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【更新ガイダンス】三菱ノーヒューズ遮断器・漏電遮断器

その他

適切な時期(遮断器の更新推奨時期は15年)で更新を実施し劣化事故の不安から解放を!

1933年(昭和8年)日本初のノーヒューズ遮断器を発売以来、当社製品に格別のお引き立てをたまわり、誠にありがとうございます。
三菱電機のノーヒューズ遮断器・漏電遮断器は、各種の改良や機能アップを重ね順調に発展してまいりました。現在、皆様にご使用いただいております、ノーヒューズ遮断器・漏電遮断器の中には、すでにその寿命をこえて使用されているものがあります。
一部では、すでに30年をこえて使用され、中にはその寿命をこえているものもあります。これらのものは、早めに更新を検討いただき、経年劣化による事故の発生を未然に防止し、配電システムの信頼性を高めていただくよう推奨いたします。

【掲載内容】
◆三菱ノーヒューズ遮断器・漏電遮断器の変遷
◆ノーヒューズ遮断器・漏電遮断器の寿命とは?
◆ノーヒューズ遮断器の事故事例
◆三菱ノーヒューズ遮断器・漏電遮断器の劣化診断方法と寿命推定事例の紹介
◆三菱ノーヒューズ遮断器・漏電遮断器更新要否判定の3要素
◆三菱ノーヒューズ遮断器・漏電遮断器の3大更新効果
◆ノーヒューズ遮断器・漏電遮断器劣化診断のおすすめ

◆詳細はカタログをダウンロードしご覧いただくか、お気軽にお問い合わせ下さい。

このカタログについて

ドキュメント名 【更新ガイダンス】三菱ノーヒューズ遮断器・漏電遮断器
ドキュメント種別 その他
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取り扱い企業 三菱電機株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧)

このカタログの内容

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三菱ノーヒューズ遮断器・漏電遮断器 更新ガイダンス リーフレット
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三菱ノーヒューズ遮断器・漏電遮断  1933年(昭和8年)日本初のノーヒューズ遮断器を たとえば、高度成長期の大容量化と多様化する用途 発売以来、当社製品に格別のお引き立てをたま に、シリーズ化で機種の充実と容易な機種選定で わり、誠にありがとうございます。 こたえた SCHAT シリーズ、および高遮断容量機種 おかげさまで、当社のノーヒューズ遮断器・漏電 を充実した SCHAT+RU シリーズ、また漏電遮断器 遮断器は、各種の改良や機能アップを重ね順調に の電子回路の全機種IC化など、電子化が始まった 発展してまいりました。その変遷は下記のとおり、 SCRUM シリーズおよびSUPER-SCRUMシリーズの 現行機種であるW&WS、WS-V シリーズに 一部では、すでに30年をこえて使用され、中には いたっております。 その寿命をこえているものもあります。これらの 現在、皆様にご使用いただいております、ノー ものは、早めに更新を検討いただき、経年劣化に ヒューズ遮断器・漏電遮断器の中には、すでにその よる事故の発生を未然に防止し、配電システムの 寿命をこえて使用されているものがあります。 信頼性を高めていただくよう推奨いたします。 SCHATシリーズ SCHAT+RUシリーズ SCRUMシリーズ 大容量化 高遮断容量化 電子化 S. 8 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 1933 ’65 ’66 ’67 ’68 ’69 ’70 ’71 ’72 ’73 ’74 ’75 ’76 ’77 ’78 ’79 ’80 ’81 ’82 ’83 ’84 ’85 この時代に納入させて 三菱ノーヒューズ遮断器の変遷 (S・Cクラスの場合を示す。) NF100-B100×238×103 NF100-E 105×165×86 NF100-S 105×165×86 100A 15kA 5kA 18kA 125A フレーム NF100-C 105×152×865kA NF100-CA 90×150×68 90×155×68 5kA NF100-CB 7.5kA NF225-D NF225-F 140×257×103 NF225-S 140×257×103 225A NF225-E NF225-G 30kA 42kA 250A フレーム NF225-C 105×165×103 105×165×807.5kA NF225-CB 7.5kA 210×275×103 210×275×103 400A NF400-A NF400-B 35kA NF400-S 42kA フレーム NF400-C 140×257×103 NF400-CA 140×257×10315kA 18kA 600A NF600-B 210×406×103 NF600-S 210×275×103 630A NF600-A 35kA 42kA フレーム NF600-C 210×275×103 210×406×103 210×275×10320kA NF600-H 50kA NF600-CA 18kA 800A NF800-B 210×406×103 NF800-A 35kA 210×406×140 フレーム NF800-H 210×406×103 NF800-S 85kA 50kA 三菱漏電遮断器の変遷 (S・Cクラスの場合を示す。) 