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【導入事例】キヤノンによる競争に打ち勝つためのデータ管理と活用術

事例紹介

【SMART/InSight G2】次世代情報活用基盤 進化するエンタープライズサーチ

競争に打ち勝つカギは情報の管理と活用にあり!
「情報活用革新フォーラム2009」レポート 

キャノンが語る「次世代情報活用基盤構築」の先進事例

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このカタログについて

ドキュメント名 【導入事例】キヤノンによる競争に打ち勝つためのデータ管理と活用術
ドキュメント種別 事例紹介
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登録カテゴリ
取り扱い企業 スマートインサイト株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧)

このカタログの内容

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SmartInsight 事例リーフ 表面 "次世代情報活用基盤"進化するエンタープライズサーチ 導入事例 競争に打ち勝つカギは情報の管理と活用にあり! 「情報活用革新フォーラム2009」レポート キヤノンが語る“ 次世代情報活用基盤構築”の先進事例 キヤノンは1996年に「グローバル優良企業グループ構想」を掲げ、そのフェーズⅢとなる2006年から3期連続で連結売上高 4兆円を突破するなど高収益体制を確立し、現在の世界不況においても1,000億円以上の純利益が予想されている。この業績を ITの面から支えてきた、キヤノン株式会社 情報通信システム本部 技術システムセンター センター所長 浜谷雅秀氏による講演が、 2009年5月26日にウチダスペクトラムが開催した「情報活用革新フォーラム2009」において行われた。 浜谷氏は「キヤノンにおけるG-DBMを実現するIT革新 ~情報連鎖による、開発から製造ライフサイクルの革新!~」と題して、 キヤノンが取り組んでいるITによる業務革新を「開発革新」「生産革新」「情報活用/管理」の面から紹介した。 3DCADとPDMによる「開発革新」  また3DCADの機能アップも積極的に行っている。例えば、DRVC (Dynamic Real View CAD)によるメカ設計、電気回路・実装、  2000年、キヤノンは全社的に3DCAD ファーム設計のシステム連動機能は、実機同様の動作シミュレー (三次元CAD)とPDM (product data ションを可能にし、コストダウンと品質向上を同時に実現するものと management)の導入を開始した。実物の して期待されている。 試作機に代わるシミュレーション試作が 可能になったことは製品開発において、 開発期間40%短縮、メカ設計における 「開発革新」は「生産革新」へ連鎖 キヤノン株式会社 設計変更率30%~50%減少の原動力に 情報通信システム本部 なっている。  「開発革新」は、3D設計情報の製造への活用、例えば3D単独図を 技術システムセンター センター所長  2007年には、さらなる効率化を目指して、 利用した測定の効率化、型製作への情報活用などを進めている。 浜谷 雅秀 氏 それまで社内に2種類存在していた3D  組立ラインにおいては、コストに大きく響く組立不良の根絶が、常に CAD/PDMシステムの統一を決定した。 要求されている。そこでキヤノンでは3Dデータを活用して立体組立 同時に設計から生産までのワークフローを アニメを生成し、ライン担当者に組立手順をわかりやすく指導・説明 見直し3DCAD情報の活用・支援技術の している。また組立フロー等の各種帳票類についても、見やすくわかり 確立等にも着手した。更にBOMの活用に やすい手順書・マニュアルを半自動作成するなどで、作業ミス防止に 幅を拡大しITガバナンスを推進している。 努めている。 調達 MT 事業革新 生産開発革新 各種情報の スピードと 開発期間短縮 品質向上 設計品質向上 事業・開発・生産・販売情報のIT化 開発・設計 全社的な「一気通貫の」情報活用 販売 品質革新 生産革新 製品品質向上 生産効率向上 迅速な対応 生産品質向上 修理部門、品質保証部門にて 市場品質データ(修理情報)を基にして 商品企画 サービス を展開中。
