JAKOBクランプエレメント

ヤコブ社・ドイツ クランプ エレメント 目次 ■MSP/MSPDシリーズ パワークランプスクリュ ■ZSF/ZDFシリーズ 油圧メカ式クランプシステム ■ZDF-o / ZDF-u 圧縮式スプリングクランプシリンダ ■SCシリーズ クランプボルト

JAKOB社はクランプエレメント、サーボカップリング、遊星ギアボックスのリーディングカン パニーであり、30年以上に渡り産業機械分野において革新的でユニークなクランプ技術 を提供し続けています。 CLAMP ELEMENTS MSP / MSPDシリーズ パワークランプスクリュ ●用途／横型中ぐり盤、ターレット旋盤、ボール盤、研削盤、その他大型機械の固定プレート パワークランプスクリュは最大クラスのワーク重量と苛酷な条件に対して、最適な安全性を提供する製品として開発されました。 チャッキング機構との組合せ、または旋盤や研削盤の面板に直接取付けられます。 コンポーネントは全て熱処理され、高い堅牢性と信頼性を備えた高精度のクランプユニットです。 製品特長 アプリケーション例 ◆極めて大きなクランプ力、 クランプ力と締付トルク（SW2）の関係 大型ロール旋盤 　低い駆動トルク （MSPDタイプ；両方向） （MPSD-120の場合） ◆高い信頼性、高剛性 F （kN） ◆調整しやすいストローク、 300 280 　正確な調芯性 260 ◆シンプルな操作性、 240 220 　メンテナンス容易 200 プ クラ ン 180 向 160 内方 140 120 100 80 可動チャッキング 60 40 との組合せ 20 MA （MSPタイプ） 20 40 60 80 100 120 140 160 180 200 220 （Nm） 作動原理 MSPDシリーズが外方向クランプと内方向クランプの両方に作動するのに対して、MSPシリーズは外方向クランプの一方のみに作動する製品 として展開されています。パワークランプスクリュは増力機構（MKSシステム）を有しており、規定の締付けトルクにより大きなクランプ力を発生 させるというシンプルな操作手順です。 本システムの要となるMKSシステムは堅牢であり、クランプ工程において自己保持機能を有しています。高いシステム剛性は安全性をも向上 させます。それゆえ、パワークランプスクリュを保護するための追加の安全機器や冶具は不要となります。 MKSシステム内部パーツのアキシア ル方向の移動に応じて、爪と連動し 締付け移動量 移動量の確認 て作用面に圧力が発生し、初期トル 内方向 クランプ方向 外方向 クに対して比例的にクランプ力が発 クランプ爪 ネジ状ハウジング 加圧バネ s 生します。荷重方向に対する外方向 軸受サポート LH 軸受サポート RH から内方向への切換えは、MKSシス テム内部で自動的に実行されます。 アンクランプ 最大クランプ 位置 位置 また、クランプ力は方向に応じて左側 の軸受サポート（LH）あるいは右側 の軸受サポート（RH）に作用します。 戻り方向の動きは、アンクランピング 時に同時に作用するバネ力によりサ MKS 増力機構 ポートされます。 外方向クランプ

取扱い手順 ◆外方向クランプ 　クランプ爪がワークに接近し、ソケットレンチやスパナにより外側の六角ボルトSW1を時計方向に回すことにより調芯と仮保持が行われます。正 確な調整のためには、トルクレンチが使用されます。内側の六角ボルトSW2を時計方向に回すことにより比例的にクランプ力が発生し、規定トル クに到達するまでトルクレンチを回します。（※規定トルクはクランプ特性図を参照ください） 　クランプストロークはSW2の締付け移動量によって管理されます。移動限界まで到達しても規定の初期トルクを得られない場合は、一旦SW2を 緩め、SW1を再び仮保持するという手順を繰り返す必要があります。ただし、損傷の可能性があるため、大き過ぎる初期トルクは避ける必要があ ります。 ◆内方向クランプ 　SW1を反時計周りに回すことにより調芯と仮保持が行われます。これにより自動的に内方向クランプに切換わります。この作業によりパワークラ ンプスクリュのネジ状ハウジングが仮保持状態となり、アキシアル方向の移動により逆方向に作用します。それから、SW2を外方向クランプと同 様の手順により回していきます。 ◆リリース 　リリースは逆の手順により行われます。六角ボルトSW2を反時計方向に後退端まで回すことにより、駆動スピンドルが戻りアンクランプ状態となり ます。スプリング作用によりクランプ爪が戻り、増力機構も初期の位置に復帰します。 仕様・外形寸法図 L 2 MSPシリーズ：外方向クランプ 締付移動量 a b L 1 b MSPDシリーズ：内方向・外方向両方のクランプ s SW2 SW1 内方向 h 外方向 MSP/MSPD サイズ 65 80 100 120 160 200 ISO台形ネジ Tr 65x4 Tr 80x5 Tr 100x6 Tr 120x6 Tr 160x8 Tr 200x10 最大クランプ力 外方向 150 200 250 300 400 500 [kN] 内方向 100 140 180 220 300 400 最大締付トルク（SW2） [Nm] 80 100 130 160 160 160 最大静荷重 [kN] 250 300 400 600 800 1100 ストローク [mm] 2.5 3 3 3 3 3 締付移動量 S [mm] 15 17 17 17 25 27 六角ボルト 外方向 SW 1 41 46 50 55 65 85 サイズ [mm] 内方向 SW 2 12 14 14 17 17 17 a [mm] 20 20 25 25 30 40 b [mm] 35 40 50 60 70 80 φ d1f7 [mm] 45 / 40 50 60 65 80 100 φ d2 [mm] 55 / 52 68 85 95 130 160 MSPD- L 1min. [mm] 170 230 250 280 330 360 MSPD- L 2min. [mm] 260 330 375 425 500 565 MSP- L 1min. [mm] 150 210 220 250 290 320 MSP- L 2min. [mm] 240 310 345 395 460 520 ・寸法公差はDIN/ISO 2768 mHに基づく。 ・特殊ネジ（ダブルピッチによる二重ネジ）特注対応可能（DIN 103　台形ネジ規格に基づく） ご注文例 MSPD 100 - TR 100 × 6 Ih - L1 = 300 φ d2 φ d1 ISO台形ネジ φ d1 φ d2

