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MRIやDCモーター・永久磁石の測定に 【HP-01型 静磁界測定器】

製品カタログ

3軸ホールセンサによる等方性測定、10μT~10Tの広いダイナミックレンジを実現

静磁界(直流磁界)から1kHzまでの磁界を測定する静磁界機器です。10μT~10Tの非常に広い測定レンジを持つことで、各種ガイドライン・規格に沿った測定が可能となっています。

・EU指令2013/35/EUなどの労働環境に関する最新規格や法令に基づいた人体ばく露評価
・0Hz~1000Hzの磁界の周波数解析および広帯域測定
・10μT~10Tの非常に広い測定レンジ(ダイナミックレンジ 120dB)
・FFTスペクトラム解析と時間応答表示
・0Hz~1Hzの規格適合測定のための狭帯域フィルタ
・PCまたNBM-550でコントロールするための光インターフェース

<等方性測定>
・プローブの先端には3つのホールセンサが直交配置され、等方性(無指向性)測定を可能にしています。センサは棒の先端から約7mmの位置に配置され、その位置を示す溝が刻まれています。

<ワイドなダイナミックレンジ>
・ガイドラインや規格で定義された曝露限度値やアクションレベルの数値は広範囲で、必要な測定ダイナミックレンジを確保するために複数の異なる測定プローブが必要となる場合がよくあります。HP-01は搭載されたホールセンサは10 µTから10 Tの非常に広いダイナミックレンジを持っているため全てのアプリケーションを容易に網羅し、追加の測定プローブを必要としません。

<時間軸および周波数軸解析>
・HP-01は単なる磁界測定プローブではなく、信号を時間軸と周波数軸の両方で解析できる、パワフルなFFTアナライザを搭載しています。高速信号処理によりギャップなしのスペクトラム解析が可能で、ライブ・スペクトラム、スペクトログラム、3次元ウォーターフォールで表示できます。


<Narda S.T.S.社製>

このカタログについて

ドキュメント名 MRIやDCモーター・永久磁石の測定に 【HP-01型 静磁界測定器】
ドキュメント種別 製品カタログ
ファイルサイズ 1.3Mb
登録カテゴリ
取り扱い企業 東洋メディック株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧)

