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ベアリングカタログ2022 イグリデュールガイド P19-P75

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ドキュメント名 ベアリングカタログ2022 イグリデュールガイド P19-P75
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このカタログの内容

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iglidur... ポリマー製すべり軸受 ... ... ...plastics
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採用事例: イグリデュール 技術改良... コスト削減 「寿命を延ばしてコストを下げる」はイグスの長年のモットーです。これはすなわち、コストを下げ、寿命を延ばしつつメンテナンス削減と 技術改良を実現する革新的な樹脂製品を製造し、豊富な在庫から即納する体制を整えることです。様々なアプリケーションにイグリデ ュールが採用されており、これは様々な箇所で使用できることを示しています。 無影灯 洗瓶機ベルトコンベア モーター駆動の旋回LEDウィングをイグリデュールJVFMベアリング 苛性ソーダ2~3%、温度+80℃の最も困難な条件でもイグリデ ジェットコースター メンテナンスフリー。圧入や軸のチェックおよび潤滑油の注入も不 によって調整しています。無潤滑でメンテナンスフリー。 ュールを使用することで、ボトル洗浄機の駆動力を低減。 テーマパークSix Flagsでは、イグリデュールZすべり軸受により 要です。重量を軽減しました。 (Trumpf iLED Medical Systems社) (Krones社) 大幅なコストダウンに成功しました。シーズン中も完全に (テーマパーク Six Flags ) 乾草拡散機 工具交換装置 回転式のアームを持つ特殊な形状の収集機ですが、イグリデュ 標準的な金属製転がり軸受を比較して、大きなコストダウンとな ールGを採用することにより、加工費の大幅な削減につながりま りました。高い耐摩耗性もイグリデュールの特徴となっています。 した。イグリデュールGは耐摩耗性に優れ、もちろんメンテナンス (Deckel Maho Seebach社) 不要です。 (Fella Werke社) 車軸用軸受 袋状樹脂の成型、充填および密封を行う装置 農業用車両では、車軸ベアリングの局部荷重が非常に重要な決 充 填 包 装 機 の 接 続 ア ー ム 部 分 の 連 続 使 用 耐 熱 温 度 定要因となります。イグリデュールGすべり軸受はこのニーズを満た は、+160℃以上になります。イグリデュールZは高温に対する しており、高い耐摩耗性、リーズナブルな価格、非腐食性、優れ 耐性があり耐摩耗性も兼ね備えています。 た耐汚性という特性も備わっています。 (Affeldt Verpackungsmaschinen社) (Zunhammer GmbH Gülletechnik社) 20 その他の使用事例 www.igus.co.jp/iglidur-applications 21
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イグリデュール | 材質一覧 イグリデュール - トライボポリマー: 汎用品 汎用的な用途向け ベストセラー 汎用的な新定番品: 優れた減振性、 量産品向け: 低コストな屋外向け汎用品: 中程度の温度環境向け: 汎用品: ISO2795準拠: 揺動、回転機構向け: イグリデュール イグリデュールK イグリデュール G イグリデュール G1 イグリデュール M250 イグリデュール P210 イグリデュール P230 P. 131 P. 141 P. 81 P. 97 P. 107 P. 117 P. 125 イグリデュール: 高耐久 New 量産品向け低コスト材質 長寿命材質 汎用性の高い長寿命タイプ 30Mpa以下で高耐久のロン 回転時でも揺動時でも優れた 長寿命の材質に新しく黒色が 高温環境でも高い寸法安定性 樹脂製軸に最適: イグリデュール GLW イグリデュール J グセラー: 耐摩耗性: 登場 イグリデュール J350 イグリデュール J260 P. 149 P. 159 イグリデュール W300 イグリデュール J3 イグリデュール J3B P. 199 P. 207 P. 171 P. 183 P. 191 イグリデュール: 高耐久 New +180°Cまでの耐熱性と 高速回転向け: 高高速回転向け: 超高速回転向け: 低コスト: シリコン使用の アルミ製軸に最適: 揺動運動に最適: 長寿命: イグリデュール L250 イグリデュール L350 イグリデュール L500 低コスト材質: イグリデュール J200 イグリデュール E7 イグリデュール W360 P. 223 P. 231 P. 239 イグリデュール R イグリデュール D P. 261 P. 267 P. 215 P. 247 P. 255 イグリデュール: 高温環境向け 高温環境向け材質 優れた耐薬品性、高温環境 厳しい使用条件下でも高耐 +250 °Cまでの高温環境 軟質軸材用 オートクレーブ向け: 高温の液体向け: 対応: 久: 向け: 高温環境向け: イグリデュール HSD350 イグリデュール UW500 イグリデュール X イグリデュール Z イグリデュール X6 イグリデュール V400 P. 315 P. 323 P. 279 P. 289 P. 299 P. 307 イグリデュール: 優れた耐薬品性 耐薬品性に優れた 材質 すぐれた耐薬品性 水中用途で長寿命: 優れた耐薬品性 高温環境で長寿命: 耐熱性および耐薬品性の高い 長寿命: イグリデュール H370 高温環境向けの定番品: イグリデュール C500 低コストタイプ: イグリデュール H1 P. 341 イグリデュール H P. 359 イグリデュール H2 P. 333 P. 351 P. 367 22 23
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イグリデュール | 材質一覧 イグリデュール: 食品接触用途 食品接触用途向け 材質 食品業界向けの汎用品: 食品接触向け、高温環境でも長寿 優れた耐熱性と耐薬品性 食品接触向けオールラウンダ 食品用途 高い耐薬品性、+90°Cまで 飲料水との接触向け: イグリデュール A181 命: イグリデュール A350 : イグリデュール A500 ー: 低速向き: 対応: イグリデュール A160 イグリデュール UW160 P. 377 P. 385 P. 393 イグリデュール A180 イグリデュール A200 P. 419 P. 427 P. 401 P. 409 イグリデュール: 高荷重向け New タバコ産業向け: 高荷重向け 超高荷重用: 費用対効果に優れる高荷重向 高荷重用: 高荷重下の 超高荷重条件向け、静荷重 イグリデュール T220 イグリデュール Q2 けすべり軸受: 軟質軸向け: 200 MPaまで 動荷重140 P. 435 P. 445 イグリデュール Q2E イグリデュール Q イグリデュール Q290 MPaまで: イグリデュールTX1 P. 453 P. 459 P. 467 P. 473 イグリデュール: 特殊用途 New 材質 特殊 用途向け 導電性: ESD対策 自動車産業向け 水中使用対応 長期的に直射日光にさらされ バイオポリマー製: UL94 Vo等級、汎用タイプ: 汎用タイプ: 標準タイプ: 高速回転タイプ: る場合: イグリデュール G V0 イグリデュール F イグリデュール F2 イグリデュール H4 イグリデュール UW イグリデュール J UV イグリデュール N54 P. 533 P. 485 P. 493 P. 501 P. 509 P. 517 P. 525 イグリデュール: 特殊用途 P. 557 汎用的で低価格: 抗菌仕様: 欧州防火規格DIN EN 高弾性(特注用材質): PTFEフリー イグリデュール J2 イグリデュール AB 45545 HL3、R22/R23に シリコンフリー: P. 541 P. 549 適合: イグリデュール B イグリデュール C イグリデュール RW370 P. 565 P. 571 24 25
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イグリデュール | 選定ガイド イグリデュール G G1 M250 P210 P230 P K GLW J W300 J3 J3B J350 J260 W360 L250 L350 L500 R D はめあい公差 E10 E10 D11 E10 E10 E10 E10 E10 E10 E10 E10 E10 F10 E10 E10 E10 F10 F10 E10 E10 テクニカルデータ +23℃での耐摩耗性 +90 °Cでの耐摩耗性 +150℃での耐摩耗性 低い摩擦係数 湿潤環境での摩耗率 水中での摩耗率 耐薬品性 耐局部荷重性 耐衝撃荷重性 耐汚性 高荷重条件での使用 (> 60 MPa) 導電性 対応規格 寸法規格 ISO3547 ISO3547 ISO2795 ISO3547 ISO3547 ISO3547 ISO3547 ISO3547 ISO3547 ISO3547 ISO3547 ISO3547 ISO3547 ISO3547 ISO3547 ISO3547 ISO3547 ISO3547 ISO3547 FDA準拠 EU 10/2011への対応 UL-94クラス HB HB V-2 HB HB HB HB HB HB HB HB HB V-0 V-2 HB HB V-0 V-0 HB HB 金型試験 DIN EN ISO 846 フォギング試験 DIN 75201-B 対応形状 スリーブ型 フランジ型 スラストワッシャー型 丸棒 板材 チューブ材 丸棒加工の特殊形状品 トライボテープ P. 81 97 107 117 125 131 141 149 159 171 183 191 199 207 215 223 231 239 247 255 26 オ ンラインツール、詳しい情報は www.igus.co.jp/iglidur 3D-CAD データ、価格、納期の情報は www.igus.co.jp/iglidur 27
