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ボイラー廃止に伴い、電気ヒーター式の温調設備へ移行
第一薬品産業株式会社様では、工場ボイラーの廃止に伴い、代替となる加温方法の検討が必要でした。
点検や予備稼働、エラー対応などボイラー運用の負担も課題となっていました。
本事例では、電気ヒーターによる温調タンクへ切り替え、昇温テストやヒーター出力、洗浄性を考慮しながら仕様を調整した内容を紹介します。
ステンレス容器メーカーのMONOVATE(モノベート)は、製薬グレードの製品設計・監査などで必要な書類や検査もまとめて対応でき、国内外の医薬品メーカー様への納入実績が豊富です。
製造・研究開発での現場課題や設備導入・更新のお悩みがありましたら、気軽にご相談ください。
このカタログについて
| ドキュメント名 | 【導入事例】第一薬品産業株式会社様|撹拌温調ユニット |
|---|---|
| ドキュメント種別 | 事例紹介 |
| ファイルサイズ | 3.4Mb |
| 登録カテゴリ | |
| 取り扱い企業 | MONOVATE(旧日東金属工業)株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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M O N OVAT E 株式会社
モノづくりを⾰新する∕モノづくりで⾰新する
導⼊事例 I N T E R V I E W
製薬業界
ボイラー廃⽌を背景に電気式温調へ シ
ンプルな構成で運⽤負担を減らした温
調設備の改善
ボイラー廃⽌、電気ヒーターによる温調へ移⾏により、ボイラーの起動。
第⼀薬品産業株式会社 様
撹拌温調ユニット 導⼊製品:撹拌温調ユニット
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課題 改善策 効果
‧ボイラー運⽤の負担: 点検や予 ‧電気式温調タンクへの切り替 ‧運⽤負担の軽減: ボイラーの起
備稼働に加え、エラーのたびに現 え: ボイラー廃⽌、電気ヒーター 動‧点検が不要となり、製造前の
場を離れる⼿間。 ‧継続運⽤への による温調へ移⾏。 ‧導⼊前テス 段取りが簡素化に。 ‧⼯程の集
懸念: 環境⾯で⼯場ボイラー廃⽌ トによる仕様調整: 昇温テストを 約: 加温⼯程を温調タンクに集約
が決まり、代替加温法の検討が必 実施、ヒーター出⼒、タンク仕様 し、設備構成がシンプルに。 ‧現
須。 ‧設備構成の複雑さ: 加温⼯ 調整。 ‧断熱と洗浄性を両⽴した 場での定着: 約1年の運⽤を経て、
程の管理が煩雑だった。 構造: 断熱⽤ジャケットを追加、 現場として納得感のある設備とし
洗浄しやすい構造に。 て定着。
第⼀薬品産業株式会社
1947年創業。「ヨウ素」と「嗅覚」の⼆領域に特化した独⾃の専⾨技術を持つ製薬企業。 医薬品の安定供給と
嗅覚メカニズムの解明を通じ、⼈々の健康とQOL向上に貢献されています。
製薬現場 温調タンク導⼊事例
導⼊前の課題と製造⼯程
Q この温調タンクでは、どのような製品を製造していますか?
A この温調タンクでは、 糖⾐錠のコーティング液 を主に製造しています。 製造⼯程の中でも、 温度管理
が重要な⼯程 で使⽤している設備です。
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温調タンク内での原料撹拌
Q 導⼊前はどのように加温していて、どんな課題がありましたか?
A 導⼊前は、 ボイラーを使⽤してスチームをジャケット内に送り、 内容物を温めていました。 スチーム昇
温そのものに ⼤きな問題があったわけではありませんが、 ボイラーの運⽤が正直⼤変 でした。 ⽇々の
点検や予備稼働 が必要で、 エラーが出れば ボイラー室まで⾏く⼿間 も発⽣していました。
Q 電気式温調タンクを検討し始めたきっかけは何でしたか?
A ⼯場全体を⾒ても、 ボイラーを使⽤している設備はすでに少なく、 「もうボイラーを使⽤するのをやめ
よう」 という ⽅針が決まっていました。 その流れの中で、 電気式で温調できるタンク を探し始めたの
がきっかけです。
設備選定の背景と仕様検討
Q 設備選定にあたって、特に重視した条件は何でしたか?
A 条件としては、 以前⾏っていたスチーム昇温と同じように運⽤できること でした。 具体的には、 昇温
時間がスチーム式と遜⾊なく できることと、 内容物を90℃まで上げられること が条件になっていまし
た。
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温調撹拌ユニット制御盤
Q 他社とも⽐較された中で、MONOVATEを選んだ理由は何でしたか?
