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PBT・PC・PA・POMからPEEK・PPS・環境素材まで 耐熱性・強度・耐薬品性に応じた樹脂の選び方
この資料について
プラスチック製品の設計・試作開発では、「どの樹脂材料を選べば、目的の強度や耐熱性を満たせるか」が非常に重要なテーマです。この資料では、製品設計者が知っておきたい代表的なエンジニアリングプラスチック(エンプラ)、スーパーエンプラ、環境配慮型素材の特徴・物性・適した用途を、分かりやすくまとめます。
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このカタログについて
| ドキュメント名 | 製品設計・試作開発基礎知識ハンドブック〜製品設計者のための プラスチック樹脂 材料・選定ガイド〜 |
|---|---|
| ドキュメント種別 | ハンドブック |
| ファイルサイズ | 1.2Mb |
| 登録カテゴリ | |
| 取り扱い企業 | 金森産業株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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表紙・目次、スライド 1
製品設計・試作開発 基礎知識ハンドブック
製品設計者のための
プラスチック樹脂
材料・選定ガイド
PBT・PC・PA・POMからPEEK・PPS・環境素材まで
耐熱性・強度・耐薬品性に応じた樹脂の選び方
汎用エンプラ スーパーエンプラ
環境配慮素材 選定マトリクス
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スライド 2
この資料について
プラスチック製品の設計・試作開発では、「どの樹脂材料を選べば、目的の強度や耐熱性を満たせるか」が
非常に重要なテーマです。この資料では、製品設計者が知っておきたい代表的なエンジニアリングプラスチ
ック(エンプラ)、スーパーエンプラ、環境配慮型素材の特徴・物性・適した用途を、分かりやすくまとめ
ます。
汎用エンプラ スーパーエンプラ 環境配慮素材
PBT・PC・PA・POM PEEK・PPS・PTFE テラマックなど
機械部品や電装部品で幅広く使 金属代替や過酷な環境を支える 植物由来の素材でCO2排出量を
われる。 。 抑える。
目次
基 樹脂材料の基本:分類とグレード P.3
1 汎用エンプラ:PBT・PC・PA・POM P.4
2 スーパーエンプラ:PEEK・PPS・PTFE P.6
3 サステナブル素材・環境配慮樹脂 P.7
4 目的別樹脂選定マトリクス P.8
✓ 樹脂選定の進め方・まとめ P.9
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樹脂材料・選定ガイド|製品設計・試作開発
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基礎知識、スライド 3
樹脂材料の基本:
基
分類とグレード
熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂
熱可塑性樹脂 熱硬化性樹脂
加熱すると軟らかくなり、冷やすと固まる樹脂。再 加熱すると化学反応で硬化し、一度固まると再び軟
加熱すれば成形し直せるため、射出成形など量産に らかくならない樹脂。エポキシ樹脂やフェノール樹
広く使われます。この資料で扱う樹脂は、熱可塑性 脂などが代表例です。
樹脂に分類されるものが中心です。
汎用樹脂・エンプラ・スーパーエンプラ
スーパーエンプラ 高い耐熱性・強度・耐薬品性。金属代替や過酷な環境で使わ
PEEK・PPS・PTFEなど れる。
エンプラ 機械部品や電装部品に使われ、強度・耐熱性
PBT・PC・PA・POMなど ・寸法安定性が汎用樹脂より高い。
日用品や容器で広く使われ
汎用樹脂
る。コストが低く、成形し
PE・PPなど
やすい。
※ 一般に、上位ほど耐熱性・強度が高く、材料価格も高くなる傾向があります。環境配慮型素材(バイオマスプラスチ
ックなど)は、これらとは別の軸の分類です。
「グレード」で物性は大きく変わる
同じ樹脂名でも、ガラス繊維などの強化材の有無や、帯電防止・高純度といったグレードによって、物性は
大きく変わります。例えばPBTの耐熱温度の目安は、非強化で50〜85℃、GF強化で196〜225℃です。樹脂
名だけでなく、グレードまで確認して選ぶことが大切です。
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樹脂材料・選定ガイド|製品設計・試作開発
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スライド 4
汎用エンプラ①
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PBT・PC
PBT ポリブチレンテレフタレート
PBT
耐熱・耐薬品・電気絶縁性
耐熱性・耐薬品性に優れた熱可塑性樹脂です。寸法安定性と電気絶縁性
