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ディープラーニング採用事例:積水ハウス株式会社

ホワイトペーパー

VisionPro ViDi ディープラーニング画像処理ソフトウェアで陶版外壁の生産工程内における外観検査自動化を実現

ハウスメーカーの積水ハウス株式会社は、静岡工場と東北工場で陶版外壁ベルバーンの製造を行っています。最終検査において、原板の外観不良から起こる不良や焼き上がりの色ムラによる不良をはじくと、良品が必要枚数に満たなくなる恐れがあります。最終検査時に必要な枚数を確実に確保するため、過去の歩留まり率を参考に原板の生産計画を立てねばならない状況でした。その結果、在庫の増加を招くことになり、一部は不動在庫となっていました。そこでVisionPro ViDi ディープラーニング画像処理ソフトウェア、ラインスキャンカメラとLED照明を導入、原板生産工程内で外観検査を自動化し、全数チェックすることで、生産工程中の品質を正確に把握、余剰生産を減らし在庫の削減及びコスト削減、陶版外壁ベルバーンの安定供給に成功しました。

このカタログについて

ドキュメント名 ディープラーニング採用事例:積水ハウス株式会社
ドキュメント種別 ホワイトペーパー
ファイルサイズ 2.5Mb
登録カテゴリ
取り扱い企業 コグネックス株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧)

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このカタログの内容

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CUSTOMER SUCCESS STORY VisionPro ViDi ディープラーニング画像処理ソフトウェアで 陶版外壁の生産工程内における外観検査自動化を実現 積水ハウス株式会社 陶版外壁「ベルバーン」 高級外壁材として使われる陶版外壁ベルバーンは焼き 物で、生産工程に陶芸の手法が取り入れられています。 陶芸同様、材料となる粘土などを成形する原板の成形過 程で、外観に小さな凹凸や線状の跡などができることがあ ります。成形過程で不良を除外するには、全数検査が不 陶版外壁「ベルバーン」 可欠ですが、人による目視検査では全数検査は不可能で す。しかし多種多様な欠陥形状をもつ原板の目視検査を、 ルール化して自動化することは困難でした。 ベルバーンを使用したシャーウッド「グラヴィス・ヴィラ」 CUSTOMER SUCCESS STORY : 積水ハウス株式会社 01
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大阪府大阪市を本社とするハウスメーカーの積水ハウ ス株式会社は、静岡工場と東北工場で陶版外壁ベルバー ンの製造を行っています。最終検査において、原板の外 観不良から起こる不良や焼き上がりの色ムラによる不良を はじくと、良品が必要枚数に満たなくなる恐れがあります。 最終検査時に必要な枚数を確実に確保するため、過 去の歩留まり率を参考に原板の生産計画を立てねばなら ない状況でした。その結果、在庫の増加を招くことになり、 一部は不動在庫となっていました。 そこでVisionPro ViDi ディープラーニング画像処理ソ フトウェア、ラインスキャンカメラとLED照明を導入、原板 生産工程内で外観検査を自動化し、全数チェックすること で、生産工程中の品質を正確に把握、余剰生産を減らし 在庫の削減及びコスト削減、陶版外壁ベルバーンの安定 供給に成功しました。 ■検査装置概要 ラインスキャンカメラ LED照明 外観不具合箇所抽出 ラインスキャンカメラ AI 解析 ・不具合箇所の座標値計算 ・ライン制御機器通信 による (約 2秒、2000万画素) ・印字内容決定 ・DB登録 撮影画像取得 ・現在出来高計算 ・見える化 ■ラーニング 目視判定結果の情報を 事前学習 元にAIソフト上で、外観 マーキング 不具合箇所のマーキング 箇所 (塗り潰し作業) CUSTOMER SUCCESS STORY : 積水ハウス株式会社 02
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多種多様な欠陥を少ない 画像データで学習し判別 原板の多種多様な外観不良を、VisionPro ViDi ディー プラーニング画像処理ソフトウェアが、少ない画像枚数で 独自に学習し判別できることがわかり、静岡工場への導入 を決めました。一般的には不具合の学習をさせるには膨大 な画像データが必要になります。ところがVisionPro ViDi 押出乗り移り はわずか数百枚程度で済むのです。成形工程中の焼成 後に、ラインスキャンカメラとLED照明を導入し、この時点 での全数自動外観検査を導入しました。 焼成後にできる膨らみやくぼみ、色の濃淡や線状跡な ど、VisionPro ViDi が不良と判定した箇所をマーキング していきます。VisionPro ViDi はディープラーニングで画 像を解析し学習、毎回異なる不良形状でも認識、検出し ていきます。 生産ラインでリアルタイムに 釉薬塗布前 検出する速い処理スピード 成形工程内で成形中に生じる不具合をリアルタイムに検 出することで、不良品を早い段階で発見することができるよ うになりました。最終検査の前段階で品質管理が以前より 正確に行えるようになったことで、生産計画も正確性が上 がりました。 例えば1枚200センチ×32センチある部材の判別がおよ そ2秒で出てしまいます。生産ラインでこの速さでの外観検 査は、とても人による検査では不可能です。 VisionPro ViDi は重点的に変状箇所を検査するため、 釉薬塗布後 速い処理スピードで判別していくのです。 CUSTOMER SUCCESS STORY : 積水ハウス株式会社 03
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不動在庫削減に成功 導入の結果、予備生産量の0.4%が不動在庫となって いましたが、その40%を削減することに成功、コストの削 減に繋がりました。 最終工程前でのディープラーニングによる目視検査の 自動化により、正確な品質管理が実現できたことは大きな 解決です。これによって歩留まりが向上し生産計画もより AI外観検査 正確に打ち出すことが可能になり、在庫の削減が可能に なったのです。 横展開で更なるコスト削減 静岡工場での成功を受け、東北工場に水平展開を行 いました。ここでは材料となる粘土を押し出した後に外観 検査を導入しました。粘土が乾燥する前に不良が検出され た場合は、材料をリサイクルに回せるので無駄を無くすこと ができます。これにより更なるコスト削減に成功しました。 積載前 安定供給が確実なものに VisionPro ViDi による工程内目視検査の自動化で、リアルタイムに不具合を検知できることは、在庫やコストの 削減を実現させた上で、積水ハウスがモットーに掲げる「1棟毎に部材の製造から顧客の要望に合わせてカスタムメイ ドする、邸別自由設計の家づくり」を支えています。必要な枚数を、必要時に生産できるようにした、VisionPro ViDi での全数外観目視検査の自動化実現は、陶版外壁ベルバーンの生産工程の効率化を生み、陶版外壁バルバーン を安定供給させ、このモットーを支えているのです。 〈製品に関するお問い合わせ〉 infojapan@cognex.com 0120-301-448 9:00~17:30(平日) フリーダイヤル https://www.cognex.com/ja-jp ■東京本社 〒113-6591 東京都文京区本駒込2丁目28番8号 文京グリーンコート23階