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自動車業界・医薬品業界・建設業界
マーキング・コーディング分野䛻おけるTIJインク事業への参入と拡大への貢献
私たちは、サーマルインクジェット (TIJ)方式用のヘッド一体型カートリッジを手掛けるヒューレット・パッカード社のインクジェット用インクパートナーとして、TIJ方式の発展と市場拡大に貢献してきました。
掲載内容
◆自動車業界での活用事例
◆医薬品業界での活用事例
◆建設業界での活用事例
◆詳細はカタログをダウンロードしご覧いただくか、お気軽にお問い合わせ下さい。
このカタログについて
| ドキュメント名 | TIJインク 業界別課題解決事例 3選 |
|---|---|
| ドキュメント種別 | 事例紹介 |
| ファイルサイズ | 2.8Mb |
| 登録カテゴリ | |
| 取り扱い企業 | ゼネラル株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
この企業の関連カタログ
このカタログの内容
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TIJインク
業界別
課題解決事例 3選
ゼネラル
自動車業界・医薬品業界・建設業界
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TIJインクとゼネラルの歩み
マーキング・コーディング分野における
TIJインク事業への参入と拡大への貢献
私たちは、サーマルインクジェット (TIJ)方式用のヘッド一体型カートリッジ
を手掛けるヒューレット・パッカード社のインクジェット用インクパートナーと
して、TIJ方式の発展と市場拡大に貢献してきました。
TIJ方式とは、ヒーターの加熱によってインク内に生じた気泡の圧力で、イ
ンク粒を吐出し印刷する方式です。現在では一般的な技術として確立され
ていますが、2010年前半までは溶剤系インクが少なく、主流の連続式イン
クジェット(CIJ)やピエゾインクジェット方式に遅れを取っていました。しか
し、CIJ方式は高精細な印字を不得意としており、かつメンテナンスの負担
が大きいという課題があったため、印字工程を要する現場ではそれらを解
消できる新たなソリューションへの期待が高まっていました。
そこで私たちは、それまで着手してきた水系インクに加え、 TIJ方式に適し
た溶剤系インクの開発にも注力することとしました。その道のりは決して楽
なものではありませんでしたが、新たなモノを生み出す経験と、革新的なイ
ンクで市場をあっと言わせた喜びは、その後の事業拡大につながり、私た
ちの成長の原動力となっています。こうして、最小限の手間で多種多様な
用途、かつ少量多品種生産に柔軟に対応できる TIJ方式と、私たちの溶剤
系インクが出会ったことにより、マーキング・コーディング市場に新たな選
択肢を提供することが可能となったのです。
現在、私たちはTIJインク市場のリーディングカンパニーとして、「溶剤系イ
ンクといえばゼネラル」と評されるまでになっています。これからも、これま
で築いてきた実績に甘んじることなく、溶剤系インクをはじめとした革新的
なインクと共にTIJ方式の拡大と課題解決に貢献していきます。
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TIJインク / 自動車業界での活用事例
熱転写リボンからインクジェットへの転換
UV硬化インクによるゴムベルト印字
自動車関連部材を製造するC社で採用されていた熱転写リボンが廃番
となったため、それに代わる印字手段としてインクカートリッジを用いる
TIJ方式を提案した事例です。
併せてインクジェット用UV硬化白インクおよび黄色インクを提供するこ
とで、従来性能の継承のみならずコスト効率の向上を実現し、印字プロ
セスの最適化に貢献しました。
新たな対応に迫られた中、同社と協力してソリューションを立ち上げた
事例です。
画課題の背景
熱転写リボンの廃番による印字方法の見直し
C社は長年、私たちが供給する白色・黄色の特殊な熱転写リボンを
使用し、ゴムベルトの原材料であるゴムスリーブに品名や品番を印
字していました。ところがこの熱転写リボンに使われている原材料が
廃番となり、代わりの材料も無かったため、私たちは2年分のストック
を確保してこのリボンの供給をやむなく終了。終了1年後に同社から
「なんとか再生産できないか」という要望が寄せられる事態となりまし
た。そして、再生産は叶わない中でも何とかご要望に応えたい、とい
う強い思いが、私たちを解決策の模索へと突き動かすこととなりまし
た。
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TIJインク / 自動車業界での活用事例
解決策
UV硬化インクの活用による新たな印字手法を確立
熱転写リボンに代わる印字方式としてサーマルインクジェット方式は
すぐに浮かびましたが、併せて当用途に適したインクを提案できるか
は確認を要しました。そのため私たちは、改めて使用される工程や要
求事項の整理を行い、最終的にサーマルインクジェット方式と併せて
当時開発されたばかりのUV硬化白インク「IQ131」を提案するに至り
ました。そして同社のご協力の下、より実使用に近い条件にて複数
回のテストを実施したところ、ゴムスリーブ上でも十分な耐擦過性を
発揮することが確認できました。さらに、黄色インクとしては同じく開
発されたばかりのUV硬化インク「IQ134CY」を選定。これらのインク
を活用することで、従来の熱転写リボン方式以上の品質を維持しな
がら、コストや効率面の課題を解決することができたのです。。
(画像はイメージです)