が高く、自動車の電装部品に広く採用されています。成形性も良好で、 耐熱温度の目安
複雑な形状の部品にも対応できます。 50〜225℃
非強化:50〜85℃/GF強化:196〜225℃
主な用途
• 電装部品
耐熱 耐薬品 電気絶縁 • 変速機部品(耐摩耗・寸法安定)
• 燃料系部品(耐ガソリン)
• 車体外装
• 空調部品
設計のポイント ガラス繊維(GF)で強化すると耐熱性が大きく向上します。強化の有無で耐熱温度が大き
く変わるため、グレードを必ず確認しましょう。
PC ポリカーボネート
PC
高透明・高耐衝撃
ガラスに匹敵する透明度を持ちながら、軽量で割れにくい熱可塑性樹脂
です。耐衝撃性・耐熱性に優れ、寸法精度が高く成形性にも優れるため 耐熱温度の目安
、複雑な形状にも対応できます。 120〜130℃
ガラスに匹敵する透明度と耐衝撃性
主な用途
• ヘッドランプレンズなどの透明部品
高透明 耐衝撃 寸法精度 • 外装・構造部品
• 窓ガラスの代替
• 電装部品(絶縁・難燃)
• 内装・意匠部品
設計のポイント 透明性と耐衝撃性の両方が求められる部品に向きます。
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樹脂材料・選定ガイド|製品設計・試作開発
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スライド 5
汎用エンプラ②
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PA・POM
PA ポリアミド
PA
高強度・耐摩耗・耐熱
強度・耐摩耗性・耐熱性に優れた熱可塑性樹脂です。軽量かつ耐久性が
高く、高温環境でも安定した性能を発揮します。吸水性はありますが、 耐熱温度の目安
強化材の添加によって剛性をさらに高められます。 80〜140℃
強化材の添加でさらに剛性向上
主な用途
• 耐熱部品
高強度 耐摩耗 耐熱 • 外装・構造部品
• 電装部品(絶縁・難燃)
• 燃料系部品
• 内装の耐摩耗部品
設計のポイント 吸水すると寸法や物性が変わることがあるため、使用環境(湿度)に注意します。
POM ポリアセタール
POM
自己潤滑・耐摩耗・寸法安定性
摺動性・機械強度・寸法安定性に優れたエンジニアリングプラスチック
です。低摩擦で自己潤滑性があり、潤滑剤を使えない環境でも高い性能 耐熱温度の目安
を発揮します。耐疲労性も高く、帯電防止グレードや高純度グレードも 約100℃
あります。 連続使用。自己潤滑による無給油動作
主な用途
• 歯車・カム・軸受け
自己潤滑 耐摩耗 寸法安定 • ウエハー搬送ガイド
• スライドパーツ
• アライメント治具
• 燃料システム部品
設計のポイント 強酸には弱いため、使用する薬液との相性を事前に確認します。
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樹脂材料・選定ガイド|製品設計・試作開発
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スライド 6
スーパーエンプラ
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PEEK・PPS・PTFE
PEEK ポリエーテルエーテルケトン 耐熱温度の目安
PEEK 〜260℃
最高峰の耐熱・高比強度 連続使用
耐熱性・機械的強度・耐薬品性・耐摩耗性のすべてで最高水準を誇る、スー 主な用途
パーエンプラの最高峰です。過酷な環境でも物性が低下しにくく、金属に迫 • エンジン周辺部品・ベアリング
る高い比強度を持ちます。金属代替の軽量化部品や、無潤滑の摺動部品に向 • ウエハキャリア・ICテストソケット
きます。 • 手術器具ハンドル・分析機器パーツ
設計のポイント 加工が難しいとされる素材です。
PPS ポリフェニレンサルファイド 耐熱温度の目安
PPS 220〜240℃
高耐熱・高剛性・耐薬品性 高剛性・寸法安定性
高い耐熱性と、高い剛性・寸法安定性・耐薬品性(有機溶剤に不溶)を併せ 主な用途
持つエンプラです。金属からの軽量化に向き、結晶性樹脂ならではの寸法精 • 自動車電装部品
度の高さも特長です。 • ウォーターポンプ関連
• 精密機構部品
• モーター・アクチュエータ部品
設計のポイント 金属代替で軽量化したい部品の有力な選択肢です。
PTFE フッ素樹脂 耐熱温度の目安
PTFE 約260℃
最高クラスの耐薬品性・非粘着性 連続使用
数ある樹脂の中でも最高クラスの耐薬品性・耐熱性・非粘着性を持つフッ素 主な用途
樹脂です。化学的に非常に安定・不活性で、摩擦係数が非常に低く、電気絶 • 薬液配管・継手
縁性にも優れます。 • バルブシート・Oリング
• 耐薬品パイプ
• カテーテル部材
設計のポイント 流動性が低く射出成形には向かないため、切削加工や圧縮成形で製作します。
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樹脂材料・選定ガイド|製品設計・試作開発
