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COVID-19 のサプライ チェーンへの影響

ホワイトペーパー

積層造形業界グローバル レポート

Markforged は、積層造形技術を採用していた組織が COVID-19 の世界的な大
流行の中でどのように適応していたのか、綿密な調査を実施しました。
今回の調査では、Markforged が提供する The Digital Forge などの革新的なクラウドベースの積層造形技術を
早い段階で採用している企業が、リード タイムの短縮とプログラム コストの削減というメリットを
どのように活用しているかが明らかに。

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このカタログについて

ドキュメント名 COVID-19 のサプライ チェーンへの影響
ドキュメント種別 ホワイトペーパー
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取り扱い企業 マークフォージド・ジャパン株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧)

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このカタログの内容

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1 COVID-19 のサプライ チェーンへの 影響: 積層造形業界グローバル レポート
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エグゼクティブ 2020 年、COVID-19 の世界的な大流行により、従来のサプライ チェーンはか つて考えられていたほど回復力がないことが明らかになりました。さまざま サマリー な国、企業、チームが、迅速にサプライ チェーンの混乱の影響を緩和しなが ら、一夜にして突如現れた分散労働力に対処し、私たちの人生において最大と なる世界的なパンデミックの圧力に対応する必要に迫られました。これらすべ ての要因が、週ごと、日ごとに変化し続け、組織が直面している課題を悪化さ せました。 私たちは変化の多い世界に住んでいます。生産方法の選択、労働力、サプライ チェーンの規模は絶えず変化しています。残念なことに、一元化された製造、 長いロジスティクス ブリッジ、そしてグローバル経済は、人工呼吸器や個人 用保護具 (PPE) などの救命設備、小麦粉やトイレット ペーパーなどの日用品 に至るまで、工場の閉鎖や需要シグナルの急激な高まりといった予期しない状 況を克服できませんでした。 進化し続ける課題に対して、積層造形ソリューションを採用した企業は、 急速に変化するサプライ チェーンの状況にどのように適応したのでしょう か。COVID-19 によって生産がことごとく停止されたのでしょうか。事業継続 性を維持することができた企業はあったのでしょうか。もし適応して方向転換 することができた企業があるなら、そのような回復を可能にした重要なテクノ ロジや戦略は何だったのでしょうか。 Markforged は、積層造形技術を採用していた組織が COVID-19 の世界的な大 流行の中でどのように適応していたのか、綿密な調査を実施しました。この Markforged レポートは、2020 年第 3 四半期に実施されたグローバル調査データ のインサイトに基づいており、こうした組織がどのようにしてサプライ チェー ンを積極的に変革し、生産能力を「民主化」しているかを調査したものです。 このレポートは、調査対象となった、さまざまなグローバル業界の先進的な製 造業者からのインサイトに基づいています。今回の調査では、Markforged が 提供する The Digital Forge などの革新的なクラウドベースの積層造形技術を 早い段階で採用している企業が、リード タイムの短縮とプログラム コストの 削減というメリットをどのように活用しているかが明らかになりました。さら にこれらの組織では、重要な部品を必要なときに必要な場所で、必要な方法で プリントすることができています。 全体として、今回の調査により、私たちが集団として経験している最大の世界的 健康危機の中で、先進的なクラウドベースの積層造形ソリューションを採用して いる企業は回復力と事業継続性を維持していたことが明らかになりました。
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主な 45.4% 23.6% 調査結果 「何も変わっていない。 2020 年第 3 四半期に調査を実 通常どおりの業務である」 施した Markforged のお客様の と答えた回答者 (Markforged うち、生産を縮小したと回答し のお客様) の割合。 たお客様の割合。 23.6% 39% Markforged のお客様のうち、 Markforged 以外のお客様のう 新製品の生産を開始したと回 ち、代表的な製品の生産を縮小 答したお客様の割合。 したと回答したお客様の割合。 