このカタログの内容

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Narda Safety Test Solutions GmbH 社製 静磁界・低周波磁界測定器 HP-01 静磁界測定器 HP-01は静磁界および1000Hzまでの変動磁界を測定する機器です。強い磁界 が発生する場所では、直接的、間接的に人の健康に影響を及ぼします。 ICNIRPなどのガイドラインに基づいて人の安全を確保するための測定を行うこと がHP-01の主な目的です。 ドイツNarda Safety Test Solutions社は、人体防護を目的とした 電磁界測定器を作り続けてきた、世界のトップメーカーです。 ■ EU指令2013/35/EUなどの労働環境に関する 最新規格や法令に基づいた人体曝露評価 ■ 0Hzから1000Hzの磁界の 周波数解析および広帯域測定 ■ 直交配置されたホールセンサによる 無指向性(等方性)測定 ■ 10 µT から 10 Tの非常に広い測定レンジ (ダイナミックレンジ 120 dB) ■ FFTスペクトラム解析と時間応答表示 ■ 0 Hz から 1 Hzの規格適合測定のための 狭帯域フィルタ ■ PC または NBM-550でコントロールするための 光インターフェース 1
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H P - 0 1 静 磁 界 測 定 器 アプリケーション 静磁界測定器 HP-01の主なアプリケーションの1つは、強い静磁 界が発生する場所で作業する人の安全を確保するために測定を 行うことです。強い磁界による間接的な影響として、磁性体が飛ば されるミサイル効果、電源を持たない埋め込み型機器に与える力、 あるいは電源を持つ埋め込み型機器の機能障害があります。これ らは特定し、回避しなければならないリスクです。また、強い磁界の 直接影響によるリスクもあり、磁界内での身体動作が感覚細胞や 神経細胞の刺激を引き起こします。曝露限度値はICNIRPガイドラ インおよび他の法令と共有のEU指令2013/35/EUに記されていま す。リスク要因毎に定められたアクションレベルは、相対的に低い 値(例えば電源をもつ埋め込み型機器に対しては0.5mT)から数テ スラの非常に大きな値に及びます。主な強磁界発生エリア: 強い磁界が発生する  磁気共鳴断層撮影 (MRT) 磁気共鳴断層撮影装置(MRT)  磁気共鳴分光法 (MRS)  強力な永久磁石の使用および製造  DC発生器、特に超電導  DCモータ、鉄道など  電気自動車に搭載されるアプリケーション  巨大な工業用磁気攪拌機  塩素、アルミニウム製造で用いられる電解装置 静磁界は直流電源の鉄道にも存在 主な特徴 ■ 等方性測定 プローブの先端には3つのホールセンサが直交配置され、等方性 (無指向性)測定を可能にしています。センサは棒の先端から約 7mmの位置に配置され、その位置を示す溝が刻まれています。 ■ ワイドなダイナミックレンジ ガイドラインや規格で定義された曝露限度値やアクションレベルの 数値は広範囲で、必要な測定ダイナミックレンジを確保するために 複数の異なる測定プローブが必要となる場合がよくあります。HP- 01は搭載されたホールセンサは10 µTから10 Tの非常に広いダイ HP-01のコネクタ側と三脚固定アダプタ ナミックレンジを持っているため全てのアプリケーションを容易に網 羅し、追加の測定プローブを必要としません。 ■ 時間軸および周波数軸解析 HP-01は単なる磁界測定プローブではなく、信号を時間軸と周波 数軸の両方で解析できる、パワフルなFFTアナライザを搭載してい ます。高速信号処理によりギャップなしのスペクトラム解析が可能 で、ライブ・スペクトラム、スペクトログラム、3次元ウォーターフォー ルで表示できます。 2
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H P - 0 1 静 磁 界 測 定 器 PCソフトウェア HP-01は付属のHP01-TSソフトウェアを使って操作します。ソフトウェアはWIndows7以上のマイクロソフト Windows ® PCで動作します。光ケーブルとUSBアダプタで測定器とPCを接続します。したがって、測定は最大 10mまでの安全距離を取って行うことができます。オプションで50mまで延長することができます。 ■ メインウィンドウ ■ FFT解析(周波数軸表示) プログラムを開始すると表示されるメインウィンドウで FFT解析は信号の周波数的な分布を表示します。 は、測定範囲や周波数範囲といった主な設定と測定 スペクトラムは3軸それぞれと合成値を表示します。周 値の表示を行います。表示エリアには測定結果の磁 波数範囲は“Span”で4種類から選択できます。2つの 束密度の数値を連続的に表示、必要であれば3つの マーカで結果の評価を簡潔にします。スペクトラムの 軸を個別に表示します。 時間変化を、スペクトログラムまたはウォーターフォー 周波数範囲は、静磁界(DCから1Hz)、任意の単一周 ルで表示することもできます。 波数、設定した周波数帯域の積分の3種類を選択で きます。 メインウィンドウ FFT解析:スペクトラム表示 ■ 時間軸表示 測定値の数値表示と共に、磁束密度の時間応答も表 示され、視覚的に評価できます。グラフには3軸個別 および等方性のRMS値の時間応答が表示されます。 定常的な正弦波であれば連続した水平線となります。 “DC - 1 Hz” モードでは、RMS値に代わって瞬時値 が表示され、正弦波信号であれば正弦波形で表示さ れます。 FFT解析:スペクトログラム表示 時間軸表示 FFT解析:ウォーターフォール表示 3