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イグリデュール | 選定ガイド イグリデュール J200 E7 X Z X6 V400 HSD350 UW500 H1 H370 H C500 H2 A181 A350 A500 A180 A200 A160 はめあい公差 E10 E10 F10 F10 F10 F10 F10 F10 F10 F10 F10 F10 F10 E10 F10 F10 E10 D11 E10 テクニカルデータ +23℃での耐摩耗性 +90 °Cでの耐摩耗性 +150℃での耐摩耗性 低い摩擦係数 湿潤環境での摩耗率 水中での摩耗率 w 耐薬品性 耐局部荷重性 耐衝撃荷重性 耐汚性 高荷重条件での使用 (> 60 MPa) 導電性 対応規格 寸法規格 ISO3547 ISO3547 ISO3547 ISO3547 ISO3547 ISO3547 ISO3547 ISO3547 ISO3547 ISO3547 ISO3547 ISO3547 ISO3547 ISO3547 ISO3547 ISO2795 ISO3547 FDA準拠 EU 10/2011への対応 UL-94クラス HB HB V-0 V-0 V-0 V-0 V-0 V-0 V-0 V-0 V-0 V-0 V-0 HB V-0 V-1 HB V-2 HB 金型試験 DIN EN ISO 846 フォギング試験 DIN 75201-B 対応形状 スリーブ型 フランジ型 スラストワッシャー型 丸棒 板材 チューブ材 丸棒加工の特殊形状品 トライボテープ P. 261 267 279 289 299 307 315 323 333 341 351 359 367 377 385 393 401 409 419 28 オ ンラインツール、詳しい情報は www.igus.co.jp/iglidur 3D-CAD データ、価格、納期の情報は www.igus.co.jp/iglidur 29
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イグリデュール | 選定ガイド イグリデュール UW160 T220 Q2 Q2E Q Q290 F F2 H4 UW J UV N54 G V0 J2 AB RW370 B C はめあい公差 E10 E10 E10 E10 E10 D11 D11 E10 F10 E10 E10 E10 E10 E10 E10 F10 D11 D11 テクニカルデータ +23℃での耐摩耗性 +90 °Cでの耐摩耗性 +150℃での耐摩耗性 低い摩擦係数 湿潤環境での摩耗率 水中での摩耗率 耐薬品性 耐局部荷重性 耐衝撃荷重性 耐汚性 高荷重条件での使用 (> 60 MPa) 導電性 対応規格 寸法規格 ISO3547 ISO3547 ISO3547 ISO3547 ISO3547 ISO3547 ISO3547 ISO3547 ISO3547 ISO3547 ISO3547 ISO3547 ISO3547 ISO3547 ISO3547 FDA準拠 EU 10/2011への対応 UL-94クラス HB HB HB HB HB HB HB HB V-0 HB HB HB V-0 HB HB V-0 HB HB 金型試験 DIN EN ISO 846 フォギング試験 DIN 75201-B 対応形状 スリーブ型 フランジ型 スラストワッシャー型 丸棒 板材 チューブ材 丸棒加工の特殊形状品 トライボテープ P. 427 435 445 453 459 467 485 493 501 509 517 525 533 541 549 557 565 571 30 オ ンラインツール、詳しい情報は www.igus.co.jp/iglidur 3D-CAD データ、価格、納期の情報は www.igus.co.jp/iglidur 31
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イグリデュール | 材質データ イグリデュール 単位 G G1 M250 P210 P230 P K GLW J W300 J3 J3B J350 J260 W360 L250 L350 L500 R D J200 E7 一般的性質 密度 [g/cm3] 1.46 1.58 1.14 1.40 1.57 1.58 1.52 1.36 1.49 1.24 1.42 1.42 1.44 1.35 1.34 1.5 1.54 1.53 1.39 1.4 1.72 1.05 色 最大吸湿率 (+23℃ / 相対湿度 50%) [重量%] 0.7 0.2 1.4 0.3 0.1 0.2 0.1 1.3 0.3 1.3 0.3 0.3 0.3 0.2 0.2 0.7 0.4 0.1 0.2 0.3 0.2 0.1 最大吸湿率 [重量%] 4.0 1.7 7.6 0.5 0.3 0.4 0.6 5.5 1.3 6.5 1.3 1.3 1.6 0.4 1.6 3.9 1.4 0.3 1.1 1.1 0.7 0.1 0.08 –  0.08 –  0.18 –  0.07 –  0.06 –  0.06 –  0.06 –  0.10 –  0.06 –  0.08 –  0.06 –  0.09 –  0.10 –  0.06 –  0.07 –  0.08 –  0.15 –  0.19 –  0.09 –  0.08 –  0.11 –  0.08 –  スチールに対する動摩擦係数 [µ] 0.15 0.15 0.40 0.19 0.21 0.21 0.21 0.24 0.18 0.23 0.20 0.23 0.20 0.20 0.21 0.19 0.20 0.26 0.25 0.26 0.17 0.17 最大pv値 (無潤滑) [MPa · m/s] 0.42 0.60 0.12 0.4 0.30 0.39 0.3 0.3 0.34 0.23 0.5 0.5 0.45 0.35 0.35 0.4 3.0 4.0 0.27 0.27 0.3 0.22 機械的性質 弾性率 [MPa] 7,800 11,486 2,700 2,500 6,532 5,300 3,500 7,700 2,400 3,500 2,700 2,895 2,000 2,200 3,829 1,950 15,882 12,015 1,950 2,000 2,800 1,477 引張強度 (+20℃) [MPa] 210 178 112 70 173 120 80 235 73 125 70 65 55 60 119 67 210 201 70 72 58 22 圧縮強度 [MPa] 78 115 52 50 101 66 60 74 60 61 60 n.s. 60 50 n.s. 47 210 70 68 70 43 18 推奨最大許容面圧 (+20℃) [MPa] 80 91 20 50 60 50 50 80 35 60 45 44 60 40 75 45 59 70 23 23 23 18 ショア D 硬さ 81 81 79 75 80 75 72 78 74 77 73 76 80 77 n.s. 68 80 81 77 78 70 61 物理的および熱的性質 長期使用最高温度 [°C] +130 +180 +80 +100 +110 +130 +170 +100 +90 +90 +90 +90 +180 +120 +180 +90 +180 +250 +90 +90 +90 +70 短期使用最高温度 [°C] +220 +220 +170 +160 +180 +200 +240 +160 +120 +180 +120 +110 +220 +140 +200 +180 +210 +315 +110 +110 +120 +90 最低使用温度 [°C] –40 –40 –40 –40 –30 –40 –40 –40 –50 –40 –50 –50 –100 –100 –40 –40 –100 –100 –50 –50 –50 –50 [W/m x 熱伝導率 0.24 0.46 0.24 0.25 0.34 0.25 0.25 0.24 0.25 0.24 0.25 0.30 0.24 0.24 0.24 0.24 0.61 0.45 0.25 0.25 0.24 0.24 K] [K–1 · 線膨張係数 (+23℃) 9 3.5 10 8 5 4 3 17 10 9 13 12.7 7 13 6 10 7 6 11 11 8 25 10–5] 電気的性質 体積抵抗率 [Ωcm] > 1013 > 109 > 1013 > 1012 > 1012 > 1013 > 1012 > 1011 > 1013 > 1013 > 1012 > 1012 > 1013 > 1012 > 1013 > 1010 > 105 > 1010 > 1012 > 1014 > 108 > 109 表面抵抗率 [Ω] > 1011 > 1011 > 1011 > 1011 > 1012 > 1012 > 1012 > 1011 > 1012 > 1012 > 1012 > 1012 > 1010 > 1010 > 1012 > 1011 > 105 > 1012 > 1012 > 1014 > 108 > 109 P. 81 97 107 117 125 131 141 149 159 171 183 191 199 207 215 223 231 239 247 255 261 267 32 オ ンラインツール、詳しい情報は www.igus.co.jp/iglidur 3D-CAD データ、価格、納期の情報は www.igus.co.jp/iglidur 33
