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産業用ロボットとは?-ALFIS自動化お役立ちコラム

製品カタログ

産業用ロボットの種類と特徴を解説

1 産業用ロボットとは?
2 工場における自動化の課題
3 産業用ロボットを活用した自動化のメリット
4 工場に導入される産業用ロボットの種類

このカタログについて

ドキュメント名 産業用ロボットとは?-ALFIS自動化お役立ちコラム
ドキュメント種別 製品カタログ
ファイルサイズ 142.5Kb
登録カテゴリ
取り扱い企業 株式会社JRC(ALFIS) (この企業の取り扱いカタログ一覧)

このカタログの内容

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株式会社 JRC ロボットSI 事業本部 ロボット導入・自動化お役立ち情報 基本編 産業用ロボットとは? 産業用ロボットの種類と特徴を解説 工場では、生産性の向上や人手不足、品質の安定化などさまざまな課題が発生しています。そ れらの課題を解決するために導入が進んでいるのが、「産業用ロボット」です。 この記事では、産業用ロボットを活用した自動化のメリットや、産業用ロボットの種類ごとの 特徴について解説します。 1 産業用ロボットとは? があります。 人手不足の解消  産業用ロボットは、自動車や食品・医薬品、 また重労働の多い金属加工などの工場におい  製造業の現場では、人手不足が課題となっ て、生産効率の向上や、作業者の負荷軽減を ています。特に、重労働が必要とされる機械 実現するために開発された、工業用のロボッ 加工や産廃関連、きびしい衛生管理が必要と トです。 される食品や医薬品の工場ではその傾向が顕 著です。 2 工場における自動化の課題  産業用ロボットを導入することで、これま で人が行っていた作業をロボットに任せるこ  産経済産業省が公開している「2022 年版 とができるため、作業者を「より付加価値の ものづくり白書」によると、日本の製造業に 高い作業」に従事させることが可能です。 おける営業利益率は、アメリカ・EUにくら また、重労働をロボットが担うことで、作業 べて低い水準にあります。また製造業の就業 者の負担を低減し、離職率の低下にも貢献し 者数は、約 20 年で 150 万人以上減少してお ます。 り、特に若ものの減少が顕著です。  これらの課題を解決するため製造業では、 品質の安定化と生産性向上 ITによる業務の効率化や省力化が急務となっ  人の体力や集中力には限りがあり、長時間 ています。その代表格としてあげられるのが、 おなじ作業を繰り返すのはかんたんではあり 産業用ロボットや IoT、AI を活用した自動化 ません。その結果、作業スピードの低下やミ 技術です。 スが発生し、不良品や生産性の低下が発生し ます。また、いくら正確に作業を行なってい 3 産業用ロボットを活用した ても、作業者ごとのばらつきをゼロにするこ 自動化のメリット とは困難です。  産業用ロボットであれば、人のように、集  自動化技術のなかでも「産業用ロボット」 中力や個人差により作業がばらつくことはあ を活用した自動化には、さまざまなメリット りません。 1
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株式会社 JRC ロボットSI 事業本部 ロボット導入・自動化お役立ち情報 基本編  適切な条件でメンテナンスを行っていれ パラレルリンクロボット ば、おなじ作業を長時間継続できるため、品 質の安定化や生産性向上が可能です。   「パラレルリンクロボット」は、先端の一 熟練作業者が持つ技能の継承 点の位置を制御する “パラレルリンクメカニ ズム” によって構成されたロボットです。並  むずかしい作業の場合、経験豊富な熟練作 列に配置した複数のアームを連動させること 業者が必要になる場合があります。しかし、 で、高速で精度の高い動作が可能です。 若い作業者が不足していることに加え、高い ロボットアームに比べると機構がシンプルな 技能を習得するためには、時間をかけて経験 ため、修理の際のコストも抑えることができ を積む必要があります。 ます。  産業用ロボットであれば、これまで熟練作  パラレルリンクロボットは、食品工場や電 業者が行っていた動作をプログラム化するこ 子機器工場での整列・選定や、組み立てなど とで、複雑な作業でも迅速に行うことができ で利用されています。 ます。さらに近年は、AI を活用することで、 協働ロボット 自身で学習を行うような産業用ロボットも開 発されています。  「協働ロボット」は、安全センサの開発や 規格の緩和などにより、作業者とおなじ空間 4 工場に導入される で稼働することができる低出力のロボットで 産業用ロボットの種類 す。  従来、産業用ロボットは、作業者とロボッ  工場に導入される産業用ロボットについ トの間に「安全柵」を設置する必要があり、 て、それぞれの特徴を解説します。 設置には広い空間が必要でした。協働ロボッ ロボットアーム トではこれらの規制がなくなり、作業者との 協働作業が可能になっています。ロボット導  「ロボットアーム」は汎用性が高く、人間 入時のライン変更を最小限に抑えることがで の腕の動きを再現しやすいため、さまざまな き、人と働くロボットとして注目されていま 用途で利用されています。(その構成から「垂 す。 直多関節ロボット」ともよばれます) スカラロボット 各ロボットメーカーがさまざまな機種を展開 しており、目的にあわせたロボットアームの  「スカラロボット」は、ロボットアームの 選定が可能です。 水平面を高速で移動させることができる小型  ロボットアームは、塗装や溶接などの加工 のロボットです。(その構成から「水平多関 から、人間が行うような組み立て・搬送作業 節ロボット」ともよばれます) まで、幅広い工程で利用されています。 アームの先端部を上下に動かすことで、移動  ロボットアームの弱点としては、制御が必 や圧入などの単純作業を行うことができま 要な間接が多く、これらを連動させて稼働さ す。スカラロボットは、主に部品の搬送や、 せる必要があるため、制御プログラムが複雑 高さの低い電子基板の組み立てなどに利用さ になってしまう点があげられます。 れています。 2
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株式会社 JRC ロボットSI 事業本部 ロボット導入・自動化お役立ち情報 基本編 直行ロボット  「直交ロボット」は、直線的な動きを行う ユニットを組みあわせた、シンプルな構成の ロボットです。  直線状の動きしかできませんが、位置精度 が高く、高速で動作することができます。ま た、構成要素が少ないため、故障が発生しに くくメンテナンスも容易です。  直交ロボットの用途としては、主に部品の 搬送や電子部品の実装などがあげられます。 双腕ロボット  「双腕ロボット」は、ロボットの胴体に取 り付けられた二本のアームで、複雑な作業を 可能にした人型に近いロボットです。それぞ れのアームには「ロボットアーム型」のもの と「スカラロボット型」のものがあり、ロボッ トアーム型のものは加工や溶接、組み立て、 スカラロボット型のものは検査や組み立て、 ハンドリングなどに用いられています。 搬送ロボット  「搬送ロボット」は、工場内の搬送を担う ロボットです。工程間の製品搬送を行ったり、 完成品を出荷場まで搬送するなど、ロボット 単体で移動可能なものが、搬送ロボットに分 類されます。 (スカラロボットやロボットアームでも、搬 送用途に用いられるものは、搬送ロボットと して分類されることがあります) 代表的な搬送ロボットには、決められたルー トを移動する「AGV」や、自動搬送型の「AMR」 があります。 3