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【ケーブルシステム導入事例】すかいらーくのデータセンター運用「10年先まで見据えたファシリティ設計とは?」

事例紹介

「現行で10G。将来的には100Gも視野に」。この要件を満たすために、すかいらーくが新データセンターに導入したのが、パンドウイットのUTPケーブルと光ファイバーケーブル。

企業の心臓部であり頭脳でもあるデータセンター。
日々の運用を円滑に行う一方、事業の成長に伴うシステムの拡張にいかに備えるかは 多くの企業に共通する課題だ。
外食産業大手すかいらーくの事例に学ぶ。

◆目次
・データセンター一元化の鍵を握るネットワーク設計
・信頼性と拡張性の高いパンドウイットのケーブルシステムを採用
・Nexus7018専用キャビネットの採用でネットワークの安定稼働を担保
・どんなアプリケーションが出てきても今後10~15年は十分耐え得る
・すかいらーくのデータセンターを支えるパンドウイットの物理インフラ製品
 ●Net-Acctess™ N タイプキャビネット
  拡張性、アクセス性、ケーブル管理性、熱管理性を備えた高密度環境に最適なネットワーク用キャビネット
 ●PanMPO™ユニバーサル MPO / Quick Net™プリターミネート MTP カセット
  コネクタのピンのありなしや極性をフィールドで変更可能。MTPカセットと使用することで、10Gから40G/100Gへのスムーズな移行をサポート。さらに現場での施工時間を大幅に短縮。

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このカタログについて

ドキュメント名 【ケーブルシステム導入事例】すかいらーくのデータセンター運用「10年先まで見据えたファシリティ設計とは?」
ドキュメント種別 事例紹介
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登録カテゴリ
取り扱い企業 パンドウイットコーポレーション日本支社 (この企業の取り扱いカタログ一覧)

