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8ステップでできる天びんの清掃方法 清潔に保つ5つのソリューション

製品カタログ

8ステップで簡単!天びんの適切な清掃方法

天びんを清潔に保つことは、安全で正確な計量を実現するための最初の一歩となります。更には、オペレーターの安全性向上や、クロスコンタミネーションのリスク軽減などのメリットもあります。

当ガイドでは、天びんの適切な清掃方法や洗浄剤に関する情報の他、シンプルに8ステップで実施できる天びんの清掃方法についてご案内しています。また、天びんの汚れを防ぐ5つのソリューションをご紹介します。

このカタログについて

ドキュメント名 8ステップでできる天びんの清掃方法 清潔に保つ5つのソリューション
ドキュメント種別 製品カタログ
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取り扱い企業 メトラー・トレド株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧)

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このカタログの内容

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8ステップでできる天びんの清掃方法 清潔に保つ5つのソリューション 正確な計量結果の確保と機器の寿命を延ばす上で、天びんの清掃は重要な要素の一つです。 天びんを清潔に保つことは、安全で正確な計量を実現するための最初の一歩となりま す。更には、オペレーターの安全性向上や、クロスコンタミネーションのリスク軽減など のメリットもあります。 当ガイドでは、天びんの適切な清掃方法や洗浄剤に関する情報の他、シンプルに8ステッ プで実施できる天びんの清掃方法についてご案内しています。また、天びんの汚れを 防ぐ5つのソリューションをご紹介します。 Reference Paper
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1. 天びんの清掃をお忘れなく! ラボの清浄度がオペレーターの安全性やクロス コンタミネーションリスクに大きく影響すること 定義 はご存知の通りです。 清掃:埃、土埃、有機物(例:分泌物、排泄 天びんを清潔に保つことも同様に重要であり、 物、微生物)などの異物を物理的に除去 これにより以下を実現できます。 することです。一般的に「清掃」とは微生 物の「殺菌」ではなく「除去」を意味しま • クロスコンタミネーションリスクを最小化 す。これは水、洗剤、機械的作用などで • オペレーターの安全性を向上 実行されます。 • 操作の信頼性を向上 • 機器の故障率を低下 汚染除去:微生物、放射性物質、危険物 質を除去し、あるアイテムを安全で容易 上記の安全性や信頼性などのいずれもの要素 に取り扱えるようにすることです。 が欠けてしまうと、作業のやり直しやラボスタッ フの健康に及ぼす悪影響、機器のサービスや交 消毒:疾病を引き起こす微生物を不活化 換などの形で是正のためのコストが多大に発生 させることです。ただし消毒では、細菌 する可能性があります。天びんを清潔に保つこと 胞子は破壊されません。無生物には消 は、こうしたコストを削減するための最初の大き 毒剤を、生体組織には防腐剤を塗布しま な一歩となります。 す。また、通常は化学薬品、熱、紫外線な どを使用して消毒を行います。薬液消毒 当ガイドでは、天びんの清掃について、主に以下 の特性は、処置を行う製品の種類によっ の項目をご紹介しています。 て異なります。 • 天びんのさまざまな部品の清掃方法 滅菌:バクテリア、ウィルス、胞子、菌類な • 適切な洗浄剤についての説明 どのあらゆる微生物を破壊することで • 天びんの汚れを防ぐ方法 す。効果的な滅菌を行うには、事前に各 • インテリジェントなソリューションで液こぼれを アイテムを徹底的に清掃する必要があり 完全に排除する方法 ます。 当ガイドでご紹介する推奨事項の多くは、あらゆ るメーカーの天びんに当てはまります。ただし、 メトラー・トレドの天びんに特定された記述も含まれます。判断に迷う場合は、まず天びんに付属 されている取扱説明書で、清掃とメンテナンスの情報をご覧ください。 適切な天びんの清掃方法を知ることで、迅速かつ簡単に天びんを清掃することができます。 2 Reference Paper METTLER TOLEDO Reference Paper
