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超音波の伝搬状態を測定・解析・評価する技術
超音波システム研究所は、
多変量自己回帰モデルによるフィードバック解析技術を応用した、
「超音波の伝搬状態を測定・解析・評価する技術」を利用して
超音波利用に関するコンサルティング対応を行っています。
超音波テスターを利用したこれまでの
計測・解析・結果(注)を時系列に整理することで
目的に適した超音波の状態を示す
新しい評価基準(パラメータ)を設定・確認します。
注:
非線形特性(音響流のダイナミック特性)
応答特性
ゆらぎの特性
相互作用による影響
統計数理の考え方を参考に
対象物の音響特性・表面弾性波を考慮した
オリジナル測定・解析手法を開発することで
振動現象に関する、詳細な各種効果の関係性について
新しい理解を深めています。
その結果、
超音波の伝搬状態と対象物の表面について
新しい非線形パラメータが大変有効である事例による
実績が増えています。
特に、洗浄・加工・表面処理効果に関する評価事例・・
良好な確認に基づいた、制御・改善・・・が実現します。
このカタログについて
ドキュメント名 | 超音波テスター(SSP)解析ガイド |
---|---|
ドキュメント種別 | 製品カタログ |
ファイルサイズ | 714.4Kb |
登録カテゴリ | |
取り扱い企業 | 超音波システム研究所 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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超音波テスター(SSP)解析ガイド
特別資料 2013.9.28 超音波システム研究所
サンプリング時間を1ms/divから5ms/div
(あるいは 20ms/div)に変更して
データを3個採取する
以上で 標準測定終了
(サンプリング時間:2種類で評価することがノウハウです)
以上で、データ採取は終了です(デジタルオシロスコープは終了してください)
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データの保存(画面を停止して行ってください)
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ここからが、採取したデータのパワースペクトル解析です
利用開始時は、測定データの画像について、目視確認でも十分です
音圧測定やデータの目視確認に慣れてきたら解析で確認してください
spectrum ――― 自己共分散から求めたスペクトラム
解析結果を画像(*.png形式)で出力する手順
PDFファイル形式出力
pdf(file="C:/20111006t/20111022-sp0201.pdf")
PNGファイル形式出力
png(file="C:/20111006t/20111022-sp0201.png")
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1:測定した1データ(*.psdata)について、全ての波形データ(最大32画面)を
*.CSV形式のファイルに変換する
説明 Cドライブの20130827aというホルダーに
20130928-0001という名前で保存します
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2:解析用データ(*.CSV)
説明 Cドライブの20130827aというホルダーに
20130928-0001_01.CSV
20130928-0001_02.CSV
20130928-0001_03.CSV
・・・・・
20130928-0001_29.CSV
20130928-0001_30.CSV
20130928-0001_31.CSV
20130928-0001_32.CSV
という名前のファイルが作成されます
注:測定時間や測定状態により32画面のデータが採取されていない場合は
データの測定範囲に対応したファイル数が作成されます
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参考 20130827-0001_01.CSV の確認
(日本語は、文字化けしていますが、解析・・は半角英数字ですので問題ありません)
ポイント
サンプリング時間 0.00064ms
1/0.00064=1562.5
1秒間で計算すると(上記はms単位なので)
1000/0.00064=1562500Hz=1562.5kHz
解析の最大周波数は
サンプリング時間の半分となるので
1562.5/2=781.25kHz≒780kHz
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3:解析スタート 立ち上げ
「R」のショートカットをダブルクリックします
(32ビット、64ビット、どちらでも問題ありません)
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4:解析 (時系列データのフィードバック解析による)パワースぺクトル
(以下のプログラムは、別途テキストデータで添付します)
解析対象データのプロット
data11 <- read.table("C:/20130827a/20130827-0001_01.csv", skip=6, sep=",")
png(file="C:/20130827a/20130827-0001_01.png") png形式を指定
plot(data11$V2) プロットプログラムの部分
dev.off()
C:/20130827a/20130827-0001_01.png
スペクトル解析
data11 <- read.table("C:/20130827a/20130827-0001_01.csv", skip=6, sep=",")
png(file="C:/20130827a/20130827-sp0001_01.png") png形式を指定
spectrum(data11$V2,method="ar") スペクトル解析部分
dev.off()
C:/20130827a/20130827-sp0001_01.png
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5:評価
経験と学習の積み重ねです
単純な評価は危険です(表面弾性は同に関する考慮が必要です)
必要な場合は、超音波システム研究所に、測定条件とデータを送ってください
補足
このような解析画面の比較により
超音波の伝搬状態の変化や、有効な周波数成分・・を検出することができます
より詳しい検討には
非線形解析が必要です
非線形解析については、パワースペクトルの解析を経験したうえで
別途連絡してください
<縦軸(パワー)について>
計算はデータを規格化(正規化)しています、
低周波の振動モード・高調波・・・周波数成分の確認が目的です
数値には大きな意味はありません(別のグラフと、数値比較は、できません)
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6:添付資料(サンプルデータ)について
非線形解析なし.TXTファイルの内容 (このテキストを置換して利用してください)
このテキストファイルの内容をコピーして
「R」の入力画面に、ペーストします
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補足説明
非線形解析なし.TXTファイルの内容
すべてのファイルの解析を行うと
解析結果が多く、整理が難しいので
10個程度が実揚程だと判断しました
(1個でも、32 個でも問題ありません
初心者は数個から始めるとよいと考えています)
但し、結果のグラフが大きくばらついている場合は
解析数を増やす必要があります
パワースペクトルでは区別がつかない現象や
洗浄結果との整合性がある場合には
非線形解析
(次ページ TIMSACの利用)が必要です
超音波システム研究所に連絡していただく場合
サンプリング時間を 2種類測定したデータを
条件の説明とともに送ってください
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参考写真
<<非線形解析結果の例>>
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以上