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スライド 7
サステナブル素材・
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環境配慮樹脂
TM テラマック
TM
植物由来・CO2排出量の削減
ユニチカ社が開発した、植物由来(ポリ乳酸系)の環境配慮型素材です
。CO2排出量の削減と、石油資源への依存からの脱却を両立します。耐 耐熱温度の目安
薬品性は、弱アルカリ・耐酸が目安です。 〜100℃
機械的強度は汎用〜エンプラ並
主な用途
• 環境配慮型製品の筐体
植物由来 CO2削減 石油依存の低減 • 自動車内装パーツ
• 生活雑貨・容器類
設計のポイント 耐熱性は約100℃までです。高温になる部品には向かないため、使用環境の温度を確認して
選びます。
環境配慮樹脂を選ぶときの3つの視点
①何をもって環境配慮とす ②必要な性能と両立できる
③従来の樹脂との差を確認
るか か
植物由来であること、CO2排出 耐熱性・耐薬品性・強度など、 成形性や物性が従来の樹脂と異
量の削減、石油資源への依存の 製品に求められる性能を満たせ なることがあるため、試作で確
低減など、目的を先に整理する るかを確認する。 かめる。
。
環境配慮と性能は、トレードオフになることがあります。用途に求められる条件を先に決めて選び
ましょう。
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樹脂材料・選定ガイド|製品設計・試作開発
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スライド 8
4 目的別樹脂選定マトリクス
目的ごとに、強みとなる樹脂を整理しました。候補を絞るときの出発点としてお使いください。
テラ
目的 PBT PC PA POM PEEK PPS PTFE
マック
耐熱性 ○ ○ ○ ◎ ◎ ◎
強度・剛性 ○ ◎ ○ ◎ ○
耐薬品性 ○ ◎ ◎ ◎
摺動・耐摩耗 ○ ○ ◎ ○ ◎
透明性 ◎
電気絶縁 ◎ ○ ○ ○
環境配慮 ◎
◎=特に強みとなる項目 ○=強みの一つ 空欄=この資料では特に取り上げていない項目(弱いという意味ではありません
)
※ PBTの耐熱性は、GF強化グレード(196〜225℃)の場合です。
こんな目的なら、まずこの樹脂
耐熱・金属代替 摺動・無給油 透明・耐衝撃
PEEK・PPS POM・PTFE PC
耐薬品性 電装・絶縁 環境配慮
PTFE・PEEK・PPS PBT テラマック
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樹脂材料・選定ガイド|製品設計・試作開発
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スライド 9
樹脂選定の進め方・
✓
まとめ
①使用環境を整理 ②優先順位を決める
温度・薬品・湿度・荷重など、部品が置かれる条 耐熱・強度・摺動・透明性・絶縁・環境配慮のう
件を洗い出す。 ち、何が最優先かを決める。
③加工方法とグレード ④試作で確かめる
射出成形できるか、強化材の有無、帯電防止・高 候補を絞ったら、量産と同じ材料・工法で試作し
純度などのグレードを確認する。 、性能を評価する。
押さえておきたい注意点
樹脂 注意点
PBT 強化の有無で耐熱温度が大きく変わる(非強化50〜85℃/GF強化196〜225℃)
PA 吸水性がある。使用環境による寸法・物性の変化に注意
POM 強酸に弱い。使用する薬液との相性を確認
PEEK 加工が難しいとされる
PTFE 射出成形には不向き。切削加工や圧縮成形で製作する
テラマック 耐熱性は約100℃まで。高温になる部品には向かない
樹脂名だけでなく「グレード」まで指定して選ぶことが、試作と量産で物性がずれない近道です。
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樹脂材料・選定ガイド|製品設計・試作開発
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ご紹介、スライド 10
PlaQuickのご紹介
PlaQuickとは
試作アルミ型を用いた射出成形による試作サービスです。化学品専門商社「金森産業」が運営しており
、特殊グレードやスーパーエンプラも含め、量産と同じ樹脂材料を用いたアルミ型成形試作が可能です
。
特殊グレード・スーパーエン
量産と同じ樹脂材料で試作 材料調達までワンストップ
プラにも対応
アルミ型射出成形のため、量産 PEEK・PPSなど、調達が難し 材料・グレードの選定から調達
で使う材料そのままで評価でき い材料も相談できます。 まで一貫して対応します。
ます。
お問い合わせ
材料選定・試作のご相談は、お気軽にどうぞ。
info@plaquick.com | https://www.plaquick.com/
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樹脂材料・選定ガイド|製品設計・試作開発