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このカタログの内容

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成長に伴うシステム拡張を柔軟に すかいらーくのデータセンター運用 10年先まで見据えた ファシリティ設計とは? 企業の心臓部であり頭脳でもあるデータセンター。 日々の運用を円滑に行う一方、事業の成長に伴うシステムの拡張にいかに備えるかは 多くの企業に共通する課題だ。外食産業大手すかいらーくの事例に学ぶ。
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 日々 増え続けるデータとアプリケーション、次々 の転送速度を確保することにしました。同時に、 と生まれる新たなイノベーション、そして企業買 将来的には 100Gイーサネットへの移行も視野 収や合併に伴い降って湧いたシステム統合案 に入れ、なるべく100Gbps 環境へスムーズに 件……。これら外部要因に柔軟に対応しつ 移行できるアーキテクチャと製品を選択したい つ、企業システムをしっかり下支えするために、 と考えました」(岡本氏) 今日のデータセンターにはさまざまな要件が求 められる。 信頼性と拡張性の高い  現在、こうした課題に真正面から取り組んで パンドウイットの いるのが、外食産業の雄、すかいらーくだ。も ケーブルシステムを採用 ともと、業種ごとに異なる企業体を設けるカンパ ニー制度を敷いていた同社は、2007 年にカン すかいらーくの岡本兵衛氏  「現行で 10G。将来的には 100Gも視野 パニー制を廃止。さらなる経営効率の向上を に」。この要件を満たすために、すかいらーくが 目指し、一社に経営資源を集約する体制へと く必要があったのです」 新データセンターに導入したのが、パンドウイッ 移行した。  その施策として、新データセンターに導入さ トコーポレーション(以下、パンドウイット)が  それに伴い、それまでカンパニーごとにばらば れたのが、シスコシステムズのハイエンドスイッ 提供するUTPケーブルと光ファイバーケーブ らに運用していたデータセンターも統合すること チ「Cisco Nexus 7018」だった。圧倒的な ルだった。 になった。この新データセンターを設計するに 処理スピードを誇る同製品と各ラックの間は、  UTPケーブルには、10GBASE-Tに対応 当たり、同社は将来のビジネス成長やシステム エッジスイッチを介さずに、コアスイッチに直結 したパンドウイットのカテゴリ6A UTPケーブル 拡張に柔軟に対応できるよう、ネットワーク周り されたカードから光ファイバーで直接つなぐ方 システムを全面的に採用した。UTPには必須 の設備にも独自の工夫を凝らしたという。 式を取った。これにより、ネットワーク伝送路に のノイズ対策を高いレベルで実現しながら、同 おける遅延を極小化してネットワークパフォーマ 時に高い施工性も実現した製品で、これまで多 データセンター一元化の ンスを最大化するとともに、完全スター型トポロ くの導入実績があることから信頼性にも定評が 鍵を握るネットワーク設計 ジーを構成することで、ネットワークの障害ポイ ある。 ントを極小化する狙いもあった。  また光ファイバーには、低損失 OM4の  すかいらーくでは数年前まで、かつてのカン  さらには、ネットワークケーブルも含む設備類 QuickNetプレターミネートファイバー配線に パニー制の名残で社内システムが 4カ所の の選定にも気を配った。ここでも重視したのは、 PanMPOコネクタを組み合わせたシステムを データセンターに分散してばらばらに稼働して 将来の拡張性だったという。 採用した。こちらも豊富な実績を誇る製品で、既 いた。それぞれのデータセンター間は専用線で  「大量トラフィックの伝送を想定し、10Gbps にターミネートされた状態で提供されるため、設 接続されてはいたものの、システム運用面での 非効率さはどうしても否めなかった。そこで2012 年 12月から、データセンターを集約するプロ ジェクトを立ち上げた。  このプロジェクトを率いた、同社コーポレート サポート本部情報システムグループ オフィ サーの岡本兵衛氏によれば、新データセン ターを一から新設するに当たり、ネットワーク周 りの設備には幾つかの要件を設けたという。  「それまで複数のデータセンターに分散して いたシステムが 1カ所に集まるので、大量のトラ ンザクションをさばく必要がありました。また、将 来的にはBI(ビジネスインテリジェンス)系や ビッグデータ系のアプリケーションが増えること が予想され、今後ネットワークトラフィックが急 増する可能性もありました。そのため、ネットワー クのパフォーマンスには十分な余裕を設けてお ネットワークスイッチにはCisco Nexus 7018を採用
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パンドウイットが提供するNexus 7018専用の キャビネット 信頼性の高いパンドウイットのケーブルシステム 置現場で施行時間を短縮できるメリットがある。 求められたという。データセンターが標準で用  これらパンドウイット製品を選んだ理由につ 意するラックにNexus 7018を設置すると、機 いて、岡本氏は次のように述べる。 器冷却や配線に問題が生じる可能性があっ  「私自身が、かつてパンドウイット製品を長く たのだ。 使っていた経験もあり、その信頼性の高さは実  「Nexus 7018に全てのラックが直結するス 感していました。また、製品の種別やオプション ター型トポロジーを採用しましたから、Nexus の多さも魅力でした」 7018の稼働環境には気を配る必要がありまし  さらには、今後の 100G 環境への移行を考 た。