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企業ネットワーク導入事例集

事例紹介

お客さまに最適なネットワーク・ソリューションを提供しています。 企業・学校をはじめ、官公庁・自治体など、さまざまな企業・機関での導入実績があります。

◆掲載内容
テクマトリックス株式会社 様
株式会社中日新聞社 様
APRESIA Systems株式会社 様
テックビジネスサービス株式会社 様
ルネサスエレクトロニクス株式会社 様
日本ケーブル株式会社 様
株式会社 共同テレビジョン 様
双日株式会社 様
トヨタ車体株式会社 様
株式会社スクウェア・エニックス 様(ビデオ会議)
株式会社スクウェア・エニックス 様(配線工事)
クラリオン株式会社 様
東京モノレール株式会社 様
株式会社いちやまマート 様
インフォコム株式会社 様
日立建機株式会社 様

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このカタログについて

ドキュメント名 企業ネットワーク導入事例集
ドキュメント種別 事例紹介
ファイルサイズ 4.6Mb
登録カテゴリ
取り扱い企業 エイチ・シー・ネットワークス株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧)

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エイチ・シー・ネットワークス株式会社

このカタログの内容

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企業ネットワーク導入事例集
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目次 テクマトリックス株式会社 様 3 株式会社中日新聞社 様 8 APRESIA Systems株式会社 様 13 テックビジネスサービス株式会社 様 17 ルネサスエレクトロニクス株式会社 様 22 日本ケーブル株式会社 様 26 株式会社 共同テレビジョン 様 30 双日株式会社 様 34 トヨタ車体株式会社 様 38 株式会社スクウェア・エニックス 様(ビデオ会議) 42 株式会社スクウェア・エニックス 様(配線工事) 46 クラリオン株式会社 様 50 東京モノレール株式会社 様 54 株式会社いちやまマート 様 58 インフォコム株式会社 様 62 日立建機株式会社 様 66
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次世代セキュアアクセスソリューション Appgate SDP テクマトリックス 株式会社 様 コロナ禍で加速したITエンジニアの働き方改革 業務委託先企業の社員に対するゼロトラスト環境を構築 この事例の注目ポイント 1 ゼロトラストモデルに基づく次世代セキュアアクセス環境を構築 2 仮想アプライアンスをリモート導入。設計から構築まで2カ月で完了 3 拡張性に優れた柔軟な設計で、今後のシステム環境の変化にも追随可能 1984年設立のITサービス企業、 同社グループの事業の柱だ。 テクマトリックス株式会社。サイ 同社グループは2021~2023年 バーセキュリティ対策を中心に の中期経営計画に基づき、新型 企業のデジタル化を支える情報基 コロナウイルスの感染拡大が続 盤技術と統合型監視サービスに代 く現状や、その後の社会を見据 自社社員と業務委託先で同じ 表される各種サービスを提供す えた事業展開を進めている。 だったリモートアクセスのセ る「情報基盤事業」、誰でも使い 加えて、同社のビジネスモデ キュリティ設定 やすいアプリケーションをSaaS ルの変革や働き方改革などの取 で提供する「アプリケーション・ り組みを支えるため、ITインフ サービス事業」の2つが、同社 ラ構築・運用課は、社内システ
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え個人所有のPCでも接続できる など、セキュリティポリシー上 の懸念があり、特に委託先につ いては、自社の社員と同じ設定 でよいのか悩んでいました。そ こで自社と委託先で2つのソ リューションを使い分け、それ ぞれに適したセキュリティポリ シーを運用することを検討しま した」 自社社員と業務委託先で同じ だったリモートアクセスのセ ム刷新など多数のプロジェクトを し、最も多い委託先には100名ほ キュリティ設定 並行して進めている。その1つが、 どの委託社員がいる。また、一部 社員が社外から社内システムを利 のプロジェクトで行っているオフ 用する際の、VPNによるリモー ショア開発でも、VPN装置が利 自社と委託先とで異なるリ トアクセス環境の再整備だ。 用されている。