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保全技術継承の現状を整理した上で、動画マニュアルを用いてどのように 技術伝承していくかを解説
昨今の製造業を取り巻く経営環境は不確実性を増しています。
さらに、ベテラン技術者の退職により、長年培われた貴重な技術やノウハウが失われる危機的状況に直面している企業が増えてきています。
技術継承の遅れによって、設備トラブルの長期化や重大事故のリスクを高める深刻な問題となっていないでしょうか。
本資料では、保全技術継承の現状を整理した上で、動画マニュアルを用いてどのように
技術伝承していくかを解説します。
このカタログについて
| ドキュメント名 | 動画マニュアルで伝える保全技術 |
|---|---|
| ドキュメント種別 | ホワイトペーパー |
| ファイルサイズ | 993.5Kb |
| 取り扱い企業 | 株式会社スタディスト (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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動画マニュアルで伝える
保全技術
『⾒て覚えろ』が通じない時代の技術継承
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1 保全技術伝承を取り巻く環境と課題
2 技術伝承推進の観点
3 動画マニュアルによる具体的解決策
4 社内推進と改善サイクル
2
CC OO NN TT EE NN TT SS
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はじめに
昨今の経済情勢は、原材料価格の⾼騰、サプライチェーンの不安定化に加え、地政学的なリスクの⾼ま
りや急速な円安など、製造業を取り巻く経営環境は不確実性を増しています。
このような状況下では、わずかな設備の停⽌が、逼迫するコスト構造や納期遵守へのプレッシャーを
さらに増⼤させる可能性があります。
⼀⽅で、ベテラン技術者の退職により、⻑年培われた貴重な技術やノウハウが失われる危機的状況に直
⾯しているのではないでしょうか。技術継承の遅れは、設備トラブルの⻑期化や重⼤事故のリスクを⾼
める深刻な問題となっています。
本資料では、保全技術継承の現状を整理した上で、動画マニュアルを⽤いてどのように
技術伝承していくかを解説します。
01 保全技術伝承を取り巻く環境変化と課題
本資料で
02 デジタル技術を活⽤した技術伝承の新たな可能性
得られること
03 動画マニュアルによる具体的解決策と社内推進
© Studist Corporation. All Rights Reserved. はじめに 3
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保全技術伝承を取り巻く環境変化
今まさに技術伝承の正念場を迎えている
01 技術者の急速な⾼齢化 02 保全従業員は50歳以上が約半分
20歳未満
⾼齢就業者(65歳以上)の推移 60歳以上 3.3%
19.5% 20〜29歳
2002年: 58万⼈ 特に保全部⾨では
9.7%
2021年: 91万⼈(+33万⼈増) 30〜39歳 専⾨性の⾼さと
50〜59歳 15.2%
27.0 相まって早めの
% 40〜49歳
⼀⽅で若年就業者(34歳以下)は 25.3% 技術伝承が必要
過去20年間で121万⼈の⼤幅減少 出展:YACHIYO Solutions
『⽇本の製造業の後⼯程(保全、⽣産技術、組⽴/加⼯、品質)従事者500名を対象にした調査結果』
03 2007年問題の先送りと未解決 04 設備の⾼度化‧複雑化
表⾯的な深刻化は回避されたが... 製造設備の変化
‧⾼年齢者雇⽤安定法により退職が先延ばし ‧IoT化‧⾃動化の急速な進展
‧根本的な技術伝承の仕組み構築は未着⼿ ‧保全技術の⾼度化‧複雑化
‧課題の本質的解決が先送り状態 ‧技術習得の難易度上昇
2007年問題:団塊世代の⼤量退職よる労働⼒不⾜や技術継承の断絶、 従来の⼿法では対応が困難に
企業の負担増のこと
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技術伝承における5つの課題
貴重な技術の消失リスクが現実化
圧倒的な若⼿⼈材不⾜ 指導者リソースの限界 ⾔語化/形式知化の⾼難易度
• 後継者となる若⼿⼈材の絶対的不⾜ • 熟練技術者の時間不⾜ • 経験や勘に基づく技術の形式知化
• 技術を受け継ぐ⼈材が確保できない • 技能を⾔語化できる⼈材の不⾜ • 「なんとなく」の技術の⾔語化
• 採⽤競争の激化 • 効果的な指導⽅法の未確⽴ • 微細な技術差の⽂書化限界