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イグリデュール | 材質データ イグリデュール 単位 X Z X6 V400 HSD350UW500 H1 H370 H C500 H2 A181 A350 A500 A180 A200 A160 UW160 T220 一般的性質 密度 [g/cm3] 1.44 1.4 1.53 1.51 1.39 1.49 1.53 1.66 1.71 1.37 1.72 1.38 1.42 1.28 1.46 1.14 1.00 1.04 1.28 色 最大吸湿率 (+23℃ / 相対湿度 50%) [重量%] 0.1 0.3 0.1 0.1 0.6 0.1 0.1 0.1 0.1 0.3 0.1 0.2 0.6 0.3 0.2 1.5 0.1 0.1 0.3 最大吸湿率 [重量%] 0.5 1.1 0.5 0.2 1.2 0.5 0.3 0.1 0.3 0.5 0.2 1.3 1.9 0.5 1.3 7.6 0.1 0.1 0.5 0.09 –  0.06 –  0.09 –  0.15 –  0.07 –  0.20 –  0.06 –  0.07 –  0.07 –  0.07 –  0.07 –  0.10 –  0.10 –  0.26 –  0.05 –  0.10 –  0.09 –  0.17 –  0.20 –  スチールに対する動摩擦係数 [µ] 0.27 0.14 0.25 0.20 0.23 0.36 0.20 0.17 0.20 0.19 0.30 0.21 0.20 0.41 0.23 0.40 0.19 0.31 0.32 最大pv値 (無潤滑) [MPa · m/s] 1.32 0.84 1.35 0.5 0.3 0.35 0.80 0.74 1.37 0.7 0.58 0.31 0.40 0.28 0.31 0.09 0.25 0.22 0.28 機械的性質 弾性率 [MPa] 8,100 2,400 16,000 4,500 2,150 16,000 2,800 11,100 12,500 3,300 10,300 1,913 2,000 3,600 2,300 2,500 1,151 1,349 1,800 引張強度 (+20℃) [MPa] 170 95 290 95 67 260 55 135 175 100 210 48 110 140 88 116 19 22 65 圧縮強度 [MPa] 100 65 190 47 44 140 78 79 81 110 109 60 78 118 78 54 37 32 55 推奨最大許容面圧 (+20℃) [MPa] 150 150 150 45 30 140 80 75 90 80 110 31 60 120 28 18 15 15 40 ショア D 硬さ 85 81 89 74 77 86 77 82 87 80 88 76 76 83 76 81 60 60 76 物理的および熱的性質 長期使用最高温度 [°C] +250 +250 +250 +200 +180 +250 +200 +200 +200 +250 +200 +90 +180 +250 +90 +80 +90 +90 +100 短期使用最高温度 [°C] +315 +310 +315 +240 +210 +300 +240 +240 +240 +300 +240 +110 +210 +300 +110 +170 +100 +100 +160 最低使用温度 [°C] –100 –100 –100 –50 –40 –100 –40 –40 –40 –100 –40 –50 –100 –100 –50 –40 –50 –50 –40 [W/m x 熱伝導率 0.60 0.62 0.55 0.24 0.24 0.6 0.24 0.5 0.6 0.24 0.24 0.25 0.24 0.24 0.25 0.24 0.30 0.50 0.24 K] [K–1 · 線膨張係数 (+23℃) 5 4 1.1 3 7 4 6 5 4 9 4 11 8 9 11 10 11 18 11 10–5] 電気的性質 体積抵抗率 [Ωcm] < 105 > 1011 < 105 > 1012 > 1013 < 109 > 1012 < 105 < 105 > 1014 > 1015 > 1012 > 1011 > 1014 > 1012 > 1013 > 1012 > 1012 > 1010 表面抵抗率 [Ω] < 103 > 1011 < 103 > 1012 > 1014 < 109 > 1011 < 105 < 102 > 1013 > 1014 > 1012 > 1011 > 1013 > 1011 > 1012 > 1012 > 1012 > 1010 P. 279 289 299 307 315 323 333 341 351 359 367 377 385 393 401 409 419 427 435 34 オ ンラインツール、詳しい情報は www.igus.co.jp/iglidur 3D-CAD データ、価格、納期の情報は www.igus.co.jp/iglidur 35
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イグリデュール | 材質データ イグリデュール 単位 Q2 Q2E Q Q290 TX1 F F2 H4 UW J UV N54 G V0 J2 AB RW370 B C 一般的性質 密度 [g/cm3] 1.46 1.46 – 1.69 1.4 1.27 2.1 1.25 1.52 1.79 1.52 1.49 1.13 1.53 1.44 1.11 1.34 1.15 1.1 色 最大吸湿率 (+23℃ / 相対湿度 50%) [重量%] 1.1 1.5 0.9 3.0 n.s. 1.8 0.2 0.1 0.2 0.3 1.6 0.7 0.2 0.8 0.25 1.0 1.0 最大吸湿率 [重量%] 4.6 5.0 4.9 9.3 0.1 8.4 0.4 0.2 0.8 1.3 3.6 4.0 1.3 1.6 1.2 6.3 6.9 0.22 –  0.22 –  0.05 –  0.14 –  0.09 –  0.10 –  0.16 –  0.08 –  0.15 –  0.08 –  0.15 –  0.07 –  0.11 –  0.18 –  0.13 –  0.18 –  0.17 –  スチールに対する動摩擦係数 [µ] 0.42 0.42 0.15 0.26 0.37 0.39 0.22 0.25 0.35 0.19 0.23 0.20 0.27 0.31 0.17 0.28 0.25 最大pv値 (無潤滑) [MPa · m/s] 0.7 0.7 0.55 0.70 0.89 0.34 0.31 0.70 0.11 0.30 0.5 0.5 0.23 0.25 1.2 0.15 0.10 機械的性質 弾性率 [MPa] 8,370 n.s. 4,500 3,074 12,000 11,600 7,418 7,500 9,600 2,400 1,800 7,900 3,605 1,850 2,997 1,800 1,900 引張強度 (+20℃) [MPa] 240 235 120 97 55 260 93 120 90 72 70 140 101 50 100 55 60 圧縮強度 [MPa] 130 n.s. 89 68 220 98 61 50 70 n.s. 30 100 77 40 129 20 30 推奨最大許容面圧 (+20℃) [MPa] 120 135 100 55 200 105 47 65 40 35 36 75 46 25 75 40 40 ショア D 硬さ 80 80 83 80 n.s. 84 72 80 78 74 74 80 n.s. 70 80 69 72 物理的および熱的性質 長期使用最高温度 [°C] +130 +100 +135 +140 +120 +140 +120 +200 +90 +90 +80 +130 +90 +70 +170 +100 +90 短期使用最高温度 [°C] +200 +140 +155 +180 +170 +180 +165 +240 +110 +120 +120 +210 +110 +140 +190 +130 +130 最低使用温度 [°C] –40 –30 –40 –40 –60 –40 –40 –40 –50 –50 –40 –40 –50 –40 –50 –40 –40 [W/m x 熱伝導率 0.24 n.s. 0.23 0.24 0.24 0.65 0.61 0.24 0.6 0.3 0.24 0.25 0.25 0.24 0.22 0.24 0.24 K] [K–1 · 線膨張係数 (+23℃) 8 n.s. 5 7 3 12 5 5 6 10 9 9 7 10 5 12 15 10–5] 電気的性質 体積抵抗率 [Ωcm] > 1013 > 1012 > 1015 > 1012 > 1011 < 103 < 109 > 1013 < 105 > 1013 > 1013 > 1012 > 1013 > 1012 > 1012 > 1010 > 1010 表面抵抗率 [Ω] > 1011 > 1012 > 1012 > 1012 > 1013 < 102 < 109 > 1012 < 105 > 1013 > 1011 > 1011 > 1012 > 1012 > 1012 > 109 > 109 P. 445 453 459 467 473 485 493 501 509 517 525 533 541 549 557 565 571 36 オ ンラインツール、詳しい情報は www.igus.co.jp/iglidur 3D-CAD データ、価格、納期の情報は www.igus.co.jp/iglidur 37
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ドライテックベアリング技術 | 無潤滑で簡単に イグリデュール | 高機能ポリマー Proven. Predictable. Performance. 特性とデザイン 高機能ポリマー製のイグリデュールすべり軸受 強化材と固体潤滑剤を精密に添加することで耐摩耗性を向 上させたトライボポリマーは、何千回もの試験を経て、何百万 イグリデュールすべり軸受の 回もの試験で証明されています。イグスのエンジニアは、毎年 一般的性質 267種類以上の新しいプラスチックコンパウンドを開発・試験 しています。ベースポリマー、強化フィラー、固体潤滑剤の微調 ● 無潤滑 iglidur improves! 整された組み合わせにより、それぞれのトライボポリマーの特性 プロファイルが決定されています。イグステストラボの200以上の試 ● 耐食性 験装置で年間15,000回以上の個別試験を行い、すべての材 Proven. Predictable. Performance. ● 優れた耐薬品性 料を徹底的に試験しています。その結果は、メンテナンスフリーの 樹脂製すべり軸受の摩擦学に関する独自のデータベースに追 ● 高い圧縮強度 加されます。このデータベースにより、用途に基づいてお客様に ● 優れた機械的耐振性 最適なイグリデュールすべり軸受を選定し、予測寿命を計算 できます。必要に応じて、既存のイグリデュールのラインアップ以 ● 低い摩擦係数 Proven. 