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2. どのような洗浄剤が適しているでしょうか? 研究室によって、コンタミネーションのリスクや可能性の種類はさまざまです。  化学および製薬業界のラボにおける第一のリスクは、吸引摂取や肌に直接触れることによる活性 物質や有害な化学物質への曝露の可能性です。生物学研究室では、スタッフの感染や疾病を引 き起こす恐れのある微生物への曝露のリスクも伴います。どの程度生物学的汚染物質へ曝露する 可能性があるかによって、適切な洗浄剤の種類も異なります。たとえば、主に化学洗浄剤を使用し て作業する分析ラボでは、コンタミネーションの軽減策として70%のイソプロパノールを使用す ることが望ましく、いっぽう生化学研究室では、70%のエタノールを使用することが望ましいとさ れます。  また、使用する洗浄剤は、機器を損傷せずにコンタミネーションを完全に除去する必要がありま す。ラボの種別や異物の種類に応じた適切な洗浄剤については、7ページと14ページでそれぞ れ詳しく説明します。 繰り返しになりますが、毒性の高い試薬を計量した場合、必ず天びんの清掃を行ってください。 クイックヒント: 「無駄のない研究室」 ラボにも5S(「整理」・「整頓」・「清掃」・ 「清潔」・「しつけ」の頭文字を取った職 場環境の維持・改善活動)の要素を取り入 れましょう。たとえば、左の図の通り天び ん周辺に二つのエリアに分け、エリア①に 作業台エリア1: 作業台エリア2: は使用済みのツール、エリア②にはプリン 「廃棄物と汚れ」 「清潔」 タなどのアクセサリを置くようにします。 3. 天びんを清掃するタイミングはいつ? 清掃の頻度は、業種やアプリケーション、機器の使用頻度によって異なります。通常は、天びんの 清掃頻度を定めたSOPが存在します。 メトラー・トレドでは、原則として天びんを使用するごとに、またはサンプルを切り替えるごとにすぐ 清掃することを推奨しています。 計量後、天びんは清潔な状態に戻っていますか?前回使用したオペレーターが、必ずしも清潔な 状態に戻していないかもしれません。その可能性もあるため、作業を開始する前に、これから使用 する機器を検査することから始めます。天びんが明らかに汚れている場合は、使用前に必ず清掃を 行ってください。 潜在的に毒性の高い物質を取り扱う場合は、必ず天びんを使用するごとにすぐ清掃してくださ い。これによりクロスコンタミネーションや、次に機器を使用する人への曝露のリスクを回避でき ます。 Reference Paper 3 METTLER TOLEDO
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4. 標準的な天びんの清掃手順 1. 準備:保護具を着用し、取扱説明書に目を通します。 a) 適切な保護具(コート、ゴーグル、手袋など)を着用します。 b) 取扱説明書に目を通し、着脱可能な天びん部品の取り外し・再組立について理解します。 c) 取扱説明書や7ページの表1に記載されている、天びん部品の清掃用に推奨された清掃方法 や洗浄剤を確認します。 2. 天びんのディスプレイの電源を切ります。 清掃前に天びんの電源コードを抜くことを推奨していますが、必須ではありません。可能であれ ば、普段天びんを操作している場所から動かさず、横向きに傾けたり、接続されている周辺機器を 外したりしないでください。   3. 天びんの周辺を清掃します。 コンタミネーションの広がりを防ぐため、ティッシュペーパーで天びん周囲の汚れを拭き取ります。 4. 取り外すことができるすべての部品を取り外します。 ご使用されている天びんに下記の部品が搭載されている場合は、取り外してください。 a) 風防ガラスパネルのロックを解除し、慎重に取り外します。 b) 内部風防を取り外します。 