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アサヒビール株式会社では、市場環境の激変に伴い、既存の酒類事業を超えた「新たな収益源」の創出が急務となっていました。しかし、新事業の種となる情報収集は各担当者のスキルや人脈に依存しており、アイデアのマンネリ化が課題でした。
この課題に対し同社は、情報収集を「個人の作業」から「組織の基盤」へとアップデート。AIを活用して技術・ビジネス情報を自動でパーソナライズする仕組みを整えました。その結果、1記事あたりの収集時間が大幅に短縮されただけでなく、従来の検索では見落としていた「食品」「サステナブル素材」といった隣接領域の知見が日常的に入る環境を実現。現在は、得られた情報を起点にメンバー間でディスカッションを行うなど、組織全体で視野を広げ、質の高いアイデアを継続的に生み出す体制を構築しています。
その事例についてお伝えします。
このカタログについて
| ドキュメント名 | 【事例】新規事業を加速させるためにアサヒビールが取り組んだこととは? |
|---|---|
| ドキュメント種別 | 事例紹介 |
| ファイルサイズ | 2.2Mb |
| 取り扱い企業 | ストックマーク株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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導入事例
飲料+αの気づきを Aconnect で。
効率的に視野を広げ、新しい価値を生み出す
アサヒビール株式会社様
取材にご協力いただいた方
アサヒビール株式会社
マーケティング本部
イノベーション戦略部 課長補佐
「期待を超えるおいしさ、楽しい生活文化の創造」を目指し、スーパードライや 平山 彩夏 様
未来のレモンサワーといった革新的な商品で日本の酒類市場をリードするアサヒ マーケティング本部
ビール株式会社。同社は、変化の激しい市場環境に対応し、持続的な成長を実 イノベーション戦略部 副課長
現するため、常にイノベーション創出に注力しています。 木添 博仁 様
今回は、イノベーション戦略 部で 新規事業開発を推 進する木添様と、同部署
の企 画グループ で R&D 人材の育成や 情 報収 集 基 盤の 整 備を担う平山様に、 会社概要
Aconnect の導入背景や活用方法、導入によって得られた効果についてお話を伺 アサヒビール株式会社
いました。 https://www.asahibeer.co.jp/
1. 情報収集を効率化し、アイデア創出にかかる労力と時間を軽減 事業内容|酒類及びアルコールテイスト飲
目的 ・新商品・新規事業開発における「ネタ出し」の情報収集手段が属人的だったため、 料の製造・販売
多くの労力と時間がかかっており、現場の業務負荷を軽減したいと考えていた。 設立|1949 年(昭和 24 年)
2. 市場や異分野の動向を捉え、イノベーションの種を発見 従業員数|10,815 名(2024 年末時点)
・変化の激しい消費者ニーズや市場環境に対応するため、飲料分野だけでなく、
食品・素材・異業種の技術動向など幅広い情報を網羅的に収集し、新たな価値
創出のヒントを獲得したい。
効果 1. 情報収集の効率と質が大幅に向上
・Web 検索に比べ情報収集にかかる時間を大幅に短縮。AI レコメンド機能等
により、これまでの情報収集では触れられなかった独自性の高い情報へのアク
セスもできるようになった。
2. アイデア創出とコミュニケーションの活性化
・収集した情報が個々のアイデアの糧となり、記事起点のブレスト等、具体的
な創発活動も活性化。部署内の会話や情報共有も促進された。
3. 組織の情報感度を可視化し、新たな気づき・連携が生まれる
・メンバーの関心事や情報収集への取り組みを可視化。人材・テーマ理解や連
携相手探しの参考になり、組織の情報感度向上や文化醸成にも寄与している。
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Aconnect 導入事例 | アサヒビール株式会社
激しい市場変化のもと、新たな収益源となる新規事業の創出へ
――はじめに、貴社の事業概要と、イノベーション戦略部の 平山様:近年、お客様のお酒に対する接し方は非常に多様
役割について教えていただけますでしょうか。 化しており、同時に国内の酒類市場は縮小傾向にあります。
このような環境下で、私たちイノベーション戦略部は、お客
木添様:アサヒビールは、ビールをはじめ、ノンアルコール
様に多様な価値を提供できる新商品の開発を推進するとと
飲料、酎ハイ、焼酎など多岐にわたる酒類の製造・販売を
もに、酒類以外の領域での新たな収益源を確保することを
行っています。また、飲食店様向けの業務用サーバーの提供・
目指しています。
レンタルなども手掛ける総合酒類メーカーです。
木添様:私は新規事業チームに所属しており、主にお酒以
外の領域で、アサヒビールが持つリソースを活用した新しい
事業、将来的な収益の柱となるような事業の企画・開発を
推進しています。2030 年には 100 億円規模の事業を創出
するという目標を掲げています。
平山様:私は企画グループにおりまして、主にマーケティン
グ本部内の技術系社員、いわゆる R&D 人材の採用や育成、
関連する会議体の運営、そして今回お話しする Aconnect
のような情報収集ツールの導入・運用支援などを担当してい
木添様 ます。多様な価値を提供できる新商品開発を後押しするた