100A NV100-S 105×310×98 NV100-SA 105×240×86 105×240×8615kA 18kA NV100-SB 18kA フレーム NV100-C 90×210×685kA NV100-CA 90×200×68 5kA 更新して NV225-S   安心だし 225A 140×417×136 140×345×103NV225-SA 140×345×10342kA NV225-SB 42kA 便利になった。 フレーム 30kA NV225-C 105×240×103 105×240×867.5kA NV225-CA 7.5kA NV400-S 210×482×136 NV400-SA 210×400×103 NV400-SB 210×400×103400A 35kA 42kA 42kA a c フレーム NV400-C 140×410×10315kA NV400-CA 140×345×103 18kA 210×482×136 210×400×103 b 600A NV600-C 20kA NV600-CA 18kA フレーム NV600-S 210×613×133 NV600-SA 210×400×10335kA 42kA 800A NV800-S外形寸法は3P品の(a×b×c)を示す。 フレーム 210×613×133 NV800-SA 210×666×176 NFは460V(※415V)、NVは415Vの遮断容量を示す。 35kA 85kA 1
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この資料は主に、管理者、設計者および電気設備に関する保全担当者等の 技術者の方々を対象に更新に関する基礎的な考え方などを解りやすく説明 器の変遷 したものです。尚、更新が決定し実際にご使用の場合は『ノーヒューズ遮断器・漏電遮断器の取扱いと保守』を参考に実施願います。 誤った取扱いをしたときに、死亡や重傷等の ●ここに示した注意事項は、安全に関する重大な内容を 警告 重大な結果に結び付く可能性が大きいもの。 記 載していますので、必ず守ってください。 表示と意味は次のようになっています。 注意 誤った取扱いをしたときに、状況によっては 重大な結果に結び付く可能性があるもの。 更新推奨時期(15年)を迎えておりますものに 増加する電気使用量に対してブレーカも高機能化・ ついても、早めに更新を計画されることを推奨いた フレキシブル化・省力化・省スペース化が求められ します。 ています。 また、たとえ耐用年数の範囲内であっても、社会 多様化する時代のニーズに先駆けて、ブレーカと 環境の急速な変化によって、機能の陳腐化や経済性 計測機器を一体化したMDUブレーカを始め、 の低下が進んでいます。OA化や空調負荷の増加、 先進性と信頼性を兼ね備えたW&WS、WS-V インバータ機器の増加、電力消費や高調波の増大 シリーズによって変身させ、より一層の電気の など、最近の急激な負荷の変化に対応できない 安定供給(無瞬断化)と安全性と経済性の改善を 配電システムがめだってきていませんか? 図られることをおすすめします。 W&WS WS-Vシリーズ SUPER-SCRUMシリーズ PSSシリーズ WSシリーズ シリーズ 高機能化 先進の標準化 グローバル化 新・国際化 61 62 63 H.1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 ’86 ’87 ’88 ’89 ’90 ’91 ’92 ’93 ’94 ’95 ’96 ’97 ’98 ’99 ’00 ’01 ’02 ’03 ’04 ’05 ’06 ’07 ’08 ’09 ’10 ’11 ’12 ’13 30年以上稼働 15年以上稼働 いただいた製品が更新の時期です。 NF100-SW 90×130×68 25kA ー ー NF100-SWB 90×130×68 NF100-SS 90×155×68 NF100-SP 90×155×68 30kA ※ NF125-SV 90×130×6825kA 25kA NF125-SW 90×130×68 30kA ※ 30kA ※ NF125-SGW 105×165×86 36kA ※ NF100-CW 90×130×68 10kA ー NF100-CS 90×155×68 90×155×68 90×130×68 90×130×6810kA NF100-CP 10kA ー NF100-CWB 10kA ※ NF125-CV 10kA ※ NF125-CW 90×130×68 10kA ※ NF225-SW 105×165×68 25kA ー NF225-SS 105×165×86 25kA NF225-SP 105×165×68 25kA NF160-SW 105×165×68 30kA ※ NF160-SGW 105×165×86 36kA ※ NF250-SS 105×165×86 25kA NF250-SP 105×165×68 25kA ー 105×165×68 NF250-SV 105×165×68 NF250-SWB 30kA ※ 36kA ※ NF250-SW 105×165×68 30kA ※ NF250-SGW 105×165×86 36kA ※ NF225-HW 105×165×68 50kA ー NF225-SH 105×165×103 42kA NF225-HP 105×165×68 50kA NF160-HW 105×165×68 50kA ※ 105×165×68 NF250-SH 105×165×103 42kA NF250-HP 105×165×68 50kA NF250-HW 105×165×68 50kA ※ NF250-HV 70kA ※ NF250-HGW 105×165×86 70kA ※ NF225-CW 105×165×68 15kA ー NF225-CS 105×165×86 15kA NF225-CP 