外にも、温度要件や機械的要件、摩擦学的要件に合わせた ンラインの寿命予測も可能です。 ● メンテナンスフリー 専用の材料を開発することも可能です。さらに、自由にアクセスでき 1983年以来、イグスは特別に開発されたイグリデュール高機能 る使いやすいオンラインツールにより、イグリデュール製品一覧から ● 汚染に対する高い耐性 ポリマーからすべり軸受を製造しています。それ以来、50種類以 Performance. ユーザーが自分に必要なすべり軸受を選定できます。 上のポリマーが開発され、試験されてきました。様々な環境下で 1983年以来、イグリデュールすべり軸受は世界中の様々な ● 軽量 イグリデュール製品検索、寿命予測、ピストンリングや丸棒のコンフ の耐摩耗部品に最適な材料の選定を可能な限り簡単かつ安 用途で成功を収めてきました。コストパフォーマンスに優れているだ ィギュレーターを使用すれば、何度かクリックして使用条件を入力 ● 高い耐摩耗性 全に行うために、イグスではこれらの材料を用途別試験装置で、 けでなく、メンテナンスフリー、無潤滑、汎用性に優れています。こ するだけで、最適な軸受をすぐに見つけることができます。 年間15,000回以上の試験を実施しています。この試験から集 れらの製品は、自動車産業、特殊機械の製造、水中での ● 優れたコストパフォーマンス www.igus.co.jp/online-tools められた知見は、独自のオンライン選定ツールやイグリデュールの 使用、食品や包装業界での大規模または少量生産に適して アプリケーションコンサルタントのノウハウに反映されています。 います。世界中で200,000社以上のお客様がイグリデュールす べり軸受を使用しており、その結果、コストの削減と長寿命化を 予測可能 実現しています。 イグリデュールは耐摩耗性に優れていますが、 やがて摩耗します。 イグリデュールすべり軸受の各材質には、一般的性質に加え、 それはいつでしょうか?いつ摩耗限界に達して交換時期を迎える さまざまな特性や強みがあり、特定の用途や必要条件に適合し のでしょうか?イグリデュールエキスパートシステムはこの疑問にお ます。各章では、寸法表の前に材質に関する詳細な説明があ 答えします。年間15,000件以上の摩耗試験に基づいた ります。 イグリデュールエキスパートシステムは、設計者に最適なのイグリデ ュールすべり軸受を選定するだけでなく、用途に応じた予測寿命 の正確なレポートを提供します。誰でも簡単に使用可能です。オ 写真02: 射出成形のイグリデュールすべり軸受は均質な構造 写真03: 繊維および固体潤滑剤を添加したベースポリマー。 を持っています。ベースポリマー、結合材質および個体潤滑剤 染色後200倍に拡大。 が互いの物性を補完しあっています。 写真01:イグステストラボ :業界最大の試験所(3,800m2)に300の試験装置を設置し、 年間15,000件の試験(摩擦と摩耗)を行っています。イグスの試験施設 38 オンラインツール、詳しい情報は www.igus.co.jp/iglidur 3D-CAD データ、価格、納期の情報は www.igus.co.jp/iglidur 39
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イグリデュール | 高機能ポリマー イグリデュール | テクニカルデータ 特性とデザイン 荷重 従来のソリューション 120 すべり軸受の荷重は、面圧[p](単位MPa)で表します(N/mm2 硬質の母材に軟質の被覆を施します。給油式のベアリングや特 イグリデュールのソリューション自己潤滑効果 と一致)。 したがって、ラジアル荷重はベアリングの投影面積で決 100 殊摺動層を備えたメンテナンス不要な軸受のほとんどは、この原 まります。 80 理で作動します。ただし、この軟質摺動層は、強度が不十分で イグリデュール用の高機能ポリマーは、以下のように構成さ 60 す。荷重が高い場合、端部に圧縮がかかる場合、または揺動の れています。 ラジアルベアリング: スラストベアリング: 場合、摺動層がすぐに摩耗してなくなります。 40 F ● ベースポリマー p = p = F d1 · b1 2 2  π 20 ベースポリマーと工業繊維 ● 強化フィラー (d2 - d 1 ) ·4 0 軸受にかかるラジアル方向の面圧を支えるのは、ポリマーのベー ● 固体潤滑剤 20 50 80 120 150 ス材料です。この材料は、接触部で軸を支持します。ポリマーの 温度 [℃] ここでは以下を表します: ベース材料は、極端に高い面圧が潤滑剤にかかるのを防ぎます。 これらの構成材質は、層状に構成されているのではなく、 イグリデュール G イグリデュール J260 イグリデュール T220 F 荷重 [N] イグリデュール M250 イグリデュール L250 イグリデュール Q またこのベース材料は、工業繊維や充填材で強化されています。 均質に混合して製作されます。この設計上の利点は、軸受 イグリデュール P イグリデュール R イグリデュール F d1 ベアリング内径 [mm] イグリデュール GLW イグリデュール D イグリデュール UW これらの添加材料によって、特に連続運転時に、安定した性能 表面に対する要求事項を考えてみれば明白です。 イグリデュール J イグリデュール J200 イグリデュール B b1 ベアリング幅 [mm] イグリデュール W300 イグリデュール A180 イグリデュール C を発揮します。 イグリデュール J3 イグリデュール A200 d2 ベアリング外径 [mm] 1. 摩擦係数はほぼ軸受の表面状態で決まりますが、そ 自己潤滑性 の値はできるだけ小さくなければなりません。 160 固体潤滑剤は、微細粒子からなり、普通、繊維で強化された数 140 百万の小部屋に埋め込まれています。すべり軸受は、運転中にこ 2. 軸受に作用する力によって表面が摩滅してはなりませ 推奨最大許容面圧 120 れらの小部屋から微量の固体潤滑剤を放出します。これにより ん。 イグリデュール材の比較値は、+20℃での最大推奨静圧[MPa] 100 摺動面を充分に潤滑させることが可能です。固体潤滑剤は、 です。この値は各イグリデュール間で大きく異なります。値 [p]は、 80 イグリデュールすべり軸受の摩擦係数を下げる役割を果たします。 3. 摩擦力は特に軸受表面に作用するため、耐摩耗性に すべり軸受の圧力限界を表します。すべり軸受は、この圧力を損 60 それはベアリングの構成に不可欠ではありませんが、骨材の役目 優れていなければなりません。 傷なしに支えます。値は静荷重に適用されるもので、この圧力で 40 を果たします。固体潤滑剤は小部屋に埋め込まれているので、 は0.01m/s以下のごく遅い速度にしか耐えることができません。 20 表面から流出することはありません。軸受または軸が運動を始め 荷重のかかる時間が短ければ、これより高い圧力も可能です。 0 るとすぐに、固体潤滑剤が効果を発揮します。 これらの要求事項にすべて同等に応える万能の材質はま 20 40 60 80 100 120 140 160 180 200 だ存在しません。このため、イグリデュールは別のアプローチ 材質特性 p. 56 温度 [℃] をとります。イグリデュールの各構成要素が、軸受に対する イグリデュール K イグリデュール V400 イグリデュール H2 イグリデュール J350 イグリデュール UW500 イグリデュール A350 それぞれの要求に応えます。 イグリデュール X イグリデュール H1 イグリデュール A500 イグリデュール Z イグリデュール H370 イグリデュール H4 面圧と温度 イグリデュール X6 イグリデュール H ● ベースポリマーは耐摩耗の役割を持ちます。 図02と03は、イグリデュールの許容静的面圧と温度との関係を 図02–03: 推奨最大許容面圧と温度の関係 ● 強化フィラーと充填材は軸受を強化し、高い面圧や 示します。温度が上がるに従って、この値は継続的に下降します。 局部荷重に耐えるようにします。 イグリデュールの長所を使用して前もって温度を予測するか、試験 ● 固体潤滑剤は、各個独立して軸受を潤滑し、装置の で実際の温度を確かめて下さい。 摩擦を軽減します。 100 面圧と速度 すべり軸受のラジアル荷重が減少するにつれて、許容表面速度 は増加します。面圧 [p] とすべり速度 [v] との積は、ベアリング の摩擦熱の尺度と考えることができます。この関係は、各イグリデ 10 ュール材料の章の最初にあるPV図で示しています。 1 5 10 20 45 荷重 [MPa] イグリデュール G イグリデュール W300 イグリデュール Q イグリデュール P イグリデュール Z 写真04: 無潤滑で寿命予測可能なイグリデュールすべり軸受 イグリデュール J イグリデュール V400 のベースコンパウンド、ポリマーペレット 図04: 中~高荷重におけるイグリデュールの摩耗 40 オンラインツール、詳しい情報は www.igus.co.jp/iglidur 3D-CAD データ、価格、納期の情報は www.igus.co.jp/iglidur 41 摩耗量 [µm/km] 許容面圧 [MPa] 許容面圧 [MPa]
