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BOM x DX入門ガイド

事例紹介

課題分析と事例からBOM構築・再構築のイロハを学ぶ

製造業の設計、製造、サプライチェーンDXを効果的に推進するためには、部品表(BOM)に関する課題を解決する必要があります。BOMの作り方に関するテクニックは知られていますが、DXにおけるBOMマネジメントの位置付けや、実際の企業におけるBOM構築・再構築による変革事例に関する情報はあまり多くありません。

本ガイドでは、DXにおけるBOMマネジメントの課題を分析し、その解決方法を「データ」「システム」「人」の観点で整理しました。また、BOM構築・再構築の進め方や効果をイメージしやすくするために、実際の企業における複数の事例を紹介しています。製造業でDX推進プロジェクトの担当されている方や、ERP、PLM、MES、生産管理システム等の導入を検討されている方がBOMについて学ぶのに適した一冊です。

このカタログについて

ドキュメント名 BOM x DX入門ガイド
ドキュメント種別 事例紹介
ファイルサイズ 4.6Mb
登録カテゴリ
取り扱い企業 Intermind AI株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧)

このカタログの内容

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BOM x DX⾨ガイド 題と事例から BOM構築・再構築のイロハをぶ 2025
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DXにおけるBOMマネジメント 部品表(BOM)は、製造の効率化や透明性向上を⽀える重要なデ ータです。本記事では、BOMがDXにおいて果たす役割を具体的 に解説します。グローバル化や⾃動化、DXに伴う課題を分析し、 それらの解決⽅法を「データ」、「システム」、「⼈」の観点で 整理します。 部品表(BOM: Bill of Materials) 伴う標準化やレガシーデータとの統 は、製品の製造に必要な原材料や部 合に加え、IoTやAIに必要なセンサー 品、アセンブリの階層構造を表した データや画像データ等の⾮構造化デ データです。かつては図⾯や紙に記 ータの取り扱いに関する課題があり 録されていたBOMですが、製造管理 ます。システム⾯では、拠点横断的 技術の発展とともに、Excelによるデ な連携やリアルタイムでの処理、拡 ジタル化やERP、PLMソフトウェア 張性や性能の最適化が求められま との統合により進化してきました。 す。⼈の⾯では、新たな業務への抵 今⽇では⾃動化やグローバル製造の 抗感の克服や、デジタルリテラシー 進展に伴いBOMマネジメントに⾼い の向上、部⾨・拠点横断的な協⼒体 精度と柔軟性が求められています。 制の構築が鍵となります。 DXの⽂脈で、BOMはプロセスの効率 これらの課題を解決しBOMマネジメ 化や透明性の確保のために特に重要 ントをDXの中核に位置付けること な役割を果たします。⼀⽅で、BOM で、製造におけるリアルタイムでの 管理はデータ、システム、⼈の三つ 意思決定や持続可能な製造を実現 の観点で複雑な課題に直⾯していま し、グローバル市場での競争⼒を⾼ す。データ⾯では、グローバル化に めることができます。 ⼤⼿電気機器メーカーA社-BOM再構築による究極のオペレーション ⼤⼿電気機器メーカーのA社では、基幹システムの刷 新を契機にBOMの再構築も同時に実施することで、所 要量計算、購買、原価計算のほとんどをシステム化 し、あらゆる業務プロセスから⼈⼿による調整を排除 した究極のオペレーションを実現しました。 再構築前のBOMでは、所要量計算に必要な情報の抜け 漏れや部⾨間での⼀貫性の⽋如を補うために、さまざ まな関連業務において⼈⼿による調整が常態化してい ました。そこで、BOMの再構築プロジェクトにおいて 登録漏れや誤り、特定⼯程の考慮漏れ等、既存のBOMの問題点を徹底的に洗い出し、これらの課題を克服 した新たなBOMマネジメントの仕組みを実現しました。これにより、所要量計算、購買、原価管理等の精 度を⾼めサプライチェーンの効率化に成功しました。また、図番や品番の番号体系の⾒直しも⾏いまし た。⾒直し前は番号から部品のカテゴリや特徴がわかりづらく業務効率を下げる要因となっていました が、直感的な番号体系に変換することでをスムーズなコミュニケーションを実現しました。 1
