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【株式会社SCREENグラフィックアンドプレシジョンソリューションズ】MotionBoard, Dr.Sum事例紹介

事例紹介

“ブラックボックス化している分析ロジックを若い世代に継承したい” BIダッシュボードによる製造力改革

株式会社SCREENグラフィックアンドプレシジョンソリューションズ様のMotionBoard, Dr.Sum活用事例です。
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このカタログについて

ドキュメント名 【株式会社SCREENグラフィックアンドプレシジョンソリューションズ】MotionBoard, Dr.Sum事例紹介
ドキュメント種別 事例紹介
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取り扱い企業 ウイングアーク1st株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧)

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このカタログの内容

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株式会社SCREENグラフィックアンドプレシジョンソリューションズ 事例紹介 “ブラックボックス化している分析ロジックを若い世代に継承したい” BIダッシュボードによる製造力改革 株式会社SCREENグラフィックアンドプレシジョンソリューションズは、 原価管理や在庫管理などの様々なKPI(重要評価指標)を可視化すること 導入実績世界No.1を誇る で、効率的かつ高品質なものづくりを追求している。しかし、現状のAccess 連帳式高速インクジェット印刷システム やExcelを使ったレポート作成では、グラフやチャート作成などの加工を手 作業に頼ることになり、現場で無駄な工数が発生していた。また、データ分 析のロジックがブラックボックス化していたため、ノウハウの共有や継承 が進まなかった。この課題を解決したのが、Dr.Sum EAとMotionBoard だ。既存の定型的なレポートを、画面を動的に切り替えながら操作できる ダッシュボードに移行するとともに、予実達成の推移についてはデジタル サイネージに表示することで部門全体の達成意識を高めている。 Company Profile 採用の背景 ● AccessやExcelを利用したレポート作成では体裁の加工を手作業に依存する ことになり、現場で無駄な工数が発生していた ● レポート作成のタイミングが月次のため、最新のデータを閲覧できない 株式会社SCREENグラフィックアンド ● データ集計や分析のロジックがブラックボックスでノウハウの継承が難しい プレシジョンソリューションズ 所在地 :京都市上京区 事業概要 :印刷関連機器事業は、インクジェット技術を応用したデ ジタル印刷機を中心に、印刷工程の合理化と印刷品質 選定ポイント の向上に貢献するソリューションを提供。プリント基板 関連機器事業は、直接描画技術や画像処理技術などの ● リコーのグループ会社における生産現場のKAIZEN活動への活用実績 コア技術を基に、微細化が進む配線パターンを迅速か つ高精細に描画・検査する装置やサービスを提供。 ● 様々なBI市場シェアの指標の中で、トップ3以内にランキングしている安心感 製品 :グラフィック事業 ● サーバーライセンスのため、ユーザーを限定しない全社的な利用が可能 デジタル印刷機 CTP装置 ワークフローRIP 画像処理ソフトウエア 導入効果 文字フォント プレシジョン事業 ● 半年の短期間で50種類を超える既存レポートをダッシュボードに移行 描画・露光装置 外観検査装置 ● 視点の切り替えやドリルダウンなどの動的な操作を、その場で簡単に実行 パターン検査装置 ● URL : http://www.screen.co.jp/gp/ 日次でデータを閲覧できるようになり、経営陣の意思決定を迅速化 www.wingarc.com [ 本 社 ]TEL:03-5962-7300(代)[ 大 阪 ]TEL:06-6225-7481 [ 名古屋 ]TEL:052-562-5300 [ 福 岡 ]TEL:092-292-1092 [ 仙 台 ]TEL:022-217-8081   [ 札 幌 ]TEL:011-708-8123 [ 新 潟 ]TEL:025-241-3108 [ 広 島 ]TEL:082-535-5291
