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軟弱地盤における迅速な仮設道路構築を実現した『プラロード』 施工マニュアル

その他

プラロード 施工マニュアル

【掲載内容】
◆はじめに
◆構成部材および施工方法
◆施工における留意点
◆歩掛
◆その他

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このカタログについて

ドキュメント名 軟弱地盤における迅速な仮設道路構築を実現した『プラロード』 施工マニュアル
ドキュメント種別 その他
ファイルサイズ 613.6Kb
登録カテゴリ
取り扱い企業 新舘建設株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧)

このカタログの内容

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簡易仮設道路 プラロード工法 施工マニュアル 平成 25 年 01 月 積水テクノ成型株式会社
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プラロードを安全に施工して頂くために 以下に記した禁止・注意事項は、施工に関する重要事項です。必ず守ってください。 事故や施設の損傷に結びつく可能性がありますので、次の事項を禁止 します。 ■破損品の使用 破損した製品は、絶対に使用しないでください。 ■火気使用 製品は、可燃物ですので保管・施工時ともに、 火気厳禁としてください。 ■製品の加工 製品の後加工(穴明け、切断等)は、強度の低 禁止事項 下を招きますのでおやめください。 ■法令違反 施工にあたっては、関連法規・条例等を遵守し てください。 ■過積載 設計荷重(自動車荷重 T-25)の範囲内の荷重条 件で使用してください。 ■製品の取扱 破損の原因となりますので製品を放り投げないで ください。 ! ■製品の保管 製品を長期間保管する場合は、直射日光を避ける ためシートを被せてください。 ■油の付着 製品に有機溶剤や油が付着すると、強度の低下を 注意事項 招くことがありますのでご注意ください。 ■施工時 組立作業中で製品上面に乗る際は、足元に注意し てください。
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1. はじめに 従来、水田等に仮設道路を設置する場合、山砂や砕石で路盤を築造し重機の走行する部 分に鉄板を敷いていた。山砂や砕石は採石場から掘削し、大型ダンプカーで運搬し、敷 均しや締固めにも多くの労力と時間を要していた。また、施工中や供用中に降雨がある と、水田等に細粒分が流れ出したり、路盤の撤去が不完全であれば、これらが土中に残 ったりと現状復帰に多くの課題があった。これらの欠点を解決するため、山砂や砕石に 代わる路盤材としてプラスチックブロック「プラロード」を開発しました。 プラロードは再生ポリプロピレン製の波型ブロックで、輸送時はコンパクトに重ねられ るため部材搬入車両台数を大幅に削減できます。更に、軽量(6.5kg/枚)であるため人 力で簡単に施工が可能であり、工期も大幅に短縮できます。また、接合部材等を使用し ていないため確実な撤去回収が可能で、元の耕作地に容易に復旧することができます。 本製品は、繰返し供用できると共に再生原料(再生ポリプロピレン)を活用しているた め、自然環境への負担も小さく、二酸化炭素の排出削減にも貢献できます。
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2. 構成部材および施工方法 プラロード工法に使用する部材には、基本的な製品として縦横 994mm、高さ 180mmのフ ルサイズと、これを山の方向に 1/2 にカットしたハーフサイズの 2種類があります。そ して、最上部の不陸をなくすためのスペーサーがあります。 1) 構成部材 表 2-1 プラロード工法の構成部材 プラロード 品 名 スペーサー フルサイズ ハーフサイズ 部 材 寸 法 994×994×180 994×494×180 993×246×45 (mm) 質 量 6.5 3.2 1.4 (kg) 製 造 方 法 射出成形 同左 再生ポリプロピレン(RPP) 素 材 同左 再生材料配合割合(重量比 80%以上) ※その他必要資材 ・土木安定シート ・・・ 引張強度:200N/cm 以上 ・敷鉄板 ・・・ 標準 t=22mm 5×20
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2) 施工手順 プラロードの施工にあたっては、以下の施工手順フローを標準とする。 なお、本フローは標準的なものとし、施工内容や現場の状況にあわせて随時追加・修正 することとする。 ①準備工 ②シート敷設 ③プラロード敷設 ④敷鉄板敷設 供 用 ⑤敷鉄板撤去 ⑥プラロード撤去 ⑦シート撤去 ⑧(整 地) 図 2.1 施工手順フロー
