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電子キーシステムEKS

製品カタログ

トランスポンダーベースの産業用電子キーシステムEKSは、見える化、トレーサビリティを確保し、アクセス権限付与や承認のプロセス柔軟化に貢献します

オイヒナーのEKS(Electronic Key System)はトランスポンダーベースの産業用読み取り/書き込みシステムであり、これまでパスワード管理されていたようなシステムの代替として使用されます。
パッシブRFIDを備えた電子キーはコンパクトで堅牢なタグ形状で、電子部が一体化のキーアダプターもまたコンパクトなデザインを有し、過酷な使用環境下でも安定的な稼働を実現するため堅牢なハウジングを備えています。
さらに、データインターフェイスを備えたEKSは様々な通信インターフェイスに接続可能で、システムの構築が簡単に実現できます。

このカタログについて

ドキュメント名 電子キーシステムEKS
ドキュメント種別 製品カタログ
ファイルサイズ 1.7Mb
登録カテゴリ
取り扱い企業 オイヒナー株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧)

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このカタログの内容

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The universal talent 電子キー システム EKS 1
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EKSとは? Electronic-Key-System EKSは、トランスポンダーベースの産業用読み取り/書き込みシステムで す。通常、パスワードベースを用いたシステムの代替として、電子アクセス制御とアクセス管理 に使用されます。ただし、電子キーと情報メモリの組み合わせによって、パスワードの代わりだ けではなく、様々なデータインターフェイスを備えたオープンで自由に構成可能なシステムとし て、EKSは非常に普遍的なアプリケーションです。 ■ EKSシステムの構成は? EKS電子キーのデータ読み取り、及び書き込み用のキーアダプター データメモリ付きトランスポンダー 電子キーのパラメータ設定、電子キー管理のためのソフトウェア ■ EKSはどのように動作するの? オペレーションを実行するために、電子キーが電子キーアダプターに挿入されます。電子キー内 のデータは、アドレス指定など無しに、読み取り/書き込みアダプターに転送されます。そして、 データは、読み取り/書き込みアダプターから機械の制御システムに転送されます。例えば、電子 キーのデータがそのキーの所有者の氏名や作業権限であった場合、機械の制御システムは自身の ユーザーを認識し、権限識別により機能の開放や制限を行います。データをどのように活用する かは機械側の制御に因ります。 ■ EKSはどんなことに使用できるの? EKSは日々の運用のなかで使用され、以下のようなことに貢献します。 様々なプロセスでの効率化 アクセス権限の承認プロセスを柔軟化 従業員やシステム、工程のための安全性を向上 製品品質の防護 透明性とトレーサビリティの確保 EKSは、例えば、以下のようなタスクで使用することができます。 特定の人物への個別権限の割り当て 誰が、いつ、何をしたか? そのようなログ取得 製品の製法を格納、あるいは、その呼び出し 電子署名 機械使用者のプロファイルの素早い切り替え 作業現場における環境セットアップのための人間工学的 データを個別に転送 リソース計画のためのデータ取得 2
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どのようなEKSシステムが利用できる? ■ EKS Light EKS-Lightは、制御システムの環境に、素早く、簡単に組み込みできるよう最適 化されています。この目的のために、電子キーは定義済みのデータ構造を持 ち、そのデータは読み取り専用ステーションによって直接評価されます。 したがって、EKS-Lightを使用すると、EKSハードウェアだけでなく、ユーザー グループ(誰がどこにアクセスできるか)およびアクセスレベル(ユーザーが 何ができるか)を管理するための統合ソリューションを容易に導入できます。 EKS-Lightでは最大16のアクセスレベルを設けることができ、また、ディップス イッチ設定によるグループ構成により、最適なクローズドシステムを形成する ことができます。 電子キーのデータ認識の評価ロジックはすでにEKS-Lightデバイス内で処理され るため、制御システム側で特別にプログラムする必要はありません。デバイス はまず、読み取られた電子キーが有効で、マシンへのアクセスが許可されてい るかどうかを判断します。 そして、電子キーに記録されたアクセスレベルに応 じ、4ビットパラレルインターフェイスを介して制御システムに転送されます。 制御システム側では、受け取ったアクセスレベルに対応した特定の機械機能の 実行許可や不許可のプログラミングが必要になります。 ■ EKS with data interface データインターフェイスを備えたEKSは、最大の柔軟性を備えています。