しかし標準ラックは横幅のスペースが限ら えた場合、パンドウイットのPanMPOコネクタ れており、十分な冷却スペースと配線スペース を今の段階で導入しておくことが将来的なメリッ を確保できるか不安がありました。そこで採用し トにつながると判断したという。 たのが、パンドウイットが提供するNexus 7018  「将来的に 40G / 100Gへ移行する際にも、 専用のキャビネットでした」 MPOカセットを40Gあるいは100Gに対応した  このキャビネットは、Nexus 7000シリーズを エアダクトを備え、効率的に排熱 ものに取り換えるだけで、ケーブルはそのままにス 搭載することを前提に設計されており、十分な ムーズに40G/100G環境へ移行できると考え 横幅を確保した上で、両端に大容量の専用エ ました。こうしたシステム切り替えの作業は避け アダクトを装備している。これにより、Nexus て通れないものですが、生産性の向上には直 7018が発する排気熱をスムーズにホットアイル 接結び付かないものなので、極力省力化してよ へ流し、熱に起因する機器トラブルを効果的に り戦略性の高い仕事に人的リソースを集中さ 防止できる。 せたいと考えています。そのためには、現段階  また、キャビネット内に設置したNexus 7018 からMPOカセットを導入しておくことには、大き は、ファームウェアを自動的にローリングアップ なアドバンテージがあると考えています」 デートできる機能を備えるなど、その運用を自動 化・効率化する機能も備えるため、ネットワーク Nexus 7018専用 の根幹を支えるコアスイッチの 24 時間稼働を キャビネットの採用で 保証する上で、とても心強い存在だと岡本氏は ネットワークの安定稼働を担保 高く評価する。  ちなみに、現在稼働しているNexus 7018は  さらには、新設するラックにも独自の要件が 2 基のラックに設置されているが、隣接するラッ 将来を見据え、予備のスペースも確保
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クの下部にもスペースを確保しているという。こ 点(2015 年 8月)では、まだ一部のシステム は現行のアーキテクチャのまま今後10~15年 れは、将来的にNexus 7018を次期機種に のみが稼働している状態で、旧データセンター は維持できるのではないかと思っています。もち 交換する際に、その運用切り替えを可能な限り も同時並行で運用しているが、2018 年後半ご ろん、ネットワークだけでなくサーバやストレージ スムーズに運ぶことと、ケーブルの新規配線を ろまでには全てのシステムを順次新データセン の性能やキャパシティー、拡張性も余裕を持っ なくし、移行コストを極小化するために用意して ターに移行し、集約を完成させる予定だという。 て設計してありますから、どんな高負荷なアプリ いるものだという。このあたりにも、より将来の運  加えて、今後はBI 系のシステムが新設され ケーションが出てきても大丈夫と考えています」 成長に伴うシステム拡張を柔軟に 用効率化を見越した同社のファシリティ設計 たり、あるいは既存システムのステージング環  今後は、社内システムを順次新データセン の工夫が見て取れる。 境が新設されたりと、現在よりさらに多くのシステ ターに集約していきながら全社プライベートクラ ムが載ることになる見込みだ。しかし、今後のト ウド環境を構築していく計画だという。また、ビッ すかいらーくのデータセンター運用 どんなアプリケーションが ラフィック増を見越してネットワークを設計したこ グデータや IoTといったトレンドに対応したソ 出てきても今後10~15年は とで、将来の不安は一切ないと岡本氏は胸を リューションにもぜひチャレンジしていきたいと岡 十分耐え得る 張る。 本氏は抱負を述べる。そのためにも、今回パン 10年先まで見据えた  「今回、パンドウイットさんの製品を中心に広 ドウイット製品を使って高性能かつ拡張性に  こうしてすかいらーくの新データセンターは 帯域のネットワークを設計し、かつ 100Gへの 優れたネットワークを実現できたことには、極め ファシリティ設計とは? 2015 年 1月に稼働を開始した。本稿執筆時 移行も想定しているので、恐らくネットワーク周り て大きな意義があるというわけだ。 企業の心臓部であり頭脳でもあるデータセンター。 すかいらーくのデータセンターを支える 日々の運用を円滑に行う一方、事業の成長に伴うシステムの拡張にいかに備えるかは パンドウイットの物理インフラ製品 多くの企業に共通する課題だ。外食産業大手すかいらーくの事例に学ぶ。 Net-Acctess™ Nタイプキャビネット PanMPO™ユニバーサルMPO/Quick Net™プリターミネートMTPカセット Net-Acctess ™ Nタイプキャビネットは拡張性、アクセス性、ケー PanMPO ™ユニバーサルMPOはコネクタのピンのありなしや極 ブル管理性、熱管理性を備えた高密度環境に最適なネットワーク用 性をフィールドで変更可能。MTPカセットと使用することで、10G キャビネット。 から40G/100Gへのスムーズな移行をサポート。さらに現場での施 工時間を大幅に短縮。 パンドウイットコーポレーション日本支社 〒108-0075 東京都港区港南 2-13-31 品川NSSビル TEL:03-6863-6060(お問い合わせ窓口) URL:http://www.panduit.co.jp/ ※この冊子は、TechTargetジャパン(http://techtarget.itmedia.co.jp/)に2015年9月に掲載されたコンテンツを再構成したものです。  http://techtarget.itmedia.co.jp/tt/news/1509/10/news03.html