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製造業DX!基礎知識や実現手順、製造業におけるトレンド解説

製品カタログ

必要性が高まる製造業DX、どう始めるかが分かる!基礎知識からトレンドまで解説

「製造業DX」について、スマートファクトリー構築を一気通貫で実現する
コンソーシアムTeam Cross FAの幹事企業である株式会社FAプロダクツが
解説します。これを見れば製造業DXについてご理解いただけます。

【目次】
1)DX(デジタルトランスフォーメーション)の基礎
 DXとは?

2)DX が注目を集める理由
  生産性が向上する
  顧客に提供する価値が向上する
  現状維持した場合に起こるリスク

3)IT 化・デジタル化との違い

4)DXを進める手順
 経営陣によるビジョンの提示
 DX 推進のための体制整備
 IT 資産の分析・評価
 要件定義
 IT 化・デジタル化による業務の効率化
 DX による製品・サービス・ビジネスモデルの変革

5)製造業における DX 化のトレンドと事例
 サービス化
 プラットフォーム化
 スマートファクトリー

【関連キーワード】
製造業、自動化、省人化、DX、製造業DX、IoT
デジタル、デジタルトランスフォーメーション、効率化
ビッグデータ、AI、ガイドライン、リードタイム短縮
IT資産、スマートファクトリー、株式会社FAプロダクツ、TXFA

このカタログについて

ドキュメント名 製造業DX!基礎知識や実現手順、製造業におけるトレンド解説
ドキュメント種別 製品カタログ
ファイルサイズ 1.8Mb
取り扱い企業 株式会社FAプロダクツ (この企業の取り扱いカタログ一覧)