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DXにおけるBOMマネジメントの課題 DXにおけるBOMマネジメントの課題 の最適化が困難になります。また、 BOMは製品製造の根幹をなすデータ 経営管理上の意思決定の質を低下さ であり、製造管理領域のDXにおいて せることや、グローバル化に向けた 重要なデータの⼀つです。グローバ 新⼯場設⽴や技術移転の⼤きな障害 ル化や⽣成AIの台頭、多品種少量⽣ になることも考えられます。 産の拡⼤が進む中で、BOMマネジメ ントに新たな要件が求められていま システムの互換性と拡張性 す。本節では、DXにおけるBOMマネ レガシーシステムを最新のERPや ジメントの課題を整理し、それらが PLMと統合し運⽤することは⻑年の もたらすリスクや影響について考察 課題です。ほとんどの企業ではレガ します。 シーシステムとモダンシステムが共 存するハイブリッド型のシステムア データの⼀貫性 ーキテクチャーを採⽤しており、業 BOMは部⾨や拠点毎に管理されてい 務フローやデータフローの複雑化に ることが多く、標準化されていない よる運⽤上のリスクとなっていま データや重複したデータがさまざま す。また、BOMデータベースの⼤規 な帳票やシステムに散在していま 模化やリアルタイム処理、⾼度な分 す。データの⼀貫性の担保を妨げる 析に対する要求の⾼まりから、シス 要因は複数考えられますが、代表的 テムの拡張性の向上や新機能の迅速 なものとしてレガシーシステムとモ な実装が求められるようになってい ダンシステムの併⽤や、標準的なデ ます。 ータモデル・プロセスの⽋如、担当 レガシーシステムとモダンシステム 者のコミュニケーションやトレーニ の統合が上⼿くできていない場合、 ング不⾜が挙げられます。 システムの維持や更新が難しくなる データの⼀貫性が担保されていない だけでなく、製造プロセスの混乱や 場合、拠点や部⾨を跨いだ部品や資 ⼤規模なサプライチェーン障害を引 材の管理ができず、購買や在庫管理 き起こす可能性があります。 2
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中堅通信部品メーカーB社-MRP活⽤に向けたBOMの改善 中堅通信部品メーカーのB社では、ERPを導⼊し⽣産 計画の精緻化やサプライチェーンの効率化を⽬指して いましたが、BOMマネジメントが未熟なままプロジェ クトを進めてしまったために、当初想定していた導⼊ 効果が得られませんでした。現在は、ERPの導⼊効果 を最⼤化するためにBOMマネジメントの課題を洗い出 し、BOMの再構築も視野に⼊れたうえでオペレーショ ンの⾒直しを進めています。 現在のBOMでは、各⼯程における標準の歩留まり率や リードタイムを登録しているが、ほとんどの⼯程において実際の値とは異なるものが⼊⼒されてしまって います。システム上の⽣産計画と実際に必要な⽣産量に乖離が発⽣してしまうため、現場が持つエクセル 表で再計算した計画で運⽤しているのが現状です。MRP機能も⼗分に使えておらず、ERP導⼊以前の⾮効 率なプロセスのまま購買業務が⾏われています。理想的な⽣産計画やMRPを実現するために、BOM再構 築により種々の課題を解決する⽅法を模索しています。 リスキリングと組織改⾰ の導⼊が必要になります。新たなデ 新たな業務やシステムを導⼊する際 ータやシステムの導⼊は、運⽤やセ には、ステークホルダーからの抵抗 キュリティ上のリスクをもたらす可 や、既存の⼈員のスキル不⾜、現状 能性があります。 