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【技術ハンドブック】 ここから始める!電源周りのBCP対策

ハンドブック

「電源確保」の重要性から丁寧に解説したBCP対策ハンドブック。中小工場・プラント従事者必見です。電源周りのBCP対策をテーマにBCP導入から対策事例、導入機器までをご紹介。

地震や台風などにより、いつ起こるかわからない"停電"。最近はBCPの一環として、取引先から工場の停電対策の実態について確認されるという声もよく聞かれます。「コストがかけられない」などの理由で停電対策を見送っていた方へ、動力安全スイッチの専門メーカー・クラウスアンドナイマーより「非常用手動電源切替スイッチ」をご紹介します。

電源や動力の切替えをスイッチ一つで実現する同製品。低コストなうえ、面倒な配線確認も要らず、簡単に設置することができます。また手動で切り替えるため「常用」「非常用」どちらを使っているのかも一目瞭然。ミスの発生を抑制できます。

今なら「電源確保」の重要性から丁寧に解説したBCP対策ハンドブックを進呈中。これから停電対策を検討される方にぴったりの内容です。ぜひダウンロードしてご覧ください。

このカタログについて

ドキュメント名 【技術ハンドブック】 ここから始める!電源周りのBCP対策
ドキュメント種別 ハンドブック
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取り扱い企業 クラウスアンドナイマー株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧)

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このカタログの内容

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【中⼩⼯場・プラント従事者必⾒】 台風や地震による停電の備えに 電源周りの BCP 対策 <対策事例と導⼊機器をご紹介> 非常用手動 ボックス⼊り動⼒ インバーター/UPS 電源切替盤 切り替えスイッチ バイパススイッチ 1 20240313
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目次 03 はじめに 04 BCP 策定と BCM 構築 05 電源確保は被災後の復旧に⽋かせないポイント 06 工場・プラントの現場でできる電源周りの BCP 対策  バックアップ電源の種類︓発電機と蓄電池  バックアップ電源と⼤電流動⼒切り替えスイッチ 08 ⼤電流動⼒切り替えスイッチの BCP 対策導⼊事例 10 クラウスアンドナイマー社 BCP 対策製品  非常⽤⼿動電源切替盤  ボックス⼊り電源切替スイッチ  太陽光発電システム⽤直流スイッチ  インバーターバイパススイッチ  UPS バイパススイッチ 20 おわりに 2 20240313
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はじめに ⽇本では近年、地震、台風、洪水などの⼤規模な災害が⽴て続けに発生しています。また、⼤規模火災、サイバ ーテロ攻撃、感染症などによる被害がニュースとして報じられることも珍しくはありません。そして、企業においては、これ ら災害により、基幹事業が中⻑期な中断に追いこまれるケースもみられます。このような場合、事業資産への直接の 被害や基幹事業が中断している間の利益を損なうばかりでなく、取引先や顧客までをも失い、更にその事業からの撤 退を余儀なくされることになりかねません。つまりは、事前の備えの有無が企業経営を左右すると言えます。 災害による事業の中断は、自社の損失だけでなく、複雑に構成されるサプライチェーンのなかで、取引先や顧客の 事業停止へと影響が連鎖してしまいます。そのため、取引先や顧客をはじめとする利害関係者から、自社の基幹事 業を停止させるリスクやボトルネックに対して、どのような対策を講じているのかの説明を求めるケースも増えてきていま す。 本ハンドブックでは、上記のような災害に直面した時であっても工場やプラントが事業を継続するためのキーとなる 電源確保を中⼼に対策⽅法や対策導⼊事例をあげて解説していきます。 図 1. ⽇本における自然災害の発生件数及び被害額の災害別割合 (1985 年~2018 年) 図 2. ⽇本における自然災害発生件数及び被害額の推移(1971 年~2018 年) 出所: 図 1, 図 2 中小企業庁 「2019 年版 中小企業白書」 3 20240313
