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水濡れ・ホコリから守る!製品選びで失敗しないための IPコード 基礎知識と性能早見表
電気製品や機械を屋外で使ったり、水しぶきがかかる場所やホコリっぽい工場などで使いたいと思ったことはありませんか?
その製品が「どれだけ水やホコリから守られているか」を示す国際的な基準、それが「IPコード (International Protection Code)」です。
IPコードは、国際電気標準会議(IEC)が定めた規格(IEC 60529)を元に作られており、日本ではJIS規格(JIS C 0920)として採用されています。
このカタログについて
| ドキュメント名 | IP性能の基礎知識 |
|---|---|
| ドキュメント種別 | ホワイトペーパー |
| ファイルサイズ | 7.6Mb |
| 取り扱い企業 | 日東工業株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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IPコードの構成とは?
IPコードの見方は?
IPコードとは?
IP性能の
基礎知識
IP性能の
早見表を公開!
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目次
IPコード一覧
● IP(International Protection)コードとは
IPコードの構成
IPコードとは
IPコードの見方
● 第一特性数字
● 第二特性数字
● 付加特性文字
● 補助文字
IPコードの例
● <例1> IP67
● <例2> IPX3
● <例3> IP3X
● <例4> IP2XD
● <例5> IP00
● <例6> IPXXD
● <例7> IP23S
日東工業株式会社の試験設備のご紹介
● 風雨性能評価
● 防水性能評価
● 防塵性能評価
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IPコード一覧
IPコードの構成
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IPコードとは
IP(International Protection)コードとは
国際的な標準化団体である IEC(International Electrotechnical Commission:国際電気標準会議)の中の規定の一つ、筐
体(エンクロージャ)による保護等級(Degrees of protection provided by enclosures(IP Code)/IEC60529)にて、筐
体内の機械・器具などの対象に対し、人体の接近保護、塵などの外来固形物や液体の侵入保護を等級化しました。
日本では、この IEC60529 を元にして、2003 年に日本産業規格 ( 当時:日本工業規格)(JIS C 0920):「電気機械器
具の外郭による保護等級(IPコード)」が改定されました。
この改定によって、国際電気標準会議にて標準化されている保護等級(IEC 60529)と統一化が図られ、これまで使
用されていたJIS保護等級(日本産業規格で制定)の規定は置き換えられました。ただし、旧JIS規格も IEC規定を
基本に策定されているため、検査手順など細かい点で差異はあるものの大枠では同一のものとされています。
他に筐体内の塵や水などの侵入保護を表すものとして、NEMA(National Electrical Manufacturers Association: 米国)
が制定した規格の一つ、NEMA 250「Enclosure for Electrical Equipment(1000V Maximum)があります。
日本産業規格(JIS C 0920)より IP コードの説明を抜粋すると、「外郭 (※)による、危険な箇所の接近、外来固形
物の侵入、水の浸入に対する保護等級およびそれらの付加的事項などをコード化して表すシステム。」と記載してい
ます。
(※. 外郭とはある種の外部からの影響に対して、内部の電気機器を保護する部分であり、また、あらゆる方向から
の直接接触(人または家畜の充電部への接触)に対して保護するために設けられた部分」と記載されています。)
要約すると、IP コードとは筐体(電気機器を覆うもの)への保護を等級により視覚的に表したものです。この等級
を製品に表記する場合は規定に書かれている試験条件に適合しなければなりません。
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IPコードの見方
IP + 第一特性数字 + 第二特性数字 + 付加特性文字 (オプション) + 補助文字 (オプション)
IP コードは、上記書式で表されます。
第一特性数字は防塵(器具に対する保護の内容 外来固形物の侵入・人体に対する保護の内容、
危険な部分への接近に対する保護等級)、第二特性数字は防水(器具に対する保護の内容水の浸
入に対する保護等級)を表します。
付加特性文字、補助文字は必須ではなくオプションの為、省略が可能です。
それぞれの数字・文字の内容詳細を下記で説明します。
第一特性数字
危険な箇所への接近および外来固形物に対する保護等級を「0~ 6」の 7段階の数字または文字「X」
で示します。外来固形物とは主に塵(ごみ・ほこり)などを指します。
第一特性数字は次の 2つの条件のどちらにも適合する等級を数字で示します。
(1) 電気機械器具の外郭、人体の一部または人が所持する工具などの侵入を防ぐかまたは制限
して、人の危険な箇所への接近に対して保護する。
(2)電気機械器具の外郭、外郭内の電気機器を外来固形物の侵入から保護する。
要するに、第一特性数字では防塵性能と人体に対して保護がどのくらいあるかを数字で表します。
第二特性数字
水の浸入による電気機器への有害な環境に対する外郭の保護等級を「0~ 9」の 10段階の数字ま
たは文字「X」で示します。(9は IEC60529のみ対象)
要するに、水の浸入をどれくらい防ぐことができるかを数字で表します。第二特性数字の試験は
真水(flesh water)を使用して行いますので、溶剤を使用して洗浄を行う場合には保護が不十分に
なる場合がありますので注意が必要です。
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付加特性文字
危険な箇所への接近に対する保護等級を「A、B、C、D」で示します。
第一特性数字の人体の危険な箇所への保護と同じ内容ですが、使用するためには下記 2つの条