電子 キーにどのようなデータをどんな構造で記憶させるかを定義し、また、ユー ザー側の制御システムでそれらをどのように解釈するかを定義しなければなり ません。さらに制御システムは、解釈したデータが機械のどの機能に干渉しど のように機能を作用させるのかのプログラミングを必要とします。例えば: 機械の特定機能の制御 プロセスパラメータの格納 イベントのトレサビリティ 電子キーの失効日の格納 複数の機能に対する異なるアクセス権限 EKSシステムは5種類のインターフェイスに対応しています。電子キーのデータ はこれらインターフェイスを介してEKSデバイスから制御システムに送られま す。 RS232 ETHERNET seriell RS422 ■ EKS FSA (For Safety Applications) EKSシステムは、オプションのFSA(安全アプリケーション用)バージョンに よってさらに差別化されています。FSAバージョンは、EKS-Lightとデータイン ターフェイスを備えたEKSの両方で利用できます。FSAバージョンのEKSデバイ スには、2つ目の冗長チャネルが追加されています。その追加されたチェンネル は、通常、半導体スイッチングコンタクトの形で利用できます。このスイッチ ング接点は、機能的に安全なアプリケーションに関連して使用されます。 3
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使用可能なデザインは? ■ コンパクトデザイン コンパクトデザインは、キーアダプターと電子部が一つのハウジングに収めら れています。電子キーがキーアダプターに挿入されると、電子キーはスプリン グクリップによってハウンジング内に保持されます。 電子キーアダプターと電子回路が一つのハウジングに 激しい振動があった場合でも電子キーの保持は安定 保護等級IP65、IP67 過酷な環境での使用にも耐えうる堅牢ハウジング ■ モジュラーデザイン モジュラーデザインは、電子キーアダプターと電子回路部が分離したタイプで す。電子キーアダプターはØ22.5mmの標準取り付け穴に適合するよう設計さ れています。電子キーアダプターの丸みを帯びた形状とFDA承認のプラスチッ クにより、衛生的に敏感な領域での使用が可能です。電子キーは電子キーアダ プターに引掛けるよう置きます。 電子キーアダプターは電子回路部から物理的に分けて設置されます。 Ø22.5mmの標準的取り付け穴に簡単に取り付け 保護等級:IP65、IP67、IP69K 衛生的なエリアでの使用に最適 非常に過酷な環境で使用するための頑丈なハウジング 4
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適切なバージョンは? 適切なEKSバージョンの選定 必須要求事項 EKS with data interface EKS Light 電子キー内のプログラマブ ✓ ✓ ✓ ✘ ルメモリを使用 読み込み/書き込み 読み込み/書き込み アクセス権限の割り当て ✓ ✓ キー毎に数レベル キー毎に1レベル 人物の同定 ✓ ✓ 個別 グループにて 専用データベースを使用して ✓ ✓ のイベント記録や追跡 個別 グループにて 異なるデータエレメント ✓ ✘ の表示 設定可能 プレ定義済のため不可 データ機能の利用 ✓ 例:電子キーの発行日、失効日 ✘ データベースを用いての ✓ 電子キーの比較 例: 電子キーのシリアルナンバー経由 ✘ 適切なインターフェイスの選定 RS232 seriell ETHERNET RS422 利用可能なインターフェイス シリアル通信 USB Ethernet PROFIBUS PROFINET PROFINET デジタル出力TCP/IP DP IO IO (4-bit, parallel) PLCでの使用 ✓ ✘ ✘ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ PCでの使用 ✓ ✓ ✓ ✘ ✘ ✘ ✘ ✘ 可能なケーブル長 (EKSから制御システムへ) 5 m 3 m 100 m 1,200 m 100 m 100 m 50 m 50 m Version FSA ✘ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ ✓ 適切なデザインの選定 デザイン コンパクト モジュラー コンパクト モジュラー 5
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EKSのデータはどのように構成されるの? 電子キーには、メモリチップを備えたRFIDトランスポンダが含まれています。 データはコンタクトレス、誘導によってリーダー側に転送されます。 パッシブRFIDを採用 していますので電子キーは電池なしで作動します。 電子キーは堅牢なタグ形状をしてお EKS り、さまざまな色を選択することができます。 key colors ■ 電子キーのメモリのデータ構成 すべての電子キーには、読み取り/書き込みと固定コードのメモリが組み合わされており、116バイトのE²PROM(プロ グラマブル)と8バイトのROM(一意のシリアル番号として)を備えています。 そのため、たとえば、部門、従業員番 号、1つ以上のプロセスのアクセスレベル、有効期限などのデータ要素を電子キーに保存することができます。 次に、この情報は機械の制御装置によって電子キーから読み取られ、機械機能の導出に使用されます。 