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【導入事例】ルネサスエレクトロニクス様

事例紹介

次世代データセンター向け「HPE FlexFabric 12900Eスイッチシリーズ」 半導体設計業務を支える基幹ネットワークを100GbEで更新 高速・低遅延のみならず信頼性や運用性も向上

◆ポイント
10GbEから100GbEへの更新で高速・低遅延化を実現
スイッチの機能を駆使することで運用性も向上
あらゆる障害を想定し、ダウンしないシステムを設計
◆導入製品
HPE FlexFabric 12900Eスイッチシリーズ
HPE FlexFabric 5710スイッチシリーズ

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このカタログについて

ドキュメント名 【導入事例】ルネサスエレクトロニクス様
ドキュメント種別 事例紹介
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登録カテゴリ
取り扱い企業 エイチ・シー・ネットワークス株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧)

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このカタログの内容

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導入事例 次世代データセンター向け「HPE FlexFabric 12900Eスイッチシリーズ」 ルネサスエレクトロニクス株式会社 様 半導体設計業務を支える基幹ネットワークを 100GbEで更新 高速・低遅延のみならず信頼性や運用性も向上 ▪ 10GbEから100GbEへの更新で高速・低遅延化を実現 Point ▪ スイッチの機能を駆使することで運用性も向上 ▪ あらゆる障害を想定し、ダウンしないシステムを設計 ルネサスエレクトロニクス株式会社 日立製作所、三菱電機、NECの半 導体部門をルーツに持ち、研究開発 から設計・製造、販売やサービスまで の事業を一貫して手掛ける大手半導 回路規模増大などの要因から 「半導体設計環境は、設計工期を少しでも短 体メーカー。マイコンやSoC、アナ 半導体設計のシステムインフラが逼迫 縮するために高速処理が求められており、仮想 ログ、パワー半導体など幅広い製品 サーバーは使わず、ベアメタルサーバーで高速 ポートフォリオを持ち、オートモーティ ルネサスエレクトロニクス株式会社(以下、 処理を実現しています」と説明するのは、マス ブ、インダストリアル、インフラ、IoT ルネサス)は、MCU(Micro Control Unit)や ク・EDAインフラ管理部 EDA基盤管理課 課長 などさまざまな領域で業界屈指の半 SoC(System on Chip)をはじめ、アナログ の宮沢 タマミ氏。 導体サプライヤーとなっている。連 やパワー半導体などを取り扱う大手半導体メー 「当社のサーバーセンターでは、重要な財産 結従業員数は2020年12月末時点で カーだ。日立製作所、三菱電機、NECの半導体 である設計データをファイルサーバーに集約 18,753名。 部門につながる技術的系譜にルーツを持つ。近 し、データが損なわれないよう重要度に応じた https://www.renesas.com/jp/ja 年では、米国のアナログ半導体メーカーである 複数のバックアップサービスを用いて管理して IntersilやIntegrated Device Technology(IDT) います。データ処理を担う各サーバーは、この を相次いで買収。経営統合や子会社化を通じて ファイルサーバー上の設計データにネットワー 技術基盤やポートフォリオのさらなる拡充・強 クを介してアクセスするわけですが、ベアメタ 化を図っている。 ルサーバーを使っているため設計環境を変更す 「 IntersilおよびIDTとの統合により、インフ るたびにポートをつなぎ変えるなどの物理的作 ラ、データセンターなどデータエコノミー関連 業が発生していました」(宮沢氏) 分野への事業領域を拡大するとともに、産業・ サーバーセンターは、広域災害への備えとし 自動車分野でのポジション強化を図っていま て東京および大阪の2拠点をWANで結んだ構 す」と、マスク・EDAインフラ管理部 部長の前 成となっている。データ量の増大は、WANを 床 和行氏は説明する。 はじめとするネットワーク環境にも影響を及ぼ 半導体製品においては、標準品だけでなく顧 していたという。 客ごとの要件に合わせ個別に設計するカスタム 「ファイルサーバーのプライマリーとバック 品も多いことから、マスクやEDAのインフラ アップの間で実施しているデーリーの差分バッ は常に負荷が高い。顧客ニーズに合わせて次々 クアップは、所要時間が長引くようになり、 導入製品 に新たな半導体を設計しなければならないうえ SLAを維持できなくなりつつありました。EDA ・HPE FlexFabric に、その半導体は微細化が進み、回路規模が年 ツールが稼働するサーバーも回路規模増大に伴 12900Eスイッチシリーズ を追うごとに増大し続けているため、設計デー い、より大量のCPUリソースが必要となって ・HPE FlexFabric 5710スイッチシリーズ タの量も著しく増え続けている。また、その設 台数が増え、ファイルサーバーとの通信ポート 計データを処理するサーバーにも負荷がかかっ が枯渇しつつありました」と、EDA基盤管理課 ていた。 主任技師の水野 広史氏は説明する。
