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【導入事例】オリックスシステム様

事例紹介

オリックスグループ各社が利用する共通基盤の仮想化環境を移行 納期など多数の要件をクリア、丁寧な対応で信頼関係も構築

◆ポイント
仮想化基盤を刷新し、既存環境より優れた運用性を実現
性能や耐障害性、コストなどの要件を満たすべく綿密な検証を実施
既存環境からのデータ移行のための回線、監視・運用窓口なども提供
◆導入製品
HCNET回線サービス
Cisco Nexus93180YC
Cisco Nexus9332C
Cisco Nexus93108TC
Cisco Catalyst9200L
FortiGate-601E
FortiGate-201F
F5 BIGIP-LTM i4600
F5 BIGIP-LTM i2600
HPE DX360 Gen10 サーバー
HPE DX360 Gen10 Plus サーバー
HPE DX380 Gen10 サーバー
HPE DX380 Gen10 Plus サーバー
Nutanix AOS/AHV
Nutanix Prism Central
ManageEngine Firewall Analyzer
ManageEngine EventLogAnalyzer

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このカタログについて

ドキュメント名 【導入事例】オリックスシステム様
ドキュメント種別 事例紹介
ファイルサイズ 1.1Mb
登録カテゴリ
取り扱い企業 エイチ・シー・ネットワークス株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧)

