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【リコーインダストリー株式会社】MotionBoard, Dr.Sum事例紹介

事例紹介

間接部門のKAIZEN活動を支援する“ワンクリ”を 全社的な“使える化(情報活用・分析)”基盤へ 海外含めた1,600名が利用し、10分間隔でサイネージの最新情報/KPIを確認

リコーインダストリー株式会社様のMotionBoard, Dr.Sum活用事例です。
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このカタログについて

ドキュメント名 【リコーインダストリー株式会社】MotionBoard, Dr.Sum事例紹介
ドキュメント種別 事例紹介
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取り扱い企業 ウイングアーク1st株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧)

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このカタログの内容

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リコーインダストリー株式会社 事例紹介 間接部門のKAIZEN活動を支援する“ワンクリ”を 全社的な“使える化(情報活用・分析)”基盤へ 海外含めた1,600名が利用し、 10分間隔でサイネージの最新情報/KPIを確認 リコーグループの国内マザー工場としてプリンターやコピー機の生産を手 掛けるリコーインダストリー株式会社(以下、リコーインダストリー)が、 2007年より取り組んできたのが間接部門の業務効率化を推進する「ワンク リ」と呼ばれるシステムだ。グループ4社による経営統合を経て企業規模が 数倍に拡大した後もこの取り組みは継承され、現在のワンクリは社内の主 要な業務システムと連携した全社的なデータ見える化・分析の基盤へと発 展している。従来から活用してきたDr.Sumに加え、新たにMotionBoard を導入。裾野の広いユーザーの業務を支援するとともにマネジメント層や 経営層におけるBIへの要求にも対応し、グローバルを一気通貫したデータ 活用、マネジメントサイクルの短縮、そして先読み経営の実現を目指す。 Company Profile 採用の背景 ● 間接部門の業務改善によるムダの排除 ● 生産現場と間接業務の見える化の統合 ● 経営統合に伴うデータ利用者層の拡大 導入ポイント リコーインダストリー株式会社 ● 初心者にも使える容易な操作性 設立   : 2012年12月19日 ● 高い開発生産性による高速開発の実現 本社所在地 :神奈川県厚木市 ● サーバーライセンス /グループライセンスによる大規模展開 事業内容 : 事務機器、光学機器、印刷機器、機械装置、およびこれ らの消耗品などの製造・販売 URL   : http://www.industry.ricoh.co.jp/ 導入効果 ● 企業内データの見える化 ● 利用者の業務と目的に応じた分析 ● データ分析の個別対応負荷を軽減 [ 本社 ] TEL: 03-5962-7300 [ 大阪 ] TEL: 06-6225-7481 [ 名古屋 ] TEL: 052-562-5300 [ 福岡 ] TEL: 092-292-1092 [ 仙台 ] TEL: 022-217-8081[ 札幌 ] TEL: 011-708-8123 [ 新潟 ] TEL: 025-241-3108 [ 広島 ] TEL: 082-535-5291
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リコーインダストリー株式会社 1回目の入力+1クリックの簡単操作で 率差異、ライン別出勤率推移などのデータがワン MotionBoard / Dr.Sum 導入後の驚きの声 必要なデータがすべて集まる クリのグラフに即座に反映される。また、そのグ ラフをクリックすることでより詳細な情報にド Before 2013年4月にリコーユニテクノ株式会社、東 リルダウンできるので、課題解決へのスピードアッ 「特定製品に関する品質トレンドや着荷指摘率の変 北リコー株式会社、リコープリンティングシステ プに貢献している。 化を数年間にわたって知りたい」といった要求を事 ムズ株式会社の3社、および株式会社リコー生産 同社 生産システム本部 情報システム開発室の 業部門から受けた場合、従来はさまざまなシステム 事業本部の一部の機能を統合して誕生したリコー 副室長である馬場 保氏は、「旧リコーユニテクノ からデータを寄せ集めて集計する必要があり、報告 インダストリー。