18% 73.2% Markforged 以外のお客様 調査を実施した Markforged の のうち、代表的な製品の生 お客様のうち、変更を行わずに 産を停止したと回答したお 以前使用していた目的で引き続 客様の割合。一部の組織で き 3D プリントを使用している は、COVID-19 の世界的な大 と回答したお客様の割合。 流行が生産に大きな影響を与 えました。 50.6% 18.1% COVID-19 の世界的な大流行 積層造形により「かなりの時 の中、積層造形により「ある 間」を節約したと答えた回答者 程度の時間」を節約したと答 の割合。 えた回答者の割合。 4% 38.5% 調査を実施したお客様のう 調査を実施したお客様のうち、 ち、パンデミックの中で PPE 今後デジタル製造技術への投資 (フェイス シールド、NHS フ を計画しているというお客様 ェイス シールドなど) の生産 の割合。 を開始したと回答したお客様 の割合。
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4 4 お客様の成功事例 調査方法と 回答者の背景 この調査は 2020 年第 3 四半期に実施され、 2020 年第 4 四半期にデータの分析とインサ イトの導出が実施されました。Markforged は世界最大数のクラウドベース コネクテッド 3D プリンターの 1 つを保有していることに より、戦略的および戦術的なインサイトを共 有する特異な立場にあります。そのため調査 結果は、いくつかの国と大陸にまたがる組織 からの回答に基づいており、よりグローバル なものになっています。調査の主な回答者は Markforged のお客様ですが、詳細な分析を行 うため、Markforged 以外のお客様にもサンプ リング調査を実施しています。
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5 5 Customer Success Story 業界 → 機械/航空宇宙エンジニア/マネージャー (14.9%) → 研究/開発エンジニア/マネージャー (13.2%) 27% 15% ここでのインサイトは、調査を実施した各業界に、変化す 製品開発/エンジニア 自動車、航空宇宙、連邦政府、 る経済において企業の回復に貢献できるチーム メンバー リング パッケージ商品などであると答 がいるということです。世界的な大流行がサプライ えた回答者の割合。 チェーンに影響を及ぼした 2020 年は、回復力と適応力が 調査では、さまざまな業界のお客様から回答を得まし 重要な意味を持ちました。 た。たとえば、回答者の 27% は自社の業界を「製品開 発 エンジニアリング」、 % は「その他の製造業者」 この結果は、調査を実施した Markforged のお客様のほう / 15 と回答しています。回答者には、自動車、航空宇宙、連 が回復力があり、職務を迅速に転換できることを示してい 邦政府、パッケージ商品、およびその他の業界または業 るのかもしれません。たとえば、健康と経済の世界的な混 種のお客様も含まれています。 乱に適応できた会社には、スキルセットと職務が社内の他 の領域と重複しているチーム メンバーがいた可能性があ ります。 企業タイプ 80% 自社の企業タイプが相手先商標製 造業者 (OEM) であると答えた回 答者の割合。 先進的な製造業者が台頭しているため、回答者のおよそ 80% が自社の企業タイプを相手先商標製造業者 (OEM)、 または部品/コンポーネント/材料供給型企業と回答して いるのも驚きではありません。これらの企業には、自動 車、航空宇宙、消費財、エネルギー、電子機器、防衛、 先進的な製造業者 およびその他の製造業のお客様が含まれます。回答者の 5.8% は、工具の供給または修理業者であると回答してい 簡単に定義すると、先進的な製造業者とは、進化する ます。回答者のサンプルサイズが小さかった業界は、 サプライ チェーンの課題克服のため、革新的なクラウ 製品開発、高等教育、研究所などです。 ドベースの積層造形技術およびソリューションを採用 している製造業者です。 役職 先進的な製造業者は、必ずしも早い段階で技術を採用 した製造業者とは限りませんが、こうした製造業者 役職の説明を求める質問への回答は、次のようになり は、新しい技術が確実に機能し、実体のある継続的な ました。 価値を生み出すときに、競争上の優位性がもたらされ ると確信しています。 → 製造エンジニア/マネージャー (18.6%) さらにこうした製造業者は、コスト効率が良くスケー ラブルで直感的な、絶えず進化する積層造形技術に重 → 積層造形/3D プリンティング技術者/エンジニア/ 点的に注力しています。先進的な製造業者は、機敏で マネージャー (15.9%) 適応力と回復力があり、現在そして将来にわたって成 功する立場にあります。
