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「普通充電」と「急速充電」の違い、充電時間、電費、充電口の規格まで、電気自動車オーナーのギモンを徹底解説。
① EV充電の基本
② 充電設備いろいろ
③ 充電モード
④ 充電シーンと充電器の適性
⑤ 充電スピード
⑥ 電費
⑦ 交流充電と直流充電
⑧ 急速ばかりが充電器ではない
⑨ 充電設備の費用・特性
このカタログについて
| ドキュメント名 | EV充電の「なぜ?」を解決!基礎知識ガイド |
|---|---|
| ドキュメント種別 | 製品カタログ |
| ファイルサイズ | 4.4Mb |
| 取り扱い企業 | 日東工業株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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充電時間はどう計算する?
MODE1~4とは?
よくわかる!
EV充電の基礎知識
EV充電のしくみ
「普通充電」と「急速充電」の違いは?
電費って何?
充電口の違いは?
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①EV充電のしくみ
① EV充電の基本
クルマの充電口は2つ
主要な国内EV・PHVの充電口(メーカーによって充電ポート、インレットなどとも呼びます)は2つ用意されており、小さい
方が普通充電用で、大きい方が急速充電用です。電池容量が小さいPHVや小型EVの一部車種は普通充電用の充電口しか備えて
いない車種もあります。逆にEVバスには急速充電口しか備えていない車両もあります。
海外製EVには一部例外も
海外EVについても、日本で販売する際に日本の充電器で充電ができるように充電口を日本用に換装したり、アダプターが用
意されたりしています。日本でも多く売れているテスラは例外的にオリジナル形状の充電口が1つだけとなっており、この1
つで普通充電と急速充電の両方に対応しています。テスラ専用の充電器を使う場合は、そのまま充電できますが、日本規格の
充電器で充電するにはアダプターを介して充電します。アダプターは普通充電用と急速充電用の2種類があります。逆に言う
と、テスラの充電器はテスラ車専用であり、他のEVには充電することができません。
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② 充電設備いろいろ
大きく分けて「普通充電」と「急速充電」があります
当社では急速充電器およびV2Hの取り扱いはありません。
充電器のコネクターと車両の充電口(ポート)は規格に基づいており、基本的には国内で販売されているクルマは充電可能
です。(テスラなど一部の車種にはアダプターが必要です)
【普通充電】コンセント
車両に付属あるいはオプションで購入する車載充電ケーブルを使って充電します。
ケーブルの片側コネクターをクルマにさし込み、もう片側のプラグをコンセントにさし込んで充電します。コンセントは「EV・
PHEV充電用」という専用のものを使います。車載充電ケーブルは車種ごとに異なる専用品で、別で買うと大体5万円からと高価
です。「車載充電ケーブル」はメーカーによって呼称がまちまちで、「充電器」と呼称しているメーカーもあります。また、付
属ではなく、オプションの場合もあります。
コンセントを使った関連製品
一見充電器のように見えるコンセント盤などもあり
ます。コンセント関連製品には、車載充電ケーブル
を収納して施錠することができるコンセント盤や、
スマートにまとめるアシストパーツもあります。
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【普通充電】充電器
設備に充電ケーブルとコネクターが付いており、それを車両にさし込んで充電します。
車載充電ケーブルは使いません。原則、国内販売されて
いるどのEV・PHVでも充電が可能です。
テスラなど一部車種はコネクターを介して充電します。
よく「〇〇というEVに対応していますか」とご質問を頂
きますが「原則として充電できます」と答えています。
「原則として」と表現しているのは、ごく稀に日本仕様
向けになっていないマイナーな海外製EVや、メーカーが
充電方法を限定している超小型モビリティなどが存在す
るためです。
【急速充電】急速充電器
普通充電器と同じく、設備の方に充電ケーブルとコネクターが付いており、それを車両にさし込んで充電します。
急速充電口を備えたEV・PHVに充電が可能です。(テスラなど一部車種はコネクターを介して充電します)
CHAdeMO(チャデモ)というのは、この急速充電器の規格のことを指します。日本の急速充電器は、テスラ等の特定車種専
用のものを除いて、CHAdeMOのみです。その名の通り、普通に比べて充電スピードが速い充電器です。
当社では急速充電器の取り扱いはありません。
【V2H】V2H(充放電器)
V2HとはVehicle to Homeの略で充電とは逆にクルマのバッテリーから家に電気を供給できるものです。充電も放電もできるた
め、充放電器といいます。CHAdeMO規格のため、充電口は急速用を使いますが、充電スピードは「急速」ではなく、6.0kW
普通充電器と同程度です。
当社ではV2Hの取り扱いはありません。
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③ 充電モード
