1/20ページ
カタログの表紙 カタログの表紙 カタログの表紙
カタログの表紙

このカタログをダウンロードして
すべてを見る

ダウンロード(827.2Kb)

9190A スタート・マニュアル(日本語)

製品カタログ

9190A スタート・マニュアル(日本語)のカタログです。

フルーク・キャリブレーションの 9190A Ultra-Cool Drywell (以降「本製品」ま たは「本校正器」) は、高精度温度計を −95 °C ~ 140 °C で校正できるベン チトップ型の温度校正器です。

このカタログについて

ドキュメント名 9190A スタート・マニュアル(日本語)
ドキュメント種別 製品カタログ
ファイルサイズ 827.2Kb
登録カテゴリ
取り扱い企業 株式会社テクトロニクス&フルーク (この企業の取り扱いカタログ一覧)

この企業の関連カタログ

この企業の関連カタログの表紙
ポケットサイズ・サーモグラフィー PTi120
製品カタログ

株式会社テクトロニクス&フルーク

この企業の関連カタログの表紙
温度校正器総合カタログ2021/2022
製品カタログ

株式会社テクトロニクス&フルーク

この企業の関連カタログの表紙
電気校正器総合カタログ2021/2022
製品カタログ

株式会社テクトロニクス&フルーク

このカタログの内容

Page1

9190A スタート・ガイド

9190A Ultra-Cool Drywell PN 4106657 January 2013 (Japanese) © 2013 Fluke Corporation. All rights reserved. Specifications are subject to change without notice. All product names are trademarks of their respective companies.
Page2

保証および責任

保証および責任 Fluke の製品はすべて、通常の使用及びサービスの下で、材料および製造上の欠陥がないことを保証します 。保証期間は発送日から 1 年間です。部品、製品の修理、またはサービスに関する保証期間は 90 日です 。この保証は、 初の購入者または Fluke 認定再販者のエンドユーザー・カスタマーにのみに限られます。 さらに、ヒューズ、使い捨て電池、または、使用上の間違いがあったり、変更されたり、無視されたり、汚 染されたり、事故若しくは異常な動作や取り扱いによって損傷したと Fluke が認めた製品は保証の対象に なりません。Fluke は、ソフトウエアは実質的にその機能仕様通りに動作すること、また、本ソフトウエア は欠陥のないメディアに記録されていることを 90 日間保証します。しかし、Fluke は、本ソフトウエア に欠陥がないことまたは中断なく動作することは保証しておりません。 Fluke 認定再販者は、新規品且つ未使用の製品に対しエンドユーザー・カスタマーにのみに本保証を行いま すが、より大きな保証または異なった保証をFluke に代りに行う権限は持っていません。製品が Fluke 認 定販売店で購入されるか、または購入者が適当な国際価格を支払った場合に保証のサポートが受けられます 。ある国で購入された製品が修理のため他の国へ送られた場合、Fluke は購入者に、修理パーツ/交換パー ツの輸入費用を請求する権利を保有します。 Fluke の保証義務は、Fluke の見解に従って、保証期間内に Fluke 認定サービス・センターへ返送された欠 陥製品に対する購入価格の払い戻し、無料の修理、または交換に限られます。 保証サービスを受けるには、 寄りの Fluke 認定サービス・センターへご連絡いただき、返送の許可情報を 入手してください。その後、問題個所の説明と共に製品を、送料および保険料前払い (FOB 目的地) で、 寄りの Fluke 認定サービス・センターへご返送ください。Fluke は輸送中の損傷には責任を負いません。 保証修理の後、製品は、輸送費前払い (FOB 目的地) で購入者に返送されます。当故障が、使用上の誤り 、汚染、変更、事故、または操作や取り扱い上の異常な状況によって生じたと Fluke が判断した場合には 、Fluke は修理費の見積りを提出し、承認を受けた後に修理を開始します。修理の後、製品は、輸送費前払 いで購入者に返送され、修理費および返送料 (FOB 発送地) の請求書が購入者に送られます。 本保証は購入者の唯一の救済手段であり、ある特定の目的に対する商品性または適合性に関する黙示の保証 をすべて含むがそれのみに限定されない、明白なまたは黙示の他のすべての保証の代りになるものです。デ ータの紛失を含む、あらゆる原因に起因する、特殊な、間接的、偶然的または必然的損害または損失に関し て、それが保証の不履行、または、契約、不法行為、信用、若しくは他のいかなる理論に基づいて発生した ものであっても、Fluke は一切の責任を負いません。 ある国または州では、黙示の保証の期間に関する制限、または、偶然的若しくは必然的損害の除外または制 限を認めていません。したがって、本保証の上記の制限および除外規定はある購入者には適用されない場合 があります。本保証の規定の一部が、管轄の裁判所またはその他の法的機関により無効または執行不能と見 なされた場合においても、それは他の部分の規定の有効性または執行性に影響を与えません。 Fluke Corporation Fluke Europe B.V. P.O. Box 9090 P.O. Box 1186 Everett, WA 98206-9090 5602 BD Eindhoven U.S.A. The Netherlands 11/99 製品の登録には、register.fluke.com をご利用ください。
Page3