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このカタログの内容

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株式会社 FA プロダクツ 製造業の DX 推進!基礎知識や実現手順、トレンドを解説 植地 祐奈
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製造業の DX 推進!基礎知識や実現手順、トレンドを解説 現在、様々な業界で DX 化が進められており、あらゆるメディアで取り上げられて注目 を集めています。他の業界と同じく、製造業においても DX が話題となっていますが、 「IT 化・デジタル化とは何が違うのか?」「DX で何をすれば良いのか?」と疑問に感 じている方も多いのではないでしょうか。 この記事では、DX に関する基礎知識として、DX の定義や IT 化・デジタル化の違いに ついて解説します。そのうえで、DX 化を進める手順や、製造業における DX 化のトレ ンドと事例を紹介していきます。 目次 1.DX(デジタルトランスフォーメーション)の基礎 (1)DX とは? (2)DX が注目を集める理由 ①生産性が向上する ②顧客に提供する価値が向上する ③現状維持した場合に起こるリスク (3)IT 化・デジタル化との違い 2.DX を進める手順 (1)経営陣によるビジョンの提示 (2)DX 推進のための体制整備 (3)IT 資産の分析・評価 (4)要件定義 (5)IT 化・デジタル化による業務の効率化 (6)DX による製品・サービス・ビジネスモデルの変革 3.製造業における DX のトレンドと事例 (1)サービス化 (2)プラットフォーム化 (3)スマートファクトリー 1
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1. DX(デジタルトランスフォーメーション)の基礎 (1) DX とは DX は、正式にはデジタルトランスフォーメーション(Digital Trans Formation)と言いま す。直訳すると「デジタル変換」となりますが、これだけでは何を行うことなのかが分か りにくいかもしれません。 経済産業省は「DX 推進ガイドライン Ver.1.0」で DX を次のように定義しています。 「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や 社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのも のや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。」 簡単にまとめると、「IT 技術やデータの活用によって製品・サービス・ビジネスモデル を変革し、競争力を高めていくこと」だと言えます。 DX は世界的なトレンドであり、先進的な企業の中には、AI や IoT・ビッグデータとい った IT 技術を活用して革新的な製品・サービス・ビジネスモデルを生み出し、大きな成 長を遂げる企業も現れています。 (2) DX が注目を集める理由 ① 生産性が向上する IT 技術の活用によって業務の効率化や自動化を実現できれば、企業の生産性は大きく向 上し、少ない人員で大きな利益を上げられるようになります。特に日本においては、少子 高齢化の影響で人員が減少していくことは明白であり、早期に DX を行って生産性を向 上させなければ、国際的な競争力が維持できなくなってしまいます。 ② 顧客に提供する価値が向上する 経済産業省は、「DX レポート 〜IT システム「2025 年の崖」の克服と DX の本格的な 展開〜」で日本の課題の大きさに警鐘を鳴らしています。日本においては、既存システム が複雑化・老朽化・ブラックボックス化しており、現在でもデータの効果的な活用や維持 管理が困難な状況です。それに加えて、IT 人材の不足が深刻化しています。 DX レポートでは、「複雑化・老朽化・ブラックボックス化した既存システムが残存した 場合、2025 年までに予想される IT 人材の引退やサポート終了等によるリスクの高まり 等に伴う経済損失は 2025 年以降、最大 12 兆円/年(現在の 3 倍)にのぼる可能性があ る」と報告しており、これを「2025 年の崖」と表現しています。既に国際的な競争力が 2
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低下しつつある日本で、このような損失が発生してしまうと、国力が更に低下することに なります。そのため、早急に DX を推進してこのリスクに対応する必要があるのです。 (3) IT 化・デジタル化との違い DX と混同されやすい言葉として、IT 化・デジタル化があります。DX はこれらと何が 違うのでしょうか。IT 化・デジタル化の場合は、IT ツールを導入したり、書類管理をデ ジタル化したりといったように、それ自体が目的になっています。一方で、DX の場合は 上述した IT ツールの導入やデジタル化は、最終的な目標である製品・サービス・ビジネ スモデルの変革をするための手段に過ぎません。 例えば、製造業において、紙帳票をデジタル化するだけであれば、IT 化・デジタル化に 該当します。しかし、デジタル化したデータを分析して新しい製品を生み出す、工場の生 産性を向上させてコストダウンやリードタイムを短縮する仕組みが構築できれば、それは DX であると言えるでしょう。 2. DXを進める手順 (1) 経営陣によるビジョンの提示 DX は、企業にとっては全社一丸となって取り組まなければならない重要なプロジェクト です。まずは、経営陣が、DX によって目指すべき価値と、それを達成するために必要な モデルやビジョンを明確にしなければいけません。具体的なビジョンを提示しないまま、 「DX 化を進めるように」と部下に丸投げしてしまうのは典型的な失敗パターンです。ま た、DX を推進するにあたっては、経営トップ自身が強い意志とリーダーシップを持って 取り組めるかどうかも、成否を分けるポイントになります。 (2) DX 推進のための体制整備 ビジョンを明らかにしたら、それを具現化するための体制整備として、DX 推進部門の設 置をします。よりよい体制を構築するためには、デジタル技術やデータ活用に精通した人 材の育成や確保が必要です。人材の確保については、社内だけでなく社外からの人材の獲 得や連携も視野に入れるのが良いでしょう。ただ、優秀な人材がたくさんいればいいわけ ではありません。コミュニケーションコストが増して、かえって DX 実現を遅らせてし まう可能性があるからです。企業の中には、経営陣・事業部門・情報システム部門といっ た少人数グループで取り組んだケースもあります。どの程度の人数を揃えればいいか、十 分に検討することが大切です。 3