ITインフラ構築・ モートアクセスソリューション 同社は以前からVPNを保有し 運用課 課長の吉川 岳哉氏は、リ を使う場合、導入費用や管理性 ており、自社の社員のほか、委託 モートアクセス環境について対処 が課題となる。しかし吉川氏は、 先企業の社員も利用していた。か すべき課題があったと説明する。 異なるソリューションを使い分 つては委託先からテクマトリック 「以前は、自社の社員も委託先 けるメリットを重視した。 スへ社員を派遣して業務を行って の社員も、同じVPN装置とセ 「自社の社員向けには自宅か きたが、近年ではリモート開発・ キュリティ設定でリモートアクセ らのインターネットアクセスを 保守へ切り替えている。リモート スを行っていました。当時は、ア 制限したVPN、業務委託先向け への移行がコロナ禍に入って急増 クセス先が限定されているとはい にはゼロトラストセキュリティ テクマトリックス株式会社 テクマトリックス株式会社 コーポレート本部 IT推進部 コーポレート本部 IT推進部 ITインフラ構築・運用課 課長 ITインフラ構築・運用課 吉川 岳哉 氏 杉山 尚人 氏
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モデルに基づくソリューションを 築を担える部署はありますが、多 しかし、エイチ・シー・ネット 採用しています。後者のポリシー 数の案件を抱えており、導入を依 ワ-クスがユーザーと相談して には、接続元のIPアドレス確認や、 頼するのははばかられました。そ 設定を見直し、問題なくつなが 接続しようとする端末にてアンチ こで、信頼できる外部のパート るようにしてくれて助かりまし ウイルスが稼働しているかの確認 ナーに導入を依頼しようと考え、 た」 なども条件に盛り込みました」 Appgate SDPの実績があるエイ 運用負荷を大きく増やすこと (吉川氏) チ・シー・ネットワークスを選び 業務委託先では、それぞれの企 ました。ポリシー設定などにも、 なくセキュリティ強化 業が保有する端末が使われるため、 きっちりきめ細かな対応をしてい 将来的なクラウド移行にも容 直接の統制が難しい反面、リモー ただけると期待しました」と吉川 易に対応可能 トアクセスする際の状況や業務内 氏は語る。 容は限定される。ゼロトラストモ エイチ・シー・ネットワ-クス デルに基づく次世代セキュアアク は2022年3月に受注した後、稼働 無事に構築を終えた後、テク セスソリューションAppgate 開始は5月と、2カ月程度で設計・ マトリックスは委託先の企業に SDPは、ユーザー情報に加え、 構築を完了している。また、今回 対して順次Appgate SDPへ移行す 端末情報、ロケーション情報など のプロジェクトはコロナ感染予防 るよう指示した。2022年7月には、 の付加情報を組み合わせた細やか のため、完全にリモートで行われ すべての委託先が移行を完了し なアクセス制御を実現するにもか たが、テクマトリックス側の要望 ている。 かわらず、柔軟な設計、スケール や質問に対するエイチ・シー・ 「Appgate SDPは、グローバル アップ/スケールアウトに対応で ネットワ-クスの対応は迅速で、 IPアドレスでの端末識別などによ きる点が特徴である。 スムーズに導入できたという。 り、セキュリティ向上に役立っ 「数あるソリューションの中か 「期間が短かったので、不安が ています。また、エージェント ら、ポリシーの要件に沿って絞り 全く無かったとは言えません。し の動作が比較的軽く、ユーザー 込んだ結果、Appgate SDPを選 かし、エイチ・シー・ネットワ- の端末に対する負荷も抑えられ 定しました。ポリシーの作成が容 クスは、こちらからの連絡にもす ます」と杉山氏は語る。 易にできることもポイントです」 ぐ返事をしてくれますし、途中で リモートアクセス環境の運用 (吉川氏) ポリシーを見直す際にも柔軟に対 負荷については、委託先向けの 応してくれました。構築後の運用 Appgate SDPと社員向け環境で2重 エイチ・シー・ネットワ-ク において重要な復旧訓練も相談に になったものの、どちらも共通 スが約2カ月でリモートアク 応じてくれたため、安心して進め の認証基盤と連携しているため、 セスの設計・構築を完了 ることができました」と吉川氏は 対応に苦慮するほどではないと 評価する。 いう。 同じくITインフラ構築・運用課 「Appgate SDPは運用が簡単 テクマトリックスは2つのリ でAppgate SDPに関わっている ですし、今のところ運用面で特 モートアクセス環境を構築する 杉山 尚人氏は、導入時のエピ に大きな問題は感じていません。 ことにしたが、ITインフラ構築・ ソードを以下のように語る。 むしろ、既存VPN装置から移行 運用課は、数多くのプロジェク 「ユーザーに協力してもらって する過程で、ポリシーに合わな トを抱えていたため、構築に専 Appgate SDPによる接続テスト い対象が洗い出されたことを考 念することは困難だった。 を行った際、最初は設定が合って 慮すると、セキュリティ面での 「Appgate SDPの導入・環境構 おらず、うまく行きませんでした。 効果は大きいです。現状のポリ
