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CATIAデータの一元管理によりグローバル協調設計を実現。自動車業界の動向を視野に主要取引先との共創環境を強化
世界で活躍する自動車内装品メーカーのテイ・エス テック。同社は、デジタル変革を推進するべくダッソー・システムズの3DEXPERIENCEプラットフォームを導入した。構築パートナーに、3次元CADソフトウェアCATIAの導入支援に加え、システム構築、海外オフショア支援で豊富な実績を有するアルゴグラフィックスを選択することで、短期間かつスムーズな構築を実現。本稼働後、CATIAデータの一元管理によってグローバル開発拠点間でデータの共有を図り、オフショアにおけるノンコア業務対応の効率化、グローバル協調設計による開発スピードの向上を実現している。さらに同社は自動車業界の動向を見据え、3DEXPERIENCEプラットフォームを基盤とするデジタルものづくりによる共創環境の強化に期待を寄せている。
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このカタログについて
ドキュメント名 | 【テイ・エス テック株式会社様】3DEXPERIENCE プラットフォーム 導入事例 |
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ドキュメント種別 | 製品カタログ |
ファイルサイズ | 534Kb |
登録カテゴリ | |
取り扱い企業 | 株式会社アルゴグラフィックス (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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アルゴグラフィックス導入事例
● 設計者がコア業務に集中できる時間が ● 開発拠点とオフショア間でデータ共有
足りない を実現し、設計者の間接業務を大幅に
3DEXPERIENCEプラットフォームの構築 ● グローバル協調設計ができていないため、 削減
開発スピードが遅い ● 自動車業界の動向を見据え、デジタル
● 主要取引先との共創環境が整備できて 時代の共創環境での新たな価値創造に
いない 期待
CATIAデータの一元管理によりグローバル協調設計を実現
自動車業界の動向を視野に主要取引先との共創環境を強化
世界で活躍する自動車内装品メーカーのテイ・エステック。同社は、デジタル変革を推進するべくダッソー・システムズの3DEXPERIENCE
プラットフォームを導入した。構築パートナーに、3次元CADソフトウェアCATIAの導入支援に加え、システム構築、海外オフショア支援で
豊富な実績を有するアルゴグラフィックスを選択することで、短期間かつスムーズな構築を実現。本稼働後、CATIAデータの一元管理によっ
てグローバル開発拠点間でデータの共有を図り、オフショアにおけるノンコア業務対応の効率化、グローバル協調設計による開発スピード
の向上を実現している。さらに同社は自動車業界の動向を見据え、3DEXPERIENCEプラットフォームを基盤とするデジタルものづくりによ
る共創環境の強化に期待を寄せている。
シート安全技術の特許総合力で日本第 「自動車メーカーや、その先のお客様の期待を超える、付加価値
1位・米国第1位※1、シート技術で世界を の高い魅力商品をタイムリーに提供し続けるためには、技術開発を
リードする自動車内装品メーカーのテイ・ 加速する必要があります」とテイ・エス テック 取締役 開発・技術本
エス テック。日本を含め14カ国にまたがるグローバル開発・生産 部長 小堀隆弘氏は話し、こう付け加える。「スピーディな商品開発
体制を確立し、ホンダが生産する自動車の約6割※2にシートを供 を実現するためには、デジタル変革によるグループ資本の全体最
給しているほか、欧州大手自動車メーカーへと事業を拡大してい 適化を目指し、開発拠点の連携強化、高効率化などグローバル開
る。また、二輪車用シートも国内シェアトップ※2、米国大手二輪車 発体制の再構成が急務です」
メーカーの多くの車種で採用されるなど評価が高い。 2014年、同社が開発体制の再構成に向け、設計業務の見直し
CASE(Connected、Autonomous、Shared & Services、 を行う中で浮き彫りになったのが、「本来設計者がやるべきコア
Electric)、MaaS(Mobility as a Service)など、自動車業界の 業務に対応する時間の確保が難しい」という根本的な課題だっ
大変革が進む中、同社は多様化、高度化するニーズに応えるとと た。時間確保の課題を解決するには、海外オフショアのさらなる
もに、未来のモビリティを見据えた次世代シートの創造にも積極 有効活用が求められた。同社が目指したのは「同じフロアにいる