c) 計量皿、計量皿カバー、計量皿サポート、風防リング、ドリップトレイを取り外します。 5. 天びん本体を清掃します。 糸くずの出ない布を水で希釈した洗浄剤で湿らせ、こぼれた物質を天びん表面から拭き取りま す。まず粉体や埃、それから粘性の高い物質を拭き取ります。 a) 粉体や埃は、使い捨てのティッシュペーパーで拭き取ります。汚れが天びん内部に入り込むのを 防ぐため、吹き飛ばさないでください。 b) 粘性の高い物質を除去するには、糸くずの出ない湿った布と、水で希釈した溶剤(70%のイソ プロパノールまたはエタノール)を使用し、研磨材は使用しないでください。 c) 清掃を行うときは、天びん中央の穴側から拭き取ってください。天びんの内部に物質が入り込 まないようにしてください。また、天びんに直接、液体を噴射したり、注いだりしないでください。 これにより、計量セルやその他の重要な天びんの部品が損傷する可能性があります。 6. 取り外すことができる部品を清掃します。 布かティッシュペーパーを、水で希釈したエタノールを含む洗浄剤(市販のガラスクリーナーなど) で湿らせて各部品を拭くか、各部品を食器洗浄機に入れてそのまま洗浄します。 7. 天びんを元通りに組み立てます。 すべての部品が正しい位置に取り付けられていることを確認し、天びんの電源を入れて正しく動 作することを確かめます。電源を完全に切った場合、清掃後に初めて使用する前に十分なウォーム アップを行います(メーカーの推奨ウォームアップ時間については取扱説明書を参照)。 8. 天びんが計量可能な状態かどうかを確認します。 a) 気泡が円マーク(水準器)の中央にあることを確認し、そうでない場合は適切な対策を行い、 再度天びんを水平調整します。 b) 外部分銅で校正を行うか、FACT(全自動調整(校正)機構)による内部校正を実行します。 c) 計量皿に点検用分銅を置き、日常点検を行って精度をチェックします。 d) アクセサリを点検します(例:プリンタの場合、テスト印刷を行います)。 4 Reference Paper METTLER TOLEDO Reference Paper
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開始 1 準備:適切な保護具を着用し、取扱説明書に目を通します。 2 天びんのディスプレイの電源を切ります。 普段天びんを操作している場所にそのまま置いておきます。 3 天びんの周辺を清掃します。ティッシュペー パーで天びん周囲の汚れを拭き取ります。 取り外し可能なすべての部品(風防ガラスパネル、 4 計量皿、計量皿カバー、計量皿サポート、 風防リング、ドリップトレイなど)を取り外します。 5 天びんを清掃します。 6 取り外し可能な部品を清掃します。 7 天びんを元通りに組み立てます。 8 水平調整脚を使用して、天びんの水平を取ります。 終了 図1:天びんの一般的な清掃手順 Reference Paper 5 METTLER TOLEDO
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5. 計量機器の清掃についてのヒント 簡単な清掃が設計に組み込まれた天 びん クイックヒント:メトラー・ トレドの天びんを滅菌する メトラー・トレドの天びんは、簡単に清掃で きるよう設計されています。ハウジング、指示 メトラー・トレドでは、気化過酸化水素の 計、計量皿に使用される材料は高い耐久性 使用を推奨します。これはクリーンルームや と堅牢性を誇ります。また、天びん本体用保 ドラフトチャンバーの標準的な滅菌薬として 護カバーは、Barex樹脂で構成されています。 の使用が増加しています。電子部品や他の 通常、ハウジングはアルミダイキャスト製で、 機器を損傷しないため、必要に応じてメト ラッカー塗装仕上げです。また、指示計はダイ ラー・トレドの天びんの表面を滅菌する際 キャスト亜鉛製のラッカー塗装仕上げであり、ク に使われるべき主要な方法です。 ロームニッケルスチール製の格子状計量皿を 搭載しています(X5CrNi18–10)。しかし、この 以下の手段はメトラー・トレドの天びん本体 ように堅牢な設計でも、特定の注意事項に従 には推奨できませんが、計量皿やドリップト い、清掃手順には適切な洗浄剤を使用する必 レイには適用可能です。 