【国内事例】ダイカスト製造工程における エネルギーコスト削減・監視 ソリューション

iFactory Automation Die Cast Manufacturing ソリューション概要 金属炉の温度制御・監視には、ソフトロジックプログラムへの対応と、WISE-EdgeLinkによる出力データの自動化・遠隔制御が可能なことから、インテリジェント リモート端末機「ADAM-3600」が選ばれました。ADAM3600には、インバータ制御をはじめ、3つの制御盤が接続されています。また、水温、炉内温度、炎検知を ダイカスト製造工程における 監視する機能も備えています。3台のADAM3600を使用して、5台の金属炉を遠隔制御しました。各金属炉からパラメータ情報を収集し、クラウドに集約していま す。 エネルギーコスト削減・監視 　データは、インターネットイニシアティブ（IIJ）の閉域LTE網とIIJのクラウドサービス「GIO」に蓄積されます。監視システムはLTEなどの無線通信に対応しているた め、金属炉からのデータ取得が容易になります。さらに、リアルタイム監視により、異常発生時にメンテナンス担当者に最新の情報を送り、警告を発することがで ソリューション きます。 概要 ダイカストは、工場で最もエネルギーを消費する工程の一つであり、持続可能性とコストの問題を生み出します。 システム構成図 金属を融点まで加熱し、冷却し、輸送するために多くのエネルギーを消費し、その結果、大きなコストが発生しま す。そのため、エネルギーの節約は非常に重要です。 要件 パートナー企業 - 遠隔操作による制御・監視 クラウドセンター - 自動化機能 株式会社ネットワーク - ソフトロジック・プログラム対応 BA-560 炉 #4 コーポレーション（NWC） - 柔軟な通信プロトコルに対応 インタビュー ソリューション 制御盤×3 馬越 伸太郎氏 金属炉の温度制御・監視には、ソフトロジックプログラムへの対応とWISE-EdgeLinkによる出力データの自動化・遠 ADAM-3600 株式会社ネットワーク・コーポレーション 隔制御が可能なインテリジェントゲートウェイ「ADAM-3600」が選ばれました。 インテリジェント 代表取締役社長 ゲートウェイ ユーザーにとってのメリット - 生産ラインの効率化、プロセスの正確な制御とモニタリングにより、鋳造工場でのエネルギーを節約 - 製造における莫大なコストを削減 - 温室効果ガスの排出を削減 インバータ制御 炉温度 炉 #3 熱水温度 炎感知 プロジェクトの背景 プロジェクトについて ダイカストとは、溶けた金属を高圧で金型に押し込んで成形する金属加工技術 このプロジェクトは、アドバンテックのパートナー企業のネットワーク・コーポレー です。溶融金属の加工はエネルギー集約型であり、ダイカスト製品のコストの約 ション（NWC）の自動監視ソリューションのコンセプトに基づいています。 エアー 4分の1は何らかのエネルギー消費に起因していると言われてます。エネルギー NWCは、品質、コスト、納期管理を改善し、ユーザーのニーズを満たすアルミニウ 消費が大きい工程ほどコストも高くなるため、省エネルギー化は重要な課題で ム合金鋳物を生産する企業と提携しています。今回のユーザーは、学校の体育 す。 館ほどの広さを持つ5基の金属炉の出力を手動で制御・監視するという課題を抱 調整器 自動化によって工程管理・制御システムが最適化されれば、最高のエネルギー えていました。昼夜を問わず、季節に応じた温度調節が必要です。 効率を達成することができます。自動化によって、メーカーはダイカストのコスト 炉#1 をある程度削減することができます。また、自動化により、より一貫した結果が 得られるため、ミスが少なくなり、その結果、効率性が向上します。 L’PG ガス MF まとめ エネルギーコストは年々上昇しています。ダイカストは高効率な製造プロセスである一方、エネルギー消費量も莫大です。そのため、鋳造時のエネルギー消費を抑 えるためには、高い精度のプロセス制御が必要です。 ダイカストメーカーにとって、エネルギーコストの削減は喫緊の課題であり、 　今回導入したソリューションは、5基の金属炉に3台のADAM3600（オールインワン・インテリジェントゲートウェイ）を取り付け、情報を収集しクラウドに送信するもの です。このソリューションは、頻繁なオンサイト保守やサービス出張を必要としないデータ収集ソリューションを提供します。ユーザーは、重要な資産の監視、機器の 今回のプロジェクトで大きな成果を上げています。 性能の追跡、アラーム通知の受信、システム管理および設定を携帯端末で行うことができます。これにより、コストを大幅に削減し、現場の機器や設備をよりよく監 視・制御することができました。 - 株式会社ネットワーク・コーポレーション 代表取締役社長 馬越 伸太郎