→ 技術断絶のリスク増⼤ → 伝承効率の⼤幅な低下 → 技術の標準化阻害
世代間ギャップ 投資対効果の不透明性
• 価値観や学習スタイルの違い • 技術伝承への投資効果が⾒えにくい
• コミュニケーション⼿法のミスマッチ • 経営層の理解を得ることが困難
• デジタルツール習熟度の差 • 短期的成果の測定が困難
→ 効果的な知識移転の阻害 → 投資判断の先送り
「あの⼈がいないと、この仕事は進まない」状況が発⽣
熟練技術者の退職により、これらのリスクが現実となる
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技術伝承を進める際の観点
4Mで整理し伝承を進める体制を構築する
● 技術保有者特定とスキルマップ作成 ● 設備別の重要技術の洗い出し
Man ● 後継者候補の選定と育成計画策定 Machine ● 設備特性に応じた伝承⽅法の選択
(⼈) ● 世代間コミュニケーション設計 (設備) ● デジタルツールとの連携設計
● 技術情報の整理と体系化 ● 効果的な教育⼿法の組み合わせ
● マニュアル‧⼿順書の標準化 ● OJTとOff-JTの最適配分
Material Method
(材料‧情報) ● 暗黙知の形式知化 (⽅法) ● デジタルツール活⽤による効率化
実 段 ❶ 現状分析フェーズ : 技術‧⼈材‧課題の洗い出し
装 階
ア 的 ❷ 優先順位設定フェーズ : 重要度‧緊急度による優先付け
+α=Management ( 管理 ) の観点 プ ❸ パイロット実施フェーズ : 限定的な範囲での実証
ロ ❹ 効果検証フェーズ : 成果測定と改善点の特定
● 経営レベルでの技術伝承戦略策定 ● 推進体制の構築と責任者配置 ● 投資対効果の測定と改善 チ ❺ 本格展開フェーズ : 全社‧全部⾨への⽔平展開
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デジタル技術を活⽤した技術伝承の新たな可能性
デジタル技術活⽤により暗黙知を数値化‧形式知化し、
技術伝承⼯数を⼤幅削減
01 IoT‧AIによる暗黙知の可視化 02 動画マニュアルによる技術の⾒える化
● センサーデータによる熟練技術者の作業分析 ● 熟練⼯の暗黙知を動画マニュアル化
● AI分析による技術の「ポイント」の数値化 ● ⽂字では伝えにくい動きやニュアンスを正確
● 作業パターンの⾃動検出と標準化 に伝達「技術の⾒える化」を実現
03 VR/AR技術による体験型学習 04 eラーニングによる学習管理
● ⾼年齢者雇⽤安定法により退職が先延ばし ● 個⼈の習熟度に応じたカスタマイズ学習
● 根本的な技術伝承の仕組み構築は未着⼿ ● 学習履歴の可視化と進捗管理
● 課題の本質的解決が先送り状態 ● 多⾔語対応による外国⼈技術者の育成⽀援
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デジタル技術を活⽤した具体的解決策:動画マニュアル活⽤
動画マニュアルで技術をしっかり残す
作業⼿順の完全可視化 ⼆次元コード連携による現場活⽤
● 複雑な保全作業を⼯程ごとに動画で記録 作業⼯程ごとに動画にリンク
● 重要ポイントでの⼀時停⽌‧スロー再⽣ する⼆次元コードを載せた1
● ⾓度を変えた撮影による多⾯的理解 枚紙の作業マニュアルを作
→ 熟練技術者の「勘やコツ」を視覚的に伝承 成。現場でスマートフォンか
らマニュアル動画を確認
繰り返し学習による確実な習得:⼀度で理解できない内容も繰り返し学習可能
導
⼊ 教育時間の短縮 品質の標準化 指導者負担軽減 多⾔語対応
効 従来の1/3〜1/2の期間での 作業のバラつき削減による マンツーマン指導時間の 字幕‧⾳声により
技術習得を実現 品質安定化 ⼤幅削減 外国⼈技術者育成⽀援
果
全てを動画マニュアル化はしない
全ての技術をマニュアル化することは不可能。必ず⼈に教わりながら時間をかけて習得する技術は残る。
マニュアルで覚える技術とOJTで教える技術を分けて進めることが重要。
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効果的な⼿順書運⽤の5つのポイント
業務再現性を⾼めるための要件を満たした運⽤が効果的
フォーマット 短時間‧低スキル 変更があれば いつでもどこでも 運⽤の仕組みや
(適したレイアウト、
勝⼿に変更できない、 で作成可能 「すぐ」
更新‧共有できる 「すぐ」⾒られる 改善サイクル確⽴
わかりやすい)
⼿順書運⽤を専⽤ツールでデジタル化すれば⼀気に解決できる
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動画マニュアル化を進める上での注意点と組織内推進⽅法
01 技術選定の重要性 02 組織的な抵抗への対応 03 継続的な運⽤体制の構築