要があります。 • 熱乾燥 • 蒸気オートクレーブ しかし、注目すべき例外として風防がありま • 電離放射線 す。風防が付属している場合、これを取り外し • エチレンオキシド(EO) て分解し、食器洗浄機で洗うことができます • ホルムアルデヒド燻蒸 (80°Cまで対応)。計量皿やドリップトレイは 取り外し可能で、これらも食器洗浄機で洗うこ とが可能です(ただし各天びんに付属の取扱 説明書をご確認ください)。 天びんは、アルコールや炭化水素を使用した 拭き取り清掃や消毒への耐性があります。こう した薬液に数分間触れても表面に損傷は生 じません。当社では最適な消毒剤として、アル コールの使用をお勧めします。 以下7ページの表では、メトラー・トレドの天びんに適した清掃の推奨事項について詳しく説明し てます。なお、天びんの部品やその他の部品については、8ページのイラストで説明します。 クイックヒント: 保護具の着用 清掃時は、グローブやつま先の閉じ た靴、ゴーグルなどラボ用の標準的 な保護具を着用してください。 6 Reference Paper METTLER TOLEDO Reference Paper
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清掃のメソッドや洗浄剤についての推奨事項 清掃用ツール 洗浄剤 天びん周囲 作業台または計量 (R) n.a. R (D) R (D) (D) (D) テーブル 天びん ハウジング上部 (R) − R − R R R R ハウジング ハウジング下部 (R) − R − R R R R ハウジング背面 (R) − R − R R (R) R 水準器/レベルセン サ/気泡水準器 (R) − − (R) (R) R R R 脚部 R (R) − R − R R R R 天びん 指示計 − − (R) (R) (R) R R R 指示計 ディスプレイ/表示 − − (R) R R R R R 天びん ガラスパネル R (R) R (R) R R R R R 風防 ガラス不使用パネル R (R) − R − R R R R 非着脱式ハンドルと (R) − R (R) R R R R フレーム  計量場所 風防リングエレ R − (R) (R) R (R) R メント/風防リング R (R) 計量皿 (R) − R (R) R R R R SmartGrid計量皿 R (R) R (R) R R R R R SmartPan計量皿 R (R) R (R) R R R R R ドリップトレイ R (R) R − (R) (R) − − R アクセサリ 保護カバー (R) − − R R R R R エルゴクリップ R D R (R) R R R R イオナイザーキット R − − − − − − − − 表1:天びん部品と清掃用ツール/洗浄剤/化学薬品の適合性 : メトラー・トレドで最も推奨しているものです。制限事項なしにお使いいただけます。 R: メトラー・トレドで推奨しているものです。制限事項なしにお使いいただけます。 (R): メトラー・トレドで限定的に推奨しているものです。(特定の天びんのみに適用可能です。各天びんに付属の取扱説明書を お読みください。また、各国の規制の影響を受ける場合もあります。) (D): 天びんに使用されている材質により異なります。天びんごとに耐久性や酸・アルカリへの耐性を評価する必要があります。 −: 非推奨 Reference Paper 7 METTLER TOLEDO ティッシュ ペーパー ブラシ 食器洗浄機 水 アセトン エタノール (70%) イソプロパノール (70%) 塩酸 (3~10%) 水酸化ナトリウム (0.1~1.0M) 過酢酸 (2~3%)
