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災害時排水処理システム_セイスイ工業

製品カタログ

台風被害・大雨被害の水害復旧 災害時排水処理システムのご紹介

台風による水害対応に有効な 「災害時排水処理システム」

1. 仮設処理
常設とは違い必要に応じて一時的な設置が可能
2. 処理コスト圧縮
従来、産業廃棄物処理していた汚泥を、現場にて水と固形物に分離脱水! 脱水減容化したことで産廃コストを90%以上削減
3. 工期短縮
連続的に汚泥を分離脱水する事で従来技術に比べ施工性が向上!工期を最大30%短縮
4. 故障や災害時の緊急トラブル対応
お問い合わせから最短3日で納入!24時間運転にも対応し最速でトラブルを解決
5. 環境保全
産業廃棄物として処分されていた汚泥を分離することにより、経済性の向上だけではなく 地球環境への負荷の抑制が図れる

このカタログについて

ドキュメント名 災害時排水処理システム_セイスイ工業
ドキュメント種別 製品カタログ
ファイルサイズ 4.1Mb
登録カテゴリ
取り扱い企業 セイスイ工業株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧)

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このカタログの内容

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詳解資料 台風被害・大雨被害の水害復旧 災害時排水処理システムのご紹介
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はじめに 台風による水害対応に有効な 「災害時排水処理システム」 1. 仮設処理 常設とは違い必要に応じて一時的な設置が可能 2. 処理コスト圧縮 従来、産業廃棄物処理していた汚泥を、現場にて水と固形物に分離脱水! 脱水減容化したことで産廃コストを90%以上削減 3. 工期短縮 連続的に汚泥を分離脱水する事で従来技術に比べ施工性が向上!工期を最大30%短縮 4. 故障や災害時の緊急トラブル対応 お問い合わせから最短3日で納入!24時間運転にも対応し最速でトラブルを解決 5. 環境保全 産業廃棄物として処分されていた汚泥を分離することにより、経済性の向上だけではなく 地球環境への負荷の抑制が図れる 2
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このような課題を解決 ✓ 災害、トラブル時のバックアップがない… ✓ 災害復旧中のバキューム処理費用が高額になる… ✓ 設備が被災した為、排水処理の代替え機がない… ✓ 大量の汚泥を処理する方法が見つからない… ✓ 大量の汚泥の受け入れ先がない…etc セイスイ工業はお客様のお困りごとを現場の手間をかけずに 最短で解決します。 3
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災害時排水処理システムについて システムの概要 水害が発生した現場において、被災して設備が使えなくなった場合や処理量が急激に増加して既設設備では処理が追い付かなくなった場合などをはじ め、その排水や汚泥に油や有害物、有機物が含まれていた時など、そのまま汚泥を短期間で水と固形物に分離し、廃棄物の総量削減、有害物の不溶化、 経済性、施工性の向上など、従来には無かった画期的な工法です。災害時排水処理システムは、様々な排水に対応したプラントを組み合わせて一連の処 理を連続して行えるようにシステム化した工法です。 従来技術との比較 近年増加傾向にある災害発生時に、設備が被災した時や急遽大量の汚泥が発生した時など、場内で効果的に処理を行う事が難しい場合もあり、従来 工法では災害の影響でバキュームカーでの場外運搬が困難だったり、高濃度汚泥の場合に処理が追い付かない等の問題がありました。 弊社の災害時排水処理システムは、場内に仮設水処理プラントを設置し、脱水機(遠⼼分離機)などを使⽤することで、その 場で短期間に処理する 事が可能になり、油、有害物、有機物を含む排水や汚泥、急激に増加してしまった汚泥の減容化など幅広く対応できます。 現場に合わせた災害時排水処理システムを導入する事で、地方で大量の廃棄物の受け入れ先がなく復旧が進められない場合などに現地での処理が可能 であり、被災施設、工場の機能停止期間を最小限にとどめます。 4
