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EDGECAM パンフレット

製品カタログ

旋盤・ミリング・複合加工向けCAMシステム

EDGECAMは、部品加工プログラム作成において、市場をリードするCAD/CAMソフトウェアです。
優れた操作性と洗練されたツールパス生成により、3Dミリング、旋盤加工、そして多軸加工と複合旋盤加工機において対応可能なCAD/CAMシステムとなります。
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ドキュメント名 EDGECAM パンフレット
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Brochure EDGECAM Industry leading CAM system for NC part programming
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EDGECAM 部品加工プログラミングにおいて 業界をリードするCAMシステム EDGECAMは、部品加工プログラム作成において、市場をリードするCAD/CAMソフトウェアです。 優れた操作性と洗練されたツールパス生成により、3Dミリング、旋盤加工、そして多軸加工と複 合旋盤加工機において対応可能なCAD/CAMシステムとなります。 EDGECAMは、ユーザーの知識や経験を生かし、様々なアプリケーションに合わせた自動化ツー ルを使用してCAMプロセスを推進し、ユーザーの競争力を維持していくことを可能とします。 edgecam.com | hexagonmi.com Manufacturing Intelligence 3
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Mill / Turn 複合加工 芯押し台、振れ止め、サブスピンドル、2タレットに加え、C軸加工、CY軸加工やB軸加工は、現在の複合加工機においては標準的な 機能となります。EDGECAMは旋盤とミリングを組み合わせることで、干渉の可能性が高い複合加工機においても、安全にプログ ラム作成を行うことができます。 同時4軸や同時5軸ミリングのオプション追加により、複合加工機によるシミュレーションがさらに容易となりました。 同時4軸/5軸加工 特長 同時4/5軸加工の複合加工機では、他の加工機では対応するこ • 単一の加工環境 とが困難な多くの加工方法を実現することができます。 • 加工機とツールパスを組み合わせたシミュレーション EDGECAMは最新の切削技術と加工サイクルをサポートしてい ます。同時4/5軸加工オプションとして追加することで、複合加 • ツールパスのリアルなシミュレーションにより加工機 工機をフルに活用した加工が可能となります。 上の確認削減 • 加工時間短縮 特長 • 全てのモデルに対して干渉チェック可能 • 端面方向ミリング • 2スピンドル、マルチタレット、サブスピンドルによる掴 このモードでは、工具をZ 軸方向に向け、C軸を回転させな み替え、C/Y/B軸加工に対応 がらミリング加工を行うことができます。  • 外形方向ミリング このモードでは、工具をX軸方向に向け、C軸を回転させな がら、巻き付けるようにポケットや溝をロータリー加工する 機械シミュレーション ことができます。 EDGECAMは、機械シミュレーションを提供します。機械シミュ • Y軸ミリング レーションではすべての加工サイクルをサポートし、加工機や芯 Y軸ミリング機能により、オペレーターはツールパスの作成 押し台、触れ止めを含めた干渉チェックを行うことができます。 とNCデータ出力をより細かくコントロールすることができま またEDGECAMとGコードシミュレーションソフト「NCSIMUL」 す。 EDGECAMは、加工機で利用可能な平面切り替えをサ をリンクさせることで、デジタルツイン環境を提供することも可 ポートし、必要に応じて円弧を出力することでNCデータサ 能です。 イズを最小限に抑えることが可能です。 4 Manufacturing Intelligence hexagonmi.com | edgecam.com