め、研究所発のアイデア創出やブラッシュアップのサポート
――その中で、イノベーション戦略部はどのようなミッション も重要な役割です。
を担っているのでしょうか。
属人的な情報収集による「アイデアの枯渇」に直面
――Aconnect を導入する前は、どのような課題を感じて いました。アイデアのソースも、個人的な友人や家族との会
いましたか? 話からヒントを得たり、各自が web で検索したりと、属人
的な情報収集に頼ることが多かったですね。
社内に統一された情報収集ツールはなく、もっと効率的に
精度の高い情報を集められないかと考えていました。
――課題解決に向けて、どのような取り組みをされてきたの
でしょうか。
平山様:例えば、週に一日、従業員が各自で新しいインプッ
トや体験を行う「イノベデー」のような制度を導入したり、
社内の情報検索システムの見直しなども検討・実施したりし
平山様 てきました。しかし、情報収集の効率化やアイデア創出をさ
らに活性化させるには、もう一歩踏み込んだ打ち手が必要
平山様:新商品や新規事業を開発していく上で、情報収集 だと感じていました。
の効率化と、アイデア創出の機会をいかに拡大するか、と
いう点が大きな課題でした。 木添様:実はそのころ別の情報収集ツールも検討してトライ
アル導入をしていました。しかし、価格面でのハードルが高
特に研究所のメンバーからは、毎月開催される「提案会」に かったことに加え、操作に慣れが必要で、実際にアカウント
向けての「毎回の新しいネタ出しがきつい」という声も上がっ を配布しても日常的に活用するメンバーは数人に留まってい
ていました。 たんです。
木添様:それでも年間で 70 件程度の有効なアイデアは出
ていたのですが、さらなる質の向上と量の確保が求められて
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Aconnect 導入事例 | アサヒビール株式会社
さらに、提供される情報がビジネス寄りだったため、研究 こうした経験からも、現場のメンバーに新たな負担を強いる
所員が必要とする技術情報の検索や深掘りがしづらく、操 ことなく「業務効率を損なわない範囲」で課題を解決できる
作面でも情報の質という意味でも日常的な活用には不向き ツールの必要性を改めて感じていました。
だと判断し、導入には至りませんでした。
Aconnect 導入の決め手は、
負担なく日常的にメンバーが活用できそうだと感じたこと
――そのような中で、Aconnect を知ったきっかけは何だっ
たのでしょうか。
木添様:研究所員のアイデア創出の負担を少しでも減らせる
ツールはないかと探していたところ、私が出席した外部セミ
ナーで Aconnect の存在を知りました。それが最初のきっ
かけです。
――様々なツールがある中で、Aconnect 導入の決め手は
何でしたか?
平山様
木添様:まず「効率性」ですね。他のツールと比較して、複
雑な設定が不要。欲しい情報に関連するキーワードを設定し いたタイミングと重なったこともあり、経営層にも、R&D
ておくだけで自動的に情報を集約してくれて、さらに検索や 部門の情報収集分野への投資は必要であるという認識があ
閲覧履歴などから個人の興味に合わせてパーソナライズまで りました。
してくれる。これなら日常的でも手間をかけずに質の高い効 ――トライアルも実施されたのですね。
率的な情報収集が可能だと感じました。
木添様:はい。まずは研究所員全員を対象にトライアルを
もう一つ、これは個人的な感想ですが、トライアルで自分で 実施し、実際にメンバーがしっかり活用できるか、使いやす
使ったときに単純に「楽しいな」と思えたんです。これは他 さや収集できる情報の質などを確かめました。我々が必要
のメンバーにもぜひ体験してほしいな、と。 とする「技術」や「知財」に関する情報もしっかり収集でき
ましたし、「業務に使える情報が簡単に見つかる」という手
平山様:組織的な観点では、既存業務への「アドオンにな 応えがありました。
らない」、つまり現場の負担を増やさない、という点が非
常に大きかったですね。新しいツールを導入する際、現場 平山様:トライアル期間で、多くのメンバーが抵抗なく活用
から「負担が増える」という反対意見が出がちなのですが、 してくれている様子が見て取れました。これなら日々の業務
Aconnect に関してはそれがほとんどありませんでした。ま を圧迫することなく、情報収集の効率化や一層のアイデア
た、ちょうど会社として新規事業創出の目標(年間アイデア 創出に繋げていけると確信し、本格導入を決定しました。
100 件)達成に向けて情報収集基盤の強化が必要とされて
個々の興味関心に合わせたパーソナルニュースで、
必要な情報に手間なく出会える
―現在、Aconnect はどのように活用されていますか? 利用シーンとしては、主に朝か夕方に Aconnect から配信
されるメールでパーソナルニュースをチェックし、効率的に
平山様:当初は新商品開発や新規事業に向けた情報収集の
必要な情報収集をしているメンバーが多いようです。
効率化、社内での情報共有を目的に導入しました。現在は
研究所員を中心に約 50 名が利用しています。 木添様:私もパーソナルニュースをよく見ていますね。
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Aconnect 導入事例 | アサヒビール株式会社
自分の興味関心に合わせてパーソナライズされた情報が届 ―― 組織的な活用についてはいかがでしょうか ?