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株式会社SCREENグラフィックアンドプレシジョンソリューションズ ブラックボックス化している 在するという非効率的な作業を延々と繰り返し MotionBoard  導入後の驚きの声! 分析ロジックを若い世代に継承したい ていたのです」 さらに、穴吹氏が懸念していたのが、データ Before 株式会社SCREENグラフィックアンドプレシ 分析ノウハウの継承だ。データウェアハウスに Accessから直接レポートを作成することができ ジョンソリューションズは、株式会社SCREEN 対して目的とするデータの検索を行うAccess ず、集計結果をいったんExcelに送ってグラフや ホールディングス(旧、大日本スクリーン製造株 のクエリーの大半は穴吹氏によって作られたも チャートを作成するなど体裁を整えていた。このプ 式会社)の主要なグループ会社のひとつ。印刷工 ので、製造統轄部内の他のメンバーがその処理 ロセスに常に人間が介在し、非効率的な作業を繰り 程で使用される様々な機材やサービスを提供す 内容をトレースすることは容易ではない。すな 返すことになっていた。加えて作られたレポートは る印刷関連機器事業、電子機器のプリント基板を わち、分析ロジックがブラックボックス化して 定型的なもので、視点やデータの粒度(メッシュ)を 柔軟に変更することができなかった。 製造するための装置やサービスを提供するプリ いたのだ。 ント基板関連機器事業を主事業としている。 「定型化されたデータ集計や分析を行ってい 同社が、事業の競争力を高めるために注力し ればよいというわけではなく、事業を取り巻く たのがDr.Sum EAとMotionBoardを用いた ているのが、製造に関する各種KP(I 重要評価 市場トレンドや顧客ニーズなどの状況変化に応 BI基盤だった。 指標)の可視化だ。同社の基幹システムはSAP じて、KPIそのものを常に見直し、切り口やデー リコーのグループ会社であるリコーインダ ERP上で運用されており、そこから製造に関す タのメッシュ(粒度)を柔軟に変更しながら分析 ストリー株式会社は、Dr.Sum EAをベースに るデータを日次バッチでデータウェアハウス を行う必要があります。属人化しているこのノ 生産現場に密着したデータの可視化によって (Microsoft SQL Server)に収集・蓄積し、原価 ウハウを、どうやって若手を中心とするメンバー KAIZEN活動を支援するBI基盤を構築。2008 管理や在庫管理を行う上で必要となるデータ集 に継承していくのか―。なんとしてもデータ 年から現在まで運用を続ける中で、生産工程の 計や分析をAccessで行ってきた。 分析に対する“勘所”を製造現場で育成し、定着 最適化や品質向上、コスト削減につながる大き しかし、「そこに大きな課題がありました」と させる必要があったのです」 な成果を上げている。この実績に裏付けられた 話すのは、同社 製造統轄部の統轄部長を務める 提案に、穴吹氏は心を動かされた。 穴吹 栄満氏だ。 可視化されたデータは 「正確な数字がシステムから自動的かつタイ 「Accessから直接レポートを作成することが 全員が共有できなければ意味がない ムリーに提示され、その指標に基づいて現場の できず、集計結果をいったんExcelに送ってグ 担当者が対策や改善のためのアクションを迅速 ラフやチャートを作成するなど体裁を整えなく こうした悩みを、長年のSIパートナーである に起こせる仕組みが、非常に上手く構築されて てはなりません。このプロセスに常に人間が介 リコージャパンに打ち明けたところ、提案され いると感じました」 製造在庫推移 セグメント別材料在庫推移
