プルーフテクニックの高精度アライメントシステムを使用してメンテナンスコストを40％削減に成功

2019年6月 業界 > 生化学 応用分野 > 高精度メンテナンス：シャフトアライメント 高精度アライメントを含めた 社内メンテナンスの取り組みがメンテナンスコストを40%削減 サクセスストーリー

コービオンは乳酸、乳酸誘導体のグローバルマーケットリーダーで、乳化剤 高精度アライメントですぐにメリットを得る や機能酵素ブレンド、ミネラル、ビタミン、藻類成分のリーディングカンパニ ーです。オランダに本社を置くコービオン・グループは世界14か所の工場で 2007年、ムンマロー工場のメンテナンスチームはクリティカルな設備を対 活動しています。スペイン・バルセロナ近郊ムンマローにある生産工場では 象として工場内レーザーシャフトアライメントの取り組みを開始。この取り組 主に乳酸誘導体を生産し、食品、製薬、農業、ホームケア、テクノロジー業界 みはメンテナンス作業の質を向上させ、エネルギー消費を減らし、設備のラ の顧客に商品を提供しています。この工場はバイオプラスチックの技術革新 イフサイクルを増加させるといったカギとなる要件を満たすことを目的とし および開発にも取り組んでいます。 ていました。回転装置はメンテナンスチームにとって難題であるにも関わら ず、高精度アライメントがメンテナンスの信頼性にすぐにメリットをもたらし たとゴタネグラは語っています。 ゴタネグラとパルディナはレーザーアライメントテクノロジーのリーディング メーカー、プルーフテクニックが優れたローカルサポートとトレーニングを 提供していることを聞き知りました。工場施設でプルーフテクニックの現場 デモを見た後、OPTALIGN® smartを購入しました。 プルーフテクニックはコービオンのメンテナンススタッフおよび機械技師数 人を対象に1日間のアライメントトレーニングを実施しました。トレーニング マルサウ・ゴタネグラ・フォント、 ジョセップ・マリア・パルディナ、 マニュアルを利用し、特殊設計のデモ機で実戦練習を行ったことにより、ア CMOメンテナンスマネージャー、 リライアビリティエンジニア ライメント結果は急速に改善し始めました： 公認リライアビリティリーダー マル サウ・ゴタネグラ・フォントは ムンマロー 工 場 のメンテナンスマ 「OPTALIGN® smartは非常にユーザーフレンドリ ネージャーです。リライアビリティエンジニアのジョセップ・マリア・パ ーで、強力なアライメント情報を提供します。その ルディナ、そして機 械 技 師、電 気 技 師 2 2 人 のチームとともに約 7 0 0 台 結果、アライメントプログラムの規模を拡大するこ のポンプから成る製造工場の生産設備に関する予知メンテナンスを とができました。うちの工場では平均して月に10台 担当しています。 から20台のポンプをアライメントしています」 マルサウ・ゴタネグラ 図はReliabilityweb.comのご厚意により転載

パイプに直接接続したので、張力によるミスアライメントが生じました。 「スマイリー表示のOPTALIGN® smartは、当社の 許容値に合わせてアライメントコンディションを非 常にわかりやすく表示してくれます。オフセットとギ ャップ、そして脚結果を一覧表示できるので、そうし た大規模のアライメントプログラムが可能になりま す」 ジョセップ・パルディナ 管理とレポート機能を持ったアライメント 2009年に発足したコービオン社のグローバルメンテナンスプラット フォームは、シャフトとベルトのアライメント、振動解析とオイル解 析、赤外線および超音波の検査を含む高精度・予知メンテナンスの 取り組みを開始しました。このプラットフォームにより、コービオン・ グループの各メンテナンスチームが別の工場のチームとノウハウ や経験を共有し、メンテナンスのスタンダードを向上させることが できます。 プラットフォーム発足以来、ゴタネグラはOPTALIGN® smartのレポ ート機能を利用してアライメント結果をモニタリングしてきました。 このモニタリングによって、チームのアライメント活動や設備のアラ イメントコンディションについてゴタネグラははっきり視覚的にとら 新しいモーターベースプレートと調整ボルト（ムンマロー工場） えることができるようになりました。 「こうした情報は以前は手に入りませんでした。現 在ではアライメントプログラムを完全に管理できる ようになっています」 マルサウ・ゴタネグラ アライメントから信頼性基準へ 元々、ムンマロー工場のポンプは修理後に測定され、再アライメントされる か、運転開始中にアライメントされるかしていました。OPTALIGN® smartによ ってアライメント手順が最適化されたので、振動測定の導入以来、メンテナ ンスチームは振動測定プログラムとともに定期的な間隔でポンプのアライ メントもチェックできるようになりました。 アライメントプロセスで最も重要な結果の一つが多くのポンプにおける慢 性的なミスアライメントの検出でした。振動データとアライメントデータを 利用して、リライアビリティエンジニアは土台およびベースプレート構造、パ イプのひずみによる構造的問題を特定することができました。 モーターの脚の下にシムのない多くのケースでレーザーアライメントデバ イスはモーターを下げるよう指示しましたが、これは不可能でした。他のケ ースでは回転装置をアライメントするためにあまりにも多くのシムを追加し なければなりませんでしたが、これは推奨できない方法です。しかも、ポンプ はパイプとの間にフレキシブルエレメント（アブソーバー）を一切付けずに フレキシブルパイピングエレメントはポンプへのひずみと張力を低減