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イグリデュール | テクニカルデータ イグリデュール | テクニカルデータ 面圧と摩耗 面圧と摩擦係数 すべり軸受への荷重は、軸受の摩耗に影響します。以下の図 摩耗は摩耗率 [µm/km] で示されています。 0 0.10 0.20 0.30 0.40 0.50 0.60 荷重が増すにつれて、すべり軸 は、イグリデュール材質の摩耗挙動を示します。これらの図から、 イグリデュール G 受の摩擦係数は減少します。こ イグリデュール G1 圧力の高さに応じて最適な軸受があることが容易に分ります。 イグリデュール M250 の意味で、軸の材質と表面状態 イグリデュール P210 も重要です。 100 イグリデュール P 摩擦係数 P.47 イグリデュール G イグリデュール J イグリデュール K イグリデュール M250 イグリデュール GLW イグリデュール W300 イグリデュール P230 10 イグリデュール P イグリデュール J イグリデュール L250 イグリデュール W300 イグリデュール R イグリデュール J3 1.0 イグリデュール A180 イグリデュール A200 イグリデュール J3B イグリデュール A500 イグリデュール J350 イグリデュール F イグリデュール J260 イグリデュール Q イグリデュール W360 0.1 イグリデュール X イグリデュール L250 0.25 0.75 1 2 5 イグリデュール V400 イグリデュール L350 イグリデュール Z イグリデュール H イグリデュール L500 イグリデュール H370 イグリデュール R 100 イグリデュール H4 イグリデュール D イグリデュール J200 イグリデュール E7 イグリデュール X 10 イグリデュール Z イグリデュール X6 イグリデュール V400 1.0 イグリデュール HSD350 イグリデュール UW500 イグリデュール H1 イグリデュール H370 0.1 イグリデュール H 0.25 0.75 1 2 5 イグリデュール C500 イグリデュール H2 イグリデュール A181 イグリデュール A350 100 イグリデュール A500 イグリデュール A180 イグリデュール A200 10 イグリデュール A160 イグリデュール UW160 イグリデュール T220 イグリデュール Q2 1.0 イグリデュール Q2E イグリデュール Q イグリデュール Q290 0.1 イグリデュール F 0.25 0.75 1 2 5 イグリデュール F2 イグリデュール H4 荷重 [MPa] イグリデュール UW イグリデュール J UV イグリデュール N54 イグリデュール G V0 図05-07: 低荷重におけるイグリデュールの摩耗 イグリデュール J2 イグリデュール AB イグリデュール RW370 イグリデュール B 図08: イグリデュール材料 イグリデュール C 摩擦係数 (S50C製軸) 42 オンラインツール、詳しい情報は www.igus.co.jp/iglidur 3D-CAD データ、価格、納期の情報は www.igus.co.jp/iglidur 43 摩耗量 [µm/km]
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イグリデュール | テクニカルデータ 材質 回転時 揺動時 直動時 表面速度 長期 短期 長期 短期 長期 短期 イグリデュール G 1.0 2.0 0.7 1.4 4.0 5.0 周速はすべり軸受にとって重要な要素です。絶対速度は重要で に最小面圧がかかった場合の限界値です。荷重と速度とは反比 イグリデュール G1 1.3 2.5 1.0 1.8 5.0 6.0 はなく、シャフトとベアリングの間の相対速度が重要です。周速は イグリデュール M250 0.8 2.0 0.6 1.4 2.5 5.0 例の関係にあるので、実用上、これらの限界値に達することはほと メートル / 秒 [m/s] で表し、以下の方法で回転数n [rpm] イグリデュール P210 1.0 2.0 0.7 1.4 3.0 4.0 んどありません。面圧が増大するにつれて、許容表面速度は必然 から計算できます。 イグリデュール P 1.0 2.0 0.7 1.4 3.0 4.0 的に減少します。また、その逆も成り立ちます。 揺動運動などのように速度が変化する場合、必要になるのは イグリデュール K 1.0 2.0 0.7 1.4 3.0 4.0 速度限界は軸受の熱特性によって決まります。運動の種類が変 イグリデュール GLW 0.8 1.0 0.6 0.7 2.5 3.0 平均速度です(下の式を参照)。 わると、許容速度が変わるのはこのためです。直動動作の場合、 イグリデュール P230 1.0 2.0 0.7 1.4 3.0 4.0 軸受が接する軸の面積が増えるので、軸からの熱放散が増加し イグリデュール J 1.5 3.0 1.1 2.1 8.0 10.0 ます。 イグリデュール W300 1.0 2.5 0.7 1.8 4.0 6.0 イグリデュール J3 1.5 3.0 1.1 2.1 8.0 10.0 イグリデュール J3B 1.5 3.0 1.1 2.1 8.0 10.0 表面速度と摩耗 イグリデュール J350 1.3 3.0 1.0 2.3 4.0 8.0 許容表面速度を検討する場合、すべり軸受の耐摩耗性も考慮 イグリデュール J260 1.0 2.0 0.7 1.4 3.0 4.0 回転運動: v =n · d1 · π [ m ] しなければなりません。運転速度が上がると、それに応じて摩耗速 イグリデュール W360 1.2 2.7 0.9 2.0 3.0 5.0 60 · 1,000 s 度が自動的に増加します。運転速度が上がると、摩耗率が高く イグリデュール L250 1.0 1.5 0.7 1.1 2.0 3.0 揺動運動: イグリデュール L350 3.0 4.0 1.5 3.0 4.0 6.0 v = d1 · π · 2 · ß · f [m ] なるだけでなく、摩耗そのものも増加します。 イグリデュール L500 3.0 4.0 1.5 3.0 5.0 8.0 360 1,000 s イグリデュール R 0.8 1.2 0.6 1.0 3.5 5.0 ここでは以下を表します: 表面速度と摩擦係数 イグリデュール D 1.5 3.0 1.1 2.1 8.0 10.0 d1 = 軸径 [mm] ß すべり軸受の摩擦係数の実際値は、表面速度の実際値で決まり イグリデュール J200 1.0 1.5 0.7 1.1 10.0 15.0 f = 毎秒の頻度 ます。表面速度が小さい場合より大きい場合の方が、摩擦係数 イグリデュール E7 0.5 0.8 0.4 0.6 2.0 3.0 ß = 1サイクルあたりの動作角 [°] が大きくなります。図08は、S50C製軸で面圧0.7MPaの場合の イグリデュール X 1.5 3.5 1.1 2.5 5.0 10.0 n = rpm 関係を示しています。 イグリデュール Z 1.5 3.5 1.1 2.5 5.0 6.0 イグリデュール X6 1.5 3.5 1.1 2.5 5.4 10.0 イグリデュール V400 0.9 1.3 0.6 0.9 2.0 3.0 イグリデュール UW500 0.8 1.5 0.6 1.1 2.0 3.0 イグリデュール H1 2.0 2.5 1.0 1.5 5.0 7.0 許容表面速度 イグリデュール H370 1.2 1.5 0.8 1.1 4.0 5.0 イグリデュールは、当初低速から中速の連続運転用に開発したも イグリデュール H 1.0 1.5 0.7 1.1 3.0 4.0 のです。表01は、回転動作、揺動動作、直動動作におけるイグ イグリデュール C500 0.9 1.1 0.7 1.0 2.4 2.8 リデュールの許容面速度を示します。これらの表面速度は、軸受 イグリデュール H2 0.9 1.0 0.6 0.7 2.5 3.0 イグリデュール A181 0.8 1.2 0.6 1.0 3.5 5.0 イグリデュール A350 1.0 1.2 0.8 0.9 2.5 3.0 イグリデュール A500 0.6 1.0 0.4 0.7 1.0 2.0 イグリデュール A180 0.8 1.2 0.6 1.0 3.5 5.0 イグリデュール A200 0.8 1.5 0.6 1.1 2.0 3.0 イグリデュール A160 0.5 0.7 0.4 0.6 2.0 3.0 イグリデュール UW160 0.3 0.5 0.3 0.4 1.0 2.5 イグリデュール T220 0.4 1.0 0.3 0.7 1.0 2.0 イグリデュール Q2 1.0 2.0 0.7 1.4 4.0 5.0 イグリデュール Q2E 1.0 2.0 0.7 1.4 4.0 5.0 イグリデュール Q 1.0 2.0 0.7 1.4 5.0 6.0 イグリデュール Q290 0.8 2.0 0.6 1.4 1.0 2.0 イグリデュール TX1 0.4 0.9 0.2 0.5 1.0 2.0 イグリデュール F 0.8 1.5 0.6 1.1 3.0 5.0 イグリデュール F2 0.8 1.4 0.7 1.1 3.0 5.0 イグリデュール H4 1.0 1.5 0.7 1.1 1.0 2.0 イグリデュール UW 0.5 1.5 0.4 1.1 2.0 3.0 イグリデュール J UV 1.5 2.2 1.1 1.7 8.0 12.0 イグリデュール N54 0.8 1.5 0.6 1.1 1.0 2.0 イグリデュール G V0 1.0 2.0 0.7 1.4 4.0 5.0 イグリデュール J2 0.8 1.9 0.7 1.1 3.0 5.0 イグリデュール AB 0.7 1.0 0.5 0.7 1.0 1.8 イグリデュール B 0.7 1.0 0.5 0.7 2.0 3.0 イグリデュール C 1.0 1.5 0.7 1.1 2.0 3.0 表01: イグリデュールの表面速度 [m/s] (連続使用および短期使用時) 44 オンラインツール、詳しい情報は www.igus.co.jp/iglidur 3D-CAD データ、価格、納期の情報は www.igus.co.jp/iglidur 45
