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【基礎知識】AI外観検査の基礎知識|ルールベース画像処理との違い、照明・カメラの選び方、多カメラ構成、導入(PoC)の進め方

ハンドブック

AIモデルを変えても精度が上がらない、PoCから本番に進めない――その原因の多くは撮像と導入の設計にあります。品質保証・検査担当者向けに要点を図表で整理した入門ガイドです

【AI外観検査の基礎知識――照明・カメラ・判定方式の選び方と導入の進め方】
外観検査へのAI導入が広がっています。一方で「モデルを変えても精度が上がらない」「PoCでは動いたのに本番に進めない」という声も少なくありません。原因の多くは、AIモデルそのものではなく、撮像や導入の設計にあります。AIモデルの精度と、検査システムとしての精度は同じではありません。
本書では、ルールベース画像処理とAI検査の違いから、照明・カメラの撮像設計、判定処理の流れ、既存検査との役割分担、多カメラ構成の考え方、PoCの進め方までを順に整理します。特定の製品に依存しない基礎知識として、社内勉強会などにご活用ください。

【本書の内容(全9ページ)】
■01 ルールベース検査とAI検査の違い
ルールベース検査は基準値との比較で、AI検査は画像から学習した特徴で判定します。両者は置き換えではなく、得意分野で分担するのが基本です。
■02 照明・光学系が精度の上限を決める
AIは入力画像からしか判断できません。欠陥が画像に映らなければ、どんなモデルでも検出できません。照明とレンズの設計は、AI精度の上限を決める工程です。
■03 カメラと接続規格の選び方
カメラの接続規格の選定は、AIモデルの精度とは独立した問題です。誤るとフレーム落ちや遅延、帯域不足が起き、検査が安定しません。
■04 判定処理の流れと多カメラ構成
検査は「撮る→整える→推論→判定→出力」の流れで進みます。複数カメラを1台のPCで処理する場合は、推論以外の段も含めて負荷を見積もります。
■05 導入(PoC)の進め方
PoCが本番に進まない原因の多くは、技術よりも事前準備の不足です。成功基準・データ・環境・機材・運用の5観点を、着手前に固めます。
■巻末 導入前チェックリスト(10項目)/用語集(10語)

【こんな方におすすめです】
・品質保証・検査工程を担当している方
・外観検査へのAI導入を検討中の方
・PoCの計画・評価に関わる方
特定メーカーの製品に依存しない基礎知識として、設計レビューや社内勉強会、新人教育の資料にもご活用いただけます。

【発行元について】
巻末では、本書のテーマに関連する当社のエッジAI PC「AironiA(アイロニア)」シリーズ(AIR-AD-AI-001/AIR-WP-AI-001/AIR-WP-AI-002)を1ページでご紹介しています。
AironiAはエッジAI PCのハードウェア製品です(AIR-WPモデルはIP67防水対応)。AIモデルの開発・ソフトウェア構築・検査システムのインテグレーションは弊社の提供範囲外となります。製品仕様のご確認・評価機のご依頼・ご購入に関するお問い合わせは、アナログ・テック株式会社まで。
※Axelera AI、Metisは、Axelera AI社の商標または登録商標です。
※Hailo、Hailo-8は、Hailo社の商標または登録商標です。
※NVIDIA、Jetson、CUDAは、米国およびその他の国におけるNVIDIA Corporationの商標または登録商標です。
※GigE Vision、USB3 Vision、Camera Linkは、Association for Advancing Automation(A3、旧AIA)の商標です。
※CoaXPressは、一般社団法人日本インダストリアルイメージング協会(JIIA)の商標です。
※その他、本書に記載の会社名・製品名・規格名は、各社・各団体の商標または登録商標です。

このカタログについて

ドキュメント名 【基礎知識】AI外観検査の基礎知識|ルールベース画像処理との違い、照明・カメラの選び方、多カメラ構成、導入(PoC)の進め方
ドキュメント種別 ハンドブック
ファイルサイズ 1.2Mb
登録カテゴリ
取り扱い企業 アナログ・テック株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧)