リライアビリティエンジニアのパルディナは開始以来、ポンプの土台や 1,000件のアライメント作業 パイプの接続を多く改善してきました。それぞれのポンプにベースプレート を ムンマローのメンテナンスチームは10年間で1,000件以上のアライメントを 取り付け、ポンプに対するシャフトの高さを調整できるように 実施してきました。昨年、この1,000件の大台に達し、コービオンの高精度メ しました。ベースの高さは4本のボルトを締め付けるか、緩めることによって ンテナンスへの取り組みの成果としてこれを祝いました。 調整可能です。さらに、パルディナは水平方向の動きをもっと簡単で正確に 現在、ムンマローではプルーフテクニックの新しいOPTALIGN® smart RS5ユ 行えるよう ニットを使用していますが、最初のデバイスもまだ活躍中です。 横方向のボルトを取り付けました。 プラント内のモーター＝ポンプの土台をすでに70か所以上補正してきた 「OPTALIGN® smartはとても頑丈です！このプラン パルディナのチームは設置ガイドラインを策定し、これが全回転装置に関 トのタフな作業条件にも耐えてきました。だから、プ する同社の信頼性基準になりました。機械の土台と接続を補正することに ルーフテクニックの製品品質には納得しています」 よって、アライメントコンディションの持続的向上が見られ、平均故障間隔 (MTBF) は伸びました。 マルサウ・ゴタネグラ アライメント結果は、予知メンテナンスプログラム開始時には「よいアライメ ント」、つまり許容値内が30%でしたが、現在では95%まで改善しています。 将来、ゴタネグラはIIoTとコンディションベースメンテナンスに集中するつもり このことは、コービオンの投資が実を結んだことを示しています。現在では です。 ポンプの修理件数が減り、年間に実行するアライメントの回数が2014年は 146回でしたが、2019年は当会計年度の初めから今日まで46件になり、減少 「私たちのメンテナンス活動は機械のパラメーターによって決まるようになる しています。 でしょう。故障が発生する前に、いつ部品を交換すべきかを機械が私たちに知 らせるようになります。コービオンにおけるメンテナンスの未来像を私はそん なふうに思い描いています」と語っています。 「メンテナンスの取り組みを始めたおかげでメン テナンスを40%も減らすことができ、私たちのアラ イメントプログラムがグローバルメンテナンスプラ ットフォームからベストプラクティスに認められたこ とを特に誇りに思います」 著者： アンネ＝フランス・カーター マーケティングマネージャー、PRＵFTECHNIK Dieter Busch GmbH anne-france.carter@pruftechnik.com PRUFTECHNIK株式会社 （プルーフテクニック株式会社） 〒240-0006　神奈川県横浜市保土ヶ谷区 星川3丁目3番地29号 星川三丁目ビル Tel: 　045 444 8812 P R O V E N Q U A L I T Y Fax:　045 444 8813 Made in Germany Global Presence URL: http://www.pruftechnik.co.jp Qualified Support Mail: Japan@pruftechnik.com Quality Service A member of the PRUFTECHNIK Group