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「生産を止めない」 IoT導入ユーザー様の声_ヤマハ発動機株式会社様

事例紹介

導入ユーザー様からの声をご紹介

「生産を止めない」を合言葉に生産活動をされている「ヤマハ発動機株式会社様」からOMNIedge導入の背景や今後の展望(OMNIedgeへの期待)について、お声をいただきました。

LMガイド、ボールねじなど設備の主要部品が故障してしまえば、その停止ロスは大きく、故障に対して原因追求と対策が必要になります。
加えて保全作業効率の改善も必要です。
これらを解決していくためのデータ活用による「スマートワークへの道筋」とは?

◆OMNIedgeとは◆
「THK SENSING SYSTEM」を活用してLMガイド、ボールねじ、アクチュエータなど機械要素部品の状態を数値化し、解析することで故障検知(予兆検知)ができるシステムです。初期投資費用を抑えられるよう1装置 月8,000円~の料金体系となっており、かつセンサ、アンプ、通信機器、SIMカードをワンストップで提供し、簡単に導入ができるパッケージ型サービスです。

#関連ワード
工作機械、見える化、DX、CBM、設備保全、設備診断、故障検知、予知保全、予兆保全、予防保全、振動センサ、効率化、生産性

このカタログについて

ドキュメント名 「生産を止めない」 IoT導入ユーザー様の声_ヤマハ発動機株式会社様
ドキュメント種別 事例紹介
ファイルサイズ 1.6Mb
取り扱い企業 THK株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧)