105×165×68 15kA ー NF250-CWB 105×165×68 105×165×68 NF250-CS 105×165×86 15kA NF250-CP 105×165×68 15kA 18kA ※ NF250-CV 25kA ※ NF250-CW 105×165×68 18kA ※ NF400-SS 140×257×10350kA NF400-SP 140×257×103 50kA NF400-SW 140×257×103 45kA ※ NF400-CS 140×257×10325kA NF400-CP 140×257×103 NF400-CW 140×257×10325kA 36kA ※ NF600-SS 210×275×103 NF600-SP 210×275×103 NF630-SW 140×257×103 50kA 50kA 50kA ※ NF600-CS 210×275×103 NF600-CP 210×275×103 NF630-CW 140×257×103 35kA 35kA 36kA ※ NF800-SS 210×275×103 50kA NF800-SEP 210×275×103 NF800-SEW 210×275×103 50kA 50kA ※ NF800-CS 210×275×103 210×275×103 35kA NF800-CEP 35kA NF800-CEW 210×275×103 36kA ※ NV100-SS 90×200×68 NV100-SF 90×155×68 NV100-SP 90×155×68 NV100-SW 90×130×68 25kA NV125-SW 90×130×68 90×130×6822kA 25kA 25kA NV125-SW 90×130×68 25kA 25kA NV125-SV 30kA 90×200×68 90×155×68 NV100-CW NV100-CS 7.5kA NV100-CF 10kA NV100-CP 90×155×68 90×130×68 10kA 90×130×68 90×130×68 10kA NV125-CW 90×130×68 10kA NV125-CW 10kA NV125-CV 10kA NV225-SS 105×240×86 25kA NV225-SF 105×165×86 NV225-SP 105×165×68 NV225-SW 105×165×68 25kA 105×165×68 105×165×68NV250-SS 105×240×86 25kA 25kA 25kA NV250-SW 105×165×68 25kA NV250-SW 25kA NV250-SV 36kA NV225-HP 105×165×68 NV225-HW 105×165×68 50kA 105×165×68 105×165×6850kA NV250-HW 105×165×68 50kA NV250-HW 50kA NV250-HV 70kA NV225-CS 105×240×86 14kA NV225-CF 105×165×86NV250-CS 105×240×86 14kA 15kA NV225-CP 105×165×68 NV225-CW 105×165×68 15kA 15kA NV250-CW 105×165×68 15kA NV250-CW 105×165×68 NV250-CV 105×165×6815kA 25kA 140×345×103 140×257×103 140×257×103NV400-SS 50kA NV400-SP 50kA NV400-SW 45kA NV400-CS140×345×103 NV400-CF 140×257×103 140×257×103 140×257×10325kA 25kA NV400-CP 25kA NV400-CW 36kA NV600-CP 210×275×103 140×257×10335kA NV630-CW 36kA NV600-SB 210×400×103 NV600-SP 210×275×103 140×257×10342kA 50kA NV630-SW 50kA NV800-SA 4P 280×666×176 210×275×103 210×275×10385kA NV800-SEP 50kA NV800-SEW 50kA 210×515×140 NV800-HEP 210×275×103 210×275×103NV800-SB 3P 85kA 65kA NV800-HEW 70kA 2
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ノーヒューズ遮断器・漏電遮断器の寿命とは? ノーヒューズ遮断器・漏電遮断器は各種構成部品の 気的性能や機械的性能が低下して信頼性や安全性が 集合体であり、基本的には通常の使用条件・環境条 維持できなくなったときが遮断器の寿命(更新すべ 件の下で通常の保守・点検を行うことにより15年 き状態)です。 程度は使用が可能です。構成部材の老朽化、摩耗、 遮断器の寿命についての考え方を人間の場合と比べ 疲労(動作回数が規定値を超えた)などにより、電 てみます。 ●心臓が動く……… これ以外が停止 基本機能 ●手足が動く しても寿命とは ●体を守る 言わない。 ●皮膚がきれい ●言葉を話す ●荷物を持つ 遮 断 人 器 間 ●通電できる ○ △ × ●ON-OFFできる ○ △ × ●過負荷トリップする ○ △ × ●テストボタンにて動作する ○ △ × 基本機能 ●漏電があった場合は動作する ○ △ × ●使用電圧に耐える ○ △ × ○ :機能正常 △ :機能劣化 × :機能停止 1つでも△になったら寿命と言う ノーヒューズ遮断器の場合は 1 寿命を決定する機能が1つでない。 《人間の寿命を決定する機能は(心臓)1つ》 2 機能劣化(△)で寿命としている。 《人間は心臓の機能停止(×)が寿命です。》 この2点が人間の場合と違っており、一般に 劣化状態が顕在化せずあたかも正常に機能し いわれる寿命とはニュアンスが異なります。 ているように見えても、すでにその基本機能 従って製品の定格一杯で使用していなければ、 のいくつかは劣化していることがあります。 つまり正常に見えても、すでに製品としては寿命に達している場合があります。 3
