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IBM ELM (Engineering Lifecycle Management)ソリューション
今、自動車開発は CASE や SDV の波により、かつてない複雑さに直面しています。
技術革新が加速する一方で、機能安全規格である ISO 26262 や、その開発プロセスの品質基準である A-SPICE への厳格な準拠が必要不可欠です。
従来の Excel やメールでのやり方、経験に基づく属人的な開発管理手法のままでは対応は難しいため、「デジタルプロセス」への根本的な転換が急務です。
本 eBOOK では、この複雑な課題に対し、アプリケーション ライフサイクル管理(ALM)という考え方と、それを実現する IBM の ELM ソリューションが、いかにして要求管理から設計、開発、テストまでを統合し、開発の競争力と品質を両立させるのかを具体的なツール機能と導入シナリオを通じ、詳細に解説します。
このカタログについて
| ドキュメント名 | eBOOK A-SPICE 対応とデジタルプロセス化のためのALM 導入ガイド |
|---|---|
| ドキュメント種別 | ハンドブック |
| ファイルサイズ | 10.5Mb |
| 登録カテゴリ | |
| 取り扱い企業 | 株式会社アルゴグラフィックス (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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A-SPICE 対応と
デジタルプロセス化のための
ALM 導入ガイド
IBM ELM (Engineering Lifecycle Management)ソリューション
SDV における要求からテストまでを統合し
ALM を実現するソリューション IBM ELM ソリューション
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はじめに
今、自動車開発は CASE や SDV の波により、かつてない複雑さに直面しています。 INDEX
技術革新が加速する一方で、機能安全規格である ISO ����� や、
背景と課題
その開発プロセスの品質基準である A-SPICE への厳格な準拠が必要不可欠です。 サプライチェーン全体に課せられる規格適合要件〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮4
従来の Excel やメールでのやり方、経験に基づく属人的な開発管理手法のままでは 開発現場が抱える 5 つの「壁」 〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮5
対応は難しいため、「デジタルプロセス」への根本的な転換が急務です。 課題解決 : ALM と ELM の関係
ALM(アプリケーション ライフサイクル管理)とは? ELM との関係 〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮7
本 eBOOK では、この複雑な課題に対し、アプリケーション ライフサイクル管理 5 つの「壁」を突破する IBM ELM の機能 〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮8
開発現場が抱える 5 つの「壁」と ELM ツールの対応関係 〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮9
(ALM)という考え方と、それを実現する IBM の ELM ソリューションが、いかにして IBM ELM ソリューション: ライフサイクルを統合する各製品の詳細と導入シナリオ 〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮10
要求管理から設計、開発、テストまでを統合し、開発の競争力と品質を両立させる IBM ELM ソリューション: 主要製品の管理範囲 〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮11
のかを具体的なツール機能と導入シナリオを通じ、詳細に解説します。 IBM ELM ソリューション 主要製品の役割と活用効果
A:要求管理を担う DOORS Next 〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮��
B:プロジェクト管理を担う EWM 〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮��
C:テスト管理を担う ETM 〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮��
D:統合構成管理(GCM)によるドメイン間の連携〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮16
