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【アプリケーションノート】ALPHA 教材キット ALPHA II

製品カタログ

設置面積がわずかA4用紙1枚分というコンパクトサイズのFT-IRALPHA

設置面積がわずかA4用紙1枚分というコンパクトサイズのFT-IRALPHAは、大学等における教育用途にも最適な分光システムです。優れた感度、安定性、波数精度をもつ高性能光学系を、手頃な価格でお求めいただけます。コンパクトボディのALPHAは、場所を選ばず測定を行うことが可能で、堅牢設計がもたらす信頼性と再現性に優れるデータは、教育用途はもちろん、研究開発における期待にも応えます。洗練されたハードおよびソフトウェアのデザインにより、FT-IR分光分析をよりシンプルにします。

ALPHAを理想的な教材として活用いただけるよう、教育の現場において一般的に採用されている実験を考慮したスターターパッケージ、専用ガイド機能付ソフトウェア、解説テキスト等を含む、包括的な教材キットを提供しています。スターターパッケージには、Lambert-Beerの法則に基づく定量分析において使用する液体セル、高分子フィルムの定性分析と厚み測定に有用なフィルム試料ホルダおよびブルカー高分子スペクトルライブラリ、さらに気体試料の分析に用いるガスセルが含まれています。

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このカタログについて

ドキュメント名 【アプリケーションノート】ALPHA 教材キット ALPHA II
ドキュメント種別 製品カタログ
ファイルサイズ 1.8Mb
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Application Note AN M88 ALPHA 教材キット 設置面積がわずかA4用紙1枚分というコンパクトサイズのFT-IR ALPHAは、大学等における教育用途にも最適な分光システムで す。優れた感度、安定性、波数精度をもつ高性能光学系を、手頃 な価格でお求めいただけます。コンパクトボディのALPHAは、場 所を選ばず測定を行うことが可能で、堅牢設計がもたらす信頼 性と再現性に優れるデータは、教育用途はもちろん、研究開発に おける期待にも応えます。 洗練されたハードおよびソフトウェア のデザインにより、FT-IR 分光分析をよりシンプルにします。 ALPHAを理想的な教材として活用いただけるよう、教育の現場 において一般的に採用されている実験を考慮したスターターパ ッケージ、専用ガイド機能付ソフトウェア、解説テキスト等を含 む、包括的な教材キットを提供しています(図2)。スターターパ ッケージには、Lambert-Beerの法則に基づく定量分析において 使用する液体セル、高分子フィルムの定性分析と厚み測定に有 用なフィルム試料ホルダおよびブルカー高分子スペクトルライブ ラリ、さらに気体試料の分析に用いるガスセルが含まれています。 燥剤と赤外光源なども、教育現場において大きなメリットとなり ガイド機能付ソフトウェアと解説テキストを参照することで、簡 ます。長寿命部品、イージーメンテナンス、省電力設計など、ランニ 単に実習の準備をすることが可能で、学生は直ちに実験を開始 ングコストの低さもALPHAの大きな特長です。 することが可能です。 ブルカー独自のRockSolid™干渉計を採用するALPHAは、耐震性の 非常にコンパクトで堅牢なALPHAは、教育用途に最適な赤外分 点でも非常に優れています。A4サイズのコンパクトなボディと重 光計です。さらに、特許技術により特別な光学調整を不要にした 量7kgという軽量設計と合わせ、使用したい場所にALPHAを運び RockSolid干渉計をはじめ、定期的な交換を必要としない長寿 込んで測定を行うということを可能にしています。さらにALPHA 命ダイオードレーザーの採用やさらにはユーザー交換可能な乾 には、透過法、ATR法、拡散反射法、鏡面反射法(外部反射法)な
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ど、ほぼすべての測定手法に対応するサンプリングアクセサリが 実験においても、教育現場における利用を考慮して専用設計さ 数多く用意されています。いずれのアクセサリも、特別なツール れたウィザード式ソフトウェアと詳細な解説テキスト用いること を用いることなく簡便に交換することが可能な設計になってい で、学生は最小限の準備時間で効率的に実験を進めることが可 ます。 能となっています。 応用測定の例 例 1: 異核二原子分子である塩化水素(HCl)の気相スペクトル測 定は、回転振動分光の理論を学ぶために行われている古典的な 物理化学実験です。分子の回転構造の詳細を得るためには、高 い分解能を有するFT-IR分光計が必須ですが、ALPHAにおいても 高分解能オプションを用いることで、塩化水素分子に関する気 相スペクトルの詳細を得ることが可能です。図4に、スターター キットに含まれるガスセルを用いて測定した塩化水素ガスの回 転振動スペクトルを示します。さらにその拡大図を図5に示しま す。図5では、各回転バンドがそれぞれ2本に分離している様子を 示していますが、各ペアは塩素の天然同位体35Clおよび37Clか ら成る異なる塩化水素の存在によるものです。実際の教育の現 場では、このデータを詳細に解析することで平衡核間距離や力 の定数等を見積もります。この実験に必要な道具はすべてスター ターキットに含まれますが、塩化水素の使用を考慮し、ガスセル 図2. ALPHA 教材キットの構成:液体セル、マグネット式フィルム試料ホル ダー、アパーチャ付きガスセル(図中のノートPCには、実際に測定された ボディにはV4A(1.4401)腐食耐性鋼、赤外線の導入部の窓には 気体試料の赤外スペクトルとウィザード画面が表示されています) CaF2をそれぞれ用いています。