目次

目次 題目 ページ 概要 ....................................................................................................... 1 フルーク・キャリブレーションへのお問い合わせ ............................... 1 安全に関する情報 .................................................................................. 2 校正器の機能 ......................................................................................... 4 ディスプレイと制御パネル ............................................................... 5 -P オプション・パネル (入力パネル) ................................................ 6 電源およびリモート・インターフェース・パネル ........................... 7 メイン画面 ......................................................................................... 8 本校正器のセットアップ ....................................................................... 9 開梱と検査 ......................................................................................... 9 設置 ................................................................................................... 9 主電源の接続 ..................................................................................... 10 本製品の電源投入 .............................................................................. 10 言語の変更 ......................................................................................... 10 ディスプレイのコントラストの設定 ................................................. 10 トグル・キーによるビープ音のオンまたはオフ ............................... 10 セキュリティとパスワード ............................................................... 11 仕様 ....................................................................................................... 12 基本ユニットの仕様 .......................................................................... 12 -P モデルの仕様 ................................................................................ 13 i
Page4

9190A スタート・ガイド ii
Page5

表目次

表目次 表 題目 ページ 1. 記号 ........................................................................................................... 3 2. 正面パネル ................................................................................................ 4 3. ディスプレイと制御パネル ....................................................................... 5 4. -P オプション・パネル (入力パネル) ........................................................ 6 5. 電源およびリモート・インターフェース・パネル ................................... 7 6. メイン画面 ................................................................................................ 8 7. 部品とアクセサリー .................................................................................. 9 8. セキュリティ・レベル .............................................................................. 11 iii
Page6

9190A スタート・ガイド iv
Page7

概要、フルーク・キャリブレーションへのお問い合わせ

スタート・マニュアル 概要 フルーク・キャリブレーションの 9190A Ultra-Cool Drywell (以降「本製品」ま たは「本校正器」) は、高精度温度計を −95 °C ~ 140 °C で校正できるベン チトップ型の温度校正器です。 本マニュアルでは、本製品を初めてセットアップして電源を入れる際の手順につ いて説明します。本校正器の操作方法については、CD-ROM に収録されている 『9190A Operators Manual』を参照してください。 フルーク・キャリブレーションへのお問い合わせ フルーク・キャリブレーションにご連絡いただく場合は、下記の番号にお電話く ださい: • 米国、テクニカル・サポート: 1-877-355-3225 • 米国、校正/修理: 1-877-355-3225 • カナダ: 1-800-36-FLUKE (1-800-363-5853) • ヨーロッパ: +31-40-2675-200 • 日本: +81-3-6714-3114 • シンガポール: +65-6799-5566 • 中国: +86-400-810-3435 • ブラジル: +55-11-3759-7600 • その他の国: + 1-425-446-6110 製品情報と 新のマニュアルの追補については、フルーク・キャリブレーション の Web サイト www.flukecal.com をご参照ください。 製品の登録は、http://flukecal.com/register-product で行えます。 1
Page8