の組織体制や慣習による制約等が発 新技術を⼗分に理解しないまま導⼊ ⽣します。必要な⼈々と変⾰後の業 を進めると、思わぬエラーによる製 務イメージが上⼿く共有できていな 造プロセスの停⽌や、重要なデータ い場合、変化に対する不安や煩わし の消失、顧客情報の漏洩等の重⼤な さといった⼼理⾯の負担をもたらし インシデントを引き起こすリスクが ます。また、⼤規模な変⾰には複数 ⾼まります。新技術の導⼊に失敗す のステークホルダー間のトレードオ ると、イノベーションや市場への対 フが必ず発⽣し、調整や説明に多⼤ 応能⼒が限定され、成⻑機会の損失 な労⼒を必要とします。 につながります。 ⼈材や組織⾯における未熟さは、⼤ 規模な変⾰プロジェクトを失敗させ 法規制や業界標準への対応 るリスクとなります。経営陣の肝⼊ BOMは各業界におけるトレーサビリ りで始めたDXプロジェクトでも、⼗ ティーや品質管理に関する規制、規 分な⼈材育成や組織体制の構築をす 格への対応においても重要な役割を ることができなければ、時間とコス 果たします。近年では、市場におけ トだけを浪費して終わってしまう可 る環境や⼈権問題に対する関⼼の⾼ 能性があります。 まりから、排出量やトレーサビリテ ィーに関する新たな要件が出現して 新技術の実装 います。また、欧州のCatena-Xや⽇ BOMマネジメントにおいてもIoTや 本のウラノス・エコシステムといっ AI、クラウドといった新技術を採⽤ た、サプライチェーン内におけるデ することで経営や運⽤上のメリット ータ共有の標準化が急速に進められ があります。これらの新技術を導⼊ ています。 するためには、新たなデータ形式や 法規制や規格への対応能⼒が不⾜し プロトコルへの対応、クラウドネイ ていると、市場におけるレピュテー ティブなシステムアーキテクチャー ションの低下や機会損失、多額な罰 3
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中央集権型のデータマネジメント体制の構築 ⾦を伴う法的措置を引き起こすリス ⽤いた製造オペレーションや経営意 クが⾼まります。変化し続ける外部 思決定が可能になります。 環境に適応できないBOMマネジメン データマネジメントを効果的に導⼊ トは企業の成⻑や存続の⾜枷となっ するためには、いくつかのポイント てしまいます。 を押さえておく必要があります。ま ず、プロジェクトの早い段階で現在 解決に向けたソリューション のBOMデータを徹底的に分析し、誤 DXに向けたBOMマネジメントの課題 りの修正や標準化等の最適化、、所要 に対処するためには、データ、シス 量計算や⾒積もり等の業務に必要な テム、⼈の⾯から包括的にアプロー パラメーターの整備を⾏います。ま チする必要があります。本節では、 た、BOMデータを定期的に更新でき 前節で述べた課題に対するソリュー る運⽤体制を整え、⽣産状況や外部 ションや実践におけるヒント、ソリ 環境の変化にも頑健なデータマネジ ューションによる効果について説明 メントを実現します。新たなBOMマ します。 ネジメントを効果的にあ運⽤するた めには、運⽤業務や新しいシステム データに関するソリューション に関するトレーニングを提供するこ データの⼀貫性や互換性、規制等の とも重要です。 対応状況を管理するためには、デー 適切なBOMマネジメント体制を構築 タマネジメントに関する部⾨横断的 することで、データの⼀貫性や品質 なチームを編成し、データモデルの を担保し、各部⾨の業務効率化や横 標準化やデータプロセスのルール作 断的な業務の推進、⾼品質な経営意 りを主導するデータガバナンス体制 思決定が可能になります。 を確⽴することが有効です。中央集 権型のシステムにおいてBOMの標準 システムに関するソリューション データを管理することで、データの システムの互換性や拡張性を確保 サイロ化を防ぎ、⼀貫したデータを し、新技術や外部環境変化に適応す 4