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ノーヒューズ遮断器の事故事例 題     名 動力分電盤用ノーヒューズ遮断器の絶縁劣化による焼損事故 機     種 N F225ーF  3P  225A 使用経過年数 約 30年 設 置 環 境 等 石油製油所 1. 事故状況 (1)移送ポンプ運転中に突然盤内より煙が発生し、ノーヒューズ遮断器が焼損した。 (2)遮断器の内部では相間絶縁破壊が生じ、高圧側の過電流継電器が動作し、高圧回路が停電    したため、関連の低圧全回路が停電となった。 2. 事故原因 (1)開閉機構を構成するクロスバー部の相間(左極-中極-右極)で絶縁破壊(短絡)を生じ    たため。 (2)クロスバー部の絶縁破壊については ①塵埃の堆積 ②サージ電圧介入による電気的ストレス ③負荷の断続運転による熱的ストレス ④遮断器開閉時の振動、衝撃等による機能的ストレスによる絶縁層の破損 上記①~④が長期にわたって複合して加わったため、クロスバーの絶縁が著しく劣化し、絶縁破 壊に至った。 3. 事故品写真 トッテ トッテアーム (溶融跡あり) (溶融跡あり) メインバネ (溶断している) クロスバー部 (相間で絶縁破壊   を生じている) 4. 考察 本件の事故は、特に過酷な使用条件下に設置されたものではなかったが、極めて長期間にわたり定期 点検等を実施されることなく継続使用されたためと判断されます。 従って、2~3年に1回の定期点検の実施または、15年程度経過したものについては、劣化診断の 実施により、今回のような事故の未然防止が図れるものと考えます。 4
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三菱ノーヒューズ遮断器・漏電遮断器の 劣化診断方法 1ー1. 需要家における劣化診断方法と処置 需要家においてノーヒューズ遮断器・漏電遮断器を 診断方法で、その時点での更新要否の判定ができま 設置した状態での外観、操作等による簡易的な劣化 す。 診断項目 診   断   方   法 処       置 塵埃の堆積、電源バリヤ部の汚れ・煤・金属 煤や金属粒の付着が見られる場合、変色 外  観 粒の付着、過熱による端子部変色、ガスによ 腐食が著しい場合は新品に交換する。 る腐食・モールドの割れ・欠け等を点検する。 操  作 手動にてハンドル開閉操作を行い、ミスト 操作がスムーズでないものは新品 リップの有無および操作性を点検する。 に交換する。 DC500V絶縁抵抗計により相間及び対地 5MΩ未満のものは新品と交換する。 絶縁抵抗 間の絶縁抵抗を測定する。 (注意)接続導体は外して測定する。 負荷電流を通じ、次のことを確認する。 異常なものは新品と交換する。 温度上昇 絶縁ケースは70K(周囲温度40℃の場合、 110℃)を超える温度上昇がないこと。 警告 上記項目で外観、操作、絶縁抵抗の劣化診断を実施する場合は、感電等の恐れがありますので必ず 専門知識を有する人が担当し上位の遮断器をOFFにし、停電状態で実施願います。 寿命推定事例 2ー1. 接点接触抵抗による通電性能劣化診断 通電性能は通電時の温度上昇によって制限されてお 度上昇上限値に対応した接点接触抵抗値がある り、周辺の絶縁物の耐熱温度を考慮した端子温度上 ので、その値によって寿命判定を行います。 昇上限値が規格で定められています。 屋内、空調なしで13~20年使用された 端子温度変化の主要因は接点接触抵抗であり、接触 配線用遮断器について分析した結果を示します。 抵抗が増加すると通電による発熱量が大きくなり、 測定値と出荷時標準値回帰分析を行った結果、端子 端子温度が上昇して規格に定められた温度上昇上限 温度上昇上限値に対応した接点接触抵抗に達する寿 値に達した時点を寿命と判断します。簡易的には温 命推定は16年となりました。 接点接触抵抗による劣化診断 6 接 触 抵 4 抗 (mΩ) 2 上限値 5 10 15 16 20 出荷時標準値 経過年数(年) (寿命推定値) 5
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劣化診断方法と寿命推定事例の紹介 1ー2. メーカーにおける診断方法と関連する故障モード フィールドからサンプリング抽出したノーヒューズ 行度を定量的に把握することができます。 遮断器単体で詳細な点検を行うことにより、劣化進 関連する故障モード 診 断 項 目 診   断   方   法 判 定 基 準 絶縁 通電 操作 引 き はずし 不良 不良 不良 不 良 塵埃の付着 目視により、塵埃の付着の有無、モールドの割 割れ、欠け、過熱変 ○ モールドの亀裂 れ、欠け、端子の変形・変色、錆の発生等を検 色等のないこと。 外 観 査する。 ○ 端子部の過熱変色 ○ ○ 開 閉 操 作 手動にてハンドル開閉操作を行い、ミストリッ 開閉操作はスムーズであり、 ○ ○ プ及び操作性を検査する。 ミストリップのないこと。 絶 縁 抵 抗 各極電源-負荷側端子間、異極間、充電部-大地間をDC500V絶縁抵抗計で測定する。 5MΩ以上のこと。 ○ 絶縁性能 耐 電 圧 上 記、絶縁抵抗試験と同一測定箇所にAC2500Vを1分印加し、絶縁性能を測定する。 