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6 Markforged は、世界最大数のクラウド コネクテッドの産業用 3D プリンター を保有しています。 組織の規模 産業用積層造形の経験レベル 幅広い包括的な回答者からサンプルを得るため、さまざ 積層造形の経験レベルに光を当てると、回答者の 32.5% まな規模の企業を対象に調査は実施されました。調査対 は積層造形技術の使用歴が 1 ~ 3 年と回答し、26.6% は 象者は、積層造形ユーザー業界の妥当な表現となるも 5 年以上の経験があると回答、25.1% は 3 ~ 5 年の経験 のです。 があると回答しています。 6.9% は従業員数が 1 万人を超える企業、4.7% は従業 この積層造形の経験レベルの分布は、多くの組織でこの技 員数 5 ~ 1 万人、29.3% は従業員数 50 ~ 999 人、 術の採用がささやかながら進んでいることを示唆してい 26.1% は従業員数 10 人未満の企業でした。 ます。Markforged のお客様との経験に基づく Markforged University などの戦略的なイネーブルメント プログラム 地域 は、積層造形の設計 (dFAM) のような重要なスキル セッ トを通じて、採用パターンを加速させています。さらに、 Markforged はグローバルな顧客ベースと提携していま データが示すように、用途の特定が成熟を加速させること す。調査の回答者は、56.6% が北米、30.8% がヨーロ があります。それにより、企業やマネージャーは、サプラ ッパ、残りはアジア、オセアニア、南米の企業でした。 イ チェーンの改革など、より変革的なワーク ストリーム に集中できるようになるからです。 前述のように、COVID-19 は世界的に大流行し、世界規 模で多くの企業、特にグローバル サプライ チェーンに 影響を与えました。積層造形技術ソリューションの企業 と提携する際は、グローバルな経験と専門知識を持つプ ロバイダーとチームを組むことが重要です。
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7 COVID-19 の世界的な 大流行が企業に及ぼす影響 このレポートの主な目的の 1 つは、クラ ウドベースの積層造形ソリューションを 採用している企業に対し、COVID-19 がど のような影響を与えたかについてのイン サイトを明らかにすることであり、特に Markforged のお客様と Markforged 以外 のお客様の比較を行っています。
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8 COVID-19 の世界的な大流行の中での 45.4% 39% 3D プリントの使用 「何も変わっていない。通 代表的な製品の生産を縮小 Markforged のお客様の 52.4% は、世界的なパンデミック 常どおりの業務である」と した Markforged 以外のお が始まる前と同様の頻度で 3D プリントを使用していると 回答した Markforged のお 客様の割合。 回答しています。明らかになったもう 1 つの興味深いイン 客様の割合。 サイトは、回答者 (Markforged のお客様) の 28% が、パ ンデミックの前よりも現在のほうが頻繁に 3D プリントを 「COVID-19 の世界的な大流行の中、どのように事業 使用していると回答していることです。 を方向転換しましたか」という質問に対し、回答者 (Markforged のお客様) の 45.4% は「何も変わっていな い。通常どおりの業務である」と回答しています。2020 52.4% 28% 年第 3 四半期に調査を実施した Markforged のお客 様の は生産を縮小したと回答しています。ま 世界的なパンデミックが始 パンデミックの前よりも現 23.6% まる前と同様の頻度で 3D 在のほうが頻繁に 3D プリン た、Markforged のお客様の 23.6% は新製品の生産を開 プリントを使用していると トを使用していると回答した 始したと回答しています。 回答した Markforged のお Markforged のお客様の割合。 客様の割合。 「COVID-19 の世界的な大流行の中、どのように事業を 転換しましたか」という同じ質問について、Markforged パンデミックの中での部品の調達 以外のお客様にも尋ねました。その結果、最初に調査を 実施した対象者グループとは対照的であることが明らか パンデミックが部品の調達に与える潜在的な影響を調 になりました。 べるため、調査では回答者 (Markforged のお客様) に対 し、「パンデミックは部品の調達方法をどのように変えま たとえば、Markforged 以外のお客様の 39% は「代表的 したか」と尋ねました。 な製品の生産を縮小した」と回答しています。一部の組 織では、COVID-19 の世界的な大流行が生産に大きな影 16.9% 15.1% 響を与えました。Markforged 以外のお客様の 18% は代 アウトソーシングに代わ 方向転換し、3D プリント 表的な製品の生産を停止したと回答しています。 り、部品をインソーシング の使用法を変えたお客様の する新しい方法を検討し始 割合。 この分析傾向は、Markforged ユーザーはパンデミック めたお客様の割合。 によって引き起こされた世界的な市場の混乱に直面して も、「何も変わっていない」と答える回答者の割合が高 回答者の 65.3% は、「何も変わっていない。通常どおり いことを示しています。調査対象となった Markforged の業務である」と回答しています。 の主要なお客様である先進的な製造業者は、大規模な世 回答者の 16.9% は、「アウトソーシングに代わり、 界的経済の混乱の中で、信じられないほどの回復力と事 部品をインソーシングする新しい方法を検討し始めた」 業継続性を示しています。 と回答しています。 回答者の 15.1% は、「方向転換し、3D プリントの使用法 を変えた」と回答しています。 回答者の半数以上がパンデミックの中での部品調達は大き な懸念事項ではなかったと回答していますが、Markforged の一部のお客様がどのような経緯と理由で「バリュー チ ェーン全体を地理的に封じ込める」ために新しい方法を検 討し始めたり、3D プリントの使用法を変えることで「方