安全に関する情報

9190A スタート・ガイド 安全に関する情報 「警告」は使用者に危険を及ぼすような条件や手順であることを示します。「注 意」は、本器や被校正器に損傷を与える可能性がある条件や手順であることを示 します。  警告 感電、火災、人身への傷害を防ぐため、次の注意事項を遵守してく ださい: • 本製品を使用する前に、安全に関する情報をすべてお読みくだ さい。 • 本製品は指定された方法で使用してください。指定外の方法で 使用した場合、製品の安全性に問題が生じることがあります。 • この製品は室内でのみ使用してください。 • 爆発性のガスまたは蒸気の周辺、結露のある環境、または湿気 の多い場所で本器を使用しないでください。 • 本製品が損傷している場合は電源を切り、使用を中止してくだ さい。 • 使用する国の電圧とプラグ構成、および本製品の定格に適合し た主電源コードとコネクタのみを使用してください。 • 主電源コードの絶縁体が損傷していたり、絶縁体に磨耗の兆候 が見られる場合は、主電源コードを交換してください。 • 主電源コードの接地導体を保護接地端子に確実に接続してくだ さい。保護接地端子に接続しないと、生命に関わる電圧がシャ ーシに生じる可能性があります。 • 主電源コードの抜き差しが妨げられるような場所に本製品を設 置しないでください。 • プローブやインサートを抜き差しする場合は注意してくださ い。熱くなっている可能性があります。 • AC 30 V rms、AC 42 V ピーク、または DC 60 V を超える電圧 には触れないでください。 • 端子間、および各端子とアースとの間に、定格を超える電圧を 加えないでください。 • 本製品のウエルのアクセス面に触れないでください。 • ブロック温度が 100 °C を超えているときに本製品の電源を切ら ないでください。SETPOINT を 100 °C 未満に設定し、温度が 下がってから本製品の電源を切るようにしてください。 • 測定に適した端子、機能および範囲を使用してください。 2
Page9

Ultra-Cool Drywell 安全に関する情報 • 損傷しているテスト・リードは使用しないでください。テス ト・リードの絶縁が損傷していたり、金属が露出していたり、 磨耗したりしていないか確認してください。テスト・リードの 導通状態を確認してください。 • テスト・リードが電流端子に接続されているときは、プローブ を電圧源に接触させないでください。 • プローブの保護ガードより前に指を出さないでください。 • 本製品、プローブ、アクセサリーのうち定格が も低い部品の 測定カテゴリー (CAT) 定格を超えないようにしてください。 本マニュアルおよび校正器で使用されている記号の一覧については、表 1 を参 照してください。 表 1。記号 記号 説明 記号 説明  EU指令準拠  関連する北米の安全規格に準拠。  危険。重要な情報。マニュアルを参  関連するオーストラリア EMC 指令 照。 に準拠  接地  危険な電圧 本製品はWEEE指令 (2002/96/EC) のマーキング要件に適合しています。この記号が 貼付されている電気製品/電子製品は国内の家庭ごみとして廃棄できないことを意味  しています。製品カテゴリー: WEEE 指令の付録 I に明記されている機器の種類に従 い、本製品はカテゴリー 9「監視・制御機器」製品に分類されます。この製品は、分 別されていない一般廃棄物として処分しないでください。リサイクルの情報について は、フルークの Web サイトをご覧ください。 3
Page10

校正器の機能

9190A スタート・ガイド 校正器の機能 表 2 に、本校正器の正面にあるパネルとその説明を示します。 表 2. 正面パネル 9190A モデル 9190A-P モデル 9190A 9190A 1 1 2 3 3 gzs046.eps gzs001.eps 項目 名称 機能 制御パネルとディスプレイ。5 ページを参照してくださ  ディスプレイと制御パネル い。 外部センサーやプローブの接続に使用する入力パネル。こ -P オプション・パネル (入力パネ  のパネルは「-P」モデルにのみあります。6 ページを参照 ル) してください。 電源およびリモート・インターフ 電源モジュールおよびリモート・インターフェースのパネ  ェース・パネル ル。7 ページを参照してください。 4
Page11