このカタログの内容

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Analog Tech. アペルザカタログ|基礎知識特集(品質管理) 基礎知識ガイド|品質管理 AI外観検査 の基礎知識 撮像・判定・役割分担から導入の進め方まで 保存版|現場の技術者のための基礎知識ガイド 照明・カメラ・判定方式の選び方と導入の進め方 POINT 01 POINT 02 POINT 03 撮像の設計 判定の仕組み 導入の進め方 照明・レンズ・カメラ ルールとAIの違い 多カメラ構成の見積もり 精度の上限を決める要素 既存検査との役割分担 PoCを本番につなぐ 検査の精度は、AIの前の「撮り方」で決まる。 アナログ・テック株式会社 産業用PC・エッジAI PCのハードウェアメーカー|社内勉強会・新人教育にもご活用ください
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AI外観検査の基礎知識 基礎知識ガイド|品質管理 はじめに 外観検査へのAI導入が広がっています。一方で「モデルを変えても精度が上がらない」「PoCでは動いた のに本番に進めない」という声も少なくありません。原因の多くは、AIモデルそのものではなく、撮像 や導入の設計にあります。AIモデルの精度と、検査システムとしての精度は同じではありません。 本書では、ルールベース画像処理とAI検査の違いから、照明・カメラの撮像設計、判定処理の流れ、既 存検査との役割分担、多カメラ構成の考え方、PoCの進め方までを順に整理します。特定の製品に依存 しない基礎知識として、社内勉強会などにご活用ください。 こんな方におすすめです ● 品質保証・検査工程を担当している方 ● 外観検査へのAI導入を検討中の方 ● PoCの計画・評価に関わる方 目次 01 ルールベース検査とAI検査の違い p.3 02 照明・光学系が精度の上限を決める p.4 03 カメラと接続規格の選び方 p.5 04 判定処理の流れと多カメラ構成 p.6 05 導入(PoC)の進め方 p.7 + 導入前チェックリスト/用語集 p.8 アナログ・テック株式会社 2
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AI外観検査の基礎知識 基礎知識ガイド|品質管理 01 ルールベース検査とAI検査の違い ルールベース検査は基準値との比較で、AI検査は画像から学習した特徴で判定します。両者は 置き換えではなく、得意分野で分担するのが基本です。 ルールベースの画像処理は、位置ずれ・欠品・寸法などを、設定した基準値と比べて判定します。確実 で速い反面、基準を厳しくすれば過検出が、緩めれば見逃しが増えます。多品種では品種ごとの基準調 整も負荷になります。 AI検査は、良品・不良品の画像を学習したモデルで判定します。はんだのぬれ不良、微細なブリッジ、 異物など、基準値で切りにくい欠陥を安定して判定しやすいのが特長です。 一次・二次・最終の3段で分担 実務では、既存のAOI(自動光学検査装置)が全数を一次判定し、NGや判定保留の画像だけをAIが二次 判定する構成が効果的です。AIも迷った画像だけを人が最終判定します。AIの処理対象が一部に絞られる ため、全数処理より負荷も軽くなります。 AOI(一次)・AI(二次)・人(最終)の役割分担 現場のポイント 人の最終判定を「正解ラベル」として蓄積し、再学習に使いましょう。目視が単なる救済から、学習デー タ作りに変わります。 アナログ・テック株式会社 3
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AI外観検査の基礎知識 基礎知識ガイド|品質管理 02 照明・光学系が精度の上限を決める AIは入力画像からしか判断できません。欠陥が画像に映らなければ、どんなモデルでも検出で きません。照明とレンズの設計は、AI精度の上限を決める工程です。 代表的な4つの照明方式 ● リング照明:正面から均等に照らす汎用型。光沢面はハレーションに注意 ● ドーム照明:拡散光で影を抑える。微細な傷や色むらの検出に向く ● 同軸落射照明:平坦な鏡面の傷・段差を、反射の差として捉える ● バックライト:シルエットで外形寸法・穴の有無・欠けを見る 外観検査で使われる代表的な4つの照明方式 レンズと安定性の要点 ● 最小欠陥に対する1画素の実寸を確認(0.1mmの傷なら0.05mm/画素以下) ● 寸法検査では、視差の出にくいテレセントリックレンズを検討 ● 照明の波長を変えると、素材によっては欠陥のコントラストが上がる ● 輝度の変動は精度低下に直結。定電流駆動で輝度を一定に保つ 現場のポイント 照明を決める前に学習データを集めると、照明変更時に撮り直しになります。照明設計はAI開発で最初 に着手します。 アナログ・テック株式会社 4