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9 向転換」したりするようになったのかは、興味深い点で パンデミックの中での 3D プリント – 変更 す。注目すべきは、これらの調査対象者が「できるだけ したか、変更なしか リショアリングする」に関する回答を選択していなかっ たことです。 パンデミックの中で 3D プリントの使用法を変更したか どうか、回答者に尋ねました。調査した Markforged の この分析傾向は、積層造形を採用する多くの企業が本質 お客様の 73.2% は何も変更しておらず、現在も以前と同 的にグローバル サプライ チェーンと結びついていると じ目的に 3D プリントを使用していると回答したのに対 いう事実に基づいている可能性があります。 し、26.8% は新しい目的に 3D プリントを使用するよう になったと回答しています。 具体的には、こうした企業は、グローバル供給および流 通ノード (中央の製造の上流の供給ノードや下流の流通 パンデミックの中で 3D プリントの使用法を変えたと答え ノードとなっているサプライ チェーンのコンポーネン た回答者をさらに調査すると、興味深いインサイトが得ら トなど) と結びついています。積層造形を採用する組織 れました。3D プリントの使用法が変わったと答えた回答 は、事業継続性、適応力、回復力を維持するために、ス 者が選択した用途には、プロトタイピング 85.2%、工具 ケーラブルなテクノロジ ソリューション プロバイダー および治具 56.5%、アフターマーケット部品 41.7%、製 と提携し、変化するグローバル供給および流通ニーズを 品 38.9% など、さまざまなものが混ざっていました。こ 満たす必要があります。 のことは、それらの回答者が 3D プリントのさまざまな用 途を見つけていることを示しています。 レーザーや粉末ベースの 3D プリントなど、従来のソリ ューションや既存の 3D プリント アプローチは、製造 この 2 つの回答者集団において、プロトタイピングにつ 業者にいくつかの課題を突きつけます。設備や供給ベー いては回答率が近くなっているようです (3D プリント スは高価である場合が多く、十分なスペースを必要とす の使用法を変更していない回答者のプロトタイピングが るだけでなく、高度なスキルを持つ少数の技術者だけが 82.7% であるのに対し、3D プリントの使用法を変更した 操作できます。これらの特性は、先進的な製造業者が抱 回答者のプロトタイピングは 85.2%)。ただし、プリント える、進化する (そして差し迫った) ニーズに適合しま の使用法を変更したと答えた回答者は、アフターマーケッ せん。逆に、革新的なクラウド対応技術 (Markforged の ト部品 (41.7%) も選択しています。このことは、これら Digital Forge プラットフォームなど) により可能になっ の Markforged のお客様が、グローバル供給の変化の混乱 たカーボン ファイバーおよび金属 3D プリンターは、企 に対応するためにアフターマーケット部品を作成したこと 業が事業継続性を強化し、必要に応じて迅速かつ機敏に を示している可能性があります。 方向転換するのに有利です。 調査を実施したお客様の 4% は、パンデミックの中で PPE (フェイス シールド、NHS フェイス シールドなど) の生 産を開始したと回答しています。メディアは、大手製造 業者が通常の生産を PPE の生産にシフトさせているとい うニュースを報道しています。たとえば米国保健福祉省 は、30,000 台の人工呼吸器を生産するため、国防生産法 に基づいて評価された人工呼吸器の生産の最初の契約を General Motors に対して発表しました (出典: HHS.gov)。 一部の Markforged のお客様がこの取り組みに貢献したよ うです。これらの企業は、クラウドで部品を利用できるよ うにし、フェイス シールドを生産し、その他の保護具な どを生産しました。これらの企業は、予備調査では 2020 年にこれを大規模に行う準備はできていないとされていた