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MotionBoard  導入後の驚きの声! などの動的な操作を、画面上から簡単かつ迅速 に実行することができる。 After 「製造メンバーを集めてミーティングを行う 製造メンバーを集めてミーティングを行う際にも、 際にも、MotionBoardを使えば、説明の流れに 説明の流れに沿ってフレキシブルに画面を切り替 沿ってフレキシブルに画面を切り替えることが えることができ、問題点や要因の説明を行う上で非 でき、各自の状況把握を促す上で非常に役立っ 常に役立っている。単なる集計表ではなくグラフや ています。単なる集計表ではなくグラフやチャー チャートによって一目瞭然で理解できる、可視化の トにすれば一目瞭然で理解できます。ビジュア 効果も大きなインパクトをもたらしている。 ル化による分かりやすさも製造現場に大きなイ ンパクトをもたらしています」 また、MotionBoardによるダッシュボードは、 国内におけるBIツールの市場シェアで、ウイ 製造現場のみならず経営陣の間でも利用が定着 ングアークの製品が多くの調査でトップ3にラ しつつある。 ンクインしていたことにも、大きな安心感があっ 「これまで経営会議などに向けて提供して た。 きた定型レポートは月次が基本でしたが、 そして決め手となったのが、他社の多くのBI MotionBoardによるダッシュボードには日次 ツールに見られるユーザーライセンスではなく、 のデータが反映されています。これにより経営 久御山モニター サーバーライセンスで利用できるメリットだ。 陣は日次でダッシュボードを確認することがで 「BIの目的のひとつに“見える化”がありますが、 き、最新データに基づいて迅速な意思決定を行 この“見える化”は多くの人の目に触れなけれ えるようになったと高く評価しています」 示されている各項目は、複雑な要因が絡み合っ ば意味がありません。メンバーを限定すること ているため、実績が見えたからといってすぐに なく関係者全員で共有するという要件を満た デジタルサイネージを設置し 改善を図れるような単純な問題ではない。それ してくれるBIツールは、他に見当たりませんで 製造部門全体の達成意識を高める は上層部としても十分に分かっているが、だか した」 らといって手をこまねいているわけにはいか こうして同社は2014年末、Dr.Sum EAおよ 2015年9月には、MotionBoardによるダッ ない。 びMotionBoardの導入を決定した。 シュボードを大画面に表示するデジタルサイ 目標達成のために部員は、小さなことからで ネージも設置された。画面には、KPIの中でも も何らかのアクションを起こして努力を重ねて ミーティングの流れに沿って 特に重要な、「欠陥コスト」「変動費率」「在庫」の ほしい。周りのメンバーも当事者意識を持って 画面を切り替えながら状況把握 3つの項目について、その達成度が表示される。 課題を直視し、気づいたことや改善のための良 今期の目標値に収まっているものは「青」、目標 いアイデアがあればどんどん伝えてほしい―。 2015年2月までに基盤構築を終え、3月から 値を少し超えているものは「黄」、目標値を大き デジタルサイネージには、そんな思いが込めら さっそくダッシュボードの構築を開始した。 く超えているものは「赤」で表示される。製造 れているのだ。 第1ステップの目標は、これまでAccessや 統轄部の部員がこの画面 Excelを用いて作成していた約50種類の月次レ を日々目にできる状況に ポートの移行だ。複雑なデータの前処理が必要 ある。 であり困難が予想された1本を除き、ダッシュ 「部員は、自分の担当が ボードについてはすべて内製化するという基本 置かれた状況をある程度 方針で臨んだ。 把握できていますが、日々 「自分達で必要なものを作るというのが大事 の業務に追われる中で、 な条件です。最初のうちはボードひとつを作る つい現実から目をそらし のに1時間以上かかっていましたが、だんだん慣 てしまうことがあります。 れて要領を掴むにつれ、業務の片手間で10分も 常に客観的な“事実”が明 あれば作成できるようになりました。この結果、 らかにされ、その状況を 半年間で既存レポートのほぼすべての移行を完 周りのメンバーからも見 了しました」と穴吹氏は語る。 られているという、緊張 ダッシュボードを使い始めると効果はすぐに 感を持ってもらいたいと 表れた。従来のAccessやExcelによる定型的 考えました」と、穴吹氏は なレポートと違い、MotionBoardを用いたダッ その狙いを語る。 シュボードでは視点の切り替えやドリルダウン デジタルサイネージに 製造統轄部 統轄部長 穴吹 栄満 氏
