです。こういった背景が あり、大手企業さまより先にあま酒製造をして いたことで、数年前のあま酒ブームにも対応が できました。 製造現場では紙やノートに記録を付けていた 3
Page4

カミナシの導入事例:株式会社宝来屋本店 ITツールの導入は若手がやりがいを感じられる 日常で使っているツールを利用し、抵抗感をなくす IT化推進に対する社内の様子をお聞かせいた カミナシの導入に苦労したことはありまし だけますか? たか? 柳沼様:私自身が「絶対にやるんだ」という気 柳沼様:メンバーがデジタル化に賛成してくれ 持ちで臨んでいたこともあり、社内に反対する ていたので、社内での抵抗はなかったように思 声は特にありませんでした。過去の水害で書類 います。むしろ若いメンバー、新人メンバーが が5年分ほど使えなくなった経験もあり、30代以 「ベテランの方よりも自分たちの価値が発揮で 下はクラウド化を望んでいる様子でした。また きる分野が見つかった」「専務に仕事を任せて 当社では他業種から転職してくる方が多く、医 もらえた」とカミナシ導入にやりがいを感じて 療業界から来た方からは「まだクラウド化でき くれました。抵抗感がなく進めてくれるので、 ていないんですか?」という声があり、「やっ 私のほうが置いていかれているくらいです。普段 てやろうじゃないか」という気持ちでした。年 からスマートフォンを扱っていることもあり、 配のベテランの方々も、家族とiPadで日常的に 遊びの延長線上のようになっているのかもしれ やりとりしていることもあり、反対の声は出て ません。ベテランが現場を守り、若手がカミナ いなかったように思います。デジタル化をすす シの設定をする、という役割分担ができていま める上で、数年前から新卒採用を実施している す。 こともあり、当社は20〜30代の従業員が多く、 「誰にデジタル化を任せるか」という悩みもあ デジタル化に抵抗がなく進められた背景、柳 りませんでした。もともと私自身がデジタル 沼さまの思いはありますか? ツールが好きで、「書くよりタイピングや写真 柳沼様:私自身はずっとデジタル化を提唱して で撮ったほうがいい」と思っており、デジタル います。机の中に書類を入れないでスキャンし 化に興味がありました。 てデジタルデータにしておいて、と日頃から話し ていました。事務所の机の配置をフリーアドレ スにして自分の机を持たないようにしていきた いと考え、使うパソコンもノートパソコンを支 給していました。机を持っていても昔の書類が 入っていたり、使わないものが多く入っているん ですよね。この取組みをしていたおかげで、コ ロナ禍でもリモートで仕事できる体制ができて 株式会社宝来屋本店 専務取締役 工場長  柳沼 真行 様 いました。 4
Page5

カミナシの導入事例:株式会社宝来屋本店 カミナシの導入効果は、年間3,000時間の 作業手間を削減。採用活動にも良い影響 柳沼様:若い人達の中には、「DX」というもの カミナシの活用により、どのような効果が生 に対する憧れもあると思うんですよね。iPadで まれていますか? 仕事をしているのがちょっとかっこいいという 柳沼様:カミナシでは、これまで利用していた か。様々な食品業界の中でも、味噌屋さんって 紙の帳票を置き換えましたが、これまで作業者 かっこいいかかっこよくないか、でいうとかっ の感覚に頼っていたあま酒の粒の様態確認など こよくないほうだと思うんですよ。そんな中で を、写真機能を活用して客観的に確認ができる も「味噌屋さんでもこんなに進んでいるんだ」 ようになりました。これは私がやりたいと思っ と思ってもらいたい。採用の現場でも「清潔な ていたことでした。また官能検査をリアリタイ 服を着て、ステンレスタンクを使って、iPadで ムに確認ができるようになりました。他の作業 記録しています」というと「面白そうですね」 者も確認したのだな、ということがわかりま と言ってもらえるんです。そんなこともあり、会 す。はんこを押す必要のある書類が減ったり、 社全体としてデジタル化は自然な流れでした。
 私の出張中に出先で書類の確認ができるのもあ 私自身、今までのやり方を疑う、ということを りがたいと思っています。日報の確認に10〜15 大事にしています。私が入社したときに、製造 分かけていましたが、今は3分で確認ができてい 現場での手順をみて「なんでこういうやり方を ます。カミナシの活用範囲を広げていけばより しているんですか?」と聞いたときに、質問に 効果が広がると思いますが、なかなか手を付け 答えられる人がいなかったんですね。「前から られていない状況ではあります。 こうやっているから、こうなっている」と。醸 造の世界では内部の情報を外に持ち出したくな いので、外に勉強しにいかないんです。それを変 えたくて、製造の手順や設備について勉強しに 他社に足を運びました。福島県の酒造組合では 「みんなで情報交換をして、みんなで技術を上 げに行こう」という動きが盛んで、製品が金賞 を受賞しています。私は味噌の業界もこの動き にしていきたいと思っています。そのために、集 中すべきことに集中していきたい。ものを探す 時間、メモを清書する時間を減らして、クリエ イティブな時間に当てたいと思っています。 製造現場でカミナシを利用して記録する様子 5
Page6