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TIJインク / 医薬品業界での活用事例
製造ラインの効率向上を目指した
溶剤系速乾インクの開発
製薬メーカーであるB社からの要望を機に、薬のブリスターパックへの
印字に適する「溶剤系速乾インク」を開発した事例です。
同社はこれまでCIJ方式を使用していましたが、機器のメンテナンス
や、インクの安全性及び臭気に対する改善が求められていました。
そこで私たちは、従来のCIJ方式による印字品質を維持、
または向上させつつCIJ方式の諸課題を解決できるTIJ方式を提案す
るに至りました。
画課題の背景
製造環境の安全性と作業効率を高めるべく
製薬会社が求めた新たなインク
従来使用されていたCIJ方式は、機器のメンテナンスに手間がかかる
ほか、溶剤インクの臭気が強いという特徴があります。また、CIJ方
式の特徴でもあるドット印字では高精細な印字が難しく、特に凹凸や
光沢のあるブリスターパックにおいては十分な視認性を実現できてい
ませんでした。薬の取扱者や服用者にとって、薬の情報を正確に理
解することは非常に重要です。そのため同社は、こうした懸念を払拭
できる印字方式への早急な置換を急がれていました。
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TIJインク / 医薬品業界での活用事例
解決策
ヒューレット・パッカード社のカートリッジと新インクで
速乾性と鮮明性を兼ね備えた印字を実現
B社が抱いていた懸念は、インクに関するものを除き、ローメンテナン
スを謳うヒューレット・パッカード社のTIJ方式の採用で解決すると思
われました。一方インクに関しては、臭気問題は即解決できたもの
の、CIJ方式の溶剤インクに匹敵する速乾性を持つインクの開発には
腰を据えて取り組む必要がありました。そこで私たちは、十分なヒア
リングや、製造ラインの視察、試作品の提供等を通して着実にインク
の性能を目標に近づけていき、最終的に同社が安心して印字方式を
変更できるインクの開発に成功しました。この高い速乾性と鮮明性を
兼ね備えたインクを採用することで、残されていたインクに関する懸
念も払拭されることとなったのです。当インクの開発は同社の現場で
高く評価されただけでなく、ゼネラルの開発力が業界に知れ渡るきっ
かけともなりました。
(画像はイメージです)
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TIJインク / 建設業界での活用事例
画期的な溶剤系白インクで
ラベルレス印刷を実現
生産効率の向上を検討されていた建材メーカーのA社に、溶剤系白イ
ンクのベタ塗り印刷と黒インクの印字を組み合わせ、あたかもラベル
を貼っているかのような印刷を実現するソリューションを提案した事例
です。
印字内容として一般的な文字や記号でなく、ベタ塗りを前提とした使
用方法を提案することで、TIJ及び溶剤系白インクの新たな用途を切
り拓きました。
画課題の背景
ラベルの剥がれや汚れによる製品管理の乱れを改善
従来A社は、様々な産業用建材の管理目的のため、各部材に必要
情報を印刷したラベルシールを貼っていました。しかし一般的なラベ
ルには、環境次第で汚れてしまう、剥がれてしまう、といった欠点が
あり、製品や在庫の管理に支障をきたしていました。さらに、その作
成や貼付作業にかかる手間や、廃棄による環境への負荷も解決す
べき課題となっていました。このような背景から、ラベルを貼る代わり
に建材に直接情報を印字する「ラベルレス印刷」への移行を後押しす
る印字ソリューションを模索されていました。
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TIJインク / 建設業界での活用事例
解決策
白インク×ベタ印字」の大胆発想で押し広げた
TIJの可能性
従来A社は、様々な産業用建材の管理目的のため、各部材に必要
情報を印刷したラベルシールを貼っていました。しかし一般的なラベ
ルには、環境次第で汚れてしまう、剥がれてしまう、といった欠点が
あり、製品や在庫の管理に支障をきたしていました。さらに、その作
成や貼付作業にかかる手間や、廃棄による環境への負荷も解決す
べき課題となっていました。このような背景から、ラベルを貼る代わり
に建材に直接情報を印字する「ラベルレス印刷」への移行を後押しす
る印字ソリューションを模索されていました。
(画像はイメージです)
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会社概要
社名 ゼネラル株式会社
資本金 3億6千万円
連結売上高 230億31百万円(2024年度実績)
従業員数 263名(2024年10月31日現在)
事業内容 産業用プリンティング事業
熱転写リボンの開発・製造・販売
サーマルインクジェットインクの開発・製造・販売
ピエゾインクジェットインクの開発・製造・販売
ホットスタンピング箔の開発・製造・販売
受託コーティング事業
各素材への機能性コーティング受託
コーティングインクの作成、製品スリット、検査等の受託
RFIDソリューション事業
RFタグの開発・製造・販売
RFIDシステムの設計・販売・導入サポート
カートリッジ・ステーショナリー製品事業
ファブリックリボン及び文具製品の開発・製造・販売
各種カートリッジ製品の設計・開発・製造・販売
カーボン紙の製造・販売
所在地 大阪本社:大阪府大阪市城東区中央二丁目15番20号
東京本社:東京都千代田区西神田1丁目3番6号
滋賀工場:滋賀県甲賀市水口町さつきが丘18番地
滋賀物流センター:滋賀県甲賀市水口町さつきが丘5番地
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