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B軸ヘッドのサポート アッパー/ローワータレット 4軸旋盤 複合加工機の環境において、EDGECAMはB軸ヘッドの使用を EDGECAMの4軸旋盤は、大きなメリットと機能性を提供しま 全てサポートし、シングルスピンドル・サブスピンドルで加工する す。EDGECAMのプログラム作成テクニックにより、複合加工機 ことができます。 においても複数のタレットを同時に使用することを可能としま す。これは、サイクルメニューから多くの4軸旋盤加工コマンドを 使用することで、同じサイクルで2つの固定工具を使用できるこ • B軸をアッパータレットにセットすることで、より正確で多彩 とを意味しています。 なアプローチが可能となり、複雑な部品のプログラミングに も柔軟に対応することができるようになりました。 EDGECAMは、アッパー/ローワータレットの使用とシミュレーシ ョンをサポートしています。下記の機能が含まれています。 • B軸を機械でサポートされている任意の角度に傾斜させる ことができ、平面やポケット、穴などの様々な形状に対応で きるよう、多くのミリング加工オプションが用意されていま • ミラー加工 す。 • バランスカット • メインスピンドルとサブスピンドルの両方でB軸加工を行う ことで生産性を最大化し、加工機の性能をフルに活用する • タレットの同期 ことが可能です。これらの機能には、シミュレーションがサ ポートされており、同時4軸/5軸加工においても干渉チェッ クを実施することができます。EDGECAMオペレーターは、 実加工前に正確な加工後の状況を把握することが可能とな ります。
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Milling ネイティブCADデータからのインテリジェントな機械加工 EDGECAMミリングは、2.5軸ミリングから3軸-5軸ミリング加工の複雑なサーフェスに対してのツールパスまで、様々な加工機でワ イヤフレーム、またはソリッドモデルをプログラムする機能を提供します。 ミリングと複合加工環境で4軸/5軸加工をシームレスに統合し、複雑な治具やモデルに対して幅広い多軸加工を適用することがで きます。 EDGECAMは、直感的なダイアログを備えた使いやすいプログラミング環境を提供し、初めてのオペレーションにおいても容易に プログラミングを行うことができます。EDGECAMは、W軸を備えたフライス盤や可動工具を備えたクイルの制御、または旋盤機 能を備えたフライス盤も使用でき、様々なフライス加工を可能としています。 特長: • 工具の完全制御を可能にする高度で幅広 いオプション • シーケンス間の素材認識 • レストマテリアル(削り残り)除去 • 操作性が高いインターフェイス • トータルツールパス制御 • 直観的で使いやすいGUI • 自動車・航空宇宙部品のロータリー加工に 最適 • アングルヘッドに対応 • プロービング • 工具ライブラリ • Live Job Report(加工指示書) • 機械加工プロセスの可視化を支援する機 械シミュレーションを搭載した5軸モジュ ール
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正面フライス加工、ミリング荒取り、ミリング輪郭、穴あけ、ヘリカルねじ切り、面取り、溝入れは標準搭載されており、有効な素材 を認識します。 その他標準オペレーションに含まれる機能は次のとおりです。 • 素材更新 –現状の素材を使用してツールパスを制御できる • 同時4軸/5軸加工は、従来のインデックスを用いた3軸加工 ため、ツールパスのアプローチが確実になり、エアカットが と比較して、次のような重要なメリットがあります。 削減できます。 º 複雑なモデルを1回の段取りで加工することで加工時間 • Waveform – Waveform荒取りで使用しているツールパス作 を短縮。さらに、段取り毎の位置決め誤差をなくすこと 成ロジックは、従来の形状輪郭をオフセットして作成する荒 で寸法精度を大幅に向上させることができます。 加工より優れたツールパスを作成することができます。 º 工具と部品を常に最適な角度で維持するように工具方 • ストラテジーマネージャーは、フローチャートを使用した直 向を制御することで、切削面仕上げの改善と工具寿命の 感的な操作で簡単に加工スキルをデータベース化すること 延長を実現します。 ができます。 º アンダーカットや深いポケットへのアクセスが改善され • プロービング ました。工具やモデルを傾けることで、より刃長の短い 工具が使用できるようになり、追加工設定が不要となり • インデックスと部品の位置決め ます。 • アングルヘッド º 必要な角度で工具をモデルに設定できるため、治具を削 減することが可能です。 • Live Job Report(加工指示書)は、ツールキットやリスト、 オペレーション分析によって自動的に作成されます。サーバ • 5軸加工機の低価格化により、あらゆる分野で5軸加工が一 ーへ一元的に保存されるので、全てのスタッフがデータにア 般的になっています。