またこのセルでは、発煙塩酸の ヘッドスペースから塩化水素ガスを簡単に回収できるようになっ ています。 図3. 高分子フィルムの干渉スペクトルとソフトウェアウィザードの様子 例 2: 大気中の水分や酸素等に敏感な物質に関する分析は、先 図1. ALPHAと各種QuickSnap™サンプリ 端材料の研究開発において大きな課題のひとつです。 ALPHAは、 ングモジュール そのコンパクトなデザインにより、あらゆるタイプのグローブボッ クス内に簡単に設置することができます。とくにPlatinum ATRと 組み合わせることで試料の前処理も不要となり、繊細な試料を そのままの状態で測定することが可能となります(図6参照)。 Platinum ATRの試料クランプは指1本で操作できますので、グロ ーブボックスの厚いゴム製手袋をはめた状態でも、簡単に試料を ハンドリングすることが可能です。ALPHAは真空環境下でも安 教材キットはさらに、Lambert-Beer法に基づく定量分析(シク 定で、必要に応じて、グローブボックスの前室(一般にパスボック ロヘキサン中のシクロヘキサノンの定量)、標準スペクトルライブ スと呼ばれる)を通して出し入れすることもできます。この際、あ ラリを併用した高分子試料の定性分析、フィルム状高分子フィル らかじめALPHAの乾燥剤交換ポートを開放しておけば、ALPHA ムの厚み測定などの測定実験に対応しています。いずれの測定 内部の雰囲気をグローブボックス内と同じ不活性ガスで置換す
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図6. グローブボックス内でALHPAを使用している様子 図4. ALPHA + ガスセルで測定した塩化水素の回転振動スペクトル 加的情報を確認することも可能です。ブルカーでは、有機および 無機物質を含む幅広い種類のスペクトルライブラリを提供して います。薬理学的物質や高分子化合物など、物質の種類や用途 ごとに分類されたライブラリパッケージが利用可能です。 まとめ ブルカーのコンパクトFT-IR ALPHAは、教育・学術分野においても 柔軟に対応します。モジュール化された数多くのサンプリングア クセサリの中から最適な1台を選ぶことで、あらゆるタイプのアプ リケーションに適用可能です。例えば、Platinum ATRモジュール との組み合わせでは、グローブボックスに付属のゴム製グローブ 越しでも、簡単・迅速に測定を実行する事が可能です。独自の QuickSnap™機構により、簡単確実にモジュールを交換すること ができ、交換後も直ちに分析を開始することが可能です。 ここで紹介した教材キットは、赤外分光法に関する知識を学生に 図5. 図4の拡大図: 35Clおよび37Clの同位体比により各回転振動バンド 伝える理想的なツールです。スターターパッケージには、液体、フ が分離している ィルム、気体試料の測定に必要なすべてのツールが含まれていま るという事も可能となります。ALPHAの制御は、無線接続でも可 能ですので、グローブボックスの外に設置したPCから制御するこ とができます。ALPHAをグローブボックス内に設置することで、大 気に敏感な試料を変性させることなく迅速に分析することが可 能となり、分析の精度と作業効率の向上が期待できます。 例 3: 合成化学の教室では、合成した化合物を分析して、それがど のような物質であるか検証する必要があります。ALPHAとATRモ ジュールを組み合わせることにより、分析対象試料を迅速に分析 することが可能です。作業時間は、すべての操作を含め、1分以内 と非常に短時間です。合成物の定性は、例えば、スペクトル検索 を行うことで可能です。スペクトル検索では、解析対象物のスペク トルとライブラリに登録されている標準物質のスペクトルを比較 し、スペクトルパターンの近似性をもとに“ヒットクオリティ”と呼ば れるスコアがライブラリのスペクトルに付けられます(最大1000)。 図7に示す例では、合成により得られたアセチルサリチル酸に関 する検索結果を示していますが、この検索では940という高いヒ ットクオリティが得られ、合成物を的確に定性することができて います。検索結果を示す画面では、分子式や化学構造などの付 図7. スペクトル検索結果の画面
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す。また付属の解説テキストは、取り上げられる科目に関する実 践的かつ理論的な情報を網羅しています。専用のソフトウェアウ ィザードと合わせて参照することで、装置の操作に関する特別な スキルが無くても、学生はすべての実験を正しく進めることが可 能です。 Bruker Optik GmbH ブルカー・オプティクス株式会社 Ettlingen ·Germany 〒221-0022 神奈川県横浜市 [大阪オフィス] 〒532-0004 Phone +49 (7243) 504-2000 神奈川区守屋町 3-9 大阪府大阪市淀川区西宮原1-8-29 Phone 045-450-1601 テラサキ第2ビル Fax +49 (7243) 504-2050 Fax 045-450-16029 Phone 06-6394-8118 info.bopt.de@bruker.com info.bopt.jp@bruker.com Fax 06-6394-9003 www.bruker.com/optics Bruker Optics is continually improving its products and reserves the right to change specifications without notice. © 2010 Bruker Optics BOPT-4001061-01