的に取り組んでいる。 かのように作業が行えるグローバル開発環境」の構築だった。
※1 パテント・リザルト社「特許・技術調査レポート」2019年8月情報より(特許の注目度をもとに業界内ポジションを客観的に評価したもの)
※2 テイ・エス テック調べ
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アルゴグラフィックス 導入事例 テイ・エス テック株式会社
従来のグローバル開発環境における課 ぎ着けるためには、単にデータ受け渡しの効率化だけでなく、開発
題について、小堀氏はこう語る。「当社は日 拠点間で開発の仕掛かり段階からデータとその設計意図を含めた
本、北米を中心にした開発拠点に加え、 情報を共有できる環境の構築が必要不可欠だった。同社は、距離
フィリピンのオフショア化など開発体制を世界に広げています。設 と時間の制約からグローバル開発環境を解放するべく、ダッソー・
計者がコア業務に専念できるように、ノンコア業務をオフショアで システムズの3DEXPERIENCEプラットフォームの導入を決定した。
対応する体制をとっていたのですが、開発拠点ごとに仕組みや運用 3DEXPERIENCEプラットフォームは、ハイエンド3次元CADソフト
が異なるため、データの受け渡しに膨大な工数を要しました。 ウェアCATIAのデータを一元管理することで、開発拠点間で情報
2014年当時のシステムではシームレスに連携できなかったため、 共有を図り、グローバル協調設計を実現する。
オフショア化しても設計者の負担軽減につながらないばかりか、 採用のポイントについて小堀氏は「CATIAを利用していた当社に
各拠点におけるデータ重複管理によって効率が低下するだけでは とって、3DEXPERIENCEプラットフォームによりCATIAデータを活
なく、最新データがわからないなど新たな課題に直面しました。ま 用したグローバル協調設計を実現することは必然でした。また
た、開発拠点間でデータを共有できていなかったことから、グロー 3DEXPERIENCEプラットフォームは、デジタルものづくりといった
バル協調設計も実現できませんでした」 自動車メーカー様の動向を見据えた新しい共創関係の構築を可能
従来の課題を一気に解決し、グローバル協調設計の実現まで漕 にするという点もポイントとなりました」と説明する。
構築パートナーにCATIAの日本国内ナン 「ユーザーの操作性を大きく変えないという観点から、既存システ
バーワン※3、世界でもトップクラスの導入実 ムの機能を整理しました。また、3DEXPERIENCEプラットフォーム
績を持つアルゴグラフィックスを選択した理 に対する理解を深めるとともに、グローバル運用のニーズに応える
由について、小堀氏は言及した。「3DEXPERIENCEプラットフォーム べくインフラ設計の見直しも行いました。ユーザー、プラットフォー
の構築では、CATIAだけでなく総合的な技術力やノウハウが求めら ム、運用など様々な観点から検討を進める中で、インフラ・アプリ
れます。アルゴグラフィックスは、CATIAの導入実績に加え、自動車サ ケーション開発、海外拠点支援のノウハウを有するアルゴグラ
プライヤーにおけるシステム構築や海外オフショア展開の支援など フィックスにワンストップで対応していただけたことで、スムーズか
にも数多く携わっており、当社もトータルでサポートしていただいて つ短期間でシステムを構築できました」
います。これまで培ってきた信頼関係のもと、アルゴグラフィックスの 2016年に3DEXPERIENCEプラットフォームをベースとするグローバル
高い技術力と、自動車業界に対する深い理解、CATIAに関する豊富 開発環境は本稼働した。導入効果として、データの共有と自動同期によっ
な知見を高く評価しています」 てオフショア委託に関する間接業務の削減とともに、データの受け渡し
テイ・エス テックにおける3DEXPERIENCEプラットフォームによ 作業を不要としノンコア業務の効率化を実現。またシングルデータベース
るグローバル開発環境は、各開発拠点のファイルコラボレーション によって一元管理で常に最新データにアクセスし活用可能にすることで、
サーバとシングルデータべース間を自動同期することで、人手を介 排他制御、アクセス権管理によるグローバル協調設計を実現し、開発ス
することなくCATIAデータの一元管理とデータ共有を実現する。新 ピードや生産性の向上を図っている。グローバル開発のデジタル化により、
システム構築で重視したポイントについて小堀氏はこう話す。 懸案だった設計者がコア業務に集中できる時間を創出できた。
※3 アルゴグラフィックス調べ
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3DEXPERIENCEプラットフォームは導入 いただいており、将来につながるプラットフォームを共に創ってい