また、より複雑な加工を必要とする設 クセスすることができます。 計ニーズの高まりも5軸加工機普及の一因となっています。 • 3軸-5軸変換により、5軸の導入が容易となり、機械シミュレ • 3軸-5軸ツールパス変換とツールパス制御 ーションを使用して加工チェックを行うことができます。 • ターンミリングとスワーフ加工 • EDGECAMの4軸加工は、カムシャフト、クランクシャフト、 ブレードなどの自動車や航空宇宙部品の回転加工や、石油・ • 5軸位置決め ガス産業向けの円形金型や部品の生産に最適です。 • ツールパス制御 edgecam.com | hexagonmi.com Manufacturing Intelligence 7
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3D Milling EDGECAMの3D機能は、複雑な部品加工や自由形状のプログラミング・加工を行うメーカーの高度な機能要求(高度なニーズ)を 満たす、高品質なツールパス作成のための完全なソリューションです。 EDGECAMは、幅広く高度な3D加工に対応可能であることも大きな特長です。それは、最適なツールパスを短時間で作成する必要 があるユーザーニーズに対応した結果です。モデルの複雑さに関係なく、EDGECAMの高度な加工データ作成機能は、最適化され たツールパス制御、加工時間の削減、加工効率アップをもたらします。 多くのCAMシステムとは異なり、EDGECAMは「CADに依存」しません。CADファイルは直接EDGECAMにインポートすることがで きるため、データ変換は行われません。そのため、デザインされたCADデータを一切変更することなく加工データを作成すること が可能です。 EDGECAMは、次のファイルをダイレクトにインポートすることが可能です: Autodesk Inventor®、Solid Edge®、SolidWorks®、Pro/ENGINEER®、Pro/DESKTOP® UnigraphicsファイルNX 5およびCATIA V5 。また、IGES、DXF、VDA、Parasolid®、STEP AP 203およびAP 214ファイル、ACISなどの中間フォーマットのCADデータをインポー トすることも可能です。 豊富な3Dサイクル Waveform荒加工 3D加工技術は、EDGECAMのすべてのミリングサイクルに組み Waveform荒加工は、従来の荒加工ツールパス比較して優れた 込まれており、使用するサイクルと加工する形状特長に合わせ ロジックを備えており、工具切削負荷を一定に保ち、工具方向 て2Dまたは3Dツールパスを適用します。 の急激な変化を避けスムーズな ツールパスを作成することで高 速荒加工を可能とします。 Waveform荒加工ツールパスは、波上パターンのスムーズな動き ミリング荒取り を実現し、加工負荷となる2面加工を回避することで加工負荷 一定の加工を可能としており、従来の荒加工の加工条件(送り EDGECAMは、Waveform荒加工とトロコイド加工の動きを使用 速度、回転数、および切込みの深さ)を再検討することができま して、モデル形状に合わせた最も効率的なアプローチを作成し す。さらに、Waveform荒加工に従来の荒加工を置き換えること ます。工具負荷が増大する溝加工を回避し、効率的で安全な加 で、工具寿命を延長し、加工機にも優しい加工を可能としてい 工を実現するツールパスを作成します。そのため、切削条件を改 ます。 善することができ、より高い切削速度で加工することが可能と なります。 切残し荒取り加工 走査線加工 この高機能なサイクルでは、工具サイズと切削深さによって残さ れた素材領域を自動的に除去できます。中荒取りを使用し、荒 このコマンドは、スキャンと呼ばれることもあります。モデルに対 取りサイクルによって残されるステップのサイズを小さくするこ して平行なツールパスを作成し、部品の仕上げ加工に使用した とができます。中荒取りではステップ領域のみが加工されます。 り、Z切り込み量を調整して荒加工としても使用可能です。 切残し荒取りでは、大きな工具を使用して主荒削りの大部分 の材料を除去し、小さな工具を選択して残された材料を取り除 し、サイクルタイムを最適化します。 ミリング輪郭 ミリング輪郭は、2.5軸加工だけでなく、3軸加工にも不可欠で 投影加工 す。この加工では、Z値を固定しXY輪郭加工によりサーフェスを 仕上げます。また、カスプハイトコントロールを行うことで加工 3D形状を加工する場合、ボス上の円形、放射状、またはスパイ 深さを調整することも可能です。