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汚泥減容化ついて バキューム処理とのメリット・デメリット比較 バキューム処理 汚泥減容化処理 ・処理量が少ない場合、そのまま ・処理量が多い場合、減容化することで メリット 産廃をした方が安価で工期短縮。 処理費用の削減と工期短縮ができる。 ・処理量が多い場合 ・処理量が少ない場合、バキューム処理 ①処理費用が高額になる。 と比較して処理費用が高額になる。 ②運搬できる量が制限され工期が デメリット 伸びてしまう。 ・設置・運転調整・撤去に数日掛かる。 ③工期中に全量受け入れ出来ない。 ・原水濃度が高い場合 ・運転管理をする人員が必要。 希釈する為、処理量が増加する。 〇 処理量が少ない場合 → バキューム処理 〇 処理量が多い場合 → 汚泥減容化処理(バキューム処理量が300㎥以上だとメリットを出せる可能性大!) 5
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汚泥減容化について 「有機汚泥」を遠心分離機によって脱水する利点 今までバキューム車等により廃棄されていた汚泥には、水分が含まれており、脱水する事により水と固形物に分離 する事で廃棄物量を減らす事が可能です。 120 今まで廃棄 脱水処理前汚泥 されていた水分 SS 濃度 1% 100 80 Dry SS(固形物量) 1t 60 汚泥量 100㎥ 脱水処理後の 40 (固形物+水分) (1t+99㎥) 廃棄物量 20 分離された水分量 100㎥/6.7㎥=14.9 99㎥-5.7㎥=93.3㎥ 0 93.3㎥が廃棄対象外 1/15に減容化 脱水処理前 脱水処理後 100 8 80 6 脱水処理後汚泥 60 4 含水率 85% 40 2 20 Dry SS(固形物量) 1t 0 0 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 101112 85 80 75 70 65 60 汚泥量 6.7㎥ SS濃度(%) 含水率(%) (固形物+水分) (1t+5.7㎥) ※.減容化率はSS濃度と含水率により変わります。 6 含水率85%時 脱水処理後の汚泥量(㎥) ( ㎥ ) SS濃度1%時 脱水処理後の汚泥量(㎥)
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汚泥減容化について 「無機汚泥」を遠心分離機によって脱水する利点 今までバキューム車等により廃棄されていた汚泥には、水分が含まれており、脱水する事により水と固形物に分離 する事で廃棄物量を減らす事が可能です。 今まで廃棄 脱水処理前汚泥 120 されていた水分 SS 濃度 5% 100 80 Dry SS(固形物量) 5t 60 汚泥量 100㎥ 脱水処理後の 40 (固形物+水分) (5t+95㎥) 廃棄物量 20 分離された水分量 100㎥/10㎥=10 95㎥-5㎥=90㎥ 0 1/10に減容化 90㎥が廃棄対象外 脱水処理前 脱水処理後 30 20 25 15 脱水処理後汚泥 20 15 10 含水率 50% 10 5 5 Dry SS(固形物量) 5t 0 0 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 65 60 55 50 45 40 35 30 汚泥量 10㎥ SS濃度(%) 含水率(%) (固形物+水分) (5t+5㎥) ※.減容化率はSS濃度と含水率により変わります。 7 含水率50%時 脱水処理後の汚泥量(㎥) ( ㎥ ) SS濃度5%時 脱水処理後の汚泥量(㎥)
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現場事例1|水力発電ダム水没時の含油排水処理 ご相談内容 バキューム処理との廃棄物量の比較 10000 台風で川が氾濫した影響で、水力発電ダムが外部、内部共に水没してしまい備蓄し 廃棄物量を約10,000㎥から てあった潤滑油等の油が流出し、10,000㎥という膨大な含油排水が出てしまいど 67㎥まで減容化 こにも流す事が出来ないので困っている。 5000 0 効果 バキューム工法 セイスイの技術 ※脱水ケーキ(分離された固形物)の含水率は性状により変わります。 仮設油分汚泥減容化プラントを稼動させることにより、油を含んだ排水を問題なく 含水率が高い程、廃棄物量は増えます。 処理し、そのまま廃棄してしまう方法に比べ廃棄物量を大幅に減容化できました。 一次処理で含油排水に最適な凝集剤を使い固形物を濃縮する事で、二次処理の脱水 バキューム処理との経済性の比較 機(遠心分離機)で効率よく水と固形物に分離する事が出来ました。 100 一方、処理水の回収率は99%以上と非常に不純物の少ない水になっており河川放流 80% を行いました。 削減 また、周辺地域が被災しているなかで一番最初に復旧出来たのはこちらの水力発電 50 ダムでした。 仮設油分汚泥減容化プラントを導入したことにより、処理の難しい排水でも最小限 0 のコストでスピーディに問題を解決させることができました。 バキューム工法 セイスイの技術 ※バキュームカーの単価は30,000円/㎥(運搬処分費含む)で試算しています。 処理前 処理後 原水 脱水ケーキ 処理水 (分離された固形物) 8 ( ㎥ ) ( % )