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AI外観検査の基礎知識 基礎知識ガイド|品質管理 03 カメラと接続規格の選び方 カメラの接続規格の選定は、AIモデルの精度とは独立した問題です。誤るとフレーム落ちや遅 延、帯域不足が起き、検査が安定しません。 規格 帯域の目安 ケーブル長 主な用途 GigE Vision 約125MB/s(1GbE) 最大100m 多台数・長距離。最も普 及 USB3 Vision 最大約400MB/s 最大5m 評価・PoC環境 Camera Link 約255〜680MB/s 最大10m程度 高速・高解像度 CoaXPress 約750〜1,500MB/s/ポー ト 最大40m(CXP-6) 超高速・高解像度 最初に検討するのは多くの場合GigE Visionです。ラインカメラや超高解像度カメラで帯域が足りない場 合に、Camera LinkやCoaXPressを検討します。この2つは専用のキャプチャボードが必要です。 必要な総帯域を先に計算する 解像度・フレームレート・台数から総帯域を計算します。例えば1,920×1,080画素・8ビット・30fpsな ら約60MB/sで、1GbEで足ります。同じカメラを4台並べると約240MB/sとなり、NIC1ポートでは不足し ます。 ● GigE Visionの複数台運用は、カメラごとに専用NICポートを割り当てるのが基本 ● ジャンボフレームは、OS側とカメラ側の両方で設定を一致させる ● キャプチャボードを使う場合は、PC側のPCIeスロットの空きを確認 ● OSとカメラSDKのバージョン互換性を事前に確認する 現場のポイント USB3 Visionは手軽ですが、長距離・多台数の本番運用には制約があります。PoCの構成のまま本番に 進めるか、早めに確認しましょう。 ※本ページに記載の規格名・製品名は、各団体・各社の商標または登録商標です(詳細は最終ページ「商標について」)。 アナログ・テック株式会社 5
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AI外観検査の基礎知識 基礎知識ガイド|品質管理 04 判定処理の流れと多カメラ構成 検査は「撮る→整える→推論→判定→出力」の流れで進みます。複数カメラを1台のPCで処理 する場合は、推論以外の段も含めて負荷を見積もります。 判定処理の5ステップ ● 画像取得:トリガーに同期してカメラでワークを撮影する ● 前処理:リサイズ・正規化・色変換でAIの入力形式に整える ● AI推論:学習済みモデルで異常・不良を判定する ● 後処理・判定:推論結果を解釈し、合否を決める ● 出力・制御:合否信号をDIO等でPLCや排除機構へ返す 前処理から後処理までは、推論用PC(AI PC)が担います。判定はライン速度に合わせて返す必要があり ます。例えば毎秒30枚なら、1枚あたりの許容時間は約33ミリ秒です。 多カメラ構成の見積もり方 1台のPCで何台のカメラを処理できるかに、一意の答えはありません。解像度・必要fps・モデルの重さ・ 同時に動かすモデル数で大きく変わります。カタログの「最大○ch」は特定条件下の数字です。 ● 必要fps×台数で総推論回数を出す(例:10台×5fps=50回/秒) ● ライン検査はトリガー同期で、必要なタイミングだけ推論できる ● デコード・前処理・後処理は主にCPUの仕事。推論だけがNPU等の仕事 ● TOPSではなく、対象モデル・解像度での実測スループットで見積もる ● 本番構成で通し測定し、CPU・NPUとも常時100%にしない 現場のポイント 台数が思ったほど伸びないとき、詰まりは推論ではなく、画像の入口(受信・デコード・前処理)にあ ることが少なくありません。 アナログ・テック株式会社 6
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AI外観検査の基礎知識 基礎知識ガイド|品質管理 05 導入(PoC)の進め方 PoCが本番に進まない原因の多くは、技術よりも事前準備の不足です。成功基準・データ・環 境・機材・運用の5観点を、着手前に固めます。 ● 成功基準:検出率・処理速度・誤検知数などを定量で先に合意する ● データ:照明変化や不良の種類など、本番に近い多様な画像を集める ● 設置環境:温度・粉塵・電源・ネットワークの制約を洗い出す ● 機材の仮選定:本番を見据え、過剰でも過小でもない構成にする ● 運用・保守:再学習、監視、ハードの長期供給まで見据える PoCを本番につなげる事前準備の5観点 既存検査の結果を学習データに 既存検査のNG画像と、目視の最終判定を一定期間保存すれば、そのまま学習データになります。最初は 過検出の多い欠陥種1つに絞り、AIを既存検査の後段に並走させます。 現場のポイント AIの判定は、最初は参考表示に留めます。人の判定との一致率と見逃しゼロを確認してから、目視の省 略に使いましょう。 アナログ・テック株式会社 7