さらに急勾配のみ加工範囲と ラルなどの特定のツールパスパターンが必要になることがありま して設定できるので、緩勾配は別のツールパスを使用すること す。これらのツールパス制御は、2軸ツールパスを作成し、そのツ も可能となります。 ールパスを部品表面に投影することで簡単に作成できます。こ のテクニックは、ロゴやテキストを彫刻する場合に非常に便利 3D輪郭を設定することで、Z値を変化させたXY輪郭加工ツール です。 パスを作成することができ、モデルに沿った加工でエアカット時 間の短縮を図ります。リードインとリードアウトは、モデルや素 材との干渉を回避した動きで計算されます。 8 Manufacturing Intelligence hexagonmi.com | edgecam.com
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仕上げ加工 3Dシミュレーション 投影加工に加えて、同心円加工を使用して、モデル曲面の広い 機械シミュレーションは、加工機と加工プロセスの完全なシミ 領域を均一に仕上げ加工することができます。ツールパスは常 ュレーションを提供するだけでなく、加工機・ホルダー・工具と に部品の曲面形状に合わせて調整され、均一なカスプハイトに の干渉チェックを行うことで次のメリットがあります。 することが可能です。 切残し仕上げサイクルとペンシル加工サイクルを使用すると、モ • 干渉による発生する高額な修理費用の回避 デル内部のコーナー部や半径を加工できます。完成したモデル は完全に加工されているため、手仕上げの必要はほぼありませ • 切削プロセスの最適化 ん。 • サイクルタイムの短縮 複雑な部品の多くは、自由曲面だけではなく平面形状も含ま れていることが少なくありません。また平面はボールエンド • 未切削の材料領域を判別する“比較表示” ミルよりフラットエンドミルの方がより効率的に加工できま す。EDGECAMの平坦部仕上げサイクルは、平面部を自動的に 判断し、加工ツールパスを作成します 事前に定義された切削方法の選択 事前に定義された切削方法の選択 edgecam.com | hexagonmi.com Manufacturing Intelligence 9
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特長 • 加工機の稼働率向上 • プログラム時間と加工時間の短縮 • プログラミングエラーの削減 • ツールパスをグラフィカルにシミュレーションするこ とでエアカットによる加工機上での検証を削減 • 干渉による加工機への高額なダメージを回避 • 固定サイクルのフルサポート • 工具在庫の適正化 10 Manufacturing Intelligence hexagonmi.com | edgecam.com
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Turning 幅広い工作機械向け旋盤加工 EDGECAM旋盤は、2軸旋盤、マルチタレット構成、サブスピンドル旋盤、複合加工機など、様々な工作機械に向けた機能を提供し ます。EDGECAMは、ワークの引き出しとバーフィード、突っ切り、同期およびミラー旋盤、タレット同期化などの旋盤加工機を完全 にサポートします。EDGECAMは、固定サイクルまたはG00/G01形式のいずれかで、端面切削、ボーリング、ドリル加工の対応ととも に、高度な荒取り加工および仕上げツールパスを作成することができます。さらに、前加工までの削り残しを含む、工具チップと工 具ホルダー全体が考慮され、干渉を回避した効率的なツールパスを作成し、エアカットを削減します。 特に複雑な複合加工機では、使いやすさと加工時間の重要性を考慮した加工ノウハウが、EDGECAM旋盤機能の開発を支えてい ます。その1つとして、旋削工具用のサンドビック・コロマント・ワイパーチップをサポートしており、チップの有効活用を行うことが できます。 ワークの更新 切り子処理の引き上げ EDGECAMでは、加工されていない材料をワークとして認識し、 内径の旋削をすると、切削した切り屑がインサートの周囲に蓄 シーケンスツリー内でワークを最新の状態に設定することがで 積し、インサートの故障や工具寿命の大幅な低下につながる可 きます。その後のツールパスは残っているワークを自動的に検出 能性があります。EDGECAMでは、予め設定した切削時間や回 し、EDGECAMシーケンスの各旋盤ツールパスで無駄のない効 数で、工具を穴の外側に引き上げることができます。これによ 率的な加工を行うことが可能です。ワークの更新は、最も基本 り、サイクルの途中で工具を指定の位置まで引き上げ、切り屑を 的な2軸旋盤から、C/Y/B複数タレットのサブスピンドル旋盤ま 穴から取り除くことが可能です。 