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RAMPFミネラルキャスティング 2023年国内量産化 プレスリリース

その他

RAMPFミネラルキャスティングは、2023年半ばの国内量産化を計画中です。日之出水道機器(株)との協働事業として、旺盛な国内需要に応えます。【採用例】工作機械・半導体製造装置・その他産業機器の構造体

【RAMPF国産ミネラルキャスティングと主な特徴】
・優れた減衰性と熱安定性
・CO2排出を大幅に抑えたエコロジー性能
・常温成形のため、各種部品は事前埋め込み可能(組立工数の削減)
・原材料調達から設計、製造、アフターサービスまで全てを国内で行う一貫体制

RAMPF Groupによる半世紀近いミネラルキャスティングへの取り組みで培われたドイツ由来の技術・経験と、日本屈指のレジンコンクリート・メーカである日之出水道機器の開発・製造技術とが遂に融合!

更に、金属鋳造から石材加工まで幅広い素材を取り扱うワンストップ体制も構築。世界にも類を見ない、産業機械向け構造体に特化した総合サービスを提供します。

詳細情報は弊社、または管理者まで直接お問い合わせください。

このカタログについて

ドキュメント名 RAMPFミネラルキャスティング 2023年国内量産化 プレスリリース
ドキュメント種別 その他
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取り扱い企業 RAMPF Group Japan株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧)