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BCP 策定と BCM 構築 ■BCP/BCM とは︖ 被災が自社の直接被害はもとより、サプライチェーンにも⼤きな影 BCP 響を与えかねない状況から、近年においては、官⺠をあげて、「防 事業継続計画 災」や「災害時における事業継続の重要性」が再認識され、事業 Plan 継続の⾏動計画である BCP(Business Continuity Planning) 計画 の策定、および、その運⽤と⾒直しまでのマネジメントである BCM(Business Continuity Management)の構築が進められ BCM Act ています。ここで注意すべきは、図3に示す通り BCP は BCM の一 事業継続 Do 改善 マネジメント 実⾏ 部であり、BCP を運⽤しながら、定着を図り、さらに⾒直しをする一 連のサイクルが BCM になります。BCP は、災害や⼤きな事故が発 Check 生した状況において、限られた経営資源の中、どのように短時間で 確認 対応するかを予め考え、実際の状況に応じて、柔軟に判断しながら ⾏動が起こせるように訓練して対応⼒を⾼めるための活動です。 図 3. BCP と BCM の関係 ■BCP 策定までの5つのステップ 図 4 に一般的な BCP 策定⼿順を 5 つのステップで示します。BCP は上記のとおり、経営改善として取り組むべき 事項であるとともに、その策定の過程で自社の事業の強みや弱みを分析することができ、さらに、事業継続⼒を⾼め ることにもつながります。特に自然災害に対するステップ 5 で策定された BCP の⾒直しのポイントとしては、従業員の 安否確認、夜間も想定されているか、災害後に必要となる物資の備蓄・使⽤期限は確認されているか、被災され た時の代替設備や⼿段が確率されているかなどが⾒直しのポイントしてあげられます。 内容 ポイント ステップ1 想定する緊急事態と基本方針の立案 何のためにやるのか? ステップ2 重要事業・中核事業の検討 何をやり、何をやらないのか? ステップ3 事業への影響度の分析 今のままだとどういう状況になるのか? ステップ4 事前対策の検討 どうすれば改善できるのか? ステップ5 緊急事態の体制の整備 誰が何をするのか? 参考資料: 2018 年 3 月 中小企業庁 「中小企業 BCP 支援ガイドブック」 図 4. BCP 作成の 5 つのステップ 4 20240313
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電源確保は被災後の復旧に⽋かせないポイント BCP策定/BCM実施にあたり考慮すべき点は数多くあります。その中でも過去の事例・調査から⽋かせないポイン トとして「電源の確保」があげられます。図 5 は内閣府による「企業の事業継続及び防災の取組に関する実態調 査」の過去の災害で重要な業務が停止した理由を割合の多い順に 5 つ並べたアンケート回答からのデータです。こ のデータからは実際の災害時に事業計画が出来なかった理由として「停電」が一番の理由としてあげられています。 電気や電源の確保は被災時の従業員の避難・安全確保から事業継続に至るまで重要な要素となります。 図 5. 過去の災害で重要な業務が停止した理由 出所: 内閣府 「令和元年度 企業の事業継続及び防災の取組に関する実態調査」 災害発生による 停電により避難経路 停電による復旧作業において社外との 停電の発生 の確認が困難に。 コミュニケーション⼿段の断絶、および、 (特に夜間の場合) 設備類の再稼働不可などがネックに 図 6. 災害発生による停電下での避難と復旧の問題点 5 20240313