でサポートしています。 凹み、または溝に逆旋削する場合、凹んだ領域へのアプローチ でのエアカットや干渉の可能性を避けるために、現在のワーク サブスピンドル の状態を把握していることが重要です。サブスピンドル仕様のタ ーニングセンターでは、コンポーネントがメインスピンドルから EDGECAMは、以下を含むサブスピンドルとツインタレットを備 サブスピンドルに移動すると、残っているワークも一緒に移動し えた旋盤を完全にサポートします。: ます。サブスピンドルでの加工は、メインスピンドルで残ったワー クを検出し、可能な限り最も効率的な加工シーケンスを提供し • ワーク引き出しとバーフィード ます。 • スピンドルの掴み替え • メインスピンドルと連動した加工 干渉検出/シミュレーション ツインタレットは、シングルおよびツインスピンドル旋盤の両方 加工中の工具だけでなく、タレットにある使用されていない工 をサポートします。: 具に対しても干渉チェックを実施することは不可欠です。ほとん どの旋盤加工では加工範囲が狭く、干渉の危険性が増します。 • ツインスピンドル同期加工 例としては、ボーリングバーなどの長く伸びる工具の場合です。 • 上下タレット同期加工 EDGECAMは切削中の工具だけでなく、タレット上のすべての工 具に対して干渉チェックを行うことができ、ミニタレット、キャプ • 上下タレットミラー加工 ト工具、プログラム可能な振れ止めを完全にサポートします。 • タレット同期とシミュレーション
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サイクル制御 • 各要素のオフセット • タレット溝入れ • EDGECAMの旋削サイクルは、個々の旋削直径、穴、溝、お • 従来の溝入れサイクルでは、最初の全幅切削後に工具の片 よび面へのオフセットを指定する機能があります。この機能 側が摩耗します。 タレット溝入れでは、工具は一方のエッジ は、旋削されたモデルの一部を旋削仕上げし、他の要素を から加工を開始し、他方のエッジに移動後、全幅切削を行い その後の機械加工または熱処理のための仕上げ代として残 ます。 しておく必要がある場合に役立ちます。 • その後工具は戻り、最初の切削パスで残された環状の材料 • 現在市販されているほとんどのシステムでは、一定のオフセ を取り除きます。 これにより、溝入れ工具の加工負荷が工 ットのみに限定されますが、EDGECAMでは、旋盤フィーチ 具の側面ではなく正面にかかるようになり、片側のみの摩 ャーの要素毎にオフセットをコントロールすることが可能で 耗を回避します。 また、チップの摩耗が均一となります。 す。 • 旋盤荒取りの部分切削 • 面取り • EDGECAMは、旋盤荒加工時におけるZ負荷を最小限に抑 • モデルに面取り形状がないにもかかわらず、図面で面取り えるため、旋盤荒取りサイクルを部分分割できる切削方法 指示があった際、形状修正をCADオペレーターに依頼する を開発しました。 分割Z距離を設定すると、荒取り切削は のは難しい場合があります。EDGECAMは、旋盤サイクルに 短時間の加工に分割されます。 よりモデルエッジを指定して面取りデータを作成することが でき、R面取りデータの作成も可能です。 • 旋盤荒取り 可変切削深さ • この機能は、工具の切込み部分の摩耗を防止します。「傾 • 切り下げ 斜」・「標準」加工を交互に繰り返し、斜め方向の加工中、 • この機能は、旋盤仕上げサイクルの輪郭で加工方向を交互 切削深さは徐々に0まで減少します。 次に同じ切削深さか に行うことで工具が常に切り下げられ、面上に引き上げられ ら「標準」として開始され、残りの傾斜部分を加工します。 ることを回避します。これにより、工具寿命を延長し、優れ 斜め方向の加工がプロファイルによって中断されると、傾斜 た表面仕上げを実現します。 したパスに戻るまでプロファイルに沿った加工となります。 Waveform旋盤荒取り シミュレーションによる干渉チェック 12 Manufacturing Intelligence hexagonmi.com | edgecam.com
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3Dモデルワークは、私たちにとって非常に便利 な機能です。小径工具で前加工を行うことで、 仕上げ加工の前にできるだけ多くの材料を取り 除くことができます。” Jason West, Astro Machine Works edgecam.com | hexagonmi.com Manufacturing Intelligence 13
