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技術や経験を未来へ継承ーブレインテックxAI

製品カタログ

人間知能と人工知能の融合で熟練技能者の判断を脳波から瞬時に読み取り、AIの学習に活用!

近年、製造業において熟練技能者の高度な技術や経験をいかに継承していくかが大きな課題となっています。引退の時期を迎えた熟練技能者から、彼らが蓄積してきたノウハウを引き継ぐことが非常に難しくなっているためです。この課題の解決への糸口となる”人間の脳とAIを融合させる「BrainTech」技術”。InnerEye社のAI製品を活用するこのソリューションは、人の判断を脳波から瞬時に読み取り、その結果をAIに学ばせることで、少ないデータ数で効率の良い学習を可能にするというものです。これにより、熟練技能者の判断を短期間でAIに取り込むことができ、その技術や経験を継承できるようになると期待されています。本資料は、製造業でのユースケースをご紹介しております。熟練工の技術の継承などに課題がある方は、ぜひご覧ください。

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このカタログについて

ドキュメント名 技術や経験を未来へ継承ーブレインテックxAI
ドキュメント種別 製品カタログ
ファイルサイズ 768.6Kb
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取り扱い企業 株式会社マクニカ (この企業の取り扱いカタログ一覧)

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このカタログの内容

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ブ レ 「 イ 人 ン テ 間 ッ ク x 知 での能 技 術融と や 経合人 験 を 工 未 来 知 へ 継 能 承 」 AI
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InnerEye(インナーアイ) ユースケース User Profile » ユースケース(製造業) 熟練技能者の判断を脳波から瞬時に読み取り、 AIの学習に活用 ~技術や経験を未来へ継承する~ 近年、製造業において熟練技能者の高度な技術や経験をいかに継承していくかが大きな課題となっ ています。引退の時期を迎えた熟練技能者から、彼らが蓄積してきたノウハウを引き継ぐことが非常 に難しくなっているためです。従業員3000人規模の機械部品メーカーK社も同様の課題を抱えてい ましたが、これを解決すべく導入したのが、マクニカが提供する人間の脳とAIを融合させる 「BrainTech」技術でした。InnerEye社のAI製品を活用するこのソリューションは、人の判断を脳波 から瞬時に読み取り、その結果をAIに学ばせることで、少ないデータ数で効率の良い学習を可能に 【AIxBrainTechユースケース】 するというものです。これにより、熟練技能者の判断を短期間でAIに取り込むことができ、その技術や 会社情報:機械部品メーカーK社 経験を継承できるようになると期待されています。 従業員規模が3000人、大手企業に位置 付けられるK社は、機械部品の製造・販 不良品の見逃しは顧客の損害に直結…検査を支える熟練技能者の目 売を行っているメーカー。同社の部品は 高品質と評判で、製造ラインで使われる 加工用機械製品から自動車や冷蔵庫な 昨今、高度な技術・経験を持つ熟練技能者がなかなか ど一般に販売されている製品まで、多岐 引退できないという問題がクローズアップされています。 にわたり使用されている。 本来であれば次世代の技能者を育ててバトンタッチす べきところですが、労働人口の減少や雇用形態の変化 などもあって企業はなかなか後継者を確保できず、近 い将来、製品の生産やサービスの継続が難しくなるも のもあると言われています。 Points 特に、熟練技能者が長年蓄積してきたノウハウは往々 にして言語化が難しいため、これをシステムによって自 引退の時期を迎えた熟練技能 動化することは困難です。こうした背景もあり、高度な技 者が蓄積してきたノウハウを引 術・経験をいかに継承していくかが製造業にとって喫緊 き継ぐことが非常に難しくなって の課題となっています。 背 いることから熟練技能者の高度 従業員規模が3000人、大手企業に位置付けられるK社は、機械部品の製造・販売を行っている 景 な技術や経験をいかに継承し メーカーです。同社の部品は高品質と評判で、製造ラインで使われる加工用機械製品から自動車 ていくかが大きな課題となって や冷蔵庫など一般に販売されている製品まで、多岐にわたり使用されています。 いる。 「しかしながら、当社も同様の課題を抱えていました。経験をベースにした暗黙知、傍から見れば 『職人の勘』ともいえる高度な技術を持った熟練技能者の多くが、数年のうちに定年を迎える予定 だったからです。特に目視検査の工程では、熟練技能者の不良品を見出す目が、お客様の品質要 求に応える上で大きな役割を担っています。仮に彼らが引退したことで不良品の見逃しが頻発す るようになれば、お客様に多大な損害を与えてしまうことにもなりかねません」(K社) 目 熟練技能者の判断を短期間でAI に取り込むことで、その技術や経 そこでK社は、どうにか彼らのノウハウを継承しようと試みましたが、このような技術は言語化しにく 的 験 を 継 承 で き る よ う に な る く、当然マニュアルに落とし込むこともできません。以前は長い実務経験、いわば“修行”を通じて 後継者を育てていましたが、人手不足が深刻化し、労働者の意識も変わってきている現在ではそ れも困難です。とはいえ、このままでは製品の品質、ひいては事業継続にも支障が出てしまいます。 「日々真剣に品質と向き合っている現場からは『○○さんがいなくなったら品質が保てなくなる』 『△△さんの代わりはいないがこれからどうなるのか』等、不安の声が上がるようになってきており、 対策は急務でした」(K社) 人の判断を脳波から瞬時に読 取 み取り、その結果をAIに学習さ せる。 