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⼯場・プラントの現場でできる電源周りの BCP 対策 バックアップ電源の種類︓発電機と蓄電池 ■非常⽤発電機 非常⽤発電機には、火災時の「非常⽤自家発電設備」としての非常⽤発電機と、それ以外の一般負荷への電 ⼒供給する保安⽤/業務⽤発電機の 2 種類に分けることが出来ます。法令に定められた要件などの違いはあります が、どちらの場合にも下記のような発電機が⽤いられます。 種類 原理・特徴 メリット デメリット ディーゼル発電機 軽油を燃料としてエン ・省スペース ・排気ガスが出る ジンを動かし発電しま ・様々なサイズの機種あり ・振動・騒音が出る す。 ・発電効率が良い ・燃料の備蓄が必要 ・燃料単価が安い ・燃料が劣化する ガソリンエンジン発電機 ガソリンを燃料としてエ ・ディーゼルよりも小型・軽量 ・燃料のガソリンは揮発性や引 ンジンを動かし発電し ・平時には、燃料は⾞のガソリン 火性が⾼く取り扱い注意 ます。 と同じなので⼊⼿性がよい ・災害時に燃料⼊⼿が困難 LP ガス発電機 液化⽯油ガスを燃料と ・燃料が⻑期間劣化しない ・ガソリンやディーゼルと比較して してエンジン、またはガ ・環境にやさしい 燃費が⾼い スタービンを動かし発 ・連続運転時間が⻑い ・製品の種類が少ない 電します。 ・供給が途絶えるリスクが少ない ■産業⽤蓄電池 産業⽤蓄電池とは一般住宅以外の工場、公共施設、オフィス、商業施設などに設置する蓄電システムのことをい います。蓄電池の主な⽤途は、自然災害等による広域停電の際のバックアップ電源ですが、近年ではそれだけに留ま らず、平常時には太陽光発電などの再生エネルギーとの組み合わせで、省エネ効果を⾼める動きは進められていま す。 種類 使⽤可能年数*1 メリット デメリット 鉛蓄電池 17 年 ・安価で使⽤実績が多い ・過放電をしてはいけない ・使⽤年数が⻑い ニッケル水素電池 5〜7 年 ・急速充放電ができる ・寿命が短い ・過充電/過放電に強い リチウムイオン電池 10 年 ・残存容量が把握しやすい ・使⽤可能時間が少し短い ・技術開発が推進されている NAS 電池 15 年 ・寿命が⻑い ・安全性に不安あり ・⼤容量に向く *1) 経済産業省 発表数値より 6 20240313
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バックアップ電源と⼤電流動⼒切り替えスイッチ 工場やオフィスなどに設置する自家⽤発電設備は、常⽤発電機と非常⽤発電機に分類され、非常⽤発電機は法 令によって設置が義務付けられた消防設備の非常⽤電源に⽤いる「防災⽤発電機」と、停電時のためのバックアップ電 源として自主的に設置する「保安⽤/業務⽤発電機」の 2 種類があります。保安⽤/業務⽤発電機の場合には、設置 者が自主的に設けた電源であることから、一般の負荷への電⼒供給にも使⽤できます。保安⽤/業務⽤発電機は発 電機とともに自動電源切替盤を⽤意することが多いですが、一般的には必ずしも被災後すぐに非常⽤発電機が必要 な設備ばかりではなく、平常時には発電機を置いておくスペースに困るということがあります。また、自動電源切替盤は重 量が重く、接地場所に特別な施工が必要となり、更にコスト的にも⾼価なことが多く、導⼊をためらうとの意⾒をよく聞き ます。これらの問題に対しては、被災による停電の状態を確認してから、レンタル等で発電機を確保して、それから電⼒ の復旧を図ることで、コスト面やスペース面において有利な場合もあります。電源切替盤についても、この場合には自動 切替盤である必要がなく、⼿動操作の電源切替盤にし、開閉器、端子台、鉄ボックスと言うように非常に簡素な機器 のみで構成することで、重量やコスト、または操作性が改善できます。 国内では一般的に動⼒⽤電源の開閉には電磁開閉器・接触器やブレーカーが使⽤されます。しかしながら、電磁開 閉器・接触器を使うには、制御⽤回路として制御⽤スイッチとリレーが必要になります。つまり、動⼒を直接開閉する機 器とは別に制御回路を設計する必要が出てきます。また、ブレーカーについては、開閉は可能ですが、ブレーカーの本来 の目的は過電流からの電線保護のため、開閉器として使⽤することは適切とは言えません。そこで海外に目を向けてみ ると、開閉器としては⼤電流カムスイッチが使⽤されています。⼤電流カムスイッチを使えば、制御回路などは必要とせず に、直接、動⼒ラインを切り替えられるため、設計などの必要もなく、誰にでも分かりやすい構成となります。また、国際 規格 IEC60947-3 に適合しいれば JIS C8021-3 にも準拠しており、国内で使⽤しても問題ありません。 