1/12ページ
カタログの表紙 カタログの表紙 カタログの表紙
カタログの表紙

このカタログをダウンロードして
すべてを見る

ダウンロード(1.3Mb)

アドバンテックの事例に学ぶ、国際標準『IPC規格』

事例紹介

電子基板の品質を世界基準で保証。国内初※のIPCクラス3工場認定により、高信頼な製造体制を実現します。

電子機器の品質は、目に見えない基板の品質によって大きく左右されます。
アドバンテックでは、電子基板製造における世界共通の品質基準「IPC規格」を採用し、高品質なものづくりを実現しています。
IPC規格は、電子基板をどのように製造し、どのような仕上がりであれば品質基準を満たすのかを定めた国際標準です。
国やメーカーを問わず共通の基準で品質を評価できるため、グローバル市場においても高い信頼性を確保できます。

IPC規格では、用途に応じて品質基準がクラス1からクラス3まで定められています。
クラス1は一般的な民生機器、クラス2は産業機器向け、そして最高水準となるクラス3は、
医療機器や航空・宇宙機器など、停止や故障が許されない製品に適用される厳格な品質基準です。
アドバンテックは、この最高クラスであるクラス3に対応した製造体制を構築しています。

品質評価では、はんだ付け状態やボイド(はんだ内部の空洞)、はんだ上がりなど、細部にわたる検査項目が定められており、
それぞれ明確な合格基準があります。これらを定義する「IPC-A-610」と、製造方法や品質管理体制を定める「J-STD-001」の両規格に基づき、
製品品質だけでなく製造プロセス全体を継続的に管理しています。

さらにアドバンテックは、日本で初めて※IPCクラス3の工場認定を取得しました。
この認定は、単一製品ではなく「常に高品質な製品を安定して製造できる工場」であることを
第三者機関が認証する制度です。
技術力だけでなく、検査体制、製造工程、4M管理、静電気対策、トレーサビリティなど、品質を維持するための仕組み全体が評価されています。
認定取得に向けては、IPCスペシャリストの育成、ボイド低減技術やはんだ付け技術の向上、
検査基準の整備、品質管理体制の再構築など、生産技術・製造・品質環境部門が一体となって取り組みました。
その結果、高い品質を安定して提供できる製造体制を確立しています。

IPCクラス3工場認定により、お客様は世界共通の品質基準に基づいた製造サービスをご利用いただけます。
品質要求の厳しい医療・航空・産業機器分野にも対応できる高い信頼性を備え、第三者認証による客観的な
品質保証を実現しています。
また、国際標準に基づく品質基準により、お客様との品質基準の共有やグローバル展開もスムーズに進められます。

アドバンテックは、IPC認定をゴールではなく新たなスタートと位置付けています。
今後も品質管理体制の維持・改善を継続し、より高品質で信頼性の高い電子基板製造を通じて、お客様のものづくりを支えてまいります。

※資料記載時点。「アドバンテックの基板製造のみが対象」です。

このカタログについて

ドキュメント名 アドバンテックの事例に学ぶ、国際標準『IPC規格』
ドキュメント種別 事例紹介
ファイルサイズ 1.3Mb
取り扱い企業 アドバンテック株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧)

この企業の関連カタログ

このカタログの内容

Page1

スライド 1

海外展開・品質監査をクリアする「電子基板・機器の選定」に アドバンテックの事例に学ぶ、国際標準『IPC規格』 アドバンテック株式会社 生技G Rev.A
Page2

スライド 2: 今日のお話:3つのポイント

今日のお話:3つのポイント 専門用語はできるだけ使わずに説明します(用語は最後にまとめています) 1 2 3 IPC規格って何? 品質の『クラス』って? 工場認定の意味とは? 電子基板の作り方と仕上がりについ 使い道に応じて、基準の厳しさが3段 アドバンテックでは国内にはまだなかっ ての、『世界共通のものさし』です。 階に分かれています。 た最高クラスの認定を、日本で初めて 取得しました。 2
Page3

スライド 3: IPC規格=電子基板づくりの世界共通ルール

IPC規格=電子基板づくりの世界共通ルール 電子機器の中の『基板』を、どう作り、どこまで仕上がっていれば合格かを決めた国際的な基準です 世界共通 国や会社が違っても、同じものさしで品質を話し合えます。 新しい技術にすぐ対応 電子基板の例 基板が入った機器の例 日本のJISは新しい部品への反映が遅れがち。当社は最新に追いつ けるIPCを採用しています。 基板(きばん)って? 電子部品を取り付けた板のことです。パソコンや工場の 合格ラインがはっきり 機械など、あらゆる電子機器の“頭脳”として中に入って います。 仕上がりの良し悪しを、細かな基準で判定します。 3
Page4

スライド 4: 品質には3つのクラスがある

品質には3つのクラスがある 使われる場所によって、求められる『出来栄え』の厳しさが違います(数字が大きいほど厳しい) 止まることが許されない製品 クラス 3 例:医療機器・航空機・宇宙機器 必要なときに、必ず動くことが条件です 長く安定して動き続ける製品 クラス 2 例:工場の設備などの産業機器 長持ちと安定した性能が求められます 機能すれば良い製品 クラス 1 例:家電などの民生機器 長寿命までは求められません 4
Page5