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⼤⼿機械メーカーC社-E-BOMのグローバル⼀元化による設計⼯数削減 ⼤⼿機械メーカーC社では、国内および海外の⽣産拠 点に必要な設計E-BOMを⼀元化することで、国内の設 計開発拠点から各⽣産拠点へのE-BOM情報の連携を⾃ 動化し、設計情報のタイムリーな連携や、再利⽤率の 向上による設計⼯数の削減を実現しました。 C社ではオペレーターによるE-BOMの登録や運⽤プロ セスを採⽤していましたが、オペレーターに登録・更 新タスクが溜まってしまい、設計情報を製造に反映す るのが遅れてしまったり、製造に関するノウハウが設 計者に蓄積されない等の課題がありました。これらの課題は設計者⾃⾝がE-BOMの登録や各拠点の製造情 報の登録を⾏うやり⽅にすることで解消されましたが、今度は設計者の負担が増⼤してしまう課題があり ました。そこで、設計者の負担を少しでも緩和する取り組みとしてE-BOMのグローバル⼀元化の構想が⾏ われました。これにより設計者の⼯数は部分的に削減されたものの、製造情報連携時の⼯数負担は解消で きていません。現在はM-BOMのシステム化による設計部⾨の更なる業務効率化を検討しています。 るためには、BOMマネジメントに使 潜んでいる可能性がありますので、 ⽤するシステムのアーキテクチャー システムやプロセスの構築において を⾒直す必要があります。従来のア 専⾨家の意⾒を取り⼊れることが推 プリケーション画⾯とデータ処理ロ 奨されます。 ジックが密結合した形ではなく、モ 互換性や拡張性に優れたシステム ジュラーやマイクロサービスとして は、組織におけるオペレーションの 提供されるAPIを軸とした疎結合のア 効率を改善するだけでなく、企業の ーキテクチャーが有効です。また、 成⻑可能性や持続可能性、変化への クラウド型やマルチテナント型を採 適応性を向上し、市場における競争 ⽤することで、グローバルでのアク ⼒を⾼めることができます。 セシビリティの確保やリアルタイム なデータ共有、新機能の迅速な導⼊ ⼈に関するソリューション が可能になります。クラウド型のシ BOMマネジメントのDXを成功させる ステムは拡張性にも優れており、 には、⼈や組織の変⾰も必要です。 BOMデータや関連データの増加にも 変⾰のプロセスに従業員を巻き込む 柔軟に対応できます。 ことや、継続的なコミュニケーショ 新たなシステムを導⼊する際には、 ンによってプロジェクトに共感して スコープを限定したパイロットプロ もらう必要があります。プロジェク ジェクトから始めるのが効果的で トは既存の部⾨から転籍したメンバ す。パイロットプロジェクトでは新 ーで構成された推進部⾨が担当し、 システムに必要な要件や、新たな業 部⾨横断的な取り組みを円滑に進め 務・システムオペレーションの試⾏ ます。推進部⾨は業務やシステム、 錯誤、実験が実施できます。⾃社に データに関する取り組みはもちろ 合わせたカスタマイゼーションは必 ん、全社的なリスキリングやデジタ 要不可⽋ですが、互換性や拡張性を ルリテラシー向上のための施策やガ 重視する場合には標準的なモデルや イドラインの策定、ナレッジ管理等 プロセスの部分的な導⼊が有効で も主導します。 す。AI、IoT、クラウド等の新たな技 ⼈や組織の変更を伴うプロジェクト 術や仕組みには、セキュリティや運 を推進するためには、プロジェクト ⽤コスト等において未知のリスクが の構想段階からの経営陣のコミット 5