BCP 対策として電源周りの開閉器に⼤電流スイッチを導⼊するメリットを考えてみます。上記のように、制御回路を必 要としない⼤電流スイッチは、回路構成もシンプルで電源と負荷の間にスイッチを⼊れて開閉するだけで済みます。また、 操作もハンドルを⼿動で必要な位置に切り替えるだけ ですので誰にでもできます。必要であれば、補助接点 を付けて状態を監視したり、インターロック機器や鍵を 付けたりすることで安全性も向上させることが出来ます。 さらに、ブレーカーや電磁開閉器・接触器と比べて、 省スペースで軽量と言うメリットもありますので、設置 場所の基礎工事なども必要としません。例えば、クラ ウスアンドナイマー社のカムスイッチであれば、定格電 圧 1000V、定格電流 2400A まで対応した製品が ラインアップされていますので、電源設備や電流容量 に応じて適切な製品を選択することが出来ます。 7 20240313
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⼤電流動⼒切り替えスイッチの BCP 対策導⼊事例 建機レンタル事業者様 : 非常用手動電源切替盤でレンタル発電機もスムーズに稼働 課題 方法 結果 被災後に現場にレンタル発 事前に非常⽤⼿動電源切 発電機からの非常⽤⼿動 電機を搬⼊しても、電源盤 替盤を重要設備の近くに設 電源切替盤の端子台に の仕様確認と配線の確認時 置してもらった。 繋ぐだけなので、配線も楽 間がかかり、発電機の供給す になり、すぐに発電機で電 る電⼒によって設備を稼働さ ⼒供給できるようになった。 せるまでに時間がかかった。 ⼿動電源切替盤 効率 レンタル発電機 建設材料メーカー様: 予備ポンプの電源供給を事前準備。被災時に材料と設備を守る。 課題 方法 結果 被災時に使⽤していたポン 予備ポンプを設置して、更 仮に片⽅のポンプが破損し プが破損し、タンク中の原材 に常時ポンプ⇔予備ポン部 たとても予備ポンプが使⽤ 料のコンクリートが硬化して の電源切り替えスイッチボッ できるため原材料硬化によ しまい、材料も設備も使え クスを設置して故障時にポ る被害の⼼配が無くなった。 なくなってしまった。 ンプを切り替えられるように した。 ポンプ 常用 予備 8 20240313
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太陽光発電システム施⾏業者様 : ユーザーの技量を選ばず、操作が簡単に。 課題 方法 結果 太陽光発電システムで常時 常時⇔OFF⇔非常時切 一般ユーザーでもハンド操 インバーターと非常時⽤のイ 替の双投スイッチを電源盤 作だけなので操作ミスの⼼ ンバターの電源切り替えをブ に組み込んだ。 配がなくなり、さらに銘板 レーカー2 個でしていたが、 表示によって電源状態が 一般ユーザーの操作ミスの 一目で分かるようになっ 懸念があった。 ハンドル操作 た。 ヨシ︕ どれ︖ 電源盤メーカー様 : UPS メーカーを選ばず、その時の状況に応じて UPS 交換が可能に。 課題 方法 結果 重要設備の監視カメラの電源 ⼤電流カムスイッチの UPS どのメーカーの UPS でもそ に UPS を使⽤しているが、屋 バイパススイッチを採⽤した。 の時に⼊⼿性の良い UPS 外の厳しい環境で使⽤される メーカーの機器と交換でき ため、⾼頻度で UPS の交換が 監視カメラ るようになり、価格や納期 必要。しかし、UPS メーカーの に柔軟性が持てるようにな 交換⽤バイパス盤はそのメーカ った。また、負荷への電⼒ ー専⽤で別メーカーの UPS 交 供給も瞬断なく、更に操作 換に使えなかったために、価格 旧 新 が容易になり、ヒューマンエ や納期に問題があっても変更 ラーなく交換できるようにな が出来なかった。 った。 9 20240313