ディスプレイと制御パネル

Ultra-Cool Drywell 校正器の機能 ディスプレイと制御パネル 表 3 に、制御パネルの各ボタンの機能を示します。 表 3.ディスプレイと制御パネル 4 5 1 2 9190A 9 3 8 7 6 gzs002.eps 項目 名称 機能 ブロックの温度、測定値、ステータス情報、動作パラメーター、ソフトキー機 能が表示されます。ディスプレイのコントラストは調整できます。コントラス  ディスプレイ トを調整するには、メイン画面が表示されているときに ▲ を押すとコントラ ストが上がり、▼ を押すと下がります。 ◄► メニュー選択のナビゲーション、数の増減、メニューの上下スクロールに使用  矢印キー ▲▼ します。 Enter (入力) キー  メニューを選択したり、新しい値を設定したりします。  SET Point (セットポイ  加熱または冷却目標となる SETPOINT 温度を設定します。 ント) キー 表示される温度単位を °C と °F で切り替えます。このキーはメイン画面 が表示されているときのみ有効になります。  °C/°F キー  注記 このキーは、一部の国や地域では無効になっていま す。 Menu (メニュー) キー  メイン・メニューを開きます。   Exit (終了) キー すべての変更をキャンセルし、前のメニューに戻ります。 ソフトキー ディスプレイ上のメニューを選択します。ソフトキーの機能は、ボタンのすぐ   上のディスプレイ上に表示されます。 視覚的なセーフティ・インジケーターで、ブロック温度が安全ではない場合 に点灯し、安全な場合に消灯します。ブロック温度が安全ではなく、校正器 の電源がオフになっているか主電源のコードが外されている場合は、ブロッ ブロック温度インジケ ク温度が安全な温度に下がるまでこのインジケーターが点滅します。このイ ーター ンジケーターが消灯するまで、インサートを移動したり取り外したりしない  でください。   警告 製品の安全な作動とメンテナンスのため、ブロック温度インジケーター の点灯中はインサートを取り外さないでください。 5
Page12

-P オプション・パネル (入力パネル)

9190A スタート・ガイド -P オプション・パネル (入力パネル) 表 4 に、-P オプション・パネルのコネクターおよびポートについての説明を示 します。プロセス・バージョンの-P オプション・パネルは、入力パネルとも呼 ばれます。 表 4.-P オプション・パネル (入力パネル) 2 4 3 1 5 gzs003.eps 項目 名称 機能 基準温度計入力端子 基準温度計機能で使用する基準白金抵抗温度計を校正器に接続します。  (REF PRT) 詳細については、『9190A Operator Manual』を参照してください。 4-20 mA トランスミッターを本校正器に接続します。4-20 mA コネクタ  4-20 mA コネクター ーから低電圧 (24 V) を供給し、トランスミッターに電源を供給しま す。 4 線 PRT/RTD コネク 校正したい白金抵抗温度計または測温抵抗体を4 線、3 線、および 2 線  ター 式で接続し、その読み取りを行います。 熱電対 (TC) コネクタ 超小型熱電対 (TC) コネクターを接続します。  ー  ヒューズ 4-20 mA 回路用のヒューズです。 6
Page13

電源およびリモート・インターフェース・パネル

Ultra-Cool Drywell 校正器の機能 電源およびリモート・インターフェース・パネル 表 5 に、電源およびリモート・インターフェース・パネルのコネクターおよび ポートの説明を示します。 表 5.電源およびリモート・インターフェース・パネル 3 1 2 4 5 gzs004.eps 項目 名称 機能 主電源コードの差込口です。使用する電圧範囲や地域に適した  主電源コードのコンセント AC 主電源を使用してください。  電源スイッチ 本校正器の電源のオン (I) 、オフ (O) を切り替えます。 9 ピン超小型 測定値の送信および本校正器のリモート制御に使用します。  シリアル・コネクター (RS-232)  USB シリアル・コネクター 測定値の送信および本校正器のリモート制御に使用します。  ヒューズ 本製品のヒューズです。 7
Page14

メイン画面

9190A スタート・ガイド メイン画面 本校正器の電源をオンにすると、初期化とセルフチェックが行われた後、スター トアップ画面にモデル番号とファームウェアのバージョン情報が表示されます。 セルフチェックでエラーが見つかると、スタートアップ画面に表示されます。ス タートアップ画面にエラーが表示されたら、フルーク・キャリブレーションまで ご連絡ください。 起動時の初期化が完了すると、ディスプレイからスタートアップ画面が消えてメ イン画面が表示されます。表 6 に、メイン画面のインジケーターとその説明を 示します。 表 6.メイン画面 1 -80.01 °C 5 2 6 3 4 hee005.eps 項目 名称 機能  ブロック温度 内蔵温度ブロックの温度です。 目標とされるSETPOINT 温度です。設定された温度値のことを  SETPOINT 温度 「SETPOINT」と呼びます。本校正器は、SETPOINT 値をターゲットに 加熱、冷却を行います。 [-P のみ] 基準白金抵抗温度計がセットされている時に、 新の測定値を表示しま  基準温度 す。 セットされているプローブの 新の出力測定値が表示されます。表示さ UUT (被校正器) 出力  [-P のみ] れる値は、[Input Setup Menu (入力セットアップ・メニュー)] で選択され た出力タイプによって異なります。 本校正器の現在のモードを示します。モードは、OFF (オフ)、COOL (冷  加熱/冷却ステータス 却)、HEAT (加熱)、CUTOUT (カットアウト) です。詳細については 9190A Operators Manual 』を参照してください。 安定度インジケータ ブロック温度が安定し、安定度が仕様範囲内であることを視覚的に示し  ー ます。詳細については9190A Operators Manual 』を参照してください。 8
Page15