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武蔵サーバーセンターネットワーク全体イメージ 100G 10G ファイルサーバー群 LSXM1SUPB1 LINK ACT LINK ACT LSXM1SUPB1 LINK ACT LINK ACT ACTIVE ACTIVE HOST OK RUN HOST 0 RESET OK RUN 0 0 RESET 0 FAIL ALM FAIL ALM FAN PWR 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 FAN PWR 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 CONSOLE 1 2 3 MANAGEMENT 4 USB SLOT CONSOLE 1 2 3 MANAGEMENT 4 USB SLOT LSXM1SUPB1 LINK ACT LINK ACT LSXM1SUPB1 LINK ACT LINK ACT ACTIVE ACTIVE HOST OK RUN HOST 1 RESET OK RUN 1 1 RESET 1 FAIL ALM FAIL ALM FAN PWR 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 FAN PWR 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 CONSOLE 1 2 3 MANAGEMENT 4 USB SLOT CONSOLE 1 2 3 MANAGEMENT 4 USB SLOT 40GBASE-R-QSFP+ 40GBASE-R-QSFP+ 2 2 2 2 CoreSwitch 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 40GBASE-R-QSFP+ 40GBASE-R-QSFP+ 3 3 3 3 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 1 1 10GBASE-R-SFP+ 40GBASE-R-QSFP+ 15 10GBASE-R-SFP+ 40GBASE-R-QSFP+ 15 1 23 25 25 1 23 25 25 17 17 18 18 4 2 24 26 4 4 2 24 26 4 16 16 26 26 3 3 1 1 10GBASE-R-SFP+ 40GBASE-R-QSFP+ 15 10GBASE-R-SFP+ 40GBASE-R-QSFP+ 15 1 23 25 25 1 23 25 25 17 17 18 18 5 2 24 26 5 5 2 24 26 5 16 16 HPE 12908E 26 26 3 3 1 1 10GBASE-R-SFP+ 40GBASE-R-QSFP+ 15 10GBASE-R-SFP+ 40GBASE-R-QSFP+ 15 5 1 23 5 1 23 2 25 2 25 17 17 18 18 6 2 24 26 6 6 2 24 26 6 16 16 26 26 3 3 7 7 7 7 8 8 8 8 9 9 9 9 ×2 AccessSwitch ず行えるようにDyanamicVLANの採用も HPE 5710 検討した。 ×27 「今回の設計ではL3-L2スイッチ階層の フラットな構成となり、障害発生リスクの 最小化や、高速・低遅延を実現できました。 CPUサーバー群 今までの構築実績もあり、スムーズにネッ トワーク設計からサービス開始までの準備 をお任せできたと考えています」(水野氏) ネットワーク機器更改に向けて 「もしコアスイッチにトラブルがあれば、 提案内容、品質、コスト、 設計環境が完全に停止してしまいます。リ 高速・低遅延なネットワークを構築 安心感の観点でベンダーを選定 スク対策として第一に依頼したのは、安全 設計業務の工数と時間の削減に寄与 で確実な移行スキーム、更新時のサーバー 2019年、サーバーセンターで稼働する センター停止期間最小化や切り戻しなどの ネットワーク環境を更改したことで、さ ネットワーク機器の耐用年数が迫る中、ル 準備でした。そのほか、運用移行後に万が まざまな効果が得られたという。