して終わりではなく、成長していくことにこ く良きパートーとして、今後も期待しています」
そ真価がある。今後の展望について小堀氏 CASEやMaaSに対応するためには、主要取引先との共創環境の
はこう話す。「3DEXPERIENCEプラットフォームをベースとするグ 強化が重要なテーマになると小堀氏は強調する。同社は、OEM(完
ローバル開発環境を構築できたことで、自動車産業の大変革に対応 成車メーカー)を中心とする3DEXPERIENCEプラットフォームによ
するべく、デジタル変革を支えるプラットフォームを構築できまし るデジタルものづくりを視野に、CATIA V6をベースに開発された
た。本稼働後、数年が経過し開発におけるデータ活用の効率化は実 3DEXPERIENCE CATIAを導入する予定だ。「当社は、OEMとの
現できましたが、まだファーストステップに過ぎません。『期待を超 パートナーシップのもと新車の企画段階から参画し、乗り心地や車
える、喜ばれる製品』を世界中のお客様にお届けするために、デジタ 内空間に新たな価値を提供するシートの開発に取り組んできまし
ル変革を加速するべく、当社独自の3DEXPERIENCEプラットフォーム た。今後も、自動車産業のデジタル化と歩調を合わせ、開発プロセ
のさらなる活用に取り組んでいきます。アルゴグラフィックスには、 スの見直しなど組織としての意識改革も含め、長期的な視野に立っ
きめ細かいサポートはもとより最新テクノロジーを活用した提案を て継続したアクションを行っていきたいと考えています」(小堀氏)
オフショア委託に関する間接業務の削減→ 本来業務にリソース集中できる環境の実現
グローバル開発環境で距離を感じさせないCADデータ管理
共有なし
データベース データベース
日本 北米
手動で登録 手動で登録
フィリピン
シングルデータベース、ファイルコラボレーションサーバによるCADデータの一元管理
排他制御、アクセス権管理によるグローバル協調設計
FCS※4 FCS※4
自動同期 自動同期
自動同期
日本 北米
FCS※4
フィリピン
※4 FCS:ファイルコラボレーションサーバ
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テイ・エス テック株式会社
https://www.tstech.co.jp/
本 社 所 在 地 〒351-0012 埼玉県朝霞市栄町3丁目7番27号
設 立 1960年12月5日
代表取締役社長 保田 真成
資 本 金 4,700百万円
従 業 員 数 連結 15,960名 単独 1,715名
事 業 内 容 四輪車用シート、四輪車用内装品、二輪車用シート、二輪車用樹脂部品等の製造販売
2020年3月31日 現在
豊富な実績と経験による 3DEXPERIENCEの お客様ニーズに合わせた
ナレッジの集積 グローバル構築にも対応 教育サポートも充実
「CATIA」において、当社は日本で最も多くの グローバルデータ構築の実現により、各拠点の 年間1000名以上を超える、業界トップレベルの
導入実績を持っており、豊富な経験と実績で 開発環境が異なることで生じる課題を解決、 教育実績と長年の教育経験から得たノウハウに
お客様のニーズに合ったサポートを提供します。 国をまたいだ開発環境もスムーズに実現します。 より独自開発した教育コースを開催しています。
3DEXPERIENCEプラットフォームは、OEMやサプライヤー ヤーの部品データをOEMが円滑に集約可能となるため、部品
自身のDX(デジタルトランスフォーメーション)だけでなく、自 データの詳細な確認など設計者同士でタイムリーにコミュニ
動車産業のデジタル化を支える基盤となる。3次元CADソフト ケーションが行える。また、プラットフォーム上で動作する各ア
ウェア3DEXPERIENCE CATIAやシミュレーションソフトウェ プリケーションは容易に連携できるため、仮想空間上でプロト
ア3DEXPERIENCE SIMULIAなどの機能が統合された共通プ タイプを作成しシミュレーションを早期に行うことも可能だ。オ
ラットフォームとして、製品開発に関するあらゆるデータを関係 ンライン共創のベースとなる3DEXPERIENCE CATIAは、デジ
者間で共有しオンライン共創環境を実現できる。複数サプライ タルものづくりの可能性を広げる。
3DEXPERIENCE、CATIA、SIMULIAは、米国およびその他の国におけるダッソー・システムズまたはその子会社の商標または登録商標です。
株式会社アルゴグラフィックス
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各種ご相談窓口 03-5641-2007
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