CLAMP ELEMENTS ZSF / ZDFシリーズ ◆機械式クランプ―油圧リリース 油圧メカ式クランプシステム ◆高い安全性、漏れ防止、堅牢性 ◆経済的なクランプ・ソリュージョン 概 要 ピストン機構（引張／圧縮）はカップ内のバネ力・油圧と連動しています。バネ力は圧力の増加に追従します。油圧はプルス タッド等の部品を解放するため、アンクランプ時においてのみに使われます。 本システムにおいては油圧および漏れによる圧力損失とは無関係にクランプ力を発生させるため、高い安全性が保証され、 常に最大クランプ力が一定に維持されます。短い油圧の作動サイクル時間はコストを押さえ、より経済的なシステム構築とい えます。ZSF / ZDFシリーズはクランプ・位置決めを必要とする機械可動部を含むあらゆるアプリケーションにおいて堅牢で 信頼性の高いエレメントといえます。 作動原理 ピストン機構（引張／圧縮）はバネ力または油圧により作動します。圧力増加と共にバネ機構が張力を受け、バネ力が増加す るともいえます。初期圧力においては、規定のクランプ力はバネ機構の反力として作用します。アンクランプ時には、バルブ により比例的に増加する大きな油圧が必要となります。 バネシリンダ機構部と共に、クランプボルトやプルスタッドがピストン内部のネジ部に取付けられます（単品での供給も可能で す）。油圧システム構成のためには圧力制御弁、方向切換弁、圧力表示計および圧力スイッチが必要となります。 バネクランプシリンダ（引張） リングナット エア抜き用ネジ スライド部 ベッド クランプ部 接続部 取扱い手順 ・シリンダ部を規定位置の穴に固定し、油圧システムの接続をします。（エア抜き用配管含む） ・リングナット（ZSF）によるシリンダ部の調芯、調整ボルト（ZDF-uの場合）またはスペーサディスク（ZDF-uの場合）など によりバックラッシュの無い良好な取付けが可能になります。汎用ネジまたはリングナットによりシリンダ部を固定します。 ・システムの圧力を解放し、規定ストロークに基づいたリリース圧力をセットします。必要に応じて、リリースストロークを調 整します。

ZSF　スプリングクランプシリンダ 仕様・外形寸法図 ZSF クランプ力 調圧 最大リリース リリース圧力 リリース圧力 リリース圧力 ストローク容積 ストローク （0.5mm位置） （1.0mm位置） （最大ストローク） （1mm位置） 重量 サイズ [kN] [MPa] [mm] [MPa] [MPa] [MPa] [cm3] [kg] 1.600 16 13.5 2.0 17.0 21.0 29.0 1.3 2.0 2.500 25 13.5 1.6 16.0 18.5 23.0 2.0 2.5 4.000 40 15.0 2.0 17.0 19.0 24.0 2.8 3.6 6.300 63 17.5 1.5 19.0 21.0 23.5 3.8 6.2 10.000 100 21.0 1.5 25.0 28.0 32.0 5.0 8.0 16.000 160 21.0 1.2 24.0 27.5 29.5 7.9 19 20.000 200 21.0 1.2 24.0 27.0 29.0 11.3 24 25.000 250 19.0 1.6 21.0 23.5 26.0 14.3 30 35.000 350 19.0 1.0 21.0 23.0 - 20.1 35 φ b G1/4エア抜き用ネジ φ a M φ c φ Df7 ZSF φ "version-2" 調整用ネジ サイズ Df7 φ φ a φ b φ c e f g L M t Df7 （リングナット） 1.600 60 55 85 55 20 45 14 12 101 M 14x1.5 24 M 58x1.5 2.500 70 65 95 65 25 50 14 13 111 M 18x1.5 30 M 68x1.5 4.000 80 75 110 75 30 60 16 12 125 M 22x1.5 36 M 78x1.5 6.300 95 85 125 89 40 70 16 12 135 M 30x1.5 48 M 92x1.5 10.000 105 95 140 100 40 80 16 18.5 150 M 30x1.5 50 M 102x1.5 16.000 142 - 180 137 50 80 32 22 170 M 38x1.5 50 M 140x2 20.000 150 - 190 143 57 100 40 22 200 M 45x1.5 60 M 148x3 25.000 170 - 220 163 70 100 40 22 230 M 45x1.5 60 M 168x3 35.000 200 - 250 192 80 105 45 47 240 M 52x1.5 70 M 198x3 ・寸法公差はDIN/ISO 2768 mHに基づく。 ・バージョン2　小型外径シリンダハウジングタイプ。（サイズ1.6～10.000で対応可） ご注文例 ZSF 25.000　/　ZSF 10.000-2 L e g （設定圧力時） 5 G1/4 t