まずは高 ネサスはこれまでの課題を踏まえネット 一障害が発生した場合でもシステム全体の 速・低遅延化などにより、設計業務に使用す ワークの高速化を検討。その目玉となるの 停止に波及させないよう、局所的な影響に るEDAツールの実行時間短縮だ。例えば、 が通信規格で、従来の10GbEに代わり最新 とどめる構成とすることも条件でした」(上 物理検証ツールの実行時間が最大で35% の100GbEを採用するという計画だった。 山氏) 短縮でき、設計工期短縮に寄与すると見込 まずは、いくつかのベンダーに要件を提 ネットワーク構築では、コアスイッチ まれている。またファイルサーバーのバッ 示して提案を募り、その内容や費用感など に「HPE FlexFabric 12900Eスイッチシ クアップ時間も、SLAを維持できるように を評価した。 リーズ」を採用。複数の物理スイッチを仮 なったとのことだ。 「一つは、長期利用を見据え、必要ポート 想的に1台のスイッチとして扱える「 IRF 「物理検証ツールの実行時間短縮は、当初 数を考慮した拡張性を有することです。ま ( Intelligent Resilient Framework)機能」 の設計要求を満たしているようです。また、 た、障害発生リスクを最小化すると同時に、 を活用することで、スイッチの設定や運用 ネットワークトラフィックの要因と推定さ 高速・低遅延のネットワーク設計を実現す が容易になるといったメリットが得られた れるGUIツールのレスポンス悪化に関する るためにも、極力シンプルな構成を採用し という。 クレームも、更改後には聞かなくなりまし たいと考えていました。さらに、能力増強 また今回のプロジェクトでは、新たなア た」と、EDA基盤管理課の伊丹 聡氏は説明 と耐障害性向上の両方の観点から、従来ま クセス管理手法にも挑戦。 する。 でのActive-Standby構成でなく、Active- 「半導体設計業務は、当社だけでなくさ 「昨今のEDAベンダーとクラウドベン Active構成にすることにしました(」水野氏) まざまなビジネスパートナーと共同で行っ ダーが密接に絡んだ設計環境を将来利用す この要件を受けて提案を寄せたのが、エ ているため、それぞれの環境でアクセスで ることを見据えて、オンプレ環境と他社ク イチ・シー・ネットワ-クスだった。EDA基 きてしまわぬよう、適切なアクセスコント ラウド環境との蜜結合のあり方において、 盤管理課 プリンシパルスペシャリストの上 ロールが必須でした。同時に、個々の設計 セキュリティを担保したうえでのネット 山 欣也氏は、選定理由について以下のよう プロジェクトは状況に応じて必要リソース ワーク設計も重要なファクタの一つになる に語る。 が変動するため、それぞれの環境のリソー と考えています。今後もエイチ・シー・ネッ 「決め手となった点は、数多くの要件を提 スを容易に変更できるようにしたいとも考 トワ-クスには、将来の設計環境の多様化 示したにも関わらずコスト面で優位だった えていました」(水野氏) に備え、当社のニーズに合致するソリュー ことです。当社へのネットワーク機器導入、 以前のネットワークでは、セキュリティ ションの提案を期待しています」(宮沢氏) 構内LANの構築・運用実績があることも安 ロールに応じたアクセスコントロールを、 心感につながりました」 ファイアウォールで実施していた。新たな こうして2019年秋にネットワーク機器 ネットワークでは、セキュリティロールを 更改プロジェクトが始動。重要度の高いシ 考慮した体系へと社内IPアドレスを刷新 ステムの完全停止を伴う機器更改だけに、 し、レイヤー3スイッチによるアクセスコ 周到な準備は必須であり、特にネットワー ントロールの実施を計画。また、セキュリ ク機器を切り替える際のリスク対策を強く ティロール間のサーバーの移動やネット 求めたという。 ワークの変更も、物理的な接続変更を伴わ 〒111-0053 東京都台東区浅草橋1-22-16 ヒューリック浅草橋ビル4階 ※記載されている団体名および製品名は、各社の商標または登録商標です。 https://www.hcnet.co.jp/ ※記載の情報(役職名、製品仕様、サービスの内容、お問い合わせ先、URLなど)は、取材時の情報です。 ※本事例に記載の製品を輸出される場合には、外国為替および外国貿易法の規制ならびに米国輸出管理規則など外国の輸出関連法 CAT.NO.HCNET-060 Printed in Japan 202104 規をご確認の上、必要な手続きをおとりください。なお、ご不明な場合は、弊社担当営業にお問い合わせください。 HP FlexFabric 12908E Switch JH255A LSXM1QGS48HB1 LSXM1QGS48HB1 LSXM1QGS48HB1 LSXM1QGS48HB1 LSXM1QGS48HB1 HP FlexFabric 12908E Switch JH255A LSXM1QGS48HB1 LSXM1QGS48HB1 LSXM1QGS48HB1 LSXM1QGS48HB1 LSXM1QGS48HB1