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(3) IT 資産の分析・評価 システムをはじめとする IT 資産が現状どのような状態なのかを、次のような観点から分 析・評価していきます。 • 複雑化・老朽化・ブラックボックス化したシステムが存在しないか • データは部門ごとに連携できるか • データ活用のために一元管理ができるか • 機械や設備からのデータの取得ができるか 分析・評価結果を元にして、継続して活用するものと廃棄するものを仕分けすることにな ります。 (4) 要件定義 IT 資産の現状や経営戦略・ビジョンを元に、どこをどのように変えるかの要件定義を行 います。要件定義においては、ベンダー企業に丸投げするのではなく自社も積極的に関わ り、最終的な確定も自社が行うようにします。また、ベンダー企業との打ち合わせは情報 システム部門に任せきりになるケースが多いですが、実際に利用する事業部門が打ち合わ せに参加して、現場の課題や現状の運用を踏まえて要件定義を行いましょう。 (5) IT 化・デジタル化による業務の効率化 要件定義を元にして IT 技術を導入し、DX を実施していきます。しかし、いきなり DX を 実現するの は難しいため、まずは IT 化・デジタル化による業務の効率化を図ることにな るでしょう。 いきなり全業務フローを変えることは現場の混乱を招き、最悪の場合は業務 が停止してしまう こともあり得ます。そのため、まずは個々の業務を効率化させていき、 対象となる業務を徐々に 広げていく形で全社最適を目指します。 (6) DX による製品・サービス・ビジネスモデルの変革 最後は、IT 技術やデータの活用によって DX を実現していきます。IT 化・デジタル化で 終わらずに DX を実現するためには、全社一丸となって取り組まなくてはなりません。 業 務内容だけではなく、組織構造やプロセス、企業風土から抜本的に見直すこともあるため、 DX を実現できた企業はまだまだ少ないのが現状です。しかし、DX によって企業が得られ るメリットは非常に大きいため、ぜひ取り組んでいって いただきたいところです。 4
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3. 製造業における DXのトレンドと事例 (1) サービス化 製造業における DX 化のトレンドの 1 つとして、サービス化が挙げられます。製品を提供 するだけではなく、その製品を使ったサービスまで提供するビジネスモデルへと変革した 企業が競争力を高めています。 有名な事例として、建設機械メーカーの小松製作所が提供する「KOMTRAX(コムトラック ス)」という機械稼働管理システムがあります。これは、建設機械に IoT センサを取り付け ることによって機械の位置情報・稼働状況・故障情報・燃料や部品の消耗度合いといった 様々なデータを取得し、点検・修理サービスの質を向上させるために役立てるというもので す。また、収集したデータを分析して、燃費向上のためのアドバイスなどを顧客に提供する といったことまで行っています。顧客にとってメリットが大きいだけでなく、コマツにとっ ても、世界中の建設機械の稼働状況に関するデータを収集・分析して商品企画や経営判断に 役立てることができるという、非常に優れたビジネスモデルとなっています。 (2) プラットフォーム化 DX 化で大きな成果を挙げている企業の特徴として、プラットフォーム化を進めているこ とが挙げられます。IT 技術によってプラットフォームを構築し、受発注や部品調達の領域 で新しい価値を生み出している企業があります。 例えば、金型部品や FA メカニカル部品、工具、消耗品などを取り扱うミスミでは、3DCAD データをアップロードするだけで見積もりや発注ができるものづくりプラットフォーム 「meviy(メヴィー)」を提供しています。これは、2D 図面を作成する手間や見積もり待ち の時間を削減し、短納期での部品調達を可能にするものです。部品調達という手間と時間の かかる業務を効率化できるメリットは大きく、顧客満足度の高いビジネスモデルとなって います。 5
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(3) スマートファクトリー 製造業における DX 化で欠かせないのが、スマートファクトリーです。スマートファクト リーは、工場内のあらゆる機器や設備をインターネットに接続し、IT 技術による自動化や 最適化で生産性を高める工場を指します。 スマートファクトリーの基本は、生産設備や IoT 機器から収集したデータの見える化と、 収集したデータを元にしたロボットなどの自動化ラインの制御となります。これによって、 顧客ニーズに合わせた多品種少量生産や、需要変動に応じたフレキシブルな生産が実現で き、競争力を高めることができるのです。 工作機械メーカーであるヤマザキマザックは、自動化技術と AI・IoT の活用によって すべての生産データをデジタルデータ化し、スマートファクトリーへの取り組みを進めて います。受注から加工、組み立て、最終検査までの全ての工程をデジタルデータ化して基幹 システムと連携し、全体の最適化を実現しています。 6
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装置導入に関するお悩みは FAP へ こんなお悩みはありませんか? ・生産工程の自動化をしたいがノウハウがない ・複数社への発注、スケジュール管理の手間がかかる ・どのメーカーの製品を選べばいいか分からない ・他社の SIer から「専門外なので対応できない」と言われてしまった そんな時はぜひ、関東最大級のロボット SIer である株式会社 FA プロダクツにご相談くだ さい。 FAP の強み 加工から出荷まで、生産ライン全体の最適化にまとめて対応 エンジニアによる一貫生産体制で、高品質・低価格を実現 取引先 400 社以上の豊富な実績 省人化・省力化をご検討の際はお気軽に 050-1743-0310 までお問い合わせください。 (受付時間:平日 9:00〜18:00) 企業概要 社名:株式会社 FA プロダクツ(FA Products Inc.) Web サイト:https://jss1.jp/ 所在地: つくばベース 茨城県土浦市卸町 2-13-3 TEL: 050-1743-0310 E-mail: jss_sales@jss1.jp 7