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前例のない変革活動を立ち上げたパンドウイットのインタビュー 【CEOマガジンアジア 2018年5月号】

ホワイトペーパー

数年にわたってパンドウイットの業務を詳しく観察し、管理上の問題がプロセスと生産性の足かせになっていることに気付いた彼が立ち上げた変革活動をご紹介します。

ソリューションの共同開発から、地域および世界全体のチャネルパートナーシップへのクラス最高の展開まで、パンドウイットをお選びいただいたお客様は、自らのビジネス目標を達成し、予測および測定可能な結果を手にすることができます。

パンドウイットのコンサルティングアプローチにより、お客様のニーズを見極め、適切なチャネルパートナーを割り当てて、計画と設計から配送、配備、メンテナンス、運用に至るプロジェクトのライフサイクル全体にわたって専門知識とサービスを提供できます


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このカタログについて

ドキュメント名 前例のない変革活動を立ち上げたパンドウイットのインタビュー 【CEOマガジンアジア 2018年5月号】
ドキュメント種別 ホワイトペーパー
ファイルサイズ 4.9Mb
登録カテゴリ
取り扱い企業 パンドウイットコーポレーション日本支社 (この企業の取り扱いカタログ一覧)

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このカタログの内容

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インタビュー | INSPIRE CEO マガジンアジア 2018 年 5 月号に掲載された英語の原文を、出版社の許可を得て 日本語訳しています。英語原文の記事はこちらをご覧ください。 theceomagazine.com | 1 https://www.theceomagazine.com/executive-interviews/it-electronics/harry-woo/
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INSPIRE | インタビュー Harry Woo は、パンドウイットのアジア太平 洋地域担当マネージングディレクター兼シニ アバイスプレジデントに就任した時、この地 域で前例のない変革活動を立ち上げました。 文 SHARON MASIGE • 写真 LIM YEW KWANG し、近くで話を聞かせてもらうことがあるとしたら、 もHarry Woo の発する言葉から火花の音が聞こえてくるように感じるかもしれません。朗らかに紡いでいく彼の言葉のせいかもしれませんし、考えをまとめるために彼が少し間を置くせいかもしれません。さて、ここからは未来につ いて語る Harry のきらびやかな知識を聞き漏らさないよ うにしましょう。きらめきの窓を通して見えてくるのは、絶え間なく変化し 続けては次々と人々を結びつけていくテクノロジーという景色なのかもしれ ません。Harry の予測に価値があることは、成長、利益、リーダーシップに 溢れた眩しい経歴からも明らかでしょう。そして、予測した地点に到達する ため、彼ならではの戦略性と段階的アプローチがとても有益であるというこ とも証明されているのです。 元の記事 The CEO Magazine 詳しくは、以下をご覧ください theceomagazine.com CEO マガジンアジア 2018 年 5 月号に掲載された英語の原文を、出版社の許可を得て CEO マガジンアジア 2018 年 5 月号に掲載された英語の原文を、出版社の許可を得て 60 | theceomagazine.com 日本語訳しています。英語原文の記事はこちらをご覧ください。 日本語訳しています。英語原文の記事はこちらをご覧ください。 https://www.theceomagazine.com/executive-interviews/it-electronics/harry-woo/ https://www.theceomagazine.com/executive-interviews/it-electronics/harry-woo/