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天びんの各部品 1 指示計 2 ディスプレイ/表示 3 風防ハンドル/フレーム 4 風防ガラスパネル 1 5 風防リングエレメント/風防リング 2 6 計量皿/SmartGrid/SmartPan 7 ドリップトレイ 8 水準器/レベルセンサ 4 9 水平調整ねじ/脚部ねじ F 10 サポート脚 6 7 9 2 9 F 3 F 1 図2:XPRミクロ天びんのコンポーネント F 0.005 mg~0.1 mg 1 mg 0.01 g~0.005 g 6 3 3 6 4 7 ww 4 w.mt.com XPE20 54 6 10 2 6 1 9 3 8 8 7 6 9 3 0.1 g~1 g 10 Sta F t 6 icDetec 2 t 23 1 1 9 F 10 2 1 9 図3: XPE分析天びん/上皿天びんのコンポーネント 0.1 mg 1 mg 0.1 g 6 3 8 3 10 2 1 C MS 9 MS 4 4 14 6 6 10 mg5 8 8 6 3 3 5 2 2 8 10 1 1 2 MS MS 9 MS MS 9 1 C MS MS 9 14 14 14 図4: MS-TS分析天びん/上皿天びんのコンポーネント 8 Reference Paper METTLER TOLEDO Reference Paper METTLER TOLEDO
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6. 天びんの汚れを防ぐには メトラー・トレドでは、最初から天びんを汚れないようにするためのソリューションを5つ用意して います。 1.汚れを防ぐ設計の天びんを使用する 新しい天びんを評価する場合、設計面では隙間やパッキンの肩をしっかりと確認し、風防が工具を 使わずに取り外せるかどうかをチェックします。できれば、風防をわずか数回のステップで取り 外し、食器洗浄機で洗えるかどうかも確認します。これにより、物質がこぼれても容易に清掃が 可能です。 メトラー・トレドのXPE/XSシリーズには、特製の格子状計量プラットフォーム(SmartGrid/ SmartPan)が搭載されており、こぼれた物質が残留せずに下のトレイへ流れ込むため、計量結 果の途中のプロセスに影響しません。計量皿とトレイはいずれも取り外し可能で、計量後に食器 洗浄機に入れて徹底的に清掃できます。 わずか数ステップ、かつ工具な 耐久性の高いステンレス製 しで取り外しが可能 ハウジングと計量皿サポート こぼれた液体を残留させ ドリップトレイ – 粉体やこぼれた ない懸架式格子状計量皿 液体を収集します。容易に清掃で (SmartGrid) き、傾けずに取り外せます ハンズフリー操作を可能にするセンサ 図5:メトラー・トレドのXPE天びんには、清潔な計量に貢献する特長が数多くあります Reference Paper 9 METTLER TOLEDO
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2. 接触コンタミネーションや汚れを防ぐ  ハンズフリー操作が可能な天びんでは、内蔵の機能である光学式ハンドセンサやオプションの フットスイッチにより、汚れを防ぐことが可能になります。これは特に、毒性の高い物質を取り扱う 場合に役立ちます。 また、天びん指示計を取り外し、計量プラットフォームから離して使用できる天びんも、2次的な ディスプレイやディスプレイスタンドを使用することでコンタミネーションを予防できます。  最後に、もしできれば、使用するケーブルの本数を少なくします。これは計量ユニットに不要なほ こりや汚れがまとわりつくのを防ぐのに最良の方法です。清浄度が最も重要である作業環境では、 データ転送方式にBluetoothを採用するのも良い選択肢となります。 図6:天びんのハンズフリー操作:手をかざすだけで風防を開いたり、風袋引きを行ったり、計量結果を印字したりできる よう設定された光学式ハンドセンサを追加することで実現できます。 クイックヒント:コントラストを付け るには 白い粉体を取り扱う際、XPE/XS分析天びんのベース プレート(ドリップトレイ)をグレーに変えることで、 こぼれた物質や残留物をはっきると識別できます。 トレイは取り外し可能、食器洗浄機対応です。また、 天びんやその周囲の清浄度を素早くチェックできるUV ランプの使用もお勧めしています。 10 Reference Paper METTLER TOLEDO Reference Paper