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イグリデュール | テクニカルデータ PV 値と摩擦係数 すべり軸受については、面圧 [p] と表面速度 [v] の積を新し 潤滑剤: 潤滑剤: 補正係数 静止位置から開始するのか、運動が進行中でその状態を維持 い数値として使用します。PV値は摩擦熱の尺度として考えら イグリデュールは、無潤滑運転を前提に設計していますが、標準 無潤滑 1.0 するのかによって、静摩擦係数または動摩擦係数を選択しなけ れ、すべり軸受を適正に適用するための分析手段として使用し の潤滑油およびグリースにも優れた適応性をもっています。組込 取付け時 1.3 ればなりません。 ます。PV値は「実PV値」と様々な要因を加味した「許容PV値」 み時に一度潤滑すれば起動時の性能と摩擦係数が改善され、 連続、グリース 2.0 があります。許容PV値は、シャフト材料、温度と運転時間の影 摩擦熱の発生を抑えます。潤滑すれば、この効果によってすべり 連続、水 4.0 摩擦係数と表面性 響を受けます。 軸受の許容荷重が増加します。表02に潤滑した場合のPV値 連続、油 5.0 軸材の摩擦係数と表面粗さの関係を示します。摩耗量は種々 の補正係数を示します。 の要因で決まるのは明らかです。 表02: 許容PV値の潤滑による補正 補正係数 軸の表面が非常に粗い場合、摩耗のレベルに大きく影響します。 間欠運転の場合、運転時間が短くても軸受温度が最高許容 小さい面積であっても凹凸があると、それらが互いにかみ合って表 温度に達することがなければ、PV値の許容範囲は増加します。 材質 熱伝導率 [W/m · K] 面を摩耗させます。 試験によれば、運転時間が10分未満であれば、この説明が正 8 スチール 46 ただし、表面が滑らかすぎると表面同士が粘着しやすくなります。 しいことが分かりました。休止時間が長ければ、冷却が十分に行 7 アルミニウム 204 粘着に打ち勝つには大きな力が必要で、その結果摩擦係数が われます。ここで運転時間と休止時間との割合が、性能を決め 6 ねずみ鋳鉄 58 増大します。 5 る重要な指標になります。図09に、この割合(3xは休止時間 SUS 304 16 静摩擦係数と動摩擦係数との間に大きな差があり、接触面の 4 が運転時間の3倍あることを意味する)を変えた場合の曲線の セラミック 1.4 粘着傾向が増すと、スティックスリップが起こる可能性があります。 3 違いを示します。 2 プラスチック 0.24 スティックスリップは間欠運転の場合にも起こり、ギーギーと大きな 音がすることがあります。これらの騒音が発生しないように、軸表 1 表03: 各種軸材質またはハウジング材質の熱伝導率 面を少し粗くする必要が生じることがよくあります。スティックスリッ 0 プの発生の可能性が高い用途、たとえば、低速運転やハウジン 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 運転時間 [分] グとの共鳴が大きい運転の場合、軸の表面が最適な粗さになっ 摩擦係数 ているかどうか注意しなければなりません。 4倍 3倍 2倍 等倍 イグリデュールは、固体潤滑剤が添加されているので自己潤滑性 図09: PV値用補正係数 があります。固体潤滑剤は、すべり軸受の摩擦係数を下げ、耐摩 耗性を向上させます。相対的な動作に必要な力は摩擦係数μと 乗直力の積によって示されます。 PV値 許 容 P V 値 = ( [K1 · π · k · ∆T ] [ K2 · π · s · ∆T ] µ · s      +    µ · b 1 · 2 ) · 10–3                ここでは以下を表します: K1、K2 = 熱放散定数 (K1 = 0.5、K2 = 0.042) s = ベアリング肉厚 mm b1 = ベアリング長さ mm μ = 摩擦係数 s = 熱伝導率 (軸) k = 熱伝導率 (ベアリング) ∆T = (Ta - Tu) Tu = 周囲温度 [°C] Ta = 最高使用温度[℃] 写真05: 高い品質を確保する業界最大の試験施設。広さ3,800 m2の試験施設にて、年間15,000件、20億サイクルにも及 ぶ試験を実施。 46 オンラインツール、詳しい情報は www.igus.co.jp/iglidur 3D-CAD データ、価格、納期の情報は www.igus.co.jp/iglidur 47 補正係数
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イグリデュール | テクニカルデータ –100 –50 0 +50 +100 +150 +200 +250 +300 材質 温度 [℃] イグリデュール G イグリデュール G +80 温度 イグリデュール G1 イグリデュール G1 +120 イグリデュール M250 イグリデュール M250 +60 高機能ポリマー製すべり軸受の高機能ポリマーの耐温度性は、 従って、この値は継続的に下降します。すべり軸受の場合、摩擦 イグリデュール P210 イグリデュール P210 +50 過小評価されることがよくあります。樹脂製の軸受が300℃を超 のために軸受温度が周囲温度よりも高くなる場合があるので注 イグリデュール P イグリデュール P +90 える温度で使用できるといっても、信じ難いかもしれません。連続 意が必要です。 イグリデュール K イグリデュール K +70 使用温度とは、材料の引張強さが事前に指定された値以上ま イグリデュール GLW イグリデュール GLW +80 たは以下に低下することなく、プラスチックが一定期間耐えられる 熱膨脹率 イグリデュール P230 イグリデュール P230 +100 イグリデュール J イグリデュール J +60 最高温度のことです。この標準テストはあくまで一定の荷重条件 ポリマーの熱膨脹率は、金属の約10倍から20倍になります。金 イグリデュール W300 イグリデュール W300 +60 下でのテスト結果です。使用温度が材質にとって重要になります 属と異なり、樹脂では膨張は非線形になります。イグリデュールの イグリデュール J3 イグリデュール J3 +60 熱膨張率は、軸受に要求されるすきまに対して重要な意味を持 イグリデュール J3B イグリデュール J3B +60 使用温度 ちます。所定の使用温度であれば、軸の軸受への焼付きは高温 イグリデュール J350 イグリデュール J350 +140 最低使用温度は、それ以下では材質の剛性と硬さとが上がり過 でもおこりません。イグリデュールの熱膨張率は、広い温度範囲に イグリデュール J260 イグリデュール J260 +80 イグリデュール W360 イグリデュール W360 +90 ぎ、標準的な使用に対して脆くなりすぎる温度のことです。最大 わたって試験しており、各章のはじめに個々の材質についてその結 イグリデュール L250 イグリデュール L250 +55 使用温度は、材質の物性が著しく変ることなしに使用できる温 果を掲載しています。 イグリデュール L350 イグリデュール L350 +140 度です。 イグリデュール L500 イグリデュール L500 +135 最高短期使用温度は、それを超えると材質が軟らかくなりすぎ イグリデュール R イグリデュール R +50 て、わずかな外部荷重にしか耐えられなくなる温度です。「短期」 イグリデュール D イグリデュール D +50 イグリデュール J200 イグリデュール J200 +60 は、数分間を意味します。 イグリデュール E7 イグリデュール E7 +30 すべり軸受を軸方向に動かすか、軸方向に力が発生すると、圧 イグリデュール X イグリデュール X +135 入した軸受が緩む可能性が高くなります。この場合、圧入したあ イグリデュール Z イグリデュール Z +145 と軸受を固定する必要があります。表04: イグリデュールに対して イグリデュール X6 イグリデュール X6 +165 追加の抜け止めを必要とする温度 荷重が大きいほど抜け止めの イグリデュール V400 イグリデュール V400 +100 イグリデュール HSD350 イグリデュール HSD350 +130 重要性は増します。 イグリデュール UW500 イグリデュール UW500 +150 イグリデュール H1 イグリデュール H1 +80 温度と荷重 イグリデュール H370 イグリデュール H370 +100 図02と03 ( P. 41) は、イグリデュールすべり軸受の推奨 イグリデュール H イグリデュール H +120 最大面圧[p]を温度の関数として示しています。温度が上がるに イグリデュール C500 イグリデュール C500 +130 イグリデュール H2 イグリデュール H2 +110 イグリデュール A181 イグリデュール A181 +60 イグリデュール A350 イグリデュール A350 +140 イグリデュール A500 イグリデュール A500 +130 イグリデュール A180 イグリデュール A180 +60 イグリデュール A200 イグリデュール A200 +50 イグリデュール A160 イグリデュール A160 +60 イグリデュール UW160 イグリデュール UW160 +70 イグリデュール T220 イグリデュール T220 +50 イグリデュール Q2 イグリデュール Q2 +70 イグリデュール Q2E イグリデュール Q2E +75 イグリデュール Q イグリデュール Q +50 イグリデュール Q290 イグリデュール Q290 +80 イグリデュール TX1 イグリデュール TX1 +100 イグリデュール F イグリデュール F +105 イグリデュール F2 イグリデュール F2 +70 イグリデュール H4 イグリデュール H4 +110 イグリデュール UW イグリデュール UW +80 イグリデュール J UV イグリデュール J UV +60 イグリデュール N54 イグリデュール N54 +60 イグリデュール G V0 イグリデュール G V0 +100 イグリデュール J2 イグリデュール J2 +60 イグリデュール AB イグリデュール AB +50 イグリデュール RW370 イグリデュール RW370 +120 イグリデュール B イグリデュール B +50 イグリデュール C イグリデュール C +40 図10: 連続使用および短期使用における上限温度の比較 [°C] 表04: イグリデュールに対して抜け止め 写真06: 材質試験は+250℃まで可能 を必要とする温度 48 オンラインツール、詳しい情報は www.igus.co.jp/iglidur 3D-CAD データ、価格、納期の情報は www.igus.co.jp/iglidur 49