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INSPIRE | インタビュー Harry Woo は、パンドウイットのアジア太平 洋地域担当マネージングディレクター兼シニ アバイスプレジデントに就任した時、この地 域で前例のない変革活動を立ち上げました。 文 SHARON MASIGE • 写真 LIM YEW KWANG し、近くで話を聞かせてもらうことがあるとしたら、 もHarry Woo の発する言葉から火花の音が聞こえてくるように感じるかもしれません。朗らかに紡いでいく彼の言葉のせいかもしれませんし、考えをまとめるために彼が少し間を置くせいかもしれません。さて、ここからは未来につ いて語る Harry のきらびやかな知識を聞き漏らさないよ うにしましょう。きらめきの窓を通して見えてくるのは、絶え間なく変化し 続けては次々と人々を結びつけていくテクノロジーという景色なのかもしれ ません。Harry の予測に価値があることは、成長、利益、リーダーシップに 溢れた眩しい経歴からも明らかでしょう。そして、予測した地点に到達する ため、彼ならではの戦略性と段階的アプローチがとても有益であるというこ とも証明されているのです。 元の記事 The CEO Magazine 詳しくは、以下をご覧ください theceomagazine.com CEO マガジンアジア 2018 年 5 月号に掲載された英語の原文を、出版社の許可を得て CEO マガジンアジア 2018 年 5 月号に掲載された英語の原文を、出版社の許可を得て 60 | theceomagazine.com 日本語訳しています。英語原文の記事はこちらをご覧ください。 日本語訳しています。英語原文の記事はこちらをご覧ください。 https://www.theceomagazine.com/executive-interviews/it-electronics/harry-woo/ https://www.theceomagazine.com/executive-interviews/it-electronics/harry-woo/
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インタビュー | INSPIRE Harry Woo のパンドウイットでの経歴は、アジア太 平洋地域の営業担当バイスプレジデントとしてヘッドハ ンティングされた 2011 年に始まります。Harry はその わずか 3 年後にシンガポールに移動し、パンドウイット のアジア太平洋地域を担当する新しいマネージングディ レクター兼シニアバイスプレジデントという要職に就任 しました。 パンドウイットは最初に日本市場に進出して以来、 アジア太平洋地域で 40 年以上活動してきました。同社 は、通信、電源、およびコンピューティング向けの高品 質な電力供給およびネットワークインフラストラクチャ で幅広い信頼を得ています。高品質な各種製品の背後に あるのは、このテクノロジー活況の時代に企業の持続的 なネットワーク接続を支援するという、パンドウイット の最大目標に沿った丁寧な仕事です。パンドウイットは、 自らの使命として 6 つの主な領域、つまりデータセン ター、エンタープライズ、産業ネットワーク、OEM、産 明るい将来へ 業建設と IoT をターゲットにしています。米国イリノイ州に本社を置く同社は、現在、日本を含め、アジア太平 洋全域で 900 名以上の従業員を数え、中国、シンガポー 「ソリューションの共同開発から、 ル、インドネシア、マレーシア、オーストラリアにまで 地域および世界全体のチャネル 活動領域を広げています。 パートナーシップへのクラス最高 の展開まで、パンドウイットをお 活動に火をつける 選びいただいたお客様は、自らの Harry は数年にわたってパンドウイットの業務を詳しく観察した結果、皮肉にも管理上の問題がプロセスと生 ビジネス目標を達成し、予測およ 産性の足かせになっていることに気付きました。新しい び測定可能な結果を手にすること 環境を受け入れるとなると、多くの企業は二の足を踏み ができます。パンドウイットのコ ますが、Harry はそうした妥協を容れませんでした。彼は、 ンサルティングアプローチによ パンドウイットのプロセスを調べ上げ、「Move 123」という、行動の段階を3つに分け、トータルにビジネス戦略 り、お客様のニーズを見極め、適 を見直す体系だった取り組みを展開しました。 切なチャネルパートナーを割り当 Harry は首を横に振りながらこう説明します。「全員 てて、計画と設計から配送、配備、 がそれぞれ違う方向に進もうとしていました。あるチー メンテナンス、運用に至るプロ ムが戦略を策定し、別のチームがそれを実施するという具合です。