本校正器のセットアップ、開梱と検査、設置

Ultra-Cool Drywell 本校正器のセットアップ 本校正器のセットアップ 開梱と検査 装置の梱包を慎重にあけて、輸送中に発生したと思われる損傷がないかどうかを 確認してください。損傷があった場合は、直ちにフルーク・キャリブレーション と運送会社にご連絡ください。表 7 に、本校正器に同梱されている備品および アクセサリーの一覧を示します。表 7 に挙げられている備品およびアクセサリ ーが全て同梱されていることを確認してください。 表 7.部品とアクセサリー 名称 数量 9190-INSX インサート (X = A、B、C、D、E、または F) 1 約2 m の主電源コード 1 USB ケーブル 1 スタート・マニュアル 1 マニュアルおよびリモート・インターフェースのドライバー・ファイル 1 が収録されたプロダクトCD 9930 Interface-it 校正ソフトウェアおよびユーザーズ・ガイド 1 校正レポートおよび校正ラベル 1 ウエル用断熱キャップ 1 インサート取り出しツール 1 クランプオン・フェライト (-P モデルのみ) 4 6 ピン DIN コネクター (-P モデルのみ) 1 テスト・リード・キット (-P モデルのみ) 1 設置 本校正器を清潔な平面に設置します。本校正器から 15 センチ以内に物を置かな いでください。 高の結果が得られるようにするため、本校正器の設置場所には 室温の変化が 小限の部屋を選んでください。  警告 感電、火災、人身への傷害を防ぐため、次の注意事項を遵守してく ださい。 • 縦置き以外の向きでは使用しないでください。本製品を横置き で使用すると火災が発生するおそれがあります。 • 本製品の温度が 50 °C を超えているときに、インサートを取り 外さないでください。 • 可燃性の物質の近くで操作しないでください。 • ウエルのアクセス面に触れないでください。 • 温度が 100 °C を超えているときに本製品の電源を切らないで ください。SETPOINT 温度を 100 °C 未満に設定して冷却して ください。 9
Page16

主電源の接続、本製品の電源投入、言語の変更、ディスプレイのコントラストの設定、トグル・キーによるビープ音のオンまたはオフ

9190A スタート・ガイド  注意 製品の安全な動作とメンテナンスのため、次の事項を厳守してくださ い。 • 次に挙げる場合には、本製品の電源を入れて 2 時間乾燥させてから使用 を開始してください。 o 運搬後 o 湿気の多い環境での保管後 o 後に電源を入れてから 11 日以上経っている 本製品がぬれていたり、湿気の多い環境に置かれていたりした場合 は、必要な手段を講じて湿気を取りのぞいてから電源をオンにして ください。 • 本製品は必ず水平で安定した平面の上で使用してください。 • 本製品を 50 °C を超える温度の場所に保管しないでください。本 製品には冷却システムが搭載されており、高圧ガスが含まれていま す。 • 本製品を上下逆にしないでください。インサートが抜け落ちます。 • 冷却系の損傷を防ぐため、本製品を作動中に横置きにしたり上下逆 にしたりしないでください。 主電源の接続 本製品を、2 メートルの主電源コードを使用して、定格電流が少なくとも 15 A の AC 120 V または AC 230 V のコンセントに接続します。 本製品の電源投入 1. 本校正器の正面パネルにある電源スイッチの「I」側を押します。 2. 本製品の起動中にスタートアップ画面にエラーが表示されないかどうかを確 認します。エラーが表示された場合は、フルーク・キャリブレーションまで ご連絡ください。 言語の変更 表示言語を変更するには: 1.  を押します。 2.  を押します。 3.  を押します。 4.  を押します。 5.  または  を押して、言語をハイライト表示します。 6.  を押して、言語を設定します。 注記 間違って別の言語を設定した場合は、ソフトキー  と  を同 時に押すと、言語が一時的に英語に切り替わります。 ディスプレイのコントラストの設定 ディスプレイにメイン画面が表示されている状態で、 を押すとディスプレイ のコントラストが上がり、 を押すと下がります。 トグル・キーによるビープ音のオンまたはオフ ディスプレイにメイン画面が表示されている状態で、 と  を同時に押 すと、キー押しのビープ音が有効または無効になります。 10
Page17

