【解説資料】バフ研磨ってなに？

「バフ研磨」の基礎知識 社内に研磨設備を保有する ステンレス製品のメーカーが解説！

第1章 バフ研磨ってなに？ 鏡のように反射する美しいステンレスの表面。 この美しさが素材の持ち味ではなく人工的に作られたものだという事を あなたは知っていましたか。 一般的に、ステンレス容器の表面はバフ研磨と呼ばれる研磨方法で 人の手によってピカピカに磨かれています。 バフ研磨とは バフ研磨はステンレスの表面を仕上げるた めに行う研磨方法の一種です。 「バフ」とはステンレスを研磨する際に使 う道具の名称です。 綿やフェルトで作られた「バフ」を、ステ ンレスの表面に回転させながら当てること でステンレスの表面を研磨します。 1

バフ研磨には種類があり、多くは数字で「○○番」という呼び名で区別されています。 一般的に、この数字が大きくなればなるほど研磨された表面に光沢が生まれ、 グレードが高くなります。 ステンレス容器では320番（#320）や400番（#400）が一般的です。 800番のバフ研磨となると鏡面加工と呼ばれ、鏡のような反射を生み出します。 またバフ研磨は、加工時についたバリや傷を除去したり、 表面の平滑度を上げるといった効果もあります。 ただ日東金属工業では、製品に対して最低限必要なバフ研磨しか行っておりません。 それは製薬・食品業界と関わり続ける、 ステンレスタンクメーカーとしての「こだわり」があるからです。 2

第2章 バフ研磨のデメリット・日東金属工業のこだわり バフ研磨はステンレスの表面を磨く作業であるとご説明いたしましたが、 磨くといっても表面がつるつるになるわけではありません。 実際には、バフを当てることで、表面にとても細かい傷をつけて光沢を出しています。 バフ研磨は「研磨剤」という磨き粉のようなものを、回転しているバフに塗布してから 容器を研磨するのですが、この時にバフ研磨で発生した細かい傷の隙間には、 この研磨剤の油が付着してしまいます。 日東金属工業ではバフ研磨後、製品の洗浄を行っていますが、 正直なところ、洗浄工程で汚れを完全に除去することは難しいです。 つまり、表面をきれいに磨くバフ研磨は、実はやればやるほど 表面を汚してしまっているのです。 素材表面 バフ研磨表面 （荒々しい表面） （バフ粉、油の汚れ） 3

そこで日東金属工業では、バフ研磨を極力抑えるために、 容器の母材であるステンレス材で品質の良いものを厳選し、 加工跡を除去する目的で、容器の該当する範囲のみバフ研磨を施すようにしています。 長年の実績からお客様のご使用状況や求められる品質を把握したうえで 研磨を施すことで、日東金属工業オンリーワンの品質を作り出しています。 電解研磨もおすすめです！ もちろん、容器内のわずかな汚れでも気になるという お客様はたくさんいらっしゃいます。 そんな時にはさらにグレードの高い研磨方法である 「電解研磨」をお勧めしております。 電解研磨ならば、容器表面に残った細かな汚れを 取り除くことができます！ 電解研磨については、技術情報「最高グレードの電解研磨」と、 技術情報小冊子「情報満載マル秘ノート」にて解説しております。 ステンレス鋼と表面処理の 情報満載マル秘ノート ステンレスとは？という基本的なところから、 電解研磨とフッ素樹脂コーティングについてを まとめた小冊子を、無料請求いただけます。 社員研修や勉強会などにもご活用ください。 4

お問い合わせ先 ステンレス製品部 営業課 住 所 〒 340-0811 埼玉県八潮市二丁目358 電話 048-996-4221 FAX 048-996-8781 メール sales＠nitto-kinzoku.co.jp ホームページ https://www.nitto-kinzoku.co.jp/ 日東金属工業 検索 製品カタログのご紹介 ホームページで無料請求・デジタルカタログの閲覧ができます！ ステンレス容器総合カタログ ステンレス容器ユニットカタログ (白色×青色) (白色×オレンジ色) 編 者 企画開発課 企画G 2018年5月 発 行 5