主にプリンターやコピー機の におけるこの取り組みと実績が高く評価され、ワ 書にまとめるまでに1週間くらいの時間を要した 生産を一貫して手がけるリコーグループの国内 ンクリはリコーインダストリーにおける全社的 マザー工場の役割を担っている。 なデータ活用のプラットフォームとして継承され、 とでした」と馬場氏は振り返る。 そうした中で同社が精力的に取り組んできた 現在も適用範囲を拡大しています」と語る。 数年をかけてこの課題解決に注力しつつ、同社 のが、間接業務の効率化を推進する「ワンクリ」 はこれからのワンクリが目指すべき新たなコン と呼ばれるシステムだ。もともと2007年より旧 4社統合の先にワンクリが目指す セプトを打ち出した。そこには大きく次の3つの リコーユニテクノを舞台に開発を進めてきたも 先読み経営の実現 ポイントがある。 ので、「最初に入力されたデータ(1回目の入力デー まずは「グローバルを一気通貫したデータ活用」 タ)を全社で活用できるよう共有化することで重 ワンクリの経緯を簡単に振り返ってきたが、実 だ。旧各社ごとではなくグローバルな情報を集約 複入力を撤廃し、1クリックの簡単操作で誰でも はその後、リコーインダストリーは大きな壁に直 し、可視化する。これにより経営トップから現場 必要な時に、必要な情報を集計・分析できる」を 面した。先述したとおり同社は4社の経営統合に まで、同じデータソースに基づいて議論できるよ コンセプトとするものだ。 よって規模を大きく拡大しており、旧リコーユニ うにする。また、グローバルを横串で貫いた数字 2008年初めに稼働を開始したワンクリは、 テクノ時代と比べて従業員数は5倍の約3,000人 をベースとした意思決定を行えるようにする。 Web画面から入力された各ラインの作業日報や に増えている。事業所も埼玉県、神奈川県、宮城 次に「マネジメントサイクルの短縮」だ。経営 基幹システムから抽出した生産管理、購買、経理、 県、茨城県、静岡県と広域に分散し、さらにはタ 判断・業務に必要な情報を集約し、想定外の事象 人事などのデータをはじめ、生産現場システムか イ工場や中国工場をはじめとするグローバルな を迅速に把握し、素早い対応を打てるようにする。 らの品質情報や日常管理データをDr.Sumに蓄 生産拠点の生産情報も集約し、ワンクリの展開を そして最終的に目指すのが「先読み経営の実現」 積し、グラフ化や分析を行う仕組みを提供した。 検討しなければならなくなった。 だ。分析しただけで終わっては意味がなく、その これにより製品の品質や当月の生産進捗や予 「そもそも旧各社ごとに導入している業務シス 結果を必ず何らかのアクションにつなげなくて 実績、ラインに配置した人員などの情報を生産現 テムが異なります。バラバラのデータソースから はならない。データから未来を予測し、先手を打 場と間接部門をまたいで共有化し、見える化が可 どうやってデータを収集し、ワンクリに統合する てるようにするのだ。 能となった。例えばライン作業日報を入力すると、 のか。全社のシステムを標準化することから始 当日までの生産予実績(工数情報)やライン別能 めなければ何も進められないのが一番大変なこ 経営層 ・MotionBoardでの状況把握 経営会議 ・業績報告や、定型レポート マネジメント層 ・ワンクリックでの簡単分析 組織職/管理職 ・“今何が起きているか“を簡単に把握 間接部門 ・様々な視点での分析 ・Excelでのライクな簡単操作 バックオフィス担当者 ・定型報告資料を自動作成 直接部門 生産システム本部 生産システム本部 生産システム本部 情報システム開発室 情報システム開発室 情報システム開発室 副室長 情報活用G 情報活用G ・定型報告資料を自動作成(*.pptx、*.xlsx) 馬場 保 氏(写真左) スペシャリスト シニアスペシャリスト 現場担当者 ・“今何が起きているか“を簡単に把握 ・モバイル端末での参照 梅津 晃憲 氏( 写真中央) 大鳥居 優子 氏( 写真右) 各部門での情報活用の位置づけ