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Waveform荒加工 Waveform荒加工は、EDGECAMのスタンダードライセンス以上の製品に標準搭載されています。Waveform荒加工は、工具切削 負荷を一定に保ち、急激な切削量の変化を避けスムーズなツールパスを作成することで高速荒加工を可能とします。 安定した加工 連続した円となるトロコイドの動きは、荒加工に適した動きに見えますが、対象形状により工具の切り込み量が安定しないため、 チッピングや工具寿命の低下を招くという問題を抱えています。そのため、加工機オペレーターは、手動で送り速度などを減速させ る必要性が発生する可能性があります。 Waveform荒加工では、工具の切り込み量を自動的に変化させ、工具切削負荷を一定に保つことができます。このWaveform荒加 工の特長により、理想的な送り速度で加工することができ、工具寿命延長や工具破損リスクの低減が可能となります。 特長 • 荒加工時間の削減 • 工具寿命の改善 • 加工機メンテナンスサイクルの延長 • 工具切削負荷を一定に維持 • 切込み量の最大化を実現
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波上パターン ツールパスのリンク 切削負荷を一定に保つために、Waveform荒加工では「波上パ ツールパスのリンクは、加工機の早送り速度(G00)とMax切削 ターン」を取り入れています。この動きにより、未切削時に工具 速度(G01)を設定することができます。ツールパスは次の切削に を引き上げるリトラクトがなくなり、エアカットを伴う断続的な 最速で移動可能な方法を自動的に選択します。移動距離が短い 加工が削減されます。また、滑らかな動きをサポートし、切削負 場合はZ値を固定したままMax切削速度で移動し、移動距離が 荷が増大する鋭角な動きを制限しています。 長い場合は工具を引き上げ早送り速度で移動することで加工全 体の時間短縮を実現します。 外側からのアプローチができないポケット領域の場合、工具は ポケット中心でヘリカルアプローチを行い、指定した深さまでア プローチを実施します。ヘリカルアプローチは、自動的に3度の 傾斜が付き、Z深さが大きい場合でも工具負担が低減されるよ 深さ維持 うコントロールされています。 同レベルの加工終了後、Waveform荒加工では工具をリトラク トさせず、同レベルで形状からのクリアランスを維持した状態で スムーズに移動します。さらに、移動時に工具底面が切削面に 切り込み量(ae)の自動調整 より抵抗を生じないようにZ値を0.2㎜程度上げ、通常の送り速 度の1.5倍の速度で移動させることが可能です。 切削幅と切削負荷を維持するために、工具の切り込み量(ae)は 自動的に調整されます。 シンプルなインターフェイス • 凹面を加工する場合、実際に加工する素材切削量は増大 し、工具切削負荷が増大します。Waveform荒加工では、切 Waveform荒加工では複雑なツールパスを作成していますが、 り込み量(ae)を自動的に小さくし、工具切削負荷コントロー 設定も複雑ではメインの荒加工ツールパスから外れてしまう可 ルと送り速度維持を実現します。 能性があります。そのため、Waveform荒加工では、3つのパラメ ーターのみのシンプルなインターフェイスを実現し、気軽に使用 • 凸面を加工する場合は、実際に加工する素材切削量が低下 可能な荒加工ツールパスとなっています。 します。そのためWaveform荒加工では、切り込み量(ae)を 自動的に大きくし、工具切削負荷コントロールと加工時間短 縮を図っています。 切込み量(ap)の最大化 スムーズなツールパス Waveform荒加工は、工具切り込み量(ap)を最大化する高能率 加工にも対応することができます。刃長を最大限に使用した高 急激な動きの変化は、実加工時の加工機減速を発生させま 能率加工では、加工時間短縮が見込めますが、工具切削負荷を す。Waveform荒加工のスムーズなツールパスは、加工機減速を 一定にコントロールすることが重要となります。Waveform荒加 低減させると共に加工時の振動を低減させる効果も期待でき、 工では、切り込み量(ae)を自動調整することで、高能率加工にも 高速荒加工を実現します。 対応することが可能です。さらに、加工中の工具に発生する熱 が切り子に移動するので、大幅な工具寿命の延長が期待できま す。 edgecam.com | hexagonmi.com Manufacturing Intelligence 15