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10 可能性がありますが、新しいビジネス ロジックとワー クフローにより、一連の生産能力を稼働させることがで きると気付いたのです。 「他のあらゆるツールと同様に、 正しく使用するなら、コストと時 パンデミックの中で積層造形によって節約 間に関するメリットを得られま された時間 す。しかし、組織への導入が柔軟 50.6% 性と革新性をもたらすという点 で、積層造形はユニークです。」 COVID-19 の世界的な大流行の中、 積層造形により「ある程度の時間」 を節約したと答えた回答者の割合。 Terry Hammer 氏 Light Vehicle Drive System Dana Inc.、 回答者の 50.6% が COVID-19 の世界的な大流行の中、 エンジニアリング担当副社長 積層造形により「ある程度の時間」を節約したと回答し ているのに対し、18.1% は積層造形により「かなりの時 間」を節約したと回答しています。 パンデミックの中で積層造形によって節約 されたコスト 回答者の 50% がパンデミックの中で積層造形により 「ある程度のコスト」を節約したと回答したのに対し、 調査を実施した回答者の 9.9% は積層造形により「かな りのコスト」を節約したと回答しています。
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1111 Caldwell Manufacturing 社 お客様の成功事例 「私たちがグローバル経済 として構築したサプライ チェーンは最適化されて います。けれど最適化する と本質的に脆弱になります。 COVID 以前の考え方が間 違っていたのではありませ ん。2020 年に起きたこと に対して回復力がなかった ということです。」 GREG MARK MARKFORGED、 創設者兼会長
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12 未来: 変化するサプライ チェーンの状況への対応 と適応 このレポートの目的は、積層造形への将来 の投資に対するインサイトと意見を明らか にすることでもありました。変化するサプ ライ チェーンの状況に対応し適応するため に、組織が投資を検討している分野につい て、回答者に尋ねました。
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13 古い既存の金属 3D プリント技術 38.5% 30.3% 従来の製造では、長いサプライ チェーンと労働集約的な デジタル製造技術に投資して 柔軟なワークスペース コラボ プロセスのため、新しい製品の生産に数か月または数年か いるお客様の割合。 レーションに投資しているお客 かることがよくあります。 様の割合。 世界的な健康危機のさなかでも、従来の製造では、パンデ ミックと戦うために必要な PPE や人工呼吸器を迅速に生 「デジタル製造技術への投資」(38.5%) が 1 位となり、 産できませんでした。 その後に「柔軟なワークスペース コラボレーション」 (30.3%)、「新しい人材/従業員の雇用」(28.5%) が続き その他にも課題があります。 ました。さらに、回答者の 27.3% は「従業員のトレー ニング」を選択しました。 → 設置面積が大きい: 既存の金属 3D プリント装置の多 この分析は、 のお客様が将来について考え くは、運用するのに大きな物理的スペースを必要とし Markforged 続けていること、変化するサプライ チェーンだけでな ます。必要なスペースをこれらの装置のためだけに使 く、仕事の性質や労働力にもどのように適応できるか考 用できる製造業者は多くありません。 えていることを強く示しています。COVID-19 は、多く → 高度なスキルを持つ技術者が必要: 技術が複雑で、 の企業の仕事、コラボレーション、生産、そして提携の 精通するのに何年もかかることがよくあります。 方法を変えました。 → 運用リスク: 既存の 3D プリント装置は、一般的にオ フィスで運用するには危険であり、予測が困難です。 現在、分散した労働力というあり方は非常に一般的で → デジタル スレッドが非効率: ハードウェアをソフトウ す。また、先進的な製造業者は新しい技術が積層造形業 ェア開発から分離すると、異なるソリューションを連 界に与える影響を実感しています。見たことのない将来 携させる手間が生じるリスクがあります。 においても企業が事業を継続するのに有利になるよう に、新しい労働力を訓練し、革新的な積層造形のエキス パートとしていく必要があります。 既存の技術を使用する製造業者が直面して いる課題 世界的な経済変動 (COVID-19 がグローバル サプラ イ チェーン、経済、生産などに与えた影響) における Markforged のお客様と Markforged 以外のお客様の回復 力の分析から、さらに次のインサイトを導出することが できます。
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The Digital Markforged が提供する The Digital Forge は、フリート フェデレーテッド ラーニング (AI/ML + データ) を使用した最初で唯一の産業用積層プラットフォ Forge: 製造の ームです。プリントのたびにプラットフォームが賢く進化し、部品も改善され 未来を届ける ていきます。このことは重要です。なぜなら、このプラットフォームは 12,000 を超える膨大な数のプリンターで生成されたデータから常に学習し、 それらのデータを使用して正しいプリント ジョブを即座にナビゲートできるか らです。その結果、部品は、機械的なハードウェアだけで達成できるものよりも 正確になります。