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H P - 0 1 磁 界 測 定 器 主な仕様a HP-01 静磁界測定器 周波数範囲 DC (0 Hz) ~ 1000 Hz プローブ形式 磁界 (B) 磁界センサ 3 軸直交ホール素子(温度補償)、3 軸同時測定 センササイズ 約 0.6 mm x 0.6 mm (10 T)、約 0.15 mm x 0.15 mm (60 mT) 測定レンジ b オートレンジ ±10 µT ~ ±10 T (単位:mT、T、G、kG) 60 mT ±10 µT ~ ±60 mT (単位:mT、G) 10 T ±0,010 T ~ ±10 T (単位:T、kG) オーバーロード 20 T ダイナミックレンジ(ゼロ調整後) 120 dB (オートレンジ) 分解能 60 mT レンジ 100 nT (スパン 20 Hz および 30 Hz)、1 µT (スパン 100 Hz および 1000 Hz) 10 T レンジ 100 µT (スパン 20 Hz および 30 Hz)、1 mT (スパン 100 Hz および 1000 Hz) 表示平均ノイズレベル(DANL) c 10 µT 周波数特性 0.5 dB (代表値) 拡張測定不確かさ d ±1 % 温度特性 0.05 % / ℃ (代表値) (@ 0 Hz、23℃を基準として) 動作温度および湿度 内部センサ、温度: -20 ℃ ~ + 55 ℃、湿度: 5 % ~ 95 % RH DC モード 周波数範囲 0 Hz ~ 1 Hz フィルタ FIR フィルタ、カットオフ周波数 1.0Hz(-3dB) 結果表示 数値表示と時間軸グラフ(瞬時値 vs 時間) 表示アップデート間隔 67 ms 表示形式 瞬時値、最大値保持、平均値(単純) FFT モード スペクトラム解析 ギャップなし e リアルタイム FFT スパン(選択可) 20 Hz 30 Hz 100 Hz 1000 Hz 周波数範囲 0 – 20 Hz 0 – 30 Hz 0 – 100 Hz 0 – 1000 Hz 分解能 0.2 Hz 0.3 Hz 1 Hz 3 Hz RBW(-3dB) 0.8 Hz 1.2 Hz 4 Hz 10 Hz 結果表示  スペクトラム(フルスパン)、スペクトログラム、ウォーターフォール(3D)  カットオフ周波数が選択可能な広帯域積分値、時間軸グラフ(RMS vs 時間)  単一周波数と時間軸グラフ(RMS) 表示アップデート間隔 < 350 ms 表示形式 現在値(RMS)、最大値保持、平均値(RMS) オペレーション 測定制御および表示 PC(別売り)と付属ソフトウェア HP01-TS または NBM-550 オペレーティングシステム Microsoft Windows® 7, 8/8.1, 10 データ・インターフェース USB 光コンバータによるシリアル光インターフェース(115200 Baud) 一般仕様 固定ねじ 1/4-20UNC-2B(機器底面の三脚固定ねじ) 電源 バッテリ リチウムイオン、充電式(3.7 V / 250 mAh) 動作時間 6 時間 AC/DC 充電器 100 ~ 240 V AC / 47 ~ 63 Hz、12 V / 1.5 A、全ての AC 電源に適応 充電時間 2.5 時間(代表値) 温度範囲 動作 -20 ℃ ~ + 55 ℃ 充電 0 ℃ ~ + 40 ℃ 保管 -30 ℃ ~ + 75 ℃ 湿度範囲 動作 5 ~ 95 % 相対湿度、結露なし 寸法 本体 センサ棒:φ9 mm、長さ 143 mm; 本体:φ43 mm、長さ 57 mm; 全体の長さ:200 mm キャリングケース 120 mm × 365 mm × 305 mm 重さ 本体:100 g; ケース込の総重量:1.65 kg 推奨校正間隔 24 か月 原産国 イタリア a 特に断りのない限り、これらの仕様は気温 23℃、相対湿度 50%の基準条件で適用されます。 b 各単一軸について、静磁界(DC)の正負 c ゼロ調整後。DANL は周波数とスパンに依存。仕様の性能は 0 Hz およびスパン 20 Hz に適用。 d 静磁界(DC)において。 e スパン 20 Hz、30 Hz および 100 Hz ではオーバーラップ *本カタログの内容は2017年6月現在のものです。仕様・性能は改良のため予告なく変更することがあります。ご注文の際には最新の内容をご確認下さい。 NardaS.T.S.社 日本総代理店 東洋メディック株式会社 環境事業部 環境事業部:〒162-0813 東京都新宿区東五軒町2-13 kankyou@toyo-medic.co.jp TEL: 03-3513-7403(直通) FAX: 03-3268-0264 http://www.toyo-medic.co.jp/keisoku TEL: 03-3268-0021(本社代表) 201706 4