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3) 施工方法 ① 準備工 ・水田等の施工範囲を点検し、大きな凹凸はあらかじめ均しておく。 ② シート敷設 ・所定の位置に土木安定シートを敷設する。 ※シートは、プラロード敷設範囲より 250mm 以上外側に広げて敷設する。 また、シートのラップ幅は、250mm 以上とする。 250mm 以上 250mm 以上 250mm 以上 ③ プラロード敷設 ・シートの上に1段目を並べる。 ※この時、幅方向にハーフサイズを配置する。 幅方向 長さ方向
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・2段目は、向きを 90 度変え接合部をまたぐように積み上げる。 ・3 段目以降は、その都度向きを 90 度変えて順次所定の段数まで積み上げる。 最上部には、スペーサーを嵌め込んでプラロードの敷設が完了する。
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注)プラロードは2段積(H=0.29m)以上組上げた状態で荷重分散、 安定する構造となっております。 1段敷設は地盤の凹凸の影響により、変形・破損の恐れがあります。 ④ 敷鉄板敷設 ・スペーサーの上面に敷鉄板を敷き並べる。 ※敷鉄板を敷設する際は、マグネット式吊り具等を使用しスペーサーやプラロード に損傷を与えないよう十分注意する。 ・敷鉄板の目地部を溶接し、仮設道路が完成する。 ※敷鉄板の目地部は、鉄筋等で溶接して自動車荷重が均等に掛かるようにする。 溶接作業時は、下部のスペーサーやプラロードに悪影響を与えないよう十分に 注意する。また、溶接時の火玉による火災にも十分に注意をする。 ⑤ 敷鉄板撤去 ・マグネット式吊り具等を使用し、敷鉄板を撤去する。 ※敷鉄板の撤去に際しては、スペーサーやプラロードに損傷を与えないよう注意 して作業をする。 ⑥ プラロード撤去 ・上部のスペーサーを撤去し、パレットの上に積み上げる。 ・プラロードを撤去し、パレットの上に積み上げる。 ※スペーサーならびにプラロードは、リユースされるため撤去時に変形や破損のない ことを確認する。 ⑦ シート撤去 ・ 土木安定シートを撤去する。 ⑧ 整 地 ・ 必要に応じ原状復旧のため整地を行い完了。
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3. 施工における留意点 プラロードの施工に際しては、関係法令等を遵守のうえ十分な安全対策を講じ、周 辺環境への影響(CO2・廃棄物の排出・騒音等)を最小限にしてください。 1)施工前 プラロードは、リユースを基本としていますので部材を保管する場合は、直射日光 を避けてください。(シート等での養生) 施工前に地盤を点検し、大きな凹凸はあらかじめ均して平坦にしてください。 2)シートの選定 土木安定シートは、引っ張り強度:200N/cm 以上の製品を使用してください。 3)シートの敷設 土木安定シートの接合部のラップ長は、250mm 以上としてください。また、シート の余幅も 250mm 以上としてください。 ※強風時(平均風速:10m/s を超える場合)は、安全のため施工禁止とする。 4)プラロードの敷設 プラロードの敷設にあたっては、破損や有害な変形のないことを確認し、破損した 製品があれば絶対に使用しないで下さい。 敷設完了後、所定の高さ・幅であることを確認してください。 5)敷鉄板の敷設・撤去 敷鉄板の敷設・撤去にあたっては、マグネット式吊具等を使用してプラロードを損 傷しないよう十分に注意してください。 6)プラロードの撤去 プラロードの撤去にあたっては、リユースしますので破損や変形の有無を点検して 異常がある製品は、廃棄(再生原料として回収)してください。 7)土木シートの撤去および廃棄 撤去した土木シートは、建設系混合廃棄物として適切に処分してください。 8)撤去後の原状復帰 確実に原状復旧されたことを確認してください。
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9)その他 *段差部の処置 道路よりの進入部分や水田間の畦部等で段差がある場合は、敷鉄板とプラロード 上面に隙間が生じないよう土のう等で埋めてください。 4. 歩 掛 プラロードの標準施工歩掛は、下表とする。 表4-1 標準施工歩掛(プラロード) 工 種 名 称 単 位 設 置 撤 去 世話役 3 人/10m 0.1 0.1 プラロード敷設・撤去工 普通作業員 3 人/10m 0.7 0.5 注)使用するプラロードは、賃料とする。 5. その他 プラロードは、保管・輸送時には製品を同一方向に積み重ねることによって、非常 にコンパクト(標準荷姿は、50 枚/パレット)になります。 以上