異常のないこと。 ○ 塵埃の侵入 目視により、塵埃の侵入付着の有無、モールド ・ 割れ、欠け、過熱変 ○ ○ ○ モールドの亀裂 の割れ、欠け、シャントや導体の変色、機構部 色等のないこと。 ○ に塗布された油類の枯渇の有無、ネジの緩みの ・ 油切れ、ねじ緩み ○ 発熱、変色 有無を検査する。 等のないこと。 ○ ○ 潤滑剤の効力 ○ ○ 内 部 ネジ締付け ○ ○ 点 検 汚 損 目 視により、接点の汚損、消耗状態、大電流遮 汚損、消耗・過熱痕 ○ 接 消 耗 断 痕跡の有無を検査する。 跡等のないこと。   ○   点 大電流の ○ ○   遮 断 跡   部 発熱の 痕 跡 ○ ○ ○ 直 流 抵 抗 電源側-負荷側端子間に直流電流を通電し、電圧降下法 管理基準値を満足す ○ により各端子間及び接触端子間の直流抵抗を算出する。 ること。 接点接触圧力 接点の接触圧力をばねばかりで測定する。 ○ 構造検査 接点オーバー ノギスまたはゲージで測定する。 ○ ト ラ ベ ル 引きはずし荷重 引きはずしリレーのトリップバーの引きはずし荷重をばねばかりで測定する。 ○ ○ 200%過電流 100%定格電流での不動作の確認及び125%、 管理基準値を満足す ○ 引 き 200%過電流による引きはずし時限を測定する。 ること。 125%過電流 ○ はずし 試 験 100%不動作 ○ 瞬時引きはずし 瞬時引きはずし装置の動作電流値を測定する。 ○ 定格電流を3極直列で通電し、各端子及び接触 温 度 上 昇 試 験 管理基準値を満足す 子の温度上昇を測定する。 ○ ○ ○ ること。 警告 上表の故障モードにて継続使用した場合、次の様な不具合が発生しますので至急更新等の処置が必要です。 (1) 絶縁不良…焼損、内部短絡および感電等の恐れがあります。 (2) 通電不良…内部の過熱等により焼損もしくは不要動作する恐れがあります。 (3) 操作不良…電路のON、OFF操作をする事が出来なくなります。 (4) 引外不良…負荷機器および電線等の保護が出来なくなります。 6
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三菱ノーヒューズ遮断器・漏電遮断  現在、稼働中の遮断器を新品に更新する場合、z更 ます。これ以外の要素として、ランニングコストの 新推奨時期、開閉耐久回数・x劣化診断・c新し 大幅増加、修理部品の供給困難などが更新決定の判 いニーズへの対応の3つの要素を総合的に評価し 定基準になるケースもあります。 て、更新決定の判定基準にされることを推奨いたし 更新推奨時期を超えているか?開閉耐久回数を超えているか? 1ー1. JEMA更新推奨時期 機 器 更新推奨時期 配線用遮断器 漏電遮断器 15年 1ー2. 配線用遮断器の開閉耐久回数 J I S C  8370(1996) 配 線 用 遮 断 器 の 開  閉  耐  久  回  数  (回) フ レ ー ム の  大 き さ (A) 定 格 電 流 無 通 電 合   計 100以下 6000 4000 10000 100を超え 225以下  4000  4000  8000 225を超え 600以下  1000  5000  6000 600を超え 800以下  500  3500  4000 800を超え1000以下 500 2500 3000 1000を超え1200以下 500 2000 2500 ※1200を超え2500以下 500 2000 2500 2500を超え5000以下 400 1100 1500 (備考)漏電遮断器の場合は、※欄が1200超過となる以外、本表と同一です。 電圧引きはずし装置、不足電圧引きはずし装置またはトリップボタンによる 引きはずしの耐久回数は合計開閉回数の10%です。 注意 開閉耐久回数が所定の値を超過すると、P6(1-2項)の故障および内部導体の断 線、過熱、焼損の恐れがあります。 7
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器更新要否判定の3要素 劣化診断評価結果が30点以上か? 評価合計点数 判定の目安 0~20点 継続使用が可能と 三菱独自の配点法による劣化診断評価結果、評価合 判断されます。 計点数が30点以上の場合に、更新が必要な時期に 21~29点 更新の検討が必要 と判断されます。 達しているものと考えられます。 30点以上 更新が必要と判断 されます。 ノーヒューズ遮断器・漏電遮断器の劣化診断表 診 断 事 例 《お客様用》 サ ン プ ル NO . N0-1 設 置 場 所 2塗装南 機 種 ・ 極 数 ・ 定 格 NF600-B 3P 500A 仕 様 表面形(バー付) 付 属 装 置 AL-1LV 製 造 番 号 B9312 設 置 年 月 1969年12月 項     目 係数 条     件 点数 10年未満 1 ……………………………… 15年未満 2 1.使用年数 × 3 ……………………………… 20年未満 3 ……………………………… 30年未満 6 30年以上 ……………………… 8 24 規定回数以下 1 2.開閉操作回数 × 5 ………………………… 5 規定回数の2倍以下 4 ……………………………… 規定回数の2倍以上 5 3. 低い(月平均が30℃以下) 0 (1)周囲温度 × 4 普通(月平均が35℃以下) ………………………… 0 使 1 高い(月平均が35℃を超える) ……………………………… 2 用 低い(月平均が45%以下) 0 環 (2)湿度 × 4 普通(月平均が85%以下) 1 ……………………………… 4 高い(月平均が85%超過) 2 ………………………… 境 ・ (3)腐食性ガス ×10 なし 0 0 あり 1 ………………………… 条 (4)通電電流 定格50%以下 1     (平均値) × 3 定格80%以下 2 ……………………………… 件 6 定格80%超過 3 ………………………… 殆どなし 0 4.