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1.6mm以下の板厚では、一般的にバーリング加工が必要!タップ加工の自動化が進んでいます
板金加工の製品は、いろいろに加工された部材を接合して組み立てられます。
この場合の接合方法には、溶接をはじめとして、接着、リベット、ネジ締め、
折り込みなどがあります。
当資料では「板金加工でのタップ加工の特長」をはじめ、「使用加工機による
工程パターン」「タップの種類と特長」などをご紹介。
ぜひ、ダウンロードしてご覧ください。
【掲載内容】
■タップ加工
■板金加工でのタップ加工の特長
■使用加工機による工程パターン
■タップの種類と特長
■下穴径とバーリング径
■タップ加工の検査方法
※詳しくはPDF資料をご覧いただくか、お気軽にお問い合わせ下さい。
このカタログについて
| ドキュメント名 | 【技術資料】板金基礎講座 第12回 タッピング加工 |
|---|---|
| ドキュメント種別 | 製品カタログ |
| ファイルサイズ | 1.7Mb |
| 登録カテゴリ | |
| 取り扱い企業 | 株式会社アマダ(アマダグループ) (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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板金基礎講座
第 12 回
タッピング加工
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板金基礎講座 第12回 タッピング加工
01.タップ加工
板金加工の製品は、いろいろに加工された部材を接合して組み立てられます。
この場合の接合方法には、溶接をはじめとして、接着、リベット、ネジ締め、折り込みな
どがあります。
溶接と並んで最も一般的な接合方法が、ネジによる締結です。ネジによる締結は、取
り外しが簡単なため、多用されています。
プレス、パンチングマシン、ボール盤などによってあけられた下穴にネジを切り込んでいくの
がタップ加工です。
手作業によるタップ加工は、単純作業であり集中力の持続が難しく、タップ忘れやタップ
不良が発生します。
このため、現在ではタップ加工の自動化が進んでいます。
ボール盤によるタップ加工
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板金基礎講座 第12回 タッピング加工
02.板金加工でのタップ加工の特徴
一般的に、ネジで締結する場合、「ネジ込み長さは、ネジピッチの3倍(3山分)以
上必要」といわれています。しかし、薄板の板金加工では相対的に板厚が薄く、そのま
ま加工したのでは、ネジが 1~2 山しかできない場合がほとんどです。
このため、バーリングと呼ばれる穴の回りを立ち上げる加工を行い、タップ加工部の板厚
を局部的に厚くした後、タップ加工する方法が多く用いられています。
板厚がある場合は 薄板ではネジ山が その場合はバーリング
通常のタップ加工 3山以上切れない をしてタップ加工
下穴加工 バーリング加工 タップ加工
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板金基礎講座 第12回 タッピング加工
03.使用加工機による工程パターン
板金加工におけるタップ加工の大半は、M3~M6のタップを使用します(特にM4、
M5が多いです)。
このため、1.6mm以下の板厚では、一般的にバーリング加工が必要となります。この
場合、下穴加工⇒バーリング加工⇒タップ加工の3工程で行いますが、加工ワークのサ
イズ、加工数量、加工設備などにより、各工程で使用する機械も異なります。
製品サイズが比較的小さく、タップ数、加工数量が多い場合は、NCタッピングマシンの
利用も効果的です。しかし、多品種少量の生産形態では工程を集約し、パンチングマ
シンまたはパンチ・レーザ複合機を用いて下穴加工からタップ加工までを行う傾向にあり
ます。
工程 下穴加工 バーリング加工 タップ加工
パンチングマシン パンチングマシン パンチングマシン
パンチ・レーザ複合機 パンチ・レーザ複合機 パンチ・レーザ複合機
パンチングマシン パンチングマシン
NCタッピングマシン
使用 パンチ・レーザ複合機 パンチ・レーザ複合機
