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「回転児雷也」実例集

製品カタログ

排水処理の決定版!「回転児雷也」の納入実例集。様々なケースでの活用例をご紹介します。

「回転児雷也」は納入実績が300件を超えるロングセラーです。既存設備の能力増強、下水放流時のシンプルな処理システム、活性汚泥に替わる効率的な処理システムなど様々な使い方について説明します。

このカタログについて

ドキュメント名 「回転児雷也」実例集
ドキュメント種別 製品カタログ
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このカタログの内容

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連続洗浄式固定生物膜排水処理装置 回転児雷也実例集 Applications of Continuously Self-cleaning Fixed Bio-film Waste Water treatment System 株式会社エイブル 〒350-0807埼玉県川越市吉田739-1 TEL.049-233-7727 FAX.049-232-1250 http://www.ablewater.co.jp/ E-mail:able@ablewater.co.jp
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連続洗浄式固定生物膜排水処理装置 回転児雷也 -原理編-高性能担体と 連続洗浄機構 Mechanism of CFCS – High-Performance Contact Media and Continuous Self-Cleaning System. 生物膜式の排水処理装置は槽内に充填する担体の表面積を大きくし 高性能担体 て、多量の微生物を保持することが重要です。しかし、あまり微細な構 高性能担体 回転児雷也の散気管は空気供給器から垂直に下降する主管 U-PAC 造にすると、過剰に生育した微生物により槽全体が閉塞し、運転不能 と、これと直交する枝管とから構成されており、主管を中心と に陥る恐れがあります。回転児雷也で使用しているU-PACは生物膜 U-PAC して回転するようになっています。 排水処理装置用に最適化された高性能担体です。 空気供給器 U-PACの表面積は微生物付着前で 担体に直接散気空気があ 回転散気管 表面積 125m2/m3、微生物付着時には500m たることで過剰に生育した 2/m3にも達します。 生物膜を剥離することがで 洗浄ポイント 主管 きます。回転散気管が回 転すると、直接散気空気 U-PACは短い線が外側を向いた形状 があたるポイントも移動 剥離性 をしているため、過剰に生育した生物膜 枝管 し、連続的な洗浄(剥離)を が剥離しやすくなっています。 実現することができます。 U-PAC 微細気泡 散気管から放出された空気はU-PACを通過する際、せん断を受け 回転散気管イメージ図 微細気泡となり、高い酸素移動効率が実現できます。 従来 バクテリア バクテリア 運転開始 担体逆洗 方式 増殖 過剰増殖 散気状態 水質悪化 水質悪化 従来の生物膜式排水処理法 では、過剰な生物膜を逆洗 により剥離しますが、逆洗の 水質悪化 たびに水質が悪化します。回 転児雷也では連続的に洗 浄・剥離を行うため、槽の閉 U-PACを通過する際に 塞を起こすことなく、長期間 微細気泡となる 従来方式 安定した運転を継続すること 回転児雷也 ができます。 運転期間→ 従来 バクテリア 以降、安定運転継続 運転開始 方式 適性生育 処理水質
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連続洗浄式固定生物膜排水処理装置 回転児雷也 -実施例 1- 既設活性 汚泥の能力増強 Application of CFCS to Improve Performance of Existing Activated Sludge Process. 回転児雷也は既存設備の能力増強を容易に行うことができます。特に既設が活性汚泥の 場合、より多くのメリットがあります。 回転児雷也なら 増設 回転児雷也は高負荷をかけても槽の閉塞を起こすことなく長期間 前処理 安定した運転が可能です。このため、既存設備の前段に配置して 負荷を低減することで、装置全体の処理能力を大きく向上させる ことが可能です。 槽内に保持する微生物量が多いため、小さな容量でも非常に大 コンパクト きなBOD除去能力を発揮します。