カミナシの導入事例:株式会社宝来屋本店 前例のない取組みはチーム体制でハードルを下げる
 トップがいかに時間を作り説明するかが導入のポイント カミナシの導入にあたって、工夫された点は 導入には4〜5名が関わっていますが、プロジェ ありますか? クトに直接関わらなくても「この帳票をカミナ シで作りたいからヒアリングさせてください」 柳沼様:導入は全て若手に任せました。当社の という場にみんな協力してくれました。私が、 品質管理のことを知らない人でも、前職の経験 「カミナシ導入のプロジェクトは時間が空いた に関係なく業務ができるようにしたかったんで らやる仕事じゃない。作業の時間をしっかり す。カミナシで帳票を電子化していく上で「こ 取ってやるプロジェクトだ」と話していること の項目はなんで必要なんですか?」と質問が出 もあり、カミナシの導入進捗を社内でも共有し てくるなど、若手メンバーの目線で省力化でき ています。 たところもありました。カミナシの設定・運用 といった前例もルールもない、自分たちが考え 社内のIT化推進に課題をお持ちの企業様へ、 て作って運用するというクリエイティブな仕事 なにかアドバイスはありますか? に携わったことで、自信につながったと思いま す。チームの体制としては、推進リーダーは現 柳沼様:経営者、トップの方がどれだけ取り組 場のことをある程度知っている、ITに明るい高 む意義を理解しているか、思いや重要度を社内 卒2年目のメンバーと入社1週間のメンバーを に説くこと、導入するメリットを理解してもら リーダーに抜擢しました。若手だけだと不安な うこと、そのための時間をトップがしっかり取 こともあると思うので、アドバイザリーとして ることが大事だと思います。先日、退院したば 課長を置き、協力して進められる体制をつくり かりのプロジェクトメンバーが、会社にパソコ ました。一人だと絶対進まないんですよね。 ンを取りに来たんです。なぜパソコンを取りに HACCP認証も、まずはチームを作るところから 来たのか聞いたところ、「勤務扱いにならなく スタートします。複数の視点があることでプロ てもカミナシ化をリモートワークで進めたい」 ジェクト進行が早くなるというイメージを持っ と話してくれました。もちろん勤務扱いにする ていたこと、また個人で得意・不得意をカバー から、と持って帰ってもらいましたが、率先して できるようお互い意見を出しながら進められる やりたがるメンバーが出てきたら上手くいくと こと、チームで取り組むと達成感を味わいやす 思います。 い、という考えが体制づくりの背景です。一人 ※ 本内容は2022年8月現在のものになります。 だと負荷がかかりすぎたり、精神的なハードル ※ 各サービスの仕様・デザイン等は改良のため予告なく一 があがったりします。頑張れば手が届くバーだ 部変更することがあります。 ※ 本資料に記載された内容の権利(著作権や肖像権等を含 と思って進めてもらいたい。 みますがこれらに限られません)は、各権利保有者に帰属 します。許諾なき無断転載や販売等の行為は固く禁じており ます。 6
Page7

現場DXプラットフォーム カミナシのご紹介 現場DXプラットフォーム 「カミナシ」 7,000 (※)以上の工場・店舗が活用中 手順を見ながら ルールやアラートで レポート作成や報告を タブレットで記録 チェック漏れ防止 完全自動化 (※) 2023年1月時点での導入現場数 10
Page8

現場DXプラットフォーム カミナシのご紹介 IT専門家 現場主導でデジタル化を推進できる 不要 カンタンに ノーコードツール 使えるメェ〜 Excel変換 ルール・アラート設定 インフォメーション機能 取 り 込 ん だ 記 録 を Excelや チ ェ ッ ク リ ス ト に 独 自 の PDFを帳票に設定することに CSV形式で書き出すことがで ルールを設定することがで よって、帳票を記録する用途 きます。分析や集計、報告の きます。そのルールを逸脱し だけでなく、マニュアルとし ためにデータを活用するこ た場合、記録者にアラート て活用することができます。 とができ、現場情報を有効活 を表示したり、管理者に通知 デジタル帳票を見るだけで、 用することができます。 することができ、逸脱防止・ あるべき姿の確認と記録が 発見に繋がります。 完結します。 カミナシ利用企業のインタビュー動画公開中 工場の従業員が中心となってカミナシを導 入いただいた、マリン・サイエンス株式会 社様のインタビュー動画をYoutubeで公開 しています。 URL https://youtu.be/B6QwOVtODNo YouTubeで動画を再生する 株式会社カミナシ 〒101-0045 東京都千代田区神田鍛冶町3-7 神田カドウチビル3F E-mail is@kaminashi.jp Web https://kaminashi.jp 11