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BOMシステムとその他システムの連携 メントが必要です。経営陣が関与す 造業の成功における中⼼的な役割を ることで、専⾨部署や担当役員の新 果たします。BOMマネジメントを戦 設や、通常のプロジェクトの制約を 略的な業務として確⽴するために 超えた予算や⼈員の確保が可能にな は、データ、システム、⼈の観点か ります。リスキリングには実際のデ ら様々な施策を実⾏する必要があり ータやシステムを⽤いると、従業員 ます。短期的にはデータの標準化や の共感や理解が得られやすいです。 プロセスの整理、従業員の啓発、組 マルチテナント型のクラウドプラッ 織の再編等を⾏いつつ、⻑期的な視 トフォームを活⽤することで、プロ 点でデータマネジメント体制の構築 ジェクトの早い段階で実践的なプロ やシステムアーキテクチャーの⾒直 グラムを提供することができます。 し、⼈材育成による組織変⾰を進め 継続的なトレーニングやコミュニケ ます。これにより、業務効率化や強 ーションにより⼈材や組織の成熟度 靭な企業⽂化の醸成、経営意思決定 を⾼めることができれば、BOMマネ の質向上を実現することができま ジメントにおけるAI活⽤やDXを成功 す。 させ、その効果を最⼤限享受するこ 急激に進化しているAIにより、製造 とができます。⼈を中⼼としたアプ 業が⼤きく変化しつつあります。AI ローチをとることで、企業のイノベ 時代で⽣き抜く企業となるためには ーションや⻑期的な成⻑を促すこと DXが必要不可⽋です。AIによりデー ができます。 タドリブンな意思決定やオペレーシ ョンを加速させることができます。 BOMマネジメントの成功に向けて 技術⾰新への適応⼒を⾝につけるこ 本記事では、DXにおけるBOMマネジ とで、未来の製造業を担う企業へと メントの重要性や課題について説明 変⾰することができるでしょう。 し、その有効な解決策を紹介しまし た。BOMマネジメントはもはや単な る運⽤保守業務ではなく、現代の製 6
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BOMDx 製造業の⽣成AI活⽤やDXに不可⽋なBOMマネジメントを⽀援す るBOM診断サービス「BOMDx」を開始しました。本サービスで は、BOM診断によって⾃社におけるBOMマネジメントの現状を 最短1⽇で診断し、⽣成AI活⽤やDXにおける課題抽出やストラテ ジー策定を⽀援します。 BOM (Bill of Materials) は製品や資 品⽬コードが⼀元化されていない 材に関する基本情報をまとめたデー 必要なBOMが登録されていない タであり、マーケティングや設計、 不要なBOMや重複がある 製造、アフターサービスにいたるま バリエーションやリビジョンを効 であらゆる業務において使⽤される 率よく管理できない ものです。従来では、主に繰り返し 部⾨・拠点間でBOMが乖離して 性の⾼い⽣産において使われていま いる したが、近年ではAI活⽤やDXへの関 個別性の⾼い製品の原価や納期を ⼼の⾼まりから、個別性の⾼い製品 算出できない においてもBOMを作成し管理する取 AI活⽤やDXに適したデータマネ り組みが進んでいます。 ジメントができていない BOMマネジメントは製造に関する専 ⾨的な知⾒や経験はもちろん、⾼レ 適切なBOMマネジメントを実現する ベルなITやマネジメントのスキルも ためには、これらの課題を克服する 必要な⾼難度の業務です。BOMマネ 必要があります。 ジメントの代表的な課題として以下 のものが挙げられます。 代表メッセージ 凄まじい勢いで進化を遂げているAIですが、製造業でもAIが は重要な技術です。BOMマネジメントは製造業のデータやシ ステムの根幹をなす重要なデータであり、AI活⽤やDX時代に おいて再び注⽬を集めています。 BOMの局所的な最適化や運⽤上のテクニックに関する情報は 知られていますが、全体最適を指向したエンタープライズレ ベルのアプローチについてまとめた情報はあまり多くありま せん。 弊社では、BOMDxをはじめとした製造管理におけるAI/DX ソリューションを提供し、AI時代を勝ち抜くための戦略策定 や変⾰プロジェクトの実⾏⽀援を⾏っています。BOMマネジ 代表取締役 メントを企業の変⾰のコアとしてお考えの場合、ぜひ弊社の 伊部達朗 ソリューションをご検討ください。 7