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Wire EDM EDGECAM Wire EDMは、2軸/4軸の部品を正確かつ効率的に 製造するため、柔軟性と信頼性を提供します。高度な機能によ り、不規則なテーパーとなっている複雑な形状においても簡単 に作成できます。 直観的操作のユーザーインターフェイス 2軸および4軸加工では、加工方向、自動オフセット、リードオ ン/オフ半径、タグ距離、リードオフ距離、リードオン/オフなど のパラメーターを選択できます。選択したパラメーターにより、 どのようなツールパスになるかを画像で確認することが可能で す。. 4軸Wire EDM 複数のタグ付けとタグ削除 荒加工のプログラムを半分の EDGECAM Wire DEMでは、無人加工の方法を複数の方法から 時間で作成でき、70%速く 選択することができます。加工機に自動ワイヤースレッディング 加工することができました。 が装備されている場合は、可能な限り長い間、無人加工を実行 することをお勧めします。全ての予備切削が行われている間、 Roy Thomas, 無人加工はスラグを取り付けたまま行われ、形状を加工するた Patterson Mold & Tool めの様々な方法を用意しています。 例えば、仕上げ加工の前に全ての荒取り加工を行う場合、タグ をつけたまま荒取り加工を行い、タグを削除してから最後に仕 上げ加工を行います。または、モデルや不要な材料を残したまま 荒取り加工と仕上げ加工を行い、タグを削除してこの領域を仕 上げることもできます。 フィーチャー検出 フィーチャー検出は、ソリッドモデル上でWire EDM加工を必要 とする領域を自動的に判断、特定します。1回の実施で複数のフ ィーチャーを作成でき、フィーチャーを平面2D形状または3D輪 郭のいずれかにすることができます。さらに、ソリッドモデルを 修正すると自動的にフィーチャーの形状が更新されます。 コアレスカットの自動作成 16 Manufacturing Intelligence hexagonmi.com | edgecam.com
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ポストプロセッサーデータベース 特長 EDGECAM Wire EDMは、Agie、Charmilles、Brother、Fanuc、 Hitachi、Makino、Ona、Sodick、Seibu、Mitsubishiなどの主 • 直感的なGUI 要な機械メーカーの幅広い放電加工機をサポートしています。 機械メーカーより提供された技術データは、サポートされてい • インポートとエクスポートの両方に対応する幅広い る工作機械についても、AgieのJOB / Scriptファイル出力および CADインターフェイス CharmillesのCMDファイル出力とともに含まれています。高度 なポストプロセッサーは、様様な放電加工機モデルや構成に合 • 加工機とポストプロセッサーの総合的なデータベース わせて簡単に設定することができます。 • 複数のパンチ加工、または金型加工を容易に作成で きる荒取り加工と仕上げ加工 自動加工 • 自動タグ除去を備えた複数のタグ付けオプション EDGECAM Wireは、荒取り加工、仕上げ加工およびタグ除去な • 荒取り、仕上げ、およびタグ除去パスでの逆切削 どの自動整列用に事前定義された切削方法を提供し、「日中の 有人加工」 や 「夜間の無人加工」 などの一般的な現場のニー • 円形、不規則なテーパー穴加工 ズに対応しています。その他の機能は次のとおりです。: • 小さなスパンを排除する信頼性の高いオフセットを含む4軸 の 「スパン消去」 をサポート • 可変テーパーを持つ正方形、円錐、一定半径のコーナーモー ド • メインカットとタグ取り外しのために個別のクリアランスが 設定可能 • ストップ/オプショナルストップ」、「電源オン/オフ」、「ワイヤ ー切断/結線」を含む追加のMコード • 先穴ファイルの自動作成 • 完成したモデル上の「アプローチ跡の残り」除去を手助けす る増分リード • 自動アプローチ/退避機能により、電圧を段階的に変更させ ることが可能
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特長 • インタラクティブで直感的な情報の提供 • 組み込みの加工方法によりツールパス自動作成 • ユーザー定義のツールパス作成 • リボンバーインターフェイス • ユーザーナビゲーションとユーザーガイダンス