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イグリデュール | テクニカルデータ 耐摩耗性 コンポーネントの摩耗の要因にはさまざまなものがあり、摩耗挙動 摩耗と温度 についてひとまとめに述べることは簡単ではありません。多くの実験 イグリデュールの耐摩耗性は、広い温度範囲にわたって、ほとんど変 や試験では、摩耗の測定が重要です。軸と軸受とについてどん 化しません。ただし、最高温度域では、温度が上がるとすべり軸受の な材質の組合せが可能かが、実験によって、明確になってきまし 摩耗量も増えます。ただひとつの例外は、イグリデュールXです。イグ た。一定の荷重と表面速度の場合、互いに接触しながら運動 リデュールXの耐摩耗性は温度が上昇するにつれて飛躍的に増大 する材質の組み合わせによって、耐摩耗性が10倍も変わってし し、温度+160℃でピークに達します。これ以降、耐摩耗性は再び まうことがよくあります。 徐々に低下します。 軸材質 P.52 摩耗性粉塵の蓄積による摩耗 研削性の粉塵粒子が軸受に侵入すると、摩耗の問題が頻繁に 荷重条件下での摩耗 起こります。イグリデュールはこれらの問題に関して、機械設備の 荷重の大きさが、軸受の摩耗に大きく影響します。イグリデュール ダウンタイムを大幅に改善します。材質の優れた耐摩耗性と自 の中でも、ある材質は低荷重に最適であったり、また別の材質は 己潤滑性材質の優れた耐摩耗性と自己潤滑性とにより、最大 高荷重や超高荷重に対して良好な性能を発揮するなど、材質に の寿命を実現します。とにより、最大の寿命を実現します。軸受 よって特長は様々です。 表面には油もグリースも存在しないので、粉塵粒子は軸受内に 容易には巻き込まれないからです。大部分は軸受からこぼれ、 損傷を起こりにくくします。たとえ硬い粒子が軸受に食い込んだと しても、イグリデュールはこの粒子を吸収します。すなわち異物は、 100 軸受の壁に埋め込まれるのです。粉塵が大量に蓄積していても、 あるレベルまでは、運転が最適の状態に維持されます。 10 しかし、軸受および軸を傷めるのは硬い粒子だけではありません。 たとえば、繊維や紙のような軟らかい物質でも摩耗を増加させるこ 1 とがよくあります。この場合、イグリデュールの自己潤滑性および耐 塵性が威力を発揮します。従来、これが多くの用途でコストダウン 0.1 に役立ちました。 写真07: 高い耐摩耗性:砂と接触するすべり軸受 写真8: アルミ製軸による摩耗実験 0.25 0.75 1 2 5 荷重 [MPa] 摩耗と表面状態 イグリデュール G イグリデュール M250 イグリデュール X イグリデュール J イグリデュール W300 軸受の摩耗には軸の表面状態が大きく影響します。摩擦係数 のセクションで述べたように、軸表面が粗いと摩耗量が増大します 図11: 低荷重時におけるイグリデュールの摩耗 (軸) が、逆に軸が滑らかすぎても問題です。表面の粗い軸はやすりの S50C、V=0.1m/s ような挙動を示し、軸受表面から微小粒子を削り取ります。しか し、軸表面が滑らかすぎても摩耗量が増えることがあります。粘着 100 が起きると、摩擦が極端に増加してしまうのです。滑り面に働く力 が非常に大きいので、軸受材質が剥がれていきます。 腐食による摩耗が、非線形であることにも十分注意してください。 10 これはばらつきが激しく、まえもって正確に予測することは非常に難 しいのが現実です。 1 5 10 20 45 荷重 [MPa] イグリデュール G イグリデュール P イグリデュール Z イグリデュール J イグリデュール V400 イグリデュール Q イグリデュール W300 図12: 中~高荷重時におけるイグリデュールの摩耗 (軸) S50C、V=0.1m/s 写真9: 滑らか過ぎる軸により、キャビテーションを起こした軸受表面 50 オンラインツール、詳しい情報は www.igus.co.jp/iglidur 3D-CAD データ、価格、納期の情報は www.igus.co.jp/iglidur 51 摩耗量 [µm/km] 摩耗量 [µm/km]
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イグリデュール | テクニカルデータ 摩耗と 軸材質 軸受を使用するにあたり、すべり軸受自身の次に重要なパラメー 特に、硬質クロムめっきを施した軸の装置の摩耗が少ないのが注 15 15 タが軸です。軸は軸受と直接接触し、軸受と同じように相対運動 目に値します。この非常に硬く、そして滑らかな軸は、多くの軸受 の影響を受けます。いずれにしてもシャフトは摩耗します。しかし、 の組み合わせで優れた耐摩耗性を発揮していることが分ります。 12 12 現代のベアリングシステムは、シャフトの摩耗が非常に小さく、従来 イグリデュールに対してこの軸を使用して評価試験を行うと、他の 9 9 の測定技術の方法では検出できないように設計されています。軸 軸材質に比べて耐摩耗性が向上する例が多数みられます。ただ はその硬さと表面粗さとによって分類します。 し、硬質クロムめっきを施した軸は、ふつう表面粗さが小さいので、 6 6 スティックスリップを起こす危険性が特に高くなります。 3 3 摩擦係数 P. 47 SUS440Bでも、同様の良好な結果が得られます。S50Cでも結 耐摩耗性 P. 50 果は良好です。他の軸材質の場合、摩耗結果は様々です。例 0 0 えばSUS304を使用した低面圧試験の場合、軸受の材質が適 図13: S50C製軸の摩耗量 図17:硬質アルマイト処理アルミ製軸の摩耗量 軸の硬さも重要な役割を果たします。軸の硬さが低いと、慣らし 切であれば良好または非常に良好な結果が得られます。ただし、 p = 1 MPa、v = 0.30 m/s、Ra = 0.20 μm (p = 1MPa、v = 0.30m/s、Ra = 0.20µm) 運転時に軸が滑らかになります。とがった部分が除去され、表面 軸受材質による摩耗のばらつきがこれほど激しい軸材質はありま の手入れが行われます。これはある材質によっては良い効果を せん。したがって、軸材質がSUS304やSTKM12Aの場合、軸 15 15 もたらし、ポリマー製軸受の耐摩耗性が増大します。以下の図は 受材質の選定は大変重要です。 一般的な軸材質とイグリデュールとの組み合わせによる摩耗量を ここに掲載している試験結果は、既存のデータのほんの一部で 12 12 示しており、これらを比較すれば、どの組み合わせが最適かが分か す。結果はすべて同じ面圧と速度によるものです。 9 9 ります。摩耗量を示す縦軸の目盛は、比較しやすいようにすべて の図で同じにしてあります。 6 6 3 3 0 0 図14: SUS304製軸の摩耗量 図18: 快削鋼製軸の摩耗量 p = 1 MPa、v = 0.30 m/s、Ra = 0.20 μm (p = 1MPa、v = 0.30m/s、Ra = 0.20µm) 15 15 12 12 9 9 6 6 3 3 0 0 図15: STKM12A軸の摩耗量 図19: SUS440B製軸の摩耗量 p = 1 MPa、v = 0.30 m/s、Ra = 0.20 μm (p = 1 MPa、v = 0.30 m/s、Ra = 0.20 μm) 15 12 9 6 3 0 写真10: 低荷重揺動動作における摩耗試験に使用する揺 写真11: 中荷重揺動動作における摩耗試験に使用する揺 図16: 硬質クロムめっき製軸の摩耗量 動摩耗試験装置 動摩耗試験装置 p = 1 MPa、v = 0.30 m/s、Ra = 0.20 μm 52 オンラインツール、詳しい情報は www.igus.co.jp/iglidur 3D-CAD データ、価格、納期の情報は www.igus.co.jp/iglidur 53 摩耗量 [µm/km] 摩耗量 [µm/km] 摩耗量 [µm/km] 摩耗量 [µm/km] G G G G M250 M250 M250 M250 P P P P J J J J W300 W300 W300 W300 J3 J3 J3 J3 J350 J350 J350 J350 X X X X Z Z Z Z X6 X6 X6 X6 H1 H1 H1 H1 A180 A180 A180 A180 摩耗量 [µm/km] 摩耗量 [µm/km] 摩耗量 [µm/km] G G G M250 M250 M250 P P P J J J W300 W300 W300 J3 J3 J3 J350 J350 J350 X X X Z Z Z X6 X6 X6 H1 H1 H1 A180 A180 A180
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イグリデュール | テクニカルデータ イグリデュール | テクニカルデータ 耐薬品性 材質 炭化水素 グリース、 希酸 希アルカリ 耐候性 イグリデュールは、使用中に種々の薬品に接触する可能性があり 潤滑油 (添加剤なし) 放射線 ます。この薬品との接触により、物性が変わることがあります。何ら イグリデュール G + + 0 ~ – + 耐放射線性の比較を表07に示しますが、イグリデュール かの薬品に対する樹脂の挙動は、温度、暴露時間および機械 イグリデュール G1 + + 0 ~ – + X、UW500、Zが圧倒的に耐放射線性に優れています。 的荷重の種類と大きさによって変わります。イグリデュールは、耐薬 イグリデュール M250 + + 0 ~ – + 品性がありますので、これらの薬品の中でも使用可能です。ときに イグリデュール P210 – – 0 – 耐候性 – + 0 – すべり軸受を屋外で使用すると常に日光や風雨にさらされます。 材質 耐放射線性 は、周囲の薬品が潤滑剤の役目を果たすこともあります。したがっ イグリデュール P イグリデュール K + + 0 ~ – + 耐紫外線性は重要な尺度であり、材質が紫外線によって劣化す て、すべり軸受を潤滑しながら使うことも可能です。しかし、粉塵の イグリデュール GLW + + 0 ~ – + + + + + るかどうかの目安になります。この影響は、わずかな色の変化から X, Z, UW500, A160 1 · 105 Gy 多い環境では、従来の潤滑剤は無潤滑の場合に比べて、耐摩 イグリデュール P230 材質の脆性までの範囲で表されます。材質の比較は、表08の X6, A500 2 · 105 Gy 耗性を低下させることがあります。以下の概要はこれを示していま イグリデュール J + + 0 ~ – + 通りです。この表からイグリデュールが屋外使用に適していること M250, J3, A200, N54 1 · 104 Gy す。耐薬品性の詳細なリストは巻末にあります。 イグリデュール W300 + + 0 ~ – + イグリデュール J3 + + 0 ~ – + が分かります。数種類のイグリデュール材質については、物性の L250 3 · 104 Gy 耐薬品性一覧 P.1642 イグリデュール J3B + + 0 ~ – + 変化が予想されます。 V400, C 2 · 104 Gy イグリデュール J350 + ~ 0 + + + P, K 5 · 102 Gy イグリデュール J260 + 0 ~ – – + ~ 0 真空 G, G1, J, W300, P210, P230, J260, J200, R, D, 3 · 102 Gy イグリデュール W360 + + 0 ~ – + 食品工業用途 イグリデュールすべり軸受は真空下で使えますが、ある制約があり イグリデュール L250 + + 0 ~ – + C500, A180, UW160, T220, F, F2, Q, Q2, UW, G V0, ます。