それで 2014 年に全員を集め、こうしたやり ジェクトのライフサイクル全体に 方はもうやめようと決めました。大量のリソース、時間 わたって専門知識とサービスを提 と労力の無駄だったからです。私たちは、実行する前に 供できます」 戦略について検討できる仕組みを必要としていました。 変化することが必要だったのです」 実際、パンドウイットは変革に着手しました。 パンドウイットの 最初の段階は「7 つの P アプローチ」でした。製品 ディストリビューター : (Product) 戦略はどうなっているか?価格設定 (Pricing) 戦略はどうなっているか?担当者 (People) は誰か?場所 • アジア太平洋地域 /グローバル : (Place)、販促 (Promotion)、プロセス (Process)、および Anixter、Rexel、Sonepar 製造 (Production) はどうなっているか?これらの質問 をすれば、何をする必要があるかを各人が自分で決定で • 中国 : Ingram Micro China、 きると Harry は確信していました。Move 123 は、戦略 Shanghai Haoxun Trade とアイデアを実現可能なものに変えていく助けになりま Development す。こうした体系的な手法があるから、さまざまなチー ムから多数の目標や意見が出てきても道を見失うことは • 日本 : サンテレホン株式会社、 ありません。自ら手を挙げ、共に働き、会社の戦略の実 因幡電機産業株式会社 行計画の策定に参加するようになった従業員たちは、戦 略の共同所有者というべき存在になりました。 • ROAP: FPS-ENP/PT FPS、 しかし、Harry はそこで立ち止まりませんでした。彼 MM Electrical Merchandising が次に着手し進めたのは、パンドウイット のアジア太 (MMEM) 平洋地域のスリム化でした。それは、会社をさらに地域密着型にすることでした。地元の従業員は、戦略の計画 と実行を重ねながら、優れたビジネス感覚を豊富に養っ ています。率直に言えば、その地域に属する人間のほう がその国のことを当然よりよく理解しています。彼らは CEO マガジンアジア 2018 年 5 月号に掲載された英語の原文を、出版社の許可を得て CEO マガジンアジア 2018 年 5 月号に掲載された英語の原文を、出版社の許可を得て 62 | theceomagazine.com 日本語訳しています。英語原文の記事はこちらをご覧ください。 日本語訳しています。英語原文の記事はこちらをご覧ください。 theceomagazine.com | 63 https://www.theceomagazine.com/executive-interviews/it-electronics/harry-woo/ https://www.theceomagazine.com/executive-interviews/it-electronics/harry-woo/
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インタビュー | INSPIRE Harry Woo のパンドウイットでの経歴は、アジア太 平洋地域の営業担当バイスプレジデントとしてヘッドハ ンティングされた 2011 年に始まります。Harry はその わずか 3 年後にシンガポールに移動し、パンドウイット のアジア太平洋地域を担当する新しいマネージングディ レクター兼シニアバイスプレジデントという要職に就任 しました。 パンドウイットは最初に日本市場に進出して以来、 アジア太平洋地域で 40 年以上活動してきました。同社 は、通信、電源、およびコンピューティング向けの高品 質な電力供給およびネットワークインフラストラクチャ で幅広い信頼を得ています。高品質な各種製品の背後に あるのは、このテクノロジー活況の時代に企業の持続的 なネットワーク接続を支援するという、パンドウイット の最大目標に沿った丁寧な仕事です。パンドウイットは、 自らの使命として 6 つの主な領域、つまりデータセン ター、エンタープライズ、産業ネットワーク、OEM、産 明るい将来へ 業建設と IoT をターゲットにしています。米国イリノイ州に本社を置く同社は、現在、日本を含め、アジア太平 洋全域で 900 名以上の従業員を数え、中国、シンガポー 「ソリューションの共同開発から、 ル、インドネシア、マレーシア、オーストラリアにまで 地域および世界全体のチャネル 活動領域を広げています。 