セキュリティとパスワード

Ultra-Cool Drywell 本校正器のセットアップ セキュリティとパスワード 本校正器にはアクセス・セキュリティに 2 つのユーザーレベル (低と高) があ り、望ましくない変更を防ぐことができます (表 8 を参照)。本校正器は工場出 荷時にセキュリティ・レベル高に設定されており、デフォルトのパスワードは 「1234」です。 パスワードが分からなくても、情報の閲覧はできます。パスワードなしで情報を 表示するには、 を 2 回押すか、パスワード入力が求められたときに  を押します。情報が画面に表示されますが、変更はできません。 注記 本校正器にはパスワードのリセット機能はありません。パスワード が分からなくなった場合は、フルーク・キャリブレーションまでご 連絡ください。 表 8.セキュリティ・レベル セキュリティ・ 内容 レベル 低 特定の計測情報および校正情報の設定を保護します。 すべての動作パラメーターを保護します。ユーザーの選択範囲を 小限に抑えること 高 で、一定した条件下で同じ校正を繰り返し実行することができるようにすることなど を目的とした機能です。 パスワードを変更するには: 1.  を押します。 2.  を押します。 3.  を押します。 4. 現在の 4 桁のパスワードを入力して、パスワード画面を開きます (デフォル トの工場出荷時パスワードは 1234)。 5.  と  を押すと数字が1桁ハイライト表示されます。その桁の値を増やすに は  を押し、減らすには  を押します。 6.  を押してパスワードを保存します。 セキュリティ・レベルを変更するには: 1.  を押します。 2.  を押します。 3.  を押します。 4. 現在の 4 桁のパスワードを入力して、パスワード画面を開きます (デフォル トの工場出荷時パスワードは 1234)。 5.  と  を押して、[HIGH (高)] または [LOW (低)] をハイライト表示させま す。 6.  を押して設定を保存します。 11
Page18

仕様、基本ユニットの仕様

9190A スタート・ガイド 仕様 基本ユニットの仕様 温度範囲 (23 °C において) ................................... –95 °C ~ 140 °C 表示確度 .................................................................. ±0.2 °C フルレンジ [3] 外部基準を使用した場合の確度 ......................... ±0.05 °C フルレンジ 安定度 ..................................................................... ±0.015 °C フルレンジ 軸方向均一度 (40 mm において) ............................ ±0.05 °C フルレンジ 放射方向均一度 ....................................................... ±0.01 °C フルレンジ 負荷効果 (6.35 mm 基準 プローブと 6.35 mm プローブ 3 本挿入時) ........ ±0.006 °C フルレンジ (ディスプレイへの影響、 6.35 mm プローブ挿入時) .................................. –95 °C で ±0.25 °C 140 で ± 0.10 動作条件 .................................................................. 0 °C ~ 35 °C、0 % ~ 90 % RH (結露なし)、高度 2000 m 未満 環境条件 (温度範囲を除くすべての 仕様に対して) ......................................................... 13 °C ~ 33 °C 浸没度 (ウエルの深さ) ............................................ 160 mm ウエル直径 .............................................................. 30 mm [1] 加熱時間 ............................................................. –95 °C から 140 °C まで: 40 分 [1] 冷却時間 ............................................................. 23 °C から –90 °C まで: 80 分 23 °C から –95 °C まで: 90 分 140 °C から 23 °C まで: 60 分 [2] 安定化時間 ......................................................... 15 分 分解能 ..................................................................... 0.01 ° ディスプレイ .......................................................... LCD、°C または °F を選択可能 寸法 (高さ x 幅 x 奥行き) ........................................ 480 mm x 205 mm x 380 mm 重量 ......................................................................... 16 kg 電源要件 .................................................................. 100 V ~ 115 V (±10 %) 50/60 Hz、575 W 200 V ~ 230 V (±10 %) 50/60 Hz、575 W システム・ヒューズ定格 ........................................ 115 V: 6.3 A T 250 V 230 V: 3.15 A T 250 V 4-20 mA ヒューズ (-P モデルのみ) ........................ 50 mA F 250 V コンピューター・インターフェース ...................... RS-232、USB シリアル、および 9930 Interface-it 温度校正ソフトウ ェアが付属 安全性 ..................................................................... IEC 61010-1、設置カテゴリー II、汚染度 2 電磁環境 .................................................................. IEC 61326-1: Basic 冷媒 R32 (ジフルオロメタン) ..................................... < 20 g、ASHRAE Safety Group A2L R704 (ヘリウム) ................................................. < 20 g、ASHRAE Safety Group A1 12
Page19