装置は小型化され僅かなスペ ースにも設置可能です。 回転児雷也はコンクリート水槽内に施工するものと、タンク型製品 短納期 があります。タンク型はその殆どを工場で製作してから納入する 調整槽 回転児雷也 活性汚泥槽 ため、工期が非常に短く、工場の稼働への影響を最小限に抑え ることができます。 業  種:豆腐など製造業 排水量 :900→1200m3/日に増産 設置後 既  設:活性汚泥槽1700m3 更なる効果 原水水質 水質  原水  放流  規制値     BOD:1200 mg/L  BOD:1200     4    10 mg/L   COD: 750 mg/L  COD: 750    6    9.7 mg/L   S S: 450 mg/L  S S: 450    5    15 mg/L 汚泥量減 BODの50~90%をあらかじめ除去するので、活性汚泥槽への負   n-H: 70 mg/L  n-H: 70    1↓   5 mg/L 荷が低下し、汚泥発生量も減少します。  容積負荷が0.64→0.85kg/m3・日と増大する  回転児雷也出口でBOD=1200→500mg/Lと 糸状菌の発生はバルキングを引起し、活性汚泥の運転を困難に  ため、前段に回転児雷也を設置して能力を  58%除去となった。このため後段活性汚泥は する恐れがあります。糸状菌発生の原因には諸説ありますが、特  増強した。  容積負荷0.85→0.35kg/m3・日と低減された。 糸状菌抑制 定の物質が糸状菌の発生を誘発することが分かってきています。  回転児雷也R-75H型   一方、回転児雷也内に発生する菌は通常の活性汚泥菌ではな   φ7500×7800H(有効290m3)  余剰汚泥は30~40%削減、糸状菌は全く発生   回転児雷也容積負荷5.0kg/m3・日  しなくなった。 く、糸状菌が優勢になります。このため回転児雷也では糸状菌誘 発物質を処理することができ、後段の活性汚泥槽には誘発物質 が流入しません。回転児雷也には負荷低減に加えて誘発物質を 除去する効果があるため、後段の活性汚泥における糸状菌発生 ※食品(惣菜・菓子・乳業・乳製品・飲料・酒類・食肉加工など)を中心に、医薬品、化学、製紙、 を強く抑制します。 機械工場などの排水処理設備能力増強として多数の実績があります。
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連続洗浄式固定生物膜排水処理装置 回転児雷也 -実施例 2- 直接下水 放流 Application of CFCS – Discharge to Sewage without Clarification. 回転児雷也は余剰汚泥転換率が低いため、処理水のSSを低く抑えることができます。下水放 流時は沈殿などの固液分離を行わずに直接放流することも可能です。 回転児雷也なら 余剰汚泥転換率が低いため、適切な条件化では発生SS量が下 沈殿槽不要 水放流基準を下回ります。そのまま放流することが可能なので、 沈殿槽などの固液分離装置が不要となります。 下水放流 廃棄物削減 固液分離を行わないので余剰汚泥は処理水に同伴して放流され ます。このため廃棄物処分の必要はありません。 煩わしい汚泥管理、薬品管理や脱水機の運転がないため、運転 調整槽 回転児雷也(直列2段) 容易な管理 管理は非常に容易になります。また、汚泥の処理に伴う臭気の発 生もありません。 業 種:ファミリーレストラン     セントラルキッチン 排水量:360m3/日 更なる効果 設 備:回転児雷也R-38型(60m3)×2基 水質     原水  放流  規制値 油分対応 回転児雷也を直列に配置すると、水温が15~20℃以上の時、か  P H: 4.8   7.3 5.8~8.6 なりの油分を分解することができます。詳しいメカニズムは解明さ  BOD:1080    38    300 mg/L れていませんが、以下のような原理が提唱されています。  COD: 430    40     - mg/L  S S: 245    54    300 mg/L 「高負荷をかけた状態では生物膜が厚く成長するため、酸素濃度  n-H: 180    3     30 mg/L が低く、攪拌の弱い、土壌中に類似した環境が出現します。一部 廃棄物としての汚泥発生はなし。 の土壌細菌には油脂分解酵素を分泌するものがあり、自然発生 メンテナンスはスクリーン清掃程度。 するこれらの細菌類の働きにより、油脂の分解が促進される。」 直列配置は前段に大きな負荷がかかり、生物膜が成長する一 方、閉塞の恐れが高まります。回転児雷也では連続洗浄機構に より、閉塞を抑制することができます。直列化による油脂排水処 理は回転児雷也だけが可能な技術です。 ※主に食品、厨房、医薬品、化学、製紙、機械工場などの下水放流向け排水処理設備として  多数の実績があります。