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シーを満たせない委託先について は、例えばセキュリティ上のリス クが低い業務に限定して担当して もらうなど、個別に内容を見直し てもらっています」(吉川氏) なお、今回のAppgate SDP導 入では、テクマトリックスが管理 する自社データセンターおよび本 社内のオンプレミス環境に、仮想 アプライアンスとして展開してい る。Appgate SDPはAmazon Web Services(AWS)をはじめ とするパブリッククラウド上でも 稼働できるため、今後リモートア クセス対象がクラウドに置かれる ようになっても、引き続き対応可 能だ。 「サーバーについては、データ センターがダウンした場合に備え、 BCPとしてAWSを活用しようと 考えています。今は本社にある開 発環境も、将来的にクラウドへ移 行しようと検討しています。仮に、 マルチクラウドとなった場合にも Appgate SDPは対応できるため、 その将来性は十分にあります。ク ラウド移行の際は、エイチ・ シー・ネットワ-クスにも、活用 ノウハウなどのフォローを期待し ています」(吉川氏) 左より 吉川氏、杉山氏、エイチ・シー・ネットワークス(株) 第二システムエンジニアリング本部 第一エンジニアリング部 第一グループ 藤澤 秀、同営業本部第二営業部 産業・流通グループ 早坂 誠人
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テクマトリックス株式会社 情報基盤事業とアプリケーション・サービス事業の2つを事業の 柱とし、ミッションステートメントに「より良い未来を創造する ITのプロフェッショナル集団」を掲げるITサービス企業。 https://www.techmatrix.co.jp/index.html 導入製品 Appgate SDP
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OneID@Adapter 株式会社 中日新聞社 様 セキュリティと利便性を両立するシングルサインオン 災害対策も考慮しハイブリッドクラウド環境で導入 この事例の注目ポイント 1 新たなSaaSグループウエアと既存社内サービスにシングルサインオン(SSO)連携 2 自社HCIとIaaSの両方に仮想アプライアンスを展開してDRを実現 3 要望を真摯(しんし)に受け止め、着実に改良する日立のDNA 地域密着型の大手新聞社 の各媒体を、それぞれの地域で発 新聞製作に関するシステムや 業務遂行を支えるシステムを 行している。 社内のネットワークインフラ等 西日本新聞と連携した調査報道 は技術局が管轄している。一方、 モダナイズ で「愛知県知事リコール署名大量 経営・管理、営業部門等が利用 偽装事件」をスクープし、2021 するシステムの各基盤を所管す 愛知県名古屋市に本社を置く株 年度新聞協会賞を受賞。また、 るのが、経営企画室経営システ 式会社中日新聞社は「中日新聞」 「スマートファクトリー」のテー ム部だ。同部署が管理するシス をはじめ、「東京新聞」「北陸中 マで属人的な経験や技能に左右さ テムの1つであるグループウエア 日新聞」「日刊県民福井」「中日 れない印刷工場の将来像を示し、 は、2021年にGoogle スポーツ」「東京中日スポーツ」 新聞技術賞も同時に受賞した。 Workspaceへ移行した。
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なるなど、グループウエアの利 用シーンの増加が予想されたこ とから、社内の既存システムに 橋渡しできるSSO環境の構築に 期待する声も上がった。 機能面の将来性や仕事ぶりな どに期待してOneID@Adapt er仮想アプライアンスを採用 「2006年に事務改革を進める 経営システム部 部長の佐藤幹氏 SSOを実現するには、クラウド ため、オンプレミスのグループウ は説明する。 サービスを使う方法もあるが、 エアとワークフローシステムを導 一方でワークフローシステムは 使い勝手や運用スタイルなどに 入しました。ワークフローにより 現行の環境を継続。同システムの おいて、オンプレミスのSSOシス 事務処理の自動化やデータの蓄積 利用状況を見ると、日常的に活用 テムと異なる部分も多い。その といった当初の目的は達成できた している社員の多くはグループウ ため中日新聞社では、従来通り ものの、グループウエア機能は有 エアにログインした上で、社内の 自社内にSSOシステムを構築した。 