-P モデルの仕様

Ultra-Cool Drywell 仕様 -P モデルの仕様 内蔵基準温度計表示器 [3] 確度 (4 線基準プローブ) ......................................... –95 °C で ±0.010 °C -25 °C で ± 0.013 °C 0 °C で ± 0.015 °C 50 °C で ± 0.020 °C 140 で ± 0.025 °C 基準温度計抵抗範囲 .................................................... 0 Ω ~ 400 Ω [4] 基準温度計抵抗確度 ................................................ 0 Ω ~ 42 Ω: ±0.0025 Ω 42 Ω ~ 400 Ω: 読み値の ±60 ppm 基準温度計特性 ............................................................ ITS-90、CVD、IEC-751、抵抗 基準温度計接続方式 .................................................... 4 線 基準プローブ接続 ........................................................ INFO-CON テクノロジー使用の 6 ピン Din 内蔵測温抵抗体表示器確度 .......................................... NI-120: 0 °C で ±0.015 °C PT-100 (385): 0 °C で ±0.02 °C PT-100 (3926): 0 °C で ±0.02 °C PT-100 (JIS): 0 °C で ±0.02 °C 測温抵抗体抵抗範囲 .................................................... 0 Ω ~ 400 Ω [4] 抵抗確度 .................................................................. 0 Ω ~ 25 Ω: ±0.002 Ω 25 Ω ~ 400 Ω: 読み値の ±80 ppm 測温抵抗体特性 ............................................................ PT-100 (385)、(JIS)、(3926)、NI-120、抵抗 測温抵抗体接続方式 .................................................... ジャンパー付き 2 線、3 線、4 線式測温抵抗体のみ 測温抵抗体接続 ............................................................ 4 端子入力 内蔵熱電対温度計 [5] 表示器確度 .............................................................. タイプ J: 140 °C で ±0.70 °C タイプ K: 140 °C で ±0.75 °C タイプ T: 140 °C で ±0.60 °C タイプ E: 140 °C で ±0.60 °C タイプ R: 140 °C で ±1.60 °C タイプ S: 140 °C で ±1.60 °C タイプ M: 140 °C で ±0.65 °C タイプ L: 140 °C で ±0.65 °C タイプ U: 140 °C で ±0.70 °C タイプ N: 140 °C で ±0.75 °C タイプ C: 140 °C で ±1.00 °C 熱電対ミリボルト・レンジ .......................................... -10 mV ~ 75 mV 電圧確度 ...................................................................... 読み値の 0.025 % + 0.01 mV 内部冷接点 補償確度 ...................................................................... ±0.35 °C (環境温度 13 °C ~ 33 °C) 熱電対接続 ................................................................... 小型コネクター (ASTM E1684) 内蔵 mA 表示器確度 .................................................... 読み出しの 0.02 % + 0.002 mA mA レンジ ................................................................... 校正 4 ~ 22 mA、仕様 4 ~ 24 mA mA 接続 ....................................................................... 2 端子入力 ループ電源機能 ............................................................ 24 VDC ループ電源 内蔵電子温度係数 (0 °C ~ 13 °C、33 °C ~ 50 °C) ......................... 範囲の ±0.005 %/°C 注記: [1] – 環境温度 23 °C におけるものです。 [2] – SETPOINT に達してからユニットが安定性仕様の範囲内に入るまでの時間です。 [3] – 温度範囲は、表示器に接続された基準プローブにより制限されます。内蔵基準温度計確度にセンサー・プローブの確度は含まれてい ません。プローブの不確かさやプローブの特性誤差も含まれていません。 [4] – 測定の確度は動作範囲内の場合に適用され、4 線式の白金抵抗温度計を前提としています。3 線式の測温抵抗体の場合は、測定確度 に 0.05 Ω とリード線抵抗間の差異の予想 大値を加算してください。 [5] – 熱電対表示器は周波数 500 MHz ~ 700 MHz の電磁場の影響を受けます。 13
Page20

9190A スタート・ガイド 14