パートナーシップへのクラス最高 の展開まで、パンドウイットをお 活動に火をつける 選びいただいたお客様は、自らの Harry は数年にわたってパンドウイットの業務を詳しく観察した結果、皮肉にも管理上の問題がプロセスと生 ビジネス目標を達成し、予測およ 産性の足かせになっていることに気付きました。新しい び測定可能な結果を手にすること 環境を受け入れるとなると、多くの企業は二の足を踏み ができます。パンドウイットのコ ますが、Harry はそうした妥協を容れませんでした。彼は、 ンサルティングアプローチによ パンドウイットのプロセスを調べ上げ、「Move 123」という、行動の段階を3つに分け、トータルにビジネス戦略 り、お客様のニーズを見極め、適 を見直す体系だった取り組みを展開しました。 切なチャネルパートナーを割り当 Harry は首を横に振りながらこう説明します。「全員 てて、計画と設計から配送、配備、 がそれぞれ違う方向に進もうとしていました。あるチー メンテナンス、運用に至るプロ ムが戦略を策定し、別のチームがそれを実施するという具合です。それで 2014 年に全員を集め、こうしたやり ジェクトのライフサイクル全体に 方はもうやめようと決めました。大量のリソース、時間 わたって専門知識とサービスを提 と労力の無駄だったからです。私たちは、実行する前に 供できます」 戦略について検討できる仕組みを必要としていました。 変化することが必要だったのです」 実際、パンドウイットは変革に着手しました。 パンドウイットの 最初の段階は「7 つの P アプローチ」でした。製品 ディストリビューター : (Product) 戦略はどうなっているか?価格設定 (Pricing) 戦略はどうなっているか?担当者 (People) は誰か?場所 • アジア太平洋地域 /グローバル : (Place)、販促 (Promotion)、プロセス (Process)、および Anixter、Rexel、Sonepar 製造 (Production) はどうなっているか?これらの質問 をすれば、何をする必要があるかを各人が自分で決定で • 中国 : Ingram Micro China、 きると Harry は確信していました。Move 123 は、戦略 Shanghai Haoxun Trade とアイデアを実現可能なものに変えていく助けになりま Development す。こうした体系的な手法があるから、さまざまなチー ムから多数の目標や意見が出てきても道を見失うことは • 日本 : サンテレホン株式会社、 ありません。自ら手を挙げ、共に働き、会社の戦略の実 因幡電機産業株式会社 行計画の策定に参加するようになった従業員たちは、戦 略の共同所有者というべき存在になりました。 • ROAP: FPS-ENP/PT FPS、 しかし、Harry はそこで立ち止まりませんでした。彼 MM Electrical Merchandising が次に着手し進めたのは、パンドウイット のアジア太 (MMEM) 平洋地域のスリム化でした。それは、会社をさらに地域密着型にすることでした。地元の従業員は、戦略の計画 と実行を重ねながら、優れたビジネス感覚を豊富に養っ ています。率直に言えば、その地域に属する人間のほう がその国のことを当然よりよく理解しています。彼らは CEO マガジンアジア 2018 年 5 月号に掲載された英語の原文を、出版社の許可を得て CEO マガジンアジア 2018 年 5 月号に掲載された英語の原文を、出版社の許可を得て 62 | theceomagazine.com 日本語訳しています。英語原文の記事はこちらをご覧ください。 日本語訳しています。英語原文の記事はこちらをご覧ください。 theceomagazine.com | 63 https://www.theceomagazine.com/executive-interviews/it-electronics/harry-woo/ https://www.theceomagazine.com/executive-interviews/it-electronics/harry-woo/