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3. 使用中の天びんを保護する 交換可能な保護カバーやマットを使用すれば、使用中の天びんを汚れから保護し、傷を防止し、 耐用年数を延ばすことができます。 a)保護カバー 交換可能な保護カバーにより、天びんをこれまで以上にしっかりと 保護できます。汚れた場合には容易に処分や交換が行えるため、 天びんを汚染、危険物質、粘性の高い物質などから保護できます。 この保護カバーは天びん操作を中断することなく、タッチスクリーン、 指示計、あるいは天びん全体をこぼれた物質や埃から守ることが できます。 b)保護マット MS/ML/ME上皿天びんには別売の計量皿保護マットを使用でき ます。このマットは少量のこぼれた液体も吸収できますが、ユー ザーが風袋容器を計量皿の中心に置けるようガイドする役割も担 います。また、このマットにより計量皿を傷から保護することもでき ます。  4. 安全な分注 サンプルや標準液の調製を行う際、元の容器からメスフラスコや試験管などの調製容器へ物質を 移し替える必要があります。どんな物質にもこぼれるリスクがあるため、清掃の必要性が潜在的 に生じます。 a)物質の移し替え中に飛散を防止します メトラー・トレドのSmartPrep計量容器では粉体をフラスコへ簡単に 分注できるため、従来のように薬包紙を使用する必要はありません。 これは容量法でのサンプル調製用に粉体を計量する際に使用でき る、使い捨てタイプの革新的な計量容器です。帯電防止素材を用い ており、ほとんどすべてのフラスコサイズに適応できる形状である ため、計量中やフラスコへの移し替え中に粉体が飛散することがあ りません。物質をフラスコへ直接洗い流すことができます。 b)風袋容器へ直接、安全に分注します 風袋容器に簡単に直接投入できるため、移し変えの手順が減り、 ミスの排除、コンタミネーションリスクの大幅な軽減が可能です。 メトラー・トレドでは、多くの用途や風袋容器に対応したエルゴク リップホルダーを設計してきました。これらのホルダーは、メスフ ラスコ、バイアル、試験管、滴定ビーカー、フィルタなどに使用でき ます。また、エルゴクリップホルダーは、SmartGrid計量皿を搭載 したXPE/XS分析天びんにも適合します。  Reference Paper 11 METTLER TOLEDO
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c)危険な粉体から天びんを保護します 毒性の高い物質を取り扱う場合、清掃だけでは不十分であるため、計量機器 やその周囲の汚染除去をオペレーターへの曝露リスクがなくなるまで行う 必要があります。メトラー・トレドが開発した自動粉体分注技術を使い、 XPE分析天びんを粉体分注モジュールで拡張するだけで、粉体の自動分注を 実現できます。分注ヘッドに物質を閉じ込めるため、オペレーターがその 物質に全く接触することなく分注を実行できます。 図7:エルゴクリップホルダーがXPE/XS分析天びんに収納された風袋容器を固定するため、簡単な直接投入で、サンプルの 移し替えエラーや飛散を防止します 5. 使用していない天びんを保護する ダストカバーは、埃や水分などの周囲環境に起因する異物から天びんを守る優れたバリアです。 シンプルですが、その作用は確実です。また、偶発的な汚れやこぼれた物質からも天びんを保護 します。メトラー・トレドのカバーはすべて耐薬品性を備えており、簡単に取り外しできます。 図8:使用していないときに天びんを埃や水分から保護するカバー 12 Reference Paper METTLER TOLEDO Reference Paper