効に活用されず、部門間連携やリ シングルサインオン(SSO)シ SSOシステムの要件について、経 モートワーク等、近年の課題に対 ステムを介してアクセスしている。 営システム部 部次長の吉川茂一 処できない危機感を抱いていまし そのため、グループウエアのクラ 氏は、以下のように説明する。 た。更新にあたり、クラウド型の ウド移行後もオンプレミスのワー 「オンプレミス環境で構築さ グループウエアへの移行を決めた クフローシステムに容易にログイ れた社内システムとSaaSである のは、コンセプトそのものからモ ンできることが重要視された。 Google Workspaceを連携させ ダナイズして業務変革のトリガー また、全社員に配布したスマー て、SSOを実現する必要があり としたいとの思いからです」と、 トフォンからのアクセスが可能と ました。またBCPを考慮し、 株式会社中日新聞社 株式会社中日新聞社 株式会社中日新聞社 経営企画室 経営企画室 経営企画室 経営システム部 経営システム部 経営システム部 部次長 若林 哲郎 部長 氏 吉川 茂一 氏 佐藤 幹 氏
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オンプレミス環境とパブリックク エイチ・シー・ネットワ-クスが いやすい製品にしようと考えて ラウドを併用したDR構成が可能 中日新聞社と最初にコンタクトを おり、中日新聞社の要望から製 な製品を求めていました」 取ったのは2020年2月のこと。シ 品の改良を繰り返した。経営シ これに対して複数のSSO製品 ステムの検討・選定中に新型コロ ステム部の若林哲郎氏は、その の提案があったが、利用には既存 ナウイルス感染症が拡大してしま やり取りに関わった上で、次の の社内システムやネットワークポ い、リモート会議で提案を続けた。 ように述べる。 リシーの見直しなどの変更が必要 OneID@Adapterの採用決定後は、 「Google Workspaceのほか だったため、経営システム部が独 導入や設定などの作業はできる限 にも、社内のさまざまなシステ 自にSSO製品を探したという。 りリモートで対応した。中日新聞 ムと連携する必要があり、数々 その際に候補として挙がったのが、 社が採用したのは仮想アプライア の要望をエイチ・シー・ネット エイチ・シー・ネットワ-クスの ンス版だったため、エイチ・ ワ-クスに伝えました。リリー SSOアプライアンス/仮想アプ シー・ネットワ-クスは技術者を スされるたびに確認し、新たな ライアンス製品『OneID@ 派遣することなく2021年7月に納 要望を伝えていましたね。例え Adapter』だった。 入を完了している。 ばSAMLにおいて、 「IT関連のWeb媒体のメルマ とはいえ、導入当初のOneID@ OneID@Adapterからのレスポンス ガを見て、エイチ・シー・ネット Adapterは、中日新聞社が必要と 内容で、IDと合わせて社内システ ワ-クスに問い合わせました。ほ する機能をすべて備えている状態 ムに必要な付加情報を出せるよ かにも既存取り引きベンダーから ではなかった。しかし、この点は う機能を追加してもらう、と 提案された競合製品があって比較 ほかの競合製品でも同様だったた いった感じです。エイチ・ 検討しましたが、費用感が理想的 め、「ベンダーと一緒に作る」よ シー・ネットワ-クスはテンポ だったこと、機能面で将来性を感 うに考えたと吉川氏は言う。 良く対応してくれたので、われ じたこと、日立グループ出身の 「例えば、Google Workspaceは われもやりやすいと感じまし メーカーとして手堅い仕事を期待 メールアドレスをIDとして用いて た」(若林氏) できそうだと判断したことから、 いますが、当社の社内システムは こうして課題や問題点を解決 OneID@Adapterを採用しまし 社員番号に基づくID体系としてい し、2021年秋ごろには本格稼働 た」(吉川氏) ます。そういったギャップを埋め へ進めるめどがついた。10月に 中日新聞社ではOneID@ るため、新たな機能を実装しても は、それまでHCI上のみの片系で Adapterを仮想アプライアンスと らう必要があったのです」(吉川 稼働させていたOneID@Adapterを して調達。自社ハイパーコンバー 氏) AWS上にも展開。試験運用を通 ジドインフラ(HCI)上の仮想化 エイチ・シー・ネットワ-クス じて作り込んだ設定を適用する 基盤と、パブリッククラウドの では、OneID@Adapterの機能を充 ことで、ハイブリッドクラウド AWSに導入し、DR構成で運用を 実させ、より多くのユーザーに使 のDR環境も整えた。 開始した。 コロナ禍の中、リモートで やり取りしつつ機能を拡充さ せ、より使える製品に仕上げ ていく