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連続洗浄式固定生物膜排水処理装置 回転児雷也 -実施例 3- 児雷也+ 加圧浮上 Application of CFCS – Discharge to Sewage without Clarification. 回転児雷也と加圧浮上を組合わせることで、河川放流にも対応した処理システムを構築するこ とができます。活性汚泥法に替わるシステムであり、運転管理が容易でありランニングコストも 低い効率的な処理システムです。 回転児雷也なら 通常は生物処理の前段に加圧浮上装置を配置しますが、回転児 先に生物処理 雷也は高濃度や油分を含んだ排水でも槽の閉塞がないため、先 に生物処理を行うことが可能です。 回転児雷也により負荷を低減してから加圧浮上を行うため、少な コスト削減 放流 い薬注量で処理が可能であり、汚泥発生量も抑制することができ ます。 回転児雷也は固定床式であるため微生物は槽内の担体に保持 容易な管理 されています。そのため汚泥濃度・返送汚泥の概念がなく、適切 調整槽 回転児雷也R-75型×4基 スーパー加圧浮上 な溶存酸素の範囲も広いため管理は極めて容易です。 業 種:洋菓子製造業 排水量:1200m3/日 設 備:回転児雷也R-75型(240m3)×4基 更なる効果 スーパー加圧浮上φ3500×2500H 水質     原水  放流  規制値 広く普及している活性汚泥法ですが、汚泥濃度・返送量・引抜量・  P H:5~7   7.3 5.8~8.6 「脱」活性汚泥 酸素濃度など管理項目が多い上、流入排水などの変化に弱く適  BOD:2500     8     20 mg/L 切な管理には長い経験を要します。回転児雷也を中心としたシス  S S: 600    4     30 mg/L テムは管理項目が少なく、変動にも強いため管理が容易で安定  n-H: 400    3     10 mg/ したシステムを実現します。 弊社の「スーパー加圧浮上装置」、高分子凝集剤「デンハーフロッ Super DAF ク」、「高分子自動溶解装置」を併せて使用すれば、より効率的な 処理システムが可能です。 ※主に食品、厨房、医薬品、化学、製紙、機械工場などの新設排水処理設備として多数の   実績があります。
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連続洗浄式固定生物膜排水処理装置 回転児雷也 運転実績:油脂排水と汚泥削減効果  タンク型とコンクリート水槽の施工例 油脂排水処理 タンク型 惣菜製造排水の3年間にわたる水質の経過を示します。流入原水のn-Hはばらつきがあり 工場で制作したものを設置するので短工期で施工可能です。約50m3程度のものまで製 ますが、150~200mg/L程度までであれば安定的に放流基準を満たすことができていま 作可能ですが、それ以上の大型は現地製缶かコンクリート水槽での施工となります。 す。(回転児雷也による直接下水放流) 300 200 100 原水n-H 処理水n-H 放流基準(30mg/L) 0 汚泥削減効果 コンクリート水槽型 コンクリート水槽内に回転児雷也を施工します。4隅を固定散気管とすることで四角い水 活性汚泥を中心としたシステムの前段に回転児雷也を設置した場合の汚泥発生量の経 槽にも施工可能です。新設時に調整槽などと同時に施工することで運転管理の容易な 過を示します。児雷也設置後に約40%の汚泥量削減を達成しています。 装置とすると同時に、全体のコストを削減することが可能です。 脱水ケーキ量の推移 500 100000 約40%の削減を達成 90000 400 80000 児雷也導入 70000 300 60000 50000 200 40000 30000 100 20000 脱水ケーキ量 排水量 10000 0 0 回転児雷也導入による汚泥削減の例 脱水ケーキ量[T/月] 原水・処理水n-H[mg/L] 2002年1月 2002年1月 2003年1月 2003年1月 2004年1月 2004年1月 2005年1月 2005年1月 2006年1月 2006年1月 2007年1月 排水量[m3/月]