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BOMDxで提供するコンテンツ BOMDxについて AIエージェントによりBOMデータの BOMDxでは、弊社が開発したBOM 課題を抽出 診断ツールやAIを⽤いて、製造、IT、 弊社が開発する独⾃AIエージェント 業務領域の専⾨家からなるチームが を⽤いて、⾃社で構築したBOMにつ 現状のBOMの課題や問題点について いて解析し、BOMのデータモデルや 分析し、解決に向けたアクションプ 品⽬番号、属性情報等の品質上の問 ランの提案を⾏います。 題点を検出し、BOM構築・再構築に 向けて必要な改善項⽬や解決すべき BOMDxの特徴 課題、潜在的なリスクを特定しま ⽣成AI活⽤、DXを踏まえたBOMの す。 構築⽅法を提案 ⽣成AI活⽤やDXを進めるためには適 サービス内容 切な⽅法でBOMを構築する必要があ クイック診断 ります。⾃社にAIやITの専⾨家が不⾜ 質問票を⽤いて現在のBOMマネジメ している場合でも、専⾨のコンサル ント能⼒を評価します。各領域の専 タントが現状のBOMについて分析 ⾨家が分析・評価し、コメント付き し、⽣成AI活⽤やDXに向けたアクシ のレポートを提供します。 ョンプランの提案を⾏います。 現状のBOMマネジメントの強みと弱 みを可視化し、改善が必要な領域の 最短1⽇で診断結果を共有 特定や次のステップに向けた具体的 すべてのプランに含まれるクイック な⽅針作りに役⽴てることができま 診断では、BOMの分析に必要な項⽬ す。 をヒアリングシートにまとめ、弊社 専⾨家チームの合議にて分析を⾏い BOM診断 ます。ヒアリングの実施から1〜4営 BOMの適切な管理⽅法やアンチパタ 業⽇でBOM管理における問題点や課 ーンをもとに、現在のBOMの品質や 題を特定し分析結果を報告します。 マネジメントの問題点について、所 8
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クイック スタンダード DX ヒアリングシートを⽤いて現在の BOMの総合的な診断から、課題 BOM構築・再構築に向けたスト BOM管理における課題について 解決に向けた⽅針づくりを⽀援し ラテジー策定やプロジェクトの構 評価します。 ます。 想を⽀援します。 オンボーディング オンボーディング オンボーディング クイック診断 クイック診断 クイック診断 期間:1-4⽇ BOM診断 BOM診断 価格:20万円+税* BOMマネジメントワークシ BOMマネジメントワークシ *2025年3⽉迄の特別価格 ョップ ョップ 期間:1-3ヶ⽉ BOM業務・システム分析 価格:200万円+税* BOM構築・再構築ストラテ *2025年3⽉迄の特別価格 ジー提案 期間・価格お問合せ BOMDxの提供プラン 有するBOMの⼀部を⽤いて詳しく診 業務、システム、データの観点から 断します。分析には実データや各部 ⾃社の現状を把握することができま ⾨の関係者へのヒアリング結果を活 す。企業に合う業務プロセスを構築 ⽤し、実⽤的なフィードバックが記 し、業務効率化や意思決定⼒の向 載されたレポートを提供します。 上、AI活⽤、DX推進の加速に向けて BOMの品質向上やマネジメントの改 必要な取り組みを進められます。 善ポイントを特定し、潜在的なリス クを含む問題点の早期発⾒と対策⽴ BOM構築・再構築ストラテジー提案 案に役⽴てることができます。 ⾃社の特徴を踏まえてBOM構築、再 構築に向けたストラテジーを策定し BOMマネジメントワークショップ ます。作成したストラテジーをもと 実際のBOMを使った実践的なワーク に、RFP(Request for Proposal: ショップにより、BOM設計やBOMマ 提案依頼書)やロードマップ、プロ ネジメントの勘所を学びます。AI活 ジェクト計画の作成を⾏います。 ⽤やDXとの関連についても学習し、 ⾃社の成⻑や変⾰を⾒据えた戦略的 先端技術の導⼊に向けて必要な準備 なBOM構築、再構築を進めるために を⾏います。 必要な、体制構築、具体的な提案お 実務に直結したBOM関連スキルを習 よび計画の作成が進められます。 