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グループウエアと同時にSSO エイチ・シー・ネットワ-クスに も本格稼働「いい仕事をして 相談することになるでしょう。今 後も、パートナーとして期待して くれるパートナー」に今後も います」(吉川氏) 期待 2021年12月、中日新聞社は Google Workspaceの本格運用を開 始した。すでに準備が整っていた OneID@AdapterによるSSO環境も、 本格稼働を迎えることとなった。 「移行後のグループウエアは利 用率が大きく向上しました。グ 左より 若林 氏、吉川 氏、佐藤 氏 ループウエアとSSOを無事に移行 でき、全社員の日常業務に欠 かせないしくみになりつつありま す。今回のプロジェクトでエイ チ・シー・ネットワ-クスが、最 初から実績を過剰に見せることも なく、実直に対応してくれたこと に『誠意』を感じました。こちら の要望を的確にくんでくれるパー トナーと考えています」と、佐藤 氏は評価する。 中日新聞社では今後も、システ ムやネットワークのさまざまな変 更を検討している。SSOも、環境 に合わせて変化・対応しなければ ならない。 「SSO対象外のシステムは、段 階的に統合する方針です。例えば、 現在使っている社内チャットツー ルはSSO対象外。社員用スマホの 機種変更などのタイミングに合わ せ、実施することを検討していま す。また社内ネットワーク構成も、 ゼロトラストセキュリティの考え 方に基づく新たな設計へ見直す動 きがあります。認証に関する部分 を大きく変更する必要があるため、
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株式会社中日新聞社 愛知県名古屋市に本社を置く大手新聞社。日刊新聞(中日新聞、 東京新聞、北陸中日新聞、日刊県民福井、中日スポーツ、東京中 日スポーツ)・書籍の発行のほか各種事業を手掛ける。 https://www.chunichi.co.jp/ 導入製品 OneID@Adapter
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SHUREシリーズ APRESIA Systems 株式会社 様 オフライン・オンラインの垣根を越える音響システムが ウィズ/アフターコロナの働き方を支える この事例の注目ポイント 1 設備音響製品を採用しオンライン会議の音声品質のストレスを軽減 2 AV over IP化で会議開催準備が簡便化され主催者負荷を低減 3 AV over IP化で音響専用の設備工事が不要 コロナ禍のリモート会議で に始めたネットワーク機器・ケー について、コロナ禍以降ではオ 本社オフィス側の音声が課題 ブルなどの事業であり、以来、国 ンラインで行うことを余儀なく 産ネットワーク機器メーカーの草 されたが、そこでは音声につい に 分けとして実績を重ね、市場の要 ての課題に直面したという。 望に応えてきた。 2016年に日立金属株式会社の APRESIA Systemsでは、東京 情報システム事業が独立して誕生 の本社、土浦市の「つくばネット したAPRESIA Systems株式会社。 ワーク技術センター」に加え、全 そのルーツは、日立金属と合併し 国各地に支店や営業所を展開して た旧日立電線株式会社が1982年 いる。これらの拠点をまたぐ会議
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同社企画本部 経営企画部 情報シ 飛沫防止のパーティションや着用 から音を届ける」というもので ステムグループ グループ長の大 しているマスクなどの影響で、参 あった。卓上型スピーカーマイ 谷秀登氏はこう語る。 加者全員の声を拾えませんでし クは水平方向の音を拾うため、 「コロナ禍が始まった当初、会 た」と企画本部 本部長 力石浩一 パーティションなどに音声を遮 議は主に自宅からオンラインで参 氏は説明する。 蔽されがちだが、天井にマイク 加していました。後に出社 もともとコラボルームに設置 とスピーカーを配置すればパー 制限が緩和されると、オフィスの してあった音響機器は、4台セッ ティションの影響を受けにくく 会議室などからオンライン会議に トの卓上型スピーカーマイクだ。 なる。 実際にこの提案を実現 参加する者も増えてきたのですが、 離れた席からの発言が拾えないこ するために採用された製品が 会議室からの発言が相手に聞き取 とから、発言者が入れ替わるたび SHURE社の会議用ソリューショ りづらいという問題が浮上してき にその近くへマイクを移すなどし ンだ。天井設置型の「MXA910 たのです」 ていたが、それでもリモート参加 シーリング・アレイ・マイクロ 問題が生じたのは、本社オフィ 者には聞き取りづらかったという。 ホン」と「MXN5W-C ネット スの「コラボルーム」だ。