( 1)汚れ × 4 ……………………………… 塵埃、オイルミスト等が付着(小量) 1 ………………………… 4 塵埃、オイルミスト等が付着(多量) 2 外 汚れなし 0 (2)電源バリヤ部の × 5 煤の付着あり(微量) 1 ………………………………   5    汚れ 煤の付着あり(多量) 2 …………………………   金属粒の付着あり 3 ………………………………   変色なし 0 0 観 (3)端子部の過熱跡 × 7 わずかに過熱変色が認められる 1 ………………………… 過熱変色が著しい 2 ……………………………… 5.絶縁抵抗 100MΩ超過 0 (注意) 漏電遮断器の場合は左-右極間の × 4 5~100MΩ 1 通電中のため 絶縁抵抗試験は制御回路の電源が 5MΩ未満 5     測定不能 入っているため測定できません。 (注)14頁の劣化診断表(空白)を 合計点数(係数×点数) 48    利用して、貴社の状況を診断 更新検討の要否 要  否    して見てください。 新しいニーズにこたえられるか?(社会的・経済的寿命に達していないか?) これまでは、主に物理的な寿命を中心に説明してき いニーズにこたえられなくなった場合(社会的・経 ましたが、たとえ耐用年数内であっても、また劣化 済的寿命に達した場合)も、新しいニーズにこたえ 診断の結果がOKであっても、社会環境の変化に られる製品への更新が必要と判断されます。 よって、機能の陳腐化や経済性の低下が進み、新し 8
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三菱ノーヒューズ遮断器・漏電遮断器の 信頼性の回復で劣化事故不安から解放されます。 ●劣化は即異常とはならないから発見しにくい! 適切な時期(遮断器の更 ●更新推奨時期を過ぎる頃から水面下で確実に劣化は進行している。 新推奨時期は15年)で ●ある日劣化事故発生 劣化事故は突然に訪れる! 更新を実施し劣化事故 ●生産ラインストップなど甚大な被害の可能性も! の不安から解放を! 信頼性の向上で給電の無瞬断化が達成できます。 昔に比べて格段に性能が向上しています。 ●歪電流による不要動作の防止! ●高調波・サージ対応NVで不要動作の防止! インバータ モータ 遮断器 雷 遮断器 インバータ回路 負荷 lg1 lg2 対地漏洩電流 lg1:1次側地絡の場合 lg2:2次側地絡の場合 サージ 対地電流例 従来品 新型 アブ ソーバ 地絡電流波形 不要動 不要動 作防止 作防止 IC Active Filter(アクティブフィルタ回路) サージアブソーバがない場合 ギャップレスサージアブソーバ 放電ギャップ式サージアブソーバ 遮断器内部の 不要動作 不要動 検出電流波形 (停電) 作防止 サージアブソーバがある場合 インバータ回路でも一般回路と同じ感度電流を選定 ●電子式(実効値検出)遮断器で確実な配線保護 負荷電流 サンプリング及び 長限時 デジタル実効値 アナログ/デジタル プレアラーム特性 演算処理 変換 処理 ●電子式遮断器 保護協調の高度化を ●超限流遮断器 達成 ●遮断容量全機種アップ 9
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物理的寿命は更新で信頼性回復 3大更新効果 /社会的寿命は更新で信頼性向上/経済的寿命は更新で経済性改善 経済性の改善がはかれます。 MDU ブレーカ 導入のご提案 MDU(Measuring Display Unit)搭載遮断器 1. 製品の概要と特長 この「MDUブレーカ」は、電路情報をデジタル表示ができる遮断器であり、250~800Aフレームのノー ヒューズ遮断器、漏電遮断器・漏電アラーム遮断器の幅広い製品群と、さらに各種ネットワーク(B/NET伝送、 CC-Link伝送、電力量パルス出力)への対応を実現しました。 1. 特 長 1 省エネルギーのための電気量の計測・表示、データの伝送  ● 計測・表示機能:電気量(電流、電圧、電力、電力量、高調波電流、漏洩電流、力率)を計測し、表示します。  ● データ伝送機能:電気量の各種データをシーケンサ、パソコンへ伝送します。 2 予防保全のための異常警報の出力  ● 監視機能:警報出力(使用電流、漏電電流等)の警報を出力します。 3 設備保全のための事故原因の表示  ● 表示機能:事故原因(過負荷、短絡、漏電)、事故電流、最大電力量他を表示します。 2. 効 果 1 省エネ……日本では、省エネ法の改正により、エネルギー管理指定工場が設定され、エンドユーザーの省エネについての関心が高まっています。      MDUブレーカの使用によりフィーダー毎の電力量、電流等きめ細かなエネルギー管理が可能となり、省エネに寄与できます。      又データ伝送により中央での集中監視が可能となり、管理面で省力化が可能となります。 2 予防保全…使用電流、漏電電流を常時監視し、事前設定値を超える場合、警報出力により対応が図れるので、不要なトリップ動作がなく      予防保全が図れ、連続給電が可能となります。 3 設備保全…遮断器がトリップ動作した場合、事故原因(過負荷、短絡、漏電)、事故電流、最大電力量他を表示するため、事故原因調査が 容易となり設備復旧が早くなります。 2. 計測・表示項目 遮断器を流れる負荷電流、線間電圧、電力、電力量、高調波電流、漏洩電流、および力率を計測・表示してきめ細 かなエネルギー管理を実現。お客様の省エネ管理を支援します。 