メモリ E2 PROM (プログラマブル) ROM (固定) バイト数 116 bytes 8 bytes バイト番号 0 1 2 3 4 5 6 … 110 111 112 113 114 115 116 … 123 EKSデータインターフェイスのデータ構造の例 データインターフェイスを備えたEKSの自由にプログラム可能なメモリの使用の典型的な例は、次のとおりです。: 部署 (ここでは: WT) 個人ID(ここでは:37) リザーブブロック(予備) WT37 工程1(例えば切削)アクセスレベル(ここでは:3) 03 工程2(例えば旋盤)アクセスレベル(ここでは:5) 05 0F0F セーフオペレーションモードMSO(ここでは:0F0F) 02...32 フリー(使用しない) 固定のシリアルナンバー EKSデータインターフェイスの使用例 バイト番号 0 1 2 3 4 5 6 7 8 ... 112 113 114 115 116 … 123 値 [HEX] 57 54 33 37 00 03 05 OF OF 02 … 32 値 [ASCII] W T 3 7 セーフ 割り当て 部署 個人ID番号 予備 Level Level 運転モード フリー シリアル番号MSO EKS Lightの定義済みダータ構造 EKS Lighを用いた場合のデータ構造は以下の通りです。: 未使用メモリ(フリー) 関連する動作状態の事前定義された構造(アクセスコードとアクセスレベルに関する情報) 固定のシリアル番号 EKS Lightの使用例 バイト番号 0 1 2 3 4 ... 108 109 110 111 112 113 114 115 116 … 123 関連する動作状態に使用されます 割り当て フリー (定義済み) シリアル番号 6
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EKS電子キーへの書き込みやデータ管理はどうするの? 基本的に、電子キーは読み取り/書き込みステーションを使用して書き 込みおよび読み取りできます。これは、適切なソフトウェアパッケージ を使用してプログラミングステーションで集中的に行うことも、アプリ ケーションからの読み取り/書き込みステーションで行うこともできま す。電子キーとユーザーは、PC上の管理ソフトウェアElectronic-Key- Manager EKMまたはカスタムソリューションを使用して管理できます。 ■ 電 子キーにデータを書き込むための プログラミングステーション 最も単純なケースでは、EKS電子キーにデータを書き込むために以 下が必要です。 Windows PC USBインターフェイス付きのEKS電子キーアダプター EKSデスクトップケース(オプション) ソフトウェアTransponder Coding TC または Electronic-Key-Manager EKM ■ 電 子キーエディター "Transponder Coding TC" トランスポンダーコーディングTCソフトウェアは、プログラミングス テーションのEKS電子キーにデータを書き込むために使用されます。 TCは、電子キーデータをPCで簡単に読み書きするために使用できるシ ンプルな16進/ ASCIIエディターです。 ■ 電 子キーデータベース "Electronic-Key-Manager EKM" 電子キーマネージャーEKMは、プログラミングステーションでEKS電子 キーを作成および管理するための柔軟なソフトウェアです。 すべての電 子キーとその内容はデータベースで管理されます。 電子キーの自由にプ ログラム可能なメモリは、特定のデータベースフィールドに割り当てる ことができます。 必要に応じて、データベースフィールドと入力画面を 構成できます。 EKMユーザーマネージャーを使用して、編集権限を個別 に割り当てることができます。 EKMは、既存のEKS環境に統合すること もできます。 EKMのフルバージョンはネットワーク対応です。 7
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www.euchner.com EKSを利用するとどんなアドバンテージが得られるの? プロセスへのアクセスをコントロール 電子キーの抜き差しによる自動ログイン、ログオフ 工業向けに最適なハウジングによりあらゆる分野のアプリケーションに適用可能 様々なインターフェイスを用いて簡単にシステム構築可能 コントロールされた製造により製品品質が向上 設備の信頼性向上とそれに伴う生産コストの低下 Bild ユーザープロファイルの迅速な変換 セットアップ時間の短縮 社のリソースプランニング手順を自動化 電子署名による透明性の確保 さまざまなEKSシステムとアクセサリの詳細については、製品カタログを参照するか、www.euchner.comの ホームページにアクセスしてください。 オイヒナー株式会社 Tel. +81 568 74 5237 愛知県小牧市小牧原新田1269-1 Fax +81 568 74 5238 日本 info@euchner.jp www.euchner.com 8 137531-02-03/17 Subject to technical modifications; no responsibility is accepted for the accuracy of this information. © EUCHNER GmbH + Co. KG · TA