社内の また、コラボルームはAPRESIA ワーク・スピーカー」、それら 会議スペースとしては最も大きい Systemsの製品デモやハンズオ を制御する「IntelliMix P300 部屋で、セミナーや研修などにも ントレーニングなども行うため、 オーディオプロセッサー」の組 用いられるほか、定例の幹部会議 それらの機材を設置したサーバー み合わせだ。 は本社の上層部の多くが集まり、 室が隣にある。それらのノイズや 今回特に大きな効果が期待さ 他拠点と接続してオンライン会議 空調設備のノイズも音響悪化の一 れたのがMXA910で、最大8つの を行っていた。「コラボルームに 因であった。 高指向性収音ローブが捉えた音 はカメラやスピーカー、マイクな をデジタル・シグナル・プロ 上から集音して音を届ける天 どを設置していました。しかしこ セッサーで処理し、発言者の声 井配置の案を採用 のマイクでは、部屋の広さに加え、 を拾い上げるというものだ。大 谷氏はシュア・ジャパンの こうしてAPRESIA Systemsは ショールームを訪問し、デモ施 2021年1月、エイチ・シー・ネッ 設でその性能を体感した。 トワークスに音響環境の相談を 「部屋の隅まで音を拾う収音 もちかけた。そこで受けた提案 能力があり、室内のレイアウト が、「上から音を集める」「上 を変えてもチューニングを変え
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て対応できる点を高く評価しまし であった点も大きい。イーサネッ 強調する。会議の準備も容易で た。まるでオフライン環境にて対 トスイッチと配線を音声信号の伝 あり、「IntelliMixP300」とPC 面で話しているかのように聞こえ 達に用いるAV over IP技術や、 をUSBで接続するだけだ。今回 たほどです」(大谷氏) イーサネットケーブルでマイクや はSHUREが設定したプリセット その後、大谷氏はコラボルーム スピーカーへの電力も供給する により、コラボルームの利用目 でのデモも依頼し、機材の組み合 PoEスイッチを採用しており、音 的やレイアウトに応じて適切な わせやチューニングを変えながら 響専用の配線工事が不要であった。 セッティングが適用される。 性能を試したという。「マイクは、 SHUREのマイクやスピーカーは 「卓上スピーカーマイクを使 当初の提案では2台のMXA910 AV over IPやPoEに対応し、音声 用していた頃は発言のたびにマ だったのですが、この部屋では1 を暗号化する機能も備えているた イクの位置を調節する必要があ 台でも問題なく音を拾うことがで め会議の機密性も担保できる。 りましたが、いまではそれが解 きました」と大谷氏は話す。 PoEスイッチは自社の製品を活用 消されました。会議の段取りも このときのデモは録画して、後 している。 会議中のテンポも速くなったと に経営幹部にも体験してもらって 「今回使っている『Apresia 感じています」(力石氏) いる。主にコラボルームから会議 LightGM124GT-PoE2』は、 このように、音響環境を刷新 に参加する経営層は、リモートで PoEスイッチの中でも安価な製品 したことでオンライン会議の音 会議に参加している相手にコラボ という点もポイントです。システ 質や使い勝手を大きく向上させ ルームでの音声がどのように聞こ ム全体のシンプルさと合わせ、導 たAPRESIA Systemsではこの成 えるかを体感する機会がない。録 入コストの抑制につながりまし 果を受けて今後もオンライン会 画を見て差があることを実感した た」(大谷氏) 議を積極的に使っていく予定だ。 ことで、導入予算の承認もスムー 「エイチ・シー・ネットワ- 導入後すぐに効果を実感 ズに得られたという。 クスには今回、当社のニーズに オンラインとオフラインの境 合わせた提案から、ショールー シンプルなシステム構成で 目をなくす ム招待や当社での出張デモなど 導入・設置工事は1日で完了 のアレンジ・導入までスピード 感ある対応をしてもらえました。 力石氏はコラボルームの音響シ 今後も便利なツールやシステム こうしてSHURE製品の導入が ステム刷新による効果について、 の提案を期待しています」(大 決定し、2021年の6月に設置工事 「部屋の隅にいる人の発言もリ 谷氏) が行われた。工事はわずか1日で モート参加者に聞こえるようにな 完了し、翌日の朝から使えるよう りました。逆にコラボルームから になったという。短期間で設置工 参加する際、天井に3台設置した 事を終えられた背景には、今回導 スピーカーのおかげで最後列まで 入したシステムがシンプルな構成 音が届きます」と評価する。 また大谷氏も、「導入後はリ モートから参加していても話が (左より) 入ってくるようになりました。ま APRESIA Systems株式会社 企画本部 さにオンラインとオフラインの境 本部長 力石 浩一 氏 目をなくしてくれたと感じていま APRESIA Systems株式会社 企画本部 す」と語り、以前との環境の差を 経営企画部 情報システムグループ グループ長 大谷 秀登 氏