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MotionBoard / Dr.Sum 導入後の驚きの声 計・分析できる」というワンクリの大原則はしっ ノウハウが蓄積されていきますので、失敗も宝と かり守ったうえでのことだ。 言えます」と評価する。 After ただそうなると、従来からのDr.Sumだけで ワンクリには主要なシステムのデータが過去分も 多様なデータ活用の要求を満たすには不十分だ。 次のステップは価値創造の仕組み化と 含めて統合されているため、集計は瞬時に終わる。 裾野の広いユーザーがそれぞれの業務でより簡 BI/ビッグデータを活用した 特別なテクニックも必要としないため、質問者に 単に利用することができ、なおかつ「いま何が起 知的サービス ダッシュボードやDatalizer for Webの画面の“見 きているかを迅速に把握したい」というマネジメ 方”を教えてあげるだけで対応は完了する ント層のニーズ、「KPIの推移を定型的なレイア 新たにMotionBoardを加えたワンクリは、グ ウトで毎日報告してほしい」という経営層のニー ループポータルのトップメニューから機能ごと 生産現場と間接部門のみならず ズにも応えていく必要がある。 に関連するダッシュボードを配置して呼び出す マネージャー層や経営層の そこで2014年、同社が新たに導入したのが 形で運用されている。例えば、人事に関しては「人 ニーズにも応える MotionBoardだ。 員構成表」や「スキルマップ」、生産に関しては「生 「経営統合前の旧個社が使っていたBIツール 産進捗」や「出荷進捗」、品質に関しては「グロー 新たなワンクリで見える化を目指すKP(I 重要 も含めて複数の製品を比較検討しましたが、開発 バル品質(着荷不良分析)」、業績に関しては「全 評価指標)の対象範囲も、従来からの業務効率化 生産性が一番高く、多様なデータソースとの相性 社経費予算実績」といったダッシュボードが公開 や品質のみならず、在庫管理、能力、環境、メンテ もよいと感じたのがMotionBoardでした。また、 されている。 ナンスへと大幅に計画範囲を拡大した。また、こ BIのサービスを全社に展開するミッションは必 また、より詳細なデータの見える化や分析を必 れに合わせてワンクリのサービスを提供するユー 須の条件でしたので、ユーザー数の制限を受けな 要とするパワーユーザーに向けては、同じポータ ザー層も生産現場と間接部門から、マネジメント いサーバーライセンスやグループライセンスで ルのトップ画面からDr.Sum Datalizer for Web 層や経営層にまで広げていくことにし、更に国内 運用できることは大きな決め手となりました」と を直接呼び出せるボタンを用意している。 ユーザーだけでなく海外ユーザーからのアクセ 馬場氏は語る。 そして、「新しいワンクリについても、利用は スもあるため、ボードも多言語で用意する。 実際のところ、MotionBoardの使用感はどう 着実に浸透しています」と語るのは、同社 生産シ 同社 生産システム本部 情報システム開発室 だったのだろうか。ダッシュボード開発を主導し ステム本部 情報システム開発室 情報活用Gの 情報活用Gのシニアスペシャリストである大鳥 ている大鳥居氏は、「個人的にダッシュボードの スペシャリストである梅津 晃憲氏だ。 居 優子氏は、「経営統合を機にワンクリを、間接 見栄えや使い勝手などのデザインには徹底的にこ 「ワンクリの利用には、ユーザー申請を受けて 部門のカイゼンを目的とした見える化の仕組み だわりたいのですが、あまり難しく構える必要は 専用の IDを発行する体制をとっており、リコー から一歩進めた、全社的な“使える化(” 情報活用・ なく、気軽に試行錯誤できるのがいいですね。求 インダストリー及びリコー海外工場のスタッフ 分析)の基盤に発展させることを目標に活動を継 めている画面はこれじゃない、失敗したと思って など、グループ内の国内・海外の生産機能の業務 続しています」と語る。もちろん、「1クリックの も素早くリカバリーできるのがMotionBoardの 部門ユーザーから約1,600名がワンクリを利用 簡単操作で誰でも必要な時に、必要な情報を集 一番の魅力です。また、失敗すればするほど技術 しています。基本的に生産に関連する情報にア 見たい情報へ迷わず・スムーズにアクセスできる。 スキルマップ 全社経費予実 ユーザー 人員構成表 グローバル品質(着荷分析) 生産進捗 工程内品質 ※ 数値はサンプルデータです トップメニューから各ダッシュボードへスムーズにアクセスできる