CLAMP ELEMENTS ZDF-o / ZDF-u スプリングクランプシリンダ（圧縮式） スプリングクランプシリンダはピストン位置の異なる2バージョンで構成されています。 クランプ力は25kN～160kNまで対応可能です。 詳細はアプリケーションに応じて打合せの上、最適な仕様をご提案させていただきます。 ZDF-oタイプ φ a φ c(4x90 ) φ b φe φ Df7 ZDF-uタイプ φ a m φ c G 1/4 (6x60 ) φe 調整ボルト エア抜き用ネジ （3ヶ所） φ b φ Df7 ご注文例 ZDF-o 10.000　/　ZDF-u 6.300 n G 1/4 L （設定圧力時） h G 1/45 mm n （設定圧力時） 5mm エア抜き用ネジ h g L g

CLAMP ELEMENTS クランプボルト SCシリーズ 製品特長 ◆低い締付トルクによる高いクランプ力 ◆クランプ力　40 - 120 kN ，締付トルクによりクランプ力を調整 トルクとクランプ力の関係 2 F 1 （kN） 140 8 SC 64 120 3 100 6 SC 48 80 SW2 4 SW1 60 SC 36 40 20 MA 5 20 40 60 80 100 120 140 160（Nm） 7 スタート位置 クランプ限界位置 φ d D SC クランプ力 最大締付け 最大クランプ 移動量 トルク SW1 ストローク 最大静荷重 S ネジ部 φ d L1 L SW1 SW2 サイズ [kN] [Nm] [mm] [kN] [mm] D [mm] [mm] [mm] [mm] [mm] 36 40 45 1.5 80 5 M 36x3 19 62 73 13 30 48 80 90 2.2 160 7.5 M 48x3 28 75 90 17 41 64 120 140 2.5 240 8.5 M 64x4 39 90 110 19 55 注意 クランプ時には、トルクレンチの使用をお薦めします。適正なクランプ力を確保すると同時に過負荷による損傷を防ぐことになりま す。このクランプボルトは密封潤滑されていますので通常のご使用ではメンテナンスの必要はありません。 S L1 S 13 L

JAKOB社 ヤコブ・ドイツ会社概要 JAKOB社はクランプエレメント、サーボカップリング、 遊星ギアボックスのリーディングカンパニーであり、 30年以上に渡り産業機械分野において革新的でユニークな クランプ技術を提供し続けています。 会社沿革 1971　Jakob GmbH　設立 1988　制御分野進出のためOptima Spanntechnik GmbHと提携 1993　OTT GmbHと提携 2001　ALLMATICと提携 技術相談は 本 社 〒104 -0044 東京都中央区明石町11-2 TEL 03-5565-6811 FAX 03-5565-6816 技術部技術課へ 大阪営業所 〒540-0012 大阪市中央区谷町4-3-1 TEL 06-6941-8421 FAX 06-6944-0241 名古屋営業所 〒460-0013 名古屋市中区上前津2-14-17 TEL 052-322-6421 FAX 052-322-2384 広島営業所 〒733-0842 広島市西区井口5-20-7 TEL 082-277-6341 FAX 082-277-8199 TEL03-5565-6837 厚木営業所 〒243-0024 厚木市長沼245-7 TEL 046-227-5011 FAX 046-228-6612 北陸営業所 〒921-8005 金沢市間明町1-198 TEL 076-292-2811 FAX 076-292-2510 FAX03-5565-6839 九州出張所 〒816-0981 福岡県大野城市若草3-5-6 TEL 092-595-4590 FAX 092-595-4591 URL:http://www.fukudaco.co.jp 古紙配合率100％再生紙を このパンフレットの印刷インキには大豆油を使用しています。従来のインキの 使用しています 石油系溶剤を大豆油に変えることで、汚染の原因となる揮発性有機物を減らしています。 CAT. ①2608 N（ Ｂ）