スライド 5: 『出来栄え』とは、たとえばこんなこと

『出来栄え』とは、たとえばこんなこと 基板の出来栄えは、はんだ付けの状態など、とても細かな点で判定されます ボイド(はんだの中の空洞) はんだ上がり はんだの中にできる小さな空洞です(X線で見たイメージ)。大き 部品の足を通す穴に、はんだがどこまで届いているかです。届き具 さや量に基準があり、その範囲に収めます。 合に最低ラインが決められています。 IPC-A-610 は、こうした項目ごとに『合格ライン』を細かく決めた基準書です 5
Page6

スライド 6: 認めるのは『製品』ではなく『工場』

認めるのは『製品』ではなく『工場』 工場認定とは、『いつもきちんと作れる工場かどうか』を認める制度です 製品の認証 工場の認定(今回) ひとつの製品が、基準に合格しているか 出来栄えに加え、品質を保つ仕組み を確認します。 (プロセスとマネジメント)が整っているか を確認します。 IPCの認証制度のイメージ 6
Page7

スライド 7: 認定工場と取引するメリット

認定工場と取引するメリット この認定によって、お客様に次のような安心をお届けできます わかりやすい 話が早い 高い信頼性にも対応 国内初のIPCクラス3認定工場。IPC協 メーカー独自の閉じた基準ではなく、公開 医療や航空など、高い信頼性が求めら 会が生産のしくみを認めた、第三者によ された世界共通の基準で話せるため、意 れる機器にも、クラス3を適用できます。 る証明です。 思疎通が明確です。 当社にとっては:品質を世界に証明でき、高い信頼性が求められる分野へ事業を広げられます。ものづくりの改善のきっかけにもなります。 アドバンテックのお客様は、ものづくりは当社に任せていただき、お客様はやりたいことに集中! 7
Page8

スライド 8: 認定のために、どんな審査を受けるの?

認定のために、どんな審査を受けるの? 『出来栄え』と『つくる仕組み』の両方を、2つの規格でチェックされます IPC-A-610 = 出来栄えの基準 J-STD-001 = つくり方・管理の基準 技術力 検査 実績と改善 製造工程 はんだ付けの試験や評価レポート 検査の条件が、基準に合ってい 品質の実績を示し、データで改 基準に合った方法で、製品を作 で、確かな技術を示す るかを確認する 善を続けている れているか 4M管理 材料・部品 静電気対策 トレーサビリティ 人・機械・材料・方法を管理。 湿気に弱い部品の管理や、 静電気で部品が壊れない現場 いつ・誰が・どの材料で作ったかを 変更時の手続きも確認 有害物質の規制への対応 になっているか 追跡できる すべての要件を満たさないと、最高クラス(クラス3)の認定は取れません 8
Page9

スライド 9: アドバンテックでの事例 日本で初めて、認定を取得しました

アドバンテックでの事例 日本で初めて、認定を取得しました 認定証が発行され、IPC公式サイトの認定企業リストにも掲載されています 技術 ×仕組み × 品質 日本 初 実装の技術・仕組み・品質のすべてが整っていると証明され ました。 全工程で品質を安定 すべての工程で、品質を保ち続けるための要件を満たしてい ます。 最高クラスのクラス3 クラス3の出来栄えをつくれる工場として認定されました。 IPC認定証(直方基板工場) ※アドバンテックの基板製造のみが対象です。 9
Page10

スライド 10: アドバンテックでの事例 認定のために整えたこと

アドバンテックでの事例 認定のために整えたこと 認定に向けて、『人・技術・基準・仕組み』の4つを整えました 1 2 3 4 人を育てる 技術をつくる 基準を決める 仕組みを整える • IPCのスペシャリストを • ボイド(空洞)を抑え • ボイドの基準 • 基準・手順・管理を 4名育成 る技術 • 外観検査の基準 作り直す • はんだ上がりの技術 • 審査機関による適合性 • コーティングの技術 審査を受ける 生産技術・製造・品質環境などの部署が連携して取り組みました 10
Page11

スライド 11: まとめ

まとめ 1 IPC規格は、電子機器づくりの『世界共通のものさし』 2 品質には3つのクラスがあり、当社はクラス3(最高水準)に対応 3 国内初の『IPCクラス3 工場認定』を取得し、品質が証明された これから 認定はゴールではなく、スタートです。維持・向上を続けながら、さらなる品質の安定化 をめざします。 アドバンテック株式会社|品質管理基礎知識特集 11
Page12

スライド 12: 用語ミニ辞典

用語ミニ辞典 資料に出てきた言葉を、やさしく説明します 電子機器業界の国際団体。基板づくりの世界 IPC ボイド はんだの中にできる小さな空洞 共通ルールを決めている できあがった基板の『出来栄え』の合格ラインを IPC-A-610 はんだ上がり 部品の足を通す穴に、はんだが上まで届いているか 示した基準書 はんだ付けなど、つくり方と管理の仕組みに 他社ブランドの電子機器を、受託して製造する J-STD-001 EMS ついての基準 会社 いつ・誰が・どの材料で作ったかを後から追跡 QML IPCが審査して認めた『認定工場』のリスト トレーサビリティ できること 使い道に応じた基準の厳しさ。数字が大きいほど クラス1・2・3 ESD 静電気で電子部品が壊れるのを防ぐ対策 厳しい 実装 電子部品を基板に取り付けること 4M 人・機械・材料・方法。ものづくりの管理の4要素 12