先行開発と規格対応の両立 〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮��
ELM 連携によるアジャイル開発(スクラム)の管理 〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮19
アルゴグラフィックスの導入・定着支援
簡易アセスメントと改善へのロードマップ 〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮21
ツール導入と定着に向けた伴走支援 〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮22
まとめ 〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮〮��
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背景と課題
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サプライチェーン全体に課せられる規格適合要件
•今日の自動車開発は電子制御部品の増加、CASE(Connected, Autonomous, Shared, Electric)、「Software-Defined Vehicle(SDV)」の進展に
伴い、製品の重心が「メカニカルにつながるモノづくり」から「ソフトウェアがつなぐモノづくり」へと移行。開発されるソフトウェアの安全性と信頼性
が自動車の安全と品質に直結します。
背景 •この変革に伴い、機能安全規格である ISO �����(機能安全の管理と実現)で求められる安全要求達成のためにソフトウェア開発プロセスの
成熟が不可欠であり、Automotive SPICE®(A-SPICE / プロセス品質の確保)に対する要求は、極めて厳格化しています。
•特に A-SPICE への適合は、OEM から Tier � への取引要件に留まらず、ECU 内部の組み込みソフトウェアを開発する Tier � 以下のサプライヤー、
さらには自動車産業に新たに参入するソフトウェア開発企業に至るまで、サプライチェーン全体に課せられる必須の要件となっています。
•A-SPICE が要求する「継続的なプロセス改善」や「厳格な証跡管理」は、従来の経験に基づく属人的なルール主体の開発管理手法では、品質担保
が不可能です。
課題
•すべてのプロセスを文書化し、変更履歴やさまざまな証跡を関連付け・管理する「デジタルプロセス」への根本的なパラダイムシフトが、企業に
緊急の課題として突きつけられています。
しかし、多くの企業ではこの「デジタルプロセス」への移行に際し、
組織構造、部門間の分断、旧来のツール運用などに起因する、深刻な壁に直面
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開発現場が抱える 5 つの「壁」
現在の製品開発・システム開発のやり方から「デジタルプロセス」への移行には、いくつかの課題があります。
開発のスピードと品質を阻害する「壁」となる 5 つの課題
➀ 規格対応と証跡の壁 ➁ トレーサビリティの断絶と手戻りの壁 ➂ 組織・知識の属人化の壁
•ISO ����� /A-SPICE 対応を進める中で「何が •工程毎に必要な情報があちこちに分散し、適切な情報を見つ •業務プロセスが、経験に基づくルールが主体で
不足しているのか、何が必要なのかわからない」 けられず抜け漏れが発生。後工程で不備が見つかり、原因調査 開発の進め方やノウハウが人に依存し、実施内容
ことが課題 でも情報を見つけられず抜け漏れが発生し、不十分な対策で、 の意図が分からず、品質悪化の原因になることが
再び不備が見つかる悪循環に陥り、時間とコストを浪費
•顧客に活動の取り組み状況の報告が必要だが、 ある
説明責任の根拠となる証跡の管理が行き届いて •情報確認に抜け漏れ → 設計時に抜け漏れ → 不具合 → 原因 •人に依存した情報共有のため、異なる情報を
いない 調査 → 再発 → 時間とコストの浪費 基にチームが作業し、認識齟齬が生じやすくなる
➃ 流用開発の壁 ➄ 先行開発と量産開発の壁
•流用開発は効率化・品質向上といったメリットを •システムエンジニアリング活動や先行段階の開発は、
もたらす一方、開発者が流用元と流用先との間の 標準化されたプロセスでは実行されずCut & Try
変更点だけに集中、流用部分を放置することで、 (試行錯誤)の繰り返しとなる
トレーサビリティの断絶など品質保証・認証上の •このまま大規模開発に適用しようとすると、管理が追い
リスクを生んでしまう つかず形骸化するリスクがある
�
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課題解決
ALM と ELM の関係
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ALM(アプリケーション ライフサイクル管理)とは?