適用機種 ノーヒューズ遮断器 漏電遮断器 漏電アラーム遮断器 NF250-SEVM NF400-SEWMB NF630-SEWMB NF800-SEWMB NV250-SEVM NV400-SEWMB NV630-SEWMB NV800-SEWMB 計測表示項目 NF250-HEVM NF400-HEWMB NF630-HEWMB NF800-HEWMB NV250-HEVM NV400-HEWMB NV630-HEWMB NV800-HEWMB NF250-ZEVM NF400-ZEWMB NF630-ZEWMB NF800-ZEWMB 負荷電流 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 線間電圧 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 高調波電流 総合高調波電流 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 電力 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 無効電力 ― ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ 電力量 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 無効電力量 ― ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ 漏洩電流(備考1) ― ― ― ― ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 高調波含有漏洩電流(備考1) ― ― ― ― ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 力率 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 周波数 ― ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ ― ○ ○ ○ 外部出力 B/NET伝送, CC-Link通信, 電力量パルス出力 備考1.漏洩電流計測は基本波成分での漏洩電流計測、又は高調波を含む漏洩電流の計測が可能です。 10
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三菱ノーヒューズ遮断器・漏電遮断器の3大更新効果 3. 応用例 ■シーケンサネットワークとのリンク シーケンサの各種のインターフェースユニットにより、省エネ支援機器の省エネ情報を収集し、上位へ伝送して、幅広い省エネ改善活動を支援します ●省エネ支援機器のデータ収集 シーケンサのCC-LinkインターフェースユニットやB/NETインターフェースユニットを介して、MDUブ レーカやエネルギー計測ユニット等の豊富な省エネ支援機器の計測データを収集することができます。 ●各種システムの構築が可能 シーケンサを使用して、各種のシステムがお客様で自由に構築できます。 MELSECNET/10 MELSECシリーズ CC-Link I/F B/NET I/F (AISJ61BT11またはQJ61BT11) (AISJ71B62S3またはB-QIF) CC-Link B/NET伝送ライン CC-Link I/F MDUブレーカ エネルギー 伝送専用電源 マルチ指示計器 MDUブレーカ 表面形電子式 エネルギー 計測ユニット 電力量計 計測ユニット AE-SW ■Webブラウザによる省エネ管理 三菱省エネデータ収集サーバ「EcoServerⅢ」により、MDUブレーカ、エネルギー計測ユニットなどの計測端末器からのデータおよびシーケンサ からの生産数量を収集し、Webブラウザでイントラネット上のパソコンならどこでも閲覧可能 ●省エネデータ収集サーバを利用したシステム構成例 FTP クライアントPC サーバ SMTPサーバ E-mail送信 イントラネット Webブラウザにて閲覧 省エネデータ収集サーバ 使用可能Webブラウザ : Internet Explorer 7、8、9、10、11(推奨) EcoServerⅢ ■省エネデータ収集サーバの機能 ●データ収集機能 生産情報 計測情報 MDUブレーカ、エネルギー計測ユニット、電子式マルチ指示計器などの端末機 器からのデータ収集及びシーケンサからの生産量。 B/NET伝送ライン 計測量の収集 MC プロトコル ・入力点数:最大255点   ・ズームデータ(1分)を最大62日分を収集・記憶 ●データ表示機能 収集したデータをグラフ化して表示 ・日次グラフ・月次グラフ・年次グラフ・ズームグラフ・現在値 ●データ出力機能 収集・記憶データをCSV形式でFTPサーバへファイル出力 シーケンサ エネルギー計測ユニット MDUブレーカ ●データ監視・メール送信機能 伝送専用電源 計測データを上下限監視し、設定されたアドレスへメール送信 ●画面表示例 日次グラフ表示 原単位グラフ表示 力率グラフ表示 現在値表示 ◆Internet Explorer○R は Microsoft Corporation社の登録商標です。 ◆Excel は米国の Microsoft Corporation社の米国およびその他の国における登録商標です。 ◆その他記載の他の機種、ソフトウェアの商品名、会社等の名称は各社の商標または登録商標です。 11