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AI外観検査の基礎知識 基礎知識ガイド|品質管理 導入前チェックリスト □ 検出したい欠陥の種類と最小サイズを定義したか □ 欠陥が画像に明確に映る照明方式を試したか □ 1画素あたりの実寸が、最小欠陥の検出に足りるか □ 照明の輝度を一定に保つ仕組みがあるか □ 解像度・fps・台数から必要な総帯域を計算したか □ ライン速度から1枚あたりの許容処理時間を出したか □ 対象モデルでの実測スループットで見積もったか □ 既存検査との役割分担(一次・二次・最終)を決めたか □ PoCの合格基準(検出率・速度・誤検知)を合意したか □ 本番の台数・再学習・保守の体制を想定したか 用語集 自動光学検査装置。設定した基準値との比較で、部品の位置ずれや欠品などを判定す AOI る。 ルールベース検査 人が決めた基準値で合否を判定する方式。確実で速いが、基準の調整に手間がかかる。 過検出 良品を不良と判定してしまうこと。目視による再判定の負荷を増やす原因になる。 ハレーション 光沢面の正反射で画像が白飛びする現象。欠陥が画像に現れにくくなる。 テレセントリックレンズ 視差が生じにくいレンズ。ワークの高さが多少変わっても寸法誤差が出にくい。 ギガビットイーサネットを使う産業用カメラ規格。最大100mの配線が可能で広く普 GigE Vision 及。 フレームグラバー Camera LinkやCoaXPressのカメラ映像をPCに取り込む専用の拡張カード。 NPU AI推論に特化した演算プロセッサ。推論処理をCPUから切り離して効率よく実行する。 1秒あたりの演算回数(兆回単位)を示す理論性能値。実際の推論速度はモデルで変 TOPS わる。 PoC 概念実証。本番導入の前に、小規模で効果や実現性を確かめる実証実験。 ※本ページに記載の規格名・製品名は、各団体・各社の商標または登録商標です(詳細は最終ページ「商標について」)。 アナログ・テック株式会社 8
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AI外観検査の基礎知識 基礎知識ガイド|品質管理 PR|AI外観検査の推論用PCをお探しの方へ AironiA(アイロニア)エッジAI PC 3種類のAIアクセラレータから、検査ラインの条件(カメラ台数・設置環境・既存のAI資産)に合わせて選 べるエッジAI PCシリーズです。 AIR-AD-AI-001 AIR-WP-AI-001 AIR-WP-AI-002 型番 AIアクセラレータ(単体値) 筐体・設置環境 検査ラインでの使いどころ Axelera AI Metis® AIPU コンパクト・屋内/ラック 多カメラの同時推論 AIR-AD-AI-001 214 TOPS/8〜15W ※1 (防水防塵なし) 最大24ch ※2 Hailo-8™ IP67防水・ファンレス 水・粉塵のある工程 AIR-WP-AI-001 26 TOPS/2.5W M12防水コネクタ 省電力の常時稼働 NVIDIA Jetson AGX Orin IP67防水 GPU前提の検査AI AIR-WP-AI-002 最大275 TOPS PoE+×4(カメラ直結) カメラ給電を一本化 ※1 AI推論部(Metis® AIPU)単体の値です。PC全体の消費電力ではありません。 ※2 YOLOv5使用時。モデル・解像度などの条件により変動します。 商標について Axelera AI、Metisは、Axelera AI社の商標または登録商標です。 Hailo、Hailo-8は、Hailo社の商標または登録商標です。 NVIDIA、Jetson、CUDAは、米国およびその他の国におけるNVIDIA Corporationの商標または登録商標です。 GigE Vision、USB3 Vision、Camera Linkは、Association for Advancing Automation(A3、旧AIA)の商標です。 CoaXPressは、一般社団法人日本インダストリアルイメージング協会(JIIA)の商標です。 その他、本書に記載の会社名・製品名・規格名は、各社・各団体の商標または登録商標です。 お問い合わせ|アナログ・テック株式会社 AironiAはエッジAI PCのハードウェア製品です(AIR-WPモデルはIP67防水対応)。AIモデルの開発・ソフトウェア構 築・検査システムのインテグレーションは弊社の提供範囲外となります。製品仕様のご確認・評価機のご依頼・ご購 入に関するお問い合わせは、アナログ・テック株式会社まで。 アナログ・テック株式会社 9