ELM との関係
こうした従来の製品開発における「壁」を乗り越え「デジタルプロセス」への移行のために必要な実行環境を提供するのが、ALM です。
ALM とは •主にソフトウェア開発に焦点を当てており、ソフトウェアの
ライフサイクル全体を可視化・管理することが目的
アプリケーション ライフサイクル管理 =
Application Lifecycle Management の略称。 •ソフトウェア開発という物理的な実体がないものを管理する
ソフトウェア開発における要求分析、設計、開発、テスト、デプロイ、保守までの ことから拡張し、より上位のシステム開発のレイヤーでライフ
全工程を管理するプロセスおよび手法の総称。 サイクル全体を可視化・管理することが可能
ALM は概念的な枠組みであり、この概念的なフレームワークを実現するための具体的な製品群が、
IBM ELM(Engineering Lifecycle Management)ソリューション
•ソフトウェアだけでなく、ハードウェアや電気・電子部品なども含め、より複雑な「システム開発」にも適用可能
•自動車や航空宇宙といった、ハードウェアとソフトウェアが密接に関わる製品を開発する製造業が主な対象
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5 つの「壁」を突破する IBM ELM の機能
IBM ELM は、各製品の機能により、
前述の 5 つの「壁」を突破することができます。
➀ 規格対応と証跡の壁 ➁ トレーサビリティの断絶と手戻りの壁 ➂ 組織・知識の属人化の壁
•説明の根拠となる証跡を書き起こし・保存可能 •必要な情報を探しやすくなる •情報共有の仕組みづくりを支援
•証跡自体の数が多くても、証跡の版管理、根拠と •見落としによる抜け漏れ、間違ったデータを参照 •同じチーム・同じ情報で作業することで、期待した
証跡の組み合わせの継続的なメンテナンスも容易 することがなくなる 成果を得やすくなる
➃ 流用開発の壁 ➄ 先行開発と量産開発の壁
•流用部分での影響分析の抜け漏れ、トレーサビリティ •開発手法の違いに合わせたテーラリングが容易に
の断絶の確認、メンテナンスを容易に •プロセスを実用的に管理可能に
•品質保証・認証上のリスクを低減
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開発現場が抱える 5 つの「壁」と
ELM ツールの対応関係
IBM ELM は、旧Rational および CLM(Collaborative Lifecycle Management)製品が
名称変更されたもので、複数の IBM 製品で構成されています。
ELM ソリューションを構成するツールと、開発現場が抱える 5 つの「壁」の対応関係は、下表の通りです。
A:DOORS Next B:EWM
開発現場が抱える � つの「壁」 (要求管理) (プロジェクト管理 C:ETM D:GCM E:MEC
・ファイル管理) (テスト管理) (統合構成管理) (プロセス管理)
規格対応と証跡の壁 ◯ ◯ ◯ ◯ ◯
トレーサビリティの断絶と手戻りの壁 ◯ ◯ ◯ ◯ ー
組織・知識の属人化の壁 ◯ ◯ ◯ ー ◯
流用開発の壁 ◯ ◯ ◯ ◯ ー
先行開発と量産開発の壁 ◯ ◯ ◯ ー ー
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IBM ELM ソリューション:
ライフサイクルを統合する各製品の詳細と導入シナリオ
IBM ELM ソリューションは、
製品・システム開発のライフサイクル全体を統合的に管理するための
一連のツール群です。
1.プロセスの統合と管理機能 2.オープンな連携性 3.スケーラビリティと導入効果
•開発プロセスで分断されがちな要求管理、設計、 •各製品はIBM、Siemens、Boeing など 80 社超が •高いスケーラビリティを持ち、自動車一台まるごと
開発、テストなどの各フェーズの情報を可視化 策定した OSLC( Open Services for Lifecycle の膨大なシステム・ソフトウェア開発の情報を容
•トレーサビリティ(追跡可能性)とコラボレーション Collaboration)のオープンな仕様に基づく 易に管理可能
(協調作業)を標準機能として実現し、プロセス •例えば要求管理ツールであるDOORS Next で管理
全体の整合性を保つ している要求が異なるベンダーのドメイン固有
ツ ー ル と も シ ー ム レ ス に デ ー タ 連 携 し 、
トレーサビリティを確立
IBM ELM ソリューションを導入することで
開発ライフサイクルの各段階の課題が解決し、ALM の考え方に基づいた統合的な「デジタルプロセス」が実現
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IBM ELM ソリューション: 主要製品の管理範囲
? 要求管理ツール(DOORS Next) ?テスト管理ツール(ETM)
要求管理 / トレーサビリティ管理 テストケース管理 / テスト結果管理
システム
要求分析 システム検証
? システム システム
アーキテクチャ設計 統合検証 ?