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現場事例1|水力発電ダム水没時の含油排水処理 10,000㎥という膨大な含油排水であり、固形物の濃 仮設油分汚泥減容化プラントフロー図 度が2,000mg/Lと低かった為、二段階に分けて処理 を行う方法をご提案しました。 まず、一次処理では含油排水⽤の凝集剤を使い排水 に含まれる油と固形物を同時に凝集させ沈殿槽で濃 縮します。二次処理では、油と一緒に濃縮された固 形物を脱水機(遠心分離機)により水と固形物に分 離します。脱水ケーキ(分離された固形物)は廃棄 物として処分し、分離した水は水処理後に放流しま す。 処理能力は汚泥の性状や濃度により変わりますので 過少設備や過剰設備にならないよう常に事前調査を 綿密に行いお客様に最適な設備をご提案させて頂い ております。 弊社では、処理実施までのご提案資料作成・現地確 認・薬品テストなどを無料で行っております。 お客様が納得できる処理方法をご提案するため、全 国各地訪問させていただきます。 設備運転電力(三相200V) 150A×1セット 9
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現場事例1|水力発電ダム水没時の含油排水処理 現場内の限られたスペースに機材を設置するため、配置は弊社で提案させて頂いております。 (写真1) 写真1 現場全景 災害により被災した水力発電ダム外観と周辺の状況。 (写真2)(写真3) 写真2 水力発電ダム外観 写真3 水力発電ダム周辺被災状況 10
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現場事例1|水力発電ダム水没時の含油排水処理 水力発電ダム内部と設備の状況(写真4)(写真5) 写真4 水力発電ダム内部被災状況 写真5 水力発電ダム内部設備被災状況 一次処理では反応槽で含油排水を攪拌させ、処理に必 要な凝集剤を添加しながら反応させます。(写真6) 含油排水に含まれる油、固形物と凝集剤が反応すると、 フロック状態(水と固形物に分離した状態)になり固形 物を沈殿槽で沈降させ濃縮していきます。きれいな上水 は処理水槽へ流れていきます。(写真7) 写真6 含油排水攪拌状況 写真7 上澄みと汚泥の分離状況 (左:沈殿槽~右:処理水槽) 11
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現場事例1|水力発電ダム水没時の含油排水処理 二次処理では一次処理で濃縮された汚泥(含水率の高い 固形物)を脱水機(遠心分離機)で1時間当たり約5㎥を 水と固形物(脱水ケーキ)に分離しました。 (写真8)(写真9) 脱水ケーキ(分離された固形物)の含水率は平均70%で す。(写真10) 処理水(分離された水)はの99%以上は、水処理を行い 河川放流できる水質を担保しました。(写真11) 写真8 脱水機(遠⼼分離機)設置状況 写真9 処理水槽状況 仮設油分汚泥減容化プラントを導入したことにより、 その場で処理の難しい含油排水でも二段階に分けて効率 よく処理を行うことにより、最小限のコストでスピー ディに問題解決をさせることができました。 仮設油分汚泥減容化プラントは、このような緊急時の新 たな選択肢としてお考えいただけます。 写真10 脱水ケーキ(分離された固形物) 写真11 処理水(分離された水) 12
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参考事例|災害復旧 処理の目的 処理の用途 水害により被災した施設の復旧や既設設備での処理が追い付かなく ⚫ 水害により堆積した汚泥や泥水処理。 なった場合など既設設備と同等以上の代替え処理を行うことを目的と ⚫ 仮設処理プラントによる既設設備の処理能力増強。 する。 処理の特徴 処理の効果 ⚫ 遠心力を利⽤する為、比重による固液分離が可能。 ⚫ 従来工法では処理の難しい汚泥や高濃度の排水でも処理が可能であ ⚫ バキューム処理と比較して大幅に廃棄物量を削減できる。 り処理能力が格段に優れている。 ⚫ 連続運転で処理する事が可能。 ⚫ バキューム費⽤と比較し大幅に産廃費⽤の削減が可能。 ⚫ 従来工法に比べ処理量が格段に多い。 ⚫ 工場の生産ラインを止める事なく、24時間連続運転で処理する事が ⚫ 他の脱水機と比較して、短期間・省スペースでの設置が可能。 可能。 ⚫ 従来工法に比べ短期間で処理が可能。また、大規模処理にも対応可 能。 ⚫ 組合せは自由自在で工場内のある程度の限られたスペースで設置が 出来るため、工場の生産ラインに組込み既設脱水機と同様に処理が 可能。 13