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インタビュー | INSPIRE 2 つ目は、説明責任を重視する文化です。パンドウイッ 間、クラウドと Web の間で生じているテ トでは、健全な文化を育むために格別の注意が払われてき クノロジーの融合、そしておそらくその ました。この説明責任の重視は、アジア太平洋地域だけで 後に来る AI を含めて考えた場合、問題は なく、グローバルで推進されてきました。 もはや個々の製品の機能だけにとどまら Harry は述べます。「有益な結果に到達できるよう考え ないからです。お客様とどのように対話 行動することへの説明責任を負うという企業文化を根付か するのか、最適な顧客体験をどのように せるためのツールが、従業員に与えられました。この活動 提供するのかという点が問題になってく を始めてから数年が経過しましたが、ビジネスを計画して るのです。 実行する方法が改革されただけでなく、従業員が心底から Harry は続けてこう述べます。「お客 鼓舞され、強い意欲を抱くようになりました。従業員の意 様との距離を縮めるほど、実行可能なソ 欲が高まれば高まるほど、人として、また企業として成長 リューションを見定めて提供することが する速度は上がります」 求められます。私たちは、お客様にとっ パンドウイットアジア太平洋地域の成長の大部分を支 ての価値を生み出さなければなりません。 えているのは日本と中国であり、この 2 国で会社利益のほ 戦略について他社とは違った考え方をし 何がうまくいって、何がそうでないかを知っており、 とんどを占めます。Harry によると、パンドウイットは、 なくてはなりません。私たちは同じ場所 仕事の後は家族のいる自宅に帰ることができます。彼 中国ではデータセンターや発電所、送電網、鉄道網、地下 にとどまっていたいとは露ほども思いま らには、文化の壁も、誤訳も、相互の違いから生じる 鉄などの産業建設の増加を背景に何年も 2 桁成長を続け せん。成長し続けるには、違った考え方 混乱もありません。地域の人を雇用し、最初の日から ています。 をする以外に道はないのです」 彼らと話し合えば、彼らと地域市場との個人的なつな Harry は、未来は明るく、技術的な可 がりに基づいて当を得た戦略を描き出し、展開できる けする価値が高まり、今では、市場のニー 能性に満ちていると確信していました。 ことでしょう。 ズをよりスピーディーに満たせるように 「1 つの集合体として、 彼の明快な予測、鋭い感覚、見事な問題 Harry は述べます。「彼らは市場を理解しており、う なりました。パートナーはこの上なく大 解決力をもってすれば、不安を抱く理由 まくいくことといかないことを知っています。だから、 切な存在です。私たちはパートナーに支 チーム全体が共に学び、 は見当たりません。成長が一過性で終わ 彼らは米国本社に対しても、『このアイデアは私の国で えられていることを絶対に忘れはしませ ることも、遅れを取ることも決してない うまくいく可能性がある』といったような提案ができ ん。パートナーはパンドウイットと一体 共に働くことで、 ことでしょう。実際、Harry はこれからも るのです。地域のチームなら、自国の市場で何が成功 ともいうべき存在なのです」 常にパンドウイットの最前線に立ち、未 しそうで何が成功しそうにないか、その理由までわかっ やがてより大きな成果を 来に向かっていくに違いありません。 ているはずだからです。どのチームも他のチームから 成長に対する熱意 学び、一緒に働くことを通じて、やがて大きな成功に 従業員の話になると、Harry の目は輝 生み出していきます」 向かうことでしょう」 きます。彼は、ビジネスを成功させる最 Harry は次のようにも述べています。「これは私た も重要な要素は従業員の積極的な参加だ Harry にとって、中国の一帯一路 (One Belt, One Road: ちにとって『顧客との距離をなくす』ということで、 と信じています。 OBOR) 構想は、パンドウイットアジア太平洋に利益の増 とても大切なことです。パンドウイットアジア太平洋 Harry は誇らしげにこう述べました。 大をもたらす願ってもない流れです。この構想は、中国と 地域は過去 8 年連続で成長してきました。これは、私 「2014 年以来、私たちの従業員の参加度 ヨーロッパ、アフリカ、およびオセアニアとの経済的な結 たちが 8 年にわたって売上の記録を更新してきたとい は、IBM の業界ベンチマークを大幅に上 び付きを強めるために打ち出され、これらの地域との貿易 う意味です。そしてそのうちの多くの年で、利益でも 回る傾向を示しています。IBM のベンチ ルートをそれぞれ陸路で 1 つ、海路で 1 つ確立すること 記録を更新してきました」 マークは何千もの従業員の回答から構成 を目指しています。将来は、さらに多くの投資や貿易関係、 Harry が 3 つ目に着手したのは、パートナー重視 されており、世界中の同業他社のすべて インフラストラクチャ施設やネットワークの増強、社会的 でした。