機械 パンチングマシン パンチングマシン
卓上タッパー
パンチ・レーザ複合機 パンチ・レーザ複合機
レーザ加工機 プレス 卓上タッパー
※レーザ加工機によるタップの下穴加工は、推奨されません。
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板金基礎講座 第12回 タッピング加工
■NCタッピングマシン
NCプログラムによりタップ加工を行います。
下穴を倣うティーチング作業により、簡単にプログラムを作成することができます。
NCタッピングマシン ティーチング
プログラムによるタップ加工
■MPTタップユニット ※パンチングマシンやパンチ・レーザ複合機の付属装置
タップタレットに複数のタップを装備して、パンチング加工工程の中でタップ加工を可
能にした装置です。
MPTタッピングツール MPTタップユニット
■タッピング金型
パンチングマシンや複合機のタレットに装着して、タップ加
工(転造)ができる金型です。
1-1/4″と2″サイズのステーションで使用する2種類があり
ます。
タッピング金型
2インチサイズ
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板金基礎講座 第12回 タッピング加工
04.タップの種類と特徴
タップには、大別して、切削タップと転造タップの2種類があります。
切削タップは文字通り、ドリルと同じように切りくずを出しながら、ネジの谷部を削って加
工します。
パンチング加工では、切りくずがワークやテーブル上に残ると打痕の原因となるため、回
収に集塵装置が必要となります。下穴径はめネジの山寸法が基準となります。
転造タップは材料を変形させる塑性加工により穴の断面を成形し、ネジを加工するタッ
プです。
よって、微量の金属粉は出ますが、切削タップのような大きな切りくずは発生しません。
このため、集塵装置が不要です。下穴径は、めネジの山寸法と谷寸法の中間が基準
になります。
成形される山寸法は下穴径に大きく影響されるため、下穴径の管理が切削タップに比
べて厳しくなります。
1.ハンドタップ(切削タップ)
食付き部の長さにより先タップ・中タップ・上げタップ
に分類され、作業条件により3本1組で使用され
る場合と、いずれか単独で用いられる場合がありま
す。 ハンドタップ
切り屑が細かくなり、溝の中にたまっていくので止り
穴、通り穴の両方に使用可能です。
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板金基礎講座 第12回 タッピング加工
2.ポイントタップ(切削タップ)
タップ先端食い付き部の切刃側の溝を、ネジのつる
巻き方向と逆に斜めに削り取ってあるので、切り屑
が前方に押し出されます。
切れ味がよく、前方に切り屑が押し出されるので、 ポイントタップ
板金などの貫通穴の高速ネジ加工に適しています。
3.スパイラルタップ(切削タップ)
ネジのつる巻き方向と同方向のネジれ溝により、切
り屑が手前に排出されるので切り屑が穴内に残り
ません。
切れ味がよく、切り屑の排出がスムーズで、止り穴 スパイラルタップ
の穴底までネジ加工可能です。
4.転造タップ
切り屑を出さずに塑性変形させてネジ穴を作るタッ
プで、比較的柔らかい板材のネジ加工に適してい 転造タップ
ます。
盛り上げタップ、溝なしタップともいいます。
加工トルクが同サイズの切削タップに比べ2倍程度
必要であり、使用オイルによっても大きく左右されま
す。
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板金基礎講座 第12回 タッピング加工
05.下穴径とバーリング径
以下の表はバーリング加工の下穴径、内径(ΦA)、高さ(H)の関係を表したもの
です。
ΦA
※表中の下穴径および高さHは参考値です。
下穴径を大きくすると高さHは低く、下穴径を
小さくすると高さHは高くなります。
06.タップ加工の検査方法
タップ加工の精度検査は限界ゲージにより、めネ
ジの有効径と内径を検査します。
限界ゲージとは、通らなければならないゲージ(通
り側)と通ってはいけないゲージ(止り側)を組み合
わせ、測定物の寸法がその中間にあることを確認
するゲージです。
H
t
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