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クラウスアンドナイマー社 BCP 対策製品 : 非常⽤⼿動電源切替盤 被災時に停電が起こったとしても必ずしも自動で瞬時にバックアップ電源への切り替えが必要な設備・機器ばかりで はありません。避難が完了し、関係者の安否が確認されてから、事業再開のため電源として、可搬型発電機を⼿配 し、電源の復旧を図っても間に合うような設備も多くあります。このような設備の場合には、自動電源切替盤に比べて 省スペース(軽量)、廉価、設置のしやすさ、操作のしやすさ、そして、電源状態の分かりやすさで優位な非常⽤⼿動 電源切替盤がおすすめです。事前に既存設備に後付けするかたちで非常⽤⼿動電源切替盤を設置しておけば、配 線箇所も明確に分かり、電源切替操作も簡単ですので復旧作業かスムーズに⾏えるメリットがあります。 電源 1 電源切替スイッチ 電源 2 産業機器 ■非常⽤⼿動電源切替盤 ラインアップ (3 相 3 線、双投スイッチ, 端子台への配線, 屋外仕様) 定格通電電流 [A] 定格絶縁電圧 [V] ボックスサイズ(mm) 型式 32 690 400 x 400 x 200 C26 A222*J-8002 JST 50 690 400 x 400 x 200 C32 A222*J-8000 JST 63 690 400 x 400 x 200 C42 A222*J-8000 JST ※定格通電電流 100A 以上の製品ラインアップもございます。詳しくはお問い合わせください。 10 20240313
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クラウスアンドナイマー社 BCP 対策製品 : ボックス⼊り動⼒電源切替スイッチ 既存設備の近くに電源切替スイッチ設置する場合には軽量タイプの樹脂ボックスタイプが便利です。樹脂ボックスは 軽量で加工し易く、さらに防塵防水対応ですので屋内・屋外ともに使えます。被災時に特に最重要な設備を再稼働し たい場合にでも、ポータブル発電機を⽤意して、ボックス内の発電機⽤の端子に繋げば、ハンドル一つで商⽤電源から 発電機への動⼒供給に切り替えが出来ます。 ■外観写真 IP66/IP67 ■電源・動⼒切り替えスイッチ (三相交流) ●OFF 位置あり (注) 銘板彫刻の文字はご注文の際に別途ご指定が必要となります。 定格通電 定格絶縁 モーター容量 モーター容量 サイズ 電流 [A] 電圧 [V] AC-23A AC-23A 端子ネジ ボックス 型式 200V @3Φ400V /ボルト (mm) @3Φ 32 690 5.5 kW 15 kW M4 106x106x138 C26 A212 –603 PF4※2 50 690 7.5 kW 22 kW M5 280x190x180 C32 A212*J-0002 STM 63 690 11 kW 30 kW M6 280x190x180 C42 A212*J-0004 STM 115 690 15 kW 45 kW M6 280x280x230 C80 A212*J-0002 STM 150 690 30 kW 75 kW M8 280x280x230 C125 A212*J-0002 STM 200 690 30 kW 75 kW M8 280x280x230 C200-4 A212*J-0002 STM 315 690 55 kW 132 kW M12 560x280x280 C315 A212*J-0002 STM ※2: C26 A212 –603 PF4 は保護等級 IP65 となります。別途保護等級 IP66 もご⽤意しております。 上表に記載の型式は全て配線穴無し、ドレーン穴無しのボックスになります。また、OFF 位置無し、単相・三相切り替え、多電源切り替え、動⼒系統切り替 え、タップ切り替え等、各種ご要求に応じた構成のスイッチもご⽤意できます。 11 20240313
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クラウスアンドナイマー社 BCP 対策製品︓太陽光発電システム⽤直流スイッチ 直流は交流よりも開閉時に開閉器の接点に与えられるダメージが⼤きく、直流専⽤の開閉器が必要になります。災害 発生時には太陽光発電システム・蓄電池システムにおける直流電源ラインの安全な断路も重要となります。また、自⽴ 運転機能付きのパワーコンディショナー(PCS)や産業⽤三相蓄電システムへの系統切り替えに直流スイッチが使⽤されま す。 ■応⽤例 複合型 パワーコンディショナー 家庭・工場 DC AC DC DC DC DC スイッチ 太陽光パネル 蓄電池 DC スイッチ ■ON/OFF ディスコネクトスイッチ (パネル取り付け, IP66/67) ■双投スイッチ (パネル取り付け, IP66/67) 開閉電流容量 定格絶縁 @DC-21B 電圧 型式 開閉電流容量 定格絶縁 @DC-21B 電圧 型式 58A DC1000V KGD58B TD304 E22 30A DC1000V 50A DC1000V KGD40B TD308*J-0001 E22 40A DC800V KGD40B TD994*J-0001 E22 40A DC1000V KGD40B TD306*J-0003 E22 50A DC500V 30A DC1000V KGD40 TD304*J-0002 E22 20A DC1000V KGD40 TD303*J-0003 E22 8A DC1000V KGD40 TD302 E22 ■樹脂ボックス⼊り ON/OFF ディスコネクトスイッチ (ポリカーボネート性 耐候性樹脂, IP66/67) 開閉電流容量 @DC-21B 定格絶縁電圧 ボックスサイズ 型式 25A DC1000V 100 x 190 x 93 mm KFD25B T206/AUP0013 KL11V 30A DC1000V 100 x 190 x 93 mm KGD40 TD204/AUP0027 KL11V 40A DC1000V 145 x 250 x 107 mm KGD40B TD206/AUP0033 KL11V 58A DC1000V 145 x 250 x 107 mm KGD58B TD204/AUP0038 KL11V 12 20240313
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クラウスアンドナイマー社 BCP 対策製品 : インバーターバイパススイッチ 被災によって現場に設置されていたインバーター電源が壊れた・動作しない場合にもインバーターバイパススイッチがあ ればインバーター電源からバイパス回路を介して商⽤電源に接続され、一時的に負荷(工場設備)に動⼒を供給する ことが出来ます。また、負荷から切り離されていますので壊れたインバーターの交換も安全にできます。ハンドル一つで 複数のラインを同時に切り替えられますので、安全にインバーターの交換が出来ます。 ■アプリケーションブロック図 ■外観イメージ SW1 SW2 4 3 1 2 商用 8 7 インバーター 3 4 負荷 交 流電 12 11 5 6 2 1 6 5 10 9 バイパス回路 ■接点構成図 商⽤ (バイパス) インバーター 負荷R 1 2 商⽤R インバーター⼊R 3 4 負荷S 5 6 商⽤S SW1 インバーター⼊S 7 8 負荷T 9 10 商⽤T インバーター⼊T 11 12 インバーター出R 1 2 負荷R インバーター出S 3 4 負荷S SW2 インバーター出T 5 6 負荷T 1 2 補助接点 3 4 ■ラインアップ パネル取り付けタイプ (3 相交流、電磁インターロック*4、補助接点 1a1b) 定格通電電流*3 定格絶縁電圧 端子ネジ/ボルト 型式 32A 690V M4 C26 A222*J-0004 E 50A 690V M5 C32 A222*J-0005 E 63A 690V M6 C42 A222*J-0009 E 115A 690V M6 C80-6 A222*J-0009 E 150A 690V M6 C125-6 A222*J-0005 E 200A 690V M8 C200-4 A222*J-0003 E ※ *3: 200A を超える仕様はお問い合わせください。*4: 電磁インターロック無しのタイプも作製可能ですのでお問い合わせください。 13 20240313
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クラウスアンドナイマー社 BCP 対策製品 : UPS バイパススイッチ 災害時の停電に備えて重要機器の電源には UPS を接続しているケースが多くあります。停電時には UPS から一時 的に電源が供給されます。UPS は定期的にバッテリーを交換することで UPS 機器自体は⻑期間使⽤できるものの、屋 外や寒暖の差が激しい場所などに設置する場合には⾼頻度で UPS 自体を交換する必要があり、UPS バイパススイッ チを⽤いれば、瞬断なく、ヒューマンエラー無く、簡単にハンドル操作だけで交換が出来るようになります。 ■UPS の 3 状態とスイッチの接点状態 ■外観写真例 常時 テスト 交換・保守 テスト 負荷は UPS を介し UPS のテストのため UPS は未接続にな て電源供給されて の状態。負荷、およ り、取り外し可能。 いる。 び、UPS は電源に 負荷は電源に接続 交換 常時 保守 接続されている。 されている。 ■接点構成図 三相三線⽤ UPS 接点構成図 J-3696 単相⽤ UPS 接点構成図 J-3588 常時 テスト 交換/保守 常時 テスト 交換/保守 商 ⽤R 1 2 UPS⼊R 商⽤R 1 2 UPS⼊R 商 ⽤S 3 4 UPS⼊S 商⽤S 3 4 UPS⼊S 5 6 負荷U 5 6 負荷U 7 8 負荷V 7 8 負荷V UPS出R 9 10 UPS出R 9 10 U PS出S 11 12 UPS出S 11 12 U PS出T 13 14 負荷W 15 16 赤⻘緑の箇所でオーバーラップして切り替わるため負荷へ 商 ⽤T 19 20 UPS⼊T の電源は瞬断なしにて供給される 14 20240313
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■ラインアップ 三相三線⽤ UPS 前面背面取り付けタイプ (押しボタンインターロック付き) 定格通電電流 定格絶縁電圧 端子ネジ/ボルト 型式 32A 690V M4 C26 J-3696*02 ER 50A 690V M5 C32 J-3696*02 ER 63A 690V M6 C42 J-3696*02 ER 115A 690V M6 C80-6 J-3696*03 ER 150A 690V M6 C125-6 J-3696*03 ER 200A 690V M8 C200-4 J-3696*02 ER 315A 690V M12 C315 J-3696*02 ER ■ラインアップ 単相⽤ UPS 前面背面取り付けタイプ (押しボタンインターロック付き) 定格通電電流 定格絶縁電圧 端子ネジ/ボルト 型式 32A 690V M4 C26 J-3588*03 ER 50A 690V M5 C32 J-3588*05 ER 63A 690V M6 C42 J-3588*05 ER 115A 690V M6 C80-6 J-3588*04 ER 150A 690V M6 C125-6 J-3588*04 ER 200A 690V M8 C200-4 J-3588*04 ER 315A 690V M12 C315 J-3588*02 ER ■UPS バイパススイッチ 組み込み例 1U サーバーラックへの組み込み 屋外⽤鉄ボックスへの組み込み 15 20240313
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おわりに 2011 年東⽇本⼤震災、そして近年の台風、⼤⾬による洪水被害は甚⼤で企業の存続も脅かす事態となって います。それらの被災の中で電源確保の重要性が認識されているものの、コスト的、また、技術的な問題がハードル となって BCP 対策の導⼊を⾒送っている企業も多いと思います。まずは、最重 要と思われる設備・機器だけでも被災時に最優先で復帰できるような製品を紹 介いたしました。非常⽤発電機等を常時、現場に置いておくことはスペース的に も難しい場合には、電源切替盤、または、切替スイッチだけを先に⽤意しておき、 被災時に緊急的に非常⽤発電機などをレンタルなどで調達して、接続する。そ れだけでも被災時に複雑な配線換えや接続時のトルク確認などが省略できま す。被災時の復旧の混乱のなかで、簡単さや分かりやすさは重要な要素です。 本ハンドブックでご紹介した製品が、実際に現場における BCP 対策を⽴案する ⽅や作業される⽅のお役に⽴てることを願っています。 クラウスアンドナイマー株式会社 東京本社 〒105-0013 東京都港区浜松町 1-11-6 吉和田ビル 5F TEL (03)3436-6151 FAX (03) 3436-6325 ⼤阪営業所 〒541-0054 ⼤阪府⼤阪市中央区南本町 2-4-6 インターワンプレイス本町 405 TEL (06)4705-8281 FAX (06)4705-8299 E メール sales-jp@krausnaimer.com Web サイト https://www.krausnaimer.com/jp_ja 16 20240313