パンドウイットアジア太平洋地域には現在、 の評価を示しています。自社の中核とな な交流や文化的な交流の活性化が見込まれます。 地域内に 2 つの製造拠点、3 つのカスタマーブリー る価値に焦点を合わせ、説明責任を重視 Harry は、この枠組みに関係する複数の国が利益を得る フィングセンター、4 つの倉庫、18 カ所の営業その する文化を醸成した結果、私たちの従業 可能性が非常に高く、それが会社の成長を強力に支えると 他のオフィスがあります。加えて、パンドウイットの 員参加度評価は、調査対象となった全企 確信しています。 ソリューションとシステムを導入するためにパンドウ 業の上位 5 パーセントにそろそろ入ろう イットが個別にトレーニングと認定を行う 369 社の かとしています。これは目を見張る成績 ディストリビューションパートナーと 1,241 社の ONE で、私たちが優れた文化を醸成し、それ 明るい未来 Panduit Partner、さらにはパートナーのグローバルネッ を正しい方向へ成長させていることの確 パンドウイットの次の課題は、将来にわたってビジネ トワークがあります。 固たる証です」 スを維持し、結果を確実に出し続けることです。Harry は しかし、これだけ広範なネットワークと大規模な 過去 3 年から 5 年の間、従業員の参 次のように述べています。「この成功を繰り返し続けてい チームを有していても、Harry には「パンドウイット 加度は上昇し続けてきました。Harry は、 くには、これまでのようなビジネス手法の改善や業務の適 だけであらゆることが実現できる」などという慢心は 参加度の上昇がこのように続くとは正直 正化だけでは不十分です。今、私たちに必要なのはより優 ありません。それというのは、パンドウイットはあく 思っていなかったが、これには次の 2 つ れた戦略といえます。ここからが私たちにとって正念場と まで製造業者であり、製造業者が成功するにはパート の事柄が寄与していると見ています。 なることでしょう」 ナーの存在が不可欠であるという信念が彼の中にある 1 つ目は、ビジネスの計画を立てる際 そのために Harry が活用しようとしているのが「ブルー からです。 の従業員の心構えです。従業員に最初か オーシャン戦略」です。ブルーオーシャンとは、W Chan Harry は言います。「私たちは、これまでの 8 年間、 ら参加してもらうと、彼らはそのソリュー Kim と Renee Mauborgne による造語で、市場で供給が需 これほどの結果をもたらす力になった素晴らしいパー ションにかかわる一員となり、自分が尊 要を上回った時にとりわけ役立つコンセプトとされていま トナーによるネットワークをとても大切に思っていま 重されていることを実感できるため、自 す。競合他社との競争に陥った「レッドオーシャン」では す。私たちがこれまで売上と利益の記録を更新してこ 然とやる気になります。チームの一員と なく、自社のみが創り出すことのできる市場のことを「ブ られたのは、アジアではこれ以上リソースを投資しな して皆で一緒に計画し、実行し、目に見 ルーオーシャン」と言います。 いと決めたからこそでした。その代わり、私たちは全 える結果を出せると感じられることは強 現在、パンドウイットでは、外見や機能に基づいて製 体の生産性を上げたのです。その結果、お客様にお届 力な動機付けになるのです。 品を設計してはいません。ハードウェアとソフトウェアの CEO マガジンアジア 2018 年 5 月号に掲載された英語の原文を、出版社の許可を得て CEO マガジンアジア 2018 年 5 月号に掲載された英語の原文を、出版社の許可を得て 64 | theceomagazine.com 日本語訳しています。英語原文の記事はこちらをご覧ください。 日本語訳しています。英語原文の記事はこちらをご覧ください。 theceomagazine.com | 65 https://www.theceomagazine.com/executive-interviews/it-electronics/harry-woo/ https://www.theceomagazine.com/executive-interviews/it-electronics/harry-woo/