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SmartInsight 事例リーフ 裏面 "次世代情報活用基盤"進化するエンタープライズサーチ 導入事例  「3D単独図」の利用も生産革新の重要な要素である。3D単独図  情報管理体系は、開発・設計から生産にかかわる「製品構成」と とは、3DCADデータに加えて、部品構成や管理寸法、公差など、 販売・サービスにかかわる「商品構成」の二つで構成される。この 生産の各工程に必要なすべての情報をデジタルデータとして管理し、 中で、ウチダスペクトラムのエンタープライズサーチ製品「SMART/ 設計から生産までの作業に合った情報に変えて渡すことで合理的な InSight」は、サービス部門での実装に使用され、「各部署から大変 情報活用を可能にするものだ。これまで大きな作業負荷になって 使いやすいと好評を得ている」(浜谷氏)。「SMART/InSight」は、 いた2D製作図(紙図)作成の省力化、工作機械や検査機器等への 全社に渡る膨大なデータから、構造化データや非構造化データを 必要データのみの数値渡しなどにより、3D設計情報を効率的に 問わず、柔軟な検索を可能にするソリューションである。各部門で 活用することが出来、大幅なコスト削減が実現する。浜谷氏によれば、 求められるさまざまな検索要求に対して、Ajaxによるポータル構成、 「作図の負荷が半減、自動計測により検査コストが85%削減」など 多くのユーザーによる「集合知」の形成、全社に散在するデータを 導入効果はきわめて大きい。 統合する「仮想データ統合」などの優れた機能を有する。これらの  当然ながら製造業界での活用意欲も高く、キヤノンはJEITA(社団 機能を活用し、複数部門間での情報共有・連鎖を実現している。 法人 電子情報技術産業協会)の三次元CAD情報標準化専門委員会  実際にキヤノンでは、製品の市場品質に関する情報を品質保証 に参加し、3D情報標準化・3D単独図などの標準化と普及に率先して 部門が「SMART/InSight」を使って効率的に収集して、集めた 取り組み、既に3D単独図ガイドラインと試行事例集が刊行される 情報を基にして品質状況分析を行う。分析で得られた結果は開発 など、業界をリードする活動を行っている。 部門等へとフィードバックしている。「これらの部署ごとに異なる検索 JEITA(社団法人 電子情報技術産業協会) http://www.jeita.or.jp/ 要求を柔軟かつ簡単に定義できることが導入の決め手だった」と 浜谷氏は言う。  今後、キヤノンではG-DBMを全社に展開し、関連部門が必要な データをどこからでも検索できるようにする予定である。「膨大な 「情報活用/管理」を推進する データに対するエンタープライズ検索を実行するには、効率的な SMART/InSight 情報検索のための仕組み作りと共に、管理情報の分類・タグ付け・ 語句の標準化といった事も併せて行うことが必要」と浜谷氏はしめく  キヤノンが構築を進めている「G-DBM(Global-Database くる。また、それらの機能を特徴とする「SMART/InSight」は「期待 Management)」とは情報活用/管理のための全社レベルのITシス できる管理システム」だとしている。 テム環境である。G-DBMは異なる管理体系、異なるフォーマット、  現在、キヤノンはさらなる将来を見据えて、仮想現実感(MR)技術に 管理データ量の増大の中にあって、開発・設計・生産から販売・サー 取り組んでいる。MR技術とは目の前の現実の世界とCGを違和感 ビスに至る情報の流れを作り、一元的に管理活用するものだ。例えば なく融合させる映像技術のことだ。MR技術により、仮想空間で設計し 急増するデータ量について、近い将来、イメージコミュニケーション 製品の作動シミュレーションを行うなどの、新しい設計手法やツール 事業部の開発部門が管理する設計データ量だけをみてもペタバイト が開発されつつある。また、MRを利用した新商品が生まれることも に達すると浜谷氏は予測し、「情報資源をどのように管理し、有効 期待されている。MRが実用化される課程では、G-DBMはますます 活用するかが、今後企業が成長するための大きな課題」と位置づけて 膨大なデータの管理を担うこととなり、「SMART/InSight」による いる。 情報資源活用への期待もより高まることは間違いないだろう。 スマートインサイト株式会社は2013年 10月4日にウチダスペクトラム株式会社 から新設分割されました。 〒101-0032 東京都千代田区岩本町2-3-3 友泉岩本町ビル4F TEL:03-5823-4601