● 全ての作業を動画化する必要はない ● IT関連⼈材の不⾜ ● 動画の定期的な更新‧改善プロセス
● 重要度‧緊急度で優先順位を設定 ● 新しいツール‧システムへの抵抗感 ● 新技術‧新設備に対応した追加撮影
● 属⼈化リスクの⾼い作業から段階実施 → 段階的な導⼊と教育が必要 ● 効果測定と改善のPDCAサイクル確⽴
04 熟練技術者の協⼒確保 05 若⼿技術者の活⽤促進
● 技術伝承の意義と必要性の丁寧な説明 ● 動画視聴だけでなく実践との組み合わせ重視
● 動画作成への適切なインセンティブ設計 ● 理解度確認と追加サポート体制の構築
● 「技術を奪われる」という不安の解消 ● デジタルネイティブ世代の強みを活⽤
組織内推進の成功要因
経営層のコミットメント 推進体制の構築 段階的な展開
●技術伝承を経営戦略として位置づけ ●技術伝承責任者の明確な任命 ●パイロット部⾨での⼩規模実証(3-6ヶ⽉)
●必要な予算‧⼈員‧時間の確保 ●部⾨横断的なプロジェクトチームの編成 ●成功事例の社内共有と横展開準備
● 全社的な取り組みとしてのメッセージ発信 ●外部専⾨家との連携体制 ●本格展開への段階的拡⼤
パイロット 成功事例共有 本格展開 全社展開
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技術伝承効果の測定⽅法
定量的指標(KPI) 定性的指標(関係者満⾜度)
● 技術習得期間:従来⽅法 vs 動画活⽤
● 教育⼯数:指導者の投⼊時間削減
学習効率指標 ● 学習到達度:理解度テスト‧実技評価 管理者:
● 習熟スピード:標準作業時間達成期間 技術伝承進捗への満⾜度
● 作業精度:不良率‧ミス発⽣率の改善
● 作業時間:標準作業時間との乖離削減
業務品質指標 熟練技術者:
● 安全性:事故‧ヒヤリハット件数変化 指導者負担軽減の実感度
● 保全品質:設備稼働率‧故障頻度
● 技術継承率:重要技術の継承完了割合 若⼿技術者:
● 属⼈化解消率:特定個⼈依存業務削減
組織効果指標 学習効果‧理解度の向上実感
● ⼈材定着率:若⼿技術者の離職率改善
● 技術標準化率:マニュアル化完了率
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技術伝承の改善サイクル
作って終わりではない!継続的な改善を仕組み化
改善サイクル(PDCA)の確⽴
年間技術伝承計画の策定 動画マニュアルの制作‧運⽤
Plan 重要技術の棚卸と優先順位設定 Do 教育プログラムの実施
計画 必要リソースの確保 実⾏ 進捗状況の定期確認
上記KPIによる効果測定 効果の低い⼿法の⾒直しより効果
Check 関係者ヒアリング‧アンケート Action 的な⼿法の導⼊展開
評価 課題‧改善点の抽出 改善 次期計画への反映
測定頻度とレポーティング
● ⽉ 次 : 基本的な進捗指標
● 四半期 : 詳細な効果分析
● 年 次 : 包括的な成果評価と次年度計画
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今後のアクションプランと実践チェックリスト
要点整理: 課題の構造的理解:⾼齢化‧属⼈化‧暗黙知の複合的課題
技術伝承成功の鍵 デジタル技術の戦略的活⽤:動画マニュアルによる暗黙知の形式知化
段階的な実装アプローチ:重要度‧緊急度に応じた優先順位設定
実践チェックリスト
Phase 1: ☐ 重要な保全技術の洗い出しと優先順位付け Phase 2: ☐ 動画マニュアル作成ツールの選定‧導⼊
現状分析 ☐ 技術保有者(熟練技術者)の特定と退職予定確認
パイロット実施 ☐ 最優先技術1-2件での動画マニュアル作成
(1-2ヶ⽉) ☐ 後継者候補の選定と現在のスキルレベル把握 (3-4ヶ⽉) ☐ パイロット対象者での教育プログラム実施
Phase 3: ☐ パイロット結果を踏まえた⼿法の善 Phase 4: ☐ 全社的な技術伝承⽂化の定着
本格展開 ☐ 対象技術の拡⼤と動画マニュアルの量産 定着‧発展 ☐ 新技術‧新設備への対応体制確⽴
(6-12ヶ⽉) ☐ 部⾨横断的な展開と推進体制の強化 (継続) ☐ 他部⾨‧関連会社への展開
即座に始められるアクション
今週から 重要な保全技術の簡易リス
トアップ。熟練技術者との 今⽉ 動画マニュアル作成ツールの 3ヶ⽉ パイロットプロジェクトの
Start から 情報収集‧⽐較検討。パイ
技術伝承に関する意⾒交換 ロット実施対象の具体的選定 以内 開始。社内推進体制の構築
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オペレーションから、働き⽅と未来を変えていく
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