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7. まとめ 天びんの清掃は、正確な計量結果の確保と機器の寿命を延ばす上で、重要な要素の一つです。 また、オペレーターの安全性にも直接影響します。 清掃方法や洗浄剤について正しく理解することで、簡単に清掃を行うことができます。 ラボのSOP(標準作業手順書)に、天びんの清掃スケジュールが記載されていれば、なお理想的 です。計量後、次のオペレーターが天びんを清潔な状態で使用できるか確認することで、クロス コンタミネーションを防止できます。曝露のリスクを防ぐため、潜在的に毒性の高い物質を計量 した後は徹底的に天びんの清掃を行ってください。 天びんを清掃する際は、ラボ用の標準的な保護具を着用してください。また、天びんの電源を 切ってから清掃を行ってください。ティッシュペーパーで天びん周囲の作業台エリアにこぼれた 物質を拭き取ってください。風防を取り外し、ガラスパネルを拭いてきれいにするか、食器洗浄機 に入れて洗ってください。布を水で極力希釈した洗浄剤で湿らせ、天びんからこぼれた物質を完全 に拭き取ってください。適切な洗浄剤のリストは7ページをご参照ください。 天びん中央の穴から計量皿の下へ汚れや液体を完全に捨て、残留させないことが最も重要です。 このとき計量セルへ物質が流れ込まないようにしてください。 また、正確な動作を続けるため、 清掃のたびに必ず天びんの水平調整を行ってください。 計量中に物質がこぼれるのを防ぐのに役立つ方法もあります。帯電防止素材を用いた SmartPrep計量容器では物質を容易に移し替えでき、こぼれるのを防止できます。格子状計量皿 (SmartGrid/SmartPan)では物質が残留せずにトレイへ流れ込むため、計量に影響することが ありません。エルゴクリップホルダーでは目的の風袋容器へ簡単に直接投入できます。粉体分注 モジュールで分析天びんを拡張することで、粉体を確実に風袋容器へ直接分注することが可能 になります。 清潔な天びんは研究室のスタッフをクロスコンタミネーションから保護し、研究室のチームが潜在 的に有害な物質に曝露されないよう確実に守るため、計量を研究室全体にわたってより安全に 行えます。 詳細は以下のサイトをご覧ください www.mt.com/lab-cleaning Reference Paper 13 METTLER TOLEDO
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付録:洗浄剤と表面処理の種類について 洗浄剤には多種類の化学薬品や物質が含まれます。その濃度や機能に基づいて、洗浄剤はさまざ まな種類へ分類することができます。 種類 pH 例 用途 表面 危険性と制限事項 14 水酸化ナト 医療用/生物学用クリーナー 金属、耐アルカリ性ガ 強い腐食性、皮膚/ リウム(苛性 または消毒剤。微生物、ウィル ラス、陶材、セラミッ 目/肺をただれさせ ソーダ)、 ス、エンドトキシンを破壊。 ク、耐アルカリ性プラス る恐れあり。有機 水酸化カリ 血液、唾液、骨や組織内の残留 チックなどを原料とす 溶剤と交わると引 ウム(苛性 物を除去。タンパク質を分解。 る実験器具や医療器 火の危険性あり。 カリ) グリス、油脂、樹脂化した残留 具。パイプや排水管の アルミニウム、マグ 物やタールの残留物;研磨材や 清掃にも使用。 ネシウム、軽金属 研削材の残留物;マーキング、 合金には不適合。 ラベル、指紋、埃などを溶解。 13 次亜塩素酸 家庭や生物学/医学研究室な ガラス製の実験器具や 炎症、催涙、頭痛、 ナトリウム どで使用する一般的で最も 医療用/歯科用器具、 息切れ、嘔吐など (漂白剤、 経済的な消毒剤。バクテリア、 アルカリ耐性ガラス、 の恐れあり。ステン NaOCl) イースト菌、カビ、藻類、ウィル プラスチック類。 レスに対する腐食 スなどを除去。 性、プラスチック表 面に損傷を与える 可能性あり。 12 炭酸ナトリ 汎用的洗浄剤であり、かつ洗 ガラス器具(校正済み アルミニウム、マグ ウム(洗濯 濯用石鹸や家庭用クリーナー ピペット、ビュレット、 ネシウム、軽金属 ソーダ) に用いられる主要構成要素。 測定用シリンダ、メス 合金などを原料と 脂肪、グリス、ラッカー、 フラスコなど);ステン するアイテムに対し ペンキ、指紋など脂肪分の多 レス、ガラス、セラミッ 弱い腐食性。まず い汚れ、薄いグリスや潤滑油な ク、プラスチックなどを 耐腐食性をチェッ どの残留物、埃や汚れ、石灰 原料とする容量分析用 クすること。 石鹸などの残骸。 機器。 9~11 アンモニア、 少量の土埃、乳剤、グリス、 金属、ガラス、陶材、 有毒な蒸気の発生 重炭酸ナトリ 油、すりガラス接合用グリス、 セラミック、プラスチッ により目を痛める ウム(重曹) わずかに樹脂化した残留物、 クなどを原料とする実 可能性あり。