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このカタログの内容

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導入事例 グループ IT共通基盤構築 オリックス・システム株式会社 様 オリックスグループ各社が利用する共通基盤の 仮想化環境を移行 納期など多数の要件をクリア、丁寧な対応で信頼関係も構築 ▪ 仮想化基盤を刷新し、既存環境より優れた運用性を実現 ▪ 性能や耐障害性、コストなどの要件を満たすべく Point 綿密な検証を実施 ▪ 既存環境からのデータ移行のための回線、 監視・運用窓口なども提供 オリックス・システム株式会社 様 オリックスグループ各社に、システ ムの企画・提案から開発・構築、業 務運用・保守サービスなどを提供す る、オリックスグループのITの専 門家企業。 大手総合金融サービス企業の リケーションそのものの見直しも行っています」 https://www.orix.co.jp/system/ 戦略ITパートナー グループ共通基盤では約500台の仮想サー グループ各社が利用する バーが稼働、国内のグループ各社が利用してい 大規模共通基盤を運用 る。しかし、共通基盤を置くデータセンターが 2024年にサービスを終了することになり、新た 大手総合金融サービス企業として多彩な事業を な基盤を構築する必要に迫られた。 手掛けるオリックス株式会社。生命保険や銀行な どのリテール金融事業、オフィスや物流施設の開 導入製品 既存環境で見えてきた 発・投資、レンタカーやカーシェアなどの自動車関 課題を改善すべくNutanixを用いた ▪HCNET回線サービス 連事業など、グループ全体の事業は広範に及ぶ。 プライベートクラウドを計画 ▪ 有線/無線ネットワーク: オリックスグループ全体のビジネスや業務に関 Cisco Nexus93180YC Cisco Nexus9332C するシステムを手掛けるのが、オリックス・システム 新たな共通基盤は、オリックス・システムが自 Cisco Nexus93108TC 株式会社だ。設計、構築、業務実装、グループ各 前で構築・運用することにした。最新の仮想化技 Cisco Catalyst9200L 社に最適解となるITサービスの提案を行っている。▪ ファイアウォール: FortiGate-601E オリックスグループでは2012年、コストやガ FortiGate-201F バナンス、運用性などの改善を目指してグルー ▪ 負荷分散装置: F5 BIGIP-LTM i4600 プ共通基盤を構築。各社が個別に有していた各 F5 BIGIP-LTM i2600 種システムのサーバーを統合した。基盤設計構 ▪ 仮想化サーバー基盤ハードウエア/ 築部 サーバー基盤チーム長の成岡伸彦氏は当 ソフトウエア: HPE DX360 Gen10 サーバー 時の状況を以下のように説明する。 HPE DX360 Gen10 Plus サーバー 「対象となったシステムは、グループ数万人が HPE DX380 Gen10 サーバー HPE DX380 Gen10 Plus サーバー 利用する大規模オンラインシステムや、数十TB Nutanix AOS/AHV のデータを扱うバッチシステムなど多種多様で Nutanix Prism Central す。サーバーもメインフレームからオープン系 ▪ ログ管理ソフトウエア: オリックス・システム株式会社 ManageEngine Firewall Analyzer サーバーまで各種あり、それらがさまざまなデー 基盤設計構築部 ManageEngine EventLogAnalyzer タセンターで稼働していました。統合の際には、 サーバー基盤チーム長 レガシーシステムのオープン化はもちろん、アプ 成岡 伸彦 氏
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オリックス・システム グループIT共通基盤概略図 グなどを重点的に検証。ライセンスコスト低 外部拠点 本社 サーバー・仮想化運用拠点 旧 東日本DC 旧 西日本DC 各社拠点 減や、性能・信頼性・運用性の向上を目指し、 繰り返し検証して最適解を詰めていった。 Internet/iDC GroupNet 移行回線 納期遅延にも大きな影響を レイア Direct Connect 出さず基盤構築を完遂 新東日本DC パブリッククラウド (本番・STG・開発) GroupNet Router パブリッククラウド接続サービス エイチ・シー・ネットワ-クスに期待 GrpNetSW パブリッククラウド接続用SW DXGW ※データ隔地保管用サイト ネットワーク 本番環境 境界LeafSW STG・開発 環境 境界LeafSW 本番 STG 開発 環境 環境 環境 ところが半導体不足、コロナ禍でのリモー FW LB FW LB SpineSW SpineSW トワーク需要増加などが影響し、回線や機材 LeafSW MgrSW LeafSW MgrSW の納期が想定より遅延することが判明した。 OracleEE OracleSE WebLogic OracleEE OracleEE OracleSE WebLogic OracleEE クラスタ クラスタ クラスタ クラスタ クラスタ クラスタ クラスタ クラスタ VM 「正式発注した時点で、4カ月の遅延が見 ゲストOS CVM CVM CVM CVM CVM CVM CVM CVM S3 S3 S3 込まれたのです。状況は悪化する一方で、さ User VM User VM User VM User VM User VM User VM User VM User VM ハイパー バイザー AHV AHV AHV AHV AHV AHV AHV AHV らなる遅延の可能性も考えられたため、納期 物理 状況の週次モニタリングを徹底しました。