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クセス制限はかけていませんが、従業員の個人情 集計は瞬時に終わります。特別な操作テクニッ とのコラボレーションを上手く進めるのは難し 報を大量に扱う人事ダッシュボードについては クも必要としないので、質問者にMotionBoard いテーマです。そのためにもチャレンジ精神は 人事部門限定、あるいは各部門の一定以上の役職 やDatalizerの“画面の見方”を教えてあげるだ とても重要で、業務部門と一緒に課題解決に取り 者以上のみといったアクセス権限を設定してい けでサポートは完了します」と大鳥居氏は語る。 組み、一緒に苦労する。この繰り返しで信頼関係 ます。一方、計画どおりに各製品の生産や出荷が ユニークな取り組みとしては、“隠しメニュー” が生まれていくはずです。ものづくりの業界が 行われているかといった進捗状況については、生 で情報システム開発室専用のポータルも用意し 生き残るためには変化・チャレンジが必要です。 産機能に関連する業務部門は見て・知るべきKPI ており、サーバールームの温湿度を常時モニタリ では変化・チャレンジとは?常にカイゼンを止め ですので、オフィスの大型ディスプレイにダッシュ ングするダッシュボードや、メンバーが抱えてい ないことです」 ボードをサイネージ表示し、10分間隔で最新情 る開発案件を管理するダッシュボードなども用 「誰もがデータを効果的に使えるようになら 報に更新することでカイゼンに向けたモチベー 意して、システム部門の中で今どんな開発案件を なければ意味がありません」と馬場氏、大鳥居 ションを高めています」と梅津氏は説明する。 抱えていて、どんな進捗状況なのかを俯瞰して見 氏、梅津氏は共に意を新たに語る。Dr.Sum、 こうした取り組みにより、「ユーザーそれぞれ えるようにしている。 Datalizer for Web、そしてMotionBoardから の業務や役職における、データ活用 /分析に対す もっとも、新しいワンクリを基盤としたデータ なる一連のBI基盤を最大限に活用して無駄な作 る意識が着実に高まってきていると実感してい の見える化・分析への取り組みは、まだ道半ばだ。 業を廃し、イノベーティブな時間を増やしていく ます」と馬場氏も手応えを示す。 「2020年までのロードマップを策定しているの ことで、新規事業や強化成長領域事業に向けて人 加えて新しいワンクリは、情報システム開発室の ですが、その全体構想の中でようやく『予実管理 材をシフトできるような環境を側面から支援す メンバーの作業負荷軽減にも大きく貢献している。 情報や異常正常の見える化』『定量的な根拠に基 る考えだ。 「例えば、『特定製品に関する品質トレンドや着 づく効果的なアクションへの支援』を達成できた 荷指摘率の変化を数年間にわたって知りたい』と 段階で、現在は『経営レベルの機能的・合理的な いった要求を事業部門から受けた場合、従来はさ 意思決定の支援』を進めているところです」と馬 導入製品・サービス まざまなシステムからデータを寄せ集めて集計 場氏は語る。そして、その先に見据えているのが を行う必要があり、報告書を仕上げるまでに1週 「価値創造の仕組み化」や「BI/ビッグデータを MotionBoard 間くらいの時間を要することがありました。こ 活用した知的サービス」といったテーマだ。 Dr.Sum れに対して現在のワンクリには主要なシステム 「技術のコラボレーションは日々進化する最新 Dr.Sum Datalizer for Web のデータが過去分も含めて統合されているため、 技術を活用すれば比較的簡単にできるが、人と人 グループ 財務System HULFT Oracle ワンクリ AS400(基幹システム) System (i AS400) Dr.Sum ・ 生産計画 生産管理System・ 生産予実績 A-AUTO ・ 注文情報 ・ 完成予実績 ・ 在庫情報 ・ 経費予実績 etc 品質System 連携プログラム ・ 原価情報 (工程監視) PCServer NotesPump 【MES】 【人事情報】 Domino( ノーツ) 見える化 分析化(使える化) ・工程内品質 ・人員構成 ・ライン停止 ・スキル情報 連携プログラム ・出荷検査 ・有休残業 etc ・市場品質 etc ODBC Domino 作業日報 【生産現場人事情報】 (Web) Excelファイル ・入社/退社 ・ライン間異動 etc ラインサイドに大型モニタ表示 システム概要図 [ 本社 ] T EL: 03-5962-7300 [ 大阪 ] TEL: 06-6225-7481 [ 名古屋 ] TEL: 052-562-5300 [ 福岡 ] TEL: 092-292-1092 [ 仙台 ] TEL: 022-217-8081[ 札幌 ] TEL: 011-708-8123 [ 新潟 ] TEL: 025-241-3108 [ 広島 ] TEL: 082-535-5291 本リーフレットに掲載した会社名および製品名は、各社の商標または登録商標です。掲載内容は2017年11月現在のものです。 CSM036A1711