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インタビュー | INSPIRE 2 つ目は、説明責任を重視する文化です。パンドウイッ 間、クラウドと Web の間で生じているテ トでは、健全な文化を育むために格別の注意が払われてき クノロジーの融合、そしておそらくその ました。この説明責任の重視は、アジア太平洋地域だけで 後に来る AI を含めて考えた場合、問題は なく、グローバルで推進されてきました。 もはや個々の製品の機能だけにとどまら Harry は述べます。「有益な結果に到達できるよう考え ないからです。お客様とどのように対話 行動することへの説明責任を負うという企業文化を根付か するのか、最適な顧客体験をどのように せるためのツールが、従業員に与えられました。この活動 提供するのかという点が問題になってく を始めてから数年が経過しましたが、ビジネスを計画して るのです。 実行する方法が改革されただけでなく、従業員が心底から Harry は続けてこう述べます。「お客 鼓舞され、強い意欲を抱くようになりました。従業員の意 様との距離を縮めるほど、実行可能なソ 欲が高まれば高まるほど、人として、また企業として成長 リューションを見定めて提供することが する速度は上がります」 求められます。私たちは、お客様にとっ パンドウイットアジア太平洋地域の成長の大部分を支 ての価値を生み出さなければなりません。 えているのは日本と中国であり、この 2 国で会社利益のほ 戦略について他社とは違った考え方をし 何がうまくいって、何がそうでないかを知っており、 とんどを占めます。Harry によると、パンドウイットは、 なくてはなりません。私たちは同じ場所 仕事の後は家族のいる自宅に帰ることができます。彼 中国ではデータセンターや発電所、送電網、鉄道網、地下 にとどまっていたいとは露ほども思いま らには、文化の壁も、誤訳も、相互の違いから生じる 鉄などの産業建設の増加を背景に何年も 2 桁成長を続け せん。成長し続けるには、違った考え方 混乱もありません。地域の人を雇用し、最初の日から ています。 をする以外に道はないのです」 彼らと話し合えば、彼らと地域市場との個人的なつな Harry は、未来は明るく、技術的な可 がりに基づいて当を得た戦略を描き出し、展開できる けする価値が高まり、今では、市場のニー 能性に満ちていると確信していました。 ことでしょう。 ズをよりスピーディーに満たせるように 「1 つの集合体として、 彼の明快な予測、鋭い感覚、見事な問題 Harry は述べます。「彼らは市場を理解しており、う なりました。パートナーはこの上なく大 解決力をもってすれば、不安を抱く理由 まくいくことといかないことを知っています。だから、 切な存在です。私たちはパートナーに支 チーム全体が共に学び、 は見当たりません。成長が一過性で終わ 彼らは米国本社に対しても、『このアイデアは私の国で えられていることを絶対に忘れはしませ ることも、遅れを取ることも決してない うまくいく可能性がある』といったような提案ができ ん。パートナーはパンドウイットと一体 共に働くことで、 ことでしょう。実際、Harry はこれからも るのです。地域のチームなら、自国の市場で何が成功 ともいうべき存在なのです」 常にパンドウイットの最前線に立ち、未 しそうで何が成功しそうにないか、その理由までわかっ やがてより大きな成果を 来に向かっていくに違いありません。 ているはずだからです。どのチームも他のチームから 成長に対する熱意 学び、一緒に働くことを通じて、やがて大きな成功に 従業員の話になると、Harry の目は輝 生み出していきます」 向かうことでしょう」 きます。彼は、ビジネスを成功させる最 Harry は次のようにも述べています。「これは私た も重要な要素は従業員の積極的な参加だ Harry にとって、中国の一帯一路 (One Belt, One Road: ちにとって『顧客との距離をなくす』ということで、 と信じています。 OBOR) 構想は、パンドウイットアジア太平洋に利益の増 とても大切なことです。パンドウイットアジア太平洋 Harry は誇らしげにこう述べました。 大をもたらす願ってもない流れです。この構想は、中国と 地域は過去 8 年連続で成長してきました。これは、私 「2014 年以来、私たちの従業員の参加度 ヨーロッパ、アフリカ、およびオセアニアとの経済的な結 たちが 8 年にわたって売上の記録を更新してきたとい は、IBM の業界ベンチマークを大幅に上 び付きを強めるために打ち出され、これらの地域との貿易 う意味です。そしてそのうちの多くの年で、利益でも 回る傾向を示しています。IBM のベンチ ルートをそれぞれ陸路で 1 つ、海路で 1 つ確立すること 記録を更新してきました」 マークは何千もの従業員の回答から構成 を目指しています。