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APRESIA Systems株式会社 「お客さまが必要とする情報インフラを提供する」をミッションの 中心に据え、「APRESIAシリーズ」イーサネットスイッチや光伝 送装置などの開発・製造・販売・保守を手掛ける。前身である旧日 立電線株式会社が1982年にネットワーク機器事業へ参入して以来、 国産ネットワーク機器メーカーの草分けとして豊富な実績を持つ。 導入製品 IntelliMix® P300 オーディオプロセッサー MXA910 シーリング・アレイ・マイクロホン MXN5W-C ネットワーク・スピーカー PoEスイッチ 「ApresiaLightGM124GT-PoE2」
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クラウド型Webゲートウェイ テックビジネス サービス 株式会社 様 場所を問わないクラウド型セキュリティの導入で コロナ禍で急きょ始まった在宅勤務を安全・安心に この事例の注目ポイント 1 社内・社外問わずWebアクセスのセキュリティレベルを均一化 2 機能がクラウドで提供されるため在宅勤務での運用も可能に 3 テクニカルサービスによる的確な技術サポートで円滑な導入を実現 コロナ禍で加速した在宅勤務 岐にわたり、人材派遣では技術系 た管理が求められることも多い。 やオフィス系の人材サービスを手 例えばセキュリティのために、 への対応 がけ、アウトソーシングでは東洋 オフィス内のPCは各デスクにワ エンジニアリングのバックオフィ イヤで固定するといった厳格な ス業務を担う機能会社としての側 運用が基本になっていた。しか 設備工事・エンジニアリング大 面もある。その他の事業では、IT し近年では、働き方改革を意識 手の東洋エンジニアリング株式会 系・技術系を中心とした翻訳・通 したIT環境の構築を進めてきたと 社の100%子会社の総合人材サー 訳サービスも手がけている。 同社の企画室 システム管理グ ビス企業であるテックビジネス こうした事業形態から同社では、 ループ グループリーダーの手塚 サービス株式会社。その事業は多 アウトソース先のポリシーに沿っ 悦郎氏は説明する。
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VPNで社内ネットワークを経由し て外部へアクセスする必要もな くなり、VPNにネットワーク負荷 がかかることもなくなる。 「最初は親会社がすでに導入 している製品を候補としました が、当時の販売形態では当社の 規模感に合わず、他の製品を調 査しました。その結果として選 定したのが『iboss cloud platform (以下、iboss)』です」(手塚 氏) こうして2020年夏にテックビ 「Microsoft 365を導入してメー と制限しました」(手塚氏) ジネスサービスはibossの販売企 ルをクラウドへ移行したほか、 業に連絡を取り、検証を開始す 社内外からのWebアクセスの ファイルサーバーや社内の一部シ ることとなった。しかし「日本 ステムもクラウド化しました。 セキュリティ強化をめざすも でのibossの販売が始まったばか ノートPCを会議などに持ち込め 販売店からの導入支援に課題 りの頃だったせいか、その企業 るよう移動制限を緩和し、端末更 は製品についてあまり熟知して 新の際にはSIMを装着できるノー おらず、問い合わせに対して十 トPCを導入しました」(手塚 在宅勤務の実施にこぎつけた 分なサポートをいただけません 氏) テックビジネスサービスだった でした」と手塚氏は振り返る。 新型コロナウイルスの流行で在 が、いくつかの課題は残った。 エイチ・シー・ネットワーク 宅勤務の必要性に迫られた際、 その1つがネットワークセキュリ テックビジネスサービスでは社内 ティだ。 スが検証作業の停滞状態を打 で危機管理チームを立ち上げ、実 「例えばファイアウォールは 開 際にリモートで問題なく勤務でき オンプレミスに設置されている るかどうかの検討と調整を重ねて ので、在宅勤務では社内よりも いった。 セキュリティが低下してしまい 期待した技術サポートが得られ 「ひとまずの仕事はリモートか ます。すでに在宅勤務を開始し ず、検証は停滞したまま時間だ らでもできるようになりましたが、 ている以上、セキュリティ強化 けが過ぎ、テックビジネスサー クラウド人事給与システムはIPア は待ったなしの状態でした」 ビスでは2020年末頃にまた別の ドレスの登録が必要となるため、 (手塚氏) 販売企業を探して相談すること リモートアクセス用端末のSIMに そこでテックビジネスサービ となった。しかし、やはり同社 は固定IPアドレスに対応したもの スが目をつけたのが、クラウド が期待するようなサポートが得 が必要でした。ファイルサーバー 型Webゲートウェイだ。これを られなかった。これを打開すべ はドメイン認証を必須としている 利用すれば、ユーザーが自宅や く、さらに探して出会ったのが ためVPNで社内ネットワークを 外出先などから直接インター エイチ・シー・ネットワークス 経由してアクセスすることとし、 ネットへ接続するリスクを軽減 だった。 アクセス許可も一部のユーザーへ できる。安全を確保するために 「それまでの販売店では、使