このカタログの内容

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報道関係者各位 2022 年 10 月 25 日 RAMPF Group Japan 株式会社 日之出水道機器株式会社 ドイツ RAMPF Group と日之出水道機器が事業提携 ミネラルキャスティングの日本国内での開発・製造・販売で 高減衰性・低熱伝導・電気絶縁性・成型性・環境負荷低減など、優れた特質を持つ製品を安全・迅速に提供 ラ ン プ グ ル ー プ ドイツ RAMPF Groupの日本法人 RAMPF Group Japan 株式会社(大阪市淀川区、代表取締役 長沼 吉 昭、以下 RAMPF Japan)と、日之出水道機器株式会社(福岡市博多区、代表取締役社長 浅井 武、以下 日之出水道機器)は、それぞれが知見を有する技術を活かし、相互発展を目指し、ミネラルキャスティング製品の共 同開発、生産、販売などに関する事業提携契約を締結しました。 現在、日本国内では生産されていないミネラルキャスティング製品を、今後は日之出水道機器の工場で生産するとと もに、ミネラルキャスティング技術に関して、東京大学大学院 杉田直彦教授とも連携しながら、将来の研究開発を 共同で進め、より良い製品をお客様に安全・迅速にお届けできる体制を構築してまいります。 各種部品や配管を注型前に組み込んだミネラルキャスティングのイメージ(出典:RAMPF Group) ■ミネラルキャスティングとは ミネラルキャスティングは、樹脂と骨材を固めたポリマーコンクリートの一種。粒径の異なる鉱石を骨材とし、エポキシ樹 脂で結合させた高機能複合材料で、人工グラナイトとも呼ばれています。 ミネラルキャスティングは、高精度・高速動作が求められる産業機械用途を中心に欧州等で多く利用されています。 1 / 4
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材質面では、①高振動減衰性(ねずみ鋳鉄(FC)の 10 倍)、②低熱伝導率(FC の 1/50)、③電気絶縁性と いった特長があり、生産面では、④低温で成型するため注型前の型に配管などを組み込むことが可能、⑤高精度の 転写性(0.003~0.007/1000mm )を持つため加工レスが可能、⑥高温融解が不要なためエネルギー消費 量が低い(鋳物比 30%以上減)といった特長があります。 このような特性を活かし、工作機械、半導体製造装置、計測機器など、高精度、高能率が求められる各種機械の ベッド等の構造体に主に使用されています(詳細は添付の参考資料をご参照ください)。 ■事業提携の背景 1)ミネラルキャスティングのニーズ ・産業用機械には、近年、さらなる高精度化や高能率化が求められており、機械自体の静剛性や振動減衰性、熱 的安定性の高さなどがその成否の鍵を握っています。産業用機械の構造材料としては、様々な特性を持つ金属材料 が使用されていますが、使用部位によっては、金属とは異なる特性を持つ新材料が必要となっています。 ・カーボンニュートラルへの対応の必要性から、より CO2 排出量の少ない部材への関心が高まっています。 2)ミネラルキャスティング技術の国内状況 ・ミネラルキャスティングの製造工場は、欧州、アメリカ、中国が主であり、日本国内では製造拠点がありません。従って、 海外からの輸入リードタイムや運賃に加え、図面等の詳細技術資料を海外に提供する場合は、安全保障輸出管理 に関する外為法に定められたリスト規制・キャッチオール規制の「該否判定書」等の書類が必要となります。 ・日本では不飽和ポリエステル樹脂を使用したポリマーコンクリートが、土木資材用途として使われていますが、工作機 械をはじめとした産業機械向けにはほとんど使われていません。 ■提携内容と今後の展望 提携事業の基本は、RAMPF Group のもつミネラルキャスティング技術と、日之出水道機器が土木用途として 40 年 来蓄積してきたポリマーコンクリート生産技術を組み合わせ、日之出水道機器 栃木工場にてミネラルキャスティングの 製造を行い、RAMPF Japan に RAMPF ブランド製品を納入すると共に、ヒノデブランド製品として日之出水道機器 も販売を行います。 RAMPF Group Japan 株式会社 日之出水道機器株式会社 提 携 の ・日本国内で製品を迅速に供給可能。 ・ヒノデホールディングスグループは産業機械メーカーに メ リ ッ ト ・国内生産により製品コスト面の競争力向上。 対して、鋳物技術ソリューション(材料開発・形状 最適化・生産最適化)を提案しており、ミネラルキャ ・煩雑な書類の提供を顧客に求める必要なし。 スティング技術を持つことで、産業機械メーカーのニー ズに合わせた複合的な提案・販売が可能。 ・栃木工場の技術力の向上 ミネラルキャスティング技術に関して、最先端の生産加工に関して研究され、製造業の技術革新に造詣の深い 東京大学大学院工学系研究科の杉田直彦教授のアドバイスもいただきながら、共同で研究開発を行い、より 良い製品の提供につなげてまいります。 2 / 4
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■企業概要 会 社 名 RAMPF Group Japan 株式会社 日之出水道機器株式会社 事業内容 RAMPF Group は、ミネラルキャスティングをはじめと 鋳鉄やポリマーコンクリート等の技術を活用した公共 する反応性樹脂システムを得意とする企業。ミネラル 構造物や産業機械構成品等を開発・製造・販売。 キャスティングの供給元として、40 年以上の実績を持 全国シェアトップのマンホール鉄蓋等で培った、鋳物の つ最も歴史のある会社の一つ。 材料開発、構造設計、多品種少量生産などの技術 ドイツ、中国、アメリカに生産拠点を持ち、年間最大 を活かし、産業機械用鋳物などの分野に進出。 で約 80,000tものミネラルキャスティングを供給可 鋳鉄だけでなく、鋳鋼、ステンレス鋳鋼、アルミなど、 能な世界最大規模のミネラルキャスティングメーカー。 幅広く新材料の研究開発を行っている RAMPF Group Japan 株式会社は、ドイツに本社 ポリマーコンクリート分野では、1970 年代から研究を のある RAMPF Group の日本法人。 開始し、マンホール下桝などの土木構造物を製造。 年間約 7,000tを生産。 RAMPF Group ドイツ本社 日之出水道機器本社 設 立 2005 年日本法人設立 1919 年創業(1948 年設立) 代表取締役会長 浦上 紀之 代 表 者 代表取締役 長沼 吉昭 代表取締役社長 浅井 武 所 在 地 大阪市淀川区西中島 7-1-26 福岡市博多区堅粕 5-8-18 オリエンタル新大阪ビル 2 階 ヒノデビルディング 資 本 金 9900 万円(RAMPF Holdings GmbH 9000 万円(ヒノデホールディングス㈱100%) 100%) 売 上 高 5 億円(2022 年 6 月期) 237 億円(2022 年 3 月期) 従業員数 7 名(2022 年 6 月末現在) 812 名(2022 年 3 月末現在) U R L https://www.rampf-group.com/ja-jp/ https://hinodesuido.co.jp/ 以上 [本件に関するお問い合わせ先] RAMPF Group Japan 株式会社 日之出水道機器株式会社 担 当 Machine Systems(横浜) 安永 産業機械ビジネスユニット(横浜) 田中 携 帯 090-2701-0769 080-3903-3418 E - ma i l masafumi.yasunaga@rampf-group.com senryaku-hlds@hinodesuido.co.jp 3 / 4
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【参考資料:ミネラルキャスティングの特性について】 ■ 高い振動減衰性 ■低熱伝導率 ・ねずみ鋳鉄 FC300 の約 10 倍の振動減衰性 ・ガラス並みの低い熱伝導率 ■組み込み注型が可能 ・ インサートめねじ、配管、センサー等の組み込み ・油圧、圧空配管の組み込み ■高精度の転写性を持つため加工レスが可能 ・「高精度転写技術」を用いれば、加工レスで 0.003~0.007/1000mm の精度が得られます。 ■ミネラルキャスティングの応用部位 鋳鉄製のスライド部 ・材料特性に鑑み、工作機械、半導体製造装置、 精密測定機器、印刷機械、産業搬送機器などの、 以下のような部位への使用に適しています。 ミネラルキャスティング製のベース ✓機械構造部の安定した部位 ✓引張荷重ではなく圧縮荷重の部位 ✓可動部ではなく固定部フレーム 鋳鉄製のテーブル ⇒鋳鉄製品との組み合わせで最適な提案が可能です。 以上 4 / 4