A 他の会社さんにも相談しましたが、 「 80℃までなら上げられるが、90℃までは難しい 」 と⾔われるこ
とが多かったです。 投げ込み式ヒーター を提案されたこともありましたが、 製薬⽤途のため、 原料に
直接ヒーターが触れる⽅式はNG でした。 その点、MONOVATEからは 「過去の知⾒から、⼯夫次第で
90℃までいける可能性がある」 と⾔っていただき、 導⼊前テストで「まずは実⼒を確かめましょう」
という前向きな提案に進みました。 ※昇温90℃対応は要相談
フランジヒーター
温調タンクのジャケット構造イラスト
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タンク底部までジャケット構造を採⽤した温調タンク
導⼊前テストと判断プロセス
Q 導⼊前テストでは、不安はありませんでしたか?
A 正直、導⼊前テストでは 「昇温スピードが少し遅いかな」 という印象があり、 不安を感じた のを覚え
ています。 ただ、その結果を受けて 「断熱構造の追加」と「ヒーター出⼒のアップ」 という具体的な
改善案を提⽰してもらえました。 テストで出た課題に対して、納得できる対策が⾒えた ことが、Ç終的
な導⼊の決断に繋がりました。
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タンク内電解研磨仕様
導⼊後に得られた効果
Q 実際に導⼊してみて、どのような効果がありましたか?
A 実際に使ってみると、 思っていたよりスチーム昇温と遜⾊なく、 正直安⼼しました。 導⼊前テストで使
っていた フランジヒーターは7.5 kW でしたが、 実機では 10 kWにパワーアップ したのが効いていると
思います。 断熱⽤のジャケットをもう⼀層設けた構造 により、 洗浄しやすい仕様 になっています。 実
際にタンク外⾯を触ってみても、 少し温いと感じる程度で⽕傷の⼼配もありません。
温調タンクを使⽤した製造⾵景 タンク洗浄の様⼦
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現場での⼯夫と運⽤評価
Q 現場で⼯夫している点や、運⽤⾯で気を付けていることはありますか?
A 蒸気が室内に漏れ出ないよう、 タンク下のバケツに⽔を張り、ホースを沈めて蒸気を逃がしています。
さらに、 気圧の原理(負圧) をうまく利⽤しています。ヒーターをOFFにすると、ジャケット内の蒸気
が冷えて凝縮し、内部の気圧が下がります。すると バケツの⽔が⾃動的にジャケット内へ吸い込まれる
ため、特別な給⽔作業をしなくても ジャケット内の⽔量を維持し、ヒーターの空焚きを防⽌ できていま
す。
蒸気対策として設置したバケツとホース
Q 改善したい点や、今後の要望はありますか?
A 改善したい点としては、タンク上蓋のパッキンが外れやすい点がÇ近の悩みでした。 ただ、相談したと
ころ すぐに現場を確認していただき、別仕様のパッキンを提案 してもらえることになりました。 またÇ
近では、 タンクを別の場所へ移動させるために、制御盤との配線を延⻑したい という相談もさせていた
だいています。 このように 「納品して終わり」ではなく、稼働後の細かな困りごとにも並⾛してくれる
ので、⾮常に助かっています。
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上蓋パッキン
Q 納⼊から約1年使ってみて、全体としての評価はいかがですか?
A Ç初からすべてが完璧だったわけではありませんが、テスト結果を基に ヒーター出⼒や断熱をÇ適化し
たことで、製薬現場として納得のいく設備 になりました。 約1年使ってみて、 「この1台で⼯程が完結
し、運⽤がシンプルになった」 ことを実感しています。ボイラー廃⽌という⼤きな転換において、⾮常
にいい選択だったと感じています。 実は、万が⼀に備えて予備のヒーターも準備しています。医薬品メ
ーカーとして「供給を絶対に⽌めない」というのは⼤前提ですから。
編集後記
品質管理が厳しい製薬現場で、ボイラー廃⽌という⼤仕事が「納得感のある形」で進んでいる様⼦
を伺えて、こちらも嬉しくなりました。
特に、気圧の原理をうまく使った⼯夫や、万⼀の⽋品リスクまで⾒据えて予備ヒーターを⽤意され
る危機管理の徹底ぶりには、私共も「そこまで!」と頭が下がる思いです。1年経って「いい選択だ
った」と笑顔で仰っていただけたことが、何よりの収穫でした。
これからも現場の知恵に寄り添いながら、安定した製造環境を⼀緒に⽀えていければと思います。
取材に快くご協⼒いただきました第⼀薬品産業株式会社の皆さまに、⼼より感謝申し上げます。
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粉体‧撹拌‧容器の課題を⾒直しませんか?
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