くので、「読んでいて面白い」「こういうのが読みたかった」
と感じる記事に自然と出会えます。担当している飲料分野 平山様:共有機能により他のメンバーが見た記事がわかる
だけでなく、直接的ではないものの関連するような、食品、 ので、同じチームのメンバーや情報感度の高い上司層などが
サステナブル素材、時には全く異業種の技術情報など、幅 チェックした記事を見ることで、効率的に重要な情報を把握
広い分野の情報に触れる良いきっかけになっています。特に したり、新たな気づきを得たりしているメンバーもいるようで
食品業界は飲料業界よりも技術が進んでいる分野もあるの す。
で、そういった情報を手間なくキャッチアップできるのは非
以前、Aconnect に関する社内アンケートを実施したのです
常に助かります。
が、そこでは「効率よく情報収集できる」「情報収集の幅が
平山様:自身でキーワードを設定し、関連情報を収集でき 広がった」「メールの見出しを見るだけでも参考になる」といっ
るテーマニュースという機能があるのですが、質の高いキー た声が多く寄せられ、活用の手応えを感じています。
ワード設定を意識することで、1日あたりの記事数が 50 件
に収まるようになり、ノイズを減らして効率的にインプット
できています。
「Aconnect がなかったら触れられていなかった」情報に
出会える価値
―― Aconnect 導入によって、どのような効果を感じてい 木添様:以前、Aconnect で共通の興味を持つメンバーが
ますか ? 集まり、記事を起点としたアイデアブレストを実施したことが
あります。記事の感想からディスカッションを深め、新規アイ
木添様:まず当初の目的であった「情報収集の効率化と質 デアの創出に繋がったケースも実際に生まれてきています。
の向上」です。個々人で Web 検索する場合、ネット記事や
論文、海外の記事など様々なソースを巡って情報を探す必要 平山様:副次的な効果として、メンバーがどのような情報に
がありますが、Aconnect ならキーワードを入れるだけで多 関心を持ち、どれだけ情報収集に労力をかけているかが可視
様なソースから情報を集めてくれるので、情報収集にかかる 化されるようになりました。これは、行動ベースでの評価に
時間は大幅に短縮されました。感覚的には、1 記事あたり 3 繋がったり、あるいは「このテーマについて話すなら、誰に
〜 5 分かかっていたものが 1 分未満になったイメージです。 声をかければ共感を得やすいか」といった相手を探す際の参
特に積極的に活用しているメンバーからは「非常に役に立っ 考になったりもしています。
ている」という声が聞かれます。
平山様:効率化に加えて、これまでアクセスできなかった多
様な情報に触れる機会が増えたことも大きな効果です。通常
ではなかなか得られないような独自性の高い記事や媒体の情
報にも触れることができます。
木添様:まさに、「Aconnect を使ってなかったら、そもそ
も触れられてなかった情報」がたくさんあると感じています。
この点は、単なる業務効率化以上の価値があると考えていま
す。 木添様
―― 組織全体への影響はいかがでしょうか ? 木添様:興味深いことに、Aconnect の利用率が高いメン
バーは、結果的に社内での評価も高い傾向が見られます。も
平山様:Aconnect で見つけた記事が会話のきっかけになっ ちろん一概には言えませんが、情報収集への意識の高さが
たり、部内での情報共有が進んだりといった効果が見られて 業務成果にも繋がっている可能性を示唆しているのかもしれ
います。また、個々のメンバーにとっては、収集した情報が ません。
アイデア創出の糧になっていると感じているようです。
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Aconnect 導入事例 | アサヒビール株式会社
情報収集は新規事業創出の出発地点。Aconnect はその重要基盤
―― 貴社では、情報収集・活用をどのように捉えているの 平山様:私も、情報収集は「アンテナを高く張り続けるため
でしょうか ? の基本」だと思っています。多様な情報に常に触れているこ
とで視野が広がり、日々の業務の中でも新たな気づきを得や
平山様:近年、会社全体として、よりお客様目線を重視する すくなります。
考え方が浸透してきています。例えば、商品開発の提案会で
も「これ、面白いって言ってくれる人が身近にいるんです」と ―― ありがとうございます。最後に、その中で Aconnect
いった N=1 の視点が活かされる場面が増えています。 はどのような役割を担っていますか?
木添様:そうした中で、情報収集・活用は、新しい価値を 木添様:Aconnect は、多様な情報に効率的に触れること
生み出すための「始まり」であり、「基礎能力」だと考えて を可能にし、常にアンテナを高く保つことを支援してくれる重
います。情報収集というインプットがなければ、新しい価値 要な基盤です。まさに、我々が目指す「新しい価値を生み出
創出の機会そのものが生まれず、その質も向上しないのでは すための基礎固め」を支えてくれている存在と言えます。
ないでしょうか。情報収集は、「現在地を確認し、立ち止ま
るきっかけ」を与えてくれるものであり、日々の積み重ねが
思考と行動の質を上げるために不可欠だと考えています。 ※記事内容および、ご所属等は取材当時( 2025 年 4 月)のものです。
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