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参考事例1|災害復旧(水力発電所) 水力発電所水害復旧(油排水処理) 汚泥処理量 10,000㎥ 台風による川の氾濫で被災した建屋内に溜まった含油排水を仮設油分汚泥減容化プラントで処理を行いました。 施工期間 2ヵ月 処理後廃棄物量 67㎥ 廃棄物量の比較 99% 削減 バキューム工法 セイスイの技術 水力発電所建屋内状況 仮設油分汚泥減容化プラント全景/ 脱水機(遠⼼分離機)MW-4 設置状況 経済性の比較 80% 削減 バキューム工法 セイスイの技術 被災箇所洗浄状況 処理水状況/脱水ケーキ状況 14
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参考事例2|災害復旧(浄水場) 浄水場水害復旧 汚泥処理量 80,000㎥ 大雨による水害で浄水場に大量の天日乾燥していた汚泥が流れ込み設備が使えなくなった為、堆積した汚泥 施工期間 10ヵ月 を仮設汚泥減容化プラントで減容化を行いました。 処理後廃棄物量 8,000㎥ 廃棄物量の比較 90% 削減 バキューム工法 セイスイの技術 脱水機(遠⼼分離機)設置状況 HS-600MW 原泥汲み上げ状況 経済性の比較 85% 削減 バキューム工法 セイスイの技術 処理水状況(濁度21ppm) 脱水ケーキ状況(含水率64%) 15
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参考事例3|災害復旧(下水処理場) 下水処理場災害復旧 汚泥処理量 120,000㎥ 災害で下水処理場の最終沈殿池が被災した為、既設設備が復旧するまでの期間を仮設汚泥減容化プラント 施工期間 10ヵ月 で代替え処理を行いました。 処理後廃棄物量 6,000㎥ 廃棄物量の比較 95% 削減 バキューム工法 セイスイの技術 最終沈殿池被災状況1 最終沈殿池被災状況2 経済性の比較 90% 削減 バキューム工法 セイスイの技術 砂分除去機(サイクロン付き振動篩機) シックナー(濃縮) 16
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参考事例4|災害復旧(下水処理場) 災害復旧(下水処理場)現場写真 原水状況(濃度4%) 仮設汚泥減容化プラント設置状況 脱水機(遠⼼分離機) HS-550MW×2台 脱水ケーキ状況(含水率69%) 処理水状況(回収率98%) 第一沈殿池状況(上澄み放流) 17
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参考事例5|災害復旧(漁港) 水害で漁港にヘドロが堆積し漁船の通行に支障をきたした為、浚渫工事にて仮設汚泥減容化プラントで泥水 汚泥処理量 52,000㎥ 処理と汚泥の減容化を行いました。 (処理量800㎥/h) 施工期間 3ヵ月 処理後廃棄物量 3,100㎥ 廃棄物量の比較 94% 削減 バキューム工法 セイスイの技術 現場全景1 現場全景2 経済性の比較 90% 削減 バキューム工法 セイスイの技術 浚渫船 砂分除去機(サイクロン付き振動篩機) 18
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参考事例6|災害復旧(漁港) 災害復旧(漁港)現場写真 分級砂 分級ゴミ 濃縮汚泥 脱水機(遠⼼分離機)設置状況 (HS-500MW7台、HS-600MW2台) 脱水ケーキ(含水率50%) 放流水(濁度10ppm) 固化設備 固化後仮置き場 19
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参考事例7|災害復旧(下水処理場) 下水処理場水害復旧 処理量 250㎥/日(約31㎥/h×8h) 台風による水害で既設設備が被災した為、既設設備が復旧するまでの期間を仮設汚泥減容化プラント 処理後廃棄物量 16㎥/日(含水率75%) で代替え処理を行いました。 仮設汚泥減容化プラント全景 原水(濃度16,000ppm) 砂分除去機(サイクロン付き振動篩機) し渣除去機(ローターマット) し渣/砂分 脱水機(遠⼼分離機) HS-600MW 処理水/脱水ケーキ(含水率75%) 20