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IEC Guide127(協調安全ガイド)
協調安全についての説明と、協調安全例をご紹介
このカタログについて
| ドキュメント名 | 人と機械の共存・協働環境への新たな安全指針 |
|---|---|
| ドキュメント種別 | ホワイトペーパー |
| ファイルサイズ | 1016.9Kb |
| 取り扱い企業 | IDEC株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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人と機械の共存・協働環境への
新たな安全指針IEC Guide 127
(協調安全ガイド)
AIや IoT、ロボット技術の進展により人と機械の共存・協働環境が
拡大する中、新たな安全状態を示す「協調安全(Collaborative
Safety)」の考え方を示した IEC Guide 127が、2026年2月に発行
された。IEC白書「Safety in the future」(2020年)で示された、
人と機械の共存・協働環境の実現に向けた新たな安全指針である。
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人と機械の共存・協働環境への新たな安全指針 IEC Guide 127(協調安全ガイド)
1 はじめに
IEC guide 127“Guidelines for safety-related risk assessment standards”や IEC Guide 116“Guidelines for safety related risk
and risk reduction for collaborative safety system”(以降、協調 assessment and risk reduction for low voltage equipment”を
安全ガイド)は、協調安全(Collaborative Safety)の概念を国際標 補完する位置づけにある。本ガイドは、協調安全の観点からリスクア
準に展開することを目的として策定された新たな安全指針である。IEC セスメントおよびリスク低減の基本的な考え方と適用の枠組みを示して
ACOS(安全諮問委員会)(*)により開発・発行され、既存の ISO/IEC おり、協調安全の概念を国際標準へ導入するための実践的な指針とな
Guide 51“Safety aspects-Guidelines for their inclusion in るものである。
*) IEC ACOS:国際電気標準会議(IEC:International Electrotechnical Commission)
全体における安全関連の活動や安全規格の調整・指導を行う重要な諮問委員会(ACOS:Advisory Committee on Safety)。
図1.人と機械の共存・協働環境の例
2 協調安全とは
協調安全ガイドでは協調安全を、「人、機械、運用環境が相互に連携し、 そのため、リスクアセスメントでは、人、機械および運用環境の相互
許容可能なリスク水準を維持する状態」と定義している。これは図2に 作用を適切に反映させることが重要である。また、リスク低減方策では、
示す、人間、機械、および運用環境が相互に関連し合う三位一体モデ 特に安全防護および付加保護方策ならびに使用上の情報による提言方
ルを中核とし、現場により即したリスクアセスメントとリスク低減を実現 策を、現場で講じられる使用者による保護方策(例:追加の安全防護
することを目的としている。 の提供および使用)を含めて総合的に決定することが重要である。
人 機械
相互作用
(情報共有等) 運用環境
図2.三位一体モデル
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人と機械の共存・協働環境への新たな安全指針 IEC Guide 127(協調安全ガイド)
3 協調安全の例
死角の作業者を検知する無人搬送車の衝突回避システム
図3は、作業者、無人搬送車、およびセンサを含むクラウドシステム これに対し、協調安全では、図4に示すように、作業者、無人搬送車、
が連携して作業を行う倉庫の事例を示している。従来の安全方策では、 およびセンサを含むクラウドシステムが相互に連携し、死角にいる作業
無人搬送車に搭載したセンサによって作業者を検知し、無人搬送車を 者の位置情報や周囲の無人搬送車の情報を共有する。さらに、これら
減速または停止させることでリスクを低減している。しかし、死角から の情報に基づいて無人搬送車の走行を適切に制御するとともに、作業
作業者が飛び出す可能性がある場合や、作業者と無人搬送車が混在す 者にも周囲の状況を通知し、必要に応じて回避や停止などの行動を促
る環境では、無人搬送車単体の安全方策だけで、安全性と作業効率 す。このように、人、機械および運用環境が情報を共有し、それぞれ
を両立することには限界がある。 が状況に応じて適切に対応することで、安全性を確保しながら、より効
率的な現場運用を実現することができる。
クラウドシステム
運用環境に設置されたセンサ
(例:人感センサ、存在検知センサ、
カメラなど)
無人搬送車
図3.衝突回避システム
接近情報通知
無人搬送車 減速または
停止
回避避ままたたはは停止 作作業業者者
停止
検知または
人情報 制御情報
運用環境
(センサおよびクラウドシステム)
図4.衝突回避システムの相互作用モデル
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人と機械の共存・協働環境への新たな安全指針 IEC Guide 127(協調安全ガイド)
4 おわりに
協調安全ガイドは、今後拡大が予測される人と機械の共存・協働環境 安全ガイドに基づき、新たな国際規格の開発や、既存の国際規格の改
において、安全性と生産性を両立するための新たな安全の考え方を示 訂が進められる。
している。
IDECは、協調安全ガイドおよび今後整備される国際規格を踏まえ、
2027年1月より強制導入される欧州機械規則においても、人と機械 人と機械の共存・協働環境の安全を実現する製品やソリューションを提
が相互に作用し、協力し合う方法を定めることで、人と機械の共存・協 供することで、「人と機械の最適環境を創造し、世界中の人々の安全・
働環境での安全性を向上させることが求められており、今後この協調 安心・ウェルビーイングを実現すること。」をさらに推進する。
図5.世界中の人々の安全・安心・ウェルビーイングを実現
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