また、プラットフォーム自体はクラウドベースであるため、 お客様が常に新しい進歩を活用できるよう、絶えず更新され強化されます。 The Digital Forge は、単一のブラウザ タブから安全にアクセスしながら、 連続カーボン ファイバー強化部品や金属をプリントできる唯一の積層プラット フォームでもあります。これにより製造業者は、製品グレードの強力な部品を 必要なときにプリントできるため、サプライ チェーンの混乱に対応し、市場機 会を機敏に活用できます。 積層造形などのデジタル変革をビジネス リーダーに承認してもらうには、 この新しいワーク ストリームが即座にコスト削減をもたらす必要があります。 実際、The Digital Forge は、CNC 機械などの従来のプロセスと比較して、90% のコストの削減と 95% のリード タイムの短縮を実現します。こうした即座の メリットが強調されるあまり、在庫の削減、ロジスティクスの合理化、調達プ ロセスの排除など、サプライ チェーンに関連したより変革的な長期的なメリッ トが伝わっていません。全体として、これらのメリットは、原料費の節約だけ を考えても、複合的に企業に大きな影響を与えます。 機械学習を活用する唯一の 3D プリント プラットフォームである The Digital Forge は、従来の製造方法よりも安価かつ高速に、優れた特性を備えた部品を絶 えず作成しながら、部品をプリントするたびに賢く進化し続けます。The Digital Forge により、企業はまったく新しい方法で高品質の部品を製造および提供でき るようになり、COVID-19 で明らかになった根深いサプライ チェーンの問題を解 決することができます。
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まとめ 既に述べたように、既存の 3D プリント ソリューションやテクノロジは、最初 に導入されたときは革新的でしたが、現在のニーズと課題に対応できるように は作られていませんでした。2020 年の COVID-19 の世界的な大流行は、私たち の多くの生活、仕事、コミュニケーション、コラボレーションの方法を変えま した。時代遅れのテクノロジやアプローチでは、COVID-19 により引き起こさ れたサプライ チェーンの混乱に迅速に適応し、方向転換することはできません でした。全体として、それらのテクノロジは停滞しており、先進的な製造業者 向けには作られていません。 幸いなことに、レポートで明らかになったように、The Digital Forge プラット フォームを導入している Markforged のお客様は、積層造形イニシアチブによ り事業継続性を維持することができています。Markforged の顧客ベースの 4% が PPE の製造にシフトしました。PPE の生産に移行する傾向は、主に (需要 または市場シグナルのため) まったく異なる製品を製造するために生産を停止 する必要があった、大規模な製造業者や組織を中心としていたのかもしれませ ん。全体として、Markforged のお客様は回復力を維持し、事業の継続に集中で きましたが、必要に応じて方向転換し、機敏に行動することもできました。 クラウドベースの積層造形における革新的なリーダーである Markforged は、 急速に変化する状況に関する戦略的および戦術的なインサイトを共有する特異 な立場にあります。Markforged は、絶えず改善され反復される最先端のテクノ ロジに基づき、ゼロから構築されています。Markforged は、クラウド、データ 分析、機械学習/AI、セキュリティなどの分野から、「新しい常識」だけでなく 「次の常識」にも向けて組織を強化しています。 COVID-19 の世界的な大流行と経済、労働力、およびサプライ チェーンの混乱 で実証されたように、明日何が起こるかを予測することはできません。しか し、Markforged のような経験豊富で先進的な考え方を持つ積層造形技術パート ナーと提携することで、企業は将来回復力と機敏性を発揮するうえで有利な立 場につきやすくなります。
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16 Markforged は、3D 金属およびカーボン ファイバー プリンターにより、製造 を変革し、工場の現場に十分に耐えることのできる強靭な部品を製造すること ができます。世界中のエンジニア、設計者、造形専門家が、工具、治具、機能 プロトタイピング、および高価値の最終用途生産のために Markforged の金属 および複合プリンターを使用しています。Markforged は 2013 年に設立され、 マサチューセッツ州ウォータータウンを拠点としています。世界中に約 300 人 の従業員を擁し、戦略的キャピタルおよびベンチャー キャピタルの両方から 1 億 3,700 万ドルの投資を受けています。Markforged は先頃、Forbes の Next Billion-Dollar Startups に選出され、2019 年の Deloitte Fast 500 では米国で最も 急成長しているハードウェア企業の第 2 位に選ばれました。 Markforged の詳細については、こちらをご覧ください。 markforged.com