ソフトウェア ソフトウェア
要求分析 検証 ? グローバル構成管理ツール(GCM)
統合構成管理 / 統合派生管理
ソフトウェア ソフトウェア
アーキテクチャ設計 統合検証
ソフトウェア ユニット
詳細設計 テスト
? 実装
??? ?プロジェクト管理ツール(EWM) ?プロセス管理ツール(MEC)
進捗管理 / 作業管理 / コミュニケーション管理 / ファイル管理 プロセス設計 / プロセス公開
ここからは、IBM ELM ソリューションの主要製品と、それぞれの役割と活用効果を解説します。
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IBM ELM ソリューション
主要製品の役割と活用効果
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主要製品の役割と活用効果
? 要求管理を担う DOORS Next
DOORS Nex(t IBM Engineering Requirements Management DOORS Next)は、
「要求管理」「トレーサビリティ管理」を実施するツールです。要求単位で一意な ID を付与し、章立て構成で要求本文、
属性情報、トレース、履歴を一元管理することで、開発の上流工程から品質とトレーサビリティを担保します。
要求間のトレース情報となりIDや要求本文などを表示可能
業界標準としての実績
30年以上にわたり要求管理という分野で最も長く利用されている商用ツールです。
航空宇宙、防衛、自動車、鉄道、医療など「安全・規制作業の標準」として使われ続けて
います。
多層的なトレーサビリティ管理
要求と要求の間にリンクを作成し、客先要求からシステム要求、システム仕様へと
繋がる要求階層間のトレーサビリティを管理します。さらに、後述の EWM の作業(ワーク
アイテム)や ETM のテストケースとリンクさせることで、要求以外とのトレーサビリティも
管理可能です。
バージョン管理と影響分析
任意のタイミングでベースラインを作成し、その時点の要求情報を保持します。要求が
変更された際、関連項目への影響有無を示す確認フラグ(有効/無効)が自動で変更
され、変更影響範囲の特定を容易にします。
網羅性確認
リンクの有無情報を元に、下位要求やテストケースに関連付けられていない要求を
サーバーでユニークな 要求本文は文字列、 要求属性は文字列、 フィルタリングでき、要求の抜け漏れ(カバレッジ不足)を特定できます。
ID が付与される イメージなどで作成可能 イメージなどで作成可能
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主要製品の役割と活用効果
?プロジェクト管理を担う EWM
EWM(IBM Engineering Workflow Management)は、
「進捗管理」「作業管理」「コミュニケーション管理」「ファイル管理」を実施するツールです。
作業や課題をワークアイテムという単位で管理し、プロジェクト計画、ファイル管理、コミュニケーションを統合します。
ワークアイテム・タイプ ワークアイテムの ワ
およびユニークID 名称 ワークフロー ークアイテム単位で
リンクを作成可能 柔軟なワークフローと作業管理
作業や課題に応じてワークアイテムの種類(タスク、障害、変更依頼、課題、工程、
マイルストーンなど)を任意に作成できます。種類ごとにワークフロー(状態遷移)が
定義でき、進捗管理に活用されます。ワークアイテム内でメッセージのやり取りが可能で、
メッセージはすべて保持されます。
計画と進捗の可視化
計画ビューでは、ワークアイテムを一覧表示し、ツリー表示、グルーピング、カンバン表示
など、カスタマイズ可能なビューでプロジェクト状況を可視化・編集可能です。これに
より、作業の進捗ステータスや実施内容を登録・共有し、プロセスが正しく実行されて
属性は任意に定義 いることを管理可能です。
および表示設定可能
成果物の構成管理とバージョン管理
ソースコードや任意のファイルの構成情報を管理し、ファイル単位でバージョン管理が
可能です。任意のタイミングでベースラインを作成し、その時点の構成情報を保持
します。また、Git や GitLab などのソースコード管理ツールと連携することも可能です。
成果物との紐づけ
ワークアイテムは、成果物、要求(DOORS Next)、テストケース(ETM)とリンクを作成でき、
ワークアイテム単位でメッセージのやり取りが可能 トレーサビリティを管理可能です。
メッセージはすべて保持され、任意のユーザーへのメール通知可能