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ノーヒューズ遮断器・漏電遮断器劣化診断のおすすめ 三菱電機ではノーヒューズ遮断器・漏電遮断器を対 継続使用が可能なのかどうか、更新はいつ頃が適当 象にした専門の『劣化診断チーム』を設立し、お客 かを判断してお客さまに安心をお届け出来るように さまの劣化診断のご要望におこたえしております。 しております。 現在使用されているノーヒューズ遮断器・漏電遮断 ノーヒューズ遮断器・漏電遮断器の劣化診断の流れ 器が本当に大丈夫なのかどうかを診断し、まだまだ は次のようになっています。 劣化診断のながれ Bランク お 客 様 そろ 検 そ討 ろが 更必 新要 の 三 菱 電 機 劣化診断の実施 更 新が必要 評 価 結 Cランク 果 ランク 評価合計点 判定の目安 継続 継続使用が可能と 使用 A 0 ~ 20 点 判断されます。 OK 更新の検討が必要 B 21 ~ 29 点 と判断されます。 Aランク 更新が必要と判断 C 30 点以上 されます。 12
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ノーヒューズ遮断器・漏電遮断器劣化診断のおすすめ 劣化診断を受けるべきかどうかの目安 q購入してから15年以上経過している。 w老朽化が目立っている。 e故障が目立っている。 r保守・点検の回数が最近増えてきた。 t14頁の“ノーヒューズ遮断器・漏電遮断器の劣化診断表(お客様用)”で自己診断 していただき、結果が30点に近い。 以上のことが一つでもあてはまる場合には、もよりの当社支社・代理店へ劣化診断試験をお申しつけください。 劣化診断基準 劣化診断はノーヒューズ遮断器・漏電遮断器のベテ 『寿命評価試験』が可能です。 ランサービスマンが実施します。予め準備している 診断結果を下記の3ランクに分けることにより、更 劣化診断表に基づいて、工場にて外観チェック・ 新が必要か否かの目安を定量的に評価できます。 内部チェック・構造チェック・細部調査を行い、 ●Aランク(0~20点)………現状のままで継続使用が可能と判断されます。 ●Bランク(21~29点)……一部の部品に劣化が認められても取扱に注意すれば、継続使用が可 能ですが更新の検討が必要と判断されます。 ●Cランク(30点以上)………更新が必要と判断されます。 2ー1. 持帰り診断の標準診断項目 〔標準〕 q外観調査 w操作試験 e絶縁抵抗測定(MΩ) r耐電圧試験 t内部点検 y構造検査 u過電流引きはずし試験 i定格電流不動作試験 o付属装置動作試験  〔オプション〕 !瞬0 時引きはずし試験 !温1 度上昇試験 13
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《お客様用》 ノーヒューズ遮断器・漏電遮断器の劣化診断表 サ ン プ ル NO . 設 置 場 所 機 種 ・ 極 数 ・ 定 格 仕 様 付 属 装 置 製 造 番 号 設 置 年 月 項     目 係数 条     件 点数 10年未満 1 ……………………………… 15年未満 2 ……………………………… 1.使用年数 × 3 20年未満 3 ……………………………… 30年未満 6 ……………………………… 30年以上 8 規定回数以下 1 2.開閉操作回数 ……………………………… × 5 規定回数の2倍以下 4 ……………………………… 規定回数の2倍以上 5 3. 低い(月平均が30℃以下) 0 ……………………………… (1)周囲温度 × 4 普通(月平均が35℃以下) 1 使 ……………………………… 高い(月平均が35℃を超える) 2 用 低い(月平均が45%以下) 0 (2)湿度 × 4 普通(月平均が85%以下) 1 ……………………………… 環 高い(月平均が85%超過) 2 ……………………………… 境 ・ (3)腐食性ガス ×10 なし 0 ……………………………… あり 1 条 (4)通電電流 定格50%以下 1 ………………………………     (平均値) × 3 定格80%以下 2 件 ……………………………… 定格80%超過 3 殆どなし 0 (1)汚れ ……………………………… × 4 塵埃、オイルミスト等が付着(小量) 1 ……………………………… 4. 塵埃、オイルミスト等が付着(多量) 2 汚れなし 0 外 煤の付着あり(微量) ………………………………   (2)電源バリヤ部の汚れ × 5 1 煤の付着あり(多量) ……………………………… 2   金属粒の付着あり ……………………………… 3 観 変色なし 0 ……………………………… (3)端子部の過熱跡 × 7 わずかに過熱変色が認められる 1 ……………………………… 過熱変色が著しい 2 5.絶縁抵抗 100MΩ超過 0 ……………………………… (注意)漏 電遮断器の場合は左-右極間の × 4 5~100MΩ 1 ……………………………… 絶縁抵抗試験は制御回路の電源が 5MΩ未満 5 ……………………………… 入っているため測定できません。 合計点数(係数×点数) 更新検討の要否 要   否 警告 感電、短絡等の安全には十分注意し、実施願います。 特に、上記4、5項の診断を実施する場合は必ず専門知識を有する人が担当し、上位の遮断器を OFFにし停電状態で実施願います。 備考: 更新の判定基準の目安 合計点数(係数×点数)が30点以上のものについては、工場で の精密診断または更新が必要です。 電圧引きはずし装置、不足電圧引きはずし装置またはトリップボタン による引きはずしの耐久回数は合計開閉回数の10%です。 14
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三菱ノーヒューズ遮断器・漏電遮断器 ●このカタログは、再生紙を使用しています。 Y-0517J 1803〈IP〉 この印刷物は2018年3月発行です。なお、お断りなしに仕様を変更することがありますのでご了承ください。 2018年3月作成