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様々な周辺システムからも 併せて、基幹システムに限らず製造現場に存 を回避した。 リアルタイムにデータを収集 在する様々な周辺システムからのデータ取り込 「おかげで予定どおりのスケジュールで、BI導 みを推進していく予定だ。 入が実現できました。『このデータ移行ユーティ こうして築き上げてきた土台をもとに、2016 「SAP ERPからデータを取り込むタイミング リティは他のユーザーの案件をはじめ、Dr.Sum 年下期からいよいよ第2ステップに向けた取り は、本番業務に負荷をかけられないため日次が EAやMotionBoardの次期バージョンの開発で 組みを本格化させる計画だ。テーマは、製造現 限界ですが、周辺システムからは1時間や10分 も必ず役に立ちますから』と快く対応してくれ 場におけるデータ分析の“勘所”の育成である。 間隔といった短サイクルでのデータの取り込み ました。また、導入後の大きな不満がありません。 穴吹氏がサンプルとして取り上げるのは、サ も可能です。これによってリアルタイムに近い これはすごいことだと思います。Dr.Sum EAと プライヤーに対する評価を可視化したダッシュ 状況の可視化やデータ分析を実現したいと考え MotionBoardを選んで良かったです」と、穴吹 ボードだ。「購入額(縦軸)」と「評価点数(横軸)」 ています。周辺システムとBIは一体運用してい 氏はその対応を高く評価する。 からなるマトリックスに各サプライヤーを位置 くのが理想的で、現場の多様なデータを簡単か なお、今回構築したダッシュボードは、他のグ づけて表示するもので、「評価が低いにもかかわ つ素早く見られる環境を整えることが、一人ひ ループ会社の目に留まり、ほぼ同じ基盤の導入 らず取引が多いサプライヤー」、逆に「評価が高 とりのメンバーのより豊かな発想の育成につな が決定した。穴吹氏の現場変革への思いから始 いにもかかわらず取引が少ないサプライヤー」 がると思います」と穴吹氏は語る。 まった情報活用が、SCREENホールディングス といった存在が一目瞭然で明らかになる。これ のグループ全体に広がりつつある。 をもとに今後どのサプライヤーからの調達に重 国産ベンダーならではサポート力 点を置くべきか、どのサプライヤーを育てる必 グループ会社への水平展開も決定 要があるかの重要な判断材料となる。 「BIツールの活用において重要なのは、デー 順調に進んできたと見られるSCREENグラ 導入製品・サービス タの“見方”につながるそもそもの発想です。そ フィックアンドプレシジョンソリューションズ れがなければ、それを具現化するダッシュボー におけるBI導入の取り組みだが、その過程でまっ MotionBoard 企業内外に溢れる情報を統合可視化し、PC ドの作成には至りません。現場の一人ひとりの たく苦労がなかったわけではない。 だけではなくスマートフォンやタブレット メンバーの問題意識をいかに高めることがで 例えばAccessおよびExcelで作られた既存 PCから、 いつでもどこでも情報入手を可能に きるか、自分なりの仮説を立てる力をどうやっ のレポートをダッシュボードに作り替えるにあ する情報インフラストラクチャ。 て育成できるかにかかってきます。幸いなこ たり、データ移行を一つひとつ手作業で行わな Dr.Sum EA とにMotionBoardに定義されたロジックは、 ければならないという問題に直面し、スケジュー 大容量のデータを部署間や会社規模で集計分 Accessのクエリーと比べるとはるかに読み解 ルの大幅な遅れが危惧された。 析するための多次元高速集計検索エンジン。集 計・検索、レポーティング、データ統合・更新 くことが簡単です。メンバーには、中身に踏み この相談を受けたウイングアークは、営業が などの機能を、目的に合わせて優れたコストパ 込んだ理解を促していきたいと考えています」と、 迅速に開発部隊に働きかけ、データ移行を一括 フォーマンスで実現する。 穴吹氏は地道な教育と啓蒙を進めていく考えだ。 して行うユーティリティを提供することで問題 www.wingarc.com [ 本 社 ]TEL:03-5962-7300(代)[ 大 阪 ]TEL:06-6225-7481 [ 名古屋 ]TEL:052-562-5300 [ 福 岡 ]TEL:092-292-1092 [ 仙 台 ]TEL:022-217-8081   [ 札 幌 ]TEL:011-708-8123 [ 新 潟 ]TEL:025-241-3108 [ 広 島 ]TEL:082-535-5291 本リーフレットに掲載した会社名および製品名は、各社の商標または登録商標です。掲載内容は2016年5月現在のものです。 CSM023D1804