り 人間の脳とAIが融合、少ない時間とデータで効率的に学習 組 マクニカのエンジニアが定期的 み に脳波採取の場に立ち会いサ ポート そこでK社が目を向けたのがAIでした。とあるベンダに相談し実証実験も行ったのですが、暗黙知 を必要とする技術をAIに学習させる際にはかなりの時間を要します。さらに、もともと不良品はめっ たに発生しないため、使えるデータの数が少なすぎ、なかなか学習が進みませんでした。結果的に、 現場で使えるような精度を出すことができなかったのです。 そこでK社は別の方法を検討することにしたのですが、このとき出会ったのがマクニカが提供する 人間の脳とAIを融合させる「BrainTech」技術でした。InnerEye社のAI製品を活用するこのソ 脳波測定デバイスから熟練技 リューションでは、人の判断を脳波から瞬時に読み取り、その結果をAIに学習させることができま 能者の脳波を取得。その判断を 成 す。さらに脳波から人の疲労度、集中力等を測り、確信度として学習に取り入れることで、少ない AIに取り込み、課題となってい データで効率的に学習できます。 た不良品を見出す目の継承に 果 「熟練技能者の脳内で行っている判別アルゴリズムを直接AIへ取り込むという画期的な考え方に 取り組み。この際、不良品の 注目しました。従来のAIモデルと比較すると、大幅に少ない時間とデータで学習でき、精度も向上 データが少なくても、効率よく学 するとのこと。これなら熟練技能者の暗黙知を素早く学習させ、目視検査の自動化が実現できると 習できることが大きいと評価。 考えました」(K社) 加えてマクニカは、InnerEye社のAIと組み合わせて使える、さまざまなデバイスを取り扱っていま す。ゴーグル型、ヘッドマウント型、ヘルメット型、イヤホンタイプなど、利用シーンに合わせたデバイ スを選択することが可能です。こうした点を評価し、K社はBrainTechの採用を決めました。
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InnerEye(インナーアイ) ユースケース Unique point 不良品を見出す目の継承が実現、「暗黙知」を未来につなげる ①処理能力の速さ 1秒間に3枚の画像イメージを処理 K社は、脳波測定デバイスから熟練技能者の脳波を取得。その判断をAIに取り込み、課題となって できます。また、マウス操作やキー いた不良品を見出す目の継承に取り組んでいます。この際、不良品のデータが少なくても、効率よ ボード操作などの、使用者の能動的 く学習できることが大きいと評価します。 な応答は必要がないため、通常の画 面分析よりも処理能力を早くするこ とが可能です。 ② 短時間での開発 ラベリング時間の短縮、および通常 よりも少ないデータ数で学習をすす めることができ、より短期間でAI開 発 が 可 能 で す 。 ③ 際限のない柔軟性 何を判別したいか、タスクやターゲッ トの定義については、制限はなく、必 要とされる定義で処理することがで きます。 「こうして熟練技能者の技術や経験を継承するのはもちろん、それをシステムによって自動化するこ とで、属人化を排除できるのもメリットです。熟練技能者でも検査が長時間に及べば集中力が落 ④ 意識・感情のモニタリング ちてきて、最悪ミスにつながる可能性がありますが、システムならそれもありません」(K社) 独自のアルゴリズムで疲労度や集中 なお、今回の導入にあたっては、K社の強い希望により、マクニカのエンジニアが定期的に脳波採 度といった意識、感情のモニタリング 取の場に立ち会いサポート。暗黙知を未来へ継承していく支援を行っています。 が可能です。 これ以外にも、マクニカはBrainTech技術への取り組みを続けています。このほど、オープンイノ ベーションを通じた新たな付加価値の創造を行い、BrainTech技術の社会実装を推進していくた Products めの組織として、BRAIN AI Innovation Lab. (BRAIL=ブレイル)を設立しました。InnerEye社 の技術のほか、世界中の大学や企業との連携を通じてプロジェクトや実証実験を進め、BRAIN AI の適用範囲を拡大。生産性向上や人手不足の解消といった社会問題の解決に貢献していきます。 無 料 デ モ ン ス ト レ ー シ ョ ン 実際に脳波を計測してみませんか? 「人間知能と人工知能」の融合 脳波をベースにした「熟練者の技能伝承」とは? 脳波ベースにした人間の意識、判断を学習するAIとは? InnerEye社 (インナーアイ)は、脳波 不明なことが多いかと思いますので、まずは脳波を測定してどんなものか体験してみませんか? を使って人間の知能とコンピュータ- 実際に測定後、今までの私たちの活動でのAIの活用事例を交えながら、よりお客様の現場で脳 の融合、学習させることができる技術 波を使ったAIを活用していけるようにご提案から、実装、運用までサポートさせていただきます。 を持つブレインテック(Brain Tech) 企業です。人間の知能の文脈から物 事を推測するイレギュラーな問題へ のフレキシビリティさと人工知能の持 つ、定義づけられたタスクを効率的 かつ高速に処理できる能力を融合さ せ、「暗黙知」を脳波から学習し、未 来へ継承していくご支援をいたしま す。 実際に脳波計測のデモンストレーションをお試し希望の方は下記のWebにてお申込みください。 インナーアイ製品 デモンストレーション について詳しく知りたい方は について詳しく知りたい方は こちらへアクセス! → こちらへアクセス! → https://www.macnica.co.jp/business/semiconductor/articles/innereye/ <本社> 〒222-8561 横浜市港北区新横浜1-6-3 2021年 @ Macnica, Inc. TEL:045-470-9831 FAX:045-470-9832 ⚫ 本カタログに掲載の製品仕様は、予告なく変更する場合があります。予めご了承ください。 株式会社マクニカ お問い合わせ先:InnerEye-support@macnica.co.jp ⚫ 本カタログに掲載されております社名及び製品名は、各社の商標登録となります。