将来は、さらに多くの投資や貿易関係、 Harry が 3 つ目に着手したのは、パートナー重視 されており、世界中の同業他社のすべて インフラストラクチャ施設やネットワークの増強、社会的 でした。パンドウイットアジア太平洋地域には現在、 の評価を示しています。自社の中核とな な交流や文化的な交流の活性化が見込まれます。 地域内に 2 つの製造拠点、3 つのカスタマーブリー る価値に焦点を合わせ、説明責任を重視 Harry は、この枠組みに関係する複数の国が利益を得る フィングセンター、4 つの倉庫、18 カ所の営業その する文化を醸成した結果、私たちの従業 可能性が非常に高く、それが会社の成長を強力に支えると 他のオフィスがあります。加えて、パンドウイットの 員参加度評価は、調査対象となった全企 確信しています。 ソリューションとシステムを導入するためにパンドウ 業の上位 5 パーセントにそろそろ入ろう イットが個別にトレーニングと認定を行う 369 社の かとしています。これは目を見張る成績 ディストリビューションパートナーと 1,241 社の ONE で、私たちが優れた文化を醸成し、それ 明るい未来 Panduit Partner、さらにはパートナーのグローバルネッ を正しい方向へ成長させていることの確 パンドウイットの次の課題は、将来にわたってビジネ トワークがあります。 固たる証です」 スを維持し、結果を確実に出し続けることです。Harry は しかし、これだけ広範なネットワークと大規模な 過去 3 年から 5 年の間、従業員の参 次のように述べています。「この成功を繰り返し続けてい チームを有していても、Harry には「パンドウイット 加度は上昇し続けてきました。Harry は、 くには、これまでのようなビジネス手法の改善や業務の適 だけであらゆることが実現できる」などという慢心は 参加度の上昇がこのように続くとは正直 正化だけでは不十分です。今、私たちに必要なのはより優 ありません。それというのは、パンドウイットはあく 思っていなかったが、これには次の 2 つ れた戦略といえます。ここからが私たちにとって正念場と まで製造業者であり、製造業者が成功するにはパート の事柄が寄与していると見ています。 なることでしょう」 ナーの存在が不可欠であるという信念が彼の中にある 1 つ目は、ビジネスの計画を立てる際 そのために Harry が活用しようとしているのが「ブルー からです。 の従業員の心構えです。従業員に最初か オーシャン戦略」です。ブルーオーシャンとは、W Chan Harry は言います。「私たちは、これまでの 8 年間、 ら参加してもらうと、彼らはそのソリュー Kim と Renee Mauborgne による造語で、市場で供給が需 これほどの結果をもたらす力になった素晴らしいパー ションにかかわる一員となり、自分が尊 要を上回った時にとりわけ役立つコンセプトとされていま トナーによるネットワークをとても大切に思っていま 重されていることを実感できるため、自 す。競合他社との競争に陥った「レッドオーシャン」では す。私たちがこれまで売上と利益の記録を更新してこ 然とやる気になります。チームの一員と なく、自社のみが創り出すことのできる市場のことを「ブ られたのは、アジアではこれ以上リソースを投資しな して皆で一緒に計画し、実行し、目に見 ルーオーシャン」と言います。 いと決めたからこそでした。その代わり、私たちは全 える結果を出せると感じられることは強 現在、パンドウイットでは、外見や機能に基づいて製 体の生産性を上げたのです。その結果、お客様にお届 力な動機付けになるのです。 品を設計してはいません。ハードウェアとソフトウェアの CEO マガジンアジア 2018 年 5 月号に掲載された英語の原文を、出版社の許可を得て CEO マガジンアジア 2018 年 5 月号に掲載された英語の原文を、出版社の許可を得て 64 | theceomagazine.com 日本語訳しています。英語原文の記事はこちらをご覧ください。 日本語訳しています。英語原文の記事はこちらをご覧ください。 theceomagazine.com | 65 https://www.theceomagazine.com/executive-interviews/it-electronics/harry-woo/ https://www.theceomagazine.com/executive-interviews/it-electronics/harry-woo/
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