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い方や機能など初歩的な内容でさ を変更し、使えるようにしていき 解決できないことは、しばしば えなかなか回答を得られなかった ました。検証を進めていた中で、 HCNETテクニカルサービスに相談 のですが、エイチ・シー・ネット たまたまMicrosoft Edgeに特定 していますが、受け付けたこと ワークスは基本的な質問はもちろ ポートをブロックする仕様変更が への応答が早く、その後のやり ん、ibossをどのように展開して 行われ、最初はibossの設定の問 とりも私たちの要望に応えて別 いくべきか、といった具体的な相 題かと疑いましたが、エイチ・ の回答を用意していただくなど、 談にもきちんと回答してくれまし シー・ネットワークスが原因を突 親切に対応してくれるので助 た。また、予算の都合で年度末ま き止め解決してくれました」 かっています」 でに導入したいという当社の要望 運用については管理コンソー クラウド管理コンソールで に間に合うよう急いでくれました。 ルを利用し、ユーザーからの質 そのスピードには感謝していま 情シスも在宅勤務で対応可能 問に応じたり、セキュリティ状 す」と手塚氏は評価する。 に 況を確認したりしているという。 その後、さらなる機能検証が進 クラウドサービスとして提供さ められ、エイチ・シー・ネット れているため、自宅からでもア ワークスによる技術サポートのも クセスでき、システム管理グ こうしてテックビジネスサービス と、テックビジネスサービスの環 ループも在宅から対応できるよ は、2021年3月末までには、iboss 境でibossを適切に利用するため うになっている。 のひとまずの導入を完了。導入の の設定項目の洗い出しが行われた。 「情シスの働き方改革を進め 優先度が高いユーザーのPC端末 この作業を実際に担当したシス るためにも、システム管理を在 から適用を行い、2021年6月まで テム管理グループの福井百合子氏 宅からできるibossのようなクラ には全端末への適用を完了したと は、導入に向けた本格的な検証状 ウドサービスは最適でした。ほ いう。システム管理グループの荒 況についてこう説明する。 かにもibossの良い点として、例 関真理氏は以下のように語る。 「デフォルト設定では、当社の えば競合製品では別料金のオプ 「現在、ibossに関する社員へ 主要な業務に対応できないものも ションとなっているような機能 のサポートは私たちシステム管理 まだ多かったので、証明書関連な も標準で含まれていることがあ グループが担当しており、設定や ど、3つくらいのパターンで設定 りがたいですね」と手塚氏は評 質問への応対を行っています。 テックビジネスサービス株式会社 テックビジネスサービス株式会社 テックビジネスサービス株式会社 企画室 システム管理グループ 企画室 システム管理グループ 企画室 システム管理グループ グループリーダー 荒関 真理 氏 福井 百合子 氏 手塚 悦郎 氏
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価する。 テックビジネスサービスでは ibossの導入に合わせ、それまで 使ってきたオンプレミスのファイ アウォールを規模の小さいモデル に更新しており、その分のコスト も削減できたという。ほかにも荒 関氏は「Webへのiboss経由のア クセスは固定IPアドレスでできる ため、社員たちのノートPCに装 着したSIMの固定IPオプションを 解除でき、その分のコスト削減に もつながりました」と語る。 最後に、今回の導入を受けて手 塚氏は次のように総括する。「わ れわれが検討時にめざしていたの は、『社内にいても社外と同じセ キュリティ』です。今までとは逆 の考え方ですが、働き方が多様化 する中で、今後この考えも1つの 正解となるでしょう。今回、エイ チ・シー・ネットワークスの協力 のおかげもあり、働き方の新しい 可能性を広げることができたと考 えています」 左より ・エイチ・シー・ネットワークス株式会社 営業本部 第二営業部 第一G 白井克典 ・福井 百合子 氏 ・荒関 真理 氏 ・手塚 悦郎 氏 ・エイチ・シー・ネットワークス株式会社 第二SE本部 第一エンジニアリング部第一G 蝶野佳和