得し、⾃社の特徴に合ったBOMマネ ジメントの⼿法を確⽴します。チー 提供プラン ムや関係者間のコミュニケーション BOMDxでは、お客様のニーズに合わ を促進し後続のプロジェクトを円滑 せてクイックプラン、スタンダード に始められる⼟台作りを⾏います。 プラン、DXプランの三つのメニュー を⽤意しています。 BOM関連業務・システム分析 クイックプランでは、クイック診断 現在のBOM関連業務やシステム、デ により⾃社のBOMの課題を⼤まかに ータのすべて洗い出し、⾃社のBOM 把握し、⾃社におけるプロジェクト マネジメントの問題点の抽出や、⾃ 提案等にお使いいただけるレポート 社のゴールに向けた改善⽅向性の整 をクイックに提供します。スタンダ 理を⾏います。 ードプランでは、BOMの実データを 9
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⼤⼿⼯作機械メーカーD社-BOM改善による⾒積り〜設計の連携強化 ⼤⼿⼯作機械メーカーのD社では、製品オプションに 関するBOMの業務およびシステムの⾒直しにより、⾒ 積りから設計までの上流をシームレスに連携する仕組 みを構築しました。これにより、商談の効率化や設計 ⼯数の削減、部品の再利⽤性の向上を実現しました。 ⼯作機械はお客様毎のカスタマイズが多く、標準の仕 様に加えてオプションの部品が必要になることがほと んどです。改善前はお客様毎のオプションを設計者が 個別で設計、管理しており、オプション部品のシステ ム化が⼗分にされていませんでした。⾒積り担当者は毎回設計者に既存部品の有無や設計可否を確認して おり、営業業務の障害となっていました。オプションが管理されていなければ似た部品も毎回設計が変わ るため、設計⼯数の無駄も発⽣していました。そこで、BOMにオプションを登録、管理するための仕組み と、⾒積り段階でオプション付きのBOMまで落とし込むコンフィギュレーターを新たに構築しました。こ れにより、営業、設計をシームレスに統合し業務効率化や社内知⾒の蓄積、活⽤強化を実現できました。 踏まえた分析や社員やステークホル 企業の成⻑および競争⼒向上 ダー向けの教育コンテンツを提供 BOMマネジメントに⽤いるデータや し、BOM再構築やDXプロジェクトに システムを拡張性、柔軟性に優れた 向けた具体的な準備を進めることが ものに移⾏することで、新たな製品 できます。DXプランでは、BOM関連 構成の追加やシステムの機能追加、 業務・システム分析や構築・再構築 外部システムとの統合、新技術の導 ストラテジーの提案により、プロジ ⼊が容易になります。これにより、 ェクトの⽴ち上げや推進をサポート 企業の成⻑機会を逃すことなくタイ します。 ムリーに施策を打つことができ、市 場競争⼒を⾼めることができます。 BOM構築・再構築による効果 経営意思決定の質向上 パイロットユーザーの募集 BOMを再構築することで、データの 2024年11⽉よりBOMDxのパイロッ ⼀貫性やリアルタイム性が向上し、 ト版の提供を開始しました。パイロ 経営における意思決定の品質を⾼め ット版は、2025年3⽉頃までにサービ ることができます。部⾨や拠点を横 スをご導⼊いただいた企業限定で特 断した所要量計算、⽣産計画、購買 別価格(20万円〜)にて提供してい の実施、分析することで、⾼精度な ます。パイロット版の導⼊や相談に 需要予測やサプライチェーンにおけ ついてはWebサイトよりご連絡くだ るリスク分析が可能となります。 さい。ぜひこの機会に、特別価格で のBOMマネジメントの⾒直しをご検 業務効率化 討ください。 BOMに登録すべきデータを適切に管 理することができれば、各種業務の システム化を実現することができま す。⼿動による調整や各種プロセス をできるだけ排除していくことで、 ⾃動化、省⼒化、少⼈化を推進し、 サプライチェーンにおける業務効率 化が可能になります。 10
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