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ドイツGehring(ゲーリング) 自動車エンジンシリンダーボア内非円筒ホーニング加工技術

事例紹介

ドイツGehring Technologies社製 自動車エンジンシリンダーボア内非円筒ホーニング加工技術「Form Honing」

ドイツ Gehring Technologies社製の自動車エンジンシリンダーボア内を非円筒形状にホーニング加工する技術をご紹介致します。
まず、フォームホーニングライトの説明として、エンジン燃焼中のボア内の熱ひずみをシミュレートし、
燃焼サイクルの爆発工程で発生する熱によりシリンダーの上部が膨張しピストンとの隙間が多くなるのを防ぐ目的で、あえてシリンダーボアの円筒をテーパー形状に加工することにより燃焼時のシリンダー上部の口元の広がりを抑えるための加工方法となります。
従来のホーニング加工と異なる点は第1工程で砥石幅の短いホーニング砥石の付いたホーニングツールを使用します。
ストローク長さを変えることでボア下部の形状を(ボア下部の径を幅広の)テーパー形状に形成。
第2工程でホーニングツールを上下ストロークと砥石拡張の同期によりスムーズなホーニング面を作ります。
第3工程で面粗度の向上を目的としたスプリングサポート付砥石が組み込まれた特殊な仕上げ用ホーニングツールで仕上げるという工程となります。
この加工の利点として、従来のホーニング加工と比べ爆発工程における圧力損失を少なくしピストンスカートとシリンダーボア下部の摩擦抵抗を大幅に低減することが可能です。
ヘッドボルトの締付による変形や燃焼時の変形等のより複雑な補正する為には、フォームホーニングプロフェッショナルが必要となります。
Gehring Technologies社の日本国内総代理店である株式会社シーケービーがお届け致します。

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このカタログについて

ドキュメント名 ドイツGehring(ゲーリング) 自動車エンジンシリンダーボア内非円筒ホーニング加工技術
ドキュメント種別 事例紹介
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登録カテゴリ
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このカタログの内容

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Form honing(フォームホーニング) 内燃エンジンの将来的な発展に向け、 この技術は、フォームホーニング・ライ 円錐形は砥石の接触時間増加によっ CO2 排出量の削減が注目されていま トとフォームホーニング・プロフェッショ て、下部ボアセクションでより多くの取 す。排出量は燃費に左右され、その燃 ナルの 2 つの異なる処理過程に細分 り代を伴うフィードバック制御によるス 費は内燃エンジンの摩擦によって決ま 化されます。 トローク変位によって生成します。ダイ ります。フォームホーニング工法が目標 フォームホーニング・ライトでは、様々 ナミック電気メカフィードは、形状に とするのは、稼働条件下におけるシリン なテーパー形状を作り熱ひずみのシ 沿ったストローク動作中のホーニング ダーボアの最適化された形状です。 ミュレーションを行います。上死点にお 砥石の径方向拡張位置を変え、それに いて、熱膨張によるテーパーは、シリン より円錐形は更に改良されます。これ ゲーリング社は、円筒状のボアを製造 ダーボアの上部をより小さく、下部をよ らの処理過程により現行のサイクルタ するのではなく、稼働時におけるひず り大きくホーニングする必要性を生み イム内で、安定した円形非円筒状テー みメカニズムを考慮したホーニング加 ます。そのため、ピストンスカートはボ パー穴加工を実現しています。 工工法を開発しました。ボアの形状は、 アとの接触が少なくなり、結果として摩 エンジン作動中における幾何学的歪に 擦が小さくなるのです。 フォームホーニング工法は、すでに世 基づきます。フォームホーニング工法に 界的な大量生産の場に導入されていま よって反転形状が作られ、稼働中でも この処理過程では、以下の新たに開 す。フォームホーニング・ライトの応用 円筒形状を維持します。 発された処理ハードウェアを用いてい が、CO2排出量の削減に大きく貢献で ます。 きることを示しています。 稼働時の変形は次の事項に左右され • 短い砥石を使用した特別なホーニ ます。 ングツール • 静的組立ひずみ • ダイナミックストローク制御 • 熱によるシリンダーのひずみ • ダイナミック電気メカ拡張システム フォームホーニング・ライト技術の原理 • スプリングマウント式仕上げホーニ ングツール 冷間 熱間 円筒状ホーニング 機能的形状のバリエーション例 フォームホーニング・ライト
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フォームホーニング・プロフェッショナ • 独立作動する砥石を備えた特別な フォームホーニング・プロフェッショナ ルでは、局所的なピストンクリアランス ホーニングツール ルは、お客様の小バッチ生産の場に導 を最適化するだけでなく、静的ひずみ • ピエゾフィードシステム 入されています。この加工技術は、高い 及び熱ひずみによるシリンダー偏差を • 形状適用制御 再現性と経済的な処理時間で、シリン 解消します。つまり、稼働中であっても • スプリングマウント式仕上げホーニ ダーの偏差および表面仕上げプロファ 円形で歪みの無いボアの実現が可能と ングツール イルを提供します。 なります。リング張力が減少し、適応型 摩擦及びCO2の削減をもたらします。 円筒形偏差の形状データは、エンジン の全てのシリンダーにおいてフォーム 非円筒形状のひずみは、CAE解析また ホーニング制御を使用して変換されま はトルクプレートの筋かい及び焼き戻 す。この供給システム、形状、フォーム しを通じて定義されます。フォームホー ホーニング工具間の動的プロセス相互 ニング・プロフェッショナル工法を導入 作用が最適な結果を生み出します。 するためには、以下の処理ハードウェア が必要です: 9,00 mm 26,29 mm 43,57 mm 60,86 mm 78,14 mm 10 0 -10 -10 0 10 µ m 理想的な自由形状により、 自由形状および準円筒状の機能的形状 稼働時における円筒形状を実現。 長年培った経験とグローバルな影響力を備えたテクノロジー・リーダーとしての信頼! Gehring社は経済指向と革新的技術の組合せで業界をけん引します。 Gehring® Technologies GmbH • Gehringstrasse 28 • D-73760 Ostfildern 電話: +49 711/3405-0 • FAX: +49 711/3405-295 • info@gehring.de • www.gehring.de <総代理店> 株式会社シーケービー info@ckb.co.jp https://www.ckb.co.jp/  www.dege-kommunikation.de 09/2017