件を満たす必要があります。
(1) 危険な箇所の接近に対する保護が第一特性数字で示されている等級より上位の場合。
(2) 危険な箇所の接近に対する保護だけを表示する場合。
補助文字
個別製品規格において、第二特性数字または付加文字の後に補助文字によって補助的な情報を
示すことが可能です。補助文字としては、「H、M、S、W」 がすでに指定されています。
個別製品規格で試験及び適合条件を明確に示していれば、この上記 4つの補助文字以外も使用
可能です。
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IPコードの例
<例1> IP67
第一特性数字「6」は「直径 1.0㎜の近接プローブ(※)の危険な部分に対する接近に対して保
護されている。」、「粉塵の侵入がない。」という 2つのことを示しています。
第二特性数字「7」は「規定の圧力及び時間で外郭を一時的に水中に沈めたとき、有害な影響
を受けない。」ということを示しています。
※近接プローブとは:人体の一部、又は人が保持する工具などを模擬したものです。
<例2> IPX3
第一特性数字「X」は等級の表記が省略されたことを表しています。製品に第一特性数字を表
記する必要がない場合、省略値として「X」を使用します。
この「X」は無保護「0」とは異なり、その特性について表示(数字表記)はしないことを表
しています。数字表記をしないだけであり、なんらかの保護がある可能性もあります。
第二特性数字「3」は「鉛直から両側に 60度までの角度で噴霧した水によっても有害な影響を
受けない。」ということを示しています。
<例3> IP3X
第一特性数字「3」は「直径 2.5㎜の近接プローブ(※1)の危険な部分に対する接近に対して
保護されている。」、「直径 2.5㎜の固形物プローブ (※2)が全く侵入しない。」ということを示
しています。
第ニ特性数字「X」は無保護「0」とは異なり数字表記をしないだけであり、なんらかの保護
がある可能性があります。
※1近接プローブとは:人体の一部、又は人が保持する工具などを模擬したものです。
※2固形物プローブとは:外来固形物 ( 塵など)を模擬したものです。
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IPコードの例
<例4> IP2XD
第一特性数字「2」は「直径 12㎜、長さ 80㎜の関節付きテストフィンガ (※1)の先端と危険
な箇所との間に適正な空間距離が確保されている。」、「直径 12.5mmの球状の固形物プローブ
の全体が侵入しない。」ということを示しています。
第ニ特性数字「X」は無保護「0」とは異なり数字表記をしないだけであり、なんらかの保護
がある可能性があります。
付加特性文字「D」は「直径 1.0㎜の近接プローブ(※2)の危険な部分に対する接近に対して
保護されている。」ことを示しています。
「D」を表記する理由は、第一特性数字の条件である「指での危険な箇所への接近」の指よりも
細い針金(直径 1.0㎜)の接近に対して保護していることを表しています。
※1関節付きテストフィンガとは:人の指を模擬した器具です。
※2近接プローブとは:人体の一部、又は人が保持する工具などを模擬したものです。
<例5> IP00
第一・第二特性数字「0」は、無保護かつ試験を行なっていないことを表しています。
無保護である「0」を表記する理由としては、製品に防塵・防水や危険の保護がないことを注
意喚起したい場合が考えられます。
<例6> IPXXD
第一・第二特性数字「X」は無保護「0」とは異なり数字表記をしないだけであり、なんらか
の保護がある可能性があります。
「XX」は防塵と防水性能を省略していますが、付加特性文字「D」によって、人体の一部又
は人が手に持ったもの(針金 1.0㎜)の危険な箇所への接近による保護があることを表してい
ます。
付加特性文字「D」は「直径 1.0㎜の近接プローブ(※)の危険な部分に対する接近に対して
保護されている。」ことを示しています
※近接プローブとは:人体の一部、又は人が保持する工具などを模擬したものです。
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IPコードの例
<例7> IP23S
第一特性数字「2」は上記の「IP2XD」の「2」と同じです。
第二特性数字「3」は上記の「IPX3」と同じです。
数字「23」は、直径 12.5㎜以上の外来固形物が製品の内部に入らないような設計構造と散水
に対しての保護になります。
補助文字「S」は、回転機のロータなどの可動部分を停止させた状態で、水の浸入による有害
な影響の試験に適合したことを表しています。
※IP コードの説明は「JIS C 0920」を参考に作成しています。
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日東工業株式会社の試験設備のご紹介
当社の菊川ラボラトリは、IEC/JIS 規格に基づく防塵・防水(IP)性能試験について JAB 認定を取得し
ており、確かな評価技術と豊富な試験設備により、お客様に安全・安心な製品を提供しています。
IP 試験に加え、業界初の暴風雨再現設備による風雨性能評価や耐震・短絡試験など、多岐にわたる性能
評価を通じて製品の信頼性を徹底的に追求しています。
耐震性能評価 風雨性能評価 短絡性能評価
地震による揺れを再現し、地震動が製 業界初の暴風雨を模擬できるシミュ 短絡事故時に流れる大電力を模擬し、
品に与える影響を確認する試験です。 レーション設備により、屋外キャビ ブレーカの遮断性能や配電盤の電路へ
ネットの防水性能や風圧に対する影響 の影響を確認する試験です。
を確認する試験です。
防塵性能評価(IP コード) 防水性能評価(IP コード) 日射熱性能評価
IEC60529(JIS C 0920)に規定されて IEC60529(JIS C 0920)に規定されて 太陽光を模擬したランプによって、屋
いるエンクロージャ(外郭)の防塵性 いるエンクロージャ(外郭)の防水性 外日射環境を再現し、熱的な影響を確
を確認する試験です。 を確認する試験です。 認する試験です。
環境性能評価 EMC性能評価 その他性能評価
使用環境が製品に与える影響を確認す 外部からの電磁波、静電気、伝導ノイ 電気性能評価、機械試験評価、輸送環
る試験です。 ズによる製品への影響評価、製品から 境評価など各種性能を確認する試験で
の不要な電磁波漏えいの影響を確認す す。
る試験です。
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