すなわち、微量のガスが放出されます。イグリデュールの大部 特別に開発されたベアリング材料を使用したイグリデュール製品群 イグリデュール L350 + ~ 0 + + + J2, B, GLW, L500, Q290, AB, J UV, Q2E, E7, J3B イグリデュール L500 + + + + 分は、ガスを放出しても材質特性が変わりません。通常真空中で は、食品産業向けの機械や装置の特殊な要件に対応していま J350, H, H1, H370, H2, H4, A181, 2 · 102 Gy 使用する際には吸湿率の低い材質を選定します。 す。イグリデュールAシリーズおよびイグリデュールT220の材料は、 イグリデュール R + + 0 ~ – + A350, W360, TX1 イグリデュール D + + 0 ~ – + 食品との繰り返し接触に対する米国食品医薬品局(FDA)の イグリデュール J200 + + 0 ~ – + 電気的性質 表06: イグリデュールの耐放射線性 要求に基づいて製造されています。 イグリデュール E7 + + 0 ~ – + メンテナンスフリーの自己潤滑性すべり軸受の製品群には、絶縁 イグリデュール X + + + + 材質も導電性材質もあります。重要な電気的性質については、 イグリデュール Z + + + + 個々の材質ページで詳しく説明しています。表07は、「導電性」 材質 表面抵抗率 [Ω] イグリデュール X6 + + + + イグリデュール V400 + + + + イグリデュールすべり軸受の表面抵抗を比較したものです。ここに イグリデュール X < 103 イグリデュール HSD350 + + + + 挙がっていないイグリデュールは、電気的絶縁性をもっています。 イグリデュール X6 < 105 イグリデュール UW500 + + + + 材質によっては、吸湿の度合いにより性質が変わることにご注意 イグリデュール UW500 < 109 イグリデュール H1 + + + ~ 0 + ください。条件が変わっても、所要の性質が得られるかどうかは事 イグリデュール H < 102 イグリデュール H370 + + + ~ 0 + 前の実験で確かめる必要があります。 イグリデュール H370 < 105 イグリデュール H + + + ~ 0 + イグリデュール F < 102 イグリデュール C500 + + + + イグリデュール H2 + + + ~ 0 + イグリデュール F2 < 109 イグリデュール A181 + + 0 ~ – + イグリデュール UW < 105 イグリデュール A350 + ~ 0 + + + イグリデュール A500 + + + + 表07: 導電性イグリデュールの電気的性質 イグリデュール A180 + + 0 ~ – + イグリデュール A200 + + 0 ~ – + 材質 耐候性 材質 耐候性 材質 耐候性 材質 イグリデュール A160 + + + + イグリデュール イグリデュール イグリデュール イグリデュール 耐候性 イグリデュール UW160 + + + + G 4 L250 3 H 5 TX1 n.s. イグリデュール T220 – + 0 – G1 n.s. L350 n.s. C500 4 F 3 イグリデュール Q2 + + 0 ~ – + M250 2 L500 5 H2 5 F2 4 イグリデュール Q2E + + 0 ~ – + P210 5 R 4 A181 4 H4 5 イグリデュール Q + + 0 ~ – + P 5 D 5 A350 5 UW 3 イグリデュール Q290 + + 0 ~ – + K 4 J200 4 A500 2 J UV 5 イグリデュール TX1 + + + + GLW 4 E7 5 A180 1 N54 4 イグリデュール F + + 0 ~ – + P230 n.s. X 5 A200 1 G V0 4 イグリデュール F2 – + 0 – J 4 Z 5 A160 5 J2 3 イグリデュール H4 + + + ~ 0 + W300 3 X6 5 UW160 5 AB 3 イグリデュール UW + + 0 ~ – + J3 4 V400 5 T220 4 RW370 5 イグリデュール J UV + + 0 ~ – + J3B n.s. HSD350 5 Q2 5 B 3 表05:(右)イグリデュールの耐薬品性 イグリデュール N54 + + 0 ~ – + J350 5 UW500 5 Q2E n.s. C 3 + 耐性あり イグリデュール G V0 + + 0 ~ – + J260 5 H1 5 Q 4 イグリデュール J2 + + 0 ~ – + W360 4 H370 5 Q290 1 0 制限付きで耐性あり イグリデュール AB + + 0 ~ – + 表08: イグリデュールの耐紫外線性 1: 耐性が低い 5: 耐性が高い – 耐性なし イグリデュール RW370 – + + + ASTM G154のダブルストローク4で風化後のDIN EN ISO 178に準拠した曲げ仕様の決定。2つの条件を交互に実施(合計時間:2,000時間) 条件:室温+20℃の場合 イグリデュール B – – 0 ~ – – 条件1:UVA-340による照射、照射量1.55W/m2/nm、70℃で8時間照射。状態2:無照射、50℃で4時間の結露。 イグリデュール C + + 0 ~ – + 54 オンラインツール、詳しい情報は www.igus.co.jp/iglidur 3D-CAD データ、価格、納期の情報は www.igus.co.jp/iglidur 55
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イグリデュール | テクニカルデータ イグリデュール | テクニカルデータ 取り付け手順 公差と寸法単位 イグリデュールすべり軸受は圧入して組み込まれます。推奨公差 イグリデュールの組み込み寸法および公差は、材質および肉厚 (H7) で仕上げたハウジング穴にイグリデュールを圧入することで によって変わります。各材質について、吸湿率と熱膨張率が必ず 内径が調整されます。圧入前のオーバサイズ寸法は最大で内径 分っていなければなりません。公差を最小限にしたい場合、吸湿 の2%です。これによってイグリデュール圧入後の保持が確実に行 率の低いすべり軸受を使って設計します。肉厚については、軸受 われます。また、ハウジング内での軸方向または半径方向のずれ が厚くなるほど公差が大きくなければなりません。したがって、イグリ が防止できます。 デュールには種々の公差レベルが存在します。イグリデュールは、 ハウジング穴はすべて推奨公差 (通常はH7) で仕上げ、可能 これらの公差内に入っていれば、組み込み推奨事項に従って、 な限り滑らかで凹凸がなく、面取りされていなければなりません。 許容温度以内かつ湿度70%以下で運転できます。湿度がも 軸受の圧入には平面プレスを使用する必要があります。不適切 っと高い場合、または水中で使用する場合の適切な条件につい な圧入治具を使うとイグリデュールが損傷し、すきまが増加する ては、お問い合わせください。 可能性があります。 試験方法 接着 イグリデュールすべり軸受はH7公差のハウジングに圧入されるよ 通常、イグリデュールの組込みに接着剤を使用する必要はありま う設計されています。この圧入により軸受がハウジング内に固定 せん。高温使用により、ゆるみが出る心配がある場合には、より され、すべり軸受の内径が圧入によってある寸法に落ち着きます。 写真13: 圧入すべり軸受の内径の測定 写真12: 軸受の圧入には平面プレスを使用する必要があり 耐熱性の高いイグリデュールを使用します。それでもイグリデュー 軸受寸法試験は、軸受を指定された最小寸法の穴へ圧入し ます。 ルを接着剤によって固定する場合は、個々に試験する必要があ た後、3点プローブとプラグゲージの両方を使用して実施します。 ります。ある用途でうまく行っても、それが他の用途でどうなるかは ● 最小公差のピンゲージが、軸受の穴に容易に挿入できなけ 分かりません。 圧入治具で ればなりません。 組み込み簡単 ● ベアリング圧入後3箇所の測定面で内径を測定し、その値 1 が所定の公差に入っていなければいけません。 (図 20) 機械加工 イグリデュールはH7公差のハウジングに圧入して使用しま す。必ずしも圧入する際に冶具は必要ではありません。圧 イグリデュールすべり軸受はいつでも組み込みできる状態で出荷 トラブルシューティング 入治具とソフトヘッドハンマーを用いることで簡単に組み付 2 します。広範囲の製品を取り揃えており、大部分は標準寸法で 軸受を慎重に製作し、組込んでも、推奨組込寸法に関する差 けることが可能です。(軸径13~50mm:PT-1350、軸 使用できます。何らかの理由で、すべり軸受の追加加工が必要 違や疑問が生じることがあります。このためもっとも頻繁に経験す 径6~20mm:PT-0620) な場合、表の機械加工標準仕様をご覧ください。摺動面の追加 る差違の原因をリストにまとめました。たいていの場合、このリスト 工は避けてください。摩耗進行度が増すことがよくあります。 を見れば差違の原因がすぐに分ります。 ただし、イグリデュールM250は例外で、この材質は追加工が可 3 ● 穴の面取りが不適切で、圧入時に軸受材質が削ぎ取られた 能です。他のイグリデュールの場合、すべり面を加工すると潤滑 ● 使用した圧入治具により、圧入時に軸受内径が広がった 能力が低下します。 ● ハウジング穴径が推奨仕様を満たしていない(通常はH7) ● ハウジングが軟質材質で作られており、組み込み時に広がっ Ø た 図20: 測定平面の位置 ● 軸径が推奨公差内に入っていない ● 軸 受の測定が、イグス標準と異なる方法で行われている PT-1350 PT-0620 工程 切削 穴あけ フライス削り 20–30° 工具の材質 ステンレス(SUS304) ステンレス(SUS304) ステンレス(SUS304) 送り量 [mm] 0.1…0.5 0.1…0.5 ~ 0.5 逃げ角 5…15 10…12 3 すくい角 0…10 3…5 切削速度 [m/min] 200…500 50…100 ~ 1,000 表09: 機械加工ガイドライン 図21: 断面図: 軸受の圧入 56 オンラインツール、詳しい情報は www.igus.co.jp/iglidur 3D-CAD データ、価格、納期の情報は www.igus.co.jp/iglidur 57