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Workflow ワークフローを使用することで、コスト削減、品質向上、リードタイムの短縮を実現します。オペレーターは、より短時間でツールパ スを作成することが可能となります。 ツールパス作成の高速化 加工方法に合わせた加工機 EDGECAMワークフローは、モデル構成と必要な製造環境を理 加工するモデル形状により、可動範囲を考慮した適切な加工機 解してツールパス作成を高速化し、プログラミング時間短縮も がリスト内に提案されます。 実現します。さらに操作が非常に簡単なため、新規ユーザーの トレーニング時間の短縮を図ることもでき、導入時の立ち上げ 負担を低減します。 ワークの設定 加工モデルの形状特長や寸法に応じて、ワークとリストが提案 ワークフロー - 5ステップ され、適切な材料を簡単に設定することができます。 1. ファイル: 加工する形状をインポートします。EDGECAMは 形状特長に合わせてミリングなのか旋削なのかを自動判 断します。. 加工方法の提示 2. 設定:加工原点位置を自動認識し、対話型オペレーション EDGECAMは、加工モデルの特長に合わせた最適な加工方法を によりストックモデル・治具・加工機をセットアップしま 提案します。 す。 これらのプロセスは 「ツールパスアクセラレーター」として使用 3. フィーチャー: EDGECAMの強力な自動フィーチャー認識機 され、オペレーターは必要に応じて入力を追加、プロセスに必 能により、あらゆるタイプの加工フィーチャーが認識され、 要なツールパスを作成することができます。また、EDGECAMス オペレーションを簡素化します。 トラテジーマネージャーにより、社内に蓄積した加工ノウハウに 合わせた加工方法として更新することができるため、加工ノウハ 4. 加工:プランニングボードは、推奨する加工と順番を提案し ウデータベースとして活用することも可能です。 ます。また、必要に応じてドラッグアンドドロップで簡単に 順序の入れ替えが変更が可能です。 5. NCデータ作成:ツールパスは機械シミュレーターでシミュ レーションされ、干渉・オーバートラベルがチェックされま す。 ツールキットは、NCデータ作成前に使用する工具な どの見直しや編集を行うことができます。 自動フィーチャー認識は、 はめあい、ねじ穴、未貫通穴な 加工モデルのインポートと位置決め ど、あらゆるタイプの穴を確実に検出します。これにより、 多くのCAMシステムでは、マニュアルで環境を設定し、従来 プログラミングを簡単にするこ のコマンドを使用して加工原点を作成する必要があります とができ、時間を節約すること が、EDGECAMではインポートから位置決めまでが完全に自動 ができました。 化されています。 Joseph Batz, Sable Engineering 治具のインポート 治具マネージャーを使用して、バイスやチャック、クランプなど のユーザー定義の治具を適用することができます。 edgecam.com | hexagonmi.com Manufacturing Intelligence 19
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WORKXPLORE ネイティブCADビューワー EDGECAM WORKXPLOREは、元のCADアプリケーションを必 要とせず、3D CADファイルを直接表示、評価するための理想 的なツールです。直感的で使いやすいインターフェイスにより、 初心者から経験豊富なユーザーまで、あらゆるタイプの2D/3D CADファイルを確認することができます。 CATIA V4、CATIA V5、CATIA V6、NX、Parasolid、Creo、 SolidWorks、Solid Edge、Cadds、IGES、STEP、Unisurf、STL (バイナリおよびASCII)、VRML、ISOツールパス、DXF、DWG、 HPGLなど、様様なCADインターフェイスを使用できます。GD&T データは、幾何公差をサポートするCADインターフェイスからロ ードできます。 このソフトウェアは、ネイティブCADデータを独自の軽量フォー マットで保存できるため、オリジナルのCADデータがなくても表 面積や体積の計算、厚さ、寸法、角度などの測定を行うことがで きます。この軽量フォーマットは、他のプロジェクトメンバーに電 子メールで簡単に送信することが可能です。 EDGECAM WORKXPLOREは、あらゆるサイズとタイプのファイ ルを効率的にインポートし、分析するために作成されましたが、 特に注目するのは大きなサイズの3D CADファイルをインポート するときの速度です。元のCADアプリケーションの半分以下の 時間で、ファイルを開くことが可能なケースもあります。 20 Manufacturing Intelligence hexagonmi.com | edgecam.com