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主要製品の役割と活用効果
? テスト管理を担う ETM
ETM(IBM Engineering Test Management)は、
「テストケース管理」「テスト結果管理」を実施するツールです。
テストケース、テスト実行結果など、検証活動の情報を一元管理および可視化します。
表示情報メニュー リンク情報サマリー
テスト設計の定義
テストケースでは、テストするための条件、手順、入力、期待される結果を定義します。
テストスクリプトでは、実行内容をステップ単位で定義でき、テスト実行時の結果を
ステップ単位で記録できます。
検証の証拠
テスト実行指示ごとに、テストケースおよびテストステップ単位で検証活動の OK/NG の
記録およびテストログを登録できます。
要求との連携
テストケースは、DOORS Next の要求とリンク付けが可能であり、要求からテストケース
およびテスト結果を確認することが可能です。
選択項目詳細情報
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主要製品の役割と活用効果
? 統合構成管理(GCM)によるドメイン間の連携
統合された構成管理を担う機能 GCM(Global Configuration Management)は、
DOORS Next、EWM、ETM のベースラインを統合し、
複雑な製品開発における構成管理、バージョン管理、派生管理を支援します。
構成品目の定義
DOORS Nex(t 要求)、EWM(ソースコード、ファイル)、ETM(テストケース)の管理機能を
組み合わせて構成品目を定義することによって、OSLCに準拠するツールおよびドメイン
(ソフトウェア・ハードウェア)を跨いだ構成管理が可能になります。
統合ベースライン
ツールおよびドメインごとに作成したベースライン(特定の時点の成果物セット)を組み
合わせて、製品全体のベースラインを作成・管理できます。
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先行開発と規格対応の両立
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先行開発と規格対応の両立
先行開発は、要件が不明確な段階からスタートするため、試行錯誤と反復的な仮説検証が必須です。
この特性から、柔軟に開発を進めるアジャイル開発(スクラム)が最適ですが、
自動車業界の厳格なプロセス標準 A-SPICE との両立が課題となります。
IBM ELM ソリューションは、この課題を解決します
アジャイルの柔軟なプロセスを、A-SPICE で要求されるトレーサビリティや構成管理といった管理機能を駆使し、
厳格な管理下で実行することで、柔軟な開発と高いプロセス品質の確保を両立
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ELM 連携によるアジャイル開発(スクラム)の管理
アジャイル開発とは約 1 か月単位での小さな単位で計画・開発・検証・改善を繰り返すスプリントを定義し、
開発を推進する開発手法です。
ELM はこのアジャイルプロセスを規格対応レベルで活用可能です。
要求作成(DOORS Next) バックログと計画(EWM) トレーサビリティの確保
ビジネスニーズ(上位要求)やユーザーストーリーをDOORS EWM でプロダクト・バックログを作成し、DOORS Next のストーリー DOORS Next のストーリー(要求)に対し、EWM の作業タスクや
Next に登録し、要求間のトレース情報を作成できる と紐づけ ETM のテストケースをリンク付け
EWM のスプリントで実施対象を選定し、作業タスクに分解して 要求の実装と検証のトレーサビリティを確保
担当者やスケジュールを設定可能
ベースラインの確立 Cut & Tryの管理
バックログセットアップや各スプリントの終了後、DOORS Next の システムエンジニアリング活動や先行開発でのCut & Try プロセス
要求、EWM のファイル、ETM のテストケースのベースラインを作成 も、EWM のワークアイテムとして計画・実行
その時点のプロジェクト状態を保持できる 実施履歴や中間成果物がデジタルな記録として管理可能
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アルゴグラフィックスの導入・定着支援
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