MODE(モード)という分類があり、設備と制御方式によってMODE1~4があります
普通充電器のことをMODE3(モードスリー)充電器とも呼びます。MODE1は一部の旧車種(初期型i-MiEV等)に限られます。
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④ 充電シーンと充電器の特性
シーンによって適切な充電方法があります
「普通充電器」は充電に時間はかかりますが、急速充電器に比べて設備導入費用の負担が少なく、住宅や事務所や宿泊施
設など長時間駐車する場所での日々の基礎的な充電に適しています。「急速充電器」は、より高い電圧で電流を流すこと
で、一般的に30分程度で約80%まで充電可能となっており、出先での継ぎ足し充電や緊急充電に適しています。「充電シ
ーン」は以下の3つに分類でき、それぞれに適切な充電器を整備することが重要です。
急速充電器は当社では取り扱いしていません。
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⑤ 充電スピード
充電設備の出力が目安になります
出力電力の数値が大きいほど充電スピードは速くなりま
す。一般的なコンセント(200V)と普通充電器の出力は同
じく3.2kW。これは1時間の充電で3.2kWhの電力量を
バッテリーにためることができることを示します。仮に
バッテリー容量40kWhのEV(日産LEAFのスタンダード
モデル相当)をゼロから満充電にするには、
40kWh÷3.2kW=12.5時間
バッテリー容量 ÷ 出力 = 充電に必要な時間
と単純計算で必要時間が計算できます。「満充電に12時間半かかる」というと、そんなに掛かるの?と驚かれますが、1日
40kmの走行分の充電に必要な充電時間はというと、
40km走行に必要な電力量を充電するためにかかる時間目安(電費7km/kWhの場合)
●3.2kW充電で約2時間
●高出力型の6.0kW普通充電器なら約1時間
ただし、2倍速の6.0kW 普通充電を行うには、クルマ側がこれに対応している必要があります。今後、6.0kW充電対応車が増
えていくと思われますので、業務車両の充電や目的地充電用に設置されるなら6.0kWをお勧めします。充電設備はクルマと通
信してクルマ側の要求に応じて適切な出力で充電しますので、クルマが6.0kW充電に対応していなくても大は小を兼ね、
6.0kW充電器で充電は可能です。
⑥ 電費
ガソリン車の燃費に相当するのが「電費」です
毎日通勤で車を使った時の「ガソリン代」と「電気代」の比較です。仮定条件での目安です。
通勤片道20km × 20日(=800km/月= 9600km/年)を使用する場合の比較
※乗用車型EVの多くは1kWhで6~7km程度走れます。これを電費と呼びます。電費の単位には燃費と比較しやすい「km/kWh」が使われる
ことが多いですが、逆数の「Wh/km」も使われます。この場合、7km/kWh=143 Wh/kmとなります。1時間の普通充電(3.2kWh)で約20km走れま
す。6.0kW普通充電では1時間の充電で約40km走ることができます。
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⑦ 交流充電と直流充電
日本では「、普通」と「急速」というように充電スピードの違いに焦点を当てて区別していますが、両者の技術的な大きな違いは
「交流充電と直流充電」です。普通充電では交流を、急速充電では直流を用いて充電しています。
普通充電器は交流の電源を入れて、そのまま交流でクルマに送り込み、車載充電器で直流に変換してからバッテリーに充電して
います。一方、急速充電器は交流を入れて、充電器の中で高電圧の直流に変換してクルマに送り、そのままバッテリーに充電して
います。このことが両者の設備サイズや価格にあらわれており、コンパクトな普通充電器に対して、急速充電器は直流への変換
装置をはじめ様々なインバーター、コンバーターを搭載しているため、装置自体が大きく、高価です。また、普通充電では通常、充
電電流は頻繁には変化しませんが、急速充電ではバッテリーや設備の保護のため、フル出力で充電できる時間は限られ、一般に
は充電率が上がっていけば充電電流を下げる制御がされています。
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⑧ 急速ばかりが充電器ではない
それぞれにメリット・デメリットがあります
EV充電はガソリン給油と比較されることが多く、給油並みのスピードを実現する「超急速充電」が求められがちです。しかしな
がら、ガソリンスタンドに行かなくても、駐車場に止めているときに充電できる「普通充電」にも様々なメリットがあります。
【「 もっと早く!」には大きなコストと負荷がかかる 】
【 普通充電のメリット 】
●設備に大きな費用が掛からない
●停めている長い時間を使って充電電力の平準化や調整ができる
●電力に余裕がある時間帯を選んで充電できる
EV充電は、「普通充電」と「急速充電」の上手な併用がおすすめです。
EV充電の基本的な考えかた
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⑨ 充電設備の費用・特性
費用・メリット・デメリット比較表
※工事費や合計導入費用は一般社団法人次世代自動車振興センター(CEV)の資料を参考にしました。