エ サーバー イチ・シー・ネットワ-クスは、先回りしてメー カーへプッシュしてくれました。その結果、遅 術を活用し、既存の共通基盤での運用経験 ネットワークに加え 延の拡大を避けることができたのです。構築 を踏まえ、情報セキュリティの担保やシステ Nutanixの実績も豊富な 作業でも、当初計画で3カ月ほどの作業を実 ム提供の迅速化、運用効率化、性能向上、 エイチ・シー・ネットワ-クスの 質1カ月くらいで完遂してくれたので、問題な コストメリット拡大などを目指している。 協力でプロジェクト開始 く2022年10月にリリースできました」と成岡 「2012年からの共通基盤はIaaSを用いて 氏は当時を振り返る。 おり、物理構成は事業者側の管轄でした。そ ただし、オリックス・システムの社内には 基盤構築に続いて、オリックス・システムで のため、障害発生時などには影響範囲や復 Nutanixの技術者やナレッジが乏しく、発生 は既存の共通基盤からのシステム移行に取り 旧までの見通しが見えません。性能面の問題 する問題の予測が難しいといった懸念材料も 組んでいる。すでに一部の移行・リリースが が生じた際にも、ストレージのコントローラー あった。 行われ、いずれも問題なく稼働している。な 使用率やディスクビジー率、FC帯域・ネット 新共通基盤の検討を進めていた2020年 お、システム移行のためデータセンター間を ワーク帯域使用率などの情報が提供されませ 11月、新たにオリックス株式会社の連結子 結ぶ回線には、HCNET回線サービスが採用 ん。また、ハイパーバイザーをバージョン 会社となったのが、エイチ・シー・ネットワ されている。 アップする際は仮想サーバーを停止する仕様 -クスだ。その実績を買ったオリックス・シ 今後について、成岡氏はこう語る。「取り で、サービス停止の調整は極めて困難でし ステムの経営層から、共通基盤プロジェク 組み全体のゴールはまだ先です。2024年8 た。また、事業者側がメニューとして定義し トチームに紹介されたという。 月までに、既存の共通基盤から全システムを ていないサービスを使いたい場合、その費用 「すでに社内の別のチームでネットワーク 移行しなくてはなりません。また共通基盤に は個別見積もりとなります。必要ではあるも 構築や保守などの実績があり、作業品質も問 ついては、マイクロサービス化などの戦略を のの提供されない機能もあり、制約が大きい 題ないと聞いていました。また、ネットワーク 中長期的に考えています。エイチ・シー・ネット と感じていました」(成岡氏) に関する知見だけでなく、Nutanixの構築実 ワ-クスには、共にグループアーキテクチャの 次世代の共通基盤について、オリックス・ 績も豊富です。Nutanixを用いた基盤構築で 構想に協力していただきたいですね」 システムは2019年頃から検討を開始。同社 は、当社内でもサーバーとネットワークの 「事業拡大中でITエンジニアを随時募集し が理想とする基盤のあり方を定義した上でプ チームが協力する必要があるため、両方の ています」 ランを策定、ギャップを分析して現実解に落 知見を持つパートナーが必要でした」(成岡 とし込んだ。理想像としては、「保守課題の 氏) エイチ・シー・ネットワ-クスがプロジェク 改善」「新技術の取り込みによる運用効率化」 トに加わったのは、2021年3月頃。設計を進 「アプリケーションチーム・ユーザー要望の取 めつつ検証機材を手配し、同年秋ごろには り込み」「コスト低減」などを挙げている。 PoCに着手した。 「導き出した要件は、『ハードウエア更改 「プロジェクトを停滞させないために迅速な やファームアップをサービス無停止で実施で 判断やエスカレーションを心掛け、リスクの きること』『90000IOPSをクリアするディス 早期つぶし込みと、メンバーの早期スキル取 ク性能』『ハードウエア・ソフトウエアのコスト 得のためPoCを実施しています。エイチ・ 削減』『クラウド連携』などです。主要なHCI シー・ネットワ-クスには、期日を間に合わせ やパブリッククラウドを比較検討した結果、 てくれる上に仕事の精度も高い印象を受けま Nutanixでプライベートクラウドを構築する した。またNutanixについて、こちらが初歩 ことに決定しました。Nutanixは要件に対す 的な質問をした場合にも丁寧に説明してくれ る評価が良好だった上に、オリックス生命保 たので、理解度のすり合わせができました」 左より成岡氏、エイチ・シー・ネットワース(株)第一シス テムエンジニアリング本部 第一エンジニアリング部第 険でも実績がある点も決め手の1つです」 (成岡氏) 五グループ 有吉俊、同営業本部 第二営業部 産業・流 と、成岡氏は説明する。 設計およびPoCでは、サーバーのサイジン 通グループ 吉田太 〒111-0053 東京都台東区浅草橋1-22-16 ヒューリック浅草橋ビル5階 ※記載されている団体名および製品名は、各社の商標または登録商標です。 ※記載の情報(役職名、製品仕様、サービスの内容、お問い合わせ先、URLなど)は、取材時の情報です。 https://www.hcnet.co.jp/ ※本事例に記載の製品を輸出される場合には、外国為替および外国貿易法の規制ならびに米国輸出管理規則など外国の輸出関連法 規をご確認の上、必要な手続きをおとりください。なお、ご不明な場合は、弊社担当営業にお問い合わせください。 CAT.NO.HCNET-070 Printed in Japan 202310 ※AWSは、米国その他の諸国における、 Amazon.com,inc.またはその関連会社の商標です。