アル マーキング、ラベル、指紋や埃、 験器具。 ミニウム、マグネシ 石灰石鹸や石灰残留物を ウム、軽金属合金 除去。 には不適合。 6~8 炭酸または アルミニウム、軽金属など耐性 金属(アルミニウムや マグネシウム合金 炭酸塩など の弱い材料向けのクリーナー。 その合金)、ガラス、セ は、まず耐腐食性を を含む 乳剤、マーキングやラベルの残 ラミック、鉱石、プラス チェックすること。 バッファ液 留物、カルシウムやマグネシウ チックなどを原料とす ムにより凝固した汚れ(石灰石 る実験器具。 鹸など)、薄いグリスやオイル、 指紋や埃などを除去。 14 Reference Paper METTLER TOLEDO Reference Paper 中性 軽度のアルカリ性 中程度のアルカリ性 中程度~強度のアルカリ性  強度のアルカリ性
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種類 pH 例 用途 表面 危険性と制限事項 4~5 酢酸、 鉱質沈着物をコントロールし 金属(アルミニウムや 弱い腐食性。マグネ 過酢酸、 水の硬度を弱めるため、清掃 その合金)、ガラス、セ シウム合金や耐酸性 グルコン酸、 の効果を向上。カルシウムやマ ラミック、プラスチック の弱いガラス状物質 レブリン酸、 グネシウムにより凝固した汚 などを原料とする実験 は、まず耐腐食性を クエン酸、 れ(石灰や石灰石鹸など)、 器具。 チェックすること。 シュウ酸 真鍮の酸化物やサビ、青銅 野菜や動物油脂の (塗装済み金属)、薄い鉱油 除去には不適合。 やグリス、乳剤、指紋、埃。 2~3 ギ酸 バクテリアを破壊する消毒剤。 ワイン醸造所や酪農 低い毒性、ただし 効果的なスケール除去剤であ 場などにおける機器や 高濃度の場合、苛 り金属の腐食も除去。生分解 タンクの清掃やスケー 性があり皮膚アレ 可能。 ル除去、腐食の除去。 ルギーを引き起こ す恐れあり。 <1 塩酸、過塩 非常に頑強な異物を除去、 ステンレス、ガラス、 コンクリート、 素酸、フッ 表面の鉱質沈着物を溶解、 セラミック、プラスチッ 金属、布地、皮膚 化水素酸、 カルシウムやマグネシウムによ クなどを原料とする実 などに対する腐食 リン酸、硫酸 り凝固した汚れ(石灰や石灰石 験器具や医療用/歯科 性。塗装表面、木 鹸など)、金属酸化物(サビ)、 用器具。 材、石灰岩、大理石 融剤や無機物の残留物、鉱油 などに損傷を与え やグリス、乳剤、指紋、埃。 る可能性あり。アル ミニウム、軽金属合 金には不適合。耐 酸性の弱いプラス チックやガラス状 物質は、使用前に チェックすること。 エタノール、 油脂を溶解して脱脂、ドライ 潤滑油を塗布した 引火や化学反応の イソプロパ 清掃や産業用脱脂に使用(有 機器の部品、電動エ 危険性あり(特性は ノールアルデ 機的または無機的な土埃を除 レメント(例:シャフト、 溶剤の種類により異 ヒド、ケトン、 去)。塗料、インク、接着剤を スピンドル、スプリング、 なる)。多くの場合 石油製品、 除去。 ギア)。 揮発性あり。蒸気を テルペンチン 直接吸引すると皮 膚、目、気道などを 痛める可能性あり。 石鹸(トリグ 非業務的清掃、洗濯、食器洗 ガラス、タイル、金属、 一般的に人体への リセリドや脂 浄、あるいは家庭での清掃 シンク、バスタブ、 健康被害リスクは 肪酸由来のナ などに使用できる汎用クリー オーブン、カーペット、 低め(特に希釈し トリウム塩や ナー。油脂やグリスを乳化。 排水管。 た場合)。特定の製 カリウム塩) 頑強な水垢、石鹸カス、サビ汚 品に貼付された注 れ、スス、カビ、金属面から生 意/警告ラベルを じた酸化物などを除去。殺菌 参照すること。 剤(消毒剤)としても有効。 表2: 洗浄剤と表面処理の種類について Reference Paper 15 METTLER TOLEDO 石鹸、界面活性剤、洗剤など 有機溶媒 強い酸性 中程度の酸性 軽度の酸性
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