このカタログの内容

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価値創造 重要課題と ストーリー との関連 事業紹介 お客様の声 社外取締役 SDGs インタビュー お客様の声 ー産業機器ー ー産業機器ー 「非接触でのおもてなし」 ― 実現に向けた挑戦 ― スマートワークへの道筋 ― 人の手を介さずに設備状態を把握する ― 株式会社 JR東日本商事 ヤマハ発動機 株式会社 リース・ソリューション本部 AI・ロボティクス推進部長 お お の せいいちろう 生産技術本部 設備技術部 生産本部 製造統括部 保全技術部 大野 誠一郎 様 FA展開推進グループ 主務 保全推進課 工長 よ し だ さとし なかぞの ひでのり 吉田 智 様(左上) 中園 秀典 様(右上) ロボットが活躍する未来への挑戦  THKさんのLifter付きSEED-Moverは点字ブロックも  JR東日本は、JR高輪ゲートウェイ駅開業(2020年3 問題なく乗り越える「移動性」と、技術者ではなくても誰で 生産本部 製造統括部 保全技術部 生産本部 製造統括部 保全技術部 保全推進課 職長 保全推進課 月)を含む品川開発プロジェクト「グローバルゲートウェイ も簡単に操作できるという「操作性」に優れています。ただ あかほり ともあき たかはし まさゆき 品川」のコンセプトのもと、周辺地域と連携し、国際的に魅 し、現時点ではロボット自らが、別のフロアーと行き来する 赤堀 友昭 様(左下) 高橋 優之 様(右下) 力のあるまちづくりの実現に向けた検討を進めています。特 ことができません。例えば、駅構内1Fのコーヒーショップ に現在直面している新型コロナウイルス感染防止対策とし で受け取った商品を2Fのお客様に運ぶ場合、付き添いの て、非対面接触作業の可否は重要な課題です。そこで「清掃」 人間がエレベーターを操作せざるを得ません。また、リモー 生産を止めない 簡易化に向け、継続したソフトウェアのアップデートを希 「警備」「案内」「搬送」という4つの作業をロボットに行わ ト範囲がロボットを中心に10m以内と限られているので、  当社では全社員一丸となって「生産を止めない」を合言 望します。また、単純な振動レベルでの判定だけではなく、 せる実証実験を、JR高輪ゲートウェイ駅構内で、THKさん 現状の新型コロナ感染予防問題を考えれば働く人々の安 葉に生産活動をしています。保全技術部ではエンジン部 例えばこの波形が現れた場合はこんな問題が想定される、 のLifter付きSEED-Mover*等を用いて実施しています。 全のため自宅からでも操作できる完全非接触ロボットの実 品用生産設備のメンテナンスを担当しており、年1回の頻 この波形ならば問題ない等、形状の自動解析において  2~3年前にロボット展を訪問した際、THKさんのブー 現等も期待しています。 度で機械の振動をチェックして、そのデータを元に設備の THKさんが開示できる情報の範囲内での機能追加を希望 スでこのロボットに出会いました。ベース部分が「移動」と 状態を判断しています。その中で、FA展開推進グループで します。 いう主たる役割をこなし、ロボット上部は目的に応じてカ 完全非接触ロボットを実現する開発・提案に期待 は保全技術部の作業効率の改善に向け、生産設備の状  当社では生産ラインに優先順位付けをしていますが、ど スタマイズできるという説明を伺い、私自身の思い描いて  実証実験自体は残念ながら一般の方には非公開です 態を診断出来る機器を探していました。そのような折、2 のラインも止めたくないのが本音です。そのためにも現在ト いた考え方と一致していたため、JR東日本への実証実験 が、多くの関係者の皆様にご覧いただいています。さまざま 年ほど前に情報収集の目的で足を運んだ展示会のTHK ライアルで使用しているOMNIedgeの各ラインへの移行も 採用の提案にいたりました。 なご意見を伺い、将来的には最初に述べた4つの作業を果 ブースで、機械設備に後付けで簡単に取り付けられる 視野に入れています。その際には他のシステムと連動させ たすためにロボットにどのような機能を組み込めばよいのか OMNIedgeと出会いました。LMガイドやボールねじ等生産 ることで、この製品が工場全体のモノづくり支援になると 実証実験で見えた課題 を模索しています。ただし、駅は様々なお客さまが利用する 設備の主要部品の故障は機械を止めることになり、事前に 考えています。設備の主要部品が故障してしまえば、その  実験では将来の汎用化を目指し、ロボット側と使用者 場所ですから、まずは利用者が限定されるオフィスビル、次 予防・予知が行えることは非常に魅力的な製品であり、すぐ 停止ロスは大きく、故障に対して原因追求と対策が必要 側が解決すべき問題やネック工程等の洗い出しをしてい に商業施設での展開を図りたいと考えています。 に試験採用を決めました。現在はトライアルとしてマシニン になります。以前は対面で故障部品を囲んで打ち合わせを ます。例えば、ロボットは透明なガラスを認識できずにぶ  THKさんは世界で活躍している機械要素部品の会社だ グセンター2台に取り付けて、テスト運用をしています。 していましたが、現状のコロナ禍では実施が厳しく、結果 つかってしまいますが、ガラス面にデザインしたシートカッ けあって、要素部品を組み合わせロボット製品として提案 として対策が遅れる可能性があります。そこで故障分析に ティングシートを貼ることで物体として判別できることが分 できる技術力があります。また、営業や技術の方が組織と OMNIedgeの優位性と今後の展開 対してはオンラインでの対応方法を確立し、故障時の原因 かりました。   してまとまっていて、お付き合いし易い会社です。ユーザー  OMNIedgeは前述したように機械設備に後付けで簡単 が分かるサポートや対策、さらに販売側の知識の開示等 は初めから100点満点を求めがちですが、私は50点、60 に設置することができて、その診断内容は普段私たちが の支援を含む、さらに進化したOMNIedgeの実現に向け 点から、ロボットメーカーとユーザーが協力して100点満 実施している定期診断とほぼ同等の結果が得られると考 た開発・提案に期待しています。 点を目指すという形でいいと思っています。今回の実験で えています。ソフトウェア自体はアップデートの結果、簡単 得た数々の問題点を集約したのち、THKさんと改めて打ち な操作で済むことが分かりました。従来であれば定期診断 合わせをしたいと思っています。長年にわたり蓄積された には一定レベルの知識とスキルが必要でしたが、センサー 御社の技術を元に私共の希望を満足させてくれる提案や がデータを収集し、そのデータは私達の手元で見ることが 開発を願っています。 できるので大幅な業務効率の改善につながっています。当 然、人が現場に行かずに診断が可能になったため、現在 * 自 律型の走行台車と昇降リフターを組み合わせた自律搬送ロボット。走行台車は 実証実験中の 狭所でも全方向移動、また360°旋回し、昇降リフターは搬送物の昇降に加えて、 のコロナ禍では非対面作業が実現できています。 OMNIedgeを取り付けた3軸マシニング マシニングセンターに Lifter付きSEED-Mover 前後の引き出し動作が可能。  今後のOMNIedgeへの希望としては操作性のさらなる